枕元の計算用紙

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30

世界全体がどこに向かい、何を夢みているのでしょう。
「アラブの春」の夢が破れて以来、何の夢があるのでしょう。

火星に微生物がいることが確証されたら、何か変わるでしょうか?

嘲笑の声が聞こえてきそうです。
特に軌道エレベーターや核融合に対して。

「今できない」
「三十年前もあと三十年で今もあと三十年、なら三十年後もあと三十年だろう、永遠にできやしないんだ(核融合など)」
「物理法則により絶対できないことは確証済み(永久機関)」
この三つが混同されている気がします。
今できないことは永遠にできないんだ、という技術的悲観が、未来を語るあらゆる言葉に充満しているのです。

29

原発についての議論は決着したのでしょうか、推進しかない、で。

さらに温暖化も嘘と決まったのでしょうか。どこの研究機関が何を言おうと、嘘だというのが世界の趨勢で真実だと。

それ以前に、今日本にある原発を、メガフロートに移築することは無理でしょうか。
原発の下を掘ってメガフロートの浮き箱を一つずつ埋めていき、さらに周囲をコンクリートで固めて巨大なドックにして、海水を入れて浮かべて進水してしまえばいいのでは?
年に何千億円も出しているんですから、その金を使えばできませんか?

ついでに福島や「もんじゅ」も、そのやり方で海に出し、それからコンクリで固めて日本海溝にサヨウナラ、はできないのでしょうか?
現状のまま放射能をばらまき続けるのと、海溝に沈めるのとどちらが悪いでしょう?

絶対に物理的に不可能なのでしょうか?
それとも日本の国家予算全額の十倍出しても無理なのでしょうか?
単にやる気がないだけでしょうか?

28

素手で、短時間で単純に習得でき、拳を痛めたりせず、殺傷力が高い技を集めてみました。
以下を十回などずつで一セット、当分はそれを繰り返すだけ。

1丸めたマットを保持する人やサンドバッグなどに、腰を落とし両脇を締めて頭と両手でぶちかます。

2腰を落として脇を締め、前進しつつ掌底で相手のあごから鼻を狙って突き上げる。身についたら、同じ軌道で肘で斬り上げるのを加えてもよい。

3腰を落とし、ラジオ体操の上半身を回して両手を体に巻きつける動作。4、5、6で同様に腰を落として腰を回すことを意識。

4腰を落とし、3と同様に腰を回して水平肘打ち。

5顔の前で手首を交差させる十字ディフェンスから、腰回転の勢いで前に出るほうの肩から、手の甲を腕の力を抜いて相手の顔に連打。脇を絞める。

6同じく手首を交差。右足を左前方に出しつつ、右手を腰回転を使って右に伸ばす。左右逆に同じことを繰り返す。

7右足を右前か右に出し、体は相手に向き続けるよう回転させて左足をひきつける。手は、左手で相手の右手を外から引っ張って崩しつつ、右拳の小指側、鉄槌を上から下に、首を狙って打ち下ろす。左右逆も。

8股間を蹴り上げ、手の甲で下から股間を狙う。

9斧刃脚で相手のスネを蹴る。手は引っ張る。

10柔道の出足払い。

身についたらいろいろな、普通のパンチや蹴りなどをその技で返す、最初はゆっくりの攻撃に対抗する練習を積み重ねます。
相手を転ばせて蹴る、を徹底します。
応用できるコンビネーションも多数あります。

素手ではありませんが、紐の両端に短い棒をつけたギャロットで、背後から普通に絞めるのと地蔵担ぎするのは…基礎で有効な殺傷手段ですが、訓練すべきではないかも。

27

縄文時代のメンタリティで超能力だけで地球に来ている宇宙人がいない、ということから、宇宙のどこでも超能力…少なくとも恒星間距離テレポートは不可能だ、といえます。

これって結構すごいことなのでは?

観測可能な範囲だけで、どれほど多くの星があるでしょう。
どれほど多くの惑星に生命があるでしょう。
それなのに、長距離テレポートが絶対にできないのです。

まあテレポートだけでは危険なので、恒星間距離を光速制限無視して観測してからテレポートするとか、工夫は必要ですが。

26

「大きい物語は終わった」「だから、軌道エレベーターは絶対に不可能だ」
……これはおかしいですよね?

