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保険関係のDMは、それを読んで手続きしなければいざというとき困るのか、それともどっちでもよくて単なる宣伝なのかはっきりして欲しいです。

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地形が悪くて運河はもちろん鉄道も難しい、または鉄道を作る資金がない途上国を考えると、ケーブルカーと鉄道の費用対効果を比較してみたくなります。
支柱の間にワイヤーを張り、それを利用して宙に吊った車を動かすのと鉄道と、どちらが安くできるでしょう。
特に貨物運搬は鉄道や運河の巨大な運搬力とは比較にならないでしょうか?
また道路と自動車の組み合せと比較したら?

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二酸化炭素を出さない石炭火力発電所ですが、今注目されているのは深海底や深地下などに処理する、要するに当分出てくるな、という方法です。
しかし今一つ、光合成させてしまって再び人間に利用できるようにするのはどうでしょう。
確かに短期間でまた環境に放出されてしまいますが、固定される炭素量自体を人間圏、自然圏問わず拡大させていく方針ならば?

光合成で固定する方法として工場、陸、海の三つが考えられます。

工場では専門の培養池に強い人工光を当て肥料も与えた水に二酸化炭素を溶かし、それで藻類を養殖します。
これは今も研究されています。
他にも光合成ではなく、化学的に固定する手段も研究されています。

以下は僕の考えです…まあ他にも考えている人はいるでしょうが。

陸は単純に、ある程度密封された温室農場に火力発電所の二酸化炭素を吹き込むだけです。
二酸化炭素が飽和状態だと、植物の光合成活性はどれくらい高まるものでしょう。
問題は二酸化炭素が飽和した温室に人間が入るのは危険であること、日光がない夜は二酸化炭素を処理できず、人工光だとかなりのエネルギーを無駄にすること、温室に吹き込むまでに温室の壁が曇らないよう二酸化炭素だけに近く排気を浄化する必要があることなどです。
日光の問題は、宇宙にうまく非常に薄く軽い鏡を配置して三百六十五日二十四時間当てっぱなしにすればいいでしょう。それで水と肥料が十分にあれば、相当作物の生長は早いでしょう。

僕が一番面白いと思うのは海を利用する手段です。
その場合火力発電所の立地を極度に富栄養化された海のそばとします。
元々それが当然です、火力発電所は海運・廃熱のため海が近くなければなりませんし、大都市は元々河口で天然の良港が多く、その大都市に近い海は大抵極度に富栄養化、汚染されています。
そして、もちろん熱の再利用を進めてからですが、残った廃熱を海に捨てるための温水と炉の排気を混ぜ、やや沖で重要航路から離れ、養殖用に使って構わない海底から出します。
するとどうなるか…温かい水が冷たい海底に出れば、対流で上昇します。さらに排気の泡も混ざりますから余計上昇する力は強いです。
そしてその海底には、大量の汚染=肥料がたまっています。
二酸化炭素は海水に溶け、さらに大量の肥料も含んだ海水が海面に大量に上がってくるわけです。
それだけだと夜は酸欠になりますので、排気に空気も混ぜて、宇宙から鏡で二十四時間三百六十五日日光を当てたらどうでしょう。
南極海も北極海も夏は日が沈まず、また海流の具合で海底から栄養分に富んだ海水が上がってくるため、莫大な生物生産量をもたらします。
それが何倍にも集中されて起きるのです…特に日光の量を、水が熱くなりすぎない程度に増やせば。
光合成は陸水問わず水、日光、二酸化炭素、栄養塩類、温度が制約要因となりますが、その全てが最大限なのです。
ひょっとしたら鉄、珪素などを添加する必要があるかもしれません。それも考えておくべきでしょう。幸い鉄は大抵近くに製鉄所があり、その廃液からいくらでも得られます。
そこで海藻を養殖してどんどん収穫し、食料、飼料、工業原料、バイオマスエネルギー源、処理した残りは肥料としてもいいですし、大量発生するプランクトン自体を直接どんどん収穫してもいいでしょう。
もちろん…温度と二酸化炭素濃度が高いなどで自然増ではないですが…周囲の漁獲量も桁外れに増えるでしょう。

問題は海の深いところは日照も届かず高濃度の二酸化炭素などで生物が生きられなくなり、光合成量の割に魚が少ない死の海になる心配が…排気に酸素、空気も充分混ぜれば、少なくとも落ちてくる有機物を食べる生物は生きられます。
この手なら二酸化炭素のほとんどはすぐに人間圏に回収されるはずです。
ついでに海の浄化も進み一石三鳥です。浄化されすぎて生物生産量が落ちたら化学肥料を混ぜればいいだけです。
さらについでにですが、排気を水に混ぜて海底に出せば石炭を燃やした煤塵、窒素酸化物、硫黄酸化物などの汚染も大金をかけて処理しなくても海水に溶けて肥料になってしまいます。その費用減、まだ貧乏で技術レベルも低い国でも使えるという長所も見逃せないはずです。

まあ、このやり方だと固定された二酸化炭素もすぐ人間の消化などで大気に放出されてしまいますから無駄といえば無駄ですが…
生物圏を活かして二酸化炭素を固定しようとすると、毎年採掘・燃焼する石炭(からの二酸化炭素)の量=生物圏が二酸化炭素を固定する量のその年に増えた分でなければならないので早晩限界は来ますね。
どこかで固定した二酸化炭素を半永久的に封じなければならないのでしょうが…

