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28

いくつかの本が、僕にとっては暗澹となる未来像を告げています。

「暴力と不平等の人類史(ウォルター・シャイデル)」「大不平等(ブランコ・ミラノヴィッチ)」「21世紀の啓蒙(スティーヴン・ピンカー)」「上級国民 下級国民(橘玲)」など。
「21世紀の資本論(トマ・ピケティ)」も。

先進国の99%は、今後格差が拡大し貧しくなる一方だ、と。
ただしそれは、世界全体の、貧困国で何十億人もの極貧民が急速に豊かになっているからでもある。世界は全体としてはよくなっている。

平和的な政治で格差を解消しようとしても絶対にできない。
格差が解消されるのは20世紀以降の大虐殺を伴う革命か、世界大戦ぐらいがなければ無理。

だから格差解消を望むことすら悪である。
ひたすら格差が拡大する未来が最善と理解し、絶望せよ…先進国の99%は。

事実でしょう。最善なのでしょう。しかし……苦しい。

「不都合な真実を受け入れよ。いかなる希望もない」
それが、第二の新しい時代。

そして格差拡大は、二つの線があります。

ひとつは、清潔と医療を維持できなくなる線。
膨大な水処理、燃料や電力、石鹸=油脂農業と化学工業のコストを稼げなくなった時。
風呂・シャワー、水洗トイレ、洗濯が不可能になった時。同時に医療も不可能になった時。
伝染病が蔓延し、上層と同じ席にいることもできなくなる。
近代人としての尊厳を根底から破壊される、ホームレスと同様になる。
その時。

もう一つは、単に餓死する線です。

その二つの線を超える格差の拡大に、先進国は耐えられるでしょうか。
それは先進国でしょうか。近代経済でしょうか。
格差拡大を止めることはできないという歴史の法則は、どれほどの犠牲があっても変わらないのでしょうか。

可能性がない、未来は確定しているという感じ。
TINA、サッチャーのThere is no Altanative、選択肢はないも。

閉塞感。

27

シングルマザーに金が届くにはどうすればいいのでしょう。

他にも、今の制度では信じられないほど極貧な人、悲惨な人は多くいます。

制度。
人の心。
真の共産主義。
ディープエコロジー。
一人一人。

ありとあらゆる解決策が議論され、否定されます。

決して、本人の手元に金が届くことはありません。

26

ただ一点。新自由主義、官から民へは、本当に科学技術の進歩を速めたのでしょうか?

科学技術の進歩に、本当に適している政体は何でしょう?

総力戦体制は空前に進歩します。

加速器も月も金持ちに任せろ、と言った人もいますが、現実には超金持ちは増えたのにそれをやっていません。
超金持ちは、科学技術に少なくともすべては投資しないし、科学技術に流れるような贅沢もしない。

それこそ歴史を見てもそれは明白なのでは?

考えてみると、超金持ちが宗教にはまって巨大な神殿を立てることを、やっていないということが異例なのです。

25

前後幅はかかとから爪先までより少し長いぐらい、左右幅は肩幅ぐらいの頑丈な板。
四隅と中央に、何十キログラムも耐えられる頑丈なリングボルト。
床に置ける、床を傷つけないゴム。

それとゴムチューブがあれば、デッドリフト・負荷増強スクワットなど多様な運動ができます。

24

人間が自分を強化する。

その入り口は、オート三輪や配達用三輪スクーターの延長、人が乗れて風雨をしのげるできるだけ小さい自動車に、荷台とクレーンがついたものでは?
それも免許が必要なく直感的に使える…人が持ちあげて動かすのをそのままアシストするように。

弱め…最大持ち上げ100キロぐらい…のクレーンが普及せず、あったとしても資格などが厳しすぎることが、それを阻止しています。

23

戦争には必ず相手があります。
日本の近代。清、ロシア、中国、アメリカ…

どれも日本に一方的に殴られたのでしょうか?
それぞれの日本に対する要求と、日本に譲れた範囲は?

日本は本当に譲歩したら滅亡したんでしょうか…譲歩したらどのように滅亡に至っていたでしょうか?

