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30日

国が、民族が出来上がるには戦国が必要なのでしょうか?日本は戦国時代という戦乱を経験し、その中から破壊者の信長、花を咲かせた秀吉、そして全てを作り上げ、長い泰平を築いた家康によって国の基礎ができた・・・この歴史は、日本だけの特殊な例なのでしょうか?
特殊性はいくつも指摘できます。海によって隔離され、対岸も混乱で干渉を心配する必要がなかったことが一番重要でしょうか。他の世界では別の民族世界と争いながら、より広い形で歴史を歩んでいましたから・・・。

なぜこんな事を言っているのかといいますと、前も言いましたが中東やアフリカ、そして最近激しくなった東ティモール等でも、この悲惨な戦乱は彼らの歴史を始める為の、産みの苦しみなのではないかという思いが出てきたからです。

あの争い、全ての民族同士の憎しみをどう解決すればいいのでしょうか?PKO等の力ではどうしようもないでしょう。その政治と経済、そして文化そのものに介入できない以上。
かつての帝国主義のように、力で圧倒して争いができないよう細かく支配し、武器を含めた政治経済の力を土民から奪う事、短期的にはこれ以外に果てしない争いを止める術はないと思います。確かに、目の前のCNNに写っている少女を救うにはそれしかないです。教育もなく、自己制御をも知らない、ただ憎悪しかないそこの人たちに、自らを制して平和に暮らす事はできないですから。
でも、それは否定されています。外から来る支配者の苛斂誅求ももちろんですが、第一支配する側も現代ではその出費に耐えられません。

でも・・・どんな悲惨にも目をつぶり、火花が飛ばないように隔離して、百年の春秋戦国の末に英雄が出るのを待つ、これも不可能でしょう。なぜなら世界の経済は不可避に結びついていますから。争っている国はアメリカからの食料なしには半分も生存できませんし、アメリカを始め先進国もアフリカの資源なしにはいられないのですから。

29日

ふと思ったのですが、日本は明治時代の文明開化で古来の武術のほとんどを時代遅れとして切り捨てました。でも、その割にはボクシングなどの西洋の格闘技も少なくとも戦前、大きく普及しているわけでもないですし、特に警察においてはスポーツとして再構成された柔道、剣道などの武道が普及していたようです。

警察、軍などでは武道というより、有効な対人殺傷技術としての武術を必要としているのですから、日本古来のあらゆる流派の剣術、柔術はもとより例えば中国武術やムエタイなどの各国の武術、それに西洋の医学知識を援用して、国家プロジェクトとしてしっかりした武術を生み出していたら・・・惜しい事です。

そして、不思議なのは旧軍隊を中心に、槍術の後継としての銃剣道とそれに付随した短剣道はありますけど、それがなぜ近代化されていないのかです。日本軍は白兵戦重視でしたから、もっと研究されていてもいいのに・・・。
現行の短剣道は剣道に近い、刃が長すぎる上に決められた打突部位以外には打てない、武道としての面が強くて実戦的ではないですから・・・きちんとした、実戦に近い環境で投げ技蹴り技なんでもありの、それでいて日本、中国のあらゆる武術を研究した、徒手格闘や銃剣、杖(機動隊の棒や警棒に通じます)その他の武器術とも統合された、スポーツでも武道でもない実戦武術に体系化されていれば、と思います。

28日

中国が地震に乗じて台湾を制圧、という恐れはほとんど無くなったようですね。ほっとしました。冷戦時代の中国の動きを見ると今回の件で、この好機を生かさなかった事が信じられない思いです。それだけ変わったのでしょうか。

でも、もしケ小平氏が生きていたらやったでしょうか?もしかして、完全に国が一枚岩でなかったからとっさに果敢な動きができなかった、その可能性もありますね。

27日

織田信忠、という男は・・・名前は知られていますけど、その事跡についてはほとんど関心がなかったですし、知られてもいません。信長の嫡男で、本能寺の変のついでに二条城で戦死、それ以外について知っている人間は、戦国史に関心があるものでも皆無に近いのではないですか?

