枕元の計算用紙

ホーム ブログ

1999年7月 8月 9月 10月 11月 12月
2000年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2001年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2002年1月 2月 3月 4日 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2003年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2004年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2005年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2006年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2007年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2008年1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月

2008年9月

1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 8日 9日 10日 11日 12日 13日 14日 15日 16日 17日 18日 19日 20日 21日 22日 23日 24日 25日 26日 27日 28日 29日 30日 31日

30

大量の家畜し尿・化学肥料などでメキシコ湾や北海がひどく汚染されているとのことです。

それら全部でもまだ足りないほど多くの肥料を要求し、それに見合う収穫を…食料でも飼料でも繊維でも何でも…得られる作物を探すか遺伝子・品種改良で作るかして、近くに畑を用意すればいいのでは。
ミシシッピー河の水を一時広大な湿地や水田に送ってもいいはずです。

それにしても、その汚染が海洋の光合成を増やし、二酸化炭素を吸収する効果はどれぐらいあるのでしょう。
汚染された湾からものすごい量の魚が獲れるとは聞いていません…同時に浅い海を埋め立てたのと、まともな生物が生きられる限度を超えた汚染だったのでしょう。
限度を超えていない程度に汚染された海域に浅い海の部分…できれば天然干潟、無理ならガラスの鎖網でもないよりましはず…を少しでも広く取るべきなのでしょう。

29

中山氏の「暴言」やそれに対する反応に、いくつか違和感を感じています。

まず、単純に中山氏の言葉は左右以前に事実関係が不正確であり、あまりにも物事を単純化しすぎています。
なぜ…本当に保守派の支持者がその言葉を容認しているのだとしたら、その事実の無視さえ容認するのでしょう。
そのままでは保守=事実を重視しない愚か者とみなされてしまうのでは?

また、その妄言を批判する側には「〜のような認識を持つ者に政治家の資格はない」というものがあります。
でも本質的に、日本の選挙は被選挙権としては国籍・年齢・刑事訴訟的地位などを除き一切の制限はありません。
思想によって被選挙権を制限していいのでしょうか?
それどころか、「正しい認識」に反する者には事実上人権を認めていない論者も多くいます。
論理的な帰結としてもそうなります…「妄言」の認識…世界観が、その妄言を言う政治家を当選させるだけ多数の選挙民の世界観と共通しているのは間違いないのでしょうから、「妄言」を完全になくすためには、「正しい認識」を持たない有権者の選挙権を剥奪するか、認識を強制的に書き換えるか、抹殺するかしなければなりません。
それでは、「キリスト教徒は自由と民主主義、キリスト教徒以外は皆殺し」と本質的には差異はないです。

個人的には、その「妄言」の認識を、ちゃんと話になる水準まで事実を基にして高めた上で堂々と論戦に参加し、世界に対しても主張すべきだと思っています。
現状のように「妄言」としてしか出られない、おそらく人数としては「サイレント・マジョリティ」と言っていいほど多くの人が賛同している世界観、論が表に出ないまま封じられている状態は僕は健全とは思えません。
さらにその、いろいろな意味でのレベルの低さには正直吐き気さえ感じます。

賢い右派と賢い左派が賢い議論をするのは無理なのでしょうか?

28

トイレは畑で、というのが最も合理的だったのでは?

非常に大きい傘(テントのようにしゃがめば全身をカバーできるのがよい)と小さなシャベル、尻を拭くための何かを用意して、畑で穴を掘り、傘の下に隠れてあぜに横向きの穴を掘って排泄を済ませ、穴の中に排泄物と拭くものを入れて穴を埋め、そこは使ったばかりだとわかるように土に木の枝でも刺して印をつければ畑の土がきれいに処理してくれます。
あぜに沿って印がずっと続くので、途切れたところですればいいのです。畑が使い尽くされる頃には印も消えてそこの土も生物処理が済んでいるのでまた使えます。
また普通の畑ではなく果樹、できれば潅木の畑のほうが通年使えていいかもしれません。
尻を拭くには専用の木(葉が柔らかく、手が届く高さにいくらでも葉があり、通年葉を落とさない)を人家に一番近い畑の傍に植えてその葉を摘んでか、または木や竹のへらを利用し、使った部分が土に隠れて手に持つ部分だけ見えるように土に差せばそこは最近使用したばかりとわかります。

