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30

哲学の前提は、科学ではないのでしょうか?

科学とは実験によって反証できる知の体系、少なくとも素粒子標準理論、量子力学と相対性理論、エネルギー保存則や熱力学第二法則、人間は生物に含まれ、全ての生物はDNAからなることなどです。
哲学が科学を否定しているとしたら、それはどのような上位知ででしょう?

それ以前に、「Nature」など欧米一流科学雑誌を読んでいる哲学者はどれだけいるのでしょう?
哲学者の科学知識はどの程度でしょう?
ソーカル事件を考えればゼロと言ってよさそうにも思えますが。

哲学としては、単純に「〜を許容しない」リストはどう扱われるのでしょう。

地球生命圏・人類・文明の消滅は許容しない。

非戦闘員の殺害は許容しない。

邪悪な支配は許容しない。

強姦・略奪は許容しない。

拷問は許容しない。

焚書坑儒は許容しない。

信仰の妨害は許容しない。

教育されないこと、無知なままでいさせられることは許容しない。

餓死・ホームレスは許容しない。

このような問いは、哲学者という想像を絶する知の高みにある人にとっては、鼻くそほどの価値もない俗論でしかないのでしょうか。
いや、科学そのものや作物の伝染病なども、哲学者にとっては何の価値もないのでしょうか。

29

「宇宙の戦士」に反論するとしたら

28

手を温めるだけの、「缶に入った湯」が自販機で売られていればいいんですけど。
ちょうどミトン手袋みたいに指を暖めやすい形で。

いや、それだったら…要するに、手だけを温めるだけのお湯をコインで三分後に栓が抜けるたらいに出してくれる自動設備でも。
お湯でなく、単に暖まった金属柱と、清潔のためのビニール袋がコインを入れたら出てくる、でも。

寒い時期外でとにかく冷たいのは手です。いや、パソコンいじっていても手が冷たくなるので、できればパソコンの熱を手元に吹きつけてくれたらとても助かりますが。

27

日本は、「社会主義で北朝鮮」か「IMF管理の弱肉強食」のどちらかしかないのでしょうか?
セイフティーネットと職業訓練をしっかりやって、それで労働を自由にすることは?

農村・会社が壊れた後の社会を何かで作り出すことは?

それらなしの、単純弱肉強食では国が存続しないのでは?

国というシステム自体が古い、これからの世界に適合するのは、要するに中南米のIMF独裁…徹底した弱肉強食、治安だけは軍の圧倒的な暴力で確保、しかないのでしょうか。

26

連続殺人・幼児性愛を防止する遺伝子操作が発見されたら、反対はされないでしょう。
でも数年後、何十万人もの富裕層の赤ん坊が生まれてから弊害や反対運動で中止され…

その何十万人全員をふと追跡調査したら、ほぼ全員が聖職者になっていたら、世界は崩壊します。
神学的に。

天才も美女もヒトラーも、農薬も遺伝子組み換えも何もかも、信仰遺伝子の恐怖に比べれば屁のようなものです。

25

進化が本当なら、なぜ勇気がある人・宗教を信じる人・美人がいるのでしょう。

勇気がある男は戦争で真っ先に、子孫を残す前に死んできました。
信心深い人は男女問わず修道院で子孫を残さず朽ち果てました。
美人は日本でも中国でもイスラム帝国でもハーレムで、99.999%は子供を一人も産まずに朽ち果てました。

どれも遺伝子を失わせます。

どれも実家の兄弟姉妹の地位を高め、失われた本人よりさらにより多くの遺伝子を残すことにつながってきたのでしょうか?