確か、甲斐攻略の時の総大将格で、名前は忘れましたけどある攻城戦高遠城攻略戦で、無謀なまでに剽悍な突撃をして落城に貢献した、という話を聞いた覚えがあります。秀吉のように派手な大活躍はしていないのですが、かといって将器に欠ける、というほどでもなかったようですね。
信長からの継承権に関する争いも生前、ほとんど聞きませんし。何か大きな欠点があったのならなにか騒ぎになっていてもおかしくないはずですけど、誰も信忠が嫡子である事に文句を言った形跡はないです。

なぜ何も語られていないのか、ですが・・・もしかして、少なくとも戦国時代の記憶が残っている間において禁句だったのでは?
そう、豊臣政権下でも徳川政権下でも、信忠について語ってしまうと必然的に話がその嫡子、秀信(幼名三法師、秀吉が山崎合戦の直後、傀儡としたことで有名。豊臣政権下では岐阜城を守っていたが関ケ原ではそそのかされて西軍についてしまい、所領没収の上高野山。これで織田の嫡流は潰えている)に行ってしまい、その処遇を責める事につながるから・・・。
そして信忠を悪く言うと信長の悪口になり、逆によく言うと秀信を高める結果になって、どちらにしても剣呑、ですね。そして・・・信長記を始め、信長の生涯やその武将について語るとどうしても、天下人である秀吉や家康の話題に傾き、それ以外の活躍には触れにくくなる、むしろ意識的に忘れられてしまったのかも。だとしたら、自分のせいとは言えない理由で歴史から抹消されたとしたら、あまりにも哀れな。

26日

日本は名だたる地震国なのに、なぜか地震に対しては異常に無関心ですね。

本来なら、日本には世界中で活躍する、地震専門に訓練された、何万人といった大規模でとんでもない高額で高性能の装備をし、軍隊並みの輸送機や大型ヘリ、垂直離着陸輸送機などの強力な機動力を持つ特殊救急部隊があったりしてもおかしくないと思いますし、政策としても都市計画から何から何まで、日本中にくまなく地震対策網ができていてもおかしくないと思います。なのにまさしく無策そのもの。どうかしていますね。

25日

国松元警察庁長官狙撃事件で、暴力団関係者が狙撃に用いられた拳銃を持っている、との情報が入りました。

狙撃事件、村井刺殺事件の背景、弁護士一家殺害事件でなぜドアの鍵がかかっていなかったのか、オウム事件は解決などしていません。その背景は全く分っていないのです。いかなる意図で、誰が操ったのか、どれくらいコントロールされていたのか・・・それどころか狙撃事件自体がオウムと直接関係のない、もしくはそれを陰で操る組織がオウム自信にも無断で行動したのか。

この謎が解けない限り、決して安心してはいけないと思います。何事が起きるとも驚く事がないくらい、考えておくべきでしょう。

24日

日本の肉食嫌いは一体何なのでしょうか。中国、本家のインドでも一部を除いて肉食にそれほど抵抗はないですよね?日本独特のものなのでしょうか。

23日

運がよかったのでしょうか、台湾にもいくつか原発があった、との何気ない一言に凍り付きました。

何とか持ちこたえたようですが・・・。もしそれがチェルノブイリ原発事故クラスの惨事になっていたら、今回の台風に乗って日本と朝鮮半島は徹底的に汚染されていましたね。

そしてもう一つ考えたい事は、今回の台湾の大地震がほぼ台風と同時であった事です。たまたま、わずかな差で被災者を台風が直撃する事は避けられました。でも・・・考えてみて下さい、関東大震災は9月1日、その日に台風が来ていなかった事は僥倖でしかありません。そういった、二重三重の災害についても考えておきたいものです。

22日

台湾で大地震があったようですが・・・中国から見れば千載一遇のチャンスです、警戒を。米軍が動くより早く電光石火で制圧し、中国固有の領土、内政干渉するなとの大義名分を言い立てればどうしようもないのでは?現在では国際社会で中国に口を出せる国はないですし、アメリカも第三次世界大戦は決行できないでしょう。

