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30

本来なら、選挙、特に二大政党には階級闘争の面があるはずです。
では、この参院選で、「階級」はどうなっているのでしょう。
存在しません。

日本は、中産階級の多くを没落させつつ、その新しい下層が、「革命」も「政党を作って選挙で勝つ」も絶対にできないように完封しています。
そういう目でここ三十年ぐらいの日本政治史を見ると、「野党をなくす」「新しい下層に政党を作らせない」ことが、少なくとも結果です。
それは政府にとってこの上なく都合のいいことです。

新しい時代に合う思想として、まず強かったのが新自由主義。
その対抗思想として第三の道が、昔はありました。緑の党もありました。
小沢氏が新自由主義のための二大政党を訴えました。

しかし、小泉首相が新自由主義を剽窃したことで野党は存在意義を失い、また新自由主義は支持を失いました。
そして民主党政権が敗れた時、日本には何の思想も残りませんでした。

緑の党も、第三の道も、ヨーロッパ式社民主義同様に上陸を阻まれました。
あったのは、「野党は無能」「サヨクは売国だから嫌い」この二つだけ。
そして、新しい野党・新しい左派は、頑として出現しませんでした。

結局は、安倍自民と護憲の両極端に戻り、護憲の完敗が確定しています。
もう選挙は無意味だ、といえるぐらいに。

利益だけを問題にすれば、安倍自民のアベノミクスは、要するに国民の一部に莫大な富をばらまいています。
大企業と建築関係に。多くの店がシャッターをおろし、その隣に高層高級マンションを建てる工事が行われています。
貧困層、非正規層は一切考えず、考えなくても心配がないのです。
「サヨク嫌い」「野党が無能」「新しい野党は出ない」この三つだけで、たとえ日本を恐慌に落としても安倍自民は盤石です。

本来ファシズムは、貧困をなくすためでもありました。
しかし今はその必要はありません。
欧米でも、極右は配給ではなく移民排斥だけのようです。それが本当に貧困層に、経済的なプラスになるでしょうか?

なぜこんなことが可能なのか…

29

雑誌記事で、日本の参院選について…
要約すると。
最高に思い通りの野党共闘が成った。それでも完敗する。結果、野党は消滅するだろう。
…どうしろと?

もちろん、野党共闘…民進党の誕生や、共産党の協力が失敗していたら、小選挙区制ですからもっとひどく野党が負けていたでしょう。
つまり、どちらであっても負け。

ずっと前から負け決定。

おそらく、小選挙区制で自民党が壊れなかった時点で、詰んでいたのです。
遅くても、民主党政権の無能がはっきりした時点で。

とことん日本の政治は詰んでいます。
どうやっても、安倍自民に対抗できる勢力ができないのです。
まとまったりするとすぐに、売国パヨクのレッテルを張られ、それにふさわしいことばかりしてしまいます。

政権が実に巧妙に、いかなる争点もないようにしているのがわかります。
政権が消費税増税延期を決めました。ほかの政党も増税に反対しています。増税を訴えて勝てると思う人がいません。
政権がバラマキをやっています。
政権は改革をするといっています。
改憲も表には出しません。
原発も、野党側は合意すらできません。
争点にできることが何もないのです。

となれば、それこそ護憲に戻るしかないですが、護憲パヨクは国民に骨の髄から嫌われています。
どうしようもないです。

何よりも、護憲…日本を攻める国はない、という大前提。
これが強すぎます。
ごく少数の人にしか支持されていない、少なくとも過半数を取れないのは確かです。
それでも、捨てられないのです。少数の強い支持が心地いいから。知識人集団から弾かれたくないから。印税が欲しいから。

自衛隊は必要、でも自民党主導の改憲には反対、と主張することが誰にもできません。

28

パナマ運河の拡張工事は地味ですが大きいニュースです。

人類の、もう終わったかに見えた移動面での大きな進歩。

地味ではありますが、運べる荷物は三倍に増えたとも聞きます。

27

「戦後レジーム」を打破し、かつアメリカには従う……

そのためには、論理の準備として、日本を占領したアメリカを二つに分ける必要があるでしょう。

要するに憲法を作ったのは、アメリカの中の左翼勢力である。
真のアメリカは、その左翼勢力を追い出した右派である。
日本のパートナー(ご主人さま)は、右派のアメリカである。

これなら、戦後レジームを打破し、かつアメリカに従うことができます。

ここで問題。右派のアメリカ様は、どこまで容認するでしょう。

靖国神社?
日本は侵略をしていない?
日本は正義の国だった?
教育勅語?
東条英機の名誉回復?
反個人主義・権威主義・反啓蒙の「国体の本義」?
立憲主義の独自定義?

