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30

教育基本法改正や、憲法に愛国心を盛り込むことに反対する論には、国は何が良いかという道徳にはかかわらない、というものがあります。

しかし、現在の憲法や教育基本法には道徳があり、しかも愛国心反対者はその憲法や教育基本法に書かれている、またはそう彼らが解釈する道徳を教育や啓蒙を通じて国民に押しつけています。
平和、平等、人権、民主主義は道徳ではないのでしょうか?

憲法の立憲主義を強調し、憲法は道徳にタッチすべきではないという論も見られます。

でも、本当に日本が憲法九条を守って非武装中立に徹する場合には、国民全員がいざというときにはどんな拷問にも耐えて非暴力不服従を貫く覚悟が必要なのでは?
それは、初期キリスト教が拷問に耐えての殉教を強要したのに匹敵する非常に重い道徳的義務を、憲法が全国民に強制しているということでは?
憲法九条が非暴力不服従ならば、それは宗教に匹敵する道徳の強要であると言わざるを得ません。
また、それは機能しないでしょう…キリスト教なら、殉教すれば天国にいけます。日本国憲法に殉じ、家族ごと拷問に耐え抜いて処刑されたら?それは世界平和に貢献し、憲法九条を守り抜いたと言う満足だけでは…それだけでそこまでできる人がいるでしょうか。

そうではなく、非武装中立になった日本が征服された場合はそれで憲法も停止されるのだから国民に非暴力不服従を貫く義務も別にない…とするなら、それはそれで無責任です。
その結果、脅しや拷問に屈してホロコーストに協力してしまったり徴兵に屈して別の国の侵略の尖兵になったりした場合、ナチスに侵略された国のナチ協力者の戦後のような悲劇が生まれることになります。
国が国民を守らず、国民に死ねとも非暴力不服従で戦い抜けとも命じわないのであれば…国が国民に命じること自体を否定するというのは、弱い個人を歴史の流れというどうしようもないものに生身で放り出すようなものです。
それは個人主義としては正しいかもしれませんが、人間の弱さを考えると残酷とさえ感じます。

ナチ以後の我々はどうするか…従うか、全員戦って死ぬか、全員自殺するか、全員非暴力不服従を貫くかという究極の問いを突きつけられています。
そのことは改憲側も変わりありません…勝てない、しかもナチ級に邪悪な相手ならどうするか。
そのことを考えると、憲法は、国は道徳とは関係ないという態度は無責任では?

29

拉致被害者家族の横田早紀江さんがブッシュ大統領に面会したのには驚きました。
家族を思う心にここまで人々を動かす力があるとは。

反面、それが全くアメリカでは報道されていないことも驚きです。
なぜでしょう?アメリカのメディアはすべて北朝鮮に買収されているのでしょうか?それともアメリカが北朝鮮を潰し、傘下に入れることを恐れる中国がアメリカのメディアを支配しているから?
それとももっと単純な無関心?または、日本で拉致事件がどれだけ世論、歴史を変えたか冷静に分析しての決断?
まあメディアについては週明けをじっくり見守るべきでしょう。日本のマスコミも始めは動きませんでしたから…

拉致被害者家族は実に無力でありながら力があります…あまりにも長いこと、日本の政治も世論もマスコミも全く動かせませんでした。
しかし、一度動き始めたら日本全体の右傾化(といわれる)のきっかけになるほど地滑り的な力を発揮しました。
歴史というのはそんなふうに動くのでしょうか。
そして、これから今のところ無関心なアメリカや韓国も含め、世界世論が大きく動くこともあるのでしょうか。

より素朴な疑問です。アメリカや西ヨーロッパから、北朝鮮やソ連や中国に拉致された人はどれぐらいいるのでしょうか?
その人たちが本当に結束したらどんな力になるのでしょう。
また逆にアメリカなどが諜報活動の一環で東側から拉致した人は?

