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SFのダブルバインド…

「人類は今の劣った心では技術を使いこなせず自滅する」
「人類が、技術で進化しようとするのは全部誤りだ」

詰んでいる、滅びよ。ということです。

『火の鳥 未来編』ラストの、今度の人類こそ生命を正しく使って、というのも、それまでの知的生物が例外なく自滅したということを考えれば、生命そのものに呪いがかかっているから無理ということでは?
…人類が、百万の群れに分かれてほとんどが滅びるのを繰り返すことで、生物学的に正しく「進化」すれば技術を使いこなせるようにもなるでしょうか?

その根本は、人間至上主義です。
今の人間が最高だとする。コンピュータと人間の融合体も、遺伝子改良された超人も、ダメ。

それでいて今の人間は心が劣る、と。

結論は技術を捨てる以外になくなります。

そうしたら人口は大幅に減り、しかも何億年もの間にはほぼ必ず何らかの災害で滅びるでしょう。
巨大隕石や巨大噴火、何億年後の太陽の膨張で確実に。
ガンジーは心だけの、技術のない文明を構想しましたが、独立後のインドは普通の軍事産業国家でした。
太平天国も、義和団も、神風連の乱も…現代には、科学技術を基盤とする近代国家でない人間集団は存在できません。

SFの本質にあるのは「どの技術が伸びやすいか」「どの技術が伸びにくいか」では。

それは自然法則そのものでさえあります。

いやSFに限らず、今の人類全体の核心、言葉にされない前提でもあるのです。

人間の心が、技術的な改造ではなく変わる。そんなSFはあるでしょうか?
いや、今この人類が、ピンカー『暴力の人類史』にあるように、より非暴力的になっているというのは?

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ベーシックインカムが話題になり、批判されています。
なぜそれが出てくるのか…要するに、多くの人が、自分も世界も信じられなくなったからでは?

真面目に勉強し、まじめに働き、アイデアを出して起業すれば金持ちになれると、信じられない。
きつすぎる時代、ただ生きていくだけでも難しそう。
時代の変化に応じて勉強し変わり続け何度も起業しろなんて成功する気がしない。

まして国の借金はどう見てもどうしようもない。
少子高齢化はどう見ても致命傷。

自分も国も、もうギブアップしている人が多いのでは?

特にブラック企業という、甲子園常連校の努力を強いつつずっと球拾い、というところで燃え尽きた人々は、何を信じればいいのでしょう?

28

近代戦史で、「戦争から落としどころの概念が消えた」これはかなり重要だと思います。

19世紀中盤の南北戦争・パラグアイ戦争・後半のボーア戦争…それらの戦争では、落としどころがなく非戦闘員を大量に死なせています。

昨日考えた、戦費が過剰にかