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31

人間を動かすものは何でしょうか?

まず利益。
群れに所属していること……群れの合意をつくり、そのために動く。それは利益でもありイデオロギーでもある。
個人の利益だけで国家などを裏切ることは、ほとんどの人にはできない。

今の世界の思想地図は?
左翼イデオロギーは弱体化しているが、一部ではまだ軍事力を持っている。
イスラム原理主義。
アメリカの、反共・金持ち優遇思想+キリスト教原理主義。
中国そのもの。

「桁外れの技術を持つ、善意の異星人がやってくる」話を、具体的にどの組織がどんな対応をするか考えてみると、かなり深いレベルで人間の目的・動機が見えてきそうな気がします。
反面、現実の今の、国際社会についての無知がわかってしまいますが。

少なくとも、既存の物語にある単純な悪役が、現実とはかけ離れていることは確かです。

30

今の日本は、たぶん史上空前に酒が安いです。
何リットルもの蒸留酒が、わずかな金で、年齢認証のみで買えます。

昔は「飲む打つ買う」といわれたように、酒は財産を失うほど高価でした。
今も多くの社会で、酒を購入するのは制限があります。

それは社会をどう変えているでしょう。
アルコール依存症になりやすい社会であり、逆に弱者をアルコールで抹殺しているともいえないでしょうか?
福祉国家の北欧では、実は蒸留酒と寒さで弱者を凍死させて処分している、と聞いたことが…

29

人間の人生に対する態度としては、
「逃げずに、つらい現実を直視して頑張る」
と、
「見たいものを見、快楽に身を浸して、現実から目を背ける」
があります。

本当は、もう一つ生き方の対立軸があります。

「個人として自分の頭で考える」と、「個を捨てて洗脳される…宗教や軍隊で、自分を完全に捨てて集団の一員となる」。
近代では一見、個人主義が選ばれているように見えますが、軍隊はしっかり残っています。

要するに、「洗脳されていない人間は本当の人間ではない」という人は常にいましたし、今の日本では政権を取っているのです。

28

「俺は人生ゲームから降りる」と、「誰とも接しない」「仕事などをしない」、衣食住、酒と麻薬だけで過ごす……

近代国家はそれを、最も重い罪の一つとしました。そうなってはならない、その誘惑をはねのけることが、近代道徳の中心でもあります……SFやファンタジーも、「人生から降りるな」メッセージにあふれています。

ですが、実際には……軌道エレベーターや核融合、ワープがなければですが……「新しい時代」は、先進国民の大多数が「人生から降り」ても一向にかまわないのです。

「人生から降りる」ことを禁じる近代は、一人でも多くの兵士、一人でも多くの労働者を必要としました。
能力が高ければこしたことはないですが、低くてもかまわない……特に、ナポレオン戦争のように、横一列で笛に合わせ命令に従って……大砲や銃で撃たれても逃げずに行進を続ける兵士や、炭坑や鉄道敷設、旋盤工のような仕事をする人が、たくさん。
ソ連軍が日本軍人を強制連行し働かせた……邪魔なら追い出せばいい、追い出してまた敵になるのがイヤなら虐殺すればいい、憎いなら拷問して虐殺すればいい……どれでもなく、しかもそれなりの食費を出し兵士を使ったのです。当時のソ連にとっては単純労働をする人がたくさんいれば、金塊を拾うと同じ、嬉しいボーナスだったのです。

何度も僕が使う比喩ですが、農村から炭坑……炭坑で失業したら、生活保護を与えて職業訓練学校に行かせ、旋盤工になればもっと給料が上がった……昔はそれが前提でした。

今はもう違います。
失業した旋盤工がワードエクセルを勉強しても、給料は下がるし仕事はないのです……ブラック、中産階級ではいられない給料の仕事しか。
軍事的にも、質が低く使い捨てにできる徴兵兵士から、高い能力を持つ志願兵、そして無人機とどんどん必要人数は減り、必要な教育水準は高くなっています。
軍事的にも経済的にも、国力を維持するのに必要な人数は、今やごく少ないのです。