28

天使、宇宙人など時代によって形は変わっても他者から知恵を借りたい、と人類自体が思っているのは正しいことでしょうか?
それより、人類自体が見出している知恵…科学に耳を傾けることがなぜできないのでしょう。

27

全ての卵を一つのバスケットに入れるな…これが危機管理の基礎です。

しかし、地球は一つしかありません。しかも結構不安定なようです。
となると第二の地球を作ることを急がなければなりません。

せめて外の適した惑星や衛星がある恒星に向かう、以下述べるような探査機を多数打ち上げるべきです。僕はそれと、生物進化ではどうしようもない巨大隕石を事前にそらすことが人類の存在意義だとさえ思っています。
不可能に近い有人恒星間探査に比べほとんどコストがかからないと思われるのが、地球型のあらゆる生物門のもっとも単純な代表選手のつがいと人間の受精卵を冷凍して納め、それに人間の文化をできるだけ情報化して添え、文明があれば連絡して回収してもらい、なければ水のある惑星を探して単純な生物だけ着水カプセルで送り込んで解凍して解放、人間の受精卵と文化は知的生命が進化し、ある程度科学が発達したら容易に発見されて回収できるよう、少し離れた人工衛星として待機するシステムです。
もちろん、連絡を受けた異星の、生命としても違う文明や、後に生まれた地球型生命ではあるけれど人類とは違う知的生命体が、人間の文化と受精卵をどう扱うかはわかりませんが。
より規模も大きく、今の技術では不可能なものになりますが人工子宮、保育システムなどを作ることができれば、「断絶への航海(J. P. ホーガン)」と同様ロボットが自動的に環境、設備を整備してから受精卵を育て、人類が遺伝子的にはそのまま繁栄できるかもしれません。精神的にはどうなるか知りませんが。

でも地球外文明も同じことを考えているはず、なのにそれがこない…もし地球が、ごく早い段階でそれの訪問を受けて生命を誕生させたのであれば、他の星も同様なはずで、その先輩は恒星全体を利用するダイソン球殻や大規模な星間通信もあるはずなのに探知されない…これもフェルミ・パラドックスの大きな面ですね。

26

アメリカ政府は中国とのパートナーシップを深めているようですが、アメリカと中国が共同で何かをすることができなければその意味はほとんどないのでは?
そういえば中国は湾岸戦争やイラク戦争など、国際平和維持活動には極度に非協力的ですが…

25

中国も、国土が広いので目立たないのですが石油が自給できず、今や食糧の自給も怪しくなっています。
また日本ほどわかりやすい孤立ではありませんが、遠くの友がいないことも同じです。
中国にとってアメリカと対決するためには、最低限資源の面ではシベリアかアラブの石油を手に入れ、また北朝鮮だけでなく日本と韓国と東南アジアを取り込んでおく必要があります。

では、なぜ中国は日本を歴史問題で責めるばかりで「中国の属国になれば、日本にはこんなにいいことがありますよ」という誘いはしないのでしょう。
日本を併合した後のビジョンがちゃんとあるのでしょうか?
精神的にも実利的にも、中国は何を日本に与えることができるのでしょう。
日本の国土は必要だけれど日本人は必要ではないから皆殺しにするつもり?

そして中国の戦略を日本が活用する道はあるでしょうか…日本が独立する上では、アメリカを脅す種がある程度必要ですが、あまりひどい要求をすると中国側につくぞ、というのはカードになるでしょうか?
日本人皆殺しが前提ならそれは無理ですが…

もちろん、中国は人口は多いが資源が少ない、という条件は加工貿易がもっとも豊かになれる道である、ということでもあります。
日本も同様なので、日本にとっても中国にとっても平和とさかんな貿易が利益になります。

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日本が国土に縦深を欠き、資源が足りないため海上貿易を断たれると存続できない、という条件は戦前でも同じです…日本には孤立した覇権大国は本質的に難しかったようです。
手が届くところに石油と製鉄資源が十分にないのが致命的でした。
太平洋戦争でいくら中国や太平洋に手を広げても石油はそれほどないし、太平洋諸島は本質的に守るのが難しいため縦深になりませんでした。朝鮮半島と満州は一応役に立ちましたが(少なくともその犠牲のおかげで、現在の日本本土はソ連に占領されずにすんだのです)。

