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30

今の地球には、低い技術水準で掘れる鉱山はもう掘りつくされている。
そのことを、技術を下げよと言う人はわかっているのでしょうか。

江戸時代に戻ることはできません。
江戸時代の、木で組んだ支えと日本刀のように鍛えたタガネで、手で掘れる鉱山はもうないのですから。
全ての金属を捨てるというなら、それはもう石器時代までへの後退です。
江戸時代に、銅や水銀が必要なかったとでも思っているのでしょうか?

単純に、日本だけで考えても、江戸時代で人口は三千万、縄文時代は数百万とも言われます。
江戸時代と違い、今の日本には北海道があり、トウモロコシやジャガイモがあります。空中窒素固定植物を理解しています。倍の六千万ぐらい生きられるでしょうか?
世界全体では、日本がとても農業条件がいいことを考えると、機械とハーバー・ボッシュ法を捨てたら、十億以上が生存できるとは思えません。
そして金属を捨てて、一億以上が生きられるとも思えません。

そこまでやる気があるならご自由に。
でも遺伝子的に同じ人間である限り、原始時代に帰っても誰かが農耕を、技術を思い出せば…投槍棒を思いつくだけでも、また人類による大破壊が始まるだけです。

七十億からさらに百億近くに増えて十億ぐらいで安定する、そのまま何千年でも何万年でも持続可能、というのはどう考えても無理です。
長い年月には大規模な火山噴火や小惑星の衝突は、必ずあるのです。

29

政党の離合集散が激しいです。

選択肢がないのなら、政治になんの意味があるか、と思っていましたが、今度の「日本未来の党」は、選択肢になってくれるでしょうか?。

少なくとも、「共産でも社民でもなく、脱原発」に投票先ができたのでしょうか?

いつになったら、離合集散が治まって、それぞれの政党が何を主張するかわかるのでしょう。
今日本人が、「自民党は**という政策を進める党だ」「民主党は**という政策を進める党だ」「維新の会は**という政策を進める党だ」……どれだけ言えるでしょう。

社民党と共産党は明言できそうです。
でも日本人の多くは、共産党と社民党を、ほとんど生理的に受けつけません。
また、共産党と社民党は、政策上「平和」「脱原発」「富裕層増税」など共通点が多すぎるぐらいに多いのに、歴史的な関係のため決して組むことができません。
きわめて悲劇的なことに。

28

市場に任せれば、生産性は向上し、豊かになる……

漁場があって網がないのなら、網の発明は収量増につながります。
漁場に魚がいないのなら、何を発明しても組織を効率化しても、無駄です。

そうなると、問題はこの二択になります。
要らない人は、生活保護で消費者にするのとガス室送り、経済にとってどちらがいいのか。

「ほとんどの人は、自力で稼ぐ能力がない」それが新しい時代の事実だとしたら?学び・職業訓練が公共事業同様、無駄なのだとしたら?
「下半分はフリーターになるように教育する」というのが、現実的に見えます。
ホワイトカラーの椅子は少なく、工員の椅子も減っています。

でも、そうやって教育した子供たちが二十年後社会に出たとき、フリーターの椅子もなくなっていたら?
マクドナルドもコンビニも完全無人化されていたら?

下半分への教育には、「有用性がなければ、生活保護を申請したりせず自殺する」という倫理観も加えなければならないのでしょう。
今はかなりそれに成功していますが、徹底的に、それこそ日本総人口の半分…もしかしたら九割を自殺させることが、グローバル経済においては必要なのかもしれません。

27

新自由主義者は、これも大きな政府、ポルポトへの道だ、と否定するのでしょうか。

誰も餓死させない。自殺せず家を失わず倒産できる。上位20%の子は、どんな極貧層・コインロッカーベイビーだろうと大学院まで勉強できる。
それ以外の経済は、環境破壊以外すべて自由。

日本は規制や改革以前に、この三つは……経済との関係は不明ですが、代用監獄やいじめ対策も……絶対に手がつけられない聖域です。
生活保護。
連帯保証・経営者個人保証。
里親がほとんどなく養護施設が主、生活費を含む奨学金が少なく、学費が高い。
この三つの制度こそ日本の悲惨の、多くの源泉です。

26

孤立して愚かで怠惰でいるのが悪い。ではそれを変えて、世間に適合した愚かで怠惰な状態になる。
バカバカしいじゃないですか。

仏教や武道にもその論理はありますね、「個我は完全に無価値。個我を捨てきったときにやっと正しくなる」と。
軍隊で言えば、完全に「自分」の下らない価値や人格を捨てて、100%人形、ロボットになりきったときに初めて、「われらの一員」という、価値のある存在になる。
くそったれ、としか言いようがないです。

自分の卑小さを認めない僕が間違っているのでしょうか……僕は、自分の卑小さを認めつつ、それでも思考を捨て人間集団に一体化するのだけは絶対に嫌だ、ということです。

ちなみに神に一体化する、というのは宗教団体を通じてなら人間集団に一体化するだけですし、神と直接交信するとか自然と一体化するとかは、所詮自分の愚かしさを神扱いするだけのことです。
自分も愚かだし、人間集団も、人間集団が作ったものもすべて愚かなんです。

では?僕は答えを用意しています……r戦略。
愚かどころか知能そのものがないタンポポが、多数の種を風に飛ばし、どれか一つが生き延びればそれでいい……。

25

最近騒がれている、きわめて残虐な多数の殺人……尼崎や北九州。
同様の極悪人が、何になれば……何として産まれていれば、日本で、千人を殺せるでしょう。
警察署長?企業城下町を持つ強力な企業の御曹司?単なる大企業?カルト教団?巨大学校の運動部の監督?