24

突然の朝鮮戦争?!
あまりに驚かされるニュースです。

常に、いつだって全面戦争になっておかしくない…そのことをどれだけ多くの日本人は見ないことにしているでしょう。

第二次関東大震災で死ぬ確率より、第二次朝鮮戦争…こう呼ぶのも不正確、今は単に休戦中で戦争中です…で死ぬ確率のほうがまだ高いぐらいかもしれないのです。
今日は幸い無事に帰れましたが、明日もそうとは限りません。

さらにチャットで思いついてぞっとしたのですが、僕は日韓の軍事的な条約を何も知りません。日韓基本条約というのは聞いたことがありますが、日韓安保条約という言葉を聞いたことがないのです。
韓国とロシア、韓国と中国、韓国と台湾の間の軍事的な関係…大量破壊兵器・通行・第二次朝鮮戦争勃発時の通商関係など…もです。

更に今、ロシアと北朝鮮、中国と北朝鮮の軍事的な条約も知らないのです。
北朝鮮が米韓軍の攻撃で陥落しそうになったら、ロシアや中国は北朝鮮を助ける義務は、今はないのでしょうか?

韓国と日本には、少なくとも「相手への攻撃のために自国領空・領海・領土を通行させない」程度の関係はあるのでしょうか?
それ以前に、韓国と日本はどちらも核武装はしていないにしても、互いに化学・生物兵器入りの弾道ミサイルを向けないという条約をきちんと結んでいるのでしょうか?
韓国が攻撃されたら、日本も韓国の防衛に協力する義務はあるのでしょうか?それともまったくないのでしょうか?

知らないことが多すぎます…核兵器に対する対処よりずっと知っていなければならないことが。
あまりの無知に背筋が凍りました、正直なところ。

23

これからの時代の道徳はどんなものになるのでしょう。

社会そのものの要求としては、下半分には「暴れず死んでくれ」のはずです。

自己責任。生存権などない、所詮この世は弱肉強食。働かざる物食うべからず。
天は人の上に人を作り、人の下に人を作る。平等は北朝鮮への道。
運も実力のうち、世界市場で二万ドル稼げる人間だけに生きる資格がある。

貧は罪、罪は死あるのみ。貧困者も犯罪者も、空気を読めず魔女狩りに当たった者も、罪人は全てできるだけ残酷に殺せ。
完璧で当たり前。そうでないものは死ね。

鞭を惜しむな、徹底的に叩きのめせ。甘えるな。

日本が栄えるなら人類が滅んでもいい。

22

ある虐殺について、「指導者が強くて盲従しなければ殺されました」と皆が言う場合は、全員を処刑すべきです。

その指導者は、本人が自尊心から自分で命令したと言い張ることもありえますが、それこそ「群れの空気に盲従させられて命令させられた」のです。
本当に人が嫌がる命令は出せません。出すことを思いつきません。考えもしません。

盲従というのは、指導者個人に盲従することなどできません。「人の本性」に指導者も含め全員が盲従することなのです。

ヒトラーはナチスに盲従しただけ、といえば早いでしょうか。

21

銃規制に賛成するのと反対するの、どちらが「自由」なのでしょう。

銃規制反対派は「自由」を訴えます。
逆に銃規制賛成派は、「銃からの自由」を訴え、また相対的に「人が自由である世界」を作るためには銃はあってはならないと訴えます。

結局、「自由」と「善」の混同がどちらにもあるのです。
そして自分の拠って立つ立場は無条件に善なのです。

20

欧米は、また大日本帝国は、征服した先住民をどうしていればよかったのでしょう。
触れるべきではなかった、皆殺しにすべきだったの両極端を避けて、現状よりもっとよかったやり方はあったのでは?

問題なのは、自国が征服しなければ同じヨーロッパの他国が征服し、その資源によって領土を広げた国が強くなって自国が負ける、ということです。
逆に統一帝国ができやすい中国がニューギニア・オーストラリアと征服していかなかったのは、その脅威がなかったからかもしれませんね。

そう考えればナポレオンの妄想も正しく思えてきます。

それ以前の事実、人間は無限に縄張りを広げたがる、ということ…あれ?ならなぜ宇宙開発は停滞しているのでしょう?