ただし、中国がバラバラであればそのどれかを取り込んで中国大陸を対ソ代理戦争の戦場とすれば、擬似的な縦深として用いることも可能だったでしょう…核兵器の登場という事態を無視すれば。
中国大陸の支配は困難であり、また日本人には経験も普遍宗教もないため異民族支配自体が下手でした。
異民族を支配するには圧倒的な力の差による徹底した恐怖、社会を分断し対立させて統治する、秩序と先進技術の導入による生活水準の向上…厳しい善政による懐柔、そして普遍性のある宗教などを用いた精神的支配のバランスが重要ですが、日本はどれも徹底してはいませんでした。
●貿易、その前提としてインド洋から北太平洋の平和を維持
●米英という大規模なシーパワーと協調してロシアに対抗
●中国は欧米と協力して支配…恐怖、社会を分断して統治する技術、普遍宗教は異文明支配の高いノウハウを持つイギリスに任せ、日本は善政と実利
●英米が日本を征服しようとしたり極端に不利な条件を押しつけてきたりした場合に備えて「ロシアと組む」「汎非西欧同盟」の準備もしておく
とやるのが日本の利益を最大化する戦略でした。

もちろんそれだと、白人近代文明による世界支配を打破することにはなりません。
では、日本がアジア侵略ではなく、アジアやアフリカを含む非白人のリーダーとして白人近代文明と対抗する可能性はあったでしょうか?第二次大戦でも中立的な立場にいることで漁夫の利を得、それを利用して大日本帝国、中華民国、インド独立運動、トルコに至る大アジア反西欧抵抗戦線を築くことは…
どう見ても無理です。中国にそういうビジョンと日本との協力は期待できない状態でしたし、インド、イスラム圏、アフリカは分断統治されていたうえ日本と遠すぎるため日本と非白人同盟を作るのは無理でした。
かといって当時の非白人独立近代国家は日本だけであった以上、他の国にリーダーになれといっても無理なのです。
もちろん宮沢賢治などの思想から非武装、非近代、非封建の思想と文明を新しく創造してアジア全体が非武装非近代非封建独立自尊路線、というのは全く不可能な夢想です。

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現在及びその延長の日本を考えれば、
●核兵器の存在、縦深を欠く高度に都市化した国土
●資源がないため加工貿易にエネルギー・食料など全てを依存
という二つの条件がある以上、日本にとって大国との大戦争は選択肢にはなりません。

となると、米中戦争は日本にとって不利益です。
ひたすら先送りに協力するのが正しいでしょう。
問題は中国の戦略目標、ロシアの行く末、北朝鮮の崩壊でしょうか。

地政学的に日米同盟が日本にとっては最善と思われますが、日米同盟を堅持しつつ独立自尊を貫くことは可能でしょうか?
困難ですが、あくまでそれを目標にする必要がありそうです。
独立にも政治、軍事、経済、文化、宗教などがありますが、軍事的独立は難しいにしても政治、経済、精神の独立性を高める方向をめざすべきでしょう。

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竹島問題や中国の反日などについて、もっと大きい戦略的な見地から見たらどうなるでしょう。

長期戦略として、アメリカと中国の覇権争いがあります。
その中で日本に関連して重要なポイントが、台湾、日本がどちらに帰属するかと朝鮮半島の将来像です。

日本が再び単独の帝国になるシナリオは無視できるでしょう…その場合には米中が組んで潰す、という密約がある気がします。
そう考えると、核武装中立路線は難しいかもしれませんね。侵略をしない宣言はできますが、そうなると極端に縦深を欠く脆弱な中立国になり、やはりアメリカの保護が必要でしょう。

台湾が現在最前線です。中国は台湾と南西諸島の線まで占領したいし、逆にアメリカも台湾と南西諸島の前線を維持したいでしょう。

朝鮮半島の統一は日中韓米どの当事者から見ても損しかないので、ひたすら先送りでしょう。恐れるべきなのは偶発事だけです。
ありうる偶発事には
●北朝鮮の暴発的な韓国への侵攻+日本への弾道ミサイル核攻撃、アメリカでの大規模テロ
●アメリカ首脳の決断
●韓国が政治的に狂って北朝鮮に自発的に統合される
などがありますが、最後はまずない…と思いたいのですが。
総体として、朝鮮半島は地理的には中国に帰属するのでしょうか?それとも現状維持でしょうか?また、ロシアが動く可能性はあるでしょうか。

韓国が日本を歴史と領土の複合した問題で叩くのは、日韓両国がアメリカに帰属するか中国に帰属するか、という大きい問題と関係あるでしょうか?歴史認識問題については韓国は中国寄りになりますから、日本が歴史認識問題で屈服したら…それは日本が中国に服属することにならないでしょうか、だとしたら韓国は?
それとも韓国は本気で、日本が再び米中両方から独立した帝国になることを恐れているのでしょうか?