少なくとも、アメリカが東条英機の名誉回復を許すことはあり得ません。
それをやったら、アメリカ右派にとって血の兄弟である第二次大戦の戦死者を裏切り、第二次世界大戦はアメリカにとって正義だったという物語が崩れます……アメリカ右派にとって何よりも守るべき二つを。

東条英機の名誉回復には、もう一度アメリカと戦って勝つしかないのです。……その道を選べば、今度こそ民族絶滅ですが。

26

自民党の憲法改正草案も、基礎なしに建っているものではないはずです。
日本国憲法に、様々な思想という基礎があるように…たとえば九条にはパリ不戦条約、さまざまなその源流。
根拠文書や思想家たち。
同様に、自民党草案にも、根拠となる文書・思想家が多数あるはずです。
最大のものが「国体の本義」。
でも、その国体の本義も、多くの源流を持っているはずです。

なぜ日本の野党は、この参院選で、自民党憲法改正草案の思想の批判を中心にしないのでしょう。
改憲そのものに反対しているので、ただの護憲パヨクという印象をまず与え、それゆえに何も聞いてもらえなくなっています。
改憲には賛成だが、反個人主義・道徳の押しつけには断固反対。
その立場をなぜ強調しないのでしょう。

また自民党の改憲草案を支持している、自民党に投票する人・自民党員・自民党の幹部・自民党地方議員・自民党所属国会議員はそれぞれ何人いるのでしょう。
さらに、ほかではどのような層が、自民党改憲草案を支持しているのでしょう。

あの草案には、確固とした思想があります。
近代、啓蒙…自由・平等・友愛、平和、人権…それらをきっぱりと否定する、一つの思想。
反個人主義で公優位。法と道徳は一体、国家が道徳を国民に強制しなければ日本は滅びる。

その思想で生きている人は、日本で何人いるのでしょう。
どのような職業の人たちでしょう。

25

ネットでの党首討論を聞いてみました。
背筋が寒くなりました。
全員、まともな知能を持っているかどうか疑いたくなる水準です。
言葉、雰囲気…すべてが、おかしいと感じるしかないのです。
まともに受け答えができていません。

徹底的にアベノミクスを自讃し、進めると叫ぶだけの安倍首相。
批判し、同じこと…成長と分配の両立…を繰り返すだけの岡田代表。
私的といっていい話題で激しい怒りを司会者に向けるだけの小沢氏、逆に非常識な質問をして自己弁護ばかりする司会者。
詩でも読んでいるような党首。

今の、映像媒体での日本政治はすさまじいまでに劣化しています。

見ている人たちで、本当にこれで自民党や民進党を支持する人が、一人でもいるのでしょうか?
なんという選挙でしょう。

経済的にも、何の選択でしょう。アベノミクスとは何でしょうか?まして民進党…財源がないから不可能だと実証されている、二正面へのバラマキ宣言。

でも、この参院選は重要なのです。
実質的な争点は憲法。
それも、自民党のあの改憲草案の是非です。
そのことはなぜか、まともに議論されませんが。

実際には、 「野党を完全につぶし、安倍政権に改憲も含め白紙委任する」 「野党に三分の一ぐらいは持たせ、改憲も政権交代もない55年体制に戻す」 が今回の参院選で選択されることです。

民進党や共産党に、政権挑戦権を与える……それはありえません。
おおさか維新など他の右派政党に、政権担当能力とその議席を与えることは?それもありえないでしょう。
新しい政党も出現できません。

55年体制に戻るか、安倍自民に憲法を含めて白紙委任するか……その二択です。少なくともこの参院選では。

24

英国EU脱退、キャメロン首相辞任。

まさに歴史的な日というべきです。

これは歴史の変曲点でしょうか?
いや、歴史が増大から減少に転換する、最大値でしょうか?