22

「氷と炎の歌」の最も長い歴史の流れは、「知識の党(シタデル)はドラゴンや魔法の存在を許さない」です。

知識の党はターガリエン王朝に服従しながら、時間をかけてドラゴンを殺していった。
ドラゴンが全滅したことで世界は神秘を失い、北から壁への圧力も弱まった。

それが、彗星以来、デナーリスによる卵の孵化で、あちこちに神秘が戻った。
北ではゾンビの攻撃が始まり、またメリサンドルはじめ魔法使いたちが魔力を強めた。
それで学匠(メイスター)はデナーリスとドラゴンを殺すために旅立った…

また、ターガリエン家を含めヴァリリア貴族が、どこでもとても憎まれている。

ウェスタロスでは、七神教会が本質的に、近親婚を旨とするターガリエン家を容認できない。
大陸でも、デナーリスが奴隷海岸でめちゃめちゃに抵抗されるように、ヴァリリア貴族は深く深く憎まれている。

それに次ぐ時間の幅…ウェスタロスでの、ウェアウッドをあがめる古い人から七神の流れ。
騎士…七王国が分立し、大貴族が栄える。では力のバランスは小さい騎士と大貴族どちらに?農民が力をつけることは?
大貴族を潰そうとするラニスター家。
時折武装反乱を起こす七神教会。原作では勝利者に見える。
さらにブレーヴォスは?

そしてウェスタロスのもっともふさわしい形は?

ターガリエン以前の七王国?
どこかの王の完全勝利と支配?
ターガリエン?
教会?
すべての魔を抹殺して知識の党?
七王国よりさらに細かい多数の騎士?

別の何か…ヴァリスの黒幕など?

21

機械で精密にものを加工するとき、大抵は球形のやすりを高速回転させて削るから、たとえば箱の内部を削り出そうとすると、内側の角は断面が小さいにせよ円弧が限界になるそうです。
でも球形回転やすりにこだわらなければ、内角は出せるのでは…

分子サイズまで刃が出るガラスの破片に、乳液状の研磨剤をかけながら、ノコギリのように往復させる。

硬い金属塊を、直方体のように角がある形状に外から削り出し、それを高速で往復させる。

円筒・円錐形を削り出し、回転させて角で削る。

20

根本的な問題。

日本人や中国人は、自然法の概念を受けつけるのでしょうか。
受けつけないなら、何か同意できるものは?

法のもとになるものは何でしょう。
論理でしょうか。神でしょうか。何でしょう。

西洋、ギリシャ。キリスト教、イスラム教。中国、インド、日本。
論理も違う。数学も違う。信じる神も違う。

西洋と中国で、論理学、数学、天文学、法学が根本からどれほど違うか。僕は恐ろしいほど知らないのです。

19

圧政による勤労意欲の減退はあるのでしょうか。

今の日本では、勤労意欲はかろうじてまだ生きています。

しかし、起業意欲、新しく工夫する意欲は明らかに死んでいます。

シャッター街やブラック企業は、どの程度人の意欲を殺したでしょう。

そしてどの程度、国民の負担が激しくなれば勤労意欲が崩壊するときが来るでしょうか。
どこまで、日本人は持ちこたえるでしょうか。

最後の藁を載せられてラクダの背が砕けるときはあるのでしょうか。

18

いつまでも終わらない緊急事態。患者がどれほど減っても。

ただひたすら、医療リソースというボトルネック。患者は減っても、医療は緊急事態。
ただしベッドは多数あって、わずかしか使われていない。

その理由は、まず医師会の政治力の強さと、民間徴用が嫌がられること。メディアにも、あらゆるところに。

なぜ民間徴用が嫌がられるのか。
太平洋戦争で、膨大な商船を徴用し、海軍を圧倒的に上回る死亡率を叩き出して、補償がなかったという地獄絵図。
一事が万事。
だから、日本という国は信用されていない。

さらに憲法議論…七十年経っても、戦中脳と九条の対立以外にない。

まだ靖国神社遊就館史観、聖戦だと言い張り、教育勅語を、ひいては「国体の本義」「臣民の道」を信仰している、戦中の特高警察そのままの脳みその持ち主たちが政界の中枢を占めている。財界や地方名族でも強いと思われる。
それに対する反発は九条に力を与え、とにかく国家による徴用や緊急事態には絶対反対する。

その構造のせいでいつまでも緊急事態が続く。

これをどうにかしようと思う人は一人もいないのですか?

17

なろう転生、特に歴史ものは、「今の日本人は知的に究極完全だ」がないでしょうか?