アフリカの武装勢力の長も、おそらくそちらの精神構造でしょう。

「ホモ・サピエンスという動物は、それに抵抗できない」それだけははっきり言えます。
そのタイプの人間は一定数いて、抵抗できない人間も一定数います。

そして今の警察制度は、本質的にそれを摘発するのが困難を極めるようです。
おそらく、今も日本全国で何十、何百組も、その地獄はあるのでしょう。

それをどうすればいいのでしょうか?
警察はわかっているけどどうにもならずに苦しんでいる、というのはあるのでしょうか…なら、一部の特に信頼できる警官に、殺人許可証を支給すれば解決するでしょうか?

24

枝豆とか芋とか、残渣が多く出る食物を調理していると、鶏や豚がいればと思えます。

人間がそれらを食べられればいいのですが、どうすれば人は枝豆の莢や枝を食べられるでしょう。

まあ、わずかであっても土があればそれで処理できるのですが…季節とかにもよりますし、虫がわいたり弊害が出ることもあります。

そういえばトイレも、下水よりコンポストのほうが効率がいい、とも聞いたことがあります。

23

人と人が話すのは、不毛です。
人は自分の物語を押しつけるだけで、決して他のことを、聞きません。
誰も、僕の話は聞きません。

そして、「話を聞いてくれる」人はとても貴重であり、人が求める物です。
だからこそ、カルト教団や詐欺師はまず、話を聞いて勧誘します。

「話を聞く」という稀少資源を釣り餌に使われれば、人はほとんど対抗できません。

22

これって、普通でまともでしょうか。

人権・個人の内心・好き嫌いなどは存在しない。全て嘘だ
お前が「僕は**が好きだ」「**は嫌いだ」というのは、全部嘘であり、考慮に一切値しない。誰も聞いていない。お前の感情は存在しない
人間は義務を果たし、命令に従う、それだけの存在だ

「僕は**を感じている」「僕がこの行動を取った理由は++だ」それが一切信頼できなくなれば、人には何が残るでしょう。

無論、フロイトの時点でそれは、信頼できないものとなりました。
しかし、フロイトは、徹底した分析で、本当の理由を直視すれば病気は治るという希望でもありました。
それすら砕けたのなら?

何よりその状態では、「嘘をつかない」ことが絶対に不可能になります。

行動事実、肉体の動きだけを描写することはできるでしょうか。

21

「最も優れた者が、最も重要な仕事をし、常に睡眠不足」これが愚行だと思ってない人がどれほど多いか。

「人間は睡眠を必要とする。睡眠をちゃんと取っている人間のほうが、睡眠不足の人間より能力が高い」これは無視され、「エリートは睡眠不足で正しい判断ができて当然だ」になるのです。
最も優れた指導者こそ、きちんと睡眠を取るべきです。

人間には睡眠が必要なのです。でもそのことは忘れられます…インパールやガダルカナルの作戦を指揮した人たちが、人には水と食料が必要だということをすっかり忘れていたように。
そちらの世界のほうが、「偉い人」には現実なのでしょう。
ま、睡眠不足の脳ならそうなっても不思議ではありません。

20

人が「この命題が真か偽かを判断する」には「IFF:敵味方識別」が不可分にまとわりついています。
だから脱原発の国民投票、などというふざけた意見が出てくるのです。
高度計の数値がIFFによって変わる戦闘機……墜落します。

でも、ジャングルの樹上小型サル、サバンナの群れ動物にとっては、それは適応でした。
多くの心的モジュール。特に重要なのがIFFと、FF……闘争か逃走か。
それで瞬間的に、肉体の全細胞を操作して、行動する。その「腹」、感情、呪術思考の処理・意思決定のスピード。
多数の厳密に独立した計器を見比べ、論理演算で決定していては……スポックやデータはライオンからは逃げきれません。

でも、その「サバンナ群れ動物の脳」は、サバンナでライオンから逃げるのには向いていても、原発について国民投票するには、根本的に向いていません。
多数の計器を別々に処理できないために、日夜人は損をしているのです。

今起きているのは、こういうことです。
「自分が(右派・左派など)何に属しているかを判断する」「(右派であれば)左派は敵である」「自分は敵が嫌いだ」「敵は悪であり、醜く、伝染病や捕食者と同類であり、悪霊であり、ゆえに誤っている」「敵が危険だと言っている放射能は、安全である」「だから、放射能を安全だと言っている**研究所の報告が正しいのだ」
やめましょうよ。

