枕元の計算用紙

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31

ガザでまた…

必要なのは彼らに秩序・テロ組織でない政権を作らせることです。
それをイスラエルとアメリカの軍産複合体は望んでいない、という答えが考えられますが、それは何も言っていないのと変わりません。

「軍産複合体を打倒するまで何も変わらない」という前提はかなり卑怯です。
証明不能ですし、軍産複合体の打倒自体ができるかどうかわかりませんし、また他に道がないかを考えることを禁じているに等しいです。

さて、イスラエル当局とガザの一般市民双方が欲しいものを考えましょう。

どちらも欲しいのは平和のはずです。

でもそれ以上に、イスラエル当局はパレスチナ人が一人もいない…できるなら国境線から五百キロは無人、国境内部は完全に異邦人をガス室送りにしてきれいなユダヤ人だけにするのが理想でしょう。
逆にガザの一般市民…パレスチナ人はイスラエルのユダヤ人を一人残らず殺したいはずです。できればアメリカ始め先進国も皆殺しにしたいところでしょう。
で、はっきり言ってどちらも絶対不可能です。そしてその前の妥協点もありません。

だったら平和が一番いいのでは。
ガザはとにかく腐敗した政治家とテロ組織を排除し、「民主的で非テロの」政権を作り、それが経済的な事情で自壊しないよう国際社会は支える。
で、イスラエルはその邪魔をしない…民主的で非テロな政権をちゃんと支援すると。

壁がある限り生きられない?
イスラエルがなぜ壁が必要か…テロがあるから。
ならまずテロをなくさない限り壁はなくせないわけです。

まあとにかく、ちゃんと「目的」と「手段」を明確にして、現実的に思考して欲しいものです…すべての当事者に。

30

経済誌の恐慌記事も大変です。
一人一人には「節約・軍需産業株・国を越えた金(金属黄金地金)でリスク分散・世界どこでも生きられる言語と仕事」が答えですが、本当にみんながそれをやるとますます恐慌と戦争のリスクが強まります。
世界どこでも生きられる言語と仕事、というのもそれを身につけられるのは一部の人間です。

また、派遣切りなど雇用・格差(貧困)問題も深まっています。でも中小企業はもっといろいろ悲惨でしょうか。

ただ本質的には、派遣は切られるためにある存在なので、派遣切りを批判するのはある意味筋違いです。
日本の企業は派遣を雇うのではなく、海外に工場を作ったりロボットにしたりもできたのです。それより現状のほうがいいはず。

問題は、切られた派遣がどこに行くかです…別に貧困を容認しているわけではないのです。でも貧困を容認しないなら、「誰が彼らを食わせるか」をはっきりさせないといけないのでは?現実から目をそらさずに。
そのことを誰も考えていなかったのでは?
日本の制度は元々親族扶養…金の卵モデルで、都会に仕事がなければ農村の故郷に帰ってそこでしばらく食わせてもらうのが基本モデルでした。
でもその農村の故郷はほとんどの人にはありません。
それどころか農村自体生活が完全に成り立ちません…金の卵モデルは農業貿易が存在しないことを前提としています。

もう企業は生活を支えてくれる存在ではないことを認めましょう。
そうなるとベーシックインカムしか本質的にないのでは。
それも一国ベーシックインカムは成立しない、全世界ベーシックインカムしかないのでは。

それを否定するなら、被排除者の行き先は…教会・ヤクザ・刑務所の三つ以外にあるでしょうか?
教会…アメリカが壊れないのは宗教によって絶対的貧困層がケアされている面も大きいです。宗教は衣食住だけでなく精神的なケアも得意なので、自殺などを減らすには向いています。でも日本で宗教を頼る社会モデルは無理です。
ヤクザという言葉は今日本にあるヤクザより、むしろ別のモデルとしてです…政府が頼りにならない国において、自然に血縁などで人々が寄り集まり、法を超えた忠誠の代わりに絶対「子を飢えさせない」システムとして機能していれば、というような。現実・現在の日本のヤクザはただの企業でしかありません。日本でそのシステムが復活することはあるでしょうか?
刑務所もアメリカの解決策の一つ…いらない人間は刑務所へ、というのは、社会に不安と恐怖をかきたてて厳罰化の支持を得ることが政治的に容易なため、非常に簡単な道です。

ガス室が一番楽ですけど難しいでしょう…まあ日本は、自殺によるホロコーストで今のところ機能しているようですが。

29

氷河期世代の非正規社員層全員に、今から大学に行かせたら問題は解決するでしょうか?
またはちゃんとした職業訓練を?
それでも企業が採用しなければ無意味でしょうか。

そして今生まれようとしている、新氷河期世代は?