まあ、念のため東京、大阪などの大都市圏に住む人間は核ミサイル対策をしておいたほうがいいかも。

21日

この世は所詮苦界、修羅道なのでしょうか。

あの伝説にさえなった復興期から高度成長期の日本の猛烈な勤勉、あれは何の為だったのでしょうか?せめて子孫や自分の老後は安楽に、その一心だったのではないでしょうか?
見て下さい今の惨状を、狂うほど、過労死するほど働かなければ現状維持さえできない地獄しかもたらしていないではないですか。それも、それができるものさえごく限られた者でしかなく、他の弱者達は生きがいすら奪い去られ、かと言って強者にも生きがい等と言う文字は遠く、ただ今日を倒産せず、リストラされずに生き延びていくだけの修羅道でしかない・・・なんなのでしょう、この時代は!結局人間の努力など徒労なのだ・・・思い知らされると辛いです。

子供からそれこそ、生まれ落ちた時から受験勉強で魂をすり減らし、そして人との関わりも知らない、知らないからただ疲れるだけで闇の中ただもがくだけ・・・この時代そのものを包む絶望感、何とかして欲しいです。

腹立たしいのは、この無明の修羅道をどうするか考える事もできない事なのです。社会主義の理想は根こそぎ結果が否定し、一層の徹底競争こそが市場主義として崇められ、哲学も沈黙を守り・・・宗教は世俗に迎合するかカルトとして集金機械やテロ集団と化すか・・・

でも弱肉強食というのはそれこそ、生命の本質でさえあるのです。かつて原始の、有機物のスープの中でたまたま二重にコピーを取る事によって正確な自己複製をする道を見出した核酸(DNA)が油膜に閉じこもって、他の有機物や生命の種を全て食い尽くして増え始めた時から・・・。弱肉強食の否定は生命の否定でさえある、それがたまらなく、僕の「幼児の正義感」は悔しいです。

20日

食べられる木について、何故ほとんど知られていないのでしょうか?そして、何種類くらいの木の葉が食べられ、栄養があるのでしょう。薬効がよく言われる柿や松の若葉は何度も食べた事がありますが、少なくとも毒はなかったです。他にも、食べられる木の葉は結構多いのでは?

そして樹脂や樹液が食物になるものも、僕はもっと調べて欲しいと思います。緊急時にはしばしば有益な食料になるはずですので。江戸時代の飢饉についてよく言われる、「松の根まで食べて」という言葉、それをどう実践していいか現代人は知りません。僕もなんどかやろうとしてみましたが、どうするのか結局分りませんでした。

19日

朝鮮民族や中国は、一体何をすれば気が済むのでしょうか。人間の復讐心は何を持ってしても満たせるものではないです。あえて言いますと、日本軍に両親を殺された人の恨みは日本の資産を全て慰謝料として取っても天皇を公開処刑しても日本人を皆殺しにしても決して消える事はないでしょう。では、どうすればいいのでしょうか?

決して許してもらえる事はない、それを受け入れつつどう共存するか、それを考えるべきではないでしょうか。

ただ、特に朝鮮民族については、彼らの心情を理解する事が必要だと思います。彼らが極めて儒教的な心情で生きているという事、その儒教的な序列において日本は朝鮮民族より下(中国を親として弟)であり、下でありながら兄である朝鮮半島を侵略し、指導を強制した事、これが屈辱をかえって増しているのではないか、と推測します。
ゆえに、向こうが最終的に望んでいるのはその、上下関係の確認ではないでしょうか。日本人より朝鮮民族のほうが、立場といいますか身分が上である事を確認したいのでは?かといって、法律で「日本人は漢民族や朝鮮民族よりも儒教的序列において下である。ゆえに漢民族及び朝鮮民族の人間に常に敬意を表し、絶対に服従し、孝悌を尽くさなければならない。いかなる場合においても朝鮮民族や漢民族に対して謝罪を込めて最大限の敬語を用いることを怠り、もしくはその前で煙草を吸ったり・・・などの序列をわきまえない行為は3年以上無期の懲役に処す。第二項、大戦や植民地支配の謝罪を込めて一日三回決められた時刻にそれぞれに向けて叩頭する事を日本国民の義務とする。それを怠った者は反省の意なしとして五年以上無期の懲役に処す」とするわけにはいかないでしょう。それをどう解決するか、難しいですね。

