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30

十何万という反原発デモがあるそうです。

しかし、報道されていなければ存在しません。
また、その数は宣伝でしかなありません。かつての沖縄反基地デモも、一部の報道では三万といわれ、別のところでは千にも満たない職業活動家ばかりだったと言われます。

少なくとも僕…先進国で屋根の下で暮らしている人間の、共通の事実。「報道されていないことは存在しない」
そしてその真実は、報道されていることも報道されていることも、検証できない…真実かどうか分からないのです。
検証できる真実は、恐ろしいほど狭い自分の目と耳で見聞きしていることだけです。

反原発では、本当に問題なのは科学的に検証できるはずの前提が、立場によって違うことです。

放射能は安全か危険か。

再生可能エネルギーで文明生活は可能なのか、それとも根本的に石油の無駄なのか。

その二つだけでも大変ですが、反原発だけでも一枚岩ではありません。
クーラーのある生活を浮体洋上風力発電で続けるつもりの人もいますし、科学技術文明を捨てなければと思ってる人もいます。
科学技術を放棄するとして、地球で何人生きられるのかはまともに考えないですが。

さらに溶融トリウム塩など新世代原発は安全だとも言われますが、原発自体が危険だとも言われます。

ケブラー繊維で極超音速スカイフックは可能、それで宇宙太陽発電を、というのは誰も省みません。

いろいろな前提の、いろいろな立場。
もう議論自体が不可能です。

デモそのものが無力なのかどうかも問題です。
今、断固脱原発という、まともに政権を取れる政党は存在していません。
それに関しては、消費税同様選挙は全くの無駄です。
選挙も無駄なら、デモはもっと無駄です。

それ以前に、日本ではデモに力があるとは、誰も全く思っていません。
日本だけの、奇妙なことでしょうか。

29

歴史教科書に、士族の没落が淡々と書かれています。
さらに虐殺や奴隷などは、千万単位のただの数です。

今、十年以上年に三万、おそらくは十万人以上が自殺に追い込まれている、自営業・中小企業階層の没落も、未来の歴史から見れば同様でしょう。
一人一人がどれほど悲惨にもがき苦しんで自殺していくとしても。

つくづく恐ろしい…焼け野原から復興するための連帯保証・経営者個人資産担保・取引先相互融資…条件が変わったら、廃業すれば他人に迷惑がかかり自分の生活も壊れるので自殺するまでみんなで頑張り、こぼれ落ちたものは恨まれながら自殺する…自殺経済と化す。
自殺経済とアウシュビッツ経済はどう違うんでしょう、とすら言いたくなります。
でもそれが、代案のない歴史の必然らしいのです。

それも、奴隷制度やアイルランド飢饉と同じく、歴史教科書の数字に過ぎなくなるのでしょう。
一人一人がどれほど苦しんでも。

28

「もんじゅを続ける」「高速増殖炉自体を諦める」この二択しかないのでしょうか。
もんじゅはまるごと地下深く…何百メートルの深さに…埋めて、新しく高速増殖炉を新設計して作る、という選択肢はないのでしょうか?

高速増殖炉がダメだと、膨大な核廃棄物が出続けますが、それは?
いかなる処分法も許さないのならどうしますか?今原発を全部やめても、今あるものはどうしますか?

高速増殖炉は、最強の核廃棄物処分手段になりえるのです。捨てるのはもったいないです。

27

消費税増税衆院通過。

さて…何を言えばいいのでしょう。
賛成か反対か…もちろん反対です。前回の増税時の不景気を思い出すだけでも。

単純に言えば、「選挙は無意味だ」ということがよりはっきりしました。
消費税に関しては、国民は何も、選ばせてもらえなかったのです。

選択肢がないのは原発についても沖縄米軍基地についても同じです。
選挙とは関係ないのです。

小沢新党?社民党?共産党?石原?橋下?
それが選択肢になるでしょうか?

