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ある程度の広さの土地に世界地図を縮小したテーマパークを作り、地図に対応する国の伝統的なパン・菓子・惣菜(デリカデッセン)などの持ち帰り可能な店、屋台、伝統的なレストラン、ワインなど伝統的な酒の店、小物や服の店があれば、いながらにして世界旅行が楽しめるのでは?

30

淡水が得られない沿岸地域で海水で育つアッケシソウやアイスプラント、マングローブなど塩生植物や海藻・海草を育て、それをラクダに食わせて皮・肉・乳製品を得る…
なぜこれが行われていないのでしょうか?
なぜ、特に砂漠地帯の沿岸部が主要な食糧生産区域ではないのでしょう?

海藻やクラゲ、マングローブを食べる大型脊椎動物について、できる限り人類は知っておく必要があると思います。
海藻は淡水より圧倒的に多くある海水でできるし成長も早いです。容易にバイオマスを増すことができ、二酸化炭素吸収源としても有力であり、うまく利用すれば大量のバイオマスエネルギーを作ることもできます。
さらに海藻を餌として肉や卵や乳を生産できれば、それらのために使われる膨大な穀物飼料、そしてそれを支えるもっと莫大な化石地下水や化石燃料の消費を抑制できるかもしれません。
そのような動物を新しく家畜化してもいいとさえ思っています。

ラクダだけでなくウミイグアナも海藻を主食とする大型陸上動物で、卵や肉は利用できるはずです。
さらに変温動物は飼育する飼料と肉の比が元々恒温動物に比べて効率がよいのです。
それこそ人類がもっと早期に植物食・海藻食のカメやイグアナの類を家畜化しておかなかったことについて、昔の人類に思いきり恨み言を言いたいぐらいです。

またクラゲは多くの海域で、汚染と魚類の乱獲にともない増大し、汚染が解決され乱獲を抑えても魚が回復しないクラゲスパイラルの問題を引き起こしています。
それを解決するには、クラゲを飼料にでき、人間が肉や卵や乳を食べることができ、できれば容易に飼育・養殖できる大型脊椎動物を探すのがよいでしょう。

29

日本での高等教育の崩壊はいつごろ起きるでしょう。
学費を支払えない親がきわめて多くなるのはいつでしょう。

格差が激しいアメリカなどではそれは起きているのでしょうか?
アメリカでは奨学金、州立大学の低学費などがあるから大丈夫でしょうか。

もう一つ高等教育が崩壊する可能性として、高等教育が就職のパスポートにならない、という事態は?
前の就職氷河期がより長く続くか、または今度の氷河期が想像以上に長引けば?
いや、氷河期にこそ「高学歴だからって就職できるとは限らないが、高学歴でなければ絶対就職できない」というわけで高等教育熱は変わらないでしょうか。

ただし中途半端な学歴の(就職面での)価値が暴落したら…それが価値観レベルでどう人心を変えるでしょう?

28

RPGのある勇者が、旅に出るのに必要なものすべてをリアルに考えてみましょう。
そして次に、ある町、村の民家に泊まるとして、そこにあるものすべて。

さらに、そのすべての原料、製法を考えてみましょう。
ついでに、あらゆる下水汚物の行き先も重要です。

まず標準的なドラゴンクエスト…十世紀前後の、旅人が持つものを検討してみましょう。
本質的に一人旅というもの自体が実質不可能に近いです。騎士道文学を見れば…ドン・キホーテさえ従者サンチョ・パンサを連れたように、どの武者修行や巡礼の騎士も複数で行動するのが普通です。
東方見聞録や、イスラム圏の見聞記なども参考にはなるでしょう。また必要なものは森林地帯・草原・砂漠・寒冷地・海のどれかで相当異なります。
そのあたりは考えを節約して、完全に勇者の一人旅、それもある程度富裕という前提にしましょう。

まず武器・防具。標準は剣・鎧・盾・かぶとの四点セットですが、現実の時代と微妙にずれていてもっとも華麗な板金鎧の全盛期は、銃器と金属技術が発達したかなり後世の話です。その点はアーサー王関係の本の挿絵さえ間違ってます。
剣と槍、鎖帷子、皮革を中心に縁を鉄で補強した盾とかぶとは最低限必要です。
普通なら馬・替え馬・馬の世話をする従者が必要で、甲冑で徒歩で旅をすると言うのはよほど妙な誓いを立てさせられての巡礼でしかありえないのでは?
後には騎士は斧・金槌・ガンダムハンマーの元ネタなど実に多様な武器を持つようになったようです。