EUの拡大、欧州の統合。第一次・第二次世界大戦を二度と繰り返さない、という誓い、戦後の平和そのもの。
それが反転しようとしているのでしょうか。

EUの本質に食いこむ、「代表なくして課税なし」原則を脅かす、一方的な官僚支配。

グローバル化。自由市場・自由貿易。
先進国の、少数を除いてはむしろ貧しくさせる。

ここで、僕が見ている問題…
グローバル化にすると多くの人が失業する、だからグローバル化に反対。

でも、グローバル化に背を向けたら…北朝鮮が証拠です。

問題は、貧困が多いこと、年ごと・世代ごとに貧しくなってしまうことです。

でもそれは、本当にグローバル化が原因でしょうか?
グローバル化に加えて、反福祉の野蛮な新自由主義思想、それにエネルギー・移動方面の科学技術の停滞があったからでは?

もし常温核融合が本物で、エネルギーが問題でなかったら、それでもイギリスがEUを脱退するほど多くの先進国民が貧しくなったでしょうか?

僕は、グローバル化…自由貿易・自由市場は避けられないと思っています。
ただし、「誰も絶対に餓死させない」を付け加えなければ、すべてを呪う人が増えてしまう、と。

「思いやりのある保守」という言葉にも近いです。
ですが、結局はそれは受け入れられませんでした。
イギリスでは、ひどい身体障碍者でも働けと言われ、多くの人が絶望して自殺する、単なる弱肉強食社会になってしまったようです。
それこそ、この脱退の理由でしょう。

ですが、自由貿易に背を向け、寛容を捨てても豊かになることはありません。

なぜ、最低生存を無条件に…職を与えることはあきらめて…保障しつつ自由市場・自由貿易、という考えは、決して出てこれないのでしょう。

…それ以前に、しまったあああと絶叫しています。
昨日金地金を買っておけば…っ!もし残留に決まっても別に損をするわけではない…

23

一つの思想、一つの価値、一つの善悪、一つの道徳。
挑戦者、別の考えは存在自体許されない。

現実として、今の日本は、自民と売国お花畑以外存在していない……売国お花畑を否定すれば、自民にすべてをゆだねる他ない。

なぜこうなったのでしょう。
「選択肢はない」……サッチャーのスローガンです。
実際には日本も、それに支配されているのでは?

選択肢などない。だから野党も必要ない。

「今は非常事態だ。野党も選挙も必要ない、優れたリーダーが独裁すべきだ」
今の日本でも、また多くの国で、その声が強まっています。

安倍首相は、経済再建・憲法改正・国民の精神改造……すべてを自分一人でやると決意しているかのようです。

22

なぜ、自民党は新しく憲法改正草案を出さず、2012年草案でこの参院選を戦うのでしょうか。

参院選を憲法改正選挙と位置づけ、新しい、よりまともな憲法改正草案を出す。
草案を出さない野党を批判し、選挙の勝利と憲法改正を目指す。
なぜそうしなかったのでしょう?
なぜ、政権を奪回して何年も、よりまともな改正草案を作ろうとしないのでしょう?

現草案が、完全無欠な、世界の趨勢に沿った最高のものである、と自民党の改憲派たちは確信しているのでしょうか。
現草案の評判の悪さも意識していないのでしょうか。
それとも、パヨクが批判するのは現草案が正しい証拠だ、でしょうか。

評判が悪い草案は、たとえ野党の不人気から議席上は支持されても、国民投票で落とされる可能性があります。
なら、今のうちにより国民に支持される草案を出しておくべきだと思いますが…

仮説1「自民党幹部は、現草案が完全無欠で国民の圧倒的な支持を受けると確信している」
仮説2「自民党幹部は、国民投票を回避する、または現草案で国民投票で勝つ何らかの方法を考えている」
仮説3「自民党は本気で改憲する気など全くない」

ほかに何かあるでしょうか?
この参院選に、新しくまともな改憲草案を出して、改憲を争点に参院選を戦うことができない理由は何でしょう。

また、自民党の現憲法草案の説明では、反個人主義がとても強くあります。
おそらく「国体の本義」を典拠としているでしょう。

ですが、憲法のみならず、民法でも個人主義の影響は強いのです。
そして自由民主党の自由…経済的自由の根幹をなす私的所有権も、個人主義とのかかわりが深いのです。

反個人主義思想は、(左派が定義する)立憲主義のみならず近代法を根本から破壊するのです。
それはどうなるでしょうか。
「国体の本義」は、それもきちんと処理した、西洋とは異なる完全な法・思想体系を成していましたっけ?