民主党は次の選挙で、どうなるんでしょう。
自民党も、支持されることはないですが、それでも勝ってしまうでしょうね。
前回の民主党が、マニフェストの無理は指摘されつくしていても「自民党はもうダメだ、ほかにない」で選ばれたように。

総選挙があり、自民党政権に戻ることはほぼ間違いないでしょう。
それで?それからどうなるでしょう。

現時点での自民党の公約と改憲案は?ちゃんと読んでいる人は何人いるでしょう?
それが来年の日本になるのがほぼ確実なのに。
といっても、それに関心がないのはある意味当然です。
自民党こそ、何十年も公約を無視してきたのですから。

怖いのは、自民党がものすごく保守側に暴走していることです。
その暴走をそのまま政策にしかねないのです。

もう一つ怖いのが、ほぼ間違いなく、次の自民党政権も短期間で絶望されるでしょう。
そしてその後は?
一寸先は闇、何も分からない…

26

携帯電話、特にスマートフォンの普及率から言えば、バーコードが完備している店でレジを廃するのは容易では?

スマートフォン自体に、充分信頼の置ける電子マネー機能をつけることは必要でしょうが、後述のようにそれがなくても見切り発車できます。
まず、標準的な使用法を。

カメラとあるアプリが使用可能でインストールされている携帯を持って店に入ります。
その際に店の通信システムと携帯が相互通信し、自動的にアプリが起動し、「**店にようこそ。これからこの電話はこの店と〜」と入店を知らせます。
その状態で、携帯のカメラで店の商品のバーコードを撮影するようにすると、携帯の画面に品名・価格が表示され、「買い物籠に入れますか?〈はい〉〈いいえ〉」と聞いてきます。
〈はい〉を押せば仮購入状態になり、その商品を棚から取り出してもOKとなります。
それを繰り返し、店の出口に行くと、「お客様の買い物籠には…」と仮に購入した品のリストが並び、合計金額が表示されます。
電子マネー機能が充分にあれば、それから支払えます。
あとは「こちらがお品一覧です、お忘れ物はありませんか」と購入商品のリストが並び、「ありがとうございました」となって店と携帯の通信が切れる、それが標準の流れです。

いくつか場合分けしましょう。

まず、携帯にカメラとアプリを受け入れる能力はあるけれど、電子マネーがまだ機能していなかったり、残高が不足している場合。
その場合は、店出口近くの自販機に似たところと携帯を通信させ、その自販機に合計金額の現金を投入すれば清算できます。

次に、携帯電話自体がない・カメラがない・そのアプリを受け入れない場合。
そのような客のために、入り口にかなりの数、無線式のバーコードリーダーが並んでいます。
それを手にして、帰りに自販機のような清算機に寄って、現金で払えばいいのです。

レジ打ちは必要ありません…棚整理と、監視が必要なだけです。

できない理由はあるでしょうか?

難しいのは、現在のレジシステムと比べて万引きが多いかどうか。特に客のモラルの高さが前提にできないとして…先進国も中産以下は貧しくなるでしょうから。

そして、どれほど多くの携帯電話メーカーが協力するか。
Appleが断固拒否したら、かなり苦しいことになるでしょう。

25

放射能を出さず、爆発規模の上限が実質ない、安価で、小さい工場ぐらいの設備が必要なのでミサイルには積めない純粋水爆ができれば、人類には何ができるでしょう。

超巨大土木工事が安価にできます。
鉱山採掘にも使えるでしょう。

チリを成層圏にばらまいて温暖化を抑制できます。

深い穴の底で、廃棄物を高温高圧で徹底破壊することができれば、リサイクルにならないでしょうか?

他にも、想像を絶するほど多様な使い道がありそうです。

24

日本人の保守派は、中国と共存はできない、消えて欲しいと思っています。
考えてみましょう。

1 中国とアメリカの核戦争。アメリカが超絶的な迎撃ミサイルで、中国の兵器全てを撃墜して日本に一発も着弾せず、中国人だけが絶滅

2 巨大隕石が中国だけを消し飛ばす

3 ロシアが中国を電撃侵略、事前の工作員活動で核ミサイルを含め一切の抵抗を封じ、中国人全員を容赦なく皆殺し

4 UFOがやってきて、宇宙人が中国の生物全てだけを拉致する

5 中国領が謎の雲に閉ざされ、宇宙からも含め一切行き来できなくなる

……どれも日本に悲惨なとばっちりが来ます。
それぞれどんなとばっちりかは自分で考えればすぐ分かるでしょう。
貿易相手としての中国について少し調べれば、ますます分かるでしょう。