18日

「紙と鉛筆」の感覚で使えるソフトはないものでしょうか?そう、どこからでも縦書きと横書きの両方が始められて、しかも絵を張りつける事や単純に、マウスまたはタブレットでその場で白黒の絵がかけて(色を塗りたければそれをペイントソフトに写して塗り、また写しもどせばよい)・・・。WIN95にもとからついているソフトは縦書きができませんし、ちょっと紙と鉛筆で考える事もできないですから。ついでに計算ができればもっとありがたいです。

やはり色々なソフトの性能、紙と鉛筆の融通無碍には全然かなわない気がします。

17日

これから、本当にまるで中世みたいに、地動説や進化論、相対性理論やDNAの発見、量子論とエレクトロニクス革命のように歴史や科学観全体を一変させるような発見のない時代が延々と続くのでしょうか。
今までそのことで、人類は、正確には科学者は何度もミスを犯しています。もう終わりだろうと思ったまさにその瞬間、新しい発見から新しい科学が生まれた、それを歴史上何度も見ています。今回、そうはならないのでしょうか?本当に停滞が続くのでしょうか?

16日

コンピューター文明は今後、どの方向に行くのでしょうか。そしてこれ以上の進化はあるのでしょうか。

最終目標は脳との直結でしょうけど、脳医学がそう簡単に進展するか、という事には僕はあまり期待感を持っていません。そしてもし本当に、脳とコンピューターが直結されたらどんな事に・・・それこそ言葉を必要としない、完全なコミュニケーションが可能ですが、それが人類の幸福に結びつくかどうか。

15日

機動隊で起きた、新入隊員への拷問じみたしごきが事件になってきていますが、僕は逆に、それが少なくとも戦後五十年明るみに出なかった事こそを驚くべきだと思います。
おそらく日本中どこででも、文字通り先祖代々続いてきた伝統なのでしょうから。そして立件できないのも理解できます。本気でこれを立件し、公平を期すならば全国の、すでに退任し、老人である者も含む全ての機動隊員を追求して時効になっていない者全員を逮捕しなければならない、事実上機動隊、そして警察組織全体が崩壊する事になりますからね。

そして、この虐待についての報道を聞き、より戦慄したのが、その目的の合理性です。
端的に言いますと、これは洗脳です。非常に乱暴ですが。極端な苦痛と恐怖で人格を崩壊させ、その白紙になった所に新しく服従と規律を刷り込んで再構成する行為に他ならないです。それが成功していたからこそ、今まで明るみに出なかったのでしょう。

同時に、企業で行われる研修会と言う物も、変形の洗脳であると思えます。少なくとも隔離して栄養不足と睡眠制限、極端に不自由な環境下で標語をくり返し暗唱させ、単純作業をさせる・・・カルトのマインドコントロールと同様の手口です。これらの洗脳まがいの行為は、人間が大人になるための通過儀礼として必要な事なのでしょうか?

基本的人権の中に、「いかなる組織、宗教、慣習によっても洗脳的な教育をしてはならないし、洗脳される事なく人間は成熟して社会参加する権利を持っている」を含めていいのでしょうか。「通過儀礼としての洗脳」がなかったら、もしかして社会は機能しないのでは?だとしたら社会とは多くのカルトの集合体と言ってもいいかもしれないです。僕にはそれは、地獄に思えます。

14日

今後、歴史の流れはどこを向いて流れていくのでしょうか。一つだけ確かな事は、日本はどの道であっても新しい世界に背を向けていると言う事で、よって必然的に衰亡することです。特に政治的な停滞と社会意識の変化の無さがあまりにも痛いです。

ますます世界的になっていく、情報革命と共産圏の崩壊(高度に関連した出来事ですが)、グローバル資本主義と言う名の多国籍超独占企業、人口爆発による見捨てられた国々(アフリカ圏、中央アジア等)の徹底した崩壊、そこに生まれてくるイスラム原理主義、犯罪組織の国際化・・・幻想に近い楽観論として人類共同体意識の進展から世界的に環境主義的な政治的変化が起きることから最悪の悲観主義(残念ながら上の楽観論より遥かに現実的)国際的なマフィアと多国籍企業の連合体による、遺伝子的な階層分化を含めた新しい貴族制まで色々なシナリオが考えられます。