イメージではよくマントが使われますね。強靭な布か、できれば薄手の毛皮で裏打ちされた厚いなめし皮のマントがあれば野宿には便利…といっても現実的には替え馬にテントを載せていたのでしょう。

食料もかなり必要です。RPGでは獲物を食べているようですが、その場合はその加工に大量の塩が必要になるでしょう。
塩こそものすごい貴重品であり、十分通貨にもなる代物です。
保存食としてドライフルーツ・チーズ・ワインなどもあったでしょう。イスラム圏帰りなら貴重な蒸留酒さえ手に入れたかもしれません。

馬具は木と皮革で作られたある意味芸術品ともいえる、ものすごい価値がある工芸品です。

単なる衣服も昔は今と違って貴重品でした。
書物も…RPGでは地図・魔法の書物などとして扱われます…貴重品です。羊皮紙でしょうか?

まして町の生活で必要なもの、となると、日本で考えるだけでも民族博物館の隅から順に調べていくしかない、一人の人間の脳には余ります。
さらにそのすべての原料・製法となってくると…

でも今時分が使っているあらゆるものがどこから来たか、何を使っているか、それを現代の生活もやったら…それこそ子供にとって必須の知識では?

27

進化心理学は、精神医学や犯罪予防・更正などに役立っているでしょうか。

それをいうなら他の心理学は?ミーム論は?

ゲーム理論などは?

最新の脳科学は、経済学に何か貢献しているでしょうか?

学問は実用性で評価されるべきではない、とも考えられますが…

26

人間にはところどころに「金のブラックホール」がいるようですね。
人から金を引き出すのがうまく、そして簡単に千万どころか何百億という莫大な金を数年で浪費してしまえる…

イギリスミステリの犯人に典型的なタイプで、アガサ・クリスティーの兄がそうだったようでもあります。

ほら吹きで次々新しい事業をするけれど、決してうまくいかない。躁病・誇大妄想の可能性も高い…などの特徴があります。
戦場では勇敢です。

そういえば戦場では、普通「邪悪」と言われる、きわめて支配欲・猜疑心が強く残忍で共感を持たない人も手柄を立てます。
というか歴史上の英雄は邪悪でもあります。

引きこもっている人も、昔であれば家職を継いで偏屈だけど腕のいい職人として暮らせたそうですが、今の企業に属せなければ居場所がない社会ではどうしようもないとのことです。

いろいろな人格の人に所を得させることはできないのでしょうか。

25

新エネルギーの評価で肝心なのは、「プラスの循環」を起こせるかどうかです。
エネルギーペイバックが正であるとも言えるでしょう。

例えば石油は、掘る→そのエネルギーで掘削具を作る→掘るをいくらでも拡大でき、その過程で周囲の人々にも豊かな生活をもたらすことができました。
石油のエネルギー密度が極めて高いからです。

では太陽電池はそうではないのでしょうか?
原子力発電所は?
風力発電所は?
素材が揃ったとして、軌道エレベーターと宇宙太陽光発電所は?
海藻いかだ+化学肥料散布飛行艇は?
沿岸砂漠を堀り崩して海水潅漑するのは?

24

科学的に最高の単位系・科学用語体系・数学表記体系はどんなものでしょうか。

もちろん電流の通る方向は電子の流れる方向と同じ(人類自体が二分の一の賭に負けてます)、温度も熱力学的に意味が深い逆数で表記され、長さや時間は光速とプランク定数によって定められ……

数学そのもので考えても、数学を表記する方法としても、紙と鉛筆で表記できる最も美しく厳密な……OCRやHTMLにも不都合がなく、一意的でわかりやすく……

そうであれば、どの宇宙人とも瞬時に意思疎通できるでしょうし、教育上もいいでしょう。

23

現在の地球上にあり、ぼくら人間自体も作っている水素とヘリウム以外、特に鉄より重い元素は宇宙ができてすぐに存在した巨大な星がその生涯の核融合や超新星爆発で作ったものだ、というのが標準的な科学的宇宙論です。
では、その祖母の遺骨は?

なぜ太陽の近くに、もっと巨大だとして太陽の近くの星全部を作った「前の世代の巨星」が超新星爆発を起こした残りのブラックホールや中性子星が見当たらないのでしょう。
もっとそれらは高密度に存在していいのでは?

それとも祖母は想像を絶して巨大で、銀河系全体が一つの星だった、とでも?
どの銀河系の中心にもブラックホールがあるのは知られていますが。

または祖母たちのブラックホールはその密度からすぐに銀河系中心にひきつけられて、腕などにはいないのだ……?