中国が日本を怒らせても反日をいうのはなぜでしょう?
自陣に引き込むための合理的な戦略でしょうか?

米中、ついでにロシアも含めた立場から考えると、大日本帝国の崩壊は非常に残念なことだったかもしれません。
朝鮮半島と台湾を含む大日本帝国が健在であれば、それを三つの勢力の緩衝地域として利用できたのですから。
今は朝鮮半島と台湾海峡という狭い領域しか緩衝地域がないですね。

あと、歴史のifを考えるなら日露戦争で日本が負けていて、朝鮮半島がロシア領だった時、さらに日本もロシアに征服されていた場合の歴史の推移も考える必要があるかもしれません。

21

マンガの変身もの、ロボットアニメなどからは、男子は戦士、女子は高級娼婦への憧れを感じます。

美少女戦士というジャンルはありますが、あれは本質的に化粧や衣服(「セーラームーン」の変身呪文に「メイクアップ」とあるのが象徴的です)で大人の美女となることが戦士に直結する、という論理を無視した魔術的なシステムが中心です。

でも、なぜどちらも地位のある大人として、男子の場合は学者や政治家、女子の場合は主婦としての貴婦人や優れた職業婦人、あるいはどちらも優れた職業軍人、そして聖職者に対する憧れにならないのでしょう。
それらの組織人としての面が嫌いなのでしょうか?でもガンダムのアムロも、最後には組織と調和した優れた職業軍人に成熟していました。

魔法少女というものも、魔法の本質の一つである学究、求道の面が全くありません。神を見ることなど考えもしないようです。

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二十世紀後半、全ての国の全ての政治家や特権階級が国民が平等に豊かになることだけを考えて…特に環境を一切考えず…世界を統治してきたとしたら、どの国も経済成長し、誰もが豊かになっていたら、もう地球は破局に至っていたかもしれません。

では現状のような地球レベルの大格差システムでいいのでしょうか?

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冷戦が終わって以来の年月に限定すれば、ロシアと中国どちらが幸せだったのでしょう。
そうだとしても、もしロシアが中国と同じことをしていたとしたら、冷戦は終わっていたでしょうか。
そして、これからはどうなるでしょう。

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アイフルだけが悪く、他はそうではないのでしょうか?
そんなことはないはず…サラ金はどれも似たようなものでは?調べれば特に良心的なところがあるでしょうか?

高利貸しも賭博も、本質的には金を貧乏人から金持ちに吸い上げる働きがあります。
おおむね借金はそうでしょう…銀行のローンも同じことです。

でも、その銀行に貸した金は投資になり、それが新しい産業を産んで富を産む働きがあります…本来は。
今はそれがあまり機能していませんが。
また、ある程度以上の金持ちの金の多くは投資され、金が勝手に金を産む状態になっています。
本来はそれは富を生み出し、貧乏人もより豊かにする力があるはずですが、それは高度成長のときだけです。経済成長がないときは、その結果は富の集中です。

逆に金持ちから貧乏人に金を流す道には累進所得税や寄付があります。
でもなぜか、今はそれが否定される風潮があります。

さて、こういう低成長で財政赤字は深刻、しかも世界全体はグローバリズムという状況で、どうすればいいのでしょう。

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地表にある大規模な太陽光発電所は、太陽光の反射率が高いのでうまくやれば温暖化を相殺できるのでは?
サハラ砂漠を全部太陽電池で覆ったら、どれぐらいの二酸化炭素やメタンを相殺できるでしょう。
もちろんやりすぎて氷河期どころか雪玉地球、という可能性もありますが、そうなりそうになったら宇宙から…

そんなことをするには人間は何も知らなさすぎるのだ、という反論が当然予想できます。

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アフリカや中央アジア、一部中南米など世界の紛争、貧困地域では、伝統文化はどうなっているでしょう。

