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31

「まともな野党」
「2012自民改憲草案、また読売・産経新聞などの試案の、権威主義・反人権思想」
「生活保護制度は欠陥制度であり、日本ではかなりの人数の貧困者が放置されている」
「もう十年もすれば、氷河期世代貧困層が老人となる」

日本人は、この4つについては絶対に、何があっても思考することさえしないと決めたようです。

「まともな野党」

民進党、共産党、もちろん社民党など既存の野党が、今後過半数を取れるほどの支持を集めることはない。これは明白です。
それで、自民党の独裁を望まないならば、「まともな野党」をゼロから作るしかない…これは自明なはずです。

しかし、そのような話は皆無。
話すらないのです。
なぜでしょう。

「まともな野党」を抑えている可能性がある勢力…

既存野党
キャンパスや市民運動での、左派過激派・既存活動(政治に関心がある新入生を鋭く見つけ出し、洗脳して愚劣護憲にしてしまう)
マスメディアの古い権力者

でも彼らは、インターネットを支配することはできないはずです。
しかし、インターネットにも、ゼロからまともな野党を、という言葉に賛同する人はほとんど皆無です。
なぜそこまで、「新しくまともな野党を作るしかない」という概念は拒まれるのでしょう?

政治改革で多数の野党が出て、全部ゴミだったからでしょうか?
今の選挙制度では、弱いとはいえ強力な地方組織に支えられた既存大政党以外望みがないことは自明だからでしょうか?

他に、日本人の思考すら制御している何かがあるのでしょうか?

本当に需要がない…民社党が伸びなかったことも含めて。
とことん、日本人は自民党とパヨク以外は大嫌い、考えたくもない。
だとしたらそれはなぜでしょう?

改憲草案、現在もいる極貧層、非正規層が老人になる…どれも重大すぎる問題であり、どれも既存野党には対処できません。
でも、日本人はあくまで関心を持ちません。

何が日本人の思考そのものを、ここまで徹底的に縛っているのでしょう。
ネットによって、メディアの支配が崩れた今も。

30

電車内ではリュックを背負うな、というのがマナーとされつつあります。
何十年も放置されていたことが、ゆっくりと何年もかけて、法に準じる絶対の掟になっていったようです。

どのように社会規範はできるのでしょう。
そしてその社会規範は、どのように法になるのでしょう。

ただ、現実には十キロの荷物は、胸も網棚も無理です。背負うしかありません。
そして、このリュックを背負うなルールが定着したら、前に「着る」荷物入れが売られるようになるのでしょうか。
リュックという蓄積はかなり大きいと思いますが。

29

僕とは想像を絶するほど異なる考え方をする人間集団が、日本を支配しています。

個人主義は悪。人権も誤り。
個性、個我すら許されない。
人間は、徹底した規律と激しい体罰、理不尽なしごきで鍛えられ、自分でものを考えなくなって、初めて一人前。
絶対服従、我がままを完全に捨てる、特攻隊こそ人間のあるべき姿。

国民の、ある程度はその権威主義的な価値観が当たり前なのでしょう。それが何割なのかは知りません。僕がとんでもない少数なのかもしれません。

安倍自民と護憲の対立になり、護憲が敗れることで安倍自民がすべてを得る。

実際には、国粋主義者も護憲も、国民の中では少数派なのに。
どちらかしか生き残れないのです。

そしてその勝負で、必ず護憲が負けて安倍自民が勝つのが構造化されてしまいました。
護憲の軍隊はいらないというメッセージと、民主党政権の無能さが嫌われているから。

このままでは、安倍自民がすべてを得ることになります。
国民の中では少数派のはずなのに。

どうしても、現実的に考え、かつ権威主義者でない勢力は表に出られません。

28

催涙ガスのイノベーションがあれば、それが社会を変えるかもしれません。

デモ隊にガスグレネード一発打ちこめば、千人の群衆全員が苦しみ抵抗をやめる。

それだけではない。
非常に残虐な拷問以上の苦痛が、生きている限り続く。
同時に全身の皮膚が変形・変色し、非常に醜い見た目になる。そして顔の皮膚が崩壊し、タールがへばりついた骸骨のような、見ただけで恐怖に絶叫する怪物のようになる。

その苦痛を一度でも味わった、また醜くされ苦しみ続ける人を見た人間は、どんなことがあっても国家に逆らおうとはしない…

それができれば、権力は群衆を一切恐れる必要がなくなります。
どんなことでもできるのです。

過去の独裁者がそれを持っていなかったのが幸運でしょう。

また、それは単純な刑罰にも使えるので、犯罪抑止にもなるでしょう。
圧倒的な苦痛による、革命も犯罪もない国…安定した地獄。

というか、精神に働きかけて、桁外れの恐怖を感じさせるだけでも十分です。

でも、考えてみれば…今の技術でも、一人一人なら、「鼻をそぎ落とし、顔をガスバーナーで焼く」「ギンピ・ギンピ(毒草)で背中をこする」ことで同様の圧倒的な苦痛と見せしめは可能です。
いや、もっと簡単には火炎放射器。

フランス革命の時代には、火炎放射器はなかった…液体燃料も携帯できるポンプもありませんでした。安価な油脂、化石燃料もありませんでした。
でも、何百人か集め、木造家屋に放りこんで放火することはできたはずです。
十分な人数が生き残り、残虐な見せしめとなったでしょう。