企業に選ばれなかった者は四十か五十ぐらいでガス室で安楽死処分、とすれば問題はないのですがね。

28

人間は草原の群れサルと前に言いましたが、人間は草原には中途半端にしか適応していません。

道具なしで草原に適応して進化していたとしたら、他の草原の動物のように足首から下が伸びてつま先、または牛や馬のように蹄の生えた指先で地面を蹴るようになっていたでしょう。
二足歩行のメリットを重視するならカンガルーのように、でしょうか…尾がないのでバランスをとりにくいかもしれませんが。

また目は左右に分かれて両眼立体視を失う代わりに視野を広げ、耳や鼻もよりよくなっていたでしょう。
人間の視力は草原ではなく森林暮らしのためのものです。

食性が草食か肉食かによって歯がどちらに変化するか…肉食であれば牙が進化して手が衰えるかもしれませんし、逆に手に鋭利なカギ爪が発達するかもしれません。

人間は草原に適応する途中で、むしろ「文明」にかなり適応しているとしか言いようがないです。
道具・火・衣服・言語のない「自然の人間」「人間の野生種」というのは存在したことがないのかもしれません。

27

最低賃金や生活保護を上げられないなら、生存できる最低金額を引き下げることはできないのでしょうか。

前に検討したカプセルホテルレベルの超低価格住宅、スーパーで現在の米より一桁以上安く売られる飼料品質の大麦とトウモロコシとサツマイモと豆があれば?
今の日本では、最低家賃+光熱費+税が高すぎます。

そういえば、改革のときに「セイフティーネットをしっかりやって、その上で規制を取って自由に」と、改革派もセイフティーネットの重要性は強調していました。
でも現実を見れば、セイフティーネットはひたすら縮小しています。
奨学金や公立学校無料化も、機会の平等には必要なはずなのに誰も積極的には推進しないですね。
ホームレス対策もないですね、結局は。
誰もが、「本当に貧困層を助ける」政策には反対なようです。

そういえば環境もですね、誰も反対しないのに誰も金を出さないのは。

26

この世界は一層ではありません。

まず現実の原子が織り成している物質の世界。
それを認識する人間の感覚。
その感覚を人間の脳が処理し、そのときの心理も反映して取捨選択して、人間の心が得るイメージ。
そしてその世界のシミュレーションである、言葉で構成される人間の心の中にある世界。
さらにもっと抽象的な、数学言語で描かれた物理法則の世界。
科学としてそれを支える、科学的に認められる「実験結果」の全体。
さらに言えば現在の科学で観測されていないダークマターの世界もあります。

ってこの程度の分類は仏教、その前の古代インド哲学がとっくの昔にやっていることです。
でもそれぞれの具体的な姿について、現代科学は今も猛烈に知を増やしています。
スーパーコンピューターによるシミュレーションは、さすがに古代インドの賢者も想像できなかったでしょう。

でも、その一人一人の心の中も含めたすべての総体を世界と考えれば、個々人の一つ一つ違う精神世界、そして皆が集まって作った精神世界も含めて無数の世界が相互作用している?
そう思うとさらに複雑さが爆発しますね。

25

クリスマス…僕は基本的に無神論者であり、福音拒否者です。

福音拒否というのはこういうことです。
私はあなたの法廷で、正しく裁かれて死に値するとされました。
それを執行寸前に、御子の犠牲で許されるなど私の誇りが許しません。どうか判決どおり処刑してください。救いは不要です。
それは傲慢であり罪を重ねているだけ、救いを拒否するなどゴミに過ぎない人の身で不可能にもほどがある?
人の矮小さで誇りなど愚か?誇りを捨てて信仰を持て、神に心をささげよ?No。僕は誰の奴隷にもなりません。
奴隷でないために地獄に行くならばそれでいいです。どうか地獄へやってください。

少なくとも、考えるのをやめろというメッセージだけは断固拒絶します。
隣人愛は極力やりたいです。でも実際、私の魂の一番深いところが徹底的に自己中心的にできており、呪われており、本質に愛がありません…「相手の気性を考えた深い労り」をこめた思いやり、独りよがりではなく真に相手のためになる思いやりは私には実行不可能です。
それを救ってくださるといってもノーサンキュー。あなたの救いを借りる気はありません。

自然法則についての驚嘆はあります…しかし自然神学は間違っていますね、父御子御霊の存在はただ聖書のみにあるというのなら、そのようなずっと後に編纂された書物に魂を委ねる気は毛頭ありません。

地獄行きの日を楽しみにしています。

…僕がクリスチャンでないのは多くの周囲の人にとって幸運なんですよ。僕が回心していたら聖書を完全に真に受け、家族も財産も全部捨て、教会の組織や正統教義も全部無視して日本中の最も貧困な場を回り、明日世界が滅びる気で福音を叫び続けていたでしょうから。
迷惑もいいところです。

24

僕に、三点リーダー「…」なしに文章を作ること、疑問文でなく言いたいことを言うことはどうすればできるのやら。

池波全集を読みこみ、何度も「必要以外の言葉を排除する」訓練もしてきているのにこの悪文はどうにもならないようです。
生来でしょう。

23

ドラゴンクエスト1程度の世界を、上から見るのではなく主人公の視点で、できれば敵もとことんリアルにアクション要素を入れたゲームは今の技術ではできるのでは?
ジムでなら大画面にウォーキングマシン、敵が出たら降りて10kgある大剣を振ってもいいですし。
さらにそれに、ウォーキングマシンや上記ジャンプ器具を組み合わせ、敵にあったら剣を振り回せば素晴らしい運動になりそうです。

今すぐ家庭で実現できそうなのは

  1. 全力でジャンプしても平気で、屋外にも置けるWii Fitの上級機
  2. 運動感知コントローラー入りの剣
  3. 運動感知コントローラー入りの弓

の三点およびそれらに対応するソフトがNintendo Wiiの周辺機器としてあれば面白いでしょう。

Fitは確かに素晴らしいですが、強度に限界があり、それがアメリカにおいて普及の限界になっていると聞いたこともあります。
縄跳びは十分にいい運動になることですし、全力でジャンプできるFitがあれば、ワークアウトとしても満足させることができるのではないでしょうか。
振動による近所迷惑の問題を考えれば野外の車庫などにでも置ける必要があるでしょうか。