文藝評論・哲学、それどころか全人類が全員一致しようが、軌道エレベーターが可能かどうかという科学の領域とは関係ありません。
だれがなんと言おうと第二種永久機関は不可能であり、量子電磁力学は凄まじい制度で実験と予測が一致しているのです。

ですが、ほぼすべての人間は、納得してしまっています。

また、『135億年の物語』は、大きい物語ではないのでしょうか?
人類共通の物語のはずです。
なぜ、135億年の物語は、大きい物語になれないのでしょう?

25

民主主義だと根本的に、経済がよくなるまで二年以上かかる政策は不可能です。
一時期急落してから向上する政策も不可能です。

同様に企業は、次の四半期大損するけれど三年後に得をする事業ができません。

さて、どうすればいいのでしょう。

24

この国で、本当に「年収一千万円の給料に値する」価値とは何でしょう。

考えてみてください、東大卒で、一流企業で何年も働いた女性が、退職して数年子育てしたら、もう無価値になるのです。

学校で習える知識。
学歴そのもの。
企業で、実際の仕事で学ぶこと。
どれも日本企業にとっては無価値なのです。

23

グローバル化による、下半分の給与下落が押し止められないとするなら。
極端に安く暮らせる住居・生活システムを考え、多数準備するべきです。

四畳半、トイレ共用、銭湯+個シャワー室が中心となるでしょうか。
それともトイレとシャワーは、今のユニットバスを、やや小型化したもので個別にできるでしょうか?
トイレや風呂の共用は、衛生の維持が至難です。衛生が崩壊したら取り返しがつきません。
洗濯も個別は望めず、コインランドリーのようなものになるでしょう。

キッチンも簡略化すべきでしょう。
ガスなし、オーブンレンジと大型ビルトイン圧力鍋、電気クッカー、IH調理器のみ、冷蔵庫原則なしで、生活は可能でしょう。
飼料用の穀物・トウモロコシ・大豆などが安価に供給されていることも必要です。それも遺伝子組み換えアリの、ひたすら安価なもので。
また、冷蔵庫を無くすとなると、さまざまな乾物も供給されていなければならないでしょう。

小麦粉を非常に安く供給し、ホームベーカリーも標準で備えれば、より安価に生活できるでしょうか。
ホームベーカリーはスキムミルク・バター・ドライイーストなどが結構高価なので、ホームベーカリー自体に天然酵母種起こし機能をつけて、レーズンやリンゴなどから天然酵母を作るスキルを全員につける必要もありそうです。そうすれば実質小麦粉と塩だけで生活できます。
輸入を考えれば、小麦粉は今の米よりはるかに安く供給できる可能性は十分あります。

家具は壁に備え付けがいいでしょうか。ベッドを吊り下ろす形で。
それとも少し天井を高くし、ロフトベッドが備え付けられているようにすればいいでしょうか。

運動ができる環境、またある程度食糧を自給できる畑も必要でしょうか。

前に提唱した、繭システムが最もエネルギーと床面積を節約でき、しかも充分に情報生活はできます。

22

この問題に正解できる人は、ほとんどいないでしょう。

少なくとも、脱原発で運動している人も、原発を擁護している人も。

問い:以下の問題文の解答選択肢に、不適切なものが一つある。それは何か。

問題文:
現在日本国内にある、原発関連の核ゴミを、どのように処理するのが適切か。
1極超音速スカイフックで宇宙に打ち上げる
2深さ千メートルの穴を掘って埋める
3ゴビ砂漠に埋める
4すべての原発を今すぐ廃止する
5人工ブラックホールに投棄する

この「問い」の答えは4です。
4はジャンルが違うのです。
「24を7で割ったあまりは?」という問いに、「花子ちゃんが犯人です」と答えるのと同じく。
誤りの資格すらないのです……「5」であれば(今のところは)誤りではあるのに対して。