近代化が遅れている分残っているでしょうか?
それとも紛争、腐敗政治、搾取、環境破壊でどうしようもなく壊れてしまっているでしょうか。

といっても、そういう紛争、貧困地域自体、場によってすごく違うでしょう。

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アイフルの業務停止は、正義感から見て喜ばしく思う気持ちはもちろんまずあります。
しかし、正義感は警戒しなければなりません。

まず高利貸しは悪ですが、なくなったら社会にとって大きなマイナスになります。

また、今の小泉政権についての批判に、強権的で国家主義的だが、弱者に優しくないという点でファシズムと異なるというものがあります。
弱者の最大の敵である高利貸しを叩くのは、ファシズムとしては一般的です…それこそユダヤ人の最大のイメージは高利貸し、シャイロックです。
これまでは弱者に優しくしなくても、拉致世論をあおるのと強悪として官僚と従来型自民を叩くことで人気取りができていたのかもしれませんが…

といっても、小泉首相をヒトラー呼ばわりするのは失礼な気がします…ヒトラーに。
特に有能な頃のヒトラーだったら、今頃景気は絶好調、日米安保を破棄して米軍基地を追い出し、返す刀で北方四島も取り返し、北朝鮮を絶妙の外交力で承認を取りつつ叩き潰しているでしょう。

14

人間が醗酵食品を好むのは、ひょっとしたら野性時代の人類は結構醗酵した…要するに腐った…ものも食べていた、ありていに言えば腐肉も食べていたということでは?
それにしては現在の人類の消化能力は低い気もしますが。

13

拉致事件がまた話題になっていますが、根本的な問題…なぜ韓国は、そして世界は拉致問題について鈍感なのか、ほとんど報道や分析がない気がします。

単に日本も強制連行や従軍慰安婦があるから相手にされていないだけ、といった単純なものではないのでは…それは韓国が拉致に無関心であることの説明にはなりません。

もっと肝心なのは、北朝鮮はアメリカ人を拉致してはいないのでしょうか?
ジェンキンス氏は脱走兵とのことですが…
また、ソ連とアメリカは互いにどれぐらいの拉致などを?中国は?

12

将来、技術的なブレイクスルーがないことを前提に未来を考えるのが正しいでしょうか。

それが一番安全には違いありません。少なくとも、核融合が十年以内に実用化されなければ破綻する未来設計は間違っています。

でも、将来望める技術的ブレークスルーは本当にないのでしょうか?

また、予測可能な技術発展と、本質的に予測不可能な技術的ブレークスルーがあります。
後者は物理学のパラダイムシフトレベルの発展を必要とすることもありますが、そうでないこともあります。
例えばインターネットは本質的には戦前…下手をすると第一次大戦以前…に出た物理学の教科書から導けるものです。

11

フランスの混迷はますます深まっています。
いや、ヨーロッパ全体の失業問題が。

ヨーロッパにはどれぐらいの余剰生産力があるでしょう。
それを地球全体のために活かすとしたら、どこに使えるでしょう。

それともヨーロッパにとって一番いいのは、のんびりと豊かな生活を楽しむことでしょうか?
では若者の雇用はどうすればいいのでしょう。

10

環境否定派の主張として

  1. 地球温暖化はない
  2. 石油は枯渇しない
  3. 代替エネルギーは機能しない

と、エネルギー革命を迫る根拠を三つとも否定しています。
でも、どこかおかしくないでしょうか…なぜ三つとも?間違っているなら一つで十分なのでは?

あと、互いの人格批判も科学としては危険な要素の一つです。
その点では、環境否定派が環境論者による言論の自由の抑圧を批判するのは正しいでしょう。
お互いにカードを公開し、科学者としての最低限の信頼をもって何が事実化を議論した上でないと何もできません…
それが不可能だったために人類文明が破局を迎える、というのはあまりにもばかばかしいです。

9

未来に理想郷を夢見る革新は誤りでした。実験のコストはあまりに高くつきました。

でも、現在…本来本当の保守なら否定すべき近代を盲目的に守っている保守もそれで本当にいいのでしょうか。
また、本来保守したいのは緑の山河のはずですから、左翼以上に環境保護に熱心であってしかるべきなのにそれに反対しています。
新自由主義による無制限の貧富格差と暴走近代生産による自然破壊を容認、ついでに対米従属を肯定するとは何の保守でしょう。