また、西洋の歴史では両手で使う大剣は10kgを越える重量があったそうです。
ならば子供用2kgから10kgまで、重りを簡単に追加でき、Wiiコントローラー同様に運動を感知して、柄に内蔵されたボタンで移動などもできるものをコントローラーとして振り回していれば非常に強度の高い運動になるでしょう。
上述の運動床とあわせ、ジャンプと剣を組み合わせればよりよい運動にもなり、また景色をたっぷり用意してドラゴンクエスト1(というかドラゴンクエストソード)を、その重い剣での戦闘を主にしてリメイクすれば運動としてもゲームとしてもよいものとなるでしょう。
徹底的に「主人公視点」の再現にこだわれば、うっそうと茂る森の中自分の現在地も分からない、そして町にたどり着いたときの安心感を、アニメを見るように…
世界の広さも完全再現で、3のように一日…作中では数分…歩けばイタリア半島縦断できるようなものじゃなく、リアルに。

また弓も非常によい運動器具であり、大人子供問わず楽しめるゲームになるでしょう。
両手でそれぞれコントローラーを握り、それをつなぐ、張力検出器がついていて5〜45kgで5kg刻みでバネを追加することで張力を変えられ、もちろん握りの部分に運動検出器とボタンがついていて、それを引いて狙ったところにボタンを押せばゲーム内でも矢が飛ぶ、
そして一度十分緩めてからまた握りと握りをバネに逆らって引き離し、ボタンを押せば次の矢を放つことができる、というものがあればどうでしょう。
それで名作「パルテナの鏡」をリメイクできれば素晴らしいと思われませんか?
あの複雑なジャンプを、上記の頑丈な運動床を用いて再現すれば運動としてもゲームとしても素晴らしいものとなるでしょう。
あのゲームにはRPG性もありますから、そちらを高めてもいいかもしれません。それもファンが望むように、二部以降も第一部と同じ難易度と見直された素晴らしいBGMで。

22

僕は、一番うまくいっても本格的に宇宙太陽光発電で人類のエネルギーが賄えるのは22世紀以降だと思っていました。
それだけの大質量を宇宙に送るには軌道エレベーターが必須だからそのあとだ、と。

でも軌道エレベーターが結構早く…2020年前後着工、2030年代完成なら、50年は前倒しできるかもしれません。
そうなったらリスクの大きい外洋施肥はやらなくてもすむかも。

まあ核融合の急な実用化はいつでもありうるのですが…ずっとできない可能性も高いですが。

基本的に僕は、温暖化・石油後を考えると(両方を否定する人は少ないでしょう)外洋風力・外洋施肥・沿岸砂漠の海水灌漑、軌道エレベーター前提の宇宙太陽光発電、核融合の三つを考えています。
一つだけだとそれが失敗したらアウトですが、三つなら二つまで失敗してもいいのでなんとかなるでしょう。
特に外洋施肥は現在の技術で可能です。
沿岸砂漠を海水で灌漑するのは、海水で育つ稲はまだ技術が未熟ですがアッケシソウやアイスプラント、海藻・海草、マングローブ(+ラクダ)ならわずかな技術研究でできるはずです。

21

戦争で「今日殺した相手」の細かいプロフィール…小学校の卒業文集から最後の家族への手紙のコピーまで…が寝る前に枕元に届いていたら誰が戦えるでしょう。
まして戦略爆撃なんてやったら…

あ、とことん邪悪な人…社会病質者なら大喜びで闘いますね。
そういえば、邪悪な人間だけを集めた軍隊というのはなぜないのでしょう。
敏感な警官なら取り調べ段階で分かるでしょうし、徴兵制の新兵訓練でもわかるでしょう。

やはりルールを守らない邪悪な人間は軍隊などには適さないのでしょうか。
それともルールを利用することに長けた邪悪な人間にこそ軍隊は適しているのでしょうか。
嘘をつかないことと責任はどちらも軍隊には必須ですし…逆に、誰もが嘘をつかず責任を常に問われる平常人が多数の軍隊や警察では邪悪な人間はのさばれるけれど、彼らばかりになったら崩壊するのかもしれません。

でも「邪悪な人間を集めた」システムはそれはそれで機能するのでは?

20

生活保護は廃止されるか、それとも利権者は残して事実上機能しなくなって自然消滅するか、どちらでしょう。いつごろでしょう。

そして「生存権」は国民投票にかけたら可決されるか否決されるかどちらでしょう。
人間は無条件に生存権を持つのか、それとも何らかの資格に合格する者以外は餓死すべきなのか。
世界はずっと鎖につながれて鞭打たれ、力尽きたら海に放り込まれるガレー船なのか、それともそうでないのか…

自己責任・自力救済を要求するというのはこういうことでもあります。
島にいて、今いる島が燃えていてこのまま島にいると確実に死にます。対岸まで渡らなければなりません。
その対岸までの深い海の幅が、10cmだろうと100mだろうと10kmだろうと1000kmだろうと同じだ、というのが自己責任論の本質です。
人生は過酷だ、越えなければならない…
でも10cmなら全身麻痺でなければ誰でも越えられます。
100mなら90%は何とかいけるでしょうか。
10km泳げる人は何%でしょうか?
1000km泳げる人間など誰もいません。

