枕元の計算用紙

ホーム ブログ

1999年7月 8月 9月 10月 11月 12月
2000年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2001年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2002年1月 2月 3月 4日 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2003年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2004年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2005年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2006年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2007年1月

2007年2月

1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 8日 9日 10日 11日 12日 13日 14日 15日 16日 17日 18日 19日 20日 21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日

28

団塊ジュニアは理性的に未来を予想すると、勝ち組でも過労死するほど働く羽目になるでしょうし、負け組では大量餓死の怖れさえあります。再チャレンジを狙ってベンチャーを目指したら千に999人は失敗して借金で自殺することになるでしょうし、好きなことをやっているように見えても「搾取される若者たち〜バイク便ライダーは見た!」にあるように実情は悲惨でしょう。
一言で言えばレールに乗るも悲惨、降りるも悲惨です。
多くは僕同様に悲観的な未来予測をしているのでしょうか?

いや、暗い未来予想と言えば、太平洋戦争時に若い男性だったら?
その大半は戦死以外の未来は予想できなかったでしょう。
その「予想」自体がその後の経験・思想に記憶をねじまげられて作られたものである可能性、当時は言論統制で言えなかったけれど終戦を予想していた、というのを考えても、やはりそう楽観的にはなれなかったでしょう。
もちろん前線で忙しく戦っていれば、未来予測などする暇もなかったでしょう…ではある程度時間があったら?
特に神風特攻隊や戦艦大和のように、十死零生の状態におかれた場合は?
それは精神的にはどうだったのでしょう。

その暗い未来予想がはびこっている中、どうすれば幸福が得られるでしょう。
努力で暗い未来予想自体を変えることはできるでしょうか?
最初に述べた暗い予想自体、大きな政治的変革や将来の技術発達…技術的特異点を考えていない愚かな悲観論でしょうか?

27

完全に団塊ジュニアの氷河期世代を見捨てるのなら、いっそのこと「四十歳になって家族もいない、定職もない者はガス室送り」としてくれたほうが、じわじわと餓死するよりいいかもしれません。

社会にとっても巨大な極貧層が道連れ犯罪をするリスクもなく、すっきりするでしょう。

日本がとことん企業の利益のためにある国であれば、それはむしろ必要では?
福祉などないほうがいいでしょう。働かざるもの食うべからずとか、道徳を装ってごまかす必要もありません…企業の利益すなわち国益にならない者は必要ない、それでいいじゃないですか。
不満を吸収するため戦争を起こして余計な費用を使い、負けたときにどうなるか分からないリスクを犯すよりいいでしょう。
軍隊なんて戦時でさえその大半は無駄飯食いなのですから。

ついでに世界全体で貧困層は…といっても、今のところは企業が利益を出すには貧困層から低賃金労働者を得る必要があるようですね。
それもいつまでかはわかりませんが。

というより…どうもわかりにくいんですよ、企業、資本が利益を最大化するにはどうすればいいのでしょう。
自分達以外の圧倒多数は餓死寸前の極貧状態に追い詰め、餓死で脅して低賃金長時間労働の奴隷状態にするのがいいのか、それとも生産性の高い一部労働者に高給を与え、それ以外の無用な存在を皆殺しにするのがいいのか、それとも環境制約を無視してよければ皆が豊かであれば一番いいのか。
国があり、ということは外国があることを忘れてはならないでしょう…国際競争という面もあり、企業間競争という面もあります。

26

最低限の家賃と住民税の類を合わせた金額が、日本での「市民でいるための税金」といえないでしょうか。
いくらとは言いにくいです、地方によって違うので。
それって年に六十万〜百万円払えなければガス室送りだ、というのと変わらない気がするのですが。

いや、それは家族という要因を無視すれば、です。
家族がいない、または家族の援助が期待できない人の場合、そういうことです。
ならそれは本人が悪い、ガス室で結構…と、家族を重視する保守主義者は言うでしょうか。

25

今イラクで自爆テロをしたりしている人たちは何なのでしょう。
犯行声明を聞いたことがないのですが。

それともちゃんと犯行声明があるけれど、メディアが流していないだけでしょうか?