自民党側が憲法草案の思想を弁護するときには、常に「世界の趨勢」という語が用いられますが、反個人主義も世界の趨勢なのでしょうか?
それとも、今の法律学の、世界の趨勢では個人主義を否定し公と家族を中心とした民法体系のほうが主流でしょうか?

21

民進党…その前身の民主党が否定されるのは、要するにこういうことです。

民主党政権は、ボケた犬のようなものだった。
散歩に連れていったら、交差点についたところで座ってしまい、「右?」「左?」「前?」「帰る?」とどういっても嫌がり、ただ座っている。
決めて行動する能力がない。

犬なら、もうボケたんだ、かわいそうに、もうすぐ死ぬんだとなでて、どうしても動かなければ抱いて連れ帰って、漏らしてもいいように新聞紙を寝床に用意してやればいい…

でも、政府がそれだと国がヤバい。
民主党政権で、日本が滅亡し自分たちが死なずに済んだのは、幸運だった…

だからこそ、もう二度と絶対に嫌だ。

といっても、そこで思考停止したら、自民党がしくじった時に終わりますが。

民進党が心底ダメ、むろんほかの野党も使い物にならない、でも自民一党はやばい…
それで新党を作ろう、という声がなぜないのやら。
誰かが禁止しているかのように。

20

二十世紀の歴史では、膨大な人々が餓死しました。
その場にとどまったまま。

「項羽と劉邦」(司馬遼太郎)は、要するに飢えた流民が中国史の易姓革命を起こす、と言っています。
人々が飢えれば、流民となる。
流民は食を求め、指導者をいただき、近隣を襲い、別の流民集団を呑んで拡大し、政府をも倒す。

そのようなことは、二十世紀の歴史、億に達する餓死者には、起きませんでした。
なぜでしょう?
なぜ、食えないのなら動く、ということを、二十世紀以降の人間はしないのでしょう?

毛沢東は億の人を餓死させましたが、流民が逆らうことはありませんでした。
スターリンも同様です。
ポル・ポトは人口の三分の一を殺しましたが、誰も暴れたり、流民となったりはしませんでした。
二十世紀以前も、アイルランドなどの人々は暴れませんでした。

人間には、人口の相当多くを、おとなしく餓死させることは可能なのです。
飢えは、流民から易姓革命の、必要十分条件ではありません。

では、流民が起きるのとおとなしく餓死するのとは、何が違うのでしょう。
天命、という言葉になるのもわかります。

僕はわかっていません。

飢餓が、どうなったら国が壊れるのか。
何千万も殺した毛沢東、国民の三分の一を殺したポルポト。アイルランド。
なぜ彼らは暴れずに死んだのでしょう。

それに対して、なぜ陳勝呉広、黄巾、白蓮教徒…飢えから民が立ち上がり、帝国を倒して新帝国を作ることがあるのでしょう。
何が違うのでしょう。

第一次世界大戦で、ロシアとドイツが自壊した…どれだけ追い詰められれば国は壊れるのでしょう。

国という生き物の背骨は、どれだけの重荷で折れるのでしょう。

19

*今日は用事があって感想は来週*

ターミネーター2の液体金属…
あれは、工具としても強力なのでは?

確かに硬度は描写されていません。
人体よりは硬い、車の鉄板に突きさすことはできるようです。
鋼より硬度が低いかもしれません。

しかし、たとえばダイヤモンド粉末や、その伝導性が害になるなら炭化物や窒化物の超高硬度粉末を混ぜることで硬度を増すことは可能でしょう。

減ったり加熱したりしたらすぐさま流動的に交換されて形を保ち、瞬時に必要な形をとる、理想の金属加工工具になるのでは?