今原発をすべて廃止しても、逆に今ある原発をすべて再稼働しても、今日本にある核物質の総量は変わりません。
それは最後には、何とかして処理しなければなりません。

しかし、脱原発の人は、「何とかして処理する」という発想自体を技術万能主義として否定するでしょう。
だから、1や5は、今不可能だという以前に、絶対悪として拒絶するでしょう。
唯一現実に、事実上完全に安全になる2さえも、拒絶するでしょう。
そして、ジャンルが違うことも無視して、4が答えだと答えてしまうでしょう。
それはジャンルが違うから答案にはならない、という批判も無視するでしょう。
算数はやりたくない、国語がやりたいのです。計算はしたくない、「花子ちゃんが犯人です」と叫びたいのです。
犯人を責めて政策を変更させる以外、考えたくないのです。

結果、現実に選ばれるのは、放射能の害が起きてしまう3なのです。
他にも加速器を使う方法、ゼロから高速増殖炉を作り直す方法など、考えられることはいろいろあります。
しかし、どれも絶対に拒絶されるでしょう。

原発推進派も、妙に科学技術の進歩には冷笑的です。
軌道エレベーターや核融合、高速増殖炉や新世代原子炉さえ、相手にしてはいないようです。
何を考えているのかわからない、今やっていることを推し進めるだけのジャガーノートのように見えます。

どちらも徹底的に思考停止、いや思考禁止というべきです。

21

火星を探査しているキュリオシティーから、メタンがない、生命が見られない…というデータが入ってきました。
そう、バイキングが生命に否定的なデータを返しています。

逆に不思議です、水があることの確証はこれほど多くあるのに、生命だけが無いというのは。
地球から火星に飛ばされた隕石だけでも、十分微生物は生きられるはずなのに。
今の火星と同様の環境で生きる極限環境微生物は、地球には多数あるのに。

20

とても単純な問い。
十億人が、上下水道完備の生活をするのと、十億人が上下水道のない生活をするのと、どちらが環境負荷は大きいのでしょう。

上下水道は、多量の鉄やコンクリート、エネルギーを使います。
上下水道のために働く人たちは高い給料を受け取り、豊かな生活をして、多くの資源を消費します。

上下水道がなければ、伝染病だけでなく多くの水系が富栄養化、汚染されます。

豊かに暮らしていれば、膨大な量の石油やガス、核燃料すら使います。
貧しい国は森林を薪炭に切りつくします。

どちらが環境にとってはプラスでしょう。

全人類が、まあ満足できる文明的な生活をすることは、現状…何十億人も非文明的な生活をしているのと、どちらが環境にとって負荷が大きいのか、という問いでもあります。

全員が贅沢な暮らしをすることはできない、というのが常識とされますが、適度な生活なら70億全員持続可能だ、というちゃんとした試算はあるでしょうか?
僕は、かなり切り詰めた近代生活でも、10億人ですら持続可能ではないのではと疑っています。

それ以前に、切り詰めても切り詰めなくても、銅が尽きたら近代文明は終わりなのですが。

19

今の日本人は、政治的に……激しすぎる嫌悪感情で、それ以外が麻痺しているように感じられます。

脱原発について全く無関心。
民主党や多くの新党に対する、凄まじい嫌悪感。……共産党に対する嫌悪すら相対的に弱まるほどの。

共産党も自民党も、支持は全く増えていないけれど、相対的に浮かんでしまう。

そして民主党・小野党に対する嫌悪が激しすぎて、自民党の改憲案に警戒することすらできない。
何も考えずに自民党に白紙委任してしまうほど。

この状態は、未来永劫どうしようもないのでしょうか?
安部自民は幸運に恵まれ、まさに「満月の欠けたることもなしと思えば」ですが、ずっとそれが続くはずもありません。
明らかに自民党は寿命でした。それが清新に、完璧な若々しい健康体として蘇ったわけではないのです。