問題なのは、「何割が対岸まで泳げるか」の問題が出てきているのを無視することです。
何割も溺死…現実の経済では餓死…今のところはほとんどは餓死の替わりに自殺しても、それを容認しているのです。

そしてそれを容認するのは、あえていえば海の幅と関係なく、本質的にはアウシュビッツと同じです…十分に働けないと職員が不要と判断した者は死。

ガス室がないだけ、むしろアウシュビッツより残酷なのですよ。
他者に選別されて自殺するよう追い詰められ、自分でそのことに気づけず自分をひたすら責めて自殺に追い込まれるのは、他者に決定されてガス室に引きずられるよりはるかに残酷です。

19

憲法改正の実行に関わる権力者達の「本音」を改憲案にしたら?
といっても、それが彼らの本当の姿とは限りません。

批判者も人間です。人間は自分が批判する相手を怪物とし、自分の無意識の一番悪い部分を投影します。
たとえば僕は、自分が敵の手に落ちたときの想像は「自分が知っている最悪の拷問」です…それは僕の拷問官としての部分がやりたがっていることなのです。
ですから、今僕が護憲派の言論を通じて知っている「改憲派」の思想は、「護憲派の無意識の最悪の部分の投影」に過ぎない可能性が高いのです。

本当に必要なのは、改憲派の生の言葉です。護憲派よりのマスコミによって加工されていない。
一番いいのは改憲派権力者に直接インタビューすることですが、それは「建前」でしょう。
彼らの「本音」はどうすれば知ることができるのでしょうか?

18

遺伝子改良で、「羊や山羊にとっては絶対食べないほどまずいけど、人間には毒もなく味も普通な」小麦やトウモロコシ、大豆ができれば、その畑に羊や山羊を放牧して他の草全部を食わせて除草できるのでは。
害虫はカマキリやクモを大量に放して。ニワトリなどでもよさそうです。
となると残りは(作物の)病気があります。

え?食べた人の三代後の子孫に毒が出るかもしれない?
だったら「そのために餓死せずにすむ人数」と比べてみては?

遺伝子改良どころか農薬・化学肥料・機械耕作機を含め近代以後の農法を全部排除して地域ごとの伝統的な農法に徹しても、いやすれば、地球は全人類をずっと養える…とは僕は信じていないんです。残念ながら。

17

もし中国から「近代」科学が生まれていたら、その体系は現在の科学とどう違い、どう同じでしょう。
インドだったら、インカだったら?

要するに科学体系は文化とは独立したものでしょうか。

少なくとも数学体系は文化とは違うと思いたいですが、もし人間の指が六本だったら、今と同じ数学体系でしょうか?
もちろん「今の我々の数学体系と同値」であればほかの問題は事実上無視できますが、同値でさえないまったく別のもの、ということは?

あれ?そういえば和算は西洋数学と本質的に同値でしょうか。

少なくとも動物分類学で「偶蹄目」「奇蹄目」などとあるのは、旧約聖書で蹄が分かれてるかどうか(+反芻の有無)で食べられるかどうかを分けているのが大元だとしか思えません。
ついでに偶蹄目に近いラクダがわざわざ妙な分類になっているのは、反芻するラクダが旧約聖書でなぜか食べられないことになっていることからでしょう。

ついでにですが、オーストラリアの砂漠でラクダが増え、ラクダを食べようなどというキャンペーンも起きているそうです。
まあウサギの件もそうですが、根本的にオーストラリアに大型肉食動物がいないことが悪いのかもしれません。
狼やライオンを下手に導入したら在来有袋類を絶滅させそうですが。

考えてみると、羊を食べるよりラクダを食べるほうが生態系に対する負担は小さい気がしましたが、淡水消費量だけでもどちらが多いのでしょう。
またラクダが海水を飲み、マングローブを食べて育つことができるのであれば海水から肉を生み出すことができる…そうだとしたらその圧倒的なコスト面の有利さがなぜ羊や牛の肉を駆逐していないんだとも問えますが。
結構食用動物としてのラクダは重要なのかもしれません。
それが表に出ないのが旧約聖書の規定だとしたら厄介な話です。

16

ソ連など社会主義は抑圧が厳しい社会でした。
福祉国家も管理的な面がありました。
でも新自由主義・新保守主義も、少なくとも負け組には非常に厳しい監視と管理があります。
どこに(市民的)自由を注文すればいいのでしょう。

第三の道にはあるでしょうか?南米反米左翼政権には?