13日

香港は今、一体どうなっているのでしょう。アメリカ発の情報ではやはり自由が大きく制限され、結果的に香港の存在意義、アジアで最も自由な情報、貿易、娯楽センターであり、同時に国際的な華僑ネットワークの中心としての地位が、少なくとも低下しているようです。

そこを引き継いだ所が、今後アジアの成長、もしくは混乱に乗じてどこよりも発展する、そう断言していいでしょう。それに加えて、シリコンバレーのようにコンピューターを始めとする、情報産業やハイテク工業が集中していればこれほどの強みはないです。でも、それはどこになるでしょうか?

条件として英語圏である事。大半の者が英語が自由に使える、これは世界の情報の、一つの中心となるのには絶対に必要でしょう。そして大規模な空港と港湾を持っている事。情報は空港から、そして物資を海路で輸送し、取り引きできれば最高です。そしてそこの、政治経済システムがきわめて自由で、かつ教育程度が高い事。軍事的には安定がやはり必要でしょう。共産ゲリラにめちゃくちゃにされている地域では発展は望めません。

現時点で、これを完璧に満たしているところはないです。
香港が中国に引き渡されて自由を急速に失い、台湾は確かに先端工業、そして港湾の立地条件は優れていますし民主化にも一応成功しましたが、いつ中国に攻め取られるかわからない不安があります。そして黒社会が強すぎます。
シンガポールは英語力に優れ、世界で最も重要な港の一つでもあります。また教育程度も非常に高く、可能性のある所でしょう。ただ、締め付けがきびしすぎるのが不安点です。
独立して大幅に自由化されたとしたら、沖縄も可能性があります。長年にわたる米軍の駐留で英語力が高く、大きな情報センターの一つである東京との関係の深さも大きいです。海路の要衝でもあり、米軍基地を上手く操作すれば即座に大規模な空港を手にする事もできます。ただ、ここに自由な独立国家が生まれるのは非常に難しいでしょう。
日本の、東京湾臨海地帯に出島を作ったら?その内部を事実上の治外法権にして、犯罪組織の流入にのみ注意して大規模な港湾と空港、そして巨大な非関税地帯とラスベガス並みの娯楽設備・・・これは日本の政情を考えると夢ですね。
朝鮮半島は統一しても問題が多いですし、例えば中国が分裂した後、上海を含む地域がそのような自由主義を標榜して・・・も国際社会の支持が望めず、難民問題でめちゃくちゃですね。インドは急速に情報産業を発達させていますが、自由を望むのは難しいでしょう。

12日

遺伝子改造による人類の人為的進化、これは無条件に否定すべきものなのでしょうか?そして止められるのでしょうか。自分の子により大きな機会、そのための才能を、それ自体は否定すべくもないです。

その結果、人間から種の分化が起きるのは望ましくないのでしょうか?でも、人類と言う種そのものの進化はもう百万年止まっています。止まっていると言う事はここから進化もできずに絶滅するだけ、それが正しい道なのでしょうか?でも、人為的進化は階層分化を極端にする形になると予想されるので、倫理的には肯定できません。