自民党政権の失政が目立ったとき、その時に日本人は何を選ぶでしょう。
その時維新の会が生き残っているかどうか…

18

明治政府は、とにかく金がありませんでした。
江戸幕府自体が借金まみれで御金蔵は空でした。

日本政府は徹頭徹尾、「国に金はないぞ」が前提なんですよね。

17

重大な罪に関する言説は、人を追いつめるところがあります。

レイプに関して、人々に「**するな」という叫び。
戦争の被害者の、加害者に対する要求。

それに共通するのが、要求される側がどんな選択をしても、断罪されてしまうことです。

どの選択も、被害者をより深く傷つけるとされ、誤りとされます。
どうすればいいんだ、と叫ぶことも、被害者をより深く傷つけるので否定されます。
それが、加害者と被害者というものでしょう。

被害者は選択を奪われたのだから、加害者も選択を奪われるべきだ。
被害者は人格を破壊されたのだから、加害者も人格を破壊されるべきだ。
そういうことなのでしょう。

いや、そう問うことも赦されない、あらゆる言葉を発すること、考えることも赦さない。
徹底的に自壊することが、加害者の義務なのでしょう。
いや、「なのでしょう」と忖度すること、考えることも無限に赦されない……
狂うしかない、と言うことも赦されない。

限りのない呪い。底なしの闇。

16

台風が大きな被害を出しています。

この台風が、戦後直後だったらもっと凄まじい被害になっていたでしょう。

逆に伊勢湾台風であっても、今ならさしたることはないでしょう。

批判の多いダムやコンクリート水路ですが、そのおかげで生きている人も膨大な人数いるのです。

15

イプシロン打ち上げ成功。
さて、これで少しでも日本は宇宙に近くなれるでしょうか。

人類全体の宇宙開発史に、どれぐらい重要でしょう。

宇宙に関しては暗いニュースが多い中、明るいニュースはとても嬉しいです。

14

新自由主義+保守と、旧来護憲リベラルしか存在し得ない政治思想の貧困は、どうしようもないのでしょうか。

どちらも中間共同体を敵視し、社会そのものを否定するところが強いです。
共同体を尊重する思想は、少なくとも政党としては存在しません。

新自由主義的な政権も、考えてみれば柔道の問題など、法を無視する強い共同体にも手を入れます。
といっても、新自由主義の延長が完全な法治国家には、なりえません。ブラック企業が勝者ですから。

なにより今の自民党は、自民党でしょうか。
本来の、キャッチオールで多くの派閥がある自民党と、今の自民党はかなり異なる政党なのでは?

13

僕は、シンガポールのように厳しい国に住みたくはないです。
日本にシンガポールになって欲しくはないです。エロ漫画があり、政府批判が言える国に住みたいです。

しかし、それは無理な贅沢なのかもしれません。
新しい時代には、のんびりした自由平等な国は、存在できないのかもしれません。

凪の海では病人の治療をし、民主的に船長を選び、でいい……でも嵐の海では、病人は海に投げ入れ、船長に逆らう者は即座に処刑しなければ船が沈みます。
船長が無能であっても、有能な船長に交代させる空白が許容できない嵐の海では、批判そのものが船を沈めるのです。
船荷も、それどころか明日の飲み水や食糧さえも海に投げ込むしかないでしょう。水がなく明後日死ぬとしても、今この波を乗りきらなければならないのです。

新しい時代は、すべての国が嵐の海の船になるのでしょうか。
弱者は皆殺し。子供は生まない、または天才のみ教育。市民的自由は認めない、開発独裁と権威主義。全員が死ぬまで重労働の、国そのものがアウシュビッツ。
それを選ばない国は競争で負けて滅びる。
選んで勝った国も、長期的には滅びる……でも、選択肢はない。
新自由主義に、グローバル化に、代案はない。

それが現実なのでしょうか?

嫌ですが、僕が嫌だと言っても現実は変わりません。

12

環境を現実的に考えれば、環境にとって最善なのは人類が地球から出て行くことです。
それは自明ではないでしょうか。

なのになぜ、それは徹底してタブー視されているのでしょう。

不可能で片付けるのが当たり前のようですが、カーボンナノチューブの加工法が進化すれば簡単です。
他にも、レーザーでエネルギーを送るとか色々研究はされているのです。

11

モンゴル帝国が、北海道にもオーストラリアにも行かなかった。
これは結構重大なことでは?
あれほど侵略を好む帝国でさえ、海に出ることはしませんでした。

なぜ石器時代の人々がイースター島やオーストラリアまで行ったのに、より優れた造船技術や天文学を持っているはずの唐帝国やインカ帝国は、オーストラリアに航海しなかったのでしょう。