ビンラディンやイラン、アメリカのテレビ伝道師には絶対ないです。

日本国内でも小中学生の携帯電話を禁止するとか、「自由を後退させる」政策ばかりが出ています。
それも一部の保守的な権力者の気まぐれに近いレベルのものや、宗教団体などの激しい主張が簡単に絶対的な政策になってしまい、誰も批判さえできなくなるのです。
純粋な自由の擁護者はどこにもいません…自由は放縦じゃない、公共の福祉だ、道徳を守れという声のほうが常に強いです。
少なくともエロマンガを擁護する政党は一つもなく、宗教団体が強い圧力をかけている以上いつかは押し切られる運命です。
あまりに多くの人が、愚かさも含めた自由、世界をきれいにしたいという衝動の愚かしさを知らないのです。

15

アメリカのビッグスリー…大自動車メーカーが破綻しそうだということです。
でもなぜ破綻しそうなのでしょう。
自動車の需要がないからでしょうか?
その需要のなさも、自動車そのものの需要が少なくなったのか、それとも日本メーカーなどにシェアを奪われたからでしょうか?
それとも資金関連の、変な借金とか何とかで首が回らなくなったのでしょうか。

借金の変な動きが原因なら公的資金投入と幹部交替が有効でしょう。

日本メーカーなどにシェアを奪われたのなら、技術レベルを上げるか諦めるかですね。

完全に自動車自体の需要が少なくなったのなら?
そうだとすると日本も他人事ではないですね。
一つにはフォード思想に戻り、自動車を買えるだけの賃金を一つ一つの企業が出すことがあります。
またはベーシックインカムで収入を保証してもいいでしょう。
現在の新自由主義は先進国の多くの人間を極貧に落としています…そのせいで自動車の需要が下がっているなら自業自得もいいところです。

また、自動車以外にその技術を生かせる別の商品を作ることはできないのでしょうか?
特に経済が発展しつつある途上国にとって本当に便利な。
本当に自動車は最高なのでしょうか?

膨大な失業者が出るとしたら、それはどこが吸収するでしょう…
でもこれまでも、空前の長期好況といわれながらずっとジョブレスリカバリー…労働者の多数はより不安定に、より安い給与になって、その結果企業の業績と評価が上がる構造でした。
単純なことを認めるべきでは?今の、そしてこれからの経済システムは、多数の労働者を極貧にすると。ならそれに数百万人の失業者が加わっても別に変わらないのでは?

ならばまず基本原則をどちらにするか。「新しい社会で自分の餌を稼げない弱者は餓死しろ」か、「無条件に全員を、全員で食わせる」か。
そして、今ある産業システムは多くの人には安い給料しか払えないことを肯定するか…否定するなら何か新しい産業はできないか。

14

義務教育であらゆる最悪、人生で重要なことを教えておかないのはなぜでしょう。
少なくとも僕は習っていません。

13

本来絶対評価や相対評価という枠組みがおかしいのでは?

日本において、ありうる最も根源的な評価基準は「学習指導要領達成率」のはずです。
学習指導要領試験という仮想試験があり、その得点率が全てのはずです。

というより、学習指導要領を完全習得せずに進級し、卒業できることがおかしいのです。

あと、企業はどんな「学習指導要領」を求めているのでしょうか?
さらに本音で階層別が許されたら。

12

文明の条件が保存食を大量に得られることだとしたら、海でも亜熱帯森でも得られます。

海では魚介類、特に貝類を乾燥させたものは非常に高品質の保存食です。
魚の塩蔵品もそれに次ぎますし、海藻の乾燥・塩蔵品も価値のある保存食です。

森ではドングリなどの堅果はほぼそのままで長期保存ができます。
レーズンなどドライフルーツも大量に得られ、非常に価値のある保存食です。
乾燥したキノコもかなりよい保存食です。

また森林ではなく砂漠で、デーツが「木になる主食」なのが興味深いです。

潜在的にはですが、シロアリやクワガタムシなど木を食べる昆虫の幼虫やカタツムリ・ナメクジなど軟体動物を乾燥させたものも良質の蛋白源であり、栄養価の高い保存食になりえます。

特にシロアリのバイオマスが多い熱帯雨林は湿度が高く保存はしにくいですが。

11

ブドウ糖、干しナツメヤシ(デーツ)などは駅通路の露店ではよく売っていますが、スーパーマーケットではほとんど見ません。
またビーフジャーキーの大きい袋が空港免税店の定番ですが、コンビニやスーパーには小さい袋でしか売っていません。

大豆や押し麦、大麦やトウモロコシを米のように10kg単位で売っているところも見かけません。

不思議なものです。

10

日本における平和主義は、世界のほかの国でのそれとは違いがあるでしょうか。
同様に敗戦国であるドイツとの違いは?
イタリアやノルウェーはどうなのでしょう。

そして日本の平和主義とキリスト教の関係は?
まず日本ではキリスト教は社会の多数ではありません。
日本のキリスト教が基本的に絶対平和主義を取っていることと、他国のキリスト教は自軍の存在を是認し、軍務にも就くことができることが矛盾しています。
それ以前に、日本では「キリスト者でありつつ軍備を是認する」ことが許されるかどうかも僕は知りません。

外国では平和主義・良心的徴兵拒否などの主な源泉はキリスト教の、特にクエーカーなど一部宗派ですが、日本における平和主義は?

9

昆虫が海に進出していないのが不思議です。
あらゆる淡水の生態系には、昆虫はきわめて重要な位置を占めています。
なぜ海水でも同様ではないのでしょう。
何億年も進化の時間はあったのに。

もちろん(微生物の助けを借りずに)セルロースを消化吸収できる動物、空中窒素を固定できる植物がないこと、クラゲを食べる生物がほとんどいないことも同様の疑問です。

8

集団としての人間は、根本的に違う、一つの超知性を作り出していると思います。

ただし明らかにその知的レベルは、優れた個体よりはるかに下です。
少なくとも本来の環境以外で、環境を理性的に理解して長期的な判断を下し、自滅を自制する力は非常に低いです。
そのくせ、個体を従わせる力は圧倒的に高いのだからたちが悪いです。

でも今は何とかそれを飼いならさないと、人類全体で破滅します。
何がそれを飼いならすのか、という問題もあります…僕は小説で人間以上の知性を仮想しましたが、一般にSF小説では人間以上の知性による支配はディストピアになります。
人間の、自治権を否定し禁治産宣告を出すことは、許されないのです…アスタウンディング誌のジョゼフ・キャンベル編集長が許さなかっただけだったのかもしれませんが、そんなに変わりません。

いや、その集団としての知性を信頼するのが保守で、それを信じず人の理性だけで社会を再設計するのが革新、でしょうか?