なぜ多くの国は、純粋に恐怖だけで支配されていないのでしょう。

もう一つ、世界のどこでも、歴史上のいつでも、極端に残忍な公開処刑が当たり前であっても、犯罪がなくなることはありませんでした。
残忍刑は犯罪抑止にはならない、が奇妙な事実のようです。

27

日本では、「憲法学」「立憲主義」という言葉自体が、「友愛」同様パヨク語として権威を失ったようです。

また、日本には一般的な憲法学者、彼らによる立憲主義の定義とは別に、自民党の憲法学者と自民党による立憲主義の定義があるようです。

日本憲法学がそれほど大きく分裂しているとしたら、それはかなり大きいことなのでは?
そして、「自民党憲法学」の教科書は何でしょう。

自民党主導の改憲が起きたら、従来の憲法学・法学・法哲学はすべて「パヨク法学」として全否定されるのでしょうか。
これまでの判例も法学者も法学書も、全部ゴミ箱行きなのでしょうか。

安倍首相と周辺の、憲法制定権力=選挙で勝った民意が、唯一絶対の法源。

憲法の定義・宛先も、主流意見である「国民が政府を縛るもの」ではなく「国柄を記し、国民に守らせるもの」になる。
立憲主義を定義するのも「政府を縛るもの」から、「それは絶対王政時代の古い考え、今は違う」と別の何かになる。
全部安倍首相とその周辺。というか約二名の、安倍首相・2012自民党改憲案を全肯定している法学者が完全に正しい。
今本屋にある法学書、今の法学教授は、二人を除いて全員間違い。

それはもう革命では?

憲法学者全体が権威を失い、安倍首相とその周辺の、憲法学者の中では異端の法解釈が絶対真実とされる…

26

とんでもない大量殺人、まさかISのテロの一つではとおびえました。

ここまで個人テロの報道が多くあるときにこれは、何かが壊れているような気すらします。

たくさんの人が世界中で、「自分は死んでもいい、憎い世界を壊したい、人間自体が憎い殺してやる」と行動しているかのよう。

それが、新しい時代の帰結でしょうか。
多くの人間に、役割を与えない。包摂せず排除する。

それとも、普段起きているバックグラウンド程度なのでしょうか…でも、ニースのトラックといい今日の、日本での事件といい、被害人数が多すぎます。

殺人が簡単だ、というメッセージがいきわたってしまった、ということでもあるのでしょうか。

今、何が起きているのでしょう。
人間社会を支える何かが、音もなく崩れてしまったのでしょうか。

…かといって、道徳の授業、改憲で国民に道徳を義務付ければ解決するわけでもないはずです。
それは、単に激しい鞭、陰湿な迫害が底なしに激化するだけです。

25

天皇とアメリカの矛盾。

完全勝利した安倍自民、保守ですが、どうするのでしょう。

人は二君に仕えることはできません。
天皇とアメリカ、両方に忠実であることは、いつかできなくなります。

アメリカはどこまで許すでしょう。
アメリカは、2012自民党改憲案にどうコメントしたのでしょう。裏で許可するといったのでしょうか。

矛盾したままでいる、というのもありです。人間は実際には、論理的に完全であるより矛盾し狂っているほうを支持します。

まあ、アメリカは「属国は民主主義でなくてもいい、いや民主主義になったらむしろ潰す」が基本方針ですから、それこそ独裁日本を歓迎するかもしれません。

ただ、一つ問題があります。
自民憲法草案のような、「天皇を中心とする神の国」は、キリスト教と不倶戴天なのです。
アメリカは、キリスト教に反する勢力を許すでしょうか?

中国がどれほどキリスト教を弾圧しても許してきた、気にしない、でしょうか?

このことも不思議です…今は、絶対平和主義者・反日を責める圧力が強いです。
しかし、キリスト教自体が、日本では絶対平和主義かつ、天皇制を強く攻撃していながら、ほとんど責められていないのです。

24

自民党は2012年の改憲案を出したことで、得をしたでしょうか?
本来なら大損するはずに思えます。こんなバカな思想に染まっている連中に政権を取り戻させてよいものか、と。
現実には、有権者はそう思わず、自民党にすべてをゆだねました。

奇妙なことに、国民の多くはあの改憲案、その思想にまったく注目していません。
まるで母親を信じきって抱かれる子供のように、自民党…強化されて再生した政官財鉄のトライアングルを、アメリカを信じきっているようです。
選択肢はない、だから絶対に悪いことはしない、と。

あの草案を見ればひどい権威主義・国家主義が自民党の本音だ、と国民は理解する…普通ならそう思えますが、実際にはあの草案は、国民にはただ無視されているようです。
逆に熱狂的な支持者がいる様子もないのです。

日本人は、不思議なことに改憲草案をどこが出しても、ただ無視するのです。読売新聞も、ほかの組織も。
一部の護憲派が人権蹂躙だと叫び、出した側がこれが正しいと叫ぶ、でも多数の国民は、どちらも無視します。
関心を持ちません。

自民党、その他保守側の改憲草案の思想…ぶっちゃけ「国体の本義」に賛同している国民は何割でしょう。
比較的少数だ…と思うのですが、実際に「憲法制定権力」と化すのは、その少数派です。

また根本的な問題は、リベラルの改憲派が極端に弱いことです。
極右でないものなら「ゲンロン」草案があるにしても。
「一字一句変えてはならない」護憲が強すぎて。

護憲と、国粋主義を合わせてもそれほど多くはないでしょう。
しかし、そうではない普通の人に投票先はありません。
「ミンスが嫌い」それだけで、国体の本義にすべてを任せているのです。