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太陽光発電と風力発電、水素燃料電池を主に利用する水素文明という未来像を環境派は好みます。

ただし、太陽光、風力には本質的に拡散した資源であるという問題があります。
また水素燃料電池も貴金属を使わない触媒、水素を安定・安価・高密度に貯蔵するシステムという大きな技術的ブレイクスルーが求められます。

結局のところ水素はエネルギーを運ぶ電池にすぎません。
どこかに無限のエネルギー源と二酸化炭素を固定するシステムがあれば、安定して扱いやすい人工のメタンやアルコールのほうがはるかにいいです。
燃料電池の燃料としても、です。
または効率が燃料+エンジン以上によく充電も早い蓄電池ができれば、そのほうがいいのです。
水素燃料電池の長所は、都市部で環境を汚さずに自動車の類を動かし、各戸で直接電気と廃熱の双方を利用した分散型電気供給ができることぐらいです。

むしろ重要なのは、資源が枯渇しない、できれば二酸化炭素を出さない一次エネルギー源です。
二酸化炭素による温暖化の害は無いかもしれない…でもあるかもしれません。
高速増殖炉を含めた原発、石炭火力発電の資源はかなりありますが、結局無限ではありません。

本当に無限と言えるエネルギーは、核融合と大規模な宇宙太陽光発電しかないでしょう。
核融合はあまりにも過大な投資の割に動きがないです。また実現しても十分な重水素が簡単に得られるでしょうか?
大規模宇宙太陽発電衛星を作るには軌道エレベーターかより効率のいい次世代ロケット、または月や水星で自立して太陽電池を勝手に作ってくれる自己増殖機械が必要です。
それについての投資も必要でしょう。

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汚染物質はもちろん二酸化炭素を出さない石炭火力発電所ができれば、人類のエネルギー問題は何百年も先送りできます。
核分裂原子力発電も、高速増殖炉などを虚心に考え合わせればかなりの時間稼ぎができるかもしれません。

それだけの時間があれば、軌道エレベーターからまず月を大規模太陽光発電所に、次いで水星をダイソン球殻化してほぼ無限のエネルギーを得ることができるでしょう。

核融合はどうでしょう…これはあまりにも難しいのですが、それをいうなら水素燃料電池文明にも太陽電池の効率、水素の貯蔵・運搬、燃料電池の貴金属を使わない触媒、宇宙太陽発電と軌道エレベーターが必要とするさまざまな素材など大きなブレイクスルーがいくつも必要になります。

僕も含め環境派は風力・太陽光から水素燃料電池の流れを好みますが、それがうまくいかなかった場合の代替プランも考えておいて損はないでしょう。

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炭素燃料電池ができたらどうなるでしょう?
本質的には石炭火力発電と同様で二酸化炭素も出ますが、効率と現時点で簡単に利用できる資源量…石炭…が桁違いです。

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今の日本の国家目標は「国際競争に勝つ」ことでしょうか?
そのために限りなく労働コストを下げること?

ならば国全体を強制収容所とし、全員を…または使えない者は殺して使える者のみを…死ぬぎりぎりに酷使する状態に行き着くでしょう。
国際労働コスト競争の相手は実質的な奴隷労働なのですから。

それがいやなら…国際競争に背を向けるか、世界全体で奴隷労働(ある程度以上きつい労働、ある程度以下の生活水準)を禁じるかしかありません。
でもただ奴隷労働禁止、というだけでは、それは先進国の優位性を保ち、貧困から脱するための梯子の一番下の段に手をかけたばかりの人たちを蹴落とす(『貧困の終焉、ジェフリー・サックス』)ことになります。
どの先進国も一時は奴隷労働状態、女工哀史から這い上がってきているのです。
全人類に最低限の生活を、最低限の労役と交換で保障するのが先です。
ちなみに奴隷労働をやめるのも、損をするように見えますがうまくいけばフォードの原理で資本側も得をする可能性もあります…環境の制約を無視すれば、ですが。

もう一度人類の大半を、今度は永遠に希望のない奴隷状態に押し込めるのがこれからの世界の流れでしょうか?
そしてロボット技術が発展し、未熟練労働力が事実上不要になったときはどうなるのでしょう。

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大量の昼食、夕食の需要があるオフィス街に、なぜ人件費を節約できるため安く、素早く食事ができるカフェテリアがないのでしょう。
ある街もあるかもしれませんが、少なくともどのオフィス街にもチェーン店としてある、というわけではないです。
やはり値段や人件費よりもスペースのほうがオフィス街では希少性が高いからでしょうか?

また、冷凍庫と電子レンジを内蔵した弁当の自動販売機はなぜ見られないのでしょう。
コンビニのAM/PMは冷凍した弁当を電子レンジで解凍することにより、合成保存料の類を排除しています。
それは自販機にできるはずです。
一部ではスナックフードの自販機は見られますが、まだまだ普及してはいません。
熱湯で加熱すれば食べられるインスタントラーメンその他フリーズドライ食品も自販機で供給できるはずです。
それら、料理の自販機は人件費が必要なく土地も狭くて済むため、きわめて安く早くできるはずです。

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宮崎県知事選挙で、タレント候補のそのまんま東氏当選…
いくらその選挙戦術に誠意をうかがわせるものがあったとしても、本質的には青島・ノック現象と同じように思えます。
あれから十年以上、政治は一周して結局元に戻ってしまったのでしょうか。

他の知事選でも自民、民主両党の失敗が目立ちます。
どちらも参院選に力を入れすぎており、余力がない…だけでしょうか?
本質的にどちらも力を失っているのでは?
このままでは国政選挙のほうも、一周して結局元に戻らないか心配でなりません。
その結果はどうなるのでしょうか?