しかも、それは「戦国小町苦労譚」や「タイムスリップ令和ジャパン」のように、戦争を経験して戦後民主主義・平和主義の『迷妄から解放され』、『所詮この世は弱肉強食、国家以外守ってくれない』を骨の髄まで理解したマキャベリストでなければならないのです。

16

とてつもない株の高さ。

しかし、普通の人にはなんの実感もありません。
たとえばバイトの時給が大きく上がったという話も聞きません。

アベノミクス以来、株価と失業率が高ければ、それで経済は大成功、と主張します。
街はシャッター街なのに。

本来、株価が上がるというのは?

ある製鉄会社の株が上がる。それは、その製鉄会社が新型溶鉱炉を成功させ、より安くて質の高い鋼を作れるようになった場合では?
それなら、これからその会社は儲けるだろう、その儲けでもっと優れた圧延機を開発するだろう、と期待できます。

新大陸を見つけ、そこに多数の国民が移民でき、それまで小作人の三男で生きることすら苦しかったのが広い土地を開拓して自作農になれる、というのも全体の期待を高め、全体の株価を上げるでしょう。
ずっと鎖国していた国でクーデターが起き、我が国の商品を買ってくれることになる、というのも。

そういうことがあるようにはまったく思えないのですが?

ひたすらバブルとしか思えない。しかも鉄道やITのように、技術的な進歩も見られない。
だとしたら、崩壊する以外ありえない。

絶望的としか言いようがない状態です。

15

真空調理肉・魚のデリバリーは?

届いたら袋を開けて、一瞬焼いて出すだけ。

料理を終えてから冷蔵したのを、冷蔵箱で届けても。

袋にたまった肉汁をソースにすることもできますし、捨てることも。

14

相当大きな地震。
コロナと自然災害が複合したら…という悪夢。

というか本当にこれだけ揺れても今の日本の建築は死人が出ないんですね…時間もよかったのかも、大阪のように子供がブロック塀に潰されることがない時間。
そして土砂崩れが起きるようなところは、もう東日本で崩れ尽くしているでしょうし。

13

政権が堂々と、「伝統がなければ国も人も崩れる。女性を差別しよう、黒人を差別しよう、金持ちや高い地位が持つ人は貴族だと認め特権を与えよう、民主主義は否定しよう、独立も否定しよう、優れた民族が劣った民族を奴隷化するのは正しい、弱い者は警察が好きなだけぶちのめして道徳を叩き込もう」と叫ぶことはありえないでしょうか?

思い出すのが『銀河英雄伝説』のゴールデンバウム帝国。
民主主義を否定する。福祉を否定する。自由と人権を否定する。門閥貴族と農奴に分け、格差を際限なく広げる。特定民族を高いとし、それ以外の文化も弾圧する。秘密警察が監視し逆らう者を徹底的に虐殺する。

それは新しい時代には、すべての国が本当は求めているものでは?

新自由主義と新保守主義は最終的には門閥貴族になるのでは?

また、人間にとても合っているのでは?
イスラム教原理主義も、人間に合っているからこそ支持されているのでは?

12

森元首相・会長の辞任。

日本という国が、どれほど老人の、老人による、老人のための国になっているか。

自民一強それ自体が、徹底した老人の勝利と言えるでしょう。

何よりもライブドア事件。若者がいきがることを絶対に許さない。

多くの偉い人が、口では森氏を批判しています。
ですがその内心は?

今、どれほど多くの、特に権力を持つ人々がその価値観でいるのでしょう。
なぜそれが堂々と公言されないのでしょう。

それこそ、警察が「森本首相の価値観が絶対に正しい、そうでない者はすべて九族まで潰す」とするほうが自然に思えます。

戦後民主主義、まともな人権や平等などの価値観。
それに強く反発している人は、膨大にいます。

天皇崇拝が強い老人も。
反サヨクと弱肉強食を信じている比較的若い層も。

暴言・妄言としてしか出てこない。
しかし、極めて強固。特に権力層は。

11

戦後民主主義に対する反発

一つは、戦前回帰。天皇。

もう一つが、徹底した現実主義、弱肉強食、マキャベリズム。

後者は目立たないけれど若者の間では強いのでは?
それと旧来の右派との関係は?

10

「全人類共通法」とできることはないのでしょうか。

・人を食べない
・人をいけにえにしない

ぐらいは…

・犬を食べない
・クジラを食べない

もかなりの人が合意しそうです。

・日本は永遠に絶対悪だ

も、現実に戦後国際体制を支える全人類共通法です。

・人類、地球型の生命を滅亡させない

は、現実の地球人の目には入りません。

9

体力低下から免疫が低下し、それで日和見感染が起きるなら、理論的には「脳がないクローンと血流を共有する」ことで免疫を回復させ感染を防ぐことができるのでは?