7

温暖化CO2原因論の真偽…(プラスが真、マイナスが偽)
新エネルギーの可否…(プラスは可、マイナスは否)
選別(十億単位の大量死…自然にせよ人為的にせよ)の有無…(プラスは選別有、マイナスは選別無)
科学技術の是非…(プラスが是、マイナスが非)
で、(温暖化有・新エネルギー可・選別無・科学技術是)など16の組み合わせがあります。
新エネルギーの是非と科学技術の是非が矛盾している気もしますが…それはどうでしょうか?
それぞれについてどんな未来像が描けるでしょう。

  1. (+ + + +)(温暖化有・新エネルギー可・選別有・科学技術是)
    科学技術水準を維持発展しつつ温暖化に対応するため、不要な人口を大きく削減しながら新エネルギーへの切替も積極的に行う。
    人間が完全に理性的・科学的動物でないとこの道は取れない。
  2. (- + + +)(温暖化無・新エネルギー可・選別有・科学技術是)
    温暖化は否定されたが、石油自体は枯渇するし科学技術の大幅な発展により新エネルギーのコストが低下し、「石器時代が終わったのは石が不足したからではない」ということで新エネルギー中心の社会へ。
    ただし砂漠化を防ぐため、貧困地域に強力な伝染病を蔓延させて人口・放牧密度を大幅に低下させる。
  3. (+ - + +)(温暖化有・新エネルギー不可・選別有・科学技術是)
    温暖化がひどく新エネルギーも使えないことがはっきりしたので、とにかく人類の人口そのものを減らすことに。人工伝染病か、軍隊による虐殺か、政治的に内戦を煽るか、それとも意図的に、一部の富裕層の区域だけを分離して文明崩壊状況を作って勝手に殺し合わせるか…
  4. (+ + - +)(温暖化有・新エネルギー有・選別無・科学技術是)
    これが理想的。温暖化はあるけれど科学技術の進歩で省エネを進め、また新エネルギーの効率を高めて化石燃料に取って代わらせ、また世界全員の教育福祉を高めることにより人口の自然減を起こして文明を安定させる。
  5. (+ + + -)(温暖化有・新エネルギー可・選別有・科学技術非)
    温暖化がひどく、新エネルギーへの交替は進むけれどやはり人口圧が大きいし、また科学技術自体も予防原則を優先して制限しているので大人口を食わせ続けることはできない…人口を削減する。
  6. (- - + +)(温暖化無・新エネルギー非・選別有・科学技術是)
    温暖化はなかったものの新エネルギーはやはり不可能だとわかり、石油枯渇による混乱を避けるために世界人口の半分くらいを殺し、科学技術を温存した富裕層が遺伝子貴族となって世界を圧政下に置く。
  7. (- + - +)(温暖化無・新エネルギー是・選別無・科学技術是)
    これも僕にとっては理想。温暖化の影響は新エネルギーのおかげか最低限、全人口が発達した科学技術で食えて宇宙開発も進み、というSF的バラ色未来。
  8. (- + + -)(温暖化無・新エネルギー是・選別有・科学技術非)
    新エネルギーの開発は進んだけれど予防原則の強化・ディープエコロジーの影響力で核融合など危険な科学技術は封印され、農薬などの使用も禁止されたがそうなると人口が多すぎるので、大半を殺して温暖化を食い止め、少数の人が比較的低いレベルに制限した科学技術でできるミニ水力・風力など分散型の地域密着エネルギーで生活。まあ矛盾かもしれない。
  9. (+ - + -)(温暖化有・新エネルギー非・選別有・科学技術非)
    温暖化がひどく新エネルギーも使えない。科学技術も反対のほうが勝った。人口を計画的にとことん減らして江戸時代ぐらいの薪炭で生きられる水準にするか、それとも世界が飢餓で崩壊し、とことん殺しあって薪炭で生きられる人口まで減って落ち着くか。
  10. (+ - - +)(温暖化有・新エネルギー非・選別無・科学技術是)
    温暖化はひどいが新エネルギーは使えないことがはっきりした。だが科学技術の進歩で、薄いとうもろこし粥ぐらいなら全人類に供給できる。ただしそのためには人権などは認められない、全人類を最低限飼育するだけのすさまじい世界環境共産主義になるが。
  11. (+ + - -)(温暖化有・新エネルギー是・選別無・科学技術非)
    温暖化がひどく、予防原則で科学技術を大きく制限されはしたが新エネルギーへの転換がある程度進み、また非耕起栽培など伝統的な栽培技術も復活させて何とか全人類を選別なく食わせることに。
  12. (+ - - -)(温暖化有・新エネルギー非・選別無・科学技術非)
    ディープエコロジストの理想。温暖化があるが、科学技術を捨てて非耕起栽培など伝統的な栽培技術に戻り、生活水準は電化製品や車を使わない江戸時代まで引き下げることで全人類を何とか食わせる。本当にそれで百億が食えるのかには疑問があるが…また人権水準も保てるのだろうか?
  13. (- + - -)(温暖化無・新エネルギー是・選別無・科学技術非)
    温暖化はなかったがやはり石油が尽きるので新エネルギー開発は進める。ただし科学技術の発達には否定的で、分散されたミニ水車などを利用。伝統的な栽培技術で全人口を餞別なく食わせる。
  14. (- - + -)(温暖化無・新エネルギー非・選別有・科学技術非)
    新エネルギー、科学技術とも捨てて、人口を大きく削減して江戸時代の文明水準に戻すことで温暖化を予防。日本の反温暖化論者の理想?
  15. (- - - +)(温暖化無・新エネルギー非・選別無・科学技術是)
    現状の延長。温暖化はない、石油は非生物由来で地球の底からいくらでも沸いてくる。全人口が今と変わらないかもっと発達した暮らしをずっと続ける。
  16. (- - - -)(温暖化無・新エネルギー非・選別無・科学技術非)
    温暖化はなかったし太陽電池や風力は使えなかった。また科学技術そのものを捨てる方針を採った。ただし科学技術を捨てたことで温暖化が最低限ですんだためもあり、伝統的な栽培技術の力は想像以上に大きく、全人口を食わせながらゆっくり減らすことができた。