ではどうなればいい…僕自身あちこち政治系ブログに問うていることです。
僕自身も自問しなければフェアではないでしょう。
僕自身が望んでいるのは政界再編で、少数意見も出られるように参院が単純比例代表になり、衆院は半ば首相公選に近くなる状態です。
それで分かりやすい争点ができ、また環境保護・市民的自由尊重・ベーシックインカムの立場で投票できることです。
ではそれは、どうすれば実現できるでしょうか?
大きな問題は、今声の大きい論者は「ヨーロッパ型社会民主主義も含めてほとんどの考え方を否定する自民党絶対論者、または保守二大政党論者」と「自民党にも民主党にも、政権交代自体に否定的でひたすら権力批判、目標を示せない護憲革新」の二種類しか見当たらないことです。
政治空間における多様な意見については否定的な見解が多いようです。
また、言論空間に強い集約傾向があるせいか、環境論者は単純に左翼と同一視されています。それもまた問題です。

少なくともこのまま、ずっと自公政権のままで民主党が挑戦姿勢を続ける…のは実際には難しいでしょう。
五年も十年も政権が取れないままで、民主党がもつはずがありません…そう思われますが、実際にそうなるかもしれませんが。
民主党による政権交代がずっとない場合、ずっとこのままでなければどこかで…民主自壊で圧勝か、または大連立か…自民党の圧倒多数が避けられません。
その結果はどうなるでしょうか?

全国的にそのまんま東氏のような、無党派話題型候補が全ての既成政党を吹っ飛ばす、ということはありうるでしょうか…あるとしたら怖いですよ、そのリーダーはヒトラーかもしれません。

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ヒラリー・クリントン大統領選出馬表明。
本当に奇跡は起きるのでしょうか、女性大統領というとてつもないことが起きてしまうのでしょうか。

問題は共和党の対立候補です。彼女以上の知名度や力がある人はいるでしょうか?
それ以前に民主党で、本当に選べるでしょうか…いかに知名度や力が大きくとも。

とにかく暗殺で終わりませんよう、これはただ祈るほかありません…特に射程2kmで防弾ガラスも無効な大口径狙撃銃や自爆テロは防ぎようがありませんから。
あまりにも暗殺の可能性が大きすぎますが…

そしてもし本当に暗殺がなく大統領になったとき、彼女はどんな政策を行うでしょう。
特にイラクは?そして環境は?

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経済の基礎は、結局水と食では。

まず食べ物をどこかで作り、それを一人一人の食卓に届けること。
同時に最低限飲む水も食卓に届けること。
この二つが根幹では?

さらに衣食住と言うように着るもの、住むところも必要です。
そして住には食にも温まるにも必要な燃料も、また食べたら当然出ますからその出るものを処理するトイレ、下水も含まれるでしょうか。

経済学は、どれぐらいそれを考えているのでしょうか。

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プライバシーとは「犯罪を犯す自由」でもあるのでしょうか?
たとえば、なぜ人権に敏感な人は、全員の指紋とDNAを採取してデータベース化するという、実行されれば明らかに犯罪の逮捕率を高め、犯罪を抑止し、冤罪もほとんどなくすことができるシステムに強く反対するのでしょう。
なぜ、今どこにいるのか、自分が誰なのか、誰と話しているかなどを国家権力に見られたくはないのでしょう。
やましいことをしていないなら何を見られてもいい、で納得しないのでしょう。

「本当は革命運動に参加していないけれど先鋭すぎる左翼ゆえに危険分子とみなされる人物」とも不利益を蒙らずに接触したいから?
骨の髄まで権力を信用しておらず、そのような情報を知られたらひどいことをされるに決まっているから?
本当に不満がたまって、でも民主的に解決する余地がなくなった場合革命を起こせるようにしておきたいから?
でも革命権を望むなら、憲法に革命権を明記して個人の武装を許容するようにすべきです。

善良な市民として信用して欲しい?
信用してもらえなければ尊厳を失う?
でも犯罪は、千人万人に一人でも常に起きているのです。

19

『1984年』の完全監視システムを本当にやることを想像すると、大きな問題があります。
睡眠休日含めて三交代、一人三部屋すべてに監視カメラを仕掛けてせいぜい二十面かそこらが限度でしょう。
三人で六人=1:2です。
その監視している人たちも、監視中も含めて監視されなければなりますまい。
その調子でいくと、あっというまに全員が働ける時間全部カメラの前にしがみついていなければならなくなるのでは?
数学的な検討は面倒なのでしませんが。
それともビッグ・ブラザーは十億の目を持ち、一人で全ての画面を眠らず見ていられる、アルゴス以上の超人だったのでしょうか?

ゆえに不可能であるビッグ・ブラザーに対し、「みんながみんなを監視する」リトル・ブラザーは可能というより技術文明が続き、より発達するなら不可避でしょう。
少なくともそうなっていない保証はないのです。

また、それに脳とコンピューターの直結技術が加われば、世界から《嘘》と《忘却》がなくなって、内面までリトル・ブラザーによる遍在する監視にさらされることになります。
それもまた不可避でしょう。

それは地獄でしょうか?
何とか地獄にならないようにできないでしょうか?

そして、そこまで技術が進歩してもコンピューターはおろか電気も使えない何十億人もの貧困層がいることも忘れてはなりません。
そこからテロリストが出るのを防ぐには?