また、背後に誰がいるのでしょう。
国による支援や聖域なしに、ここまでテロを息長く続けることはできるのでしょうか?
テロには聖域がある、という経験則がありますが、イラン・パキスタン・サウジアラビアなどが?
それとも必要はない?

そしてテロが求めているアメリカ軍の撤退が実現したら、それでどうなるのでしょう。

24

崖を指差してとべと言われれば瞬時もためらわず飛び降り、立っていろといわれて忘れられればそこが小川の前でも渇き死ぬ人が理想的な人格でしょうか?
少なくとも兵士としては理想ですし、工場労働者としても理想でしょう。

受験などのシステムを考えると、親・教師に従順な人間が得をするように見えます。
人間は集団の生き物ですから、従順であることがもっともよいのは事実でしょう。

しかし全員が従順なだけで判断力がなければ軍は動きません。
第二次大戦時の日本のように、上の人間が自分で考えられないと敗北につながります。
自分で考えて針路を決める指導者も必要とされますが、それは別に育てるべきでしょうか?

しかし面倒なものです、人間とは…知能が高く複雑な心もあり判断力もあるが体力はさほどでもない士官種と、繁殖力も体力もあり器用でもあるが頭が弱く心も単純でとにかく従順な兵士種が分かれており、それが組んで文明を築いていれば苦労はなかったのに。
将来遺伝子改良でそうなるかもしれませんが…下層の遺伝子操作はしないまでも、上層の知的能力が遺伝子操作や脳・コンピューター直接接続でとんでもないことになってしまい、下層向けには安全合成麻薬とメディアをうまく合わせて宗教を極端にした形で家畜化するシステムができてしまえば。
でもその頃にはロボット技術も進歩して下層労働者など必要ではなくなる可能性も大きいです。

23

戦時配給制、統制経済は欠乏と結びつけられます。
でも、もし戦争で食料の絶対量が足りない時代に配給制がなく自由市場だったらどうなっていたでしょう。
買い占めで多くの餓死者が出ていたということはなかったでしょうか?

でも社会主義は統制経済の非効率のために飢餓がはびこったとされています。
ただ、それは非効率だけでなく、近代化のために生産された食料を輸出したからだ、という面もあります。

僕は絶対餓死はしない保障として国内、そして全世界で最低限の生存に必要な水、食料、燃料、住居、衣類、そして教育、医療、介護、インターネットと図書館は全員に配給して欲しいのですが、やはり配給制は本質的に機能しないものでしょうか?

22

途上国、特にプランテーションが中心のモノカルチャー経済は先進国による搾取で貧しい、とよくいわれます。
ではもし、アメリカの天才が実用核融合炉と万能合成機(レプリケーター)…スター・トレック以上の、元素すら合成するもの…を発明し、欧米先進国は何も輸入する必要がなくなれば、それらの国の人々は豊かになるでしょうか?
もうカカオ、コーヒー、ヤシ油、バナナ、砂糖、木材、魚、銅、レアメタル、石油、ダイヤ…何もいらない、と言われたら?
もちろん核融合炉と万能合成機のセットは先進国だけで独占し、後進国はそのまま放り出したら、ですね。
おそらくその場合、途上国はとてつもない貧困に陥るでしょう…外貨を入手するあてが一切なくなり、莫大な借金だけを返せと迫られるのです。

といっても後進国は、核融合炉と万能合成機のセットを供与されてもまだ辛いかも…核融合炉の重水素さえ海に面していない国は手に入らないでしょうし、色々な政治的な問題があるでしょうし。
まあそれをいうなら、先進国も誰もが核融合炉と万能合成機の恩恵を受けるのは政治的に難しいかもしれませんがね。

今でも人類全員が充分食べられる食料が生産されていながら、その供給は極度に偏っているのです…たとえ無限の富があっても貧しい者は貧しいのかもしれません。
そして、その貧しいがある日、いらないから死んでもらう、になる日が来るのかも。