どれも日本にとって、起きて欲しくない事態なのです。

23

福島の原発は、四号機も含めてその地下に、少し下から深い巨大な穴を掘って、それから支えを爆破して全部埋めるのが一番マシなのでは?
解体廃炉は大量の放射性物質をばらまくでしょう。
「もんじゅ」もそうすべきです。今の「もんじゅ」は研究資料だけとって埋め、別の改良されたのでやり直すべきです。

いや、最初から全ての原発は、スイッチ二つ(フェイルセイフ)で地下何百メートル、できればキロメートルの深さに埋められるように、穴を掘って薄い支え一枚かぶせて、その上に建てるべきでした。
それ以前に、超巨大な船の上に作り、海溝やそれに近い深い海の上に遊弋して、海底ケーブルで電気を送っていれば、津波の心配はないし事故を起こせば栓を抜けばそのまま沈みます。
瞬時の大爆発でも、大量の人を避難させ移住させることはありません。犬猫も家畜も餓死させる必要はありません。

というか、福島が内陸奥であれば、悲惨はちょうど二倍になっていました……もう一つの半円、海の側がそのまま避難範囲になっていたでしょう。

地下も海底も永遠安全ではなく汚染は出る、と批判者は言うでしょう。
しかし、ではどうするのか。タイムマシンがないし、原子核を破壊できる加速器は高価すぎ、軌道エレベーターやブラックホール炉はまだ作れない以上、深い地下か深海が、地上に放置するよりずっとマシなはずです。
地層処分に反対していて今地上に膨大な核物質がある状態で、もし核テロや経済崩壊、イエローストーン噴火や小惑星衝突で国際・国家秩序が崩壊したら、それこそ取り返しがつきません。

「マシ」という言葉を拒否するなら、どうするのでしょうか。
「どうするのか」という言葉自体を拒否するなら、もう本当に何が何だか分かりません。絶叫し暴れることしかできません。

「原発は絶対安全だ」を前提にせざるを得ない……批判者も、絶対を求めて妥協できない……ひずみ……それこそ、科学の無力です。
「科学は人類向きじゃない」「人類は科学のために設計されてない、呪術のために設計されている」……それだけのことですが。

そうそう、加速器による原子核破壊・極超音速スカイフックは、おそらく今の我々にも可能です。
他にも先進的なロケットも研究はされています。

多分、それも反対されるのでしょうが。
政府だけでなく、反原発・環境保護運動家……反対することで給料や印税をもらえ、人を集められ話を聞いてもらえる人々によって。

22

アメリカがスーパーコンピューターの首位を奪い返したというニュースが。
この抜かれぬき返されの首位争いこそが、人類を前進させてくれるのです。

人類の最先端が今どこにあるのか、どれほど僕は知っているでしょう。
何も知りません。
報道が少なすぎます。

先端はどこなんでしょう。先端は。

そして、政治はなぜその先端に、これほど無関心なのでしょう…それどころか、科学の時代は終わった、と論壇誌の大合唱!

21

明白な証拠で真犯人が判明し、冤罪で長期収監されていた受刑者が釈放された…
でもその受刑者は、「私がやったのです。心から反省しています」と言い続ける。
それが、法治国家の理想でしょう。
「心から反省させ、更生させる」のが刑務所の存在意義なのですから。

実際にそうなったら、人間を完全に破壊する司法と刑務所のシステムのおぞましさに批判が来るでしょうか?
それとも、それが正しい姿なのだと誰もが納得するでしょうか?

冤罪での受刑者の、刑務所内での処遇はどうなんでしょう。
人が、そんなに「こいつ反省してるな」「こいつは凶悪だ」とわかるのなら、「こいつは冤罪だな」とわかって、「模範囚でいることが冤罪を晴らすためできる唯一のことだ」と励ましているのでしょうか。
それとも、単に反省していないだけだとして、反省するまで徹底的に責めたてているのでしょうか。

特に、知的・精神的に障害をもつ冤罪受刑者は多くいても不思議ではありません。
彼らはどう見ても冤罪、でも塀の外に生きられる場がないのははっきりしている…受刑者たち、刑務官たちはどう扱っているのでしょう。
人間の心が残っている人もいるし、芯から邪悪でそのような人間を挽き潰すのが唯一の楽しみな人もいるし、やり場のない憎しみのはけ口にする人もいる…人は人でしょう。