22

「いらないものを過剰に消費する」経済だけしかありえないのでしょうか?
「宇宙・海などどんどん外に進出する」経済、「より貧しい人をどんどん引き上げる」経済はありえないのでしょうか?

いまだに洗濯機や自動車やパソコンを持っていない人が何十億人いるでしょう?
その人たちにそれらを手に入れさせるのは儲からないのでしょうか?
儲かるならどうすればその人たちがそれらを手に入れられるようになるでしょう?

人類にとって、進出すべき外は本当にないのでしょうか?
どうして、今すぐでも塩生植物を撒いて収穫できる膨大な塩地・沿岸砂漠を使わないのでしょう?

経済の目的は何でしょう?
人類の目的は?

なぜ国も人類全体も、明白に目的を決め、その目的に全力を出すことをしないのでしょう。

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地球の公転自体で、無数の水素原子などとぶつかり、押し分けているはずです。
普通の星間空間よりも太陽が近いため、太陽が吹き出すさまざまな粒子もたくさんあるでしょう。
それを恒星間宇宙船の技術候補で知られるバサードラムスクープ(要するに星間のわずかな物質を受け止めて燃料にする技術)で受けることは?

そういえば恒星間航行の新しい話題ってないですね。
どうしてこう夢が語られなくなったやら。

20

「禍根を断たねば」引き据えられた王族の女子供を前に、武官がいきり立った。
「禍根を断つ?ならばどこまでやればよいのだ?王族を皆殺しても、王族の血が一滴でも混じるものがおれば禍根となろう」疲れを押し殺した、面頬も上げぬ王が言った。
「ならば、混じるものすべて」
「池に混じった血ぞ。この国の民草全て殺すか?女も赤子も奴隷も」声に一抹の疲れが混じる。
「御意、さっそくご命令を。兵たちもそれを望んでおります」若い、大手柄を立てた騎士隊長が叫ぶ。
「愚か者め、余のほうが若い頃から兵たちとともに闘っておる。兵は男の人間なのだぞ、殺しても良いと云えば女を犯し、中にはその女に愛着を抱いて匿うものもある。さすれば子はできよう、その子が長ずればまた禍根となろう」
「そのような不心得者などおりませぬ」騎士隊長が論外とばかりに。
「そのような不心得者、調べ抜いてことごとく磔の車裂きに」武官もまた憤りを隠さない。
「百に一人は不心得者じゃ。その百に一人が百人いれば一人は幸運か奸智で調べを逃れよう。それで十分禍根は残る。
それにそのような女子供は兵たちにとって大切な戦利品じゃ、兵の犯すべからざる伝統じゃ。防ぎきれぬことを完全に禁じようとすればそれは狂気となり、統制が狂気となれば反乱を起こす。
畑の悪麦と同じよ、それこそそれ、その禍根と同じく。悪麦を摘み尽くさんと畑に火を放つ気か」
「では」そう、老いた騎士が首をひねった。
「助命でよい、されど油断すな。反乱が起きる都度叩けばよいし、民の心をつかめば反乱は支持を失う。王族貴族は酒をふんだんに与えて腐らせ、目が輝くものは別の戦いに送り手柄あらば取り立てよう。
民には日々の生活と祭りをそのまま続けさせよ、民はそれにしがみつく。
また万一に備え、わが血族に海二つ隔てた植民地に送り、北の帝国の人質とするなど分散させて全滅を防ごう。
畑も無理をして全ての悪麦を抜くより、いくつか放っておいたほうがよい、さすれば麦が枯れても悪麦を食って生きられる」

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憲法九条かそうでないかは、究極的にはこの二つの選択です。
徴兵され残虐な訓練と恐怖と餓えで半ば狂い、女子供を犯し殺し、人肉さえ食う地獄の記憶に苦しむか。
家族もろとも拷問され、その苦悶を見せつけられつつイマジンやウイシャルオーバーカムを歌うか。
また三つの選択でもあります……今日一万人の死者が出る戦争をするか、十年後百万の死者が出る戦争をするか、それとも十年後に無条件降伏・非暴力不服従を選んで二百万の死者を出すか。
なぜ憲法九条を選んだ場合の最善と、改憲した場合の最悪を比べるのでしょう。
どちらであっても最悪はあり得るのに。

戦争もテロも質的には同じという反戦論も多いです。
それで問題は、戦争もテロも、そして非暴力活動も、「世界をよりよくする」と少なくとも建前ではなっているのです。
反戦論は戦争に対して背後の悪しき、経済的な意図をいいます。
ですが、ならばテロや非暴力活動は悪しき意図は一切ないのでしょうか。