23

アメリカ共和党トランプ候補の指名受諾演説は、ひどいものだからこそ勝利を予想させます。

そして吹き飛ばす、今度はドイツでのテロ。

これほど希望のない世界…やはり、オバマ大統領が失望されていることが、激しい絶望をもたらしているのでしょうか。

人間が希望を取り戻すには、何が必要なのでしょう。

1930年代、大恐慌の時。
あのときには、共産主義がありました。それに対抗し、ヒトラーなどは全体主義・軍国主義で、大戦争を起こしました。
アメリカが大恐慌を脱し、希望の国となったのも、その戦争のおかげでした。

それが答えでしょうか?
全体主義と大戦争。
だとしたら人間なんてみんな地獄に落ちちまえ、と叫ぶほかないですし、実際にそうなるでしょう…今は核があるので。

思想や技術は、希望にはならないでしょうか。

ケインズ経済…いや、アメリカを本当に恐慌から救ったのは世界大戦でした。
新しい時代に合った思想が出てくることはないのでしょうか?

ヒラリー・クリントンも、サンダースさえも思想的には古い存在に見えます。
僕は、新しい時代には無条件の最低生活保障と教育、新技術への投資と新技術を用いた開発への人材移動以外、できることはないと思っていますが。

技術も、第二次世界大戦前後には恐ろしいほど進歩しています。
今の技術は、あくまで希望を減らすことにしかならないでしょうか?

22

「加速によるブラックホール砲」は可能でしょうか?

単に、ひたすら弾頭を加速する……牽引ビームの逆があるとします。
それで鉄か何かの弾頭を、抵抗のない真空中で、ひたすら加速する。
光速の99.と%のあいだに、9が何十個、何百個も並ぶぐらい。

相対論効果で質量が増します。
その分、大きさも増すんでしたっけ?
そうでなければ、密度が上がっていつかブラックホールになります。

……それでできたブラックホールを、また牽引ビームか、または重力で減速させれば、論理的には元の鉄に戻ります。

いや、それは無意味ですね。速度はあくまで相対であり、観測者から見て光速に限りなく近い……

……密度とは、ブラックホールとは何でしょう。

こんな矛盾が出るということは、加速でブラックホールを作ることはできないんでしょう。

21

一人の政治家が、「天皇になる」と「天皇独裁親政に改憲する」を同時にやることは可能でしょうか。

その政治家は、皇室の血をある程度濃く引いていなければならないでしょう。
安倍・岸・麻生・佐藤…日本を支配するあの人たちは、皇位継承順位を名乗れるでしょうか?

他に、皇位簒奪を夢見る政治家はいるでしょうか?

もう一つの手は、外戚摂政。
皇室直系の女子と結婚し、その子を天皇にして、同時に憲法を天皇親政にし、摂政として全権を握る。

でもそれも、不安定になります。子が成長することもあり、子の周辺にも人が集まるのですから。

そして日本の、特に保守は男系を強く主張しています。実質的な簒奪を許すことはないでしょう。
男系皇統でない人間が、禅譲で皇位につく…中国ならともかく、日本では簒奪は認められないでしょう。

となると、今後の日本政治を本当に決めるのは、「あの家」にどれほど、男系の皇位継承権があるか、です。

20

今の日本に、「アベノミクスで高度成長再び」を信じている人は何人いるでしょう。
民進党に政権交代される可能性を信じている人は何人いるでしょう。

今後、選挙に意味はあるでしょうか?

今後何回選挙をやっても、安倍自民が民主残党に圧勝するのを繰り返すだけでしょう。

そして、その状況そのものに、なぜ誰も文句を言わないのでしょう。

19

不動産は高価です。
住宅は、資本の相当部分を占めています。

なぜ人は船に住んでいないのでしょう?

そして将来、工業とエネルギーの潤沢は、住の潤沢にもなりえるのです。

海水を淡水化し、汚物を完全にリサイクルする技術ができれば、砂漠でもある沿岸は大住宅地になりえます。
無限のエネルギーや宇宙は、地球でも地球以外でも、巨大地下都市を可能とします。

18

なぜ民社党が伸びなかったのか。
緑の党も、政治改革後の小さい極右政党も。

それを不思議に思うのは、僕がマーケティングの考え方をしているからでは。
「++交差点には、週に**人の歩行者が通る。独身高収入男性の比率が*……。交差点周辺の店は、チェーン店の**と**、コンビニの……徒歩七分以内には、高級感のあるスパゲッティとワイン、ハンバーグと蒸留酒などの店がない。ここにはイタリア料理とスペイン料理の混合、またはスコッチウィスキーとローストビーフの店を出すべきだ」
同じ発想で、
「日本の政治マップ。市民的自由〜権威主義(保守)、改革・新自由主義〜マルクス主義の二軸直交座標。自民党は…共産党は……市民的自由・社会民主主義が開いている。そこを狙う政党がないのはなぜだろう」
と。

それが間違っているとしたら?
何十年もかかる地方組織、それがすべてだとしたら?
だとしたら、できることは何もありません。
野党の敗北は事実上完全に確定しました。今後も、ひたすら安倍自民の圧勝が続くだけです。