他にも「基本的人権」「人間の精神構造改造、人間以上の知性」「自己増殖性ナノマシン」など様々な因子が考えられます。
あっという間に情報爆発が起きますね。
未来像自体は大きく分けて「論」「論者」「前提」「批判」の順に出すと

ほかにあるでしょうか?

6

低緯度で、サンゴ礁が発達するには少しだけ深すぎる海域に杭を打ち、その杭の間をチタンかガラスの鎖でつないでサンゴをつけてやれば、サンゴ礁が発達して二酸化炭素を吸収し、魚を増やしてくれるでしょう。

ずっと浮きを利用して人工的にサンゴ礁を作ることを考えていましたが、浮きはサンゴ礁が大きくなるとどんどん浮力を追加しなければ沈みます。
でも杭なら重量制限はあまりないです。

サンゴ礁が発達するには少しだけ深すぎる、低緯度で日照が多い、主要航路の邪魔にならない、という海域は結構多いと思います。

5

これからの文明をどうするかの本質的な要素として、淡水・エネルギー・食料を互いに転換できる量として考えるべきだと思います。

仮想的に、エネルギー・淡水・食料がそれぞれ好きなだけ出る壺を想像してみればよいのです。
今の人類は石油と言う、エネルギーが好きなだけ出る壺を好き放題使って豊かな生活と過剰な人口を作り上げました。
でもその壺の底が見えてきたのです。

仮に淡水がいくらでも出る壺があれば、サハラ砂漠に持って行けば食料が得られ、バイオエネルギーも得られます。
今のアメリカは化石地下水という淡水の…文字通り有限の壺を使い尽くそうとしているのです。
エネルギーがあれば海水淡水化で淡水を得られますし、空中窒素固定による肥料や動力耕運機などで食糧生産も上げられます。
食料をエネルギーにできるというのがバイオエネルギーです。でもそれは間接的に淡水とエネルギーの壺も使っています。

で、エネルギーだけでなく淡水も今ほとんど利用しつくされているのはわかっています。
まあコンゴ川をサハラ砂漠にとか、カナダの水をアメリカ中西部とか、アマゾンの水をビニール袋に入れてアメリカ中西部にとか、南極の氷とか無茶計画はあるにしても。

でも海水は利用可能な淡水の何万倍もあります。そして日光は海にも砂漠にも惜しみなく降り注いでいます。
だからその海水を利用して日光を、食料・バイオエネルギーにするべきなのでは?
これに反論できる論は何かあるでしょうか?
海藻の大量養殖、砂漠地帯沿岸部での海水灌漑可能な塩生植物の大規模栽培、そしてそれらを飼料やバイオエタノールにする技術を磨けば、海水と日光から食料・バイオエネルギーを得られるはずです。

それには沿岸部で水田のように海水を引いて塩生植物を育てる、海水で育つ稲を遺伝子改良で作る、海藻をいかだで養殖する、水と日光は十分あるけれど栄養塩類が少ない外洋に化学肥料やくみあげた深層水を薄く撒く、窒素など肥料分はあるけれど鉄だけが足りない海域に鉄を撒くなどの技術開発が考えられます。

4

温暖化は問題の本質ではないと思います。
むしろ未来、ピークオイル後のエネルギーをどうするかの問題です。
最も重要な問題は、太陽・風力が本質的に使えない、石油の無駄遣いでしかないのかどうかです。

2020年、2050年、2100年、3000年、それぞれ人類は何をエネルギーにしているのでしょう。
太陽光・風力?
百年後千年後も化石燃料?
大規模宇宙太陽光発電や核融合など技術を前進させる?
近代科学技術を否定して薪炭?
宇宙太陽光発電?核融合?
真空エネルギーやダークエネルギーやコズミックストリングや微小ブラックホールなど現在は物理理論にちらっと出ているだけの代物?