18

北朝鮮が、存続していることが意味すること。

天道は非なり。

この世界は、善が報われ悪が滅びる、子供の夢ではない。
大国の力関係がその地には悪をと望み、ホモ・サピエンスに合う社会システムが構築されれば、極悪非道が永続する。
天罰を下す神などない。
悪こそが勝つ。

そう、世界のすべての人に言い続けているのです。

アラブの春の顛末、中南米、中央アジアの独裁国家……それらもまた、同じことを叫んでいます。

天道は非。

17

太陽系の形成理論から、自由浮遊惑星…恒星間に漂う、木星サイズで核融合を起こせない星…の、衛星たちの運命を考えてみましょう。

太陽系の形成理論では、「太陽が核融合を始めて、強い光でガスを吹き飛ばす」と、「太陽光が、水分子を分解して水素を吹き飛ばす」という二つの現象が描かれています。
「孤独な木星」はどちらもやりません。

つまり、母星のすぐそばの衛星にも、多量の水素ガスがたまります。

また、衛星の水が地球に見られるより多く、熱源が少ないので凍っていると考えられます。

16

ふと思い出して、愕然としています。

政治改革25年。

思想家や英雄が、どれだけ出ましたか?

記憶される名前を全部挙げても、細川・小沢・小泉・橋下・安倍…

そして安倍氏以外、力を完全に失っています。

第二次世界大戦前後、5.15、2.26の思想家や実行者たちを含めても、幕末の英雄たちには比べられぬと嘆く声があります。
ましてこの平成政治改革の、政治・思想両面の人材の乏しさは何でしょう。

ここで、現実。
この参院選で、そして近く解散総選挙があるとしても、今政界にいる人たち・今議席を持っている政党に、人はいません。
安倍自民にすべてを託すことが、事実上決定されているのです。

…安倍首相は、百年に一人の英雄なのでしょうか?
国を救うにしても滅ぼすにしても。

教育基本法と安保だけでも重大……一度消費税を上げた、それだけでも戦後の首相としては大きすぎる実績です。
さらに憲法改正まで。

日本という国を完全に変える、それができる唯一の人間だと?
安倍首相一人が、新しい時代のための、大宰相となれ?
高杉晋作・西郷隆盛・大久保利通・山縣有朋・伊藤博文を兼ねよと?
……安倍晋三という政治家が、憲法を改正し国を変え、経済的にも軍事的にも日本を救い、独裁権を持っても暴走せず国家を強国に復活させ、全国民を道徳的に立ち直らせる……その可能性に、全てを賭けろ?

そして今の、右派論壇の人たちは佐久間象山・勝海舟・吉田松陰に匹敵する…それどころかルソーやマルクス、民主主義や人権を否定して、偉大なる日本保守思想で世界の全思想史を超克する、偉大な存在だと?

冗談じゃない、幕末の英雄たちや世界思想史の巨人たちと、今の政治屋・右派論壇を比べることすらするな、と誰もが悲鳴を上げるでしょう。

なぜ、今はこれほどに人が出ないのでしょう。

15

舛添都知事の進退が問題になっていますが、辞めてどうするんでしょう。
ここ数年、どれほど都知事選がグダグダ続きだったか。

それこそ石原慎太郎氏が復帰するしかないのでは?

日本の政界には、都知事候補を出す力などないのです。

まあ、それでどうしろとか言えるわけでもないので、意味のない言葉ではあります。

14

AV女優の人権に関する提唱があったとか。

きわめて重要なことです。二十五年遅かったともいえますが。

現実に、アダルトビデオは存在しています。
存在自体が人権侵害だ、ゼロにしろ、という正論は、当事者を救うことはありません。

膨大な人間がかかわり、膨大な金が動いている一つの大産業に、人権が一切入れなかった…
そして今、それを言い出す人が出てきた。

それがなぜ今なのかも興味深いです。

何か、とてつもなく巨大なものを見ているような気がします。善にしても悪にしてもとてつもない巨大さ。

13

またも大規模な、ローンウルフ型のテロ…

この種のテロに対抗するには?