脱原発の国民投票……それがどれほど噴飯ものの話か、わからないのでしょうか。
「再生可能エネルギーは石油の無駄」「何ミリシーベルト以上で人は暮らすべきではない」「高速増殖炉は不可能」……これらは断じて、国民投票で決めるべき事ではありません。
重力の強さを、天動説と地動説を国民投票で決めようというのと同様なのです。

19

今の日本政治の、絶望としか言いようがない状態は不可避だったのでしょうか。
どこで何をしていればよかったのでしょう。

単純に、最初から詰んでいたのでしょうか。
カレル・ヴァン・ヴォルフレン氏が「システムを打破」するよう訴え、それを多くの人々が賛同した、その結果が小泉フィーバーだった…
政治をよくしたい、という善意は、常に「改革」という内容のない言葉に集約され、そして気がつかないところで選択肢を奪われて、ポピュリスト以外に投票できなくなる…
まるで、達人の寝技や捕縄術のように、力を出してもがき抵抗すればするほど、より固めが強まり痛みが増すように、システムからは最初から脱出不能だったのでしょう。
システムに抵抗しようとするのが間違いで、国を捨てるのが正解だったのでしょう。

民主党が期待に応えられなかったのは確かです。
ですが、前の総選挙で自民党が勝っていたら、日本は今どうなっていたでしょうか?
今ほどひどくはないにしても、よくなっていた可能性は皆無です。
そこに石原氏や橋下氏が出るから、同じことでしょうか。

他に、これまでの日本の選挙で、「別の選択をしていたら」はどこにどれだけあったでしょうか?
日本人は単に、実際には選択肢などない一本道を歩かされてきたような気さえします。

太陽と維新の合併…これには、これで橋下氏の政治生命は終わった、としか思えません。
石原氏が前の都知事選で、事実上後継を指名していながら急遽出馬し、その後継者の梯子を外したことを覚えている人は誰もいないのでしょうか?
石原氏は、若者を全く認めていません。また、自分は不老不死だと確信しているようです。本当に不死薬を飲んでしまっているのかもしれません。
橋下氏は踏み台にされ、骨まで噛み砕かれて捨てられるだけでしょう。
さて、石原氏の選挙での圧倒的な強さは、衆議院総選挙でも通用するでしょうか?

勝利する可能性が高い自民党の、保守主義の暴走も気になるところです。
止める人が事実上誰もいない状態です。

民主党について、誰もが忘れていることがあります。
次の衆院総選挙で民主党議員が全員落選しても、次の参議院選挙までは参議院に多数の議員がいます。
また、郵政選挙で極度に減っても、民主党は消滅しませんでした。

僕が民主党への政権交代で期待していたのは、実は「細川政権がもう少し続いていたら自民党は自壊していた」です。民主党政権は三年以上続きましたが、自民党は支持率を落とし続けながらも、自壊はしませんでした。
大政党は、社会党を除き簡単には自壊しない…それが、この二十年の日本政治の大きな教訓のようです。
民主党は使命を終えたように見えますが、今後も当分は最大級の政党として残り続けます。

18

「それ」に力があると、多くの人が思っていれば、実際に「それ」には力があります。
「それ」が禁ずることをするとひどい目にあう、と、if-thenを想像し、「それ」の方針に従うことで、「それ」は実際の権力を持ってしまうのです。

暴力団…右翼団体…部落関係。それらは、多くの人が「それ」に力がある、と思っていること、それだけを力としています。
暴力団の、実際の力は…銃器の数、弾薬の数、それを使いこなせる兵員の数、新しく銃・弾薬・人員を調達し続け、略奪でもいいので兵站を維持できる能力…自衛隊の部隊数で言えばどのレベルでしょうか?
話にならない規模でしょう。

国家という、ただの言葉が何でしょう?……それは簡単に何万人も、自己犠牲させる現実の力でさえあります。
宗教にも同様の巨大な、実体のない力があります。

逆に、メキシコの麻薬組織は、本当に実力があるのに「幻の力」が非常に弱いように感じます。
残虐な処刑を繰り返すのは、「幻の力」が弱いからに他ならないでしょう。機能している国家は、残虐な処刑を必要としません。

そして、計画的に「幻の力」を作り出し、それで現実世界に力を及ぼそうとするテロ組織は、なぜ少ないのでしょう。

17

途上国で、水洗トイレは本質的に効率が悪い、コンポストにすべきだという意見があります。
それより、「一回ずつビニール袋に密封する」ほうが安くならないでしょうか?

無論長時間がたてばガスが出て破裂します。石油資源も使います。
でも、メリットもあるのでは?

ビニール袋だけでなく、他の密封可能資材はないでしょうか?

できれば生分解性があり、数日間の運搬には耐えるけれど、地面に埋めれば数ヶ月で確実に土に帰るような。

…竹?竹は密封でき、防腐性があるので時間はかかりますが最終的には土に帰ります。
素材としても安価です。

一度分の用便が確実に入り、そして確実に密封できるようにするには…蓋が重要ですね。

16

ピアノの鍵盤のように配置された、一つにつき一つの音階を持つ太鼓…
迫力のあるリズムとメロディーを併せ持ちそうです。
無論、バイオリンの長く引く音の表現力はないですが。

あと、多分88も太鼓を並べたら、手が届かないでしょうね。
12か24で、ペダルでオクターブ単位で動かせれば…機械的にどうすればいいのやら。

音域が狭いとリズムの効果が半減するので、低温もほしいところです。
思い切って高い音域と低い音域各一オクターブずつでも?