都市部であっても広い庭にそのための畑を用意してもよかったのでは?
貴族や金持ちの場合にはその傘などを奴隷に持たせればいいのですし。

そうでなかったのは、最中に農具で殴り殺されるのが恐ろしかったからでしょうか?
それとも動物レベルの本能から、全く無防備になる排泄時には物陰に隠れたい、開けた畑は嫌だ、という感じがあり、それが習慣として固定されたのでしょうか。
でも川などを利用する場合はかなり開放されますが。
あと冬季に土が凍る寒冷地では使用不能ですか。

もちろん西洋の都市ではおまるが普及していました…街路に窓から捨てるために。
それを手押し車に大桶を積んで運び出していれば、どれだけ周辺の農場の生産力が上がっていたやら。

27

移民排斥というのはあまりに愚かなことです。
なぜ労働者が移民に職を奪われるのかを考えてみればいいのに。

まず移民の本国Bにはまともな仕事がない。
移民した国Aには仕事がある。
A国企業はもっと賃金を下げたい。
だから移民がA国に行き、A国民より低い賃金で働けば、A国企業と移民は喜ぶ。

それらの要因を変えずに移民だけを追い出せば、確かに雇用は戻るでしょうが賃金はA国企業が満足できるまで下がるでしょう。
闇移民が増え、そうなると法に守られない彼らはもっと低い賃金で働くためA国全体の労働水準が低下します。
賃金を下げなければ、B国に工場自体を移すか完全自動化するか、潰れて他国企業に食われるかです。
政府が移民受け入れによる外部経済…迷惑を受けるのではなく、企業にその分も負担させるようにしたら、これまた企業は潰れるか海外に逃げるかです。
権力は企業と移民では企業のほうが強いのだから、移民を憎むのをやめて企業を憎め…とは言いません。それも不毛ですから。

根本的には技術が向上し、低賃金未熟練労働者でも戦力になるようになって熟練工の価値が下がった(二極化した)こと、世界が一体化して世界全体の最貧困層まで賃金水準の下落圧がかかっていることなどが問題なのです。

どうしようもないのは自明では?鎖国を選べない以上、あと一つしかないです…世界最低賃金と職。
B国にいるままでもまともな仕事があるなら移民はしないでしょうし、すでに移民した人も多くは帰るでしょう。
またA国企業も、賃金が高くなければならず、高くてもやっていける世界経済構造であれば自国民を優先して雇うでしょう。
でもそれをどうやって、という問題もあるでしょう。そのために経済援助をしても、B国が腐っていたらそれは穴の開いた容器と同じで無駄になります。
本質的には、賃金は国が決めるのか企業が決めるのか市場が決めるのかもあります。

ついでに、移民を必要としているのは企業といいましたが、企業といっても別に人間社会とは別の高次元にある怪物ではありません。少しでもいい暮らしをしたい、あるいは安いメイドやベビーシッターや介護師が欲しい、という単純な需要に応えているだけでもあります。

あと、孔子は移民を喜びました。君主の徳が高ければ周囲から民が慕い寄って移民し、天下など簡単に取れる、と。
それはなぜでしょうか?単純にどこの国にも未開墾の土地が豊富にあったのでしょうか?

26

「ランボー」シリーズのナイフのレプリカ量産版はとても売れる商品です。
4がどうだかは知りませんが…あれはいろいろ違います、実用性はほかとは違い文句なしなのですが。

では『アラモ』2004年版のボウイナイフ…まさに元祖である、ジム・ボウイが劇中で使ったナイフを量産して売り出していたらもっと売れたのでは?
1960年版の『アラモ』でのボウイナイフもとても魅力的でした。あれも量産していたら売れたでしょう。
またクロケットら脇役が使っていたナイフも、どちらの映画版も非常に魅力的でした。
『アイアン・ミストレス』の劇中ナイフも、ボウイナイフに一ジャンルを作ったほどの傑作でしたし、レプリカを量産してくれたらどんなに素晴らしいか。
それらの作品と「ランボー」シリーズでは人気の次元が違う?