21

大企業またはグループで、小学校から大学院まで、大学を卒業したらエスカレーターで入社が認められる全寮制学校制度はないのでしょうか。

企業(グループ)にとっては、人格さえ規格どおりに調整済みの人材を安定的に得られるというメリットがあります。
生徒(将来の社員)にとってはどこかで試験に合格すればほぼ確実に社員に慣れるというメリットがあります。

企業城下町といわれる地域ではそれと似たようなものでしょうか?
それとも企業城下町なんてもうないのでしょうか。

というか、問題は企業の入社試験が、大学入社のようにきれいなものではないことです…トヨタの偏差値はいくつなのでしょう?
大学入試同様、純粋に学力のみの試験で決めるのであれば話は楽なのに。

20

まともなことをいうと官憲につかまり処刑される、というなら抵抗の道筋はあります。
では、まともなことをいうと世間から石が飛んでくるなら?
まともなことをいっても売れないから出版社などマスメディアが出してくれないなら?
まともなことをネットで公開しても誰も読んでくれないなら?

天道是か非かやんぬるかな、人間は所詮愚かだ、で諦めるしかないでしょうか?
それともテロ?
僕は自分の表現力・文章力・宣伝力のなさが悪いと極力自分を責めるようにし、また「学びてすぐに之を忘る、また空しからずや 朋遠方より来る無しまた悲しからずや 人知らずして慍(うら)むまた小人ならずや」と自分を笑うようにしています。

19

刑務所、少年院、学校、軍などにはそれなりの伝統があります。
ではなぜそれは、それぞれの目的、特に人材育成として有効ではないとしばしば言われるのでしょう。
なぜ再犯率は高いとされ、学校では知的にも人格的にも体力的にもうまくいっていないとされ、軍は…特に旧軍は愚かな軍人を育ててしまったのでしょうか。

今はもう軍はなく自衛隊ということになっていますが、その自衛隊は現在良質の人材を社会に供給する、という機能は果たしているのでしょうか…それもまた結構重要です。

18

権力層は本当に戦争をした方が得なのでしょうか。

もし、アメリカのベトナム戦争参戦当時の影の最高権力者がやり直せるとしたら、同じくベトナム戦争に参戦するでしょうか?またイラク戦争は?
絶対に参戦しないでしょう。

特にベトナム戦争がなければ、アメリカ人はいまだに無垢…アメリカを純粋に信じていたでしょう。
アメリカが信じられなくなり、多くのアメリカ人が自分の頭で考えて政府やマスコミの言葉を疑い、軍事に反発するようになったことは、黒幕の権力層があったとしても大きなダメージだったはずです。
アメリカの保守が信頼を取り戻すのに、一体何年かかったでしょうか?
そしてもうアメリカは、ベトナム以前のアメリカではありません。

もし今後の日本で護憲派の懸念が全面的に当たり、憲法が改正されて日本軍がアメリカの戦争に狩りだされ、またグローバル化・新自由主義による格差拡大で貧困層は戦争以外に希望がないため軍隊に入って戦争に行き、しかも共謀罪などで言論の自由もない…とします。
それで多くの犠牲者が出て敗北したら?大本営発表もするでしょうが、それこそ敗北への一番の近道です。
そして日本とアメリカの敗北がはっきりしたとき、国民はどうするでしょう。
民主主義が残っていれば政権交代は確実です。
日本側の被害が核テロ、またはアメリカの捨石として日本本土が敵軍に蹂躙されるなどして大きければ、今度こそ非武装中立を選択してしまうかもしれません。
自由・民主主義が残っていなくても、巨大な不満はどこかにはけ口を見つけるでしょう。敗北ほど国民が政府に大きな不満を持つことはありません。
国内の弱者をいじめる形に、どこまでごまかせるでしょうか?