問題は、どれが現在出す被害に比して、将来の被害…悪が少ないか、では?
爆撃機でこの爆弾投下ボタンを押す、自爆テロの引き金を引く、非暴力で虐殺者に向けて歩もうと集団を励ます、どれも多数の人を死なせる行動です。
そのどれが、将来戦死し、拷問・強姦に苦しむ人を少なくするのでしょうか?
民族独立の大義とかはともかく。

それは関係ない、その行為によって未来がどうなるかは関係なく暴力は否定され非暴力でなければならない…それは信仰です。
信仰は立憲主義とは相性が悪いですよ。

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人間は他者を非人間化でき、非人間化したものをどうとでも扱える…と思っていましたが、考えてみると非人間化された人間でも食べることはしません。
「黒人は人間ではないから奴隷でよい」という人に、「では食べてもいいんだな」と言ったらどう答えたでしょう…黒人の肉は食べていい、とする人はどんな激烈な人種差別主義者でもいないでしょう。

また、ホロコーストでは大あらゆる悪が行われたとされますが、組織的な人肉食…大規模な食肉生産事業としての大量殺戮…が行われたとだけは聞いていません。あらゆる虐殺が近代工業の論理で行われたなら、当然それはあってしかるべきでした。
ユダヤ人の歯の詰め物の金や毛髪のマットレス、脂肪の石鹸の話は聞きますが、肉の缶詰が大量に前線に送られたという話はないですし、それに兵士が抵抗を示さなかったとも聞きません。

他にも人間から衣類・言語・調理済食物を完全に剥奪(生まれてすぐ親を殺して赤子だけを裸で穴にいれ、人との接触を厳禁させて壁から筒で獣の乳を与え、長じた後は虫と草を与えるなど…)したまま世代交代させて飼育すること、人間の計画的な品種改良などは歴史的に行われていないようです。

「他人を非人間化する」ということにはおのずからかなりの制限がある、一定のプログラムによる行動のようです。

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「世界が平和になりますように」という祈りは多くあります。
でも、祈る以上の労力を世界平和にそそごうとはしていません…ごく一部の過激派テロリストとNGOの類以外は。

ただし、過激派テロリストは手段を間違えています。彼らに成功はありえず、成功しても世界平和は実現されません。
多分NGOの預金口座残額を無限大にしてやっても世界平和はないでしょう。

世界平和は絶対にない、と諦めるのが現実的に思えますが、それもどうでしょうか?
本当に世界平和が欲しければ、先進国の軍事力を統合して国連軍をきちんと機能させる、大国の貧困地域も含めて世界のあらゆる無秩序地帯を再征服し、上からの近代化を図って豊かで法が支配する世界に強制的に統合するなどの思い切った措置が必要…いや、それさえもうまくはいかないかもしれません。

世界の全員が九条に目覚めても…多分世界平和にはならないでしょう。
九条はあくまで「日本が軍事的義務を放棄する」だけであり、他の誰かの軍事力に依存しています。

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今は「屯田」のような、軍隊を国防・治安維持だけでなく農地開拓・農業生産に用いる発想は世界のどこでもないのでしょうか?
また植林には?

中国が最低限の国防を除く全軍事力を植林に叩き込んだらどうなるでしょう。

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製塩には常に大量の燃料が使われます。
日本では塩田の海岸よりも、むしろ薪を供給する山林を持つ人が塩田を経営できたそうです。

でも、計画的に地形を変えれば燃料は必要ないのでは?
ちょっとした浅い湾をふさいででも、「満潮時だけ少量の海水が流入するプール」があれば、極端に降水量が多くなければそれだけで海水の塩が結晶していくのでは?
多少降水量が多い地域でも、プールの周囲に溝を掘ってその周辺からの雨水の流入を防ぎさえすれば。
また規模が小さい製塩プールなら雨天時にその上を覆えば。

日本は雨が多いので難しいのはわかりますが。

海から遠くても、死海のような塩湖にしてしまえば一度できたら塩は取り放題です。

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もとより解散には関心ないです。
何が起きるかわからないのがここ数年の日本政治の基調なので順調に政権交代と行くかには懐疑的、しかも政権交代してもろくなことにならないと確信できてしまっています。


