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30

「人類の存続」と「正義・善」。

矛盾するとしたらどちらを選ぶべきでしょう。
一致していると思っているのは、信仰でしかないのでは?

目的は、「地球人が滅びない」ことなのか、「全人類が改心する」ことなのか……
地球工学に反対する人は、後者です。

特に悪質なのが、本当は後者なのに自分を騙して、「**という理由で地球工学は不可能なのだ」と言いきってしまうことです。
やってみなくちゃわからない、一言で論破できるんですが。

隠れている前提として、「自分は全知だ」があるんです。

また多くの本で、「文明崩壊を避けるため、持続可能文明に」と主張されています。
実はそれには、「文明崩壊を避けるため、(これ以上の科学技術の発達は不可能なのだから&科学技術はそれ自体が悪なのだから)(全人類が改心して)持続可能文明に」と、略されている部分があります。
しかも、その「これ以上の科学技術の発達は不可能だ」というのは、根拠のある主張というより、善悪判断を根拠としているとしか思えないのです。

僕は、人類の行く末を考えるには、事実だけを根拠にしなければならないと思っています。
まず、人間は食べなければ死ぬという事実。
技術の未来は予想できないという事実。

その事実を前提にすれば、まず最悪…技術が進歩しない未来を前提にするべきです。
常に、何人分の食料が作れるかを考えておくべきです。
最悪の事態として、人口より少なければ、誰を死なせるかも考えなければなりません。

そして人類を存続させるために…

というか、人類の存続自体、善悪で言えばどちらなのでしょう。倫理学・哲学は、それについては驚くほど無関心です。

29

全ての生物は、「生きよ、繁殖せよ、子孫を残せ」が存在の目的です。
その目的は生命の本質、自己増殖分子そのものに刻まれています。

しかし、意識がある人間すら含めて、その目的を「意識」することはありません。
心をほとんどもたない植物や細菌も、問題なく生き、繁殖しています。
昆虫はひたすら本能に従っています。
大型脊椎動物も、多くは本能に従い、そして欲求……快楽を求め、苦痛を避ける、それだけで生き、繁殖し、子孫を残すことができています。

そして意識があるはずの人間。
人間は使命を求めます。
しかし、正しい答え……「人類滅亡を防ぐこと」が使命だ、ということを受け入れません。決して。

人類の活動において、滅亡防止の優先順位がいかに低いことか……スペースガード、宇宙移民、地下深いシェルターに必要な人数を退避させておく、SETIなどに予算をほとんど出そうとしません。
人類滅亡を防止することを主眼にする国際機関すら、僕が知る限りありません。
国連憲章などにも、「人類の存続」「滅亡防止」はありません。

質の低い徴兵兵士を使う軍のようなものです。
軍は兵士に「あの半島を取るぞ」などと、戦略目標を示すことなどしません。
兵士には、「シーツをまっすぐ敷け」「銃のボルトを引け」「大砲が目の前で咆哮しても銃撃されても構わず、太鼓に従って行進せよ」という、短期的な命令しか与えられません。
兵士はその短期的な命令に従っていれば良いのです。

人間も、短期的な命令に従っていれば……よかったのです、サバンナでは。

明らかに、原子力を制御し宇宙にはびこるのにも、化石燃料を減らして温暖化に対応するのにも、核兵器を制御するにも、そのシステムは合っていません。

人類の生存という長い目的を見て、そのためにすべてを考えなければならない……でも、それは人類の頭脳でも、不足なのです。

いや……地球が植民地にされていない、という事実は、宇宙の誰もそれはできないのだ、ということではないか……そんな気すらします。

28

安倍首相が法律を変えたりするうえでの態度として、「そんなつもりではない」「そんな悪いことは起きない」というのが目立ちます。
秘密保護法、憲法の改正や解釈変更、残業代ゼロも。
支持者もその論理で支持しています。