でも、どんな抗生物質にもすぐに耐性を獲得する厄介菌を封じ続ける生きた人体の免疫とは何でしょう。

というか一卵性双生児と長期間血流を共有して大丈夫なんでしょうか。

8

「探しても見当たらない本」が結構あります。

税や財政の面から、中国史の各王朝を比較した歴史書。

日本政治がなぜこう…自民一強が盤石になったのか、振り返る本。

人類滅亡と、哲学や倫理学。

思想家・論壇人たちが科学嫌い・進歩嫌いになった歴史。

哲学者たちに、簡単な科学知識、科学誌を読んでいるか、今後の技術予測などのアンケート。

いくつかの重要な未訳本…「レアアース仮説(ピーター・ウォード)」「黙って従う民(スティーブ・フェスタ―)」

7

ガンダムの宇宙世紀は、結局は資源枯渇と汚染で人類は壊滅したそうです。
銀河英雄伝説でも、地球、ひいては太陽系は資源枯渇と汚染と戦禍で、ほとんど利用されていません。

宇宙技術があるのに、太陽系で、資源が枯渇する。

環境汚染はその分スペースコロニーをつくりまくればいいのに。

要するに、必要なもので、地球にあるもので、宇宙では手に入らないものがある。
宇宙に無尽蔵にある物資を、その必要な資源にすることができない。

その方向の技術が進歩しない。それにつきます。

宇宙全体で、鉱山は貴重なのか?
多くのSFで重大な問題だと思います。

宇宙に手が届けば黄金も宝石もいくらでも得られる無価値なものになるのか。
それとも、銀河の半分を占める帝国でも黄金には変わらぬ価値があるのか。

事実上、後者でなければストーリーが進まない、戦争をする理由がなくなるので後者、ということも多いです。
プレートテクトニクスがある、大きく海がある地球型惑星でなければ鉱床がない、とすることもあります。

より分ける、という問題もありますが、恒星に近くレンズで光を集められる、または核融合炉や波動エンジンなどでエネルギーが潤沢であれば。
金属を真空中で、超高熱で分解・蒸留すればいいのでは?

何かと化合していたら、超高熱で分解する。
東日本大震災で原発が吹っ飛んだのは、炉心の高温で水が水素と酸素に分解され、移動してから激しく化合したからです。
十分な高熱があれば、事実上どんな分子でも分解できます。

また、液体にして遠心力をかけてやれば、金属そのものが密度ごとに分離する。遠心分離です。

宇宙空間では比較的簡単な技術では?

6

今の日本をインフレデフレで言えば何でしょう。

シュリンクフレーション、ポテトチップスの中身が減るのは強い。物の単価は上がっている。

でもインフレという感じでもない。

スタグフレーションには近いかもしれない。

5

政権全体が崩壊しているようにすら感じられます。
森元首相の暴言。
菅義首相の子の接待問題。
議員が夜の街に行ってバカな言い訳をして…
それ以前に、安倍前首相の末期も半ば崩壊状態が感じられました。

それでも、野党が徹底的にダメだから今解散したら自公が圧勝することは、全く変わりありません。

何があろうとこの状態は変わらないのでしょうか。

どんなことがあろうと。
今の不祥事などばかげて見える、快楽殺人や売国が明白になっても。
どれほどひどいことになろうと、旧民主党野党は無能で国民の支持を得られず、そうでない野党を国民が想像することすら絶対にないのでしょうか。

反緊縮すら政党になることはないのでしょうか。

4

イギリスはサッチャー革命で、どうするつもりだったのでしょう。

ただ、労働組合という敵を叩き潰せばそれでよかったのでしょうか。
それ以外何も考えていなかったのでしょうか。

労働者の大半が低賃金になる。給料総額が下がり、需要が減る。
長期的には低賃金労働者は低教育になり、労働者一人一人の能力を足し合わせた、国の総力が低下する。
国が大きく分かれてしまい、国家という連帯がない、憎悪に満ちたものになる。

いえること…現実に、貧困層は政党を作りません。作らせない自信があったし、その自信通り作らせないことに成功したのです。
状況を、歴史をコントロールできたのです。その点では。

でも、他のデメリットは?