そしてアラモ砦の戦い200周年、2036年にはどんなのが出るのでしょう。
どうせならアラモ200周年を機に、カスタム・マスプロ問わず世界中のあらゆるメーカーが競作して「ボウイナイフコンテスト」をやってくれれば非常に嬉しいのですが。
ついでに7〜12cmのハンティング・多目的ナイフ、7cm以下の細かい作業用ナイフ、折りたたみナイフもセットにした、「実用的な古典」のラインナップを競う総合コンテストを。
バック#110やスパイダルコのエンデューラのように実用性と機能美、マスプロの場合適度な価格も最高に両立させて。
力のあるメーカーならMPT、ダガーを入れてもいいでしょう。

ダガーは通り魔事件で規制される見通しですが、メーカーの実力が如実に出るので参考になります。
第一アメリカでやるなら日本でどう規制されようと関係ないです。
日本のメーカーもマニアも、こうなったらもうアメリカに亡命したほうがいいかもしれません。

25

麻生内閣発足…新首相に対する期待のなさは、毎回加速度的にひどくなっています。
安倍内閣は少しは期待を集めたようですが。
何より選挙管理内閣とみなされている以上、ある意味どうにもならないでしょう。

そして選挙結果は…少なくともネットにいる人のほとんどは、どうなろうと絶望には変わりないのでは?
民主党が単独過半数で政権交代しても、中途半端で連立の組み替え、場合によっては大連立などが起きても、民主党が自爆して自民党が辛勝しても、結局左右とも不満には変わりないのでは?

特に大連立からの再編というのは、完全に選挙が無意味になるということです。
それで民主主義国といえるでしょうか?あまりに長いこと、一年の例外以外一党独裁という時点で民主主義国ではないかもしれませんが。

で、どうなってほしいのですか?何かできることは、本当にないのでしょうか?
僕は一つ提唱しています、全有権者の過半数の署名運動、事実上の国民投票で全既成政党解散・全現職議員立候補辞退を政界に強い、ちゃんと政治思想の軸をそろえた選挙を行うことです。
ほかに何か、日刊ゲンダイ式悲憤慷慨(自民党はもう寿命で国民生活を地獄に落とす最悪政権、でも民主党もどうしようもない体たらく、それというのも国民が馬鹿だからもう絶望だ)でない建設的な案があったら教えてください。

この世界全体の経済危機、少なくとも「誰も飢え死にさせない」ためには?

24

たとえば「まともな人間なら、十分勉強すれば死刑廃止に賛成するはずだ」という命題は真でしょうか。
では「まともな人間なら、十分勉強すれば憲法九条を守ることに賛成するはずだ」は?
そうすれば、反対者は全てまともな人間ではない、というか非人間とすることができるので精神的に非常に楽です。

ある人と僕が意見が違うのは、僕の知識が足りないからでしょうか?
死刑廃止なども、中点連結定理やフェルマーの最終定理のように、同意できないのは勉強不足だからなのでしょうか?
それで何を勉強すればいいのでしょう…

そして、「何を勉強すればいいか」決める権力というのは、人間が持つことを容認できないほど恐ろしく強いものになりえます。
この本とこの本を読め、別の本を読むな、とやれば、中点連結定理同様結論は一つにできます。
しかしそれは人を相対的無知に閉じ込め、洗脳する…完全に支配するのと同じことであり、僕は人が人にやってはならないことだと確信しています。