だから残りは、「人生を降り」てもかまわないし……ガス室に送ってもかまわないのです。
人工の九割は麻薬が蛇口から出る収容所に入れて死なせるのが、国家にとってはむしろ得になる時代なのです。

27

アインシュタインの後半生は正しい使い方だったでしょうか。

名選手必ずしも名監督ならず、という言葉があります。
アインシュタインが、教授としてどの程度の実績を残したのかはよくは知りません。卓越してはいなかったと思います。

また、名選手が名監督となった例も多くあるように、天才が素晴らしい教授となった例も多くあります。
ですが、名監督でない名選手を活かす道もあるのでは?
今の技術での話ですが、監督向きでない名選手は、全身に位置追跡機を貼りつけて動作をすることで、その卓越したフォームを映像・コンピューター情報にすることができるのです。

アインシュタインも、教授となるよりもどこかの企業で先端技術の研究に携わった方が、その卓越した知性を活用できた可能性はないでしょうか?

結果論ですが、彼の物理学における卓越した発見の多くは若い時代に終わっています。

物理学の主流を外れてからは、余暇の多い企業研究職で高給を取りつつ、余暇に統一場理論に取り組んでいたほうが本人にも世界にもよかった可能性はないでしょうか?

といっても、アインシュタインはその名前だけでマンハッタン計画を始動させ、プリンストン高等研究所に世界最高の英知を集めました。それはそれで大きい貢献なのですが…

26

「私たちが祖先の中の生存者たちから学んだ教訓があるとすれば、死にたくないなら、同じ場所にとどまって変化に抵抗するのは賢い戦術ではないということだ」(次の大量絶滅を人類はどう超えるか―離散し、適応し、記憶せよ:アナリー・ニューイッツ:インターシフト)

日本の、本屋の科学棚で支配的な「地上資源文明」「フロー文明」「定常文明」と、何と違うことでしょう。

日本人では、もう進歩を願い信じる人は誰もいないに等しい…「進歩は終わった」が、もう既定路線なのです。

25

一度、「日本の良心思想」をきちんと体系化した方がいいと思います。

良心的知識人・朝日岩波思想…
政治思想としては民主主義ですが、かなり無政府主義寄りです。
平和主義は、非暴力不服従主義と言っていいでしょうか。

また、科学の進歩に反対し環境保護・リサイクルと自然エネルギーによる持続可能性の主張も強いです。
基本的に反捕鯨。

ポルノに対する態度は一枚岩ではない?ですがフェミニズムが強く、反ポルノの方が自由重視より強い印象です。

逆に、「自民党」も思想として体系化する努力をすべきです。

さらに言えば、純粋悪とされやすい体育会系やブラック企業も。

24

「小さい原爆」を作ることができたら、巨大な船用ディーゼルエンジンのようなのを作って、その中で水爆を爆発させて「核融合発電」ができる…

ピストンが一番小さくなるところをある程度大きくして水を満たし、そこに小型の、核融合要素が多い水爆を入れて、爆発させる。
水が高温高圧でピストンを押す…さらにその余熱は水蒸気となってタービン…まあそれは放射能の問題があるので、閉鎖系で熱を交換してタービンを回し、汚染されているエンジン水は復水器に持っていく方がいいでしょうが。

もちろん巨大なボイラーを水でいっぱいにして、そこで爆発させた方が技術的には簡単でしょう。

水も濾過して、原爆の材料は回収し再利用します。

考えているのは僕だけでしょうか?