というか、好みの政党が出てこない…それだけで、国民の半分の近くが、実際には国政から完全に排除されました。
その状況が終わる気配はありません。

17

CDを持っていき、その場で出されるタオル地の耳当て・使い捨てイヤピースをもらって、コーヒーを飲みながら高い音質をヘッドホンで堪能する。
ある程度のCDは置いてあり、借りることもできる。
一時間いくら。

……そういう喫茶店がなぜ見当たらないのでしょう。禁止されているのでしょうか。

より具体的に。

席はややゆったりした椅子で衝立で軽く区切られている。小さい個室もいくつかある。清潔。

カウンターで80分800円ほど払い、席使用券と「使い捨てのカナルイヤピース」または「頭から耳を覆う、耳のところだけ穴が開いたタオル地」を渡される。
カウンターには、クラシックと、ジャズ・洋楽・歌謡曲の有名オムニバスが、合計200枚ほどはある。
自分のCD・音楽入りUSBメモリを持ちこんでもいい。カウンターにCD磨き機もある。
カナルイヤピースも、自分のを持ちこんでもいい。
会員制にして、入会金でタオル・イヤピースを買って店で保管する形…洗濯・洗浄にコストがかかる?

衝立席には、席一つにつきワンセットのCDプレイヤー・ヘッドホンアンプ・密閉式ヘッドホンまたはカナルイヤホンが用意されている。
一つだけ例外の席、一体型パソコンにATH-DN1000USBがつながり、カウンターにあるCDが全部フル音質で突っ込まれているし、むろんネットにつながっていてネットラジオソフトもデスクトップにアイコンがある。

個室席は
・パソコン・バランス接続DAC・バランス接続オープンエアの有名機、
・CDプレイヤー・ヘッドホンアンプ・オープンエア定番機、
・CDプレイヤー・スタックス(15万前後セット)。

席にはほかに、アルコールウェットティッシュと、お湯ポット・やや高級なインスタントコーヒーと紅茶ティーバッグ・砂糖とクリーム+紙コップが用意され、セルフで飲み放題。
カウンター近くに、通常とドリップコーヒーの自動販売機もある。

ヘッドホンは最高でもHD800Sぐらい。20万30万の無茶はしない…鳴らすのはCDだし。
機材もそれに合わせたエントリー機。

個室鑑賞というとイメージが悪いので、睡眠・自慰行為・性行為の厳禁は明記。

作るのにいくらかかるでしょう。
何か法律違反はあるでしょうか。

16

テロの次はトルコでクーデター。

唯一近代国家として機能しているイスラム教国、近代文明から見れば、中東の混乱からヨーロッパを守る壁というべき国。

このクーデターの結果がどうなるかはわかりません。
これまでの報道では、トルコ政府がイスラム教原理主義っぽくなり、人権水準も落としているという話でした。

報道では、クーデター側は民主主義を標榜しているようです。
ですが、クーデター…非合法権力が自由・平等・民主主義をもたらすことはあるでしょうか?

また、ロシアも気になります。
ロシアはトルコが欲しいはずです。
もしトルコがロシアに併合されたら、世界のパワーバランスは一変します。

そして、クーデターという非常手段で全権を得た軍は、邪魔な民族に対してジェノサイドを行う可能性もあります。
クルド人など、邪魔な民族はいくつもあるのです。

大きい歴史の中で、民主主義・統合・グローバル経済・発展から専制・原理主義・混沌・衰退への流れへの変曲点の一つ…そう考える方がいいのでしょうか。

それとも、一瞬の泡で終わってくれるでしょうか。

日本でクーデターが起きるとしたら、どの勢力でどんな理念でしょう。
国粋主義はクーデターを起こすまでもなく、選挙で勝ち続けています。
ならばそれに反対する勢力?

15

またもひどすぎるテロ…

理性で考えれば、このテロを防止する方法は、正気の近代を維持する限りありません。

どうしようもない。大した死者数じゃない、無視するのが一番。
でもそれは不可能です。

テロがなかった時代、というのはあったのでしょうか。
単に、ほかの悲惨が多すぎて目立たなかっただけでしょうか。

テロがここまでひどくなかった時代は、人々はどうしていたのでしょう。

14

天皇陛下の退位。

このニュースは大きすぎます。
宮内庁からの否定もあり、うかつに騒ぐのは正しくないでしょう。
あくまで陛下のご意思を尊重します。そしてお幸せを祈ります。

僕は隆慶一郎『花と火の帝』を何度も読み返しているので、それこそ後水尾上皇のごとく政府に対する反抗か、ともとっさに考えてしまいました。

天皇陛下は、たとえ退位がなって上皇としても天皇に準じる公的なお立場でしょうが、一私人としての上皇を想像したら背筋が寒くなりました。

キムタクの何万倍の人気でしょう。
どれほどの集票力でしょう。
莫大な皇室財産。
圧倒的な智慧・知識・人格。
何十年も、膨大な国際・国内のあらゆる文書…むろん最高機密も含め…に署名してきた、そのすべてを大きな負担を払って熟読してきたそうです。
国際社会のあらゆるVIPと知り合い、深く尊敬されている。
日本人の何割もが、上皇に「頼まれ」たらなんであれ決して断ることはない。

極右であっても護憲であっても、圧倒多数で政権を取れるのは絶対確実。しかも、総理大臣としても誰よりも有能なのはわかりきっています。高齢だけが問題。
テレビタレントになってしまったら…