支配について言えば、僕も含めて政治ブロガー・評論化の類というのは「自分が独裁者になればいい」と思っていないでしょうか。
それは、子供がバスの呼び鈴やエレベーターのボタンを押したがり、ハンドルを持ちたがるのと同じ、支配・操縦の欲では。
少なくとも僕は、それを自覚したいですし…その自覚がない人には独裁者になってほしくないです。「自分は正しい」「正しいことを理解できない者は無知か邪悪で人間ではない」「自分が認める情報以外存在を許さない」人が独裁者だったら圧政になるのは目に見えていますから。
「自分が独裁者なら民主選挙をする」と「君の意見には反対だが、君が意見を表明する権利は命をかけて守る」でなければ、その支配欲、独善、自己満足は…もちろんブロガーから独裁者が出る可能性はほぼないとは言え…あまりいいものではないと思います。
その心理は少なくともブログの蛸壺化…同じ思想を持つブログ同士がつながり、同じ思想を持つコメントだけがあってほかは排除される、そんな小さいコミュニティがたくさんある状態を招くのは自明です。

でも、その両方を認めても独裁者でい続けたいことには変わりがない以上、それは自分が民主的な投票で選ばれ続ける、すなわち多数が心から自分に賛成することを求める、という下手をするとビックブラザーになりかねない支配欲が隠れているのかもしれません。
支配欲から逃れることはどの道できそうにないです。

23

海には大量のプラスチックゴミが浮き、その多くが海流でいくつかの場所に吹き寄せられているそうです。
それは燃料資源として採算が取れないのでしょうか。

22

少なくともDSMでは、人格障害の基準は属している文化との適合性のみです。]

ではその「属している文化」そのものを裁く基準はあるのでしょうか。
多様性尊重・寛容の原則…相対主義?を掲げれば、それはあってはならないとなります。

でも人身売買・名誉殺人・女児割礼・人身御供などは認めていいでしょうか?
また環境破壊・持続可能性という基準もだめなのでしょうか?
ある文化…近代西洋文明…を押し付け、それを基準に裁くのはいやなものですが、かといって完全相対主義で女児割礼を許容するのも嫌なものです。

このジレンマはどうにかならないでしょうか…幼児の正義感では?

21

漁業は今のままでは持続不能です。

でも、世界全体で持続可能な漁業を目指したら、失われるものも多いです。
「工夫」「努力」「より大きく」がなくなり「割り当て」だけになるのです。

でも今までどおり、皆が海底を根こそぎ破壊するトロール網を工夫し、努力して巨大船団を仕立てて海域を根こそぎにしたら海が死ぬのです。
海は無限ではないことを前提にするのは無理でしょうか。
そして、その「世界は無限ではない」ことと、現実の世界で称揚される価値、「工夫」「努力」「より大きく」は相容れないのでしょうか。

まあ単純な解決策はあります。
海そのものの生産力を増す努力です。
栄養塩の乏しい外洋に肥料を撒く、窒素化合物はたっぷりあるのに光合成が少ない海域に鉄を撒く、魚が産卵し、育つのに必要な海藻の森・サンゴ礁・マングローブ林などをできるだけ増やす、など。

20

英語ができるがドイツ語は分からない日本人にドイツ語の文章を渡したら、ドイツ語がどんな言語かある程度解析できるでしょうか。
ドイツ語と英語は少なくとも同じヨーロッパで同じ印欧語族だ、という予備知識があれば楽かもしれません。

19

自分のある一日を記述するというのは面白い試みになりそうです。
内面を含めて記述すれば深い内省になるでしょう。

さらに、外国人向けに外国語で記述するのはいい勉強になるでしょう…語学、文化両面で。

そしてさらに別の時代の人…昔の人にわかるように解説しようとすると、自分がいる技術文明がどれほどものすごいものか理解できるかもしれません。
異星人を前提にした記述はどうなるでしょうか。

もう一つ考えているのが、一般的な「剣と魔法」ファンタジーの生活・自然の超高精細描写です。
その武器防具食物生活物資すべてに秘められた「ダッシュ村」に描かれているような、膨大な昔の技術を詳しく描いたら…。
と、逆にそれを考えると今僕の身の回りにあり、普通に使っているあらゆる「物」にそれぞれ膨大な、一時原料から商品までの製法情報があるわけです。

逆に小説から一切「心理描写」を省き、客観的な言動の描写に徹したら?