23

僕の言葉は、誰にも通じません。

「現実の地球人にとって、群れの一員以外の言葉は無意味なわめき声に過ぎない」のか、
「僕は頭が悪く、気が狂っていて、実際には無意味なわめき声しか出せていない」のか。

どちらであっても、結果は違いません。

22

世界の一体化において、経済的搾取は必然でしょうか?
言い換えれば、先進資本主義経済は搾取される途上国なしには維持できないのでしょうか?
僕が熱いシャワーを浴び、清潔な服を着て、満腹で、パソコンをいじっているのは、世界のどこかの何十人かを踏みにじっているのでしょうか?

反論として、世界から孤立することを選んだ国々は、基本的に貧困になる……他の世界から孤立・自立して、独自の豊かで平等で人権水準が高い経済を構築した国はないのです。
もちろんそれも、そういう国は先進国が裏から経済を破壊したのだ、と反論されるでしょう。しかし、そうなれば反証不能な議論になります。

単純な思考実験を……今、先進国が……途上国にいる先進国人も含め……宇宙のどこかに移住したら、残された途上国の人々は幸福で豊かになるでしょうか?

もう一つ、これは本質的な問題……近代史で起きたことは、ふたつの島があって……
一方が他方を搾取したのか。
それとも一方の島が豊かになり、他方の島は学ぼうとせず、切りはなされていたために豊かにならなかっただけなのか。
一人の優等生と一人の劣等生がいる……
優等生が劣等生の脳みそを食べて優等生になったのか。
それとも、優等生と劣等生は、事実上接触がないも同然だったのか。

21

ISがパルミラ遺跡を占領した、おそらく破壊は免れない…
このニュースには胸が痛みます。それだけ、僕も西側価値観の人間なのです。

そこで考えるべきなのは、なぜそんなことをするのか。

シエラレオネの内乱でたくさんの子供たちが手足を切断されるという残虐極まりないことをされました。
それは、「より残酷なシーンが世界に報道される」「援助が集まる」「援助の上前をはねる」ということだそうです。
だとしたら、どうしようもないです。
報道するなとも言えません。援助はやめろという声もありますが、弱いです。

また、彼らも人間なのだと考えると思い出すのが、小さい男の子だったころ…
まず「目立ちたい」。遺跡破壊は報道されます。
そして、子供たちの間ではより残酷なことをするほうが尊敬されます。
要するに今の中東は、事実上『北斗の拳』状態…しかも拳法がない…で、ひたすらより残酷に行動することで人を従わせる、と。拳王の恐怖のように。

で、どうしたらいいのでしょう。

少なくとも日本サヨクがいうように、日本人が軍備も財産も捨てて貧しい暮らしに戻っても、絶対に中東は平和になりません。

でも、アメリカがどう頑張っても遺跡一つ守れませんでした。
というかシリアはともかく、イラクに十何年たっても機能する軍隊が作れないのは完全にアメリカの責任です。何をやってたんだと。
…上から下まで、『アメリカン・スナイパー』にあったように、兄弟を殺すクズ野郎を殺して今日生き延びるだけだ、イラクがどうなろうと一兵士の知ったことじゃない、だったのでしょう。
なぜ日本やドイツがうまくいってイラクやアフガンがだめなのか謎です。マニュアルを変更したのでしょうか。

で、どうしたらいいか。

僕は一つ考えています…現地の人は、たぶんイスラム国がみんな心から大好き、というわけではないでしょう。
単に、腐り切った現政府よりはましというだけ。
なら第三の選択肢を作ってやればいいのです。
アメリカが移民を無制限に認めて職を保証すればいいのですが、無理でしょう。
ですが、

・砂漠に海水を引いて海水で育つ稲を育てる
・海に浮きを浮かべ肥料をまいて海藻を育て、メガフロートで人は暮らして、海藻をニワトリのエサにする
・ケブラーで極超音速スカイフックを作り、それで月基地を作る
などで、たくさんの「行き場」を作ってやれば…

さて、それが今されていない理由。
考えられるのは二つ…「できない」と「強者が許さない」。
単に科学的に不可能、またはどうやっても、何度トライしてもコストが下がらないのか。
または、研究しようとしただけでも暗殺されるのか。
まあ検証不能ですね。

あと、遺跡は多国籍軍で防衛するのを許してほしいものです。

20

思考・真理探究の試行錯誤:科学
経済の試行錯誤:市場
政治の試行錯誤:民主主義

試行錯誤があるシステムの方が勝つようです。
ですが試行錯誤がないシステムのほうが、人間には好かれます。

さて、軍事に試行錯誤は?