19

「少子化による労働力不足」と「就職氷河期の常態化」さらに「過剰大学問題」。
ここにはきわめて大きな矛盾がある気がします。

まず、少子化の影響はもう大卒レベルにも達しているはずです。
なのになぜ、人間不足が問題なのではなく、新卒者の過剰が問題になるのでしょう。
それほど経済が必要とする人数が急減しているのでしょうか。

またこれからの情報社会はより多くの高い教育を受けた人が必要だ、と言っていながら、余計な大学だの高学歴ワーキングプアだのというのもおかしい話です。
イギリスのブレア元首相が「教育、教育、教育だ!」と叫んだことはいまだに覚えています。
北欧など、ヨーロッパの先進的な国々では失業者も高い教育を行い、それでより高い職を作っているとの話です。
世界全体で、これからは知識経済であり、より高い教育を受けた人がたくさん必要になる、と言われています。
まして少子化で労働力自体が減るのなら、余計質を高めなければならないはずです。

でも日本だけは逆に、レベルの低い大学を廃止せよ、すなわち国民全体の教育水準を低下させろ、という意見が強いのです。
それまで高卒だった人が大学で学んでより高い仕事をし、それで国も日本経済も儲けさせ、本人もより高い給料を得て、それが消費に回って景気もよくなる、ということはないのでしょうか?
だとしたら、それこそアラブの大卒と同じ、大学に行っても意味はない、学んでも職がない状態にまで日本は堕しているのでしょうか。

今経済界は、新入者を必要としているのでしょうか、それとも必要としていないのでしょうか。
人を必要としていないなら、今子供を産む必要もないでしょう。
余計な子供たちがいてもほとんどは廃棄人となるのですから。

18

「ひきこもり・ニート・パラサイトフリーターは家から追い出せ」とよく言います。

着の身着のまま放り出されて生きられた可能性が高かったのは高度成長期だけでは?
今それをやったらほとんどはホームレスになるのでは。

要するに、多くの人の脳内では今もまだ高度成長期ですね。
脳内だけでなく周囲の環境も、その人に見える範囲では。

人には自分の周囲、そしてテレビ画面以外の世界などないし、テレビ画面に映るアフリカの飢餓はまるっきり切り離せる、考えないことにできる…

17

原理的に考えれば、なぜそれが爆発的に売れていないか不思議な、単純な電子玩具……

見える部品は二つだけ。オンオフを入力するボタンと、オンオフを出力するもの。
出力は光・音・触覚に入る感触のどれでもいいです。三つともでもいいです。

単純にそれが電話やトランシーバーや有線で、別の誰かとつながっているだけ……こちらの入力が相手に出力されて受けとられるし、向こうの入力がこちらで出力されて受けとれるだけ。
適当に双方がリズムを取り、同調するまでいじるだけのことですが、その快楽は巨大でしょう。

「同調」は、会話や会食、それどころか性行為の中でもベースとなる、双方に大きな快感をもたらすものです。
無論、別のリズムを出力し、両方がそれに合わせるというのもありですし、より多人数が同調するのもありでしょう。

学校にとっては困りものでしょうね。無線でしかも触覚だけの出力にすれば、ペンに仕込んで机の中でできるのですから。

16

今の技術なら可能でしょう…どんな効果があるでしょうか?
全員に五十時間後に確実に死ぬカプセル毒を埋めることは。

昔であっても背水の陣・敵を前に調理器具を壊す・退却のための船を焼くなどは使われてきました。
近代戦で、救命ボートを全て沈めて戦うことはあったでしょうか?

そして、完全に全員が確実な死、その上で戦うことには…この上なく士気は上がるでしょう。
背水は前進か死かと戦いを単純にする術ですが、本当に「必死」の兵にはただ敵を一人でも多く殺すことしかありません。

指揮官の側にとって、観念的というか感情的に理想的な戦術でしょうね。

他に、脅迫などの目的もありえます。

遠隔操作で全国民を管理することは官僚や警察、統治そのものの本質的な夢です。

15

人類の歴史がこれからも続いたら…呪い、憎悪と恨みが蓄積していくのでしょうか。

結局は歴史を動かしていくのは、さまざまな群れがそれぞれ自らを誇り、敵を憎み争い、自らの被害を恨み呪いとして子に伝え増幅する…それが最も大きいのかもしれません。
別の、変な動物が木を切り倒しているだけ、という面も重要なのでしょうが。