さて今日の本題…ロボットアニメは怪獣映画が元だったのでしょうか。

怪獣映画には「怪獣には通常兵器が通用しない」という前提がありました。
そしてロボットアニメでは、ロボットの超兵器が唯一敵怪獣を倒せる、という形に発展しました。
それからリアルロボットアニメになっても、「(少なくとも主人公級の)ロボットは通常の艦載兵器・戦闘機や戦車では撃墜できない」という形にして、ミノフスキー理論などさまざまな理屈によってロボットの「通常兵器」に対する優位性を確保しました。

現実の視聴者は、それで間違った科学的常識を持っていないか心配です。
通常兵器がどれだけ強力か、わかっていないということは…実際には今存在するどんな素材で作った厚さ10cmの装甲でも、今の戦車砲で貫通できます。それが1m2mであっても貫通できるミサイルや爆弾はありますし、中の構造が何であろうと直撃すれば破壊されます。

あとその結果、普通に戦艦・戦闘機・戦車が活躍するSFアニメが日本ではほとんどなくなってしまいましたが、それでいいのでしょうか。

それにしても、ファーストガンダムの技術を前提にすれば、どんな兵器兼作業機が最もよいのでしょう。
技術として遠距離通信・レーダー・小型コンピューターをダメにするミノフスキー粒子、小型化された核融合炉とビーム砲およびビームサーベル、高強度装甲材のガンダリウム合金、大型ですが今よりずっとすごいコンピューターが前提です。
サイコミュはあり、ニュータイプ通信やマグネットコーティングは無視しましょう。
作業・高機動移動からの遠距離射撃・近距離格闘を兼ね備えた形態で、全長二十メートル以下、と。

宇宙ではボールの合理性は明らかです。
もちろんマニュピレーターの能力・武装・装甲・センサー、何よりエンジンの性能をMS級にして、ですが…ガンダム劇中のボールの性能の低さは、コンセプトよりもエンジンなど投入された技術水準自体が低い急造兵器だったからです。
近接戦能力の低さも、ヘビのように多くの関節で自由に動き、先端にカメラと近接防御用の連射できモビルスーツの装甲に通用するショットガンのような武器と簡易マニュピレーターをつけ、すべての方向を警戒・近接防御できる作業用兼用のアームがあれば解決できる問題です。
アンバックも、直交する環…赤道と子午線の一本にあたる…をつけ、その内部に高密度の磁石粉を入れてそれを電磁石で動かせば、かなりの重量増になりますが推進剤を使わず方向変換することはできるはずです。より建造が面倒になりますが、レールで表面のどこにも高速で移動できる大質量の盾があれば防御にも使えます。方向転換用推進剤とどちらが重いかの問題ですね。

地上歩行では六足が安定します。
上記の改良ボールを、六足の脚が出た着地輪と組み合わせれば十分だと思います。
または地上戦を前提にするなら…六足にし、そのうち前の二足に、歩行時には収納されるマニュピレーターやビームサーベルをつけて作業兼用にしてもいいでしょう。無論関節の可動域を大きくして、下向きにして歩行することも上を向いて背中にビームサーベルをふるうこともできるように。
また背中から大型の頑丈な腕があって、マニュピレーターだけでなくクレーンがついていて背中に物を積めれば便利です。主要武器もそれから使えば安定するでしょう。
頭部からは機関砲など固定兵器、格闘にも作業にも使える挟むアゴ、センサーやアンテナやレーダーでしょうか。
また、別に補助的なセンサーとマニュピレーターと近接防御兵器がついた、ヘビのように柔軟に動くアームが出ていてもいいでしょう。

空中飛行が可能な、収納可能または宇宙では切り離せるモジュール化された可変翼と胴体後部の大型全身用噴射機もあっていいでしょう。切り離せなくても可変翼をアンバックとして使えます。
ブレンデッド・ウィング・ボディやステルス性は望めませんが…いや、もともと飛びやすいステルス・ブレンデッド・ウィング・ボディにそんな腕と六脚をつけてもいいのです。ちょうどガウォーク形態のようになりますか。

また介護用などに二足歩行ロボットが研究されているようですが、なぜ二足でなければならないのでしょう。
ケンタウロス型、またはケンタウロス型で下胴体からは六足でも、人間と同じ行動は取れるのでは?
階段の上り下り、障害物をよけたり乗り越えたりして歩くなどもできるはずです…はしごの上り下りは難しいかもしれませんが、それがそれほど重要でしょうか?
どこかで二足歩行ロボットより四速歩行ロボットを作るほうが難しいと聞いたこともありますが…。

いや、歩行できることにこだわる必要はあるでしょうか。
地上移動で最もコストが安いのはタイヤですが、相当地形がよくなければ走れません。
でも核融合炉の出力で、ヘリコプターのように垂直離着陸ができ、またタイヤで整地を走ることもできる単純な兵器はどうなのでしょうか?