宗教は本質的に、試行錯誤そのものを否定するものです。

19

この一年か二年で、安倍自民のライバルとなれる野党・政治家が次々と存在感を失っていったことに、思い返せば驚くほかありません。

民主党は、選挙だけでなく先の代表選が事実上とどめです。負けの実績だけが山ほどある旧リーダーしか選べなかった、新しい人間を出す力すらなかったのです。

社民党は、党首が男性になった時点で、それまでいい意味でも悪い意味でも「らしさ」と「目立つ」感じがあったのが完全になくなりました。
現在の党首の顔と名前を知っている人はほとんどいないでしょう。

次世代の党も、強く期待されましたがあっという間に凋落しました。
石原慎太郎という巨星すら、そのとばっちりでもう存在感が消えています。

そして、あれほどの強さがあった維新の会…いくつの選挙に勝ち、先の住民投票も多くの票を集めたにもかかわらず…もはや崩壊しそうにしか見えません。

「みんなの党」や小沢氏の末路も恐ろしいほどです。
さらに、小泉・細川というあれほどの人気を誇った元首相でも、何もできませんでした。

無事…というか平常運転なのは共産党だけ、日本政界は徹底的に「清掃」されてしまったかのようです。
これが、歴史の流れというものでしょうか。
二年もしたら、安倍・菅両氏以外に、国民が顔と名前を知っている政治家は誰もいなくなるのでは?小泉氏の息子以外…

18

橋下氏の大阪都構想が住民投票で否決されました。

これは日本の政治にとって、どんな分岐点でしょう。

「橋下現象」の限界といえます。
カリスマポピュリスト、新自由主義、改革…それだけでは日本の体制を大きく変えることはない、と。
ですが護憲派の勝利とも言えないでしょう。勝利したのはあくまで安倍自民、保守です。

また厄介なことに、「都構想」にはメリットもデメリットも何も報道されていない気がするのですが。

反対派はひたすら、橋下氏の…要するに前歴と人格を攻撃しているだけです。
「あいつは悪者だ」以外のことは聞いたことがありません。

そして、都構想ができたら、どんなふうに物事が良くなるのかも、説明された覚えはありません。

さて、これで日本政治はどこに進むやら…

17

シンギュラリティは、人間の遺伝子改良でもできるのでは?
改良された人間が、その天才で、自分よりすごい知能の子を作りだせば…
人間の心が残ってればやらないかも。

16

ある時期から、科学は歴史の主役の座を降ろされ……そのかわりとなる主役がない、そんな印象があります。

日本ではほとんど紹介されていませんが、欧米ではSSC中止、LHCの差し止め裁判などが起きています。

また日本では、良心的知識人を中心に「これ以上進歩はない」「科学は解決策ではない」が主流となっています。良心的知識人を批判する保守側も、科学そのものには無関心です。

科学技術、進歩に対する期待……科学的世界観……それらが拒絶され、技術的には「持続可能」「環境」「脱原発」、また世界観においては原理主義宗教と、それに対するナショナリズムの強化が動いているようです。

ここで僕が関心を持っているのは、「日本の科学についての言論」それ自体を俯瞰している視点はあるか?です。
いつごろから、「これ以上大きな進歩はない」「定常文明でなければならない」が主流となったのでしょう。

15

LHCが標準理論の新しい証拠をつかんだそうです。

つくづく、検証に耐え続けるすごい理論です。

この宇宙について、人間はとても良く知っている…哲学の世界もそのことを認めたらどうですか?