18

汚染米で社長が自殺したそうですが、なぜ食品関連スキャンダルはすぐに自殺者が出るのでしょう。

やはり命を預かる仕事だから責任感が強いのでしょうか?
それともすぐ闇から闇に消されるほど深い闇が骨の髄まで絡んでいる業界なのでしょうか?
単に、普通に連帯保証・経営者個人補償のせいで事業に失敗したら親族友人まで巻き込んで破滅するのが当たり前だから?

もしかしたら、食品関係だから大きく報道されるだけで、破滅して自殺する社長は年に何千人もいるのかもしれません。

だとしたら今の社会はおかしいのだ、となぜ誰も認めないのでしょう…それが当たり前だから正しく変える必要がない、と本気で思っていませんか?

17

船には重大なパラドックスがあります。
「(人間集団で動かす)船は航行できない」

前提1
船は、人間の集団を長期間閉鎖的な環境に閉じ込める。

前提2
人間はいじめる動物である。閉鎖的な環境はいじめを助長する。

前提3
あまりにいじめられれば、普通に自殺する者も多いだろうが、一定の確率でやけになる者もいる。

前提4
船はきわめて放火に弱い。弾薬・燃料油がない時代でも、帆布庫でも十分。

前提5
覚悟を決めた者の放火を完全に防ぐ術はない。

結論 ゆえに船は高い確率で放火されて沈んでいるはずであり、船というものが経済的・社会的に成立するはずはない。

でも現実に船は航行しています。どの前提が誤りなのでしょう。
結論が間違っていること、前提1、2、4が事実であることは確かです。
となると3、5のどちらかが間違っているということです。

3のやけになる人間は無視できるほど…水運が成立するほど少ないのでしょうか?
5、確実に止める方法がちゃんとあるのでしょうか?
全員が完全に監視・制圧されている状態を維持できているのでしょうか?
昔の船のプライバシーのなさが抑止になっているのでしょうか?
学校と違って多様な年齢集団であることや厳しい規律と上下関係が緩衝材に?
またはやけになりそうな者を確実に察知し海に放り込むシステムが?

いじめをエスカレートさせない心理システムがあるとしたら、それを学校に持ってきて欲しいものです。

16

石油を普通に入札する宇宙人、地球を誰から買えばいいのか聞いて回る宇宙人、冒険小説で古代遺跡から無限エネルギーの設計図を手に入れた主人公と人類のその後…

こういうことを考えているとふと。
星新一氏がやっていないネタなどあるのでしょうか。さらにクラーク・アシモフを加えたら。
もちろん上記のネタがあるかどうか、全集を読んで確認してはいません。

もし新しいネタなどないのであれば、作家や編集者は何をすればいいのでしょう。
鯖みそ定食の味付けを競うほかないのでしょうか?

15

宇宙太陽光発電以外に、「技術的には問題ないけど資金などで誰もやらない」ことってどれぐらいあるのでしょう。
メガフロートもそうでしょうか?
人間の科学水準と技術水準に大きな開きができていないでしょうか。

まあ科学水準を素粒子物理学のエネルギー水準としたら、今の技術はそれに遥か及んでいない気がします。
普通の実用工業技術がそれ…テラ電子ボルト級になることはあるのでしょうか。

といってもバイオ、生物はもっと大きい、原子のレベルであのどうしようもない複雑さを達成していますから、電子ボルトで測るのは意味がないかもしれません。

まあ何より、今の技術でできることはきっちりやって欲しいものです。
たとえ今は資金の無駄に思えても。

14

最も根本的に…あらゆる人は奴隷ではない!人は無条件に生きる権利がある!人は一人一人かけがえのない存在であり使い捨てではない!

これにどれほどの人が賛成するでしょう。
多くの人は、本音では反対しているのでは…大切なのは家族だけ、他は全部使い捨てで構わない、と。
そうでないなら、なぜ毎年世界で一千万人以上の餓死を容認しているのでしょう。
正直に「人は強者の奴隷、使い捨て」と言いきれる人は逆に少なそうですが。

問題は、その論理だと…ロスチャイルド家とかブッシュ家とかケネディ家とかの圧倒的な力を持つ族が、ターミネーターを作って自分の一族以外をほとんど殺して残りは奴隷にし、それで温暖化問題も解決しよう、という気になったら、少なくとも道徳的には指弾できないのです。