戦争は権力者にとってもリスクが大きいのでは?
そしてこのイラク戦争は…アメリカの黒幕権力層にとって、どのような得と損をもたらすでしょう。

17

本体だけで十五万ぐらいするパソコンと大体同じぐらいの性能で、サイズがかなり大きく八万程度、というのがあればぜひ欲しいのですが、無理でしょうか?
さらに本体が大きくても、電源キー・光学ドライブ・FDドライブや各種スロット、USBポート、ヘッドホンジャック、マウス・キーボードポートだけをコンパクトにまとめて机に載せ、コードでつながった大きな本体は机の下、というのも考えられないでしょうか?

体積・重量を気にしなくてよければ、パソコンはどれくらい安く高性能にできるのでしょう。
将来パソコン(というよりテレビ・電話などとの複合総合機)が従来の家電ではなく、本体が壁の中に大きな容積を取って設置された家の一部となった場合、体積・重量の制限が事実上なくなることも考えられないでしょうか?

また携帯電話も、なぜああまで小型一体折りたたみにこだわるのでしょう。
手で持って使うのはディスプレイと操作キーだけで、本体はコードでつながったカバンの中の筆箱サイズ、とすれば、どれほど小型化のための価格が抑えられることか。
さらに耳はイヤホンかヘッドホン、マイクもそれに付属していればもっと使いやすいでしょう。
その先に接眼ディスプレイのウェアラブルパソコンがありそうです…そちらに向けてパソコンが進化しなかったのも思えば不思議なことです。

いや、ノートパソコンもノート部分は極薄軽量のディスプレイ、キーボード+トラックボールマウス、光学ドライブ、FDドライブ、USBポートだけにして、しっかりした線でつながった比較的大きな本体(CPU、HDD、バッテリーなどが入った箱。リュックなどに別に収納)につなぐ、というスタイルがなぜなかったのでしょう?

16

Windowsに、最小限のマシン負担でインターネットなど最低限のことしかできないような形で起動する選択肢があれば便利では?
それこそ十年前のパソコンでも余裕で動くぐらいの。
今のパソコンならさぞや快適に動くでしょう。
Win95でもインターネットはできました。音楽を聞くこともできました。
それ以上は求めていない層も多いのでは?
なぜ十年が経ち、当時のパソコンとは全てが何倍何十倍も進歩しているのに相変わらずパソコンの立ち上げには時間がかかるのでしょう?

また、家電としてメールとインターネット、そしてテレビとその録画、DVD鑑賞、音楽鑑賞などを楽しめればいい、という層も多いでしょう。
パソコンは家電としては立ち上げが遅く信頼性が低いなど欠陥があります。
パソコン自体の多目的性を捨てて情報家電に徹すれば、それは解決できるのでは?

また、なぜパソコンと家庭用ゲーム機は別なのでしょう。
家庭用ゲーム機でネットもテレビ録画も音楽鑑賞もできれば、多くの家庭ではそれで充分では?
そういえば、PS2の世代からもうインターネット接続はできるそうですが、家庭用ゲーム機を通じたインターネットは普及しているのでしょうか?

あと携帯電話も立ち上げが早く信頼性があり、より家電に近いネット接続機器といえますね。

15日

オンライン百科事典の理想としては

と段階を踏んでいるのがいいでしょう。

さらに理想の百科事典が、《専門家の電話帳》です。
ただし専門家もたくさんいて、しかも意見が統一されていないこともあるでしょう。
でもその点こそ、百科事典でも問題になっているはずです…百科事典は妥協の産物でもあるのでしょう。

14

古代ギリシャ・ローマには数々の古典があります。
古代中国にも、日本限定かもしれませんが数々の古典があります。
古代インドにもかなりの古典があります。

古代メソポタミア、代々のペルシャ帝国、アッシリアなど中東古代帝国には古典と言える書物はないのでしょうか?
東ローマ帝国には?
イスラム教もコーランとアラビアンナイト以外、少なくとも小さい本屋の岩波文庫にもある古典は少ないようですね。

それは日本語に翻訳されていないだけでしょうか?

13

なぜ週四十時間労働では生活できないのでしょう?