14

性犯罪やポルノについて、僕は何も知りません。

何割の人が幼少時親に犯されているか。
性犯罪がどれほどたくさんあるのか…本当に警察発表など氷山の一角、今の日本でも、それこそ女性の何割もが被害にあるほどに激増している性犯罪大国なのか。

ポルノがなければ性犯罪者は出ないのか。
なぜ性犯罪者になり、また性倒錯者になるのか。

何も知らないのです。

13

新自由主義もゼロトレランスも構造改革も、左側も「成功は私の手柄、失敗は敵の妨害」にできます。

というかあらゆる思想がそうです。
そう考えると思想など意味がないとさえ思えそうですが、北朝鮮と韓国、ハイチとドミニカは明らかに違います…宇宙から森林率や夜の明かりを見てさえも。

12

栄枯盛衰にもいくつもの面、というか画像処理ソフトで言うレイヤーがあります。
中国の王朝が崩壊するとします。

まず悪王・悪宰相列伝があります。
宦官と貴族などの争いがあります。
人間社会全体の、さまざまな恨みなどの感情が集まり、社会の雰囲気が悪くなる奇妙な現象があります。
それの道徳的・宗教的な解釈もあります。
法と政策の歴史としても、改革の繰り返しとその失敗という面があります。
経済的には富の偏りがひどくなり、小規模自作農の没落と大規模地主層の勃興が常にあります。
森林の切りすぎ、土地の劣化、水利や道路網のメンテナンス不足もあり、それは洪水や旱魃による飢餓、盗賊の横行などにつながります。
さらに技術や人口の変化もあります。

11

大型ヘリか、またはV-22タイプの垂直離着陸輸送機と、それになんとか積める装輪型で自走砲からブルドーザーまで換装可能な万能車と小型無人戦闘攻撃機のセットがあれば、それは「人型兵器」の「汎用性」を、それより大幅に低い技術コスト・部品点数でほぼ満たすのでは?

接近戦での武器換装も解決はいくらでも可能なはずです。人間の手の形でなくても、ものを握れるクレーンアームをつけることもできるでしょう。
というか接近戦なら大口径で可動砲塔の機関銃のほうが有効では?
ボールにそれがついている機体が使われたことがないのが不思議です。

ロボットを可能にするオーバーテクノロジーがあるなら、そっちにエネルギーを傾けたほうがずっと有利なのでは…ロボットが同じ技術水準のエンジンでヘリやV-22タイプの固定翼機より空中機動性や航続距離が高いはずがないですし、高くなるほどのエンジンがあるなら戦闘機につけたほうが高性能なはずです。

というか、単純に…両陣営に同じようにミノフスキー物理学とガンダリウム合金、すなわちレーダー阻害・小型コンピューター破壊・小型核融合炉・小型ビーム砲・超高強度合金がある状態で、両陣営が同じ軍事費を費やして、一方が宇宙から地球までMS、もう一方が旧来型の戦闘機・戦車・戦闘ヘリ、宇宙では球形艦で戦った場合、どちらが勝つでしょう。
いや、「ロボットアニメの世界で、巨大ロボットに使われる技術全てを戦闘機・戦車・ハイテク駆逐艦に注ぎ込むマッドサイエンティスト国」があったらどんな戦力になるでしょう。

10

この政権交代は、国民に「選挙は無意味だ、政権交代でよくはならない」と、学習性無力感を徹底的に強めています。
その一番の要因は、よくなった部分の報道が皆無であることです。

で、絶望の結果はファシズム…日本はどんなファシズムになるのでしょう。
財政破綻の弱肉強食とファシズムがどう共存するのやら。
といっても、絶対ファシズムとも限りません。僕はいくつの、窮乏する国の末路を知っているでしょうか?

徹底的に窮乏していく社会についてどんなことを知っているでしょう。
ワイマール時代のドイツ。
崩壊後のロシア。
財政破綻のアルゼンチンやジンバブエ。
IMF管理の韓国。
それらの、あらゆる無数の悲劇について知るべきでしょう。

また、ほとんど誰もが、「徹底的に国の無駄を省く」ことは不可能だと思っている、または理解したようですね。
それとも橋下首相による無駄切りの快刀乱麻を期待している人がまだいるでしょうか?