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技術がそれほどなくても、それこそ平家物語から秘密警察はありました。
技術と関係ないなら、どんな条件で秘密警察社会になり、逆にどんな条件でそうならないのでしょう。

平家も、摂関政治から武家政権への過渡期でした。
その過渡期に強引にできた政権だから秘密警察によって維持される必要があった、ということでしょうか?

しかし、ソ連や東欧、イラクのフセイン政権、ハイチのデュバリエ政権などはかなり長期間安定して持続したにもかかわらず秘密警察をその根幹においていました。
なぜでしょう…思想、経済成長による全体の豊かさ、宗教などで国をまとめることができなかったのでしょうか?
なぜ秘密警察が必要になり続けるほど常に反対派が政権に脅威を与え続け、かつその反対派のどれも政権を打倒できなかったのでしょう?

逆に言えば、なぜ秘密警察がない国があるのでしょうか?

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恐怖政治はなぜ起きるのでしょう。
なぜ警察権力が肥大し、秘密警察などもできるのでしょう。

皮肉にも人権を謳いあげたフランス革命やロシア革命がなぜ恐怖政治に帰着したのでしょう。
まずは反革命を恐れるあまり、という理由があります。
自分たち自身が、武力で政権をひっくり返した反対派です。ならば逆に、自分たちに反対する者が同じことをしない保障はどこにあるでしょう。
まして周辺国の息がかかったスパイが勝ってしまえば、革命打倒はおろか国自体が滅ぼされる最悪の事態です。

善政を敷けば民衆がついてくるし、民主的に自分たちを選ぶだろうから大丈夫?
特に周辺の国に攻撃されていれば、徴兵や軍事費のための重税など悪政といわれることもせざるをえないでしょう。
いや、支持を得るにはばらまき、敵を作るなどポピュリズムの手法を用いねばならず、また革命直後には時間がかかります。
本当の善政にはそれ以上の、何世代も民主主義国家の市民として教育するという恐ろしい時間がかかります。日本」もアメリカもいまだにそれができているとはいえないぐらいです。

反革命を事前に防ぐには恐怖政治しかないのでしょうか?

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技術がある程度以上に発達したら、常にどこもかしこも監視されていないことは証明できません。

僕のパソコンも、確かにオンラインのインターネットセキュリティは毎年痛い金額を払って入れていますが、全部読まれていないと断言はできません。
カラスや蚊がカメラを内蔵していないとも限りません。
街角はそれこそカメラだらけだと思ってよさそうです。
ラブホテルの鏡の盗撮盗聴をチェックする暇はありません。

プライバシーは最終的には、誰も見ていないと「信じる」ほかなくなるのではないでしょうか。

15

技術がここまで進んだ以上、

のどれかを選ばざるを得ないのでは?
あと敵を作って戦い続ける、宗教国家化というのもありでしょうか。
左翼的理想国家ならテロはない、というのはある意味宗教に近いものがあり、人間性には明らかに反します。
貧富がないに等しかったバブル期の日本でもオウム真理教のテロはありました。

ちなみに隅々まで監視といっても、政府が監視するビッグブラザーと一人一人が監視し、同時に監視されるリトルブラザーがありえます。

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日本語入力用に部首キーボードはありえないでしょうか?

本当にローマ字入力が一番合理的でしょうか…カナ入力も覚えれば速いといわれます。
音声入力が追いつくことはあるでしょうか?
そして脳からの直接出力が…

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逆に色々とうまくいったら、どの未来を人は選ぶのでしょう。

  1. 太陽をダイソン球殻に包んでしまい、恒星間航行も成し遂げ、地球は小さな自然公園にすぎない。

  2. 地球の大半は自発的に放棄されて自然に戻され、人類人口はせいぜい数億まで自然に減って最適地のみを利用し、自由で平等で平和で豊かに、必要十分な技術水準でのんびりと幸せに暮らしている。

  3. 現状の延長としての豊かな世界が永遠に続く。百億の人口皆がアメリカの富裕層のように豊かに暮らす。
    宇宙に出るなどの馬鹿なことはしない。

  4. 人間のほとんどは肉体を捨てて情報世界に行ってしまい、わずかな肉体生活を選ぶ人々のコミュニティとコンピューターや脳の生命維持装置を維持するためのロボットが働いているだけ。

ちなみに3は無理です。地球自体の資源が絶対的に足りません。
ただし、ビョルン・ロンボルグなど環境問題に懐疑的な人は可能と思っているようですが…

12

なぜ世界が環境問題の解決に向けて動いていないのか…
危機とその対策について考えてみます。

  1. 危機の警告
    **が危機である、と科学者が警告する。

  2. 検討
    **が本当に危機かどうか、さまざまな立場の科学者が検討する。

  3. 対策の検討
    **は危機である、とみなす科学者と官僚などが、**の対策***を考える。それにもいろいろな案はあろう。

  4. 危機の承認
    **は危機である、と意志決定者(政府、主権者)が認める

  5. 対策の実施
    3の対策案から適当な対策を選び、実施する。

このどれかがうまくいかなければ対策はとられないわけです。
そしてそのあらゆるところに、さまざまな利害や障害があります。
1の警告自体、誰も聞かなければどうにもなりません…学者間の力関係やマスコミの力が大きくものを言います。
2の検討が一番難しいでしょう。温暖化懐疑論者が指摘するように、ある意見の表明が学問的な疑問ではなく利害によって動かされたのではないか、ということを考えてしまうと、科学そのものの権威さえ崩壊します。

また現在の人類社会は単一ではなく、多数の国家に分かれています。
4の承認をする主権者が事実上存在していません。
国際連合にはそこまでの権限、権威はありません。

他にも、どの段階でもあまりに大きな落とし穴があります。
根本的には人類が愚か過ぎるのが問題なのでしょうか?
それとも、歴史のどこかで全世界帝国ができていなかった不運?