11日

日本国憲法第9条、僕はどちらにしても改正が必要だと思います。
廃止して普通の軍事規定を入れるか、第三項として、「上二項は国の自衛権並びに集団的自衛権の行使を禁ずるものではない」とするか(正しい法律用語は使っていません)とするか、「国の自衛権は、これを認めない。侵略に対しては武力ではなく、無抵抗非服従の精神で立ち向かう事とする」とでもするかです。
現状の憲法は明らかに中途半端で、だから交戦法規のない自衛隊だけがある、というアンバランスな状態になっているのです。まず始めに武装するか武装しないかの選択があり、武装するのであればスイス式の重武装中立、アメリカとの軍事同盟、そしてそれ以外の近隣諸国との同盟(勧めませんが)の選択肢のどれかを選ぶべきですし、武装しないのであればはっきりと憲法を守って(自衛隊はどう見ても戦力ですから)自衛隊を廃止し、代りに非武装中立を選ぶべきでしょう。
ただ、日本はコスタリカとは違っておいしい国ですから、侵略された時の覚悟は必要ですね。武力による抵抗はできないです。かといってそのまま相手の言いなりでは国の意味がないですから、国民一人一人がどんな虐殺拷問にも耐えて平和主義の理念を貫き、最後の一人まで平和のために、抵抗より何倍も厳しい無抵抗非服従の戦いを戦い抜いて明日の平和の礎となるか、信仰のために祖国を捨てて放浪の民となったユダヤ人に習い、平和のために祖国を捨てる覚悟を決める・・・大変な事です。そのためにはそれこそ、かつての一億玉砕以上の覚悟を普段から教育、メディアなどで叩き込まなくてはなりませんね。絶対に力では抵抗しない、でも決して屈従しない・・・。

僕はアメリカに併合してもらうのが一番いいと思いますけど、向こうが嫌がるでしょう。

10日

憲法の改正草案、社会科の授業の・・・高校卒業時に、誰もが書かなければならない事、できれば大学入学資格試験として皆が考えてみる事だと思います。そのためには歴史、政治制度、法などについてのかなりの知識、そして高度な国語力が必要である事は言うまでもありません。

他にも英語では一応権威のあるごまかしの効かない(綴り力は問えませんが)テストとしてTOEFLがありますし、数学も理科も、全ての科目において高校の卒業、そして大学入学の条件として一定の成果を要求する必要があると思います。そして義務教育も同様に、どうせしっかりと学習指導要領があるのですから、それを満たしているかどうかをテストとして定めて、不登校だろうが自宅学習だろうがそれだけで卒業資格を得られる形にする、それが理想では?折角日本は物事を片端からテストで決める事は何より得意な国柄なのですから。

第一、日本の大人数教室一律進級はひいきめに見ても今の時代では間違い、と現状が証明しているではないですか。小人数教室、実力クラスに転換する事は急務だと思います。アメリカみたいに10歳の大学生が出る、というのは極端かもしれないですけど。日本の人口はアメリカの約半分、だから半分の確率でそれだけの能力の持ち主はいるはずです!

9日

自然を支配している数学とは何なのでしょう。

量子論は非常に小さい、プランクスケールになるとそれ以下の大きさの時空が無意味になる、と言う意味では離散的ですから、整数論に近いなにか、離散的な数学のようでもありますし、反面量子論は複素数を必要としますから複素数である気もしています。何か重要な見落としがあるのかも・・・。

8日

全くの無償の愛、というのも・・・それは至高のものとされますが、逆に相手にとっては迷惑な気もしてきました。人間はそれを受け止めることはできるのでしょうか?

例えばディケンズの「二都物語」のように、相手が命まで捨ててしまった時に、その・・・返しようのない借りを一生背負ったまま生きていく、それは安楽なものなのでしょうか。

7日

歴史を学ぶ時、Ifは禁物だと言われます。でも様々なシュミレーションはやっていて楽しいですし、勉強になると思います。少しでも正確なシュミレートをするためにはそれだけ・・・現実の歴史はもちろん、そのIfを入れる以前と周囲についてや地理的、特に資源配分や産業の可能性などの広範で詳しい知識、歴史の、パターン的な流れを読む力・・・非常に多くを知っていなければならないのですから。

もしアメリカ大陸がなかったらどうなっていた(コロンブスは距離を間違えており、アメリカ大陸にぶつからなかったら途中で船の備蓄が尽き、日本にたどり着けなかったはず)か、織田信長が暗殺されなかったら、トゥール=ポワティエの戦いでイスラム教徒が勝利し、ヨーロッパもイスラム圏に入っていたら、西洋がなくても中国文明は産業科学革命に至る事はできなかったか、もし秀吉のごく若い頃、正妻との間に健康で、両親程度の(どっちに似てもめちゃくちゃ高いですが)能力を持った嫡子がいたら・・・いくらでも考えられる事はあります。