というか、歴史を思い出してみれば、政治が「改革」を繰り返すのって衰退期です。
中興があるにしても、それはもっと重大な動乱からの復帰が多いです。
結局、「改革を繰り返す」状態になったら、もう全部潰れるほかないのでは?

9

平凡な日常生活で恋愛も異世界での戦闘もなく、ただ何かがほんの少しうまくいったり、失敗を反省して似た事態を回避したりする、そんなマンガはありえないのでしょうか?

「こっちむいて!みい子」や「わんころべえ」がまさにそれです。
だからどちらも、雑誌を何十年も支え続けることができるのでしょう。

8日

単純な事実として、介護・老人医療の大幅な機械化ができなければ、社会は持続不能です。
日本だけでなく中国やインドも。

そして貧困層、特に老いて貧しい人は、日本ではおそらく自殺させられるでしょう。

それを防ぐには今からはっきりと、無条件の生存権に向けて方針転換する必要があります。

7

保守の人々の結論は単純です。
「新しい教育・技術の影響を受けた五十歳以下は日本人ではなく処分すべきゴミだ、新しく作り直せ」

ホロコーストでは死体を焼く燃料にとても苦労したそうですね。

6

財政再建というのは、要するに人々の財布にある金が減ることでは?
それで景気が悪くなり、よけい財政が悪化することは?

公務員給与を削っても、公務員も「人々」なのですから、結局は人々の財布にある金の合計は減るのでは?
それどころか天下りでノーパンしゃぶしゃぶをしていてさえも、それは結局人々の財布に入っていたのでは?

もちろん財政を拡大しても税収は増えず景気もよくなりませんでした。
でも公共事業を抑制しても税収は増えず、言葉だけの経済成長はともかく豊かにはなりませんでした。
何をやってもだめなら最低生存の確保を最優先したら?

また問題なのが、「スクラップアンドビルド」といいますが、多数の中小企業の倒産は、借金と義理でつながる人間社会全体に毒を注入し、恐ろしく多くの、子供たちさえ含む人々に悲惨をもたらすのです。
裏切り。自殺。自殺遺児。法はどうあれ義理から負う借金。売春や臓器売買、犯罪など。家族や親友が無限の恨みと憎しみに。借金を返せず社会から追放される。詫びのための自殺で死にきれず半ば人間となった夫を、それも莫大な借金を背負い、全ての親戚や友人に敵とされ憎まれつつ介護する義務。心中のつもりでそんな家族を殺し、自分は死にきれずに逮捕され縄目の恥辱を味わう。
地獄絵図を想像できないのでしょうか?
もうその地獄絵図は済んでいるから気にしなくていい、でしょうか?

また問題なのは、グローバル経済は本質的に社会を破壊していくことです。
ウォルマートが商店街を破壊し人々を失職させる、その商店街の人々こそが古き良き保守の担い手だった以上、保守そのものが持続可能でなくなるという矛盾があります。

その不安・苦しみを恐怖・憎悪にかえてリベラル・テロリストを憎ませて崩れていく社会を強引にまとめるしかないのでしょうか。
それはいつまで機能し、結果はどうなるのでしょう。

窮乏は多数の売春を産むことは確かですし、マフィア化も起きるかもしれません。
そこまで考えると、「代案はない」「北朝鮮を見よ」「工夫しなかったからだ自己責任だ」は単なる思考停止語です。

単純な話。財政再建、公務員削減、福祉削減、消費税増税、規制緩和……それは、明るく希望ある、誰も餓死しない社会を作るのでしょうか?
少なくとも郵政民営化がそれを作らなかったことは確かです。いざなぎ超えの好景気はあっても。

5

人心のモデルの一つ……

盆地に、あちこちからいろいろな色の水が勝手に湧きだす。(色の蟻が出てきて互いに闘う)一番多い水が全体を支配し、その色で全体が動く

結局のところ、人は刺激を受け、行動します。できる行動は一度に一つです。
だからそっちがわかりやすいのかも。

4

やはり米中間選挙は民主党大敗…

というかよく見れば、ここ数回ずっと「前に勝った者が負ける」が繰り返されているだけです。
暴走した振り子のように大きく揺れているだけです。

それは日本の政権交代と失望、更に言えばその前の小泉ブームと同じ現象では?
また、イギリスでの二大政党に対する不信任・第三党の躍進とも共通する現象では?