けれども奴隷労働をなくすため、無条件の生存権のため、使い捨て労働をなくすために一円でも払える人もまた少ないでしょう。
ましてその「あらゆる人」は善人ばかりじゃない、本当に「あらゆる人」です。

13

マスメディアの、科学との根本的な相性の悪さはどうすればいいのでしょう。
特に暴力と性を含む情報やいじめを含む質の悪いバラエティーには高い中毒性があり、小さい子から貴重な時間を奪っています。

本当はテレビを活用できれば、最良の科学教材になるはずなのに。
それをいうならパソコンもですが。

子供が欲しがるものばかりが売れてしまう…栄養のある全粒オートミールと野菜ではなく砂糖と脂の塊が売れるように…こればかりはどうしようもないのでしょうか。

12

日本は儒教(の一部)と仏教を受容しました。
でも法家と道教は入れていません。
今更気づきましたがなぜでしょう。
もし本格的に入っていたらどうなっていたでしょう。

中国にイスラム教が本格的に侵入できなかったのも謎です。
不況だけではなく軍事的征服も伴わなければ無理なのでしょうか?

というよりある時期以降は「布教」ってそんなに有効じゃないのかも。

昔の宗教は、今のように宗教のみではなく…現在の科学技術・政治思想などもろもろを含んだ知の体系だったのでは。

11

ガスの元栓を自動的に切ってくれる家があればいいのに。
煮込みボタンを押さない限り二分以上台所の床から体重が消えたら切れるとか、家から体重が消えたら無条件に切れるとか…
また出かけていて、家が火事ではという不安は結構大きいので、電話一本で家の火事の有無が確認できればいいのに。

まあ留守電があればある程度はできるのでしょうが。

10

十億単位の大量死なしで、人類全体が精神的に変革されることはありうるでしょうか?
何人死んでも無理でしょうか?ホモ・サピエンスはしょせんホモ・サピエンス、虐殺も差別も浪費も戦争も腐敗も変わらないでしょうか。
または科学技術を用いた人間改造での変革には期待できるでしょうか?
具体的には、終末じみた事態を描く冒険小説から、大量死なしで人類が根本的に変革され、今とは違う正しい生き方をするようになる、そんな話は作れるでしょうか?

いや…十億単位の大量死があっても、人間の精神はまるで変わらないのかもしれません。

l根本的に人間の精神は変わっているのか変わっていないのか、変わりうるのか変わりえないのか。
奴隷制やホロコーストを容認している人は少ないでしょう。
でも現在も毎年一千万人以上の餓死、膨大な児童買春や女子割礼、名誉殺人などが容認されています。
奴隷制が容認されていないのもそれは衣食住・安全が足りているからであって、それがちょっと足りなくなれば食人だろうが何でもあり、すぐ黒人を奴隷どころか家畜に戻しても皆殺しにしても何の呵責もないかもしれません。

9

ビックブラザー自身も含めて全員を徹底的に監視・盗聴すれば、監視・盗聴は人権侵害にならないのでは?
盗撮をしている人もその姿を、合わせているチャンネルごと見られることになれば文句はないのでは?
最大の問題は情報改竄…でもその改竄している所も見られる以上…

もうすぐ、後ろの小さいハエがカメラ入りでないことを証明できなくなります。
そうなったら「1984」式監視がされていないことを証明できないのです。
もちろんこの世界は正常だ、という自己欺瞞をベースに生きていくのは人間の得意技ですが。

8

スペインからアメリカ大陸にたどり着くより、中国からオーストラリアにたどり着くほうが難しかったのでしょうか。
間にはそれほど大きな大洋は存在していないようにも見えます。
ひたすら熱帯の熱病が怖いだけです。水も食料も常に豊富です。
日本から黒潮に乗ってアメリカにたどり着くのが無理なのはわかりますが…でも寒さに対応する技術と船さえあれば、千島列島ぞいにアラスカにたどり着けなかったものでしょうか?