ま、ベースギターのほうがリズム+メロディーにはいいのでしょう。

太鼓には無駄音が多いという問題もありますし。

15

ついに解散。といっても、「で?」としか言いようがありません。

自民党の圧勝か、または橋下氏か、石原氏か。その三つ以外の可能性はひとかけらもありません。
どれであっても、保守化と増税はわかりきっています。
というか、増税は民主党もやるのですから、その点では選挙には何の意味もありません。

無党派層が相変わらず多いです。自民党と民主党、合計支持率はとても低いです。
それが橋下氏に流れると、ポピュリズム批判が出ます。
単純に、「支持したいような政党」がないだけでは?

小党はたくさんできますが、その中には、本当に無党派層が望んでいる政策はどこも出さないのでは?
新しくできる小党はどれも、決まった枠の政策しかとれないのでは?

僕が望むのは、「餓死ゼロ」「連帯保証制度・経営者個人保証の禁止により、自殺せず倒産できる」それだけです。
全員を正社員にするのではなく、年収百万で生活でき、失敗しても生きられる社会を。

それは今の日本政界に注文するのは、不可能です。共産・社民は内部留保と富裕層増税という不可能ばかり主張し続けています。
それどころか、「スギとヒノキは、歴史的価値があるもの以外は原則伐採し植え替える」は、全国何千万もの花粉症患者が喜んで投票するでしょう。それすらないのです。
この国では、許される新党以外は発足できないようです。特に左側。

左派には何も新しいこと、予測不能なことはありません。若い人はいません。
共産党と社民党。「世界」。いくつもの、一見過激に見える左派論壇誌。
左派の政治と論壇は、まさしく磐石です。
「自分たち」以外の左派の活動を、公安警察などよりはるかに有能に、完全に抑えこんでいるのです。

僕には、特に共産党やさまざまな左派集団が、新しい左派を出さないよう厳しい管理統制をし、それが行き届いている、としか思えません。
非護憲左派、現実的に非正規社員の生活を成り立たせるための左派は、絶対に存在自体許されないのです。イデオロギーも政党も、何も表に出られないのです。
「非護憲左派」は、絶対に存在できないのです。

日本政治の本当の問題は、「新しい左派政党が議席を取ることが絶対にない」この一事です。
右派からは次々と新しい政党が生じています。

ま、右派も、「反米保守」は議席は得られません……論壇はあっても。

今頃は、脱原発デモもオルグ隊に洗脳されているでしょうか……薬害エイズの時のように?

次の自民党政権が崩壊する前に、極右でも社民でも共産でもない選択肢は、生じているでしょうか。

そして橋下氏・石原氏だったら…次の選挙は、あるでしょうか。いつまで僕はこのようなことを書き続けられるでしょうか。

14

帝国が滅びる理由は?

僕は、少なくとも多くの古典的な本が言うように、「道徳的退廃。都市生活により質実剛健が失われ、贅沢と個人主義、同性愛などの性的放縦が横行した、その天罰である」というのは絶対違うと確信しています。

基本的には、木を切りすぎて砂漠化が進行することだと思っています。
それと、周辺の「蛮族」が技術を学び、人口を増やし軍事力を増すこともあるでしょう。

精神面の影響として、規制強化でイノベーションができなくなる、また寄生層が増大する…というのが『繁栄』の歴史観ですが、それはどれだけ強いでしょうか?
それ以前の、それこそ「約束」「義理」「親の遺言」レベルの積み重ねで、「やってはいけないこと」が増えてイノベーションが圧殺され、水路を浚渫するマンパワーも出なくなる…は?

少なくとも、巨大な人間集団は自壊することが多いのは事実です。
しかし、反則なまでに環境に恵まれている古代エジプトは、とても長期間文明が持続しました。
それを考えれば土地利用の持続可能性の問題、と考えるのが自然にも思えます。

イスラムが特段の技術的優位なく、精神的なことだけで桁外れの規模の帝国を築いたことも事実です。
精神を無視するのも、正しくはないでしょう。
しかし精神が全てだとも思えません。
少なくとも、道徳物語に貶める「精神」は間違っていると思います。

何が正しいのか、僕は本当に理解してはいない…ということです。

13

放置自転車が問題だそうです。
立てれば面積は半分以下です。
最初から全ての自転車に、後輪の後ろ方向に垂直に立てらるスタンドがあり、そのスタンドに力がかかると自動的に前輪を固定できるようになっていればよかったのです。

それを禁じるのは何でしょう?