本当に善意で、それが悪いほうに行くことは一切考えていないのかもしれません。

だとしたら危険です。
自分は善意だから自分がやったことは思い通りのいい結果だけを生み出す、というのは、幼児の思考です。

ただ問題なのが、それに反対するのが護憲勢力だけで、護憲派が護憲派語でがなりたてるほど、反対の説得力が減るということです。
護憲派にも、「自分は善意で全知だ、自分の言うとおりにすれば何も悪いことは起きない」思考法は根強くあります。
そして、護憲派であるというだけで…いつもの文体を感じただけで、国民の過半数は、耳がぱたんと閉じるように言葉を完全に拒否します。その結論も間違っていると、検討なしに確信します。
それほど今の日本では、護憲派は多くの人に憎まれています。

護憲派がその構造を理解することはありません。
そして護憲派とは違う、新しい批判者が出ることもできないのです。
護憲派の、新人をつぶし取り込む技術・システムは完璧といっていいものです。

27

「人は能力にふさわしい報酬を受け取るべきだ」それが、新しい時代の中心的な正義のようです。

しかし、日本で本当に、「国際市場価値どおりの報酬」を徹底したら。
たぶん、億を超えるほんの少数。一千万円以上が…5%?10%はいますまい。
30%かそこらが、500万程度。
40%は30万かそこら。
残りは10万の価値もない、国際市場価値としてはゴミ。

本当に日本人の収入がそうなったら、どうなるでしょう。
確かに国際競争力は莫大になります。

しかし、内需は半減以下。
経済は大混乱になり、治安も崩壊するでしょう。
何百万人という餓死者が出れば、社会そのものが根こそぎ崩壊します。

それが望みなのでしょうか?

26

大企業で素晴らしい仕事をしている独身美女が、「なんでいい男がいないかなあ」とうめくことはよくあります。

答えは簡単。
「その椅子をあんたが取ったから」。

いい男を育てるのはいい仕事です。仕事をせずにいい男になれる男などいません。
いい仕事の数は一定数しかありません。
その半分以上を優れた女子が占めれば、当然その数だけの男は弾かれます。

その椅子で仕事をしていい男になっているかもしれない男が一人、どこかで高年齢アルバイトとして絶望しながら、もしかしたら行きつけのコンビニでうつろな笑顔を見せているかもしれません。
その美女の目に、そのコンビニのバイトはいい男には決して映らないでしょう。
その美女が占めている椅子で頑張っていれば、素晴らしくいい男だったかもしれないのに。

まあ、途上国やロボットにも椅子は容赦なく取られています。

男女平等が悪いとは言いません。
しかし、容赦なく、そういう結果になることも事実なのです。

25

明の鄭和艦隊は、なぜ日本を攻めなかったのでしょう。
やればできた気がするのですが。

それを言うなら、秀吉も北海道と樺太を探険開拓していればそのほうが楽だったし、フィリピンを征服してもよかったんですが。
まあ、秀吉が北海道に行かなかったのは、アメリカ大陸征服と同じ…一番儲かるのは黄金の略奪、次が奴隷に金銀を掘らせる、奴隷に砂糖やタバコを作らせる…自分で耕すのは圧倒的に儲からない、と。
そう考えると、秀吉が朝鮮・明を攻めたのは、成功していても儲かったのでしょうか。
全員欧米に奴隷として売り飛ばす、ということをせず、現地民を支配して耕させるだけでは、それほど儲からなかったのでは。

そして、明が海を捨てたのは、儲からなかった……明は奴隷を大量に手に入れて売って儲ける、という発想はなかったのでしょうか。

そう考えると、黄金>奴隷>>農業、という式も、当時のヨーロッパという特異な場でのみ言えるかもしれません。

当時のヨーロッパは、イスラム教国やインドなどが無限に黄金を欲しがり、香辛料などの高価な消費資材を売ってきました。
さらにヴェネチアなどの商人が、王室に無限に金を貸していました…アステカインカの黄金さえ、焼け石に水だったほどに。