政治・人気のどちらでも、ガンダムどころか第二次世界大戦に「ヤマト」を持ってくるよりひどいオーバーキルです。
一国民としての上皇…虎どころかゴジラを野に放つよりひどい話です。

そう考えると、この報は、少なくとも「この世をばわが世とぞ思う望月のかけたることもなしと思えば」無敵安倍首相に対する、強烈な牽制となっています、結果として。
結果、事実です。

さらに思えば、天皇陛下と公明党。この二つだけが、今の日本で人権・平和を守ってくれるかもしれない存在です。皮肉なことに。
ここで問題は、自民党がいつ公明党を切るかです。

そして天皇を切ることもあるでしょうか。安倍首相が、無限の権勢欲と無限の全能感を持ち、戦中イデオロギー・長州思想を絶対的に崇拝しているなら、天皇陛下こそが最大の敵となります。

はっきりわかっているのは、天皇ご一家を敵に回した瞬間、間違いなく終わるということです。
小沢氏が消え失せたように。

13

ダメと百も承知で民進に投票し、よくて55年体制の再現を願うか。
それ以外の行動は、自民全議席を容認するに等しい。

次の選挙では、この構図は変わるでしょうか。

そして現状の結果は?
今後も、ずっと自民党が勝ち続けるでしょう。民進党・共産党も、議席がゼロになることはないでしょう。

圧倒多数自民が割れて保守二大政党になるか、または野党皆無の状況で国民がヤバいと思ってまともな野党が登場するかを願う…そのまま自民全議席で独裁になるリスクもあります。
究極の選択以上です。

そうなった理由は、選挙に間に合うタイミングで「まともな野党」が登場しなかったからです。
まともな野党の存在を許さない「何か」がとことん有能だからです。

まともな野党を求めても無駄だとしたら?
政党を作るのは、巨木を作るように膨大な金と年月とマンアワーが必要だとしたら。
泡沫小党でも、国会に一度でも議席を持ったものは、企業の上場に匹敵する力を使っている?

…としたら、現状は完全に絶望です。
既存野党はことごとく使い物にならりませんから。

それに、もし政党にものすごい金とマンパワーがかかっているのなら、なぜあれほど無能な小党ばかりなのでしょう?
それこそ、自民党から金をもらっているのかと思うほどに。いや、政党助成金はもらっていますが。
そういうことでしょうか?

12

安倍自民の、四連続の国政選挙勝利は、たぶん戦後でも最強…それが、完全に消極的支持なのです。
別にどこか領土を取り戻したわけではない。
経済は、誰もアベノミクスなど相手にしていない。

ひたすら、野党に対する憎悪だけ。
まともな野党が出ない、野党、特に指導者が好かれない、それだけ。

政治の現状は、かなり悪い状態に固定されている気がします。

まず、民主党・護憲は嫌い、という多数の民意。
それと、今回の選挙ではっきりしたのが、組織票…古くからある政党の組織の強さ。
民進党も共産党も、嫌われていて勝てないのは確かですが、議席を取れてしまうのです。

そして「まともな野党防止システム」と言うべき「何か」。
選挙で組織が強く、ダメ野党がいつまでも消えないことも、その一部でしょう。野党が皆無になったらさすがに国民も焦って政党を作るかもしれません。

さて、それでどうするか。
どうしようもないのでしょうか?

11

改憲勢力、参院の三分の二。
想像以上の、歴史の転換点です。

といっても、見方を変えれば野党共闘の善戦ともいえます。
比例以外全滅、というわけではないのです。

思い返せば、前回の2014年衆院総選挙でも、民主党は小選挙区を含めて一定の議席はとっていました。
55年体制回帰、と考えれば納得できます。小選挙区制の都合上、三分の一が確保できないだけで。

得票率を55年体制時代と冷静に比較したら?

また調査での支持率は、民進党は一桁台ですが、得票率はそれ以上にあります。
組織政党の強さ、ということでしょう。

ただ、結果としては、一つのパヨクになって、まとめて潰されたとも言えます。
政党は印象であり、民主党と、社民及び共産…護憲はどちらも悪印象となっていました。
野合というマイナスイメージ。民主党政権の無能イメージ。
その全体に、共闘によって共産党の、護憲売国という調味料がどっさりと。

共産党も嫌がる、維新の会の支持者は間違っても支持しない、民主党支持者すらそっぽを向く。むろん一般有権者は…
誰にとっても価値のない、捨てるしかない共闘野党ができてしまいました。

思い返せば、安保法制の時点で野党は詰んでいました。

左側にまとまると、国民の大半に背を向けられます。現実には事実上そうなりました。
右側にまとまると、各党の重要な背後力である極左団体と、左側のマスコミ・論壇を敵に回します。そうすれば国民の支持は得られるかもしれませんが、それは古くからの商売を捨てて、すでに強大な企業が支配している市場に飛びこむようなものです。無茶です。
バラバラになれば、小選挙区制で全滅。