11

国連の「地球の未来を守るために」が1987年、「成長の限界」が1972年、アル・ゴアの「地球の掟」が1992年…
二十年間、いや三十五年もの間、人類は何をしてきたのでしょう。
宇宙に独立した人類共同体がない以上今も人類全体が一つの運命共同体であり、正しい方向に宇宙船地球号の舵を切らなければならないのは明らかなのに、そのためのシステムがないのです。

宇宙船地球号の操縦室で舵を握っているのは誰なのでしょうか?
誰であっても正しい方向ならいいのですが、なぜどう見ても破滅に向かって舵がロックされているのでしょう?
どうすれば操縦室に人類全体の未来を望む者の代表者が入ることができるのでしょう。ゴアが大統領だったら現状は変わっていたでしょうか?

いや、それ以前に人類の未来を、文明の存続を望まない者がいるのでしょうか?
望まない者が操縦室を占領しているのでしょうか?それとも狂人が?戦争突入の日本のようにエリート層の誰もが舵に手をかけていて誰も意思決定、路線変更ができない状態に?無知な人間が舵を取っているのでしょうか?

もう未来は「何もしなかった未来」に確定しているのでしょうか?
人類の最低でも過半、何十億人、下手をすると百億人もの人間が急速または緩慢に餓死や栄養失調による伝染病で死んでいく…
そんな未来がもう確定しているのでしょうか?

10

地球人類共同体ができたとして、それのあり方には二通りあります。
一つは人権重視で全員の生存と尊厳を保障するシステム。
もう一つは、地球生命圏自体、人類自体、現代文明が存続できればいいと、必要ない人間は容赦なく切り捨て殺す、合理性だけのシステム。
そのどちらを選ぶのか以前に、地球人類共同体自体が機能しそうにないのではお笑い種ですが…

重要なのは、何を目的とするか、何を価値とするかですね。
「誰も餓死しないこと、人権」を目的とするなら必然的に前者になります。

また現代文明の存続を目的とするなら後者が最も楽でしょう。
前者でも不可能ではないかもしれませんが、より困難になりますし第一必要はありません。
必要ない九十億人を生かすことと、何万種もの生物種の絶滅を防ぐことのどちらが重要でしょうか?
必要ない人間などいない、というのは一つの価値観にすぎません。
現代文明を存続させるのに六十何億も必要ないのは確かです…十億もあれば十分でしょう。
人類という種を動物園レベルで存続させるのには、近親交配の害や人種も残すことを考えれば数千で足りるでしょうか。
原始生活での存続には、世界のあらゆる原始部族を残すことも含めて一千万も必要ないでしょう。
少なくとも今異星人が「地球の生物種の絶滅を防ぐ」ことを絶対的な目的としたら、人類の過半数は即座に殺すでしょう…宇宙にコロニーを作って三十億人を避難させる手間は、普通は惜しいでしょうから。
今から人類が最善の道を選んだとしても、人間圏が持続可能な形に安定し、自然保護区も安定するまでに何万種もの生物が絶滅することは避けられません。しかし、今すぐ人類の人口を計画的に半減し、ちゃんと開発した物を解体して自然に戻し、危険なものを処理する労働力は残しつつ最終的に十分の一ぐらいまで減らせば、絶滅するはずの種の相当部分を救うことはできるのです。
さらに地球生命圏の存続を最優先とするなら、人類は危険な存在だから人口を減らしながら人類文明を片づけさせて最後には人類自体絶滅させたほうがいい、となります。

また地球が滅びてもどこかの星に人類、または地球型生命の子孫があればいい、となれば人類全体で環境も何も考えずに技術進化に力を集中し、宇宙植民に専念するというのもあるでしょう。
もちろん現実的には生きた人間の恒星間植民は当分無理ですから、多様な原始的な生物を凍結させたものと現在の文明の情報を乗せた探査機となるでしょう。

ちなみに僕自身の目的は誰も餓死させない…文明崩壊も選別もなし、です。もしできればですが。
その上で少しでも地球型生命の子孫が存続する確率を上げるため、上記の多様な原始的生物と現在の文明の情報を乗せた探査機は打ち上げるべきです。
もちろん宇宙からの巨大隕石防止、そして軌道エレベーター、宇宙太陽光発電など宇宙開発も本格的に進めたいです。

9

イスラム原理主義の原因として、高学歴の不満層の存在が挙げられます。
他にも世界中で、努力して勉強して学歴を身につけたけれど経済的にも職がなく、政治的にも参加できず不満を持っている人は相当多くいるようです。
逆に高学歴の若者を熟練労働者として訓練すれば、非常に高い経済成長も得られます。
どこにその分かれ目があるのでしょうね。

そして、その膨大な潜在労働力を生かすことはできるのでしょうか?
軌道エレベーターを作るため、二億人の理系大卒技師と十億人の読み書き能力が高い労働者が必要になる、となれば、今の世界はすぐにそれを供給できるでしょうか?
あ、言葉の問題がありますか…教育を受けた貧困層は大量にいますが、その多くは英語を使えるわけではないです。