要するに、二大政党のどちらが政権をとっていても巨大な危機感・不満があり、選挙のたびに反対に揺れ、最終的にはどちらも信頼できないという結論が出てしまう、というわけです。

さて、それはどこにいくでしょう。サラ・ペイリン氏がヒトラーと言うかどちらかというとカルヴァンやクロムウェルになる可能性は?
民主主義に対する失望は自由を失い戦争や独裁に至ることが多いのも歴史の常です。

どちらがやっても不満な理由としては、経済の不調がありますし、価値観における分裂もあります。
価値観のほうは、あまりに急激な時代の変化の副作用ともいえましょう。
親と子の生活水準、受けた教育、使える情報技術が違いすぎるのが何代も続いているのです…今のところは携帯電話やインターネットの次は見られませんが。
問題は経済です。オバマでダメなら…その絶望はどれほどでしょうか。

それにしても、そのティーパーティーのアメリカはどんな政策をやっていくのでしょうか。
結局のところ、「何もできない政府」が続くだけになりそうですが…
勝った共和党も、思い通りにできるはずはないのです。

一つだけ心配なのが、希望の象徴であったオバマ大統領の失墜が、絶望を広げてしまうことです…また日本でも、政権交代の失敗が。
まあ日本はともかく、アメリカはいつでも希望が…といっても経済的な苦境が、特にアメリカを支える中間層に対して、日米貿易摩擦から数えてもどれだけ続いてきたか考えると、さすがに希望も種切れになりそうですが…

この中間選挙は、世界史の上でどの程度の重要性を持つでしょう。
オバマ大統領の当選は、多分百年後の歴史教科書に太字で書かれること…と思いたいのですが。

3

領土問題では、日本はとことんどうにもなりませんね。
完全に中露韓が日本包囲同盟組んでるようです。

何より、ロシアも中国も韓国も、領土紛争のために百万人戦死しても平気ですが、日本は「アメリカの許可」がないかぎり戦争ができません。
三国とも、どんな大金でも交渉でも、日本が何を叫んでも、何があっても決して諦めることはありません。
逆に日本は、国内でさえどれも日本領ではないという人が多数います…それほどナショナリズムに対するアレルギーが強いのです。
畢竟、テーブルに載せられるものが違うのです。
日本は言葉と道理と金だけ、向こうは百万単位の人命を皿に乗せて差し出しているのです。
さらに、ロシアも中国も韓国も、領土問題でどんな小さな妥協をしても、民主主義の有無に関係なく政治的に致命的です…独裁国家であればあるほど、民の激しい感情にはより忠実に従わなければ指導者は命がないのですよ。逆に日本では…今までの経緯を見るに、竹島の実効支配はそれを許した政権の下野に結びついていない、というきわめて深刻な前例があります。

アメリカが日本のために戦死者を出してくれるか、といえばそれもありえません。
かといって最も威勢のいい保守派の言うように、日本単独での自主防衛は、エネルギーを握っているロシアと中東への道に立ちふさがる中国が敵でどうやってできるでしょう?
日本はエネルギーの輸入がなければ、窒素肥料が作れず米の自給すらできないのです。

現実的に見たら完全に詰んでいる、ひたすら「アメリカの威」で「先送り」が続くことを祈るしかなかったのです。
それがなくなったのは、それこそフィリピンからの米軍基地撤退とかそのレベルの話ではないでしょうか。

日本の政治的な麻痺については、多分何政権だろうと関係のない話です。
領土問題で与党が政権を追われる前例ができれば、日本でも領土問題での妥協は政治的死を意味する、という常識どおりになるでしょうか?