6日

下とも関連しますが歴史と罪、これについて考えると暗澹とします。
日本もそうですが、例えばコロンブス以来の西洋白人文明全体が虐殺、奴隷貿易、植民などで犯してきた罪、そして今も経済的な収奪で犯している罪、その全体はどれほどなのでしょうか。罪とは、巨大すぎると歴史の一部になってしまい、到底裁く事も賠償する事もできないのでしょうか、ではそれで全てが免罪されるのでしょうか?旧日本軍が犯した罪、そして米軍もソ連軍もドイツ軍も中国共産軍も・・・全てが犯してきた罪の全体は、一体どれほどのものなのでしょうか。そしてどれが裁かれ、謝罪されるべきで、どれが裁けない罪と、違いはあるのでしょうか。

日本人が戦争責任や侵略問題などで感じている、なぜ日本人だけが責められて列強の帝国主義は責められないのか、この不公平感はどうしようもない気がします。

また、その歴史の中の罪と宗教を合わせて考えたら?例えば、広島、長崎への原爆のスイッチを押した瞬間、その彼は「キリスト者」だったのでしょうか?同じ事が無数に言えます。

それとどうしても納得が行かないのが、魔女裁判について・・・神学の書籍でこれについて、本格的に触れているのを見た事がないのです。神学者や教会はこの暗黒の歴史について、何を考え、どのように受け入れているのでしょうか。

5日

東ティモールが無政府状態に・・・やはり一度決められた国制度を解体するのは容易な事ではないようですね。

でも、現在の国際社会は「国境は神聖不可侵」としているようですけど、それに意味はあるのでしょうか?歴史的に意味がない、帝国主義の中で定規で引かれたような国境線・・・これは現在も分断された部族によって争いが絶えないもとになっています。でもそれを全て解体することはできるのでしょうか?

4日

世界が一連の方程式で記述される、振動する超極微のひもでできている事が証明される・・・それは、そんなに意味のない事なのでしょうか。もちろん、それが5年後にブラックホール砲に結びつく事はないでしょう。かといって、その価値を否定することは正しいのでしょうか。

世代ごとに価値観があるとはいえ、前後の世代に対して人間は道義的責務を持っていないのでしょうか?例えば、史実ではなかったそうですが、アレクサンドリア大図書館を燃やしたり、これは史実ですがアメリカ先住民の文字資料を全て焼却したり・・・このような蛮行は許されるとは思いません。死人を責めるのは不可能ですけど。現在でも、シルクロードの仏教遺跡の破壊を宣言し、実際にかなり破壊しているアフガニスタンのイスラム教勢力タリバーンやマウンテンゴリラなどを人質に取り、虐殺していると伝えられるアフリカの武装集団など・・・このような行動は絶対に許されないと思います。

同様に、「純粋科学に価値はない」ともし我々の世代が合意に達したとしても、それにあれほどの情熱を注いで英知を積み重ねた先人たち、そして未来の人間に対して責務を欠いていい、とは思いません。

3日

「偽りの二者択一」と言う言葉を知りました。現実には選択肢のない設問で、一見二者択一であると言うもので、例えば「我が国は侵略されている。戦うか滅亡かのどちらかだ」これは一見すると二つの選択肢から選ぶ、と見えますけど、滅亡を選ぶ事はまずありえない以上、戦う以外の選択肢はない状態です。

僕が提唱している、人類と地球生命圏の生存を最優先する価値観も・・・「滅亡か・・・だ」と言う二者択一をせまることが多くなり、結果的に偽りの二者択一を多く使ってしまう危惧が多いです。ではどのように注意すればいいのでしょうか?三つ以上の選択肢を用意する、段階的なとらえ方を多用するなどして、極力二者択一を避ける必要があるのではないでしょうか。