法治国家は天国ではなく、犠牲者にとっては地獄…人間に可能な最善だ、で済ませていいのでしょうか。

20

「この件についてこう感じる」で、その人が左右どちらかは判定できるでしょうか。

生活保護の件が、絶対に許せないと思うのがまともであり、危険だと感じる人はそれだけでサヨクであり、抹殺に値するのでしょうか。
原発についても、「まとも」であればその必要性・放射能の安全性は自明であり、逆に「サヨクな感性」が放射脳になってしまうのでしょうか。

人が「ウヨ」「サヨ」になるのは、人の感性でしょうか。それとも周囲の影響でしょうか。
感性だとしたら生来、遺伝子でしょうか。それとももっと微妙な幼児期の影響でしょうか。
そして、防止することはできるのでしょうか。

右派は左派を撲滅すべきだと思っていますし、左派も右派は撲滅すべきだと思っています……少なくとも歴史修正主義の言論・思想信条・内心の自由を認める人はいません。
その撲滅・再発防止は、どのように教育すれば可能でしょう。

生来の感性だとしたら、それは幼少時に根絶する方がいいのでしょうか……「ホロコーストはなかった」と思いこんでしまう遺伝子があるとしたら、それは根絶すべきでは?
「鉄腕アトム」で、人間に反逆したロボットと、同じような剣を作って全てのロボットに持たせ、その剣に反応したロボットは人間に反逆する要素があるから破壊処分する…アトムの両親も含めて。
それと同様に。

19

強制収容所から帰った人……それが、社会にとって重要だと思います。

一人もいないだろうが、という印象もありますが、ソ連でも中国でも、ナチスでさえも、相当な人数が強制収容所から釈放され、社会復帰しているはずです。
その人たちの語る恐怖は、想像以上に社会にとって重要であるはずです。

18

ベルトの帯は、帯の形さえしていればいいのであって、中身はなんでもいいはずです。

傘袋をさらに細長くしたような、丈夫な袋にして、中にロープや縦にたたんだ買い物袋などを入れてあってもいいはずで、それは非常に役に立つはずです。

理想を言えば、全身が入るビニール袋・ポンチョをそれぐらい簡単に身につけられれば、緊急時にはありがたいのですが…

17

僕の知識、全ては嘘、狂気が産んだ幻なのでしょうか。
幻には違いありません。適切な洗脳を用いれば、全て容易に破壊できるものです。

そして、誰にも通じません。僕は誰でもない…… U.N.オーエンであり、誰でもなく、カサンドラです。
その知識や言葉は、存在しないのです。

僕は科学や人間について、多くのことを知っていると主張しています。
ですが、僕は本当に知っているのでしょうか?
誰も同意しないのであれば、僕は何も知らないということです。

客観的にテストするには?
問題集の棚で、センター入試や公務員試験の問題をやってみましょうか。

16

駅ではオウム関係でいろいろうるさかったです。
しかし…十年前にでもこれぐらい頑張っていれば捕まえられたのでは。

というより、なぜ今捕まえたのか、という問題のような気がしますね。
消費税などをごまかすためでは、とすら思えます。

そういえば、ほとんどどさくさで採決されたことに、違法ダウンロードの刑事罰化があります。
…なんとなく、どんどん窮屈になり、厳しくなるような気がします。

禁止されることがどんどん増え、刑罰がどんどん厳しくなっていく…
日本がどんどん、つまらなくなる。

15

宇宙服、というもの自体、良いアイデアではありません。
爪が剥がれる問題もあります。小さすぎます。
極めて強い放射線に耐えるようにすると行動不能になります。

それよりも、モビルスーツ……手足のある宇宙船のほうがずっと使えるでしょう。
人型ではなく腕が二つのショベルカーのようなものでしょうが。

いや、人型のイメージ自体が問題です。
多くの作業が出来るアームのついた深海探査艇、まさにそれであるべきです。

それも、アニメのMSや現実のショベルカーや戦闘機の、座るだけのコクピットではなく、1k部屋同様に操縦席だけでなく風呂とトイレ、寝床、そして簡単な運動設備もあり、その中だけで生活が完結するものとしたほうがいいでしょう。
人と会うのはほとんどがテレビ電話、どうしても直接会いたければドッキングで。
そうすれば「廊下」の莫大なスペースが不用になります。
それぞれに高い生命維持能力があるので、リスク管理としても優れています。