羅針盤の発明者は中国です。なら、ハワイぐらい行けたでしょう。
北海道や樺太なら、もっと簡単に行けたでしょう。

ローマ帝国もイスラム帝国も、アメリカ大陸にはたどり着いていません。

「農業大帝国は遠距離の探検航海・植民事業をしない(唯一の例外・ヨーロッパを除く)」と、人類の普遍的な法則を仮説的ですが提示しておきます。

その理由として、『なぜ国家は衰退するのか』にヒントがあります。
コンキスタドールにとって、アステカ帝国・インカ帝国こそ、最もありがたかったのです。

勝利によって、貯めこまれていた莫大な黄金を手に入れました。
そして黄金を全部出させたら、高い人口密度の多くの人を奴隷として使役し、すでに整備された農地を耕させて、大きな利益を得ることができました。

たとえ肥沃で抵抗する敵がいなくても、未開地を開墾することは、儲からないのです。
たとえこっちもただではすまないほど多数の敵がいても、戦ができるような国があるほうが嬉しいのです。

また、征服者、武人階層、特に騎馬民族には、自分で鍬や斧を取って土地を耕すことをいやしむ文化もあります。
自ら鍬を取ることを恥じない日本の武士、アメリカの独立戦争で戦ったライフルを持つ開拓者は、歴史的には例外的な存在なのです。

10日

もし、福島の原発施設を含め、汚染された地域をまとめて虚無に消し去ってやる、という魔法使いがいたら、そうして欲しいですか?

利用不能な虚無ではなく、深い海とか。
または何もない更地とか。

9

アメリカはシリアを、どうすればいいというのでしょう。

軍事攻撃してもダメ。
ガス室作ろうが知ったことか、と放置しても非難されるでしょう。
でも、NGOに一兆ドル与えても絶対どうにもなりません。

アフガンも同様です。ソマリアも。

要するに、今の世界は、崩壊した国を救う方法を知らないのです。
治療法のない病気も同然に。

8

2020年東京オリンピック開催決定。

日本の保守政治は外交能力ゼロだと思っていましたが、実際にはある程度政治力があるのでしょうか。
いやそれ以前に、民主党政権の時代から頑張っていなければ得られるはずはありません。
民主党政権すら、少なくとも外務省の努力を邪魔はしなかったのでしょうか。

ナチ発言や他国批判、原発事故など、失敗を繰り返しても当選してしまうのは不思議です。

それにしても、何が日本の売りだったのでしょう。何がテーマでしょう。
歴史的な意味がまったく見えないのですが。その点は前のロンドン五輪も同様ですね。

あと、なぜ東京?という気がします。
広島は単純にキャパがないそうです。
でも大阪・京都で開催することはできなかったのでしょうか。

安全と治安、といっても、五輪開催だけでテロのリスクは桁外れに跳ね上がります。

まあ、建築業界にとっては一番嬉しい知らせでしょう。
そして、保守政治家たちの、天運と言うべきものはまだまだとても強いことが感じられます。

7

優秀な科学者に環境などで一つだけやるならどうするか、と聞いたら「息子に銃の撃ち方を教えます」だ、という本がありました。
要するにもうダメだ、です。

ならなぜ、カターン…『新スタートレック』の『超時空惑星カターン』のように地球人の、生物の情報を詰めたカプセルを打ち上げるよう、呼びかけないのでしょう。

全人類の禁欲か滅亡か、という枠組みに支配されているのでは。

6

地球にも、太陽系最大級の巨大火山が海底から生えていたとか。
さらにその大きさの火山が、いくつあってもおかしくないとか。
スケールがすごい話です。

まあ、『海底二万里』から、エベレストより高い山は海にはごろごろある、というのは書かれていることですが。

その噴火は、地球の生命にとっても大きい影響になるのでしょうか?