完全に詰んでいます。

組織の強さで、ほんの少しの議席を取り続ける以外にできることはないようです。

さて、日本国会の制度上、野党が何議席以下なら、野党を一切相手にしないことができるでしょう。
次の選挙でそうなる可能性はとても高いのです。

…漫画が、そして漫画とともに僕が焼かれるのはいつでしょう。

10

今の自民党の憲法改正草案は、非常に危険な思想で作られています。
反個人主義。天賦人権そのものの否定。明らかに『国体の本義』がベースの、権威主義・全体主義思想。

ですが、その危険性は知られていません。
護憲による反対ばかりが強いからです。

護憲派が改憲に反対すると、「九条を守る=非武装中立=ソ連軍に来てもらって日本は抵抗せず支配してもらえば幸せ」と思われ、憎まれます。

実際には、日本共産党はソ連共産党とも中国共産党とも不仲ですが、人間は単純なストーリーしか受け付けません。
実際には、護憲派は「日本を攻める国はない」が現実の国際政治であり、それを理解せず軍備の必要性を主張する者は、邪悪な軍国主義者か騙されている愚民だ…と思っていますが、それもストーリーとしては複雑すぎます。
護憲=売国・お花畑=悪、以上、それが簡潔というものです。

しかし問題なのは、その構図には「憲法を改正して軍隊を持つのは当然だろ。でも、個人主義、信仰の自由、拷問されずに公平な裁判を受ける権利とかは当たり前だ」という人間に、居場所がないのです。
「非武装中立論」か、「国体の本義」か、どちらかを選べといわんばかりの状況なのです。

僕は絶対にどちらも選びたくないのに。
軍隊は必要だ、でも「Dr.スランプ」の単行本を焼かれたくない。

そんな存在を封じるのが、今の日本です。
そんな投票は、できませんでした。

完全護憲と自民で選ぶしかなくなってしまいました。

9

選挙権を18歳以上にするのにつれて、飲酒や喫煙も18歳以上にする、という問題があるそうです。
これはとんでもなく重大な問題につながります。

これまでは、要するに「19歳で飲酒喫煙したら、致命的な害がある」ゆえに「19歳の飲酒喫煙は、絶対悪だ」だから「絶対にやってはならないし、やったら刑罰だ」と政府は主張してきました。

「19歳で飲酒喫煙したら、致命的な害」という「事実」。
それを理由として、「19歳での飲酒喫煙は、絶対悪」という「道徳」。
その二つを根拠に、「19歳での飲酒喫煙を禁止する」という「法」がありました。

「事実」をもとに「道徳」があり、事実と道徳を基礎に「法」があったのです。

飲酒喫煙が18歳以上になれば、その「事実」は嘘だったということになります。
そして、「19歳の飲酒喫煙は絶対悪だ」という「道徳」を、法によって変更してしまえるということにもなります。
それは、「(医学的・社会的)事実」「道徳」「法」の、一体のシステムに対する信頼を、粉砕してしまうのです。

もちろん、法と道徳は一体ではない、が近代の建前です。
しかし、日本政府は、明らかに法と道徳……プラス国体という宗教……は一体だとしています。
至る所に貼られたポスターや公共宣伝は、法の根拠となる事実と道徳……未成年飲酒・喫煙の害を、強く宣伝しています。

そのすべてが嘘だ、となったら、少なくとも事実・道徳・法の一体性は崩壊するでしょう。
政府が事実だと広報することを、誰も信用しなくなるでしょう。道徳もどうなるでしょう?

……ただ、飲酒喫煙が18歳に変更されても、法・道徳・事実の一体性が崩れないこともあり得ます。
趙高が鹿を馬としたように、「政府が法を変更すれば、事実も道徳もそれによって変更される。変更された事実と道徳を、心の底から受け入れろ」というシステムを新しく作る……『1984年』で、心の底から2+2=5と納得させ、ビッグブラザーを愛させたように。そのつもりなのでしょうか?

それとも、「現実も道徳も変わるものだ。法もそれに合わせなければ」でしょうか?

さらに「大麻は有害だという事実」があって「大麻禁止法」、「大麻は悪だという道徳」があるのでしょうか。
それとも「大麻禁止法」という法律があって、「大麻は悪だという道徳」、「大麻は有害だという事実」が出てくるのでしょうか。

それを疑ってしまうと、あらゆる法と道徳が疑わしくなるのです。

8

日本には、そしてヨーロッパの国には、経済的にどんな選択肢があるのでしょう。

日本の選挙では、アベノミクスと民進党の二択。笑い死にするしかない惨状です。

思想的には?

日本では、要するに新自由主義…それも、日本は貧困国だから大増税し、国民の大半をとても貧しい生活に慣れさせろ、というのがネットでは強いです。労働市場を自由化しろという声も大きいですが、たぶん本当にやったら良くて半分、たぶん九割の日本人は家を失うでしょう。
それに反するのはお花畑パヨク以外にありません。

ナショナルミニマムを主張する勢力が見当たりません。

ヨーロッパも、EUの緊縮財政と規制と、極右…統合は嫌だ移民を追い出せ以外にないようです。

ベーシックインカムは否決されました。
イギリスでは第三の道が失敗し、とことん新自由主義・弱肉強食になっているようです。

本質的な問題は、政治経済思想の貧困、選択肢の貧困ではないでしょうか。
種類数も少ない、どの料理もまずそうなメニューしかないレストランのように。
新しく、おいしそうで、別の種類の料理を出す店がない…