小型の、数日生存できるだけの緊急脱出生命維持カプセルぐらいついていてもいいでしょう。

14

牛の生レバーを店で提供するな、ということに。

僕は店で生レバーを食べたことは、覚えている限りありません。
それでも、ニーメラーの恐怖はあります。

これから、どんどん「食べてはならないもの」「してはいけないこと」が増えていくのでは、という恐怖が。

幕府はありとあらゆることを統制しました。
着ていい服、建てていい家、食べていいもの。
書いていいこと、言っていいこと。入っていい場所悪い場所。
あらゆる場での、あらゆる身分のふさわしい振る舞い。

それは徳川幕府に限らず、人間集団の必然的な、本能的な性向と言うべきものでしょう。
だからこそ、それを自覚して抵抗すべきです。

警告表示で充分なはずです。

気がついたらどんな規制が厳しくなっているか…その暴走がどこまで行くかは、管理教育で経験しているはずです。誰もが。
管理教育の、狂気じみた校則が正しいのだ、と思ってしまうのが人間の性ですが、それは抗うべき性のはずです。

安全など言い訳でしかありません。
人間の本能に、何も見えないまま引きずられているだけです。

13

問題は、とことん簡単。「このままでいい」のか、「このままでは破局」なのか。
そして、どちらだと思っても救命ボートはあった方がいいのは当然のことです。

人が意志だけでダイエットできると思ってはなりません。
意志だけでダイエットができる人は少数で、できない人のほうが多いのです。
人類全体が、改心だけで破局を回避できると思っては誤りです。

問題なのは、環境保護の人々が望んでいるのは「改心」ではなく「回心」なのです…キリスト教の文脈での、魂のありようと生きかた全部、忠誠の究極の源泉、すべての全面的な変化。
それを全ての人に望み、全員が「回心」しなければ人類が滅びる…としたら滅びは避けられないということです。

12

僕はニコニコ動画で、動画を数ヶ月ぶりに見て、同じタイミングで同じコメントを書くことがよくあります。
十分の一秒のずれ、漢字かカタカナかだけの違いぐらい。

自由意志というのがいかに嘘だかわかりますね。
というか、自由意志ほど実体がありえない言葉はないです。

脳内で、獣と天使が綱引きをして決めているなら、それは強いか弱いかです。

獣と天使が言い争っているとき、上から「何にも束縛されていない自由意志君」という別の小人が出てきて決めるなら、単にその「自由意志君」の奴隷に過ぎません。

そんなのに自由意志があるなら、火山にも民主主義国家にも「自由意志」はありますよ。
さまざまな要素の集まりで、全体としてある行動をするもの…そのすべてに。

11

一人の糞尿を、畑だけで処理するにはどの程度の面積が必要でしょう。

答えは気候や土質による、でしょうね。
激しい雪が降る気候では、冬には土の微生物は活動しませんし、土を掘ること自体が不可能です。

一人の人間が、自給自足で暮らすのに必要な農地は?
使っていい作物・知識でかなり違います。
トウモロコシ・ジャガイモ・キャッサバなどの超高生産作物と、ゲンゲ・アルファルファなど空中窒素固定緑肥の組み合わせの有無は絶大です。

さらに燃料を薪炭でまかなうのに必要、というのを加えたら?
これは気候の影響が大きいですね。
寒冷地では生きるためだけでも大量の暖房が必要になります。

綿から糸をつむいで織る、たたら製鉄・鍛冶の技術を持っているとして、道具と衣類も含めて全部自給するには?
さらに必要な面積は跳ね上がるでしょう。

10

これから、唯一正しいのは、科学技術も文化も全て市場に任せて儲からないものは衰退させ、そして治安だけは維持するために「落ちた」人たちは自殺に誘導する、でしょうか?
それともひたすら「保守道徳」さえ徹底すればいいのでしょうか。

というか、「日本を途上国にする」と考えればいいようです。
戦後の焼け野原。誰もが必死で働く。文句など言わない。福祉などあてにしない。家族が支えあう。
それが理想。

だから日本人の大半は、これからとことん貧しくなってもらう。とことん労働時間を延ばす。とことんルールを厳しくする。
そうすれば、すべてがよくなる…

北朝鮮がこの世の天国なんでしょうね。

9

日の丸君が代を卒業式で歌えば、誰かがいくらかお金をもらえるのでしょうか?
なぜ?誰が出しているのでしょう?