そういえば、海底火山の噴火は現在、どのような影響があるでしょう。

5

とても驚かされるニュースがありました。

最高裁の、それも大法廷で、婚外子差別違憲判決。

最高裁が違憲立法審査権を実際に行使すること自体、とてつもなく珍しいことです。

しかもこの法律は、家族の神聖さの根幹をなすとされます。
イデオロギー性の強い今の自民党にとっては絶対に違憲判決など出して欲しくなかったはずです。

圧倒的な議席を得た自民党に、最高裁判所が牙をむいたともいえます。
その反抗を、自民党政権はどのように叩き潰せるでしょう。

本来、憲法上、三権分立・裁判所の独立は絶対です。
しかし戦後日本では、裁判所は自民党政権に従い、違憲立法審査権はほとんど行使しませんでした。

なぜこの、自民党が完全勝利しわが世の春を謳歌している今、最も出して欲しくなかった判決を出したのでしょう。

4

古代ローマかどこかで、こんな話があります。

戦闘で、隊列を乱すなと将軍が厳しく命令しました。
しかし、一人の若者が隊列から、一人で突進して敵を壊滅させ、敵の将軍の首を打って帰ってきました。
一人で勝利しました。

しかし命令違反、罪だ、と将軍はその若者を死刑にしました。
その若者は、将軍の息子でした。

近代にも深くつながる、ギリシャのファランクス……大きい楯と長い槍を持つ密集陣は、誰も逃げてはならない、同時に誰も突進してはならないのです。
臆病と同じく、勇気と功績も罰するのです。

人を、勇気と功績で評価する……それは、ライオンの首を取ってきた若い男を称賛し、指導者と認め、多くの女の子が惚れる、人類にとって最も重要な基準でした。

しかし、本質的に近代は……古代ギリシャのファランクスの時代から、功績による評価を否定しなければならないのです。
功績ではなく、「当たり前のことを当たり前にやる」、命令に対する完全な服従こそ評価されることです。

3

関東大震災での朝鮮人虐殺を、韓国などが大規模に取り上げています。
おそらく数年後には、南京大虐殺やアウシュビッツにさえに匹敵する、十万とか百万とかの数の、史上空前の残虐行為とされるでしょう。
世界中の人がそれを常識、歴史的事実として受け入れるでしょう。

何が事実なのかは、力が決めます。
まず暴力。そして権力。
権力さえあれば、鹿を馬だとすることができるのが「馬鹿」の語源です。
冤罪について少しでも知っていれば、権力は人の心を容易に狂わせ、やってもいない犯罪を心から反省させることができる、ということはわかるでしょう。

日本は、アメリカの圧倒的な、絶対的な暴力に支配され、その権力の下にあります。
アメリカは、自分が完全に正義でなければならないため、日本は悪の帝国だったとしなければなりません。
中国や韓国も、強大な権力を国際社会に対して持っており、日本の悪逆を国という物語の成立基盤としています。

歴史とは、核兵器によって、銃によって、そして運動によって、投票によって書き換えられてしまうものです。
真実など、笑うほかありません。

もちろん事実として、ある程度の数の虐殺があったのはあたりまえです。ゼロという人がいたらそれこそ馬鹿です。
でも、当時日本にいた朝鮮人の十倍以上を虐殺する、というのは…それが力です。

どんな不可能でも、力さえあれば歴史書を書き換えることはできるのです。

2

アメリカがシリアを攻撃する、ということでばたばたしています。

攻撃するな、という意見が日本では多いですが、僕自身は「もっと早く攻撃しろ」と思っています。

国家主権は神聖だ、だから何十万、何百万人虐殺されても内政干渉はしてはならない、という常識は、僕はくそくらえだと思っています。

1

人のあらゆる行動を、その人の遺伝子が残るかどうか、またヨナスの原理「人類という種の存続に資するか、絶滅につながるか」で裁いてみましょう。
その行動の背後にある、理性や道徳的なものを含む心の動きも、その基準で裁けるはずです。
人類の存続にプラスか、マイナスか。どちらともいえないか。どれもあります。