今の社会は勝ち組も負け組も、週四十時間や老後の年金生活なんて甘ったれたこというな、死ぬまで週百時間でも働け、と言わんばかりです。
勝ち組はサービス残業で過労死、負け組もワーキングプアで生きていくだけでも倒れるまでバイトパートをかけもちしなければならないようです。

でも、まず必要な資源量と必要な総生産量がまずあるはずです。
それと生産性から必要な総労働時間は出てくるはずです。
生産性はものすごく向上しているのでは?
さらにグローバル化で途上国の大人口の貧困層が労働市場に加わることで、世界全体では労働の総量は桁外れに増えました。
で、なぜ皆週百時間働かなければ暮らしていけなくなっていくのでしょう。

労働とは資源を生産に変えることではないのでしょうか?
なぜ、生産性が桁外れに向上し、また労働の総量も増えているのに、世界の皆が週三十時間程度でのんびりほどほどに豊かに暮らすことにならないのでしょう。
明らかに何かがおかしいです。

というより、本当に必要なのは週何時間程度の労働なのでしょうか。
アメリカでは農民の人口比は3%、というのをヒントにしたら、世界全人類が普通に暮らすのに必要な労働量は想像を絶するほど少ないのでは?

また、週四十時間とは何でしょう。
人間が幸福に生活できる最大限の労働時間でしょうか?
実際に、人間が幸福でいられる労働時間の最大限は週何時間でしょう?
個人差はあるでしょうが、週140時間働いて幸せに天寿をまっとうできる人などいないでしょう。
少なくとも健康を損なわない最大限の労働時間を…たとえば三日に一度は最低十時間の睡眠時間があり、十二時間以上の連続労働はなく、労働時間が全時間の半分を越えない、というような…しっかり定めて何があってもそれ以上働いてはならない、とすべきでは?

12

貧困を終わらせるために必要なこと…世界の全ての人、どんなに不便な…最寄りの海岸や都市から何百キロも離れた農村やひどいスラムの住人にも最低限の食料、清潔な水、燃料、そして情報端末を届けること。
それにはどうすればいいのでしょう。

それぞれの状況に応じた対応が必要になります。
大都市のスラムでは面積を食う太陽電池、太陽熱調理具は役に立ちませんが、農村では非常に役に立ちます。

農村では自立、持続可能な自給自足の方向に進めるべきでしょうね。
食料や燃料を外から届けられるより、自分達の中で自給自足できるほうが精神的にも環境においてもプラスでしょう。
特に燃料の自給が重要になります。
苗を植えてそれを利用するようにし、樹も草も窒素固定能力を持つものを増やしていくことで全体に土を豊かにすることが必要でしょう。
そしてできるだけその場でメンテナンスできる、ハイテクを使っていないもののほうが役に立つはずです。

ですが情報端末は本当に世界を一つにする気なら必要になります。
全地球衛星(ラジオ、テレビ双方)放送・インターネットを確立した上で、それと最低限つながることができる、太陽電池・風車を用いる端末は配りたいです。
現地でそれを修理するのは難しいでしょうが、メンテナンスも国際機関が負担すべきでしょう。

11

格差是正と言うのがある種のスローガンになっていますが、必要なのはむしろ「底上げ」「最弱者の充分幸福」「日本国憲法二十五条の実現」では?
本当に生活ができない層をある程度引き上げ、また貧しすぎて勉強できない層の、少なくともやる気がある者を引き上げる、それは国家の活力・競争力を維持するためにも必要なのでは?
特に保守層がなぜそれにすら反対し、冷酷さを競っているかのように見えるかが不思議でなりません。

たとえば最近ある公園に住みつくホームレスを行政が強制的に排除した件があります。
その件も、強権的に排除することが行政・政府・自民党にとって得になるでしょうか?
ホームレスが住みたがるような収容施設を作り、自分から公園を出てそこに移るようにすれば、確かに多少金はかかりますが非難も浴びずにすむのでは…それこそ「北風と太陽」です。

もしかして、今の民意はホームレスを強権的に排除する絵を見て喜び、行政も自民党も支持されるようになっているのでしょうか?
だとしたら何か恐ろしい気がします。
国民の多数がものすごく冷酷になっているのでしょうか…それも、自分たちの多くは給与水準が下がっていても「冷酷な政府」を支持し、最低層は税金を使って助けるのではなく棍棒を振るって欲しい、と思うほどに?