逆にそれを阻止すれば、それはそれで誰かがお金をもらうのでしょうか。
誰が出したお金を?

損得はある、と思ったほうがいいでしょう。
少なくとも、議員当選とかそんなことで。

8

「ドリームズカムトゥルー(夢は必ずかなう)」というのが、ある時期においてかなりの人にとって重要となったようです。
ですが、それが完全に崩壊しました。

夢を追う、という生き方の暗黙の前提として、「うまくいかなくてもなんとかなる」があったのです。
野球で充分努力すれば何らかの助けがあり、社会人としてそれなりにやれる、という。
それがなくなれば、夢を追うのは千人に一人を除いて自殺行為です。

公務員・大企業指向も無理はありません。
といっても、その公務員・大企業も、千人に一人とは言わなくても五人に一人ぐらいではあります。

さて残りは…死ぬしかありません。

7

経済にとってちょうどいいのは、人口は三億人・車を生産できる台数も三億台・三億台の車生産に必要な人数も三億人、という状態です。
完全雇用で全員が車を得られます。

今の地球。
人口は七十億人。自動車の生産台数は七千万台かそこら、保有数は十億弱のようです。
それに必要なのは何人でしょう。

自動車工場だけではありません。
道路工事。そのためのアスファルトや砕石。警察そのものもかなりのリソースを自動車文明そのものに割いています。
鉄鉱石の採掘と運搬。製鉄には石灰石や石炭も必要ですのでその採掘や運搬。そのための、皮肉にも大きな自動車である機械。
自動車工場の機械そのものを作る、その材料…。
他にも自動車はガラス・ゴムなどを使っています。ゴムは広大な農園です。
もちろん石油の掘削・精製・運搬全て。アスファルトもそこからですね。

さて、今、七十億人全員に自動車を配るのに何億人必要でしょう。

そして、宇宙人があるだけ買ってくれる、石油ピークも温暖化もない、としたら七十億人総がかりで、何台の自動車を作ることができるのでしょう。

おそらく今の地球人は、七十億人のうち十億人程度が、自動車と関係のある近代文明の成員なのでしょう。
それ以外は…資源の問題ではなく、どういうことなのでしょうね。

規制のせいにできれば楽ですが、世界全体では明らかに違います。
そして、明らかに「七千万台の車を作る」ために必要な人数は減っています。
そして車関係以外に、車を維持できるほどの収入は得られません。
ウォルマート・プログラミングの千人に一人以外・ブラック企業・介護では無理です。
福祉は持続可能ではありません。

ならば、車の生産数も減らす?
そうなると、より少ない車を作るのに必要な人数はますます減ります。
その循環は、どんどん車の生産数・車を持てる人の数を減らします。

それで世界が破局するとしたら、限りなく愚かなことですが。

6

漠然とした、徹底的な絶望の中にいて、そして何もしないことを選び続ける……
「救世主に飛びつかない」という理性だけで、徹底的にジリ貧を受け容れる。
それが、今後の日本の政治で、有権者ができる最善のようです。

人間は絶望に耐えられるのでしょうか。
どうしたら耐えられるのでしょう。

5

自民党は、児童ポルノの単純所持罰則規定・マンガなど絵による児童ポルノの規制を決して諦めません。
最優先事項の一つとして常に国会に提出し続けています。
なぜでしょう?

二つ考え方があります。
一つは、自民党議員の大半が、徹頭徹尾「ポルノは日本を滅ぼす、ポルノ規制が日本を救う」と信仰しているというものです。
もう一つは、要するにそれらが可決されたら、次の選挙で自民党議員がたくさん当選する、ということです。
誰かが、金銭で数えられる得をしているということです。

後者だとみなして、誰がプレイヤーなのかを考えましょう。

まずPTA・一部の宗教団体・フェミニズム団体など政治団体があります。
彼ら…彼女らは熱心に議員に陳情し、手紙を出し、また議員のさまざまな頼みを聞きます。
法案の成立と、団体の協力が、貨幣にも換算できる価値となっている…