デメリットは、自転車を「立てる」「寝かして走り始める」のに少し余計な力が要るぐらいです。

まあそれを言うなら、自動車も「立てる」ことができたらものすごくスペースを節約できます。

それどころか、シャーシにつながるフックが一つあり、駐車場にフックにつながり強い力で引き上げられるチェーンと、車の地面に当たる側の端を保護する装置があれば、自動車を立てて駐車するのは容易だったはずです。

単に、誰もそれは考えない、それだけのことです。

12

「全能を与える」という思考実験をテストとすれば、ある、主張している人が、どの程度明晰なのか……新しい言葉が必要な尺度を、明らかにするでしょう。

目的があり、その周辺も理解し、単に資金が足りない程度なら、全能があれば容易に目的を実現できるでしょう。

目的はあっても、理解が足りなければ全能があっても悪い結果にしかならないでしょう。

必要な手段の中に、「全人類を一瞬で完全に改心させる」があるのなら、むしろ危険です。
宗教はもちろんそうです。共産主義も、大半の環境保護もそちらです。

抽象的な言葉に妄執しているのなら、全能が役に立たないことはすぐに分かるでしょう。
ポストモダンや保守論壇誌の誰に全能を与えても、誰も何もできないか、全てを破滅させるかでしょう。

目的が最初からないのなら。反対のための反対、注目される喜びのための正義主張、個人的な憎しみ、群れの中での権力を確認し維持する……そんな人にとっては、全能による目的実現は、まったく関係のない、重さを量るために温度計を持ち出すより次元の違う話です。
でもそんな人が、「主張している人」の本当は圧倒多数だと思えます。

11

特に厄介なのは、「権力」というのは、「世界という物語を一つに確定する」力なのです。

裁判は、被告……そして被害者の内心や過去の行動も含めて、何もかも一つに確定します。人の内心の複雑さ、脳科学的な多モジュール構造すらそこにはありません。
裁判所の判決によって、それは永遠に唯一絶対の真実、歴史的事実として公文書に刻まれるのです。

冤罪を作る警察は、「すべての真相は自分が分かって」います。容疑者の心の奥底に至るまで。
警官自身の、警察組織が共有する物語に刻まれている、「被告の過去の行動と内心」……供述書を先に金型の頑丈さで形作り、容疑者の記憶と心をプレスし作りかえるのです。
容疑者の記憶は誤り、反省していない悪しき心なのです。正しいのは供述書なのです。
その狂気、倒錯、不条理こそが冤罪の本質であり、最も残虐な部分なのです。

宗教警察は、被告が何を信じているか、その内心のすべてを知っています。被告自身が自分の内心を知っていることは、何の価値もありません。被告が拷問で絶叫し祈ったのが聖母マリアの名であっても、それは本当は女魔王リリスに向けた叫びだと、絶対に知っているのです。決めるのは権力です。
それが権力なのです。

さらに事実として、権力の技術や権力者が訓練される権威は、人の内心を実に容易に書き換えます。
内心、個人、個我には、権威から見れば実体はなく、事実簡単に破砕・操作できるのです。

日本国憲法の「内心の自由」は想像以上に脆いものです。そして簡単に壊せるものです。
過激思想であり、現実の政府は…現場の警官や刑務官や教師は、ひとかけらも認めていないものなのです。

10

何が正しく、何が悪で、何が事実で、誰の正体が何で、誰が何を思っている、どのような人間か。この世界の行く末。この世界の本質。
人は全部知っています。正確には、人の心の中には、そのすべての答えが存在しています……物語として。言葉になっていてもいなくても。自己中心的な、自分の道徳的正しさと特別さ、勝利の物語として。
単純なレッテルとして。魔女・悪魔憑き・アカなど。とても単純に、思考節約で。感情で。

それが正しいとは限らないことを、理性は分かっています。
しかし、うぬぼれが強い、自分が絶対正しいと確信している、群れに完全に順応している、独善的な、権威主義的な、教条主義的な、原理主義的な人間は、「自分の脳内の世界(他人の内心も含めた)」が、「真実」だと完全に確信します。
そして、それと矛盾するデータを持ってくる使者を処刑し、データを否定するのです。

誰にでもそれはあります。そして、それが人の本質なのです。
どんなに理性で抑えようとしても、感情が人を裁くことは止められません。

説得力と真理値は関係ないのです。
ピラト総督がイエスに聞いた、「真理とは何か」……電弱統一理論よりも聖書のほうが、ヘロインのほうが説得力は高いのです。

そして、「真理とは何か」の答えは、二つあるのです。
一つは、物理学。ただし世界の全てではないですが。
もう一つ、より人にとって強い真理は、「あなたの脳は、今このときも世界全体を『知って』いる。それこそが、あなたにとっての真理だ」なのです。
キリスト教…それぞれの宗教が、神こそが真理だ…大半の人はそう答えるでしょう。その時のイエスも、ピラトが耳を傾けていれば、「神こそが真理だ」と答えたでしょう。

9

将来の「椅子の数」は教育制度とは独立、と思えます。

現状:全員に、徴兵兵・旋盤工・官僚となる教育をし、結果として三割は非正規。将来はもっとひどくなる。
いじめと全体主義的な思考停止が横行するが、平等という建前が、学校にいる間は与えられる。