振り返って日本が結局、社会民主主義だけでなく新自由主義も排除しおおせた歴史は、振り返ると興味深いものがあります。

実際問題として、今の日本経済は、構造的に「投資」と「消費」の水門がふさがっています。
その二つがなければ、内需と経済成長はありえません。

「消費」の重要な要素として「給料総額」もあります。
「投資」にかかわるのは科学技術…そう、科学技術は今が限度なのか、それとも今こそ第四次産業革命なのか。

あるいは、内需を根こそぎ捨てて、金持ち・ロボット・強制収容所の餓鬼奴隷の世界の工場でいくか。

7

護憲派が直視すべきこと。

ごく一部、多くても二割以下の信者以外、「日本を攻める国はありません」「軍備なんていらない」という前提は受け入れません。

要するに日本を破滅させないために改憲だけは防ごう、という意見もあります。
しかし、憲法は変えないが自衛隊はそのままある、というのは、「私生児を認知しないけどボディガードは命がけでやれ」と同じ外道です。

改憲派が耳を傾けるべきこと。

「自民党に全部任せる」と「憲法は一文字も変えてはならない、軍隊も天皇もいらない」の二つしかないわけではありません。

改憲に抵抗が強い最大の理由は、自民党・現日本政府の中にある、権威主義です。
自民の2012草案から目を背けるのはやめてください。
連中の本音は、人権なんてかけらも認めるつもりはない、人間の言動すべてどころか心の中身まで体罰と規律で叩き直すのが当たり前の、大多数の国民から見れば異常なものです。

それを抜きだして警戒を訴えない護憲派も悪い。でも、権威主義そのものを警戒することまで否定しては、元も子もありません。

「道徳を義務とする」「公は人権よりも上」となれば、法治・立憲政は完全に崩壊し、警察は文字通り何をしてもいい絶対全権を得ることになります。最も残忍で横暴な「先輩」「教師」「上官」と同じ、絶対服従を強制する暴神と化すのです。
人の心を、一方的に警官が、国が決め、書きかえる…「お前の心が本当に道徳的になった、と『俺が』認めるまで」殴り続けることが正義となるのですから。

国民投票がある、と、2012草案に対する警戒自体をけなすのもやめたほうがいいです。
この改憲は自民党主導であり、自民党は新しいまともな草案を作ろうとしていません。
あの草案が自民党にとっての最終稿…Q&Aで語られる反天賦人権・反個人主義思想ぐるみ、本音だとしか思えないのです。
議員たちの、あの草案を思想ぐるみ全面的に肯定しているのに堂々と主張できない態度自体が、自民党は改憲を任せられるほど信用できる存在ではない、とはっきり示しています。

そして国民投票ほど信じられないものはない、というのはイギリスEU離脱でわかっているはずです。

「反権威主義の改憲」に場を与えてほしいです。

6

なぜ今、「2012自民改憲草案丸のみ」と「護憲=お花畑」の二択のような雰囲気があるのでしょう。
自民草案そのままはない、と言われますが、ならなぜ自民党は、まともな草案を出さないのでしょう。
なぜ自民党は、2012年改憲草案とそのQ&Aを、「これが日本の正しい憲法と、その思想だ」と、選挙で堂々と国民に問わないのでしょう。

自民党議員は、首相から一議員まで、あの草案について面妖な態度を取ります。

草案があり、思想があります。その思想は、標準的な人権・立憲主義・近代啓蒙思想とは外れています。

自民党議員は、あれは叩き台だ、そのまま国民投票に出すことは考えていない、と言います。
しかし、草案とその思想そのものを問われれば、常に草案の思想を支持します。
正しいというなら、堂々と国民の信を問うべきです。権利には義務が伴う、人権よりも公が上だ、憲法は国柄と道徳を書くものだ、イエスかノーか、と。

国民に拒否されそうなら…正しいと信じているなら、千万人といえども我行かん、と少数派であっても主張し続けるのもいいでしょう。
また、国民が拒否するなら国民が受け入れるような草案、という手もあるでしょう。

どちらもしない。
草案をひっこめない。でも参院選の争点として強く主張することもない。
信用できる人間がすることではありません。

というか、テレビなどの大きい場で、自民党の草案とQ&A、それを支える人々が、「これこそ正しいのだ」ときちんと国民を説得する…芦部派憲法学者たちを堂々と論破することはこれまであったでしょうか?

ほかに考えられる理由は、今自民党で主流になっている極端な理念の持ち主から見ればこれが絶対正しく、現実的な人…残っていれば…とすり合わせるのは絶望的に困難だから、とか?

少しはましな、一つ前の草案はものすごく紛糾したそうです。

5

民進党が今消えても、誰も困らない…日本人の大半は同意するでしょう。
でも、そう考えれば民進党(+共産党)の使命が理解できます。

新しく野党が出てこないように。

今民進党と共産党が消えたら、国民も少しは野党を作ろうとするかもしれません。

今の日本人に、「経済的に詰んでいる」「投票先がない」人間は、何千万人もいると思います。
まとまれば確実に政権を取れます。
なのに、論壇誌ひとつ、論客ひとり、議席一つありません。
それは、何百万人も黙って従順にガス室に歩いたのと、同じでしょうか?