かといって過去を理想郷として崇めるのも間違いです。神風連の延長には日本の独立さえないでしょう。

僕はただ社会が機能し、人が幸福で、自然が守られ、文明が持続可能であるという結果だけを求めます…それが僕にとって一番都合がいいのです。

8

小沢新代表がまた民主党を壊したとして…それでどうなるでしょうか。
野党がどうなろうと自公が割れなければどうにもなりません。
そして、自民の議員も今や多くは「自民党の政治家」としてではなく、小泉氏や公明党の力で議席を得ています…もう自民党に割れる力はないのでは。

絶望せず、民主化を目指すにはどうすればいいのでしょう。何党に投票すればいいのでしょう。

7

この民主党の代表戦は、何かこれからに影響があるでしょうか。

去年後半には若さの代表のように言われた堀江、前原両氏の失墜は、今の社会にある若者に対する不信感を象徴している気もします…小沢、菅両氏のどちらが勝つかよりその方が影響が大きいかもしれません。

小沢氏優勢といわれますが、その小沢氏がどこまで、現在の小泉政治を批判することができるか…小泉氏は小沢氏の持論を実行しているだけだ、ということができるのです。

まあ、民主党の本質的な弱点はどうにもならないですが。この党主選が将来、日本の民主化の第一歩といわれるのは難しそうですね…
若者に日本の民主化を担えるような大きい存在がいないせいですが、いたらいたでヒトラーの可能性があるので危険です。

6

貧困を憎む思いは、無条件で善なのでしょうか。

世界から貧困をなくしたい、餓死や治せる病気で死ぬ子供たちを助けたい、世界の全ての人に一定水準以上の生活をして欲しい、という、その「一定水準」は欧米の近代文明から見てではないでしょうか?

いや…近代産物を全面的に拒否し、徹底的に原始的な生活を続けたいという人々以外には、一定水準の生活は必要でしょう。
現実の貧困…近代科学の知識などない、でもワクチンと援助食糧と武器だけはある、という状態では、子供も家畜も増えて燃料などで木を過剰に切り倒し、砂漠化してしまいます。
その末路は伝統も文化もなにもない、ルワンダのように自然と社会が崩壊して大量死になるでしょう。
それは容認してはならないです。

それを防ぐためには、まず生態学を理解できる水準の教育と避妊具、外からの燃料…場合によっては太陽熱利用器…を与えて、彼らに持続可能な人口、生産密度を保ってもらわなくてはなりません。
部族紛争も抑えてもらわないと、やはり自然も文化的多様性も保てません。

世界の大半を占める比較的貧困な農業地帯がとるべき道を考えましょう。
まず短期的には秩序と植生の回復を優先します。義務教育を徹底させ、余剰人口を植林に使って、その報酬として最低限の水や食料を与えます。
長期的な理想は、江戸時代の里山システムを参考に人口増を抑えて持続可能な自給自足生活をする。
(持続可能な生活をしてくれていること、自然の維持管理の報酬として外から供給される、自給自足や自然を損なわない範囲での)化学肥料を用いて、持続可能な形で労働集約型の換金作物生産を行い、それである程度近代的な生活用品を購入できるようにする。
一部の森林に化学肥料を与えて木材、木葉飼料、木の実など様々な自然作物を得ることも含む。
周囲の(十分に回復した)自然の維持管理。
伝統文化の管理、情報としての発信。
その報酬として住民に医薬品と凶作時の援助、エネルギー、無償で情報アクセスと基礎教育、優れた子には奨学金で都市でのチャンスを与える、というのが一つの…極相だと思います。

どこもかしこもメガロポリスになるべきではないです。
それは努力によって「よりよくなる」可能性がないというのがある意味残酷ですが…でも努力なら優秀な子が都市で頑張るのと、伝統文化を発展させて情報アクセスを生かして発信するのがあります。
有限の土地で無限に頑張ることはできませんから、土地からの収奪は持続可能限度に抑えることが絶対に必要でしょう。