3

かなり患者は減っているのに緊急事態延長。
支援系で思い切ったことはない、現状で十分という感じ。

特に医療リソース増強に向けた動きは何もないですね。
保健所を増やす、ということも聞いたことがありません。

また少し前ですが、生活保護があると言いましたが問題が二つ。

一つは誰もが指摘する、必要な人でも受けられない、水際作戦で死ぬという問題。

もう一つは国全体。
生活保護より親族扶養が優先…親族に照会が行く。扶養義務。
つまり親族は重税を取られるわけです。
生活保護は、金額だけだと少なく感じますが、医療や交通費など広い保護があります。特に厄介な病気を親族扶養なんて想像しただけでも…実際にはどうなるのか知りませんが。
援助が必要になるような人の親族は当然、平均より貧困である可能性が高いでしょう。ラクダの背を折る藁になる可能性が高い。

それがないとしても、重税。
ということは国民全体の預金・消費が大きく減るということです。

親族扶養は重税、それも弱者の少数を狙う不公平なものだ、ということ。
国民全体の預金・可処分所得が減少したら景気は悪くなるはずだということ。

それをいうなら、財政再建・消費税増税そのものが、「預金税」と同じように国民を貧しくしていく。

それが経済にどんな影響を与えるか…いい影響ではないですよね?

ただし、国民から重税を取ってあえて港湾や製鉄所…今なら核融合や軌道エレベーターに投資する、というなら経済をよくする可能性もありますが、今の日本はそれも少ない。

というか生活保護・親族扶養制度自体が、とんでもないシステムなんだとなぜ国民が気づいていなかったのか。
比較的貧しい、少数の運が悪い人間から、重税を取るという。

仮に、「ある年収以下の人から、ランダムに何万人か選んで、月に十万もの重税を取る」なんてやったら超絶な悪政ですよね?
それが実行されているんです。

コロナ対策も生活保護制度も…本来は考えるべきなのですが、誰も考えない。
何よりも野党がないから。またマスコミも、考えないことが仕事になっているから。

2

人間の経済システムを作る根本的な前提。

飴と鞭。

ボクサーは、ファイトマネーが高ければ真剣に戦う。
負けた側を鞭打てばもっと真剣に。
負けた側の首をはねれば。負けた側を拷問して処刑すれば。負けた側の家族を拷問して処刑すれば。
もっともっと真剣に戦い、いい試合をする。

近代イギリス以来、劣等処遇原則・懲罰的救貧…マルサス…働かない者は、餓死や拷問で脅して働かせよ、は近代社会の根本的な前提です。

今も生活保護を嫌う声があり、ベーシックインカムは受け入れられません。

でも本当にそうなのでしょうか?

いや、飴と鞭は韓非子以来、国家・法システムそのものの前提でもあるでしょう。
西洋法思想がどの程度、どんな源泉で「飴と鞭」なのかはわかりませんが、明らかに中核は「飴と鞭」です。

1

ミャンマーでのクーデター…最近のどこかを境に、民主主義は減っている。

なぜ民主主義は破れつつあるのか。

根本的には、東欧や中東では、ベルリンの壁崩壊以降の民主主義は、多くの人を極貧にした…ロシアでは平均寿命が下がるほど多数の人間を自殺に追い込んだ…ことがあると思います。
民主主義では、民は豊かになれない。新しい時代には。

先進国でも格差がどんどん拡大し、中層が没落する。
世界の最貧国では膨大な超貧困層が少し豊かになっているが、それは感じられないし目立たない。

民主主義に、「市場原理主義」「財政至上主義」などがくっついていたら、どうしても格差が拡大し、多くの人が極貧になる。
そしてそれに代案はないように見えます。

民主主義、まともな国であるためには黄金の拘束衣…めちゃくちゃな債務を返すこと、緊縮財政を受け入れなければならないから?
だとしたら、民主主義では大半の国民は苦しむだけ、だから民主主義は間違っているという結論になります。

そして先進国の大半の国民は、途上国の大半と同じように低賃金・重税・重労働に耐える以外に選択肢がない。
本当にそうなのでしょうか。

また、アラブの春の絶望もあるでしょう。民主主義はそれだけでうまくはいかない。様々な条件が必要だが、何がそれかはわからない。

まともな民主主義・市民的自由・最低生活保障、という考え方が異様なほどに出てこない。
餓死したくない・売春などはしたくない・拷問されたくない・好きな本を読みたい。それは人にとって重要ではないのでしょうか。


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