…でも、その水準が実用的な技術になることは、絶対にないのでしょうか。

14

安全保障法制関連法案の閣議決定。
旧来護憲派の反対は読まなくてもわかるのでどうでもいいです。

これにちゃんと反対できる、まともな野党が存在し得ない…

僕は「戦争法案絶対反対」「安倍自民は大丈夫、第一まともな野党がないんだから」どちらでもありません。

今安倍自民が一見穏健に見えても、強い権威主義と極貧層に対する無関心があるのはどうしようもありません。
何より、今正しいかじ取りをしていても、まともな反対者がいなければ間違えたときにはどうしようもなくなります。

かといって、旧来左派の説得力は、一部固定ファン以外にはまったくありません。間違えて旧来左派に日本をゆだねても無能なのは明らかです。

繰り返しているように、日本のどうしようもない…もはや構造ともいえる問題が、「まともな野党」の不在、政界・論壇に新しい勢力・思想・論客が登場しないことです。

日本が本当に野党のない政治になったら、修正がきかなくなる…それを危惧しつつ旧来左派にも洗脳されない、そんな人は少なくないと思うのですが、どうしても表に出ることはできない…

13

スマートホンは、音楽プレイヤーにもカメラにもなりますが、どれも中途半端な性能です。

「超高音質・大容量」「カメラとしてものすごく性能が高い」「とてつもなく頑丈」など、特化したスマートホンはないのでしょうか。

12

今日、カーボンナノチューブを任意長さに紡ぐ技術と核融合が実用化されたら、世界はどう変わるでしょう。

ありえない、という人も多いです。
ただ、それにフェルミ・パラドックスを加えたら、「この宇宙で普遍的に不可能」という恐ろしい結論も出てしまうのですが。
不老不死も自己増殖性ナノマシンも人工子宮も、どれも何兆チャンスがあっても不可能だ、と。

いや…今の人類でも、水爆推進を解禁し、人道を無視して少人数多世代移民船にすれば、恒星間移民は可能です。やっていないだけです。
そう考えると、余計フェルミ・パラドックスは不思議です。
何億もあるであろう文明がすべて、「水爆推進で恒星間移民?そんな予算がどこにある」と判断してしまっているか、それとも本当に宇宙全部、千億の千億倍の星々があって、地球以外に文明がないのか…

11

日本型の平和主義者に、一時間だけ全能を与えたら、世界は平和にできるでしょうか。

戦争で儲けている悪人たちを改心させる。
誤った戦争教育の影響を取り除かせる。
日本人全員から天皇制への信仰を消し去り、憲法九条への絶対的な信仰に書き換える。
すべての指導者に、軍隊を廃止する強烈な衝動を持たせる。
人間から、「集団で自分たちを守る」本能を取り除く。

……それらすべてが行われた、その一時間が終わって……一年後、世界は平和ではなく、現状よりずっと悲惨になっていると僕は確信します。

日本型の平和主義者……彼らは、人間についても人間社会についても国際社会についても、実際にはなにもわかっていないとしか思えません。
自分の頭の中にある「人間」が、自分の頭の中にある構造の「社会」に抑圧され、自分の頭の中で教えられて理解している「国際社会」に支配されている……竜王を倒して光の玉を取り返せば、世界は魔物が出ない楽園に戻る。
そう信仰しているとしか思えません。

……逆に、軍の指導者に同じく一時間の全能を与えればすべて良くなるのか、といえばそうはならないでしょう。

どうすれば世界がよりよくなるかは、僕は知りません。

10

新しい時代の、5つのモデル。

1嵐のボート……漕げぬ者は海に放り込む=グローバル市場で稼げない弱者は殺す。強制収容所経済。
守られる価値……国益・財政・(強者の)安全・勤勉道徳。失われる価値……人権。