考えてみれば妙な状態です。

あと、奴隷が儲かったのは、茶・砂糖・タバコという強力な金の泉があったからです。
それと、毛皮や染料になる木も当時の経済においては重要でした。

明は「欲しいものがなかった」から、日本を侵略しなかったし、西洋との交易も拒否した…

24

四十才以上の人間が、宝くじで三億円当たって、「それで勉強して年収三倍」が可能なことはあるでしょうか。
勉強ではなく、「それを元手に」でもかまいません。

つまり、ある年齢以降は、教育・職業訓練などは無効で、起業も成功率が低すぎる…

というか若くても、きわめて優れた人(日本では東京早慶)以外の高等教育は無効、というのが新しい世界のようです。

23

テロリストは、なぜもっとも有効で、残虐極まりないことをしないのでしょう。
単に、対象国の民間人、できれば女子供を、一人でも拉致してできる限り残虐に拷問虐殺し、実況映像と死体を一人でも多くの人に見てもらう。

海外旅行者、それこそハイジャックした飛行機や客船の全員。
できれば、対象国内の、比較的孤立した集落。

完全に防ぐことはできず、それは「国民の安全を守る」国にとってこの上ない屈辱になり、極端に気が滅入ります。
報復として対象国が残虐行為をすれば、それこそ思う壺です。

この言葉が害になることはないと確信します。
このことを、僕が地球人で初めて思いついた、それでこの記事を見た組織がなぜ思いつかなかったのだろうと実行する、などということはありえません。
僕は世界で初めて何かを思いつくほど頭のいい人間ではない、ということを信じます。

なぜやらないのか、といえば、エルサレムがなぜ存在しているかも謎です。
厖大な人数と金を持つ組織が、一つも核兵器を入手することができなかったという、驚くべき事実。

22

今は、護憲派も改憲派も、同じ病に侵されているように見えます。

要するに、「二つのシナリオだけで選ばせる。自分の思い通りになった=何も悪いことが起きない、か、敵が勝った=最悪、の二択。」特に、「自分の思い通りになって最悪の状態になる」を考えることを、その前提から否定する。
という、言葉の病です。

護憲派は、「軍事力を弱め、九条にすがれば全部よくなる。中国にもロシアにも北朝鮮にも悪意はない、悪意があるというのは改憲のための嘘だ」。
改憲派は、「今軍事力を高めれば中国に勝てる。日本が軍事的に暴走することは絶対にない」。

どちらも、後ろ半分は…要するに、自分の結論を証明するために、勝手に作った前提でしかありません。
それが許されるならなんでもありです。

僕は何も信じていません。
中国もロシアも、韓国も北朝鮮も、フィリピンや台湾も、もちろんアメリカも悪意の塊だと思っています。
そして日本の軍事力も、いつ暴走するかわからないと思っています。

僕の現状認識はこう…
巨体の不良が激しく争い、睨み合っている。どの不良も、平気で人殺しをする極悪人だ。
自分は、札付きで自分が正義だと思い込んでいる最強の不良の腰ぎんちゃくとして生き延びてきた。
だが、以前はブチ切れて、間抜けな形で不良たち全員敵に回して大立ち回りをし、救急救命室送りになった上に前科がついた。今も、いつブチ切れるかわからない。精神病の兆候が常にあり、薬でかろうじて抑えている。
それぐらい絶望的な状態で、だからこそ注意の限りを尽くして生き延び、力を蓄えるほかないと思っています。

さらにブチ切れないように、さらに前科をネタに…特に最強の不良に裏切られてフルボッコ…というか家族ごと皆殺しにされないように、恐ろしく慎重にならなければならないとも思っています。

「近隣諸国は絶対に善意だ」という仮定も、「安倍自民党は絶対に悪いことはしない」という仮定も、許されないのです。

21

池波正太郎「剣客商売」の「剣の命脈」という話で、死病で確実にもうすぐ死ぬ、と決まった武士が病床から刀を持って姿を消した時、家人はあわてました。
もう怖いものがなくなった彼が犯罪を犯し、家名断絶に至ることが恐ろしかったのです。
人間が、「怖いものがなくなった」…抑止が通用しなくなった、それ自体が恐ろしいのです。