5

現在の言語学や数学、物理学なども前提にし、宇宙全体の共通語という目的でエスペラントに再挑戦したらどんなものができるでしょう。

まず論理体系が完全で、数学や物理学の記述がやりやすい単位系と記数法を持ち、またコンピューター言語としても機能しなければならないでしょう。
書きやすく覚えやすく視認性が高く、誤解や改竄の余地がなく、しかもコンピューターにも読み取りやすい文字も必要です。

人類固有の文法構造があるとしたら、それに則るべきかそれともより一般性を目指すべきでしょうか。

昔の科学、言語学の水準から作られたエスペラントとはぜんぜん違うものになるでしょうね。

4

人類の起源を突き止める方法を一つ思いつきました。
「ある地域固有の生物の毒の有無を、生来の味覚と嗅覚だけで判定できれば、そこが人類の起源である」

現在人間が多く暮らす地域の植物やキノコ、フグなど海の生物で、人間の味覚では判定できない毒が多いです。
それは不便に感じますが、当然です…人類が進化したといわれるアフリカのジャングルとサバンナには、それがなかったのです。だから味覚や嗅覚はそれを判定するよう進化する必要がなかったのです。
もちろん人工的な毒、まして放射性物質にわからないものが多いのは同様に当然です。

逆に人類が動物としてはぐくまれた場所では、特に言語が未発達だった長い長い時代、そこの生物の毒の有無を判定することは死活問題だったはずで、そのように進化してきたはずです。
ならば逆に毒の有無がなめ、かいだだけでわかる地域があれば、そこが故郷だったとしてよいのでは?

この第一命題は、第二命題「どのサルも自分が進化してきた地域の生物の毒の有無を、生来の味覚と嗅覚だけで判定できる」と関係がありますから、それが成立するかどうかがまず問題ですね。

あと、もし第二命題が真だとしていくら調べても、その人類の故郷はもう失われている可能性のほうが大きいです。気候が変化したからこそ、人類はジャングルから出て世界中に広がったのですから。
でもそう考えると、人類にとって最もなじみのある、本当のお袋の味は絶滅している可能性が高いということでもある…悲しいことに。

3

人類全体が決めなければならないこと。

  1. どれを優先すべきか
    1. 将来大規模な文明崩壊が起きないこと
    2. 現代の富者の贅沢な生活
    3. 全人類の比較的平等で近代的(=贅沢)な生活
  2. 1-1の場合、
    1. 全員を生かすか全員死ぬか。
    2. 場合によっては一部を生かす決断もあり。
  3. (1、2でどれを選ぶとしても)最低生活レベルをどの水準に置くか。

2

僕は以下の原則…だけかはわかりにくいですが、代表的なものは…を前提に、その下で様々な価値観は相対的だと考える主義です。またイデオロギーより機能するかどうかを重視します。

1

民主党の前原代表初め執行部総辞職、永田氏議員辞職。

でも、気になるのが同時にガセを流した西沢氏の証人喚問が流れることです。
それほどまでに背後にややこしいことがあるのでしょうか。

そして…もうあまりに深く絶望を広げてしまうような対応のまずさ、遅れでした。
どうしてここまで鈍いのでしょう。
もう民主党はだめだ…そういうのは簡単です。解散しろという声も多いです。
で、それでどうすればいいのでしょう。小泉自民に任せておけばいい、ではないのなら。共産党や社民党に投票しても無駄だとわかっているのなら。

完全に民主党を見捨てるとしたら、それでどうすべきでしょう。
今ある政党という枠組みでは絶望ですから政党を忘れ、小泉首相の登場と民主党の世代交代によって新自由主義、新保守主義が政界を支配することになった最近の政治史を参考に、党を超えて共通の思想を持つグループを作ってそれを強めていき、同時に世論も動かして、自民党があくまで政権にあるならそれをハイジャックする、というのは?

問題なのは、それがはたして民主化につながるか、です。
それが民主化につながるのなら、現在の小泉首相が起こした政治構造の変化…05年体制といわれます…が民主化につながってくれてもよさそうですが、その気配はありません。

あと、自民党の圧倒的な強さ(相対的には民主党、もちろん社民共産のどうしようもない弱さ)が変わらないことを前提に、自民党総裁選を国民投票にし、事実上の首相公選にする運動も有効でしょうか。

本当に民主化はいつになることやら。