というより僕には、現用の戦車・戦闘機・ヘリコプター・水上艦のシステムがそれほど劣るとは思えないのですが。
新しいエンジンと兵器と装甲材を前提にしても。
SFアニメの多くはロボット戦闘ですが、特にリアルロボットは本当に最適解でしょうか。

ロボットには根本的に、ペイロード…持てる荷物の少なさという欠点があるのでは。
確かにその類似物である戦闘機もペイロードは低い…ように見えますが、実はF15イーグルはB-29より爆弾を積めます。
ロボット主体の戦争は、戦場での輸送をどれだけ考えているでしょうか?
また人質救出作戦などにも使えないですね。救助した人を乗せることが全くできません。
戦闘と作業しかできない、輸送が一切できない…やはり小型輸送機が随伴されるべきでは。
いっそのこと、巨大ロボット軍団と、同等の技術水準でできた戦艦・戦車・戦闘機などの軍団で戦わせてみたいものです。

ちなみに、実用的な人型機は、林業や救助作業に使えないでしょうか?

あと、大型の人型機にこだわらずパワードスーツでも面白いのは作れそうなのですが、それも結構少ないですね。
ケンタウルス型に、腰から後に、主動力がある馬の胴体と後足がついている、というのも便利そうに思えますが。

13

銭湯と公衆トイレではなく、個室にそれぞれの風呂トイレがあることを求めるのは合理性ではなく人間の心理です。
人間の清潔感は自分や家族の汚れなら耐えられても他人だと耐え難いものです。

実際、特に駅の公衆トイレで、家賃が五千円安いかわりにトイレ共用の部屋を想像したらとても無理だとわかります。

でもそれは日本という国の、それも現代という時代の文化では?
今の僕にはかなりきつい汲み取り便所を、日本人は何百年も、つい数十年前まで何の問題もなく我慢してきました。
人間の清潔感は、時代や地域によって驚くほど変わります。
特に昔のヨーロッパを具体的に調べて想像したらあまりのおぞましさに発狂しそうにもなります。

その感覚を自在に操作することは可能なのでしょうか?
人間は慣れることならできます。
でも、ただ一言自分に命じるだけで、一秒で、それまでの自分の文化では想像もできない不潔な生活を何の問題もなくできるようになることはできるのでしょうか。

12

独裁者という言葉には誤解があります。
独裁というのは好き勝手と思っている人が多いようですが、実際には独裁者ほど自由意志がない人はいません。独裁体制こそ、どんな民主主義政権よりも民衆の支持が必要なのです。

さて、ここで面白いジレンマがあります。
本当に軍隊が有害無益なら、なぜすべての国が相談して戦争をやめようとしないのか?
一番の理由は「一国だけ隠れて軍事力を蓄え、他国を侵略する国がいたら」です。
これは共有地の悲劇・囚人のジレンマ同様社会的ジレンマです。
つまり、「世界から軍隊をなくす」には、世界全体を一元支配する圧倒的な、そして理性的である…多少の目先を無視して社会的ジレンマに対し最適解を実行する…権力が必要なのです。

ここで最大の問題が出てしまうのです。
独裁者が「民の意思を無視して好き勝手ができる」存在なら、世界の独裁者は軍事を全廃できます。
でも、独裁者こそ民の意思に従わなければならないのが現実です。
そうなると、実は一人一人の人間が心の深い部分で軍事が好きである以上、普通の意味での独裁者には絶対に軍事を全廃できないのです。
軍事の全廃にはまったく別の独裁者が必要とされるのです…民すべて、すなわち全人類に、本人が心の深い部分で望んでないことを強制的に実行させるほど絶対的な力を持つ存在であること。
それこそいかなる反乱も怖くはない…いつでも一人で全人類を皆殺しにできる力、一人一人を監視して容赦なく違反を罰する力がなければそれはできないのです。

これまで歴史上の独裁者が民に「強いてやらせた」蛮行の数々は、全部民が心の奥底で望んでいたことですのであしからず。

ちなみに全人類が声を上げて世界が平和に、という平和主義者好みのシナリオも、「世界全体を支配する」のが誰なのかに過ぎません。
そして全人類の内心は…

11

人間は完全に合成養分だけで人間を生かすことができるでしょうか?
石油から、いや風力発電所と海水と大気から人類が必要とするものすべて得ることはできるでしょうか。

人類という生物が何を必要としているか、本当に人間は理解しているのでしょうか。人間の知はそこまで行っているのでしょうか。

10

ちょっと練れば短編SFになるかもしれないネタ。

UFOを拾うと中には人間そっくりな生物が精巧な銃を抱えて倒れていた。
人間の手当てをし、銃は分析に回すのが当然です。
でもその異星人は地球人を非難し戦争を挑んできた。
地球は向こうの捕虜も大切に扱ったが、向こうはますます地球人は残酷だと怒った。