でも、だとしたらなぜ格差社会がこれほど問題になるのでしょう。
格差は是正すべきだ、という層と、もっと貧乏人は叩くべきだ、という層が分かれ、政治的には後者のほうが強いのでしょうか?

いや、そう簡単ではない…日本人は元々「世間」にから排除された存在には徹頭徹尾冷淡非情でした。
キリスト教の、無条件の隣人愛が概念としても伝わっていません。

単純にグローバル化、バブル崩壊以来の不況の厳しさ、さらに会社・地域などの共同体が崩壊したことで、個人や核家族が一つの世間となり、それがその外…弱者に対しては徹頭徹尾冷酷さをむき出しにしているのでしょうか?

ではどうすればいいのでしょう。
キリスト教的隣人愛を日本人に今から注入するのは無理でしょうし、時計の針を戻すのも無理です。

10

人類内の圧倒的に強い小集団が自分以外を全部抹殺しようとする、または現在の世代が以後の世代を無視して地球の資源を浪費しつくそうとする、この二つの裏切りにはどう対応すればいいのでしょう。
いくら間違っているといっても、力の問題になった場合はどうにもなりません。

最終的に倫理と力、どちらが上かといえば力でしょうね。
実際にアメリカ人やオーストラリア人は、先住民を皆殺しにしたその上に平気で暮らしているのですから…人類の九割を殺して環境問題を解決するのも、必要とあればためらいはしないでしょうし、その後も平気で生きていけるでしょう。

でも…それをやってしまったら、人類は存続するに値するでしょうか。
それをいうなら、ホロコースト・ヒロシマナガサキの時点で人類は存続に値しないともいえます。

9

『良心をもたない人たち―25人に1人という恐怖(マーサ スタウト) 』に書かれているほど本当に良心のない人が多くいるなら、それはどうすればいいのでしょう。

問題は、誰が特定の人の良心の有無を判断するかです。
そして良心がないと、その判断が正しいものであっても、どうすべきでしょうか?
人間社会から追放すべきでしょうか?
安楽死がよいでしょうか?
それともただ、そのことを公開するだけでいいでしょうか?周囲に?そして本人には?

彼らにふさわしい場は、人間の世界にあるでしょうか?
もちろん戦場は常に彼らに適した場ですが…

少なくとも彼らは、全体の意思決定からは排除しなければならないでしょう。
ただ、おそらく「良心がない」というのもデジタルなあるないではなく、強い弱いの正規分布でしょう。
また環境、教育次第である程度は変わる可能性もあるでしょう。

8

カーボンナノチューブの量産技術に大きな進歩があったとのこと。
報道では電池がどうこうといっていましたが、そんな問題ではありません…軌道エレベーターの実現への大きな一歩ではないでしょうか。

そして軌道エレベーターができれば宇宙太陽光発電所は簡単にできるはずです。
まあそのどちらを先にするか、それと月の軌道エレベーターも含めどんな順番にするかは冷静に検討すべきです。

7

人は何かを強いられることはあってはなりません…
人類全体が、餓死者なく生存(情報、教育、医療、介護も含め)するための最低限の労働割当と、自分が見たくない真実を直視することを除いて。

その、自分が見たくない真実を全員に直視させるには何が必要でしょう。
全員の傍らにソクラテスを常駐させるには?

6

人間が数式を見出して以来、それまでとは違う思考のしかたを子供も含め圧倒的に多くの人が学んでいます。
将来、同様の事が起きる可能性はないでしょうか?
数式を使うやり方、また普通の考え方が、数式以前の人間のように見られることは?
コンピューターと脳の直接接続がきっかけでしょうか、それとも遺伝子改良による超知能が?
または義務教育で記号論理学と集合論、そして心理学を徹底的に叩き込めば、それだけで人間の質が変わるでしょうか?
「理想言語」が完成・普及すれば、それだけでそれ以前の人間が下等生物に見えるでしょうか…アラビア数字を使っている今の人間がローマ数字を見るように?