温暖化の有無に関わらず、省エネはすべきです。また使えるならば太陽・風力など自然エネルギー発電を進めるべきです。
温暖化を心配する必要はなく、石油が無限にある場合のみ、今の延長でガンガン石油を使いましょう。
といっても石油は無限にある、などという人はいないはずです。いくら「三十年前も石油はあと三十年と言っていた、今も石油はあと三十年と言っている、三十年後も石油はあと三十年と言われるだろう」といっても、百億がアメリカ人富裕層の暮らしを石油で何億年も送れるとは思ってはいないでしょう。

となると、自然エネルギーが使えない、石油が切れた、さあどうしましょう。その最悪を考えると、温暖化の有無など大した問題ではないです。
科学・産業革命を否定し、エネルギーは薪炭に依存し自然と共存する江戸時代のような世界でしょうか?
確かに持続可能性は高いです。江戸時代の日本が好例です…が、日本は地理的にめちゃくちゃに恵まれていることを忘れてはなりません。
単純に問えば、地球は何人がそれで生きていけるでしょう。
文明崩壊の結果多数が死ぬか、または計画的に人類の多数を選別するか…どちらがいいでしょう。

もう一つ、石油があるうちに科学文明を進めて離陸させる未来像もあります。
核融合炉や、宇宙の大規模で自立的な太陽光発電システムです。軌道エレベーターや自己増殖性ナノマシンなどもっと技術を進めなくてはならないでしょう。
さらに人類の大半を宇宙に移住させれば、地球環境を急速に回復させることもできるでしょう。
科学技術を嫌うエコロジストにはあまり人気はありませんし、SFはアポロ計画を最後に政治家・有権者にはなぜか嫌われ者です。
軌道エレベーターを前提にした宇宙太陽光発電のエネルギーペイバックタイムは?それでもやはり石油の無駄遣いでしかないのでしょうか?
原発も面倒なファクターです。

温暖化だの寒冷化だのの議論は、それに付随する問題でしかありません。
人間が対策してもしなくても温暖化するかもしれないし寒冷化するかもしれない…針路が霧なら救命ボートを。
温暖化しても寒冷化しても、できれば人類全員餓死しない、気候変動がひどいようなら誰を生き延びさせるか決め、できるだけ人類がこれまでに作った貴重な文化・自然が作った遺伝子資源などを飢えた暴徒の手が届かないところに保存するべきです。
アレクサンドリア大図書館の炎上を繰り返してはならない、でも文明が崩壊したら人間は必ずそれをやる生き物です。そのことはイラクやアフガンで痛いほど見せつけられました。
だからどこか、暴徒の手が届かないところに予備を置いておくべきですし、世界の全員に人間の知と美のできるだけと、崩壊した世界での生存術をまとめた本を渡すべきです。
やはり再生可能エネルギーが使えないで石油産出が減ると同時に世界が崩壊する場合を考えても、その備えは必要です。

3

被差別部落の糾弾集会と、連合赤軍の総括に共通項はないでしょうか?
また、精神分析の生兵法と権威主義が結びついても、同様に最悪の暴力が生まれないでしょうか。
他人の内心を決めつける事以上の暴力はありません。

2

絶版になった本はすぐ、テキストだけでも全部インターネットに無料公開して永久保存するようにすれば多くの知が泡沫として消えうせることはなくなります。

低額の有償公開でも、ロングテールとして商売になるかもしれません。

1

人間にとってどれほど魔術的な考え、いや心の動きが本質的か、人は理解しているでしょうか。

国旗国歌や死刑で騒ぐ人々は、国・政治…それらがどれほど儀礼を必要としているか、人間がどれほど儀礼的な存在か考えているのでしょうか。それも賛成反対どちらも。
どれほど普段から政治・社会が、魔術に過ぎないスケープゴートの論理によって動いているか自覚しているのでしょうか。
教育も仕事も、どれほど魔術的なことに依存しているか自覚していないのでしょうか。
科学者ではなく魔術師としてやっていることのほうがいかに多いかわかっていないのでしょうか。

魔術的な考えというのは…思考・言語・儀礼やそれに付随するものが現実を変えられる、現実全体は一つの物語で、人はその物語に干渉できる、あらゆるものは擬人化できる、で一応定義できるでしょうか?
また集団を維持する魔術も重要です。伝統・儀礼・儀式だけでなく…もっと微妙な、集団が一つの生き物となり魔術がそのリンパ液であるような…

進化心理学的に考えれば、思考・言語・物語が現実を近似するシミュレーションとして機能し、未来予測により生存に有利だったためにそれが強化された、と考えていいでしょう。
実際、最も重要だった「人間集団の行動」は言葉や踊りで変えることができたのです。
また人間でないものを擬人化することも、たとえばライオンは「自分を食べようとしている」という判断はライオンをそのまま理解しようとするより有効だったでしょう。

とっさの判断や複雑な問題が多い原始生活では、合理的・科学的思考は必ずしも有効ではありません。ミスタースポックのような完全合理人、データのような論理演算機械はアフリカのジャングルでは生存できないでしょう。
人間の言語、身体自体が進化段階から儀礼・魔術に適応していることを無視して合理人として扱うのは正しいでしょうか?

上の論考は基本的に『利己的な遺伝子(リチャード・ドーキンス)』からですが、彼が宗教は不要だというのに少し疑問はあるのです…信仰がないとしても儀式、集団を維持するための魔術的要素は人間にとって必要なのでは、と。