…銃が本体で、人型なのはそれが作った道具でしたとさ。

人間・生物をリバースエンジニアリングしようとしたらとんでもないですね。
あまりに多様な種類の複雑な分子を複雑に組み合わせ、細胞というそれだけで周囲の環境から必要なものを選択的に吸収、内部で処理し、自分自身を複製し、さまざまなものを排出し、運動さえする小単位、それが大量に組み合わさって全体として…
それが可能とする、空中窒素固定・光合成などあまりに多様な化学的な、地形さえ変える処理。
機械で同様なことをさせようとしたらどうなるでしょう。

9

なぜハリアーのような垂直離着陸機が金持ちの当たり前の私有交通手段にならなかったのでしょう。

というかオスプレイのように難しいのではなく、普通の固定翼ジェット機の前後にヘリローターつけて、垂直離着陸はヘリ、離陸したら飛行機、というのはなぜ無理なのでしょう?
デッドウェイトになるからでしょうか?
だったらジェットエンジンを駆動力として、その力をシャフトで引っ張り出してローターを動かせば羽とシャフトだけに…それもデッドウェイト?

8

アウシュビッツにあった餓死室に、もし首吊り縄が人数分用意されていたらどうなっていたでしょう。
どれだけが自殺したでしょうか。

また調理用具だけがあれば、どれだけの人が食人を選んだでしょう。

さらに終身刑の独房、いや普通の刑務所に常に人数分首吊り縄が用意されていたら?

7

パソコンを普通に買ったときには、特に日本語はごく限られたフォントしか入っていません。
英数字のフォントはたくさんありますが。

フォントを買おうとしたら大抵ものすごく高価です。
気軽に多くのフォントがプリインストールされていれば楽しいのですが。

いや、普通に使われるMS明朝・MSゴシックの両方がLからHまで五段階ぐらいあってもだいぶ違います。

ただし、実を言えば大抵のパソコンについている年賀状など色々なソフトに付属しているフォントを何にでも使えるようインストールできさえすれば…ライセンス上問題があるし、やや高い技術が必要かもしれません。

6

日本のような災害多発国は、超積極防災システムにしたほうがいいのでは?
百年に一度、全国民が実質避難状態ですべての火山・震源地に宇宙からバンカーバスターをより強力にしたようなのを撃ちこんでガス抜きをする。また土地強制収用ですべての河川の流路をきっちり変更する。
そうしたほうが、絶対に被害は少ないはずです。

でもそれができないのが人間というものなんですね。
江戸時代のように、簡単に燃えるけれど簡単に建て替えられる家のほうが合理的だったのでしょうか。
今のように半端な寿命で半端に高価な家は…かなり負担が大きい気がします。

5

陵辱ゲーム規制関係のブログを見回っていて、あるブログでとても強く「共に生きられないの?!」と叫びたくなりました。

陵辱表現が存在していること自体が身を引き裂かれるほど辛い、攻撃され続けているように感じる女性がいる…
でも、もし陵辱行為が性と深く結びついていて、しかし良心はあるため実行はしない、二次元で我慢している人がいるとしたら?
もはやその二人は同じ世界に、日々殺されるものではない生を生きることはできません。

陵辱ゲームは本当になくても済むものでしょうか?本当にロリコンゲームはなくても済むのでしょうか?
それらは性そのものが罪悪を構成する、だからそんな性は自然には存在しないはずだ、そうそれらの性は悪しき男性優位文化によって作られたものであり文化さえなくせば、反省すればなくなるものだ…そんな、願望と現実分析の混同はないでしょうか?

もしそれらが本当に、同性愛と同じレベルで変えられないし治療もできない、その人の定められた性のあり方だったら?
さらにその人に良心が残っており、現実の人を傷つけてはならないから二次元で我慢しているのだとしたら?
ある性のあり方が邪悪だといわれている点では解放前の同性愛者も同じです。それが罪悪だと責められ、また罪悪感さえ存在しているはずで、それでもどうしようもないはずです。

さらに…もしいるとして…陵辱や児童、殺人が性の対象である人は、それがどんな基準でも罪悪であることも理解しているはずです…あえて良心を殺し、認知をねじまげなければ。
それらの人全員がもともと良心がないのならいいのですが、「良心がない」ことと「性の対象が**である」は別ではないでしょうか?