また、潜在労働力は同時に潜在軍事力でもありますね。
それを有効に活用されたらたまったものではありません。

8

明治時代、士族達の多くはどんなふうに消えて行ったのでしょう。
もう反乱をしても無駄だ、と悟ってからは。
その多くは黙って餓死したのでしょうか。

また、戦後も多くの引揚者などが、ただ黙って餓死していったそうです。
戦死・空襲・満州などのように侵略で虐殺された人たちも同様に、抗議の声も上げずただ死んでいきました。

そして今、毎年三万…もう大戦争に匹敵する人数が静かに自殺しています。
そのごくわずかも誰も殺さず、電車を止める程度の迷惑で。
全共闘時代にあれほど騒いだ人たちも多いのに、その人たちも沈黙したまま自殺し続けています。

そして団塊退職者、団塊ジュニアのフリーター・ニート層など本質的に生活の基盤がない層も、日本そのものが破産して激しい不況になり、食料輸入も途絶えた場合、年金も支払われず仕事もなく、ただ黙って餓死していくしかなさそうです。

歴史の転換期には、そういう犠牲が不可欠なのでしょうか。
社会が、歴史が「君は必要ない」といったら、そのように静かに消えていかなければならないのでしょうか。
テロはおろか言葉での抗議もデモもなく、ただ静かに。

一度ぐらい、餓死する前にみんなで暴れてみるということはないのでしょうか?
織田信長と一向一揆の戦いで、散々兵糧攻めで飢えた人々は信長が降伏を許す気はなく虐殺を始めたとき、骸骨のようにやせ細ったまま刀を取って織田陣に斬りこみ、多くの勇将を討ち取って華々しく散りました。
なぜ今自殺している人たちも、そうしてはならないのでしょうか?
社会は命より重いのでしょうか?「君は必要ない」と言っている社会が?
遺族に迷惑がかかるから?だったら自殺以上に遺族を傷つけることがあるでしょうか?
敵が見えないから…何かの話で、農地を奪われそうになった農民が奪おうとする取り立て人に銃を突きつけたら命令されただけだ、といい、それで命令系統を順に上にさかのぼって住を突きつけて行っても、誰も最終的な責任者ではないことが分かって誰を撃てばいいんだ、と、そういう話?

7

日清の創業者、チキンラーメン・カップヌードルの産みの親、安藤百福氏死去。ご冥福をお祈りします。
まさに絵に描いたような大往生です。
しかしあれを毎日食べてこれほど長生きされたということは、インスタントラーメンは言われていたほど健康に悪くないのかも。

日本、そして世界の食生活を一変させた存在といっていいでしょう。
インスタントラーメンは、日本においては米飯、パンに並ぶ第三の主食といっていい存在です。
今後の世界においてもその重要性はますます大きくなるでしょう。それもおそらくは、全く予想もつかない形で。
世界中で、特に都市生活者が豊かになるにつれて、インスタントラーメンは生活に分かちがたく侵入してしまうようです。

経営者としても特許の概念を戦後日本に定着させる、という非常に大きな功績があります。
他にも社会事業などの功績も非常に大きい存在です。
戦後というのがいかに偉大な創業経営者を多数生んできたか、それを思うと今はこれほど起業起業といわれながら…

6

もう貧困層のある部分は社会にとって必要のない存在になっているようです。
かつては安い労働力として貴重でしたが、海外のもっと安いところにアクセスできれば最低賃金制度のある国内未熟練労働者は使い道がなく、福祉で負担になるだけ、というわけです。

だったら避妊措置を条件に酒も麻薬もただで飲み放題打ち放題の施設をあちこちに作れば、あっという間に「社会にとって不要な」者は勝手に死んでいくのでは?
アメリカでは刑務所があふれ、貧困層の受け皿になっているという話ですから、酒麻薬飲み放題の刑務所を選択できれば、社会復帰したい人は酒と麻薬のない刑務所を選び、社会復帰を諦めた人は存分に楽しんで死んでいけます。
なぜそうしないのでしょう?

あ、一部ヨーロッパでの麻薬解禁も目的はそれでしょうか?

5

勤労の義務とか働かざるもの食うべからずとか言っても、本当に誰もが必要とされているのでしょうか?
世界は何十億もの未熟練労働者を、本当に必要としているのでしょうか?
数億の熟練労働力だけで本当は済んでしまうのでは?

特に日本では、もはやコストばかり高い日本人の未熟練労働力は必要ないのでは?
またロボット技術がもっと進展すれば、今は大量の低賃金未熟練労働力で稼いでいるグローバル企業も、ロボットを維持できる熟練労働力が確保できる高教育社会を生産基盤に戻すのでは?
日本も中国や東南アジアの人件費の安さに悩むより、ロボットの進展による一層の省力化を目指すべきでは?

そして、本当にロボット技術がある水準を越えてしまって、低賃金未熟練労働力の価値が失われたら、どんなことが起きるでしょう。
世界そのものが一変するのでは…世界の人間の大半に、「お前は要らない」と経済社会が宣言することになるのです。

それは選別や未曾有の飢餓によってなされるでしょうか?
それとも長い時間をかけた混乱によって?
今でも、アメリカの貧困層や世界に数多くある超大都市の千万単位のスラムの住民は、もう国によっても地球人類共同体にとっても必要とされていない存在なのでは?