人間は悪行をしないのは抑止があるから、というのが一般的な考えです。
そうでないなら、警察と刑罰の全面廃止にも同意するはずです。そう言う人もいますが。

今の、そしてほぼ間違いなく次の衆参同日選挙で、日本は野党が存在しなくなります。
自民党政権がどんな失敗をしても、選挙でお灸をすえられることすらなくなるのです。
それは、死病で家から出た剣士同様、何でもできてしまう存在です。

良識があるから大丈夫だ…そんな無責任な話はありません。
構造的に、悪行ができないように、首に刃を突き付けていなければならないのです。

個人ならば死刑で脅し、家族を人質に取り、地位で脅さなければならない。死病で死刑が無意味になった時点で危険な存在になってしまいます。
国家も、同様にがちがちに首に刃を突き付けていなければならないのです。

民主主義の人民も、間違っても全権を与えていい存在ではありません…首に刃を突き付け、これをするなと決めておかなければならないのです。

問題は、安倍首相の資質ですらありません。構造そのものなのです。
安倍首相の資質が完全であっても、人は誰でもいつかは死ぬのですから。

20

成長戦略とは、結局農業とか医療とか……要するに、新しいものを作るのではなく、同じことを効率よくやるだけ、ということですか。
空飛ぶ自動車を作るのではなく、自動車工場の動線をよくして生産性を上げる、と。
僕はそれが成長戦略とは思いません。

本当の成長戦略は、全くの新製品・新技術であるべきです。
それも、ジョブレスリカバリーしか生まないとはっきりしているIT以外のものでなければ。

「みんな何が欲しいのか」をドラえもんレベルで考えることから始めましょう。

少なくとも、自動車が電気になっても、みんなもう自動車は持っています。
空飛ぶ自動車のような革新性が必要なんです。

一番多くの人がほしがる、今ないものは宇宙旅行でしょう。

リゾートはもう必要ないでしょうか?海の真ん中でも?
超巨大な船を遠洋に遊弋させ、そこにヘリで往復するのは?

また、マグロやウナギを絶滅させない技術も重要なはずです。
アジアで考えれば桁外れの需要があるのですから。

というか、「成長戦略」……地球人そのものに新しいフロンティアを与えるようなことは、核融合炉や第四世代原発、浮体洋上風力発電、軌道エレベーターや極超音速スカイフック、3Dプリンタや自己増殖ナノマシン、脳=コンピューター直結技術などでしょう?

今の自民党が科学技術に興味がない、または反進歩で凝り固まっているとしたら、それは最悪です。野党がありませんから。
まあ野党ももっとひどい小国寡民主義者ばかりなんでしょうけど。

19

今の安倍政権支持者は、

「安倍政権は選挙で選ばれた。だから過ちを犯すことはない」
「安倍政権が過ちを犯すと考えるのは護憲であり、ゆえにその意見は誤りである。ゆえに安倍政権は過ちを犯さない」
という論理になっている気がします。

どちらも危険この上ないものです。
前者は民主主義の危険性を理解していません。
後者は論理的に破綻しています。

最大の問題は、野党が消滅したことで、安倍政権が失敗しても国民にできることがなくなった、ということなのです。

幸運にも素晴らしい独裁者であるとしても、独裁体制そのものが危険であるのと同様に。

18

大型客船を作るのと同じように、風力発電つき洋上人工都市を作ることは容易でしょう?
それほど採算が取れないのでしょうか?