改革:全体主義でなくする……全員を、要するにアニメ専門学校?結局三割は非正規で終わる。
学校生活は楽しくいじめはないかもしれない。

時代に合わせる:将来の椅子の数に合わせる。最上位のみをビルゲイツになるように、下側にはフリーターになるための「分をわきまえる」教育。「実直な精神さえ養ってくれたらいい」。

教育制度で将来の椅子の数を変えられたらいいのですが。

8

オバマ大統領再選。

まず…四年前は、絶対暗殺されると思ってました。
2.5km近い距離の狙撃が可能なのに、暗殺されずにすむとは…奇跡と言うか、アメリカ政府の暗殺防止がすごいのか。

困ったことに僕は、選挙戦中の、オバマ氏とロムニー氏両方の公約を何も聞いていません。
日本には全然伝わってきませんでした…ひたすら、共和党と民主党の溝が深く内戦になりかねない、というのと、オバマもウォールストリートに支配されているというOWS側の叫びばかりで。

オバマ氏のこの四年間は?
まずビンラディン暗殺成功、そして医療保険。医療保険は歴代民主党大統領の、誰にもできなかったことです。どんなに不完全でも。
グリーン・ニューディールはどうなったのでしょう?それが伝わってこないのが困ったことです。特に日本が脱原発で揺れている今、再生可能エネルギーが使えるのかどうかを先に実験してもらえるメリットは大きいので。

日本にとって。まずトモダチ作戦の大恩を忘れてはなりません。
日本の、尖閣や竹島などの問題では、どう動いてくれているでしょう?
そして次の四年、何をしてくれるでしょう?

この選挙結果は、世界にとっていいニュースなのか悪いニュースなのか…
アメリカの極右にとっては最悪でしょう。
日本の左派…アメリカも、チョムスキー氏やムーア氏ら…にとっては、オバマでもロムニーでも大企業の手下、弱者の敵、戦争大統領であることには変わりないので、ただ抗議するだけで何も変わらないでしょう。
誰が喜ぶでしょうか?

まずグリーン・ニューディールの総括がほしいです。

7

コンパクトで据え置きの、無線ヘッドホンが備えつけになっている、スピーカーのないCD・ラジオプレイヤー……
無論別売りスピーカーに出力する能力はあり、また普通のヘッドホン端子もついている。
かなり音質は良く、三万円程度のエントリークラスCDプレイヤー+一万円前後のヘッドホンアンプ+一万円程度の無線ヘッドホンの性能で、統合によって値下げし全体で三万円から四万円。

それで、「エントリーレベルのオーディオ音質を、室内でなら歩きまわりつつ楽しめる」ことは、防音性が低い部屋で暮らす人の生活水準を簡単に上げるいい手段となるでしょう。

今、エントリークラスCDプレイヤー・ヘッドホンアンプ・無線ヘッドホンを購入すると合計はかなり高額になり、無駄な機能も多くなります。一体にすればコンパクトかつ安価になるでしょう。
パソコンとつないで、パソコンの音出力に使うのと、携帯プレイヤーと接続する機能は……必要かどうか分かりません。あればいいですが、それによってどれだけ高価になるか、です。
安価にするため、引き算を徹底した方が良いかもしれません。

さらに上位モデルとして、ハードディスクがあってMP3プレイヤーとしても使うことができ、インターネットラジオも選曲できれば、音楽面ではほぼ万能です。それは音質も大幅に良くして、六万円前後でいいでしょうか。
一万円程度の安価モデルがあってもいいでしょう。

無線ヘッドホンでなく普通のヘッドホン端子のみとし、ヘッドホンも別売りとすればもっと安くできるでしょう。最初から着いているクズヘッドホンなら、どこの家にもあるでしょう。
無線ヘッドホンにしたければ別に売られているのを買えばいい、ということで。

ただし、「コンセントを差してCDを入れる」だけで、どこでもそれなりの音質というのはメリットが高いです。
あ、そのように使うなら、無線ヘッドホン自体に簡易リモコンはつけたほうがよさそうですね。

6

環境という思想に、実際にはどのような反対が、どこからあるでしょう。

そして環境という思想が受け入れられているのなら、なぜ人類は「種」を打ち上げていないのでしょう。
実際の環境思想の視野は、何が定めているのでしょうか……リサイクルによる定常文明の完成を唯一の目標とし、主要元素の枯渇や、太陽寿命による地球環境の崩壊を一切考えない、というのはなぜでしょう。

また、具体的に、一人一人の、間違いなく物を食べ呼吸をし糞尿を出し、おそらくは家族のいる、生身の「反環境論者」がいるはずです。
足尾銅山で、田中正造に反論した政府側学者。水俣病でチッソ側についた学者。いたはずです。
世界的にも、さまざまな環境史に残る訴訟の、企業側政府側の答弁・学者の論文。
名もない人。今も、美しい川に水銀排水を垂れ流している人。熱帯雨林を伐採している人。います。
その人たちも生身の人間です。
その人たちの思想は?
それらは、どこで見ることができるでしょう。本屋にあるでしょうか?
環境思想に反対する者は、科学的にどのような前提において物を考えているのでしょう?