ではその団体は、膨大な活動資金と時間を使って、なぜそれをしているのでしょう。
団体全員が「ポルノ規制が日本を救う」教の信者だから、というのは論理の無限後退に陥ります。
その団体も、法案が成立すれば得をするのでしょう。
まず法案が成立すれば、団体は「自分にはこんなに政治力があるんだ」と主張でき、それによって新しい人を勧誘し献金や会員料を得ることができるでしょう。
そこにはある程度「ポルノ規制が日本を救う」という、共通信仰としての信念もあるでしょう。
自分たちが力をあわせて日本を救う、というのは強い全能感になり、組織に対する忠誠を高めるでしょう。
環境保護団体が力をあわせて、金や時間を出し合って活動し、排煙中の鉛濃度規制を上げるのと同じです。
シーシェパードが捕鯨船を攻撃し、捕鯨や鯨の残酷な映像を見せて人々に宣伝し、寄付をもらうのと同じです。

ここで問題。「ポルノ規制が日本を救う」というのは、誰がどのくらい信じているのでしょう。
団体や議員たちは皆、自明のこととして心から信じているのでしょうか?
それとも群れの綱領として定められているから信じているふりをしているのであって、欲しいのは群れの力を示すことでしょうか?

警察やそのOGたちも重要なプレイヤーだと言われています。
警察と政治家は無論多くの貸し借りがあります。
そして、ポルノが規制されれば、警察はそれを取り締まるという仕事ができ、またポルノにシールを張り審査する新しい公益法人…天下り先ができる、ということです。
それはわかりやすいですが、それだけでしょうか。

想像以上に警察やその関係者という組織にとって、「ポルノ規制が国を救う」というのは当たり前の、疑うことのほうが異常なことなのでは?
彼らの内心は推し量れませんが。

「信念・道義的動機」と「損得・義理・貸し借り」の、どちらが…おそらくは、両方。

さて、止めるには?
損得・義理・貸し借りの問題だとしたら、「表現の自由」「犯罪防止効果の低さ」などいくら議論しても無駄です。要するに金に等しい仕事なのですから。
また、信念が信仰の域に達していれば、それはそれで説得が不可能です。
信念・信仰は言葉や論理で説得はできません。肉体的な、圧倒的な感情によってしか変わらないのです。

結局どちらが強いか、力の問題です…となると、諦めを知らず、膨大な金と票の力がある連中に抵抗しても無意味、と諦めるしかないのでしょうか。
議論は無駄です。力しかないのです。

4

「人類全体」に目的などない。滅びることも含めて、流れに翻弄される木の葉と同じ……

生き延びたければ、「正しく舵を切る」「自己複製と拡散」の両方をすべきです。
でもどちらもしない、「保守」「ディープエコロジー」「予防原則」「ナショナリズム」「宗教」「ポストコロニアル」「フェミニズム」「バックラッシュ」など、『原初的な感情に働きかけるプログラム』に動かされるままが正しい……滅亡の可能性からは目を逸らして。
それ以前に、「人類の行く末」を考えるな、という言葉にできない命令が充満される、というのが人間の性……。

「どうなるかわからないから今できる播種船」「資源が有限だから宇宙へ」「淡水を使わず海水を使え」という考え方が、僕以外誰もないように見えます。
生命・文明の存続を第一価値とし、最悪を想定し、できれば人権も守る、という考え方が。科学を基盤とした考えが。
誰にも伝わらないのです。
間違った前提、間違った論理はどこにもないように見えるのに。

その理由は分かっています…「思想の人間工学」に合わないから。
人間の本性が考えたくないことのようだから。

3

ニュートリノが光速を超えたかもしれない、という実験結果に対して、追試反証が出たようです。

もちろん、GPSと相対性理論の関係、また素粒子実験も含めて凄まじい制度で検証されている相対性理論が破れることはほぼ間違いなくない、と確信してはいました。
でも物理学の革新がなかったのは、残念と言えば残念です。

というかLHCも、革新的な発見にはつながっていないようですし。

まあ、この件の本質は、科学が機能したということです。
実験結果が定説を破っていれば真剣に検討し、追試するというのが科学の姿です。
それで定説が間違っていれば新理論を作り、またその実験結果を追試で検証し誤りを証明することができたのですから。