帆で、寒いときは南に、暑いときは北に移動すれば冷暖房が必要ない、というだけでも価値はないでしょうか。

逆に、どんな条件が満たされればそれの採算が取れるでしょう。

僕は、ひどい紛争地域は、「ばらばらに旅立つ」のが一番いいと思ってます。争う群れは別々の新天地に住めばいい、と。

17

僕以外の人間は、本当に、「ドラゴンクエスト1の後の、勇者の建国事業」に心底何の興味もないのでしょうか。

そうとしか思えません、ドラクエの人気と小説の数、にもかかわらず「建国」の話を見たことがない、という事実があるのです。
ネットに考察サイトは一つありますが…

ドラクエ1〜3はあれほど圧倒的な人気だったのに、なぜそこには誰も関心を持たないのでしょう。

16

あえて、こういうほかないです。
「どちらの側に立つのか」と。

「検証されていない仮説は疑え」
「科学とは懐疑主義だ」
「人間は過ちを犯す」
「人は全知全能の神ではない、だから本を焼いてはならない」
「自分の頭で考えよう」
「人は人の内心を知ることができない、だから道徳を法律で追及するのは最悪の拷問と圧政にしかならない」
「人を責める心にフリーパスを与えれば、際限のない暴力になる」
「禁酒法や共産主義の失敗は、道徳を法で押しつければ失敗する、という証拠だ」
「権威主義が暴走すれば最悪の結果になる」

「ならぬもののはならぬのです」
「権威は絶対に正しい」
「考えるな、従え」
「悪を滅ぼせば世界は楽園になる」
「あんな悪いものから子供たちを、世界を守らなければ」
「道徳を徹底的に叩きこみ人間を完全にしないと国が滅びる」
「人間の皮をかぶった悪魔が隣にいる。容赦せず焼き滅ぼせ」
「犯罪者に味方する者も犯罪者で、人間ではない公の敵だ」
「敵を決して許すな」

……どちらの側につきますか?
残念ながら、前者より後者のほうが、人間の本性に近いのですが。
……近代人より、石器時代の呪術師のほうが。

また、「個人の幸福」と「伝統・共同体」のどちらを目的にするかの対立でもあると思います。
両方、というには、この両者はあまりにも激しく対立しています。

残念なことに、今の情勢を混濁させているのが、「ホシュ」側に本来対抗すべき「サヨク」が護憲の罠で動きが取れなくなっていることです。
護憲でない、権威主義だけに反対し自分の頭で考える勢力は、表に出てこないのです。

15

イラクはますます混迷が深まっているようです。

いっそのこと、中東も「戦国時代を許容して信長を待つ」ほうがいいような気がしてきました。

しかし、アフリカやアフガニスタンの軍閥と、日本の戦国武将はなぜこれほど違うのでしょう。
これほど長い期間が経っているのです。

そう…アフリカでは、どうやら「残酷なことをすればするほど儲かる」ようです。
近隣諸国を攻め取ることが容認されず、自分での農業や鉱工業が発達せず、援助と鉱山を先進国資本に売ることが最大の財源になってしまっている。
特に援助は、悲惨な「絵」があるところに集まるから、ガンガン残虐の限りを尽くせば援助団体が押し寄せ、そのあがりをかすめとって儲かる…

それが、悪い均衡状態を作ってしまっているようです。

それを打破する道としては、技術的になにも必要ではないのが、戦国を容認して信長を待つ。
もう一つ、メガフロートとか沿岸砂漠の海水灌漑都市とかができれば、そっちに余剰人口を移民させるのもありかもしれません。
まあ、何もできない、今の状態でがっちり固まってしまっているのでしょうね。

中東も…どんどんイスラム原理主義側に流れ、人権が失われていくのが流れでしょうか。
それとも、経済発展と人権は、報道以上に進んでいるのでしょうか。
場所によってかなり違いそうですが。

14

NASAが超光速宇宙船の設計画像を公開したとか。

夢のあることを考えられる人がまだこの地球にいる、というのはとてもうれしいことです。

できたら、今の我々に手が届く、夢に向けた次の一歩を示してくれる人もいてほしいですが。

13

日本は移民を入れるべきだという声もあります。
要するに日本で暮らす人の平均年収を大幅に押し下げたい、と。

どうして、日本人で余っている人がいるのですから、その人たちの年収を大幅に押し下げ、かつ生活できるようにする、ということは考えないのでしょう。

下半分は年収五十万、でもちゃんと子育てできる。それができればいいのでしょう?
どうして、その立場の人間はだれ一人いないのでしょう。

12

日本で、宇宙に関する科学的な話をする……ジャーナリストと科学者の両面を持つ著名な人たちは、人数も限られています。
そしてその人たちは、「科学技術はもう進歩しないし、進歩することは悪だ」「人類は地球の資源を大事に使い、欲望を捨てて細々と生きろ。宇宙に出ようなどと思うな」という共通した信念を強く持っています。