銃規制がまず出るでしょう。
しかし、実際には燃料油で同等の被害は可能…無意味です。

はっきり言えば、まともな手段ではこの水準のローンウルフ型テロは、なくせません。

なくそうとしたら、「怪しいかもしれない人間は全員殺す」「すべての人に、遠隔装置で毒を注射でき、カメラのついた首輪をつけて常に見張る」レベルの狂気の沙汰が必要になります。

そしてこのテロは、本当にトランプ候補に対する援護射撃になったでしょうか?
圧倒的な恐怖・悲嘆・憎悪は、トランプ候補の主張以外行き場はないでしょうか。

そういえば、三つの、安くでき対処できないテロがなされていない理由は?

・ターミナル駅など高密度に多数の人が集まる場所での、大量の燃料油での自爆
・木造大都市に対する、多数の火炎瓶による同時多発放火……関東大震災・東京大空襲と同様の効果
・まったくの無辜や兵士の家族を一家ごと拉致し、残虐な拷問の末に殺害して死体を晒し、拷問動画を公開する

12

コンピュータで人間の能力を増強するなら、計算力・記憶力だけでなく、「システム2を補助しシステム1を抑制する」システムが必要でしょう。
言葉や行動の前に、「それは**バイアスだぞ!」と叫んでくれる。

実際には、脳とコンピュータが統合された時には、どのような存在になるのでしょうか。

過ちを犯したくない。
予定を告げ、チェックリストの漏れを指摘し…

ですが、人間は有能で忠実な秘書が常にいる状況を、不快に思います。自らの過ちを指摘されたくないのです。

何が、人間にとって最高のパートナーでしょう。

11

今はもう、安倍信者でない人間は、完全に絶望するしかないのでしょうか?

左派の、「日本人は骨の髄まで鎖を抱きしめる愚民だから、地獄を見ても自業自得だ」といわんばかりの論調。

そして、そんな左派と、「安倍ちゃんはヒトラーじゃないから全権委任で大丈夫、ほかは全部売国で論外」の右派、どちらかしか存在しない…

10

郵便や新聞配達に、情報収集の面はないでしょうか。

街の隅々まで見て回る公務員。
あらゆる家の、かまどの煙から貧しさ、雰囲気、全部毎日見ています。
それは考えてみれば新聞配達、牛乳配達にすらあります。

その情報をきちんと集約していたら、ものすごい情報力になったはずです。
郵便制度の、情報収集としての面は、特に明治維新後近代化していく日本では相当重要だったのでは?

…鉄道に沿って電信をつなげ、列車の行き来…単線なら「今A駅からB駅に走り出した」「わかった、ならC待避線に入る」情報が常になければ衝突の危険が大きい…の情報をやり取りするシステムが、同時に膨大な気象情報、さらに各町の相場までやり取りされたように。

9

新しい時代は、多数の人間を、「会社」という日本最後の共同体から放り出しました。
そして何も与えませんでした。

彼らには、「サヨク嫌い」「中韓キライ」だけがあるように見えます。

官僚に対する反発もなくなりました。
官僚・自民党・大企業…政官財の三角形に、民主党はとってかわることができませんでした。かわりがないのだからこれからも任せるほかない。
捨てられたが、それは実力だから正しい…それが、日本の棄民たちの心のようです。

8

選挙は、「新しい時代にどう対応するか」を争うものであるべきです。

新しい時代の、日本の課題…

格差拡大=技術による、先進国中産階級の没落。
高齢化。
財政破綻。
アメリカの衰退と中国の覇道。
環境問題、人類の存続。

最大の問題は、日本人の九割が必要なくなる可能性が高いこと…高齢化と人工知能失職で。

それにどう対処するか。

バラマキで中流を維持するのは財政がある以上不可能。
問題は、生かすか殺すかだけ。

それこそ、二十五年前の政治改革、それどころか1970年代から日本は新しい時代に対応しようともがいてきました。
結果は、「日本に野党は存在できない。安倍首相・自民党・官僚・アメリカにすべて任せて考えるのをやめよう」でした。
それは、下半分…下手をすれば八割九割にとって、死を意味しているというのに。