あとは…そのままロシアは北海道、韓国は対馬、中国は沖縄と蚕食してこないことを祈るのみですね。

というか日本国内と国連の当事者でない国でアンケートしたら、尖閣・竹島・北方四島についてはどれぐらいの人が日本の主張を認めるでしょう。

2

小型ブラックホールの捕獲に成功した場合、どんなことができるでしょうか。

まず宇宙最強のエネルギー炉になることはわかっています。
E=mc^2の半分近い効率でエネルギーにできたはずです…ほとんどは超高エネルギーのガンマ線ですから普通に使える電力にするのは難しいでしょうが。
廃物、特に核廃棄物やダイオキシンの処理にも無敵です。

地上に置くのがきつければ、静止軌道に置いてもいいでしょう。

それで重力をキャンセルすれば軌道エレベーターをより安価な素材で作れないでしょうか?

他にもどんな活用法があるでしょうか。

1

沖縄は抑止の論理を受け入れられません。

現実には、現実の軍事の論理では沖縄は、ひたすらに「悪い場所」としか言いようがありません。
単独で軍事的に独立する力がなく、しかも要地ゆえに四囲の強国に常に奪い合われ、今支配している国の捨石にされるしかないのです。
あまりに惨めなその現実を受け入れられないのは責められません。

でも、もし沖縄が本当に非武装に舵を切ることができ、その非武装沖縄が皇国日本沖縄県より悲惨な結果に終わったら、沖縄の人は何を信じればいいのでしょう。
何があるでしょう。
失敗が許されない、だからこそ実験しなくていいのがありがたい、ということは本当にないのでしょうか?

同じように地理的に不利な場…パレスチナ、イスタンブール、バルカン半島、ノルマンディー、ルール、ポーランド、ジブラルタル、バグダッド、サマルカンド…の人々は、その捨て石の論理とどう戦っているのでしょう。共闘できないのでしょうか?
パレスチナに生まれたユダヤ教、そしてキリスト教は、その答えの一つなのかもしれません。

軍隊は民を守らない、という沖縄の確信を、日本本土人に伝えることもできないのなら、韓国人やアメリカ人にどうやって伝えればいいのでしょう。ましてイスラエル人やパレスチナ人に。
広島にインド人を招いて原爆の惨禍を見せたら、インド人は「とても悲惨です。このようなことがわが国の人に起きないよう、我々も原爆を持たなければなりません」といったそうです。
それほどまで伝わらないのなら。
ドイツやソ連で、「軍隊は民を守らない」というようなことはなかったのでしょうか?

また沖縄が軍事的にそこまで重要でなく独立できていたら、せいぜいバナナ共和国だったはずです。

非武装を言うなら、沖縄はチベットとなぜ共闘できないのでしょう。今チベットは建前上非暴力闘争をしているはずです。
唯一まあやっていっているのはキューバですが

近代・理性そのもの、いや狩猟採集民でも常に殺しあっている人間そのものを峻拒しなければならないとしたら…それ以上なく絶望的な話です。

韓国にしても沖縄にしても、支配されるという痛みは、それこそ泣き叫ぶしかない、理性的に「そうでなければどうであればよかったか」など考える余地がない、絶対悪としてただ叫ぶしかないのでしょう。

さて、日本が悪なのでしょうか、それとも近代が悪なのでしょうか。
玉砕を強いるのは反理性的ですが、それは日本にあった感情的な悪なのでしょうか、それとも近代そのものに反理性的な邪悪が含まれているのでしょうか。
日本でなくアメリカだったら、中国だったら、フィリピンだったら、玉砕を強いられることはなかったのでしょうか。
理性的思考そのものが悪なのでしょうか。
そして沖縄は絶対善なのでしょうか。

というか米軍はなぜ沖縄に、「あなたがたは悪しき大日本帝国に征服された独立国だ、我々はあなた方を解放し独立を助けに来た」とやらなかったのでしょう。
朝鮮半島にもそれはやれます。
また本土決戦のときにも、藩は独立国だったとか明治政府は正統じゃないとか言い立てていたら…たとえば会津の薩長に対する恨みを利用するとか、アイヌと倭人、被差別部落民と普通民などの対立を煽っていれば…
イギリスはインドを一つの国でなくバラバラの国として扱い、分割統治で征服しました。