十年以内に最後の審判が来ることを絶対の前提にしている。
それなら理解できます。

何であれ、「環境」と名がつく者はサヨクであり、その言葉は全否定しろ。それも理解できますが、どこまで否定するのでしょう、地球が有限であることも?

ロンボルグにすがり、「あらゆる資源は実質無限、温暖化は嘘」という前提を採用することもできるでしょう。

*種:冷凍受精卵や情報を詰めた、ボイジャーのような無人恒星間船。
水があって生物がいないようなら地球の微生物も放ち、進化を待つ播種船でもある。

5

スマートフォンは、今のiPhoneシステムで完成した、のでしょうか。
今後はひたすら、「ハードの形とシステムは変わらない、中身が進化するだけ」の思考停止が、半永久的に続くのでしょうか。
QWERTYキーボードと同様に、変えることができないデファクトスタンダードとなって。
もう、何の変化もないのでしょうか?

眼鏡状のディスプレイ。ジャイロ入りの指輪で……または腕時計のタッチパネル……ペン状光学マウスで掌や太腿でなぞって……腕時計についたトラックボールで、入力。
腕の、手首と肘の間に細長いノートパソコンをつけ、開いてキーボード入力。
目に入るあらゆる窓や壁が、太陽電池兼用のディスプレイとなっており、目を向ければそれだけで自分向けの端末ディスプレイとなり、自分のための情報が表示される。
舌上や背中に多数配置された電極からの刺激が、習熟によって脳内で情報像を構成する……視覚障害者向けの情報補助装置の応用。

何もないのでしょうか?

それ以前に、小さめの「Pad」系のタブレット。
要するにiPhoneを大きくしたような、画面を触って操作する液晶一枚板。
iPhone型のスマホとそれを持つことに…特に外で両方…何か意味はあるのでしょうか。
どちらも似たようなジャンルの製品にしか思えません。
だから両方持つのはムダに思えます。

それこそ僕は、携帯電話とノートパソコンを両方持つのも無駄だと確信しています。
カバン内のノートパソコンを本体。
頭にヘッドセット。
手にはガラケーと同じ形で、でも画面とキーボードだけでコンピューターもバッテリーもないので極薄軽量。
それで携帯電話として通話とメールをこなし、ノートパソコンのCDドライブで音楽を聴き、インターネットがやりたかったりDVDを見たかったりすればノートパソコンを取り出す、で何の不都合があるのか、と。

4

僕がとことん知らないこと。

インドで、仏教・ヒンズー教・イスラム教がどのように互いに影響を及ぼしたか。
西アフリカのイスラム教と、バングラディシュのイスラム教に、どの程度違いがあるのか。
仏教の真理観や瞑想技術は、イスラム教には何の影響も与えていないのか。
そして中国の、儒教と仏教ではどのような、情報交換があったのか。

法哲学の世界では、中国の儒教・仏教の関係は?そして西洋法哲学と、儒教思想はどの程度違うのか。
イスラム教の法哲学と、現代西洋で研究されている法哲学は、どのような関係か。

最も根源的な論理学は、儒教では何か。仏教は、イスラム教は。
現代西洋の、記号論理学と分析哲学は、それらを解析できるだけの幅があるのか。

何も知りません。

3

「世界全人類に配れば決定的に世界全体が豊かになる」物には何があるでしょう。

移動・住居・農業・動力・調理用熱源・電源・通信、全部こなせれば強力でしょう。
不可能と思えるでしょうが、比較的容易に可能です。
キャンピングカーを小型化し、比較的小さく構造が単純なディーゼルエンジンで駆動し、悪路走破性能も高め。
シャフトから外部に動力を出せる。
さらに、そのエンジンは熱の面でも効率がよく、ボイラーやコンロとしても使える。
太陽光を集めて調理する器具もあったほうがいいでしょう。
補助的になら太陽電池もあっていいでしょうか、それとも価格が上がるだけでしょうか?

それがあれば、貧しい農村の農民が、動力で耕し、水をくみ上げ、湯冷ましを飲み、衛星携帯電話回線で情報を得て空中窒素固定能力が高い緑肥の種を買い、お得な市場に作物を運べます。
そして何人も、屋根の下で眠れます。
都市の貧困層も、効率のいい調理と、衛星携帯回線での仕事探しができますし、仕事があるところに素早く家族ごと移動できます。

他には何があるでしょう?
風力発電設備。衛星携帯電話。太陽電池。太陽熱調理具。…

フォードが、自動車を安く売り、従業員に自動車が買えるほど高い給料を出し、社会全体を車社会にすることで、フォード自身も豊かになったように、今でもそれをやれば自分も、そして世界中が豊かになるでしょうか?
それとも、今はもう、「低い枝の木の実は取り尽くした」状態なのでしょうか?