7

「どこからどこに行くにも最低限の時間で行ける」ためにはどんな道路網がいいのでしょう。
さらに、三次元の巨大建造物内で、どこからどこに行くのも早い、とするには。

エレベーターではなく、螺旋状の道路なら?と考えてみました。
立体駐車場は道路で上下します。らせん階段の段をなくした構造に近いです。
人間が歩くのは距離が長くなってきついですが、それは電動自転車を配すればいいだけです。

必要面積・移動時間ともエレベーターの方がよい、というなら、横移動もエレベーター……というか小さい箱鉄道にして、トイレを含む部屋番号を押す形のほうが、現実のビルの廊下よりいいのでは?

……それよりは、廊下の方がいい……

上下と左右はそれほど違うのでしょうか。

6

東大卒の女性と、それほどではない人がいるとします。
東大卒の女性に子供が生まれました。
1東大卒の女性が、学歴を生かして年収800万円稼ぎ続け、そのうち年200万円で、「それほどではない」に預ける(保育所は要するにそういうことです)
2東大卒の女性が、仕事を諦めて子を育てる……十年後に仕事に復帰しても、年収は100万円になる

1のほうが、東大卒の女性の家計と、優れた労働力を活用できる社会の双方にとって得に見えます。
しかし、その場合には、その子は「それほどではない」さんの影響を受けることになります。

2のケースでは、その母親は、最高の家庭教師として子の学力を高めることができるかもしれないのです。
……できないかもしれませんし、害の方が大きいかもしれませんが。

……東大卒の女性と、それほどでない女性が、共同で十人の子供の面倒を見れば、女性は眠れるし、子供は高い知性に触れて育てるしで両方いいんですがね。どうもそっちにはいきません。

家族が人間の本能といっても、昔は大家族・村ぐるみの育児だったはずなのに…

5

「スーパーロボット大戦V」宇宙戦艦ヤマト参戦決定。

記録がある限り2005年から、十年来の悲願が達成されました。

信じられないことが起きるものです。

4

はっきりしていること…日本、そして韓国も中国も含めて、「介護の機械化」ができなければ、終わり。
財政は破綻し、膨大な老人が路傍で餓死することになるのが必然です。
そうなれば、近代社会は維持できないでしょう。

ごくわずかなエリートだけが閉じこもり、国家そのものを放棄するでしょうか。

それとも、単に国を強制収容所にして、丸太を担げぬ者はガス室、とするでしょうか。
そのほうが人気はあるでしょうね、自由という名の弱肉強食は、人類最強の宗教の一つです。

3

中南米や東南アジアでの、汚い戦争……白色テロ、共産主義者の疑いがある人間の大虐殺。

殺すかわりに、国内の孤島や、厳重に隔離された居留地に閉じ込め、
「その中で好きなだけ共産主義生活をするがいい」
と放りだして、
「ただし出ようとしり、攻撃しようとしたりしたら皆殺し」
と、相手が最大限の武器を持っていても瞬殺できる軍事力で見張る……

その選択肢はなかったのでしょうか?

2

そういえば、サミットがあったのに、何とか宣言という話題はまったくないですね。

オバマ・広島演説ですべてが吹っ飛び、それに国会閉幕の消費税延期演説…

1

消費税増税、同日選も見送り。

熊本地震の影響はかなり大きいようです。

といっても、根本的なことは変わっていません。
「日本には、相手にされる野党が存在していない」
このことです。

もう選挙は無意味ですよ。
それは、日本の民主主義そのものの終わりも意味しています。

…それを支えているのは、「今ある野党は全部だめ。でも自民党に全部任せるのも危険。なら新しい野党をゼロから作るしかない」という考えの、存在自体を許さない「何か」です。

「何か」があるのです。
おそらく…
大学のキャンパスで正義感のある新入生を勧誘し、洗脳してしまう左派政治団体。
新しい発想を持つ新人の文章を決して掲載しない論壇誌出版社、登場を許さないテレビ局。

いや、それだとしたらインターネットがある以上、それらの支配は粉砕できるはずです。
それでも「新しくまともな野党を」という意見は強くありません。

何が、「まともな野党」論を完全に封印している「何か」なのでしょう。