2スラム……少数の金持ちと、大半が生活する清潔な水すら得られないスラムに分離。
守られる価値……財政。左右双方の現状維持の結果なので、両方の指導層の権力とイデオロギー。失われる価値……安全、人権、道徳。

3身分……少数の金持ちと、極貧の大半に分離した社会を肯定し、奴隷制を含む身分制度を法的にも整備する。新しい道徳を決めて押しつける。
守られる価値……財政、安全、右派道徳の一部。失われる価値……人権、左派のイデオロギー。

4ベーシックインカム……最低限の生活を無条件に保証。守られる価値……人権。
失われる価値……財政、安全、左右双方のイデオロギー、道徳。

5進歩……軌道エレベーターなど進歩による経済成長。
守られる価値……人権、財政、安全。失われる価値……一部の反進歩イデオロギー。

9

天然には存在しない、百よりずっと大きい原子番号の元素…たいていは秒よりはるかに短い時間で崩壊します。
でも、たとえば二百の安定元素があれば、「体積当たり」詰めこめるエネルギーはとても大きくなるのでは?
それを、たとえば中性子で崩壊させて膨大なエネルギーを絞るとか…

8

慰安婦問題について、歴史家からの手紙があったそうです。
僕はこれらの疑問を潰すことができません。

1韓国の、「これをすれば満足する」条件は何か。
二度と妄言がないこと=ドイツと同様な検閲や思想統制ならば、改憲の必要があります。
さらに、他国に検閲・思想統制・教科書検定されるというならば、もはや独立国ですらなくなります。

2「今の基準で過去を裁く」ことの是非。
「当時は普通だった」が許されないとしたら、それは「敗戦国だから」か、何らかの普遍性があるか。

一人でも悲惨な被害者がいれば、というならなぜ第二次世界大戦時の日本だけが、という問題が出ます。
その疑問を出すのは反省していないからだ、という、思考停止強要以外の答えはあるでしょうか?

何より、戦争には性の問題がつきまとうのは当然のことです。
それこそ、調べられる限りすべての戦争について、性の問題を徹底的に調べ比較すべきです。

「『みんながやっているから』はただの言い訳、罪は罪」も、類推なら万引きと、動物実験や保健所での犬猫安楽死の違いはあります。
万引きは、その時点の法律が禁じています。たとえば少年のギャング集団が容認することはあっても、世間一般は容認しません。
動物実験などは、今の法律も社会通念も完全に容認しています。批判者が少数いるだけです。
二十年後、今動物実験をしている医師や関係者全員を死刑にすることには、僕は反対します。

3当時、実際に行われていた事実は何か。
「日本軍が、公式な命令で、奴隷狩りをした」か否か。
それは重要ではなく、女衒による、当時の慣習通りの売春であっても「人類史上空前の罪」としてよいのか。それもまた、「敗戦国だから」か。

「当時は普通だった」「他のどの国もやっている」「軍隊が公式任務として奴隷狩りをしたことはない」この三点を否定するのは?

僕が感じるのは、ある種の敵味方思考です。
まず謝る態度でない者は悪人だ、といわんばかりの雰囲気。

「この問題について、一切の抗弁は受け付けない。『日本は従軍慰安婦という、ホロコーストと並ぶ世界史上空前の悪行を犯した絶対悪である』ことは、キリスト教徒にとってのイエスの復活同様に疑うことが許されない絶対の前提である。われわれの側にいない者は、それだけで絶対悪である」という態度で納得できるとしたら、そこには思考停止があります。

「戦後の世界秩序は、『勝利した連合国は絶対正義、敗北した枢軸国は絶対悪』という一点を基盤としている。その善悪判定は絶対で、一切の抵抗は世界秩序に対する挑戦であり、抵抗する者は人類の敵である。これらの件については、一切の思考を禁じる」が世界だというなら、それこそくそ食らえとしか言いようがありません。