僕には、この両立しないことを想像すると泣き叫ぶか祈るかしかできない気がするのです。
さいわい僕は性的には、俗に正常といわれる第二次性徴後・異性・合意なのですが、もし違っていたらと思うと。

さらに邪悪だけれど美であるものは認めるべきでしょうか…
陵辱ゲーム作りの天才は?
その才能は、積み上げてきた技術はどうなるのでしょう?それは本人の自己肯定感、社会帰属感…自信、尊厳の極めて大きな部分であるはずです。

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陵辱ゲーム規制論を読んでいると、「擁護できないものは禁止されてもしかたない」という考えが当然のようにあることに気づき、驚かされました。

あるものが「存在していい」ことは証明されなければならないのでしょうか?
公益が証明されないものは禁止され廃棄しなければならない、と?

抽象的に「新しく**を作り、持っています」というのが許されるには、また需要があって販売したりするには、「**は〜というわけで社会にとって有益であり、害よりも益のほうが上回っている」ことが証明されなければならないのでしょうか?
小さい害があり、益が証明されなければ、それだけで愛好家がいても禁止されなければならないのでしょうか?
愛好それ自体は無視していいのでしょうか?

十分に擁護できなければ禁止されても仕方ないのでしょうか?それに歴史・美・愛好者がいても?

また人権とかの価値観から否定すべきだとなったら禁止されなければならないのでしょうか?
それの存在で傷つく人がいたらあってはならないのでしょうか?

僕はそれは、とくに言論・表現の自由と結びついたら、「コーランに書かれているなら不要だし、いないなら有害だ」とアレクサンドリア大図書館を焼いたイスラム教の武将(史実ではないそうですが)や、こちらは史実である反キリスト教だからと新大陸先住民の知的遺産を全部破壊しつくしたヨーロッパ人征服者どもの同類ではないか、と感じてしまうのです。

正直あまり公共の福祉を言い立てて欲しくない、特に道徳と法を混同して欲しくない…愚行権を含めた自由を優先して欲しいですし、被害者なき犯罪は非犯罪化して欲しいです。

3

コンビニなどのアルバイトに、明らかに日本人の発音ではない東洋人が非常に増えています。
これは何が起きているのでしょう?

どれでしょう。

逆に言えば、なぜこれまで日本語ネイティブでない東洋人のコンビニ店員が目立たなかったのでしょう。

2

酒の原料はブドウとムギ、日本でコメやイモぐらいしか少なくともスーパーでは見ません。

でも本当は酒になるものはたくさんあります。
リンゴを材料にしたシードル、蜂蜜を薄めて発酵させたミード、それにナツメヤシの実、各種ヤシの花からの樹液、サトウキビ、砂糖楓の樹液、サトウダイコン…
なぜもっと多様な酒が普通に飲まれていないのでしょう。

日本での酒の入手可能性は結構限られています。

というか焼酎でも度数の高い酒なんてほとんどスーパーでは見ないのですが…梅干作りに使う酒を探すのにすごく苦労したりとかもありましたっけ…

1

先進国がアフリカやアジアの貧困地帯で人々を搾取している先進国人も含めて消滅すれば、その貧困地帯の人々は翌日から豊かな生活を送れるでしょうか?
前に考えた、先進国が核融合炉と原子変換機入りレプリケーターを発明したら、と事実上同じことです。

やはり…ダメでしょう。科学技術の恩恵を受けない伝統農法・伝統医術だけでは現在の惨状よりさらに悲惨になるでしょうね。
いやいや、別にそっちの人たちは今…どんな生活、というか医療・農業技術水準で生活しているのでしょう。
考えてみると僕はそれも知らないです。
伝統的な呪術に属するものが大きいのか、彼ら自体自力で近代農業・医療を維持できる技術力があるのか、それとも西洋からの技師・資材の援助がなければいま少しある近代的な技術も到底維持できないのか…

産業革命以前の生活そのものが基本的に悲惨だったかどうかも議論があるそうですが。

それ以前に、植民地支配が今の色々な旧植民地の悲惨の元だというなら、では当時の欧米や日本がどうしていればよかったのでしょう。
一切海外進出しない・宣教以外しない・惜しみなく知識だけ与える・惜しみなく物も知識も与える・正当に交易する…どれであってもそれほどいい結果にはなりそうになかったのですが。