問題なのは、あらゆる行為は、「意図として人類の存続を望んでの行為」であっても、「二十手先は滅亡につながる」こともありえるということです。
半ば皮肉として、「グリーンピースは、石油王ロックフェラーの写真を額に入れるべきだ」……クジラの絶滅を防いだのは運動ではなく、石油産業の発達による鯨油需要の減少、というわけです。ことほどさように、意図どおりに世界を変えるのは困難で、行為の長期的な結果は見えません。
バタフライ効果を加えて考えると、ある行為の、存続/滅亡を基準に得点をつけることは困難です。
それが、ヨナスの原理の本質的な不可能性でもあります。
ただし、r戦略……多数の子孫を広くばらまく手法は、「二十手先にどちらに転ぶかわからない」を克服し得ます。

まあ、考えてみましょう。きわめて大きな時代ごとに。
アフリカのサバンナを彷徨い進化していた頃は、一人一人が自分が欲する通りに行動していれば、それで人類の絶滅を免れました。
息をしたいからする。水を飲みたいから飲む。腹が減ったから食う。
交接したいから異性を抱く。子が生まれて、赤子が腹を減らして泣いているのが辛いから乳を含ませる。子が育つにつれ、言うことを聞かせるために殴り、善悪を言い聞かせる。
支配したいから、ゴシップを集め弱みを握り交渉する。あるいは殴る。大型獣を狩ってくる。
そうしたいから、群れで一体化して踊り、超自然を崇める。
群れを守るため、復讐のため、自分たちが飢えているから……理由をつけて戦い、敵を拷問虐殺して物資や女を奪う。
ルールを決め、違反者をみんなで焼き殺す。それが怖いから、また良心が咎めるから、ルールを破らない……理性的に行動する。またはルールを破り、子の腹を満たす。
すべて、遺伝子を残すことに、長い目で見ればプラスでした。
違反でさえ、時には違反した者の遺伝子を多く残すことに繋がるのです。

アフリカから出て世界に広がった時も、多くの大型動物の絶滅・広範な森林の破壊という犠牲はありましたが、より広くはびこることで絶滅を免れました。
確かに、木の燃やしすぎで地球全部が破局していた可能性はあります。
しかし、別の大陸にも人類がいることで、人類全体の絶滅リスクは低下したのです。

国家の時代になってから。進んだ技術はより遠くへの航海につながり、ギリシャは積極的に植民をしました。
しかし、ある時期から。アレキサンダー大王がインドで足を止めた時。中国がフィリピンやオーストラリアにまで船を出すのをやめた時。イスラム帝国が、大西洋に船を出さないと決めた時。人類が、月着陸で満足しアポロ計画を打ち切った時。
人類の行動は、人類絶滅のリスクを低下させるものではなくなりました。

人類が地球全体にくまなくはびこってから、完全な絶滅のリスクを低減させる行動は何があるでしょう。

人口を増やすこと……たくさんいるネズミは、どれかが全滅を免れる可能性はあります。
遠くに広がること……なぜか、国家を形成した人間はある時期から、民族大移動・大航海時代などの例外を除いてそれをやめました。
移動技術を発達させること……宇宙船への道。地球全土に広がってしまった今、宇宙に出る以外できることはあるでしょうか。
宇宙に電波情報を発信し、または無人播種船を放つこと……異星人が拾ってくれて、その情報を元に人類が再生される可能性に賭けて。
特に宇宙船技術が現状が限度、近代文明の寿命が迫っている、または地球を破壊する災害が起きると仮定すれば、人類が絶滅しないためにできることは他にないです。
食糧や燃料、本や精密工具を備蓄し、シェルターを掘ること……地上が破壊された時、生き残りが文明を再建しまた増えなおし、次のチャンスを狙うために。
人間のミームの制御……現在支配的な、「宇宙に出るべきではない」「宇宙には出られない」「放送や無人播種船より国益が優先」思考から、人類の生存に繋がる行為が善とされるように人間の脳内の文化を変える。可能かどうかはわからないです。

こうして行動を羅列することはできても、「人間みんなが欲望を捨て、平和で禁欲的に生きる」と同様、人間に不可能なことはできないのですから。
問題は、その人間に可能な行動の範囲内に、人類の存続があるかどうかです。
ないのであっても、せめて無人の情報を宇宙に打ち上げるだけでもと思いますが、それすら人間の本性が許さないとしたら…絶望にもほどがあります。