7

ヘッドホンがついたメガネ+スマートウォッチにできず、スマホにできることが一つありました。

自分が見ている画面を人に見せること。

もちろん、スマートグラスでもメールとして人に送ることはできるでしょう…でも面倒くさいです。

あと、今実際にはない家電があります。老人に使えるパソコンやケータイ、プレイヤー。

6

桁外れの科学技術で人類を救う…それを空想すると最大の障害になるのは、人間の故郷・聖地に対する強烈なこだわりです。

単純に、パレスチナ人にどこかの星をテラフォーミングし、地球そのものに匹敵する広さの楽園として与えても、彼らが断る…自爆テロも辞さず抵抗するのは目に見えています。

結構多くの人は、この争いしかない日々は嫌だと新天地に旅立ってくれるかもしれませんが、どれだけが行くのかはわかりません。

人類の歴史では、新天地が地獄であったことの方が多いです。
日系移民の苦難とか…

4.5日は帰省で休みました。

3

税金は公平か…本質的に無理があります。
ある税制が人間集団Aのメンバーにとって公平でも、人間集団Bのメンバーにとって不公平であることがありえるのです。

集団となった人間は極度に利己的であり、徹底して自分たちのためにあるシステムが「公平」であり、自分と他者を同じに扱う税制は「不公平」なのです。

また、人間に複数の、心的モジュール…俗称アーミーナイフのような…があることを考えるべきでは。

1全員一律定額もしくは無税
2財産や収入の、一定率
3累進課税

それぞれ、別の心的モジュールに対応しているのです。

全員定額や無税は、制度上の公平。
無税は無茶に思えますが、産油国にはあります…結果は腐敗ですが。

一定率は、友人関係や日本式米農村。
参加して努力していれば結果は求めませんが、参加していない者には不公平という怒りを感じ、制裁したがります。

累進課税…貧しい人をなくしたい、というのは、家族やごく小さい群れです。
家族では、多少無能な子でも簡単には排除しません。

2

文明の目標を、カルダシェフ(惑星規模・恒星規模・銀河規模)に倣って見てみましょう。

まず一つのステップは、月着陸。
そののちは、別恒星にどんな方法でも人類を発生させること…?

いや、文明の行き着く目標は、複線です。

ユートピア思想は、変化なき安定が完成すれば、その時点で文明は完成です。…明帝国や徳川日本は完成だったのかいと突っ込みたくなります。さらに思考の統一による完全な秩序…1984年ですね。

環境思想は、完全な循環文明をもって文明の最終目標としているようです。天変地異や太陽の寿命、リサイクルを制限する熱力学第二法則は考えない。

技術的特異点…精神だけをとことん発達させ、この宇宙の物理から上の次元に跳躍してしまう…オーバーマインド。
宇宙進出でも、別の恒星に進出するのは効率が悪い、この太陽でダイソン球を作ればいい、という人もいます。

ワープ、さらに全銀河のエネルギーを無駄なく使うことを目標とする人は、実際には少数なのです。

1

新しい時代の思想は、どのようなものになるでしょう。
・私有財産・相続の絶対肯定
・人権の否定、奴隷制の肯定
この二つが含まれるのでは、と思えてしまいます。

「人権」は普遍原理とされていますが、実際には成立する条件があります。
全員分の食物がなければ、人権もくそもないのです。

新しい時代には、高い確率で99%は生産には必要なくなります。
「福祉で飼育される」「憎まれて殺される」「静かに安楽死」の三択です。

それを考えれば、新しい時代には、「人権」は否定されるのでは?
人は不断に、公に貢献しているかどうかを測られ、マイナスの者は死んでもらう、になるのでは?

軌道エレベーターができれば、また海を耕せれば違うかもしれません。
違わないかもしれません。

少なくとも、右も左も見当外れであることは確かです。
トマ・ピケティのブームは、「新しい時代の思想」の始まりでしょうか?