2

環境倫理学で、「人類は、環境を保全する義務がある」という考え方もあるようです。
それが義務だと考えるなら、僕が言っている無人播種船と放送は、当然すべきことになります。

地球が滅びれば、「環境」は保全されません。自明です。
人類が正しい行動をとっていても、地球はいつ滅びるかもわかりません。
太陽がご機嫌を損ねるかもしれませんし、巨大隕石はいつも落ちる可能性はあります。
そしてほぼ確定的に、何億年もしたら太陽が熱くなって海は蒸発し、特殊な微生物以外は全滅します。
深地下微生物も、五十億年後に太陽が巨星化したら全滅でしょう。

それは「環境が保全されていない」状態です。
自明ですよね?検証可能な事実で、今の科学界の合意に沿っていますよね?

人類はボイジャーを打ち上げ、宇宙に情報を送信することができます。
そして生命の、少なくとも遺伝情報は全部デジタル情報にできますし、完全に冷凍した胞子・種・受精卵などは長期保存が可能です。
そして宇宙空間は、放っておいても超低温・無酸素という保存にはとてもいい環境です…宇宙線の問題はありますが。
なら無人播種船を打ち上げ、デジタル化した遺伝子情報を送信することは、アマゾン熱帯雨林を保全するのと同様、人類の義務になるはずです。

そうしない理由は一つ…ある程度以上遠い未来や、非常に確率が小さいことは、思考してはならない。
そう、みんながなんとなく決めているのです。

人類の滅亡が避けられないなら、無人播種船を打ち上げ情報を放送すべきだ。
そして今も、最善を尽くしても滅亡するかもしれない。だからいまこの時も、それをすべきだ。
これを否定するのは何でしょう。
ただ一つ……考えるな。今やっていないことを。保守、思考停止の掟に反することを。
それだけです。

1

以下は、僕にとっては自明です。
僕以外にとっては、「絶対に間違っている」「考えてはならない」「ありえない」「頭から考えることを拒絶する」です。
僕が、どう間違っているかを論証する人はいません。僕の口から出た時点で完全に間違いなのです。
この世界は、議論でできてはいません。群れの参加資格が全てなのです。

地球は有限な宇宙船地球号である。その宇宙船地球号には、救命ボートもブラックボックスも今現在ない。
船は救命ボートがなくてはならず、救命ボートが無理な飛行機には、フライトレコーダーの入ったブラックボックスが義務づけられている。
人類にはボイジャーやパイオニアと、宇宙に情報を電波送信することが可能。
カターン星人のように情報と生物サンプルを詰めて打ち上げ、放送を始めろ。
そうしないのなら、前提と目的は?「人間は原子からなり、地球は有限。目的は生命・文化の松明を受け継ぐこと」を拒絶するなら、何?

地表の水。淡水は5%もない、大半は海水。その淡水もほとんどは南北極の氷で、人間は利用できない。
海水でも肥料さえあれば光合成はする。
海水の光合成を農業基盤とせよ。

日本の領海は広い。
浮体洋上風力・海洋施肥による海藻養殖は、膨大なエネルギーとバイオマスになる。

持続可能は欺瞞。地球の地面だけで、何万年も維持できる人口は、一千万以上ではない。
風力発電は、銅と石油がなければできない。他のあらゆる元素が必須で有限、リサイクルは熱力学第二法則で100%になりえない。
農業文明でも地球のほとんどは千年もたずに崩壊する。産業革命以前の農業文明では地球の定員は……江戸時代の人口三千万……それも、海からの肥料を使っていた……に、北海道とジャガイモ・トウモロコシ・レンゲ・アルファルファを計算に入れても、日本で六千万。人類全体なら、日本は異常に農業条件が良いことを考えれば、おそらく十億以下。
そして江戸時代の生活も、資源枯渇で崩壊する。もう低い技術で掘れる鉱山は掘り尽くした。
宇宙に出るか、持続可能で千年もたずに滅びるか、現状維持で二百年もたずに滅びるか、一千万以下まで減らして「持続的な焼畑農業」を地球全体でやって数百万年に一度の大噴火で滅びるか、だ。

太陽系のあちこちに、地球と同じDNA・RNA構造をもつ微生物はいるはずだ。
火星からの隕石は、地球に着地している。有名なあれが微生物であるかどうかは問題ではない。
地球から火星へも、また地球から液体水のある木星や土星の衛星……エウロパやエンケラドスへも、多数の隕石が行っているはず。それも莫大に多数。
すべての太陽系の星に、すべての太陽系の星からの、隕石が多数落着していると考えて間違いはない。
そして地球の、深い岩盤の奥底にも微生物は生存している。
それらの微生物は極限環境にも強い。
多数のどれかは到達しているはずで、そして微生物一つでも生きているのがあれば、全環境を覆い、別の形の生物があれば互いに争い一番強いシステムだけが生き残る。
岩盤型の極限環境微生物は、太陽系の、水がある星ならどれにでも住んでいるはず。
逆に、地球には「地球型」しか見当たらない……そのことは、火星から常に微生物が降着しても、すべて同じDNAタイプか、または「地球型」が(今までのところ)最強で常に挑戦をはねのけてきたか、だ。
無論、地球もよく探せば非「地球型」はいくらでもある、ということもありうる。
パンスペルミア説の真偽は、問題にならない……その真偽がどちらであっても、「太陽系じゅうから同じ形の微生物が見つかる」という同じ結果になるはずだから。