海外の天才科学者には、技術を進歩させ宇宙に進出する人類というビジョンを持っている人も少しはいますが…

11

三択です。

1下半分は稼げないから家も建てられないし子も育てられない。そんなのは人間じゃない、廃棄する。次世代なんて半分でいい

2バイト共働きで子育てできるように、ベーシックインカム・安価な公営住宅・家畜飼料用のトウモロコシと大豆の一般販売

3改憲して教育勅語を復活させ、フェミニズム・左・自由平等を叩きつぶし、若者は徴兵して戸塚ヨットスクール方式で鍛え抜き、規制緩和と自由競争を徹底すればぜーんぶよくなる

2は誰もいません。
3は結果的に1になります。

10

イラク第二の都市が武装勢力に占領されたとか。
報道がほとんどないですが、イラク戦争はまるっきり終わっていないようですね。

そして、敵は誰なのでしょう。

アフガニスタンも、撤兵はいつの予定でしたっけ?
そんなことはできるのでしょうか。

9

人が奴隷狩りを続けるのは、要するに家畜の一般論ですね。
「成長(少なくとも繁殖できるようになるまで)が遅い動物ほど、家畜としては不利。なぜならそれまでに膨大な食料や燃料が必要だから」

8

砂漠緯度に、海水面よりとても低い、広い陸地があるとしましょう。
実際に死海とか、サハラ砂漠の東のほうとかにあります。

そこに海からパイプを引いて海水を流し落とせば、落差があるので発電できます。
発電後の海水は、陸地に流して蒸発させてやればいいのです。

少なくとも、その土地で蒸発できる水の量>流し落とす水の量なら、持続的に発電できます。
ついでに塩もどんどん得られます。

なぜやっていないのでしょう?

死海は環境問題もあるでしょう。人類の歴史遺産である死海が薄まりかねませんから。
なら、海に近い砂漠に、人工的に広く深い穴を掘ってしまえばいいじゃないですか。

一度の投資で半永久的に大エネルギーが得られるのです。

7

日本は、韓国もですが、ある世代以降は三分の一から半分近くを、非正規社員とすると決めたようです。
それは実質的に、国民をリストラするに等しいのです。

能力が低く、低賃金で、家族も持てない境遇の、半分。
労働者としても、消費者としても、繁殖者としても使えない。

それは本当に国にとって得でしょうか。

ただし、逆に彼らを教育すれば高い能力で賃金の高い職を得て結婚出産できるか…というと、それも怪しいのですが。

それにしても、なぜ日本は、これほど「人間とされるための必要年収」が高いのでしょう。
どうして高くなったのでしょう。なぜ下がらないのでしょう。

高い住宅費。高い年金や健康保険料。高い電気・ガス・水道の基本料金。食料などの減免措置のない消費税。
そして、「世間」が結婚するときに求める高い収入。

なぜ、必要年収を稼げる人が減っても必要年収が下がらないのでしょう。
結果的に、多数を「人間」の枠から排除することを、日本全体が選んでいると言っていいです。

なぜ、「みんなが稼げるようにする」という人は多くても、「人間とされるための必要年収を下げる」=「フリーターがフリーターのまま結婚し子育てができる」は反対されるのでしょう。

なぜ公営住宅を増やさないのでしょう。
なぜ義務教育で、実際にいくらかかるか計算して、必要なものを支給するか、または必要が出ないようにするかしないのでしょう。
なぜ桁外れに安価な食料を売らないのでしょう。

6

日本が軍備を固めるため改憲するなら、これだけは考えるべきでしょう。

戦後のアメリカ主導の戦争で、日本はどれに参戦すべきだったか。
どれが得でどれが損か。

そして今後、日本はアメリカが、イラク戦争クラスの無茶をしたとき、参戦を断れるのか。

「九条のおかげでベトナムに参戦しないですんだ」ことのプラスは、小さくないと思います。
僕は護憲にはくみしませんが、だからといって護憲派の主張はすべて間違いだ、としてしまうのはむしろ愚かです。