5

なぜ東大に、最初に国学部ができていないのでしょう。
近代日本で国学はどうなったのでしょう。

日本の右翼思想にちゃんと入っていたでしょうか?
といっても、右翼という言葉自体がややこしいもので…アメリカでの経済的自由主義が右翼というのは日本の皇道派から見れば理解不能でしょうし。

4

なぜ白米より玄米のほうが価格は高いのでしょう。同様に白砂糖より黒砂糖のほうが。
どちらも前者は後者を精白する手間をかけていますから、コストは高いはずです。
単純に需要だけで高くなるというのにはなんだか疑問があります。

また、それ以上に腹が立つのが、最低限の栄養を満たす手段です。
日本が貧しかった頃の雑穀や玄米と大豆製品と最低限の野菜と魚、または西洋の庶民が貧しかった頃の雑穀粥と豆と乳製品と野菜よりも、パンやインスタントラーメンと卵とマルチビタミンミネラル剤で暮らすほうが安くなるのはなぜでしょう?
また一部鶏肉のほうがチーズや大豆より安いのは異常では?

それはアメリカなどから輸入される、あまりにも膨大で安価な小麦や飼料によるものと考えれば納得できます。
しかもその多くは持続可能な生産様式ではありません…再生不能な化石地下水を石油燃料を用いてくみ上げ、大量の農薬や化学肥料を用い、最終的には砂漠同然になります。
さらに莫大な補助金までかかっているのです。まあ補助金は日本の米などにも一応かかっていますが。

ヨーロッパの歴史では肉はぜいたく品で、タンパク質は乳製品や豆から摂ってきました。
小麦はタンパク質が足りないため、補う必要があるのですが肉よりチーズのほうが本来は手に入りやすいのです。
ちなみに米はタンパク質のスコアが高く、少量の豆や魚で十分補えます。

冒頭の疑問に戻りますが、食用の玄米は有機農法など農薬を使わないか少ないものが一般ですし、石やゴミを取り除く手間もかかるようです。
また、国内のスーパーなどで売られているのは厳選された高級な大豆や麦のみであり、飼料用の安価な大豆や麦は普通には手に入りません。
まして最近の、鯵・鰯・鯖・サンマ・カレイなどの、大衆魚とは名ばかりの値上がりは…納得するしかないのでしょうね、国産はもっと高くなるのですから。単純に乱獲しすぎただけ、日本の人口が多すぎるだけです。

格差社会が問題になっていることを思うと、地域によっては普通のスーパーでも貧困層向けにやや低い品質の輸入品、10kg〜20kgと大容量でコストを下げて非常に安価にした米、玄米、小麦粉、押し麦、大豆、ジャガイモ、サツマイモなどを売る必要があるのでは?
配給であればもっとありがたいとも思いますが、実際には貧困層にとって家賃・光熱費が圧倒的に大きいので、先に考えるのはそちらです。

3

今イエス・キリストが復活したら、バチカンはどうやって本物と認定するのでしょう。

2

若者…もう親になっている世代も含む…の世界から縦方向の力がなくなり、個が砂粒化していると、特に保守の側からしばしば批判されます。

でもそこには大きな空白があります。
なぜその空白に、キリスト教は入れないのでしょう。
日本のキリスト教は何をしているのでしょうか。

宗教そのものに対し、ノストラダムスの大予言やオウム事件の影響で若者が批判的なのもわかりますが…
本当にその若者の精神的空白に、それほどうまくナショナリズム、ファシズムが入ってしまっているのでしょうか?

またナショナリズム・ファシズムが入ったとよく言われますが、それはどんな儀式で支えられているのでしょうか?
日常的な儀式、具体的な人とのつながりなしで、事実上テレビだけで空白を埋められるでしょうか?

1

食べ終えたら「ああおいしかった」
風呂から出たら「ああいいお湯だった」
空や植物を見ては「きれいだな」
と口だけでも言えば幸せに暮らせるかもしれません。