4

本当に完全栄養…人間が必要とする栄養素を全てバランスよく含み、しかも収量も多く栽培も簡単、保存もきくし味も飽きない作物が存在したら、本当にそればかり食べることになったでしょうか?
それともそれだけでは満足できず、色々加えたでしょうか?

米は完全栄養に近いですが、実際には精白して脚気になってみたり、かなり最近までは白米飯など憧れのもので雑穀が主だったとかあります。

また不思議なのが、なぜ小麦という栄養面では欠点の多い作物がこれほど愛されてきたのでしょうか。
単にパンがおいしいから?米も同様、ただおいしいから食べられているのでしょうか?
もし完全栄養で収量が多く栽培も簡単、保存がきく作物があっても、味が悪ければ食べられない可能性もある?
まあその場合飼料にすればいいのですが。

しかし…やっと白米飯が食べられるようになったかと思うと洋風食事に移行して米をあまり食べなくなるとは、わがままなものです。

3

昔は技術が低く、多数の弱者にとって生活は過酷で進歩はなく、宗教が支配的でした。
宗教による社会とは、要するに多数の弱者に
「服従して働け、そうすれば死後天国で楽しく暮らせる。服従しなければ刑罰だけでなく死後地獄で苦しむことになるし、働かなければ飢え死する」
と希望を与え、かつ脅しているわけです。

産業革命で、都市は人々にこう呼びかけたといっていいでしょう…
「上の宗教がいうことは嘘だ。死後の世界などない。また、その宗教に包まれた農村共同体はこれからどんどん潰すから、沈む船にしがみついても無駄だ。
こっちに来て服従して勤勉に働けば、日々暮らしは楽になり、こんなすばらしい物に囲まれた暮らしができるぞ。また特に頑張った者は、弱者から抜け出して強者になれるぞ」

でも、都市では貧困が深まりました。弱者から強者になった立志伝の人物は万に一人でした。

そこでマルクス・レーニンがこういいました。
「弱者よ、私に服従して団結し強者を倒そう。そして世界を平等に分け合おう。そうすればみんな豊かに暮らせる」
それは弱者という立場からも脱する、という非常に大きな希望でした。
確かに宗教にも弱者と強者の関係を逆説的に転換する要素はありましたが、おおむね現世では宗教の要求は「権威権力に服従せよ」です。

それに対し、フォードが「いや、私に服従して心身とももっと近代的に作り変えよう。そうすれば私の従業員には車を持たせ、将来もっといい暮らしをさせてやる」、ケインズが「金持ちたちよ、国がちゃんと弱者も世話しないと弱者がマルクス・レーニンの言葉を聞いてしまってかえって損をするぞ。弱者よ、過激なことをせず面倒を見てくれる国に服従しろ」と呼びかけました。

結局マルクス・レーニンは潰れました。さらにグローバル化でケインズも信用されなくなりました。
その結果まずアメリカの、
「まず神とアメリカを信仰し、服従しよう。
そして勤勉に働こう。その結果アメリカが勝ち、世界がどんどん豊かになれば、君たち弱者にも富が滴り落ちて豊かになる。
それに誰だって本当に頑張れば弱者から抜けて強者になれるアメリカンドリームもあるぞ」

というメッセージが世界を席巻しました。

しかし結果的には、「富が滴り落ちる」「アメリカンドリーム」は崩壊しています。
確かに世界の富の総量は想像を絶するほどに増えていますが、それはグローバル化によって世界中の極貧層に、あまりにも平等に分け与えられているのです。確かに富裕層が世界の富の圧倒的に多くを独占していることもありますが、恩恵があまりに広く拡散していることのほうが大きいでしょう。
その結果アメリカや日本国内の中間・貧困層は昨日得ていた給料さえ奪われ、明日はもっと豊かになれるという未来の希望も失っています。
さらに、「これ以上多くの人が豊かになったら地球が限界だ」という声も大きくなっています。

では、今何が希望になるでしょう。
「服従して過労死するまで働け、そうすれば最低限の粥は運がよければやる。
とてつもなく運がよければ勝ち組にも入れる。
国を愛し、敵を憎んで団結して戦え。
反抗したら重罰だ、怠けたり運が悪かったりしたら自己責任なんだから餓死しろ」

だけで社会はやっていけるものでしょうか?
マルクス・レーニン主義は崩壊しており、ケインズ主義も一国では成立せず、新自由主義では不満が増えるばかりです。
宗教に戻れるでしょうか?
欧州型社会民主主義は代替案になるのでしょうか?
中国の修正社会主義は?
平等と無政府主義を同時に、よりラディカルに進め、「服従せよ」「勤勉に働け」という社会の命令自体を拒否することはできるでしょうか?

僕は
「よりよい暮らしは諦めて、世界全体で最低限飢え死にはしないし情報には触れられる暮らしを保障しよう。
強者だって弱者が自棄になって暴れたり、文明崩壊が起きたりしたら損だろう?
もちろん弱者は社会に服従し、最低限働かなければみんな飢え死にするし、環境を守らなければやっぱり人類の大半は飢え死にする。多分君やその子供も餓死組の一人だろうな。
だからまず世界を維持しよう。文明崩壊を起こさないよう、賢明に文明に参加しよう。
ただし自由・人権は維持し、社会の多様性も広げて寛容であれば、服従する側としてはより耐えやすくなる。
自由と多様性、寛容があるほうが強者にとっても文明の質が高くなり、文明崩壊の可能性も減って得なんじゃないか?
それから、希望とか幸せとかは一人一人が、物には限度があるから物からでなく情報などから得ればいい」

と言いたいですが…弱者も強者も聞いてくれそうにありません。

元々「服従せよ」「勤勉に働け」という要求自体が間違っているのでしょうか?
では、どんな代わりがあるでしょう。
その二つをなくして人間は、特に現在の七十億の人口と複雑な近代科学技術文明はやっていけるものでしょうか?