それも、民進党と共産党、論壇における護憲、大学における左翼過激派団体などが、論客や政党の出現を厳しく取り締まっているのでしょうか。

4

一番恐ろしいテロは何だろう。

そう考えて、気がついたこと。
日本で、剣道が完全に実戦性を失っているのは幸いでした。

日本刀や、工業的類似物を持つ達人が密集した公共の場で暴れれば簡単に多数の死者が出ます。
剣道の実戦性の低さは、そのテロのリスクも軽減してくれているのです。
居合道や、示現流など真剣での実戦性が高い古流は習う人の絶対数が少ないので、リスクはそれほどはないでしょう。

そのことも考えて、あえて実戦性を低めたのでしょうか、近代剣道を作った人たちは。

剣道と柔道を分ける
柔道から当身を事実上除く
馬・槍・小太刀をなくす(剣道試合での槍・小太刀を認めない)
要するに格闘全体を剣道・柔道、空手・合気道・弓道・なぎなたに分けてしまう

…僕はずっと、近代の武道史は単なる愚行だと思っていました。
近代軍に合わせて、銃剣・日本刀をそのまま横滑りさせた軍刀・短刀で、とことん実戦的な武術を徴兵で叩き込むのが、日本軍全体の戦力を上げるには最善だった、と。
分割・試合重視・ルールの複雑化で実戦性能をとことん落としてどうする、と。

ですが、実戦武術が多数の兵士や学生に叩き込まれていたら、テロリストが強すぎることになりかねません。
青年将校・学園紛争…士官学校卒含む将兵、学生の武道経験者は、革命予備軍でもあるのです。
その地獄絵図よりは、誰も本当の実戦能力を持たない、武道の神髄が失われる方がまだましだ…そう考えたのだとしたら、それはそれで賢明なことです。

柔道が掌打・肘・低い蹴りの総合だったり、剣道が示現流の延長で銃剣と短刀も標準だったりしたら、街頭のケンカや暴動でしゃれにならない被害が出ていたかもしれない…それは考えたことがありませんでした。

そして、改めて一番恐ろしいテロ。
日本で、隣人と警察に対する信頼を完全に破壊させるには、どの程度の犠牲者が必要でしょう。
どのように、というのは書く勇気がありません。それが害をもたらさないと確信できないので。
どの程度の犠牲者で、国民は警官に背を向け、隣人を殺す…国民ではなくなるでしょう。

日本では。そしてアメリカでは。トルコでは。インドネシアでは。パキスタンでは。

3

またも大規模テロ。
トルコやバングラディシュでも…

考える糸口がありません。

どうすればこのタイプのテロを減らせるのか…人権的に狂気の沙汰をせずに。

これが、ISにとってどんな得になるのか。

これから、どんな時代がやって来るのか。

2

なぜ日本では、野党が存在意義自体を失ったのか。

55年体制崩壊から思い返してみましょう。

世界が変わった、経済的にも軍事的にも、新しい酒に新しい革袋が必要なのは誰の目にも明らかでした。

小沢氏が、思想と政治の両面で道を示しました。
新自由主義、自己責任の思想。
自民党を壊し、二大政党制にという指針。

しかし、どちらも三十年で見れば失敗しました。

新自由主義思想は、二大政党の一つが採用して都市層を基盤とするのが本来の姿でしたが、自民党が派閥の幅を活用して新自由主義とポピュリズムで人気をつかみました。
そのため、民主党は何を主張するか、思想的な基盤を失いました。残るのは政権交代だけでした。

自民党の失敗で政権交代はできましたが、それは民主党…野党全体の無能を白日にさらし、国民全員が徹底的に野党を拒絶するに至りました。
そして政権を奪回した自民党は、事実上新自由主義も放棄しました。
新自由主義を受け継ぐかに見えた維新も、存在感を失いました。
また、小泉時代に痛みが激しすぎたことで、新自由主義は支持されなくなりました。

残ったのは、古い自民党…土建と、復古ポピュリズムの組み合わせだけでした。

それに対抗できる野党は生じません。

新自由主義を強く主張したら、小泉時代の恨みで否定されます。
そして世界でも、新しい時代に適合し、新自由主義に対抗する思想は、存在していないのです…第三の道は失敗し、ベーシックインカムはどうしても受け入れられません。
残るのは護憲だけであり、それは少数の強い支持者がいるので心地いいですが、政権は取れません。麻薬にすら似ています。

そう考えると、戦後日本政治を理解する最大の鍵は、「民社党が伸びなかった」ことでは?
緑の党も。

なぜ、どのようにして日本は、「ヨーロッパ型の国防肯定社会民主主義」「緑」と「新自由主義」どれも徹底的に排除したのでしょう。

1

日本そのものの未来は、事実上一つだけに見えます。
相手にされない無力な野党と、自民党。当然自民党が選挙で勝つ。
自民党が全権を委任された、民意だと言って好き勝手する。

「アベ政治を止めろ」という声は、今はすべて民進または共産に集中しています。
でも、どちらも絶対に国民多数の支持を集めることはありません。

必要なのは、完全に新しい政党……自明ですが、誰も絶対にそのことを認めません。考えることすら許さないかのようです。

「民進・共産・社民が売国無能」だから「安倍ちゃんに、日本すべてを任せる」……
憲法改正も。経済も。
個人主義が否定され、公が優先される国となることすらも。
完全な全権委任。
日本人には、本当に二つしか選択肢はないのでしょうか。
民主党政権の売国無能を繰り返すのと、安倍自民に全権委任するのと。

なぜ、第三の選択肢……「新しくまともな野党」を、誰も考えもしないのでしょう。

そう思えば、日本の民主主義で、本当の問題は選択肢の少なさです。
政党・思想ともに、新しいものが出てこない……選択肢が貧しい。

日本の政界には、もはやゾンビしかいません。
自民党のゾンビと、ゾンビ左派。
民進党の埋蔵金主義もゾンビ。

新自由主義すら、国会に議席のある政党としては生き残れそうにありません。