またスペインからアメリカ大陸にたどり着くのは、スペインをイスラム教徒が支配していたときにそのままできなかったものでしょうか?
もちろん北アフリカ側からでも。
それがなぜできなかったのも、チャイナ・パラドックス同様面白いパラドックスになりそうです。

7

サイズなどが違うとどれほど世界が違うか…これは子供に科学を理解させるのには結構いいテーマかもしれません。

現実には、大きさが二倍になると面積は四倍、重さは八倍になるので巨大ロボットは合理的ではありません。
ある程度より小さいと、空気は水のように抵抗が大きくなります。だから昆虫は飛べるのであって、そのまま百倍にしたら飛ぶどころか自重で潰れます。
呼吸も肺を持たない昆虫は、バイクには空冷エンジンのほうが合うようにそのほうが効率がいいです。
また高速で水にぶつかると、鉄板のように硬く感じます。

ラジコン機とゼロ戦とB29の航続距離の違いもわかりやすいのでは。

6

世界と和解せよ、とよく言います。
でも、世界そのものが「おまえは要らない」と言っているのにどうすれば?
明治時代の士族は、歴史そのものに「要らない」と言われたのです。
氷河期世代のフリーター層も、経済そのものに「用が済んだら死ね」と言われているのです。

また、自分さえ変われば運命は変わる、と言う精神論は…よく言って、努力と同じ必要条件、精神論に過ぎないのでは?
努力はしたけれど失敗した人が多いのと同じく、心を入れ替えたけれど失敗する人のほうが圧倒的に多いのでは?

5

人間性の最も深い根本の一つにダブルスタンダードがある気がします。
家族と、アフリカで餓死している人を同じ基準で扱うことはできません。
国民とそれ以外もそうだ、と言う人も多いです。

4

パソコンの悩みが、余計なソフトが大量に入っているための性能の低下です。
それを避けるには自作か、特殊なソフトを使うかしかありません。

でも「うちは余計なソフトは何も入れていません。OSも自分で選んでください。オフィスもゲームも家計簿も年賀状も光メディア書き込みもテレビも何も全部ご自分で」とやるメーカーがあれば?
なら自作でいいように思えますが、組みあがっていてOSインストールだけは店がやってくれる、とか…

3

映画、アニメ、ゲーム…美少女ゲームさえも、古典といわれる傑作は音楽も素晴らしいことが多いです。

偶然でしょうか?
制作費の問題でしょうか?
でも低制作費の名作も音楽は素晴らしいものです。
逆にものすごい制作費をかけたものの駄作の定評がある作品の音楽は?

もしかしたら…シナリオや絵よりも音楽のほうが比重が大きい、ということはないでしょうか?
本当はシナリオも絵も大したことはないけれど、あまりに素晴らしい音楽ゆえにヒットし、そしてシナリオや絵の評価もそれにあわせて高い…ということは?

2

福田首相の辞意には驚きました。
なんのはっきりした理由もなく、という感じです。

まさか、民主党代表選をかすませるため?前にも似たようなことがありましたっけ。
でも無風でろくな演説もないとわかっている代表選を、そこまでして邪魔する意味があるでしょうか。

やはり政界は、表では何事もないように見えても裏ではいろいろ動いているものでしょうか。

で、…どうなるとしても何も変わりようがないのが今の政界のどうしようもないところです。
やはりどの既成政党でも、武力革命でもない政治の本当の交代、民主化を目指すべきでしょう。

1

環境問題・人口問題・食糧問題・石油枯渇問題・温暖化問題…それらをまとめた言葉はないものでしょうか。

単純に言えば、22世紀に人類文明が存続しているか。
「危機」の一言で済ませたほうがいいでしょうか。

さて、それで未来を語るには?
選択肢(人間が、ある方向を選んだにもかかわらず思い通りに進まない、ということもありえます)
「対策の有無(と結果)」「人為的選別(人口調整のための、人種などを基準にした大量虐殺)の有無」「格差が極大化するか否か」「科学技術を発展させるか抑制するか」「宇宙進出の有無」「人権状況は」などの選択肢が関わります。

そしてあらゆる選択肢があれば、さらにそれぞれにいい結果と悪い結果も考えられます…この道を行けば絶対大丈夫、などということはありません。