2

新年早々バンコクの爆弾テロがニュースの頭に来るとは…今年が思いやられます。
大量破壊兵器テロという問題を思い出してしまいますね。

他にも問題はいくらでもあるし、それ以前に地球号の舵をどうするかという問題もあるのに…勘弁してほしいです。

テロリストにとって、主張するチャンネルは本当にないのでしょうか?
どうすれば彼らがテロではなく言論で主張できるようになるのでしょう?
とくにイスラム原理主義者は何がどうなれば満足なのでしょうか。この世界自体と絶対に相容れないのでしょうか。
この世界自体が間違っているのでしょうか?

といっても、テロが激しいからといってテロリストが勝つというわけではないです。
9.11テロにしてもイラクのテロにしても、犯行声明らしいものはなく、ひたすら破壊しているだけという感じです。
どうしろ、という要求がないですし、民衆とのつながりも形になっておらず政権準備らしきものもないです。
そうなっている時点で、左翼テロが左翼退潮を象徴していたのと同様原理主義にとっても退潮に他ならない、という見方もできます。

ただし、大量破壊兵器テロが横行した場合、全く新しい展望がありえますが…

そしてアメリカ帝国主義、新自由主義・ネオコン・グローバリズムに対してちゃんとした、世界全体に広まり、広く合意された対抗理念がどうすればできるのでしょうね。
世界はずっとこのままで、ただテロが火を吹くだけなのでしょうか?
それとも何らかの変化があるのでしょうか?

1

未来を選んでみませんか?

○何もしなかった未来:文明崩壊
基本的にこのまま石油中心大量生産大量消費人口増を続ける。温暖化があれば悲惨だし、温暖化がなくても特に森林伐採・過放牧・海洋汚染などのため世界全体の生態系が崩壊し、世界全体の交易、生産システムが崩壊する。
結果的に先進国ではとんでもない超恐慌。
途上国ではアメリカからの食糧供給や支援が途絶えた結果飢餓と生態系崩壊の悪循環が暴走し、一切の秩序が崩壊して難民が暴走、世界人口の大半が死亡する飢餓、疫病、大虐殺が蔓延する。
結果的には全人口が半分から十分の一程度にまで低下。アメリカ、ヨーロッパの一部などがABC兵器を遠慮なく使って難民をシャットアウト、油田と水源を確保した場合はそこだけある程度の文明は維持できるかもしれない。
精神自体の退行も大きく、暗黒時代の再来もありうる。

○黙示録計画
白人富裕層の狂信者による、非白人・貧民層・遺伝子劣者など劣等民の選別・抹殺。
実際には白人以外を殺す生物兵器は困難だが、単に自分たちだけがワクチンを接種し、天然痘か人工的な非常に強力な伝染病を蔓延させるだけでもかなり効果的。
または自動戦闘ロボットができたら、または狂信的できわめて強力な軍事組織によって暴力による虐殺として行われるかもしれない。
その派生として生き残りが多ければ非白人の怒りが爆発し、ひどい世界全体の混乱…これは「何もしなかった未来」と同様?

○天国と地獄:現状の延長・新自由主義による格差・帝国
超格差社会、恒常的戦争状態、都市の個に孤立し半ば獣化して国家主義と戦争を生きがいにする貧民、地方の分断され原理主義宗教・人工的伝統に縛られ隣村との武力抗争、魔女裁判を生きがいにする貧民、そしてサイボーグ(特に脳コンピューター直結)・遺伝子改良で別種になった富裕層?

○世界共産主義革命
格差に対する不満が強い指導者を得た場合絶対ないとは言いがたい。
ただし、結果は世界全体のスターリニズムで何十億人も粛清されるだろう。
それが崩壊したらやはり文明崩壊?

○環境世界共産主義(悪)
世界共産革命の動機に世界的な大規模環境災害がある場合?
世界全部が実質強制収容所になる。徹底して人間圏を縮小する。技術水準も下げる?
全員の生活水準を生存ぎりぎりまで下げる、または大半は強制収容所で労働力を絞り出されて餓死することに。
実質は黙示録計画である可能性もある。

○新江戸
文明崩壊(何もしなかった未来)の結果、または権威主義と反科学風潮の暴走として、新江戸時代も考えられる。
二十一世紀初頭からでも人口の大半を粛清しなければならず、自由がない上どこかが科学技術の再発見と侵略路線を始めたらすぐ世界が制覇されてしまって振り出しに戻るだけ。

○「こんな明日」
全人類の最低生存保障、教育および情報網、強化された国際機関への民主的参加
環境規制・文明崩壊防止を優先
環境回復・海洋および宇宙におけるエネルギー転換事業による余剰労働力吸収
市民的自由重視
餓死、奴隷を基本的に許容しない

○核戦争
冷戦終結で恐怖は忘れられているが、今も世界を滅ぼして余りある核兵器が存在している。

○宗教
決して無視はできないし、イスラム帝国復活やイエスの復活(真偽はどうあれ、多くの人が信じれば)による千年王国、全く新しい強力な宗教が世界を制覇してしまう可能性も考えてよい。