5

エレベーターは、もっと規制が柔軟であればやりやすいと思うのですが。

半畳程度、ドアも壁もなしで、運動用固定自転車のようなのに座ってこいでいれば上昇するとか。
下降したければ、単にロックを外すとゆっくり落ちていく、と。

完全なエレベーターは高価で必要なスペースも大きいです。

不完全なエレベーターが許されないことは、家屋や集合住宅の高層化をかなり遅らせたと思います。
四階しかない古い団地が集まっているのを見ると、それこそ簡易エレベーターで七階ぐらいにできていたら、とかなり思います。

]4

遺伝子組換え農作物は、現状でもうかなり普及しています。
でも、ものすごく強靱な繊維とかはあまり聞きません。

そっちはあまり発達しないのでしょうか?

3

僕には、自民党が愛国・保守の正統とは到底思えません。
全盛期だった1980〜97年に、国を滅ぼす四つの課題に無策でしたから。

・少子化
・皇統
・教育
・財政

教育と財政は、亡国ものに深刻かどうかは議論があります。
しかし、少子化と皇統が致命的であることは、誰にも否定しようのない事実です。

まあ、何を言おうと蟷螂の斧。
何が正しいのか決めるのは権力なのですから。

2

人間の心には根本的な矛盾があります。

たとえば、支配欲と交流欲そのものが矛盾しています。
……全員が絶対服従の機械であって欲しい。でも本当にそうなると孤独になります。
群れに完全に溶け合いたい。でもそうなれば自我を失います。

「ロードス島戦記」は、吸血鬼と化した魔法使いは、自分を殺そうとする使用人の、暗殺計画自体を面白がりました。
また、別の権力者は、誰一人生きる人がいない、全員の首をはねた生首だけの帝国を夢想しました。
どちらも、人間の心が求める無限の欲望の行きつく先で…どちらも、実現しても幸せとは言えない状態です。

自我など捨ててしまえ、群れに完全に溶け込め、というのもわかります。
そうなれば、間違いなく「幸福」なのですから。

1

今は支持される野党が事実上存在していません。
特に左派とされる側は、「売国」のレッテルで全否定されています。
その状態が健全とは思えません。

・売国でも護憲でもない、軍隊による国防の必要性は主張する
・誰も餓死させないと宣言
・ベーシックインカム
・非正規社員の立場に立つと宣言
・花粉症を根絶すると宣言、歴史的価値の低い人工のスギ・ヒノキは切り倒して広葉樹にする
というような政党が必要なのでは。

特に花粉症根絶は、シーズンには数千万人を投票させる力があるはずです。
やっていないのがふしぎなほどです。

靖国神社に対しては、鳥居の前まで行って、

「この鳥居を越えて参拝することは、諸国に様々なメッセージを発することになってしまいます。
ですがここに、多くの先祖たちを、われわれは祀っています。
その一人一人は、人間です。誰かの息子であり、夫であり、父親です。虐殺者と指弾し唾を吐くべきでしょうか?
そして、ここにいない死者もいます。
愛国心を持って明治政府に反抗した者。
銃後で生き死んだ民間人。
ここにいる人たちに、殺された兵士や民間人。
私は、虐殺された被害者の側に立って、この靖国神社に唾を吐く義務があるのでしょうか?
ここには、ヒトラーの同類が祀られているから唾を吐かなければならない?勝利者がそう決め、それが国際社会の礎になっている以上、従わなければならない?
ナチスドイツの人も人間だったということは、アイヒマン裁判から明らかでしょう。どんな力も、その真実を枉げることはできません。
われわれがすべきことは、考えること。考えることをやめないこと。どうすべきか、日本人も外国人も、真剣に考えましょう」

と言って、鳥居をくぐらず会釈して帰るしかないと思います。