2日

なんだか、使徒行伝を読むほど・・・初期キリスト教がカルトのような気がしてきました。
聖書に具体的な記述はないですが、イエス自身は福音書で家族制度や財産の否定など、強い反社会性がありますし、財産の供出(しかも、そこでごまかしをした夫婦を天罰で殺した!)もありましたし、他にも・・・もしかしたら当時、「キリスト教から子供を救う会」などもあったかもしれないですね。マインドコントロールはあったのでしょうか?
他に基準としてあげられている、入信後の家族との交信の自由、脱会の自由、医療上などでの医師など第三者機関の介入なども・・・会計などの情報公開までは、あの時代の人間に期待するのは無理でしょうけど・・・。

小説などで初期キリスト教があまり扱われるのを見ないわけも。なんか判ってきました。危険ですよ!
下手にキリスト教側に立ったらそれこそカルト宗教擁護に取られかねない(例えば、現在の反カルト運動や救出活動などを取材して、それを初期キリスト教に対する陰謀として描いたら、そのままカルトの主張と重なってしまいますし)ですし、ありのままにカルトとしての面を描いたらキリスト教そのものを敵に回しますもの。

1日

ふと、財布から取り出した昭和49年の刻印がある十円玉を見て、こいつの伝記を知る事ができたら、と思いました。僕とほぼ同い年ですが、間違いなく僕の何倍、何百倍もの経験を見てきているはずです。こいつの見てきたものに比べたら僕の、同じ25年の歳月はどれほど単調で、退屈だった事か。

すっかり変色した体は・・・それこそ、何日か前に釣り銭として受け取るまで何をしていたのでしょうか。その店のレジに入る前、おそらく別の客が払った中にあったのでしょう。何人の客と店の間を巡ってきたのか・・・そして、いつこれは銀行から、麻の丈夫な袋に入って送られたのでしょうか。
その間にも無数のドラマを見てきたのでしょう。小さな子供の大切なお小遣いとして手の汗に濡れて錆が進んだり、海千山千の屋台での駆け引きを見てきたり、ハンドバックごと奪い取られたり、愛する女性へのクリスマスプレゼントの釣りだったかも。もしかして企業の倒産の悲劇を見たのかもしれないですし、どんな有名人や美人の財布に入っていたかもしれないです。もしかしたら、あれほど望んでもチケットが手に入らなかった楽を、ハンドバックの中で聴いていたかもしれないですね。

そして、その中で何万種類の小銭入れを見てきたのでしょうか。オーソドックスな革の財布が一番多かったと思いますけど、他にも様々な小銭入れのなかに入っていたはずです。可愛い手作りのポウチ、アニメキャラの絵が入ったお子様向け、有名ブランドの財布、なかよしの全員サービスもあったかもしれないです。

そして、その十円玉が25年前に作られる時には・・・政策によって供給量を決めて、それに沿って銅のインゴットが型で成形され、認可を受けて硬貨として市場に送られる、その経済制度も興味深いものです。その、銅のインゴットが銀行から始めてどこかの店に送られるまで、その全体を知っているわけではない事にも驚きます。

その前、インゴットができる際、それはどんな経験だったのでしょうか。黄銅鉱などの鉱石が融かされて還元され、何段階もの工程を経て生成されて純度を高め、最後にインゴットとして出発するまで・・・

その鉱石は一体?どこで採れたのでしょうか。その鉱山はどんな所なのでしょうか。もしかしてゲリラに脅かされる南米かもしれないですし、血みどろの内戦で勝ち取られたアフリカかもしれない、それだけにも多くの歴史が、そして何百人、何千人分の人生があるはずです。

そしてその鉱石自体ができる時は?海に溶けていた金属が沈殿し、もしくはプランクトンの体の一部だったのが死骸に混じって海底に降り積もり、比重や化学変化などで集中し、さらにその海底に積もった土のようなものが地殻変動で大地に封じ込められた時、それが超高温高圧の中、何万年もかけて岩の形を取って隆起によって高い山になって・・・。どれほど複雑な化学変化を、どんな極端な環境と時間を体験してきているのでしょう。

更にそれ以前には?それこそ太陽ができた残り滓が集まって地球ができた時、そしてまたそれ以前、巨大な星の末期に核融合によって銅の原子ができて・・・

それこそ、たった一個の十円玉が持つ情報の巨大さに圧倒されました。絵本や・・・教科書にも使えるかもしれないですね、これ。