エラー修正機能のある科学は、とてつもなく強力です。
同時に、そのエラーを認めていることが、多くの人を心から納得させることができにくいのです…人は確信を持った宣伝を真実と思い込むように設計されていますから。

それにしても「ブラックホール」のように、多数のSFのネタになるような科学的発見は、もうないのでしょうか。

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客観的に、人類は何をしているのでしょう。
環境についてみれば、ひたすら自滅に向かって暴走しているだけです。

われわれ人類文明は、膨大な人が生産力過剰で不要となっています。
でも生産力過剰と言われても、砂漠に太陽熱発電所を敷き詰め、海にメガフロートを作って暮らしてはいません。
儲かることしかしないのでしょう、簡単に言えば。
そして儲かることはわずかしかないのでしょう。
それは地球の自然を破壊するには充分ですが、人類を宇宙に移住させるには不充分……

考えてみれば、自動車を持っていない人がこれほどたくさんいるのも不思議です。
それなのに、膨大な人が不要となっているのです。
なにがどうなっているのでしょう。

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ツィオルコフスキーは「地球は知性のゆりかごだ。そのゆりかごで永遠に暮らすことはできない」といいました。
今は、「人類は永遠に地球から出られない。宇宙に出ることはできない」が常識です。

惑星間植民も、恒星間移動も、まあウェルズの時代に想像されていたよりずっと困難だ、ということは確かです。
火星に運河はなく、金星にジャングルはない、ということは事実です。火星や金星に無人探査機を送ることも、今でも失敗が多いことも事実です。

しかし、問題なのは、いつ、なぜ、どのように「気分」が変わったのかです。
少なくとも哲学者にとって、宇宙進出は不可能だというのが自明になったのはいつでしょう。
今の人々、日本人の統計を取って、どれぐらい多くの人が宇宙進出は不可能だと信じているのでしょう。
年齢分布は。

いまの我々は、「何が現実に可能で、何が現実には不可能か」を驚く程よくわかっています。
宇宙植民は不可能。恒星間航行は不可能。スペースコロニーは不可能。軌道エレベーターは不可能。
核融合炉は不可能。高速増殖炉は不可能。
メガフロートは不可能。波力発電は採算割れ。
脳=コンピューター直接接続は不可能。人工知能は不可能。鉄腕アトムは不可能。
なぜわかるのでしょう?
全部嘘では?どのように刷り込まれたことなのでしょう?誰が宣伝したのでしょう?

いつから、「五十年後にはできているだろう」と思うことをやめたのでしょう?
そして、不可能なら人類はどうすべきか、なぜ考えるのをやめたのでしょう?
自分たちを人類と思うことすらやめたのでしょうか?考えること自体をやめたのでしょうか?

恒星間航行が不可能、というのは地球生命そのものにとって最悪の事態だ、となぜ思わないのでしょう。
数億年後には滅亡することが確定した、ということなのに。

「かけがえのない地球を大切に」といいますが、「ただ一つの宇宙船地球号に、永遠に閉じ込められた」としたらそれは絶望です。
船には救命ボートと保険がなければならないのに、それがないのです。なぜ恐怖で泣き叫ばないのかが不思議です。
僕ならとにかく救命ボートを作り、陸地がないか鳩を放ち、もし明日沈んでも誰か拾ってくれと瓶に手紙を詰めて投げます。

反原発を言う人の多く、また今圧倒的に多く見る文明批評には、遠い未来の見通しについて奇妙な矛盾があります。
将来の人類の宇宙進出は否定し、また人類の滅亡は不可避と諦めています。
そして今の先進国の生活水準は贅沢すぎて持続可能でないから、贅沢をやめるという心の変革が必要だとしています。
ですが、人類の滅亡が不可避なら、何のために心の変革・脱原発が必要だというのでしょう。

決まりが、多くの人のあいだに強くある気がします……「ほんの数十年後、せいぜい子どもたちのこと以外は考えてはならない……科学技術、特に宇宙・エネルギーの技術は今が限界だし、これ以上進歩することは悪であり、正しい解決策ではないから」。

しかし、原発推進を言う人たちも、遠い未来のことは考えません。
技術の進歩について無関心、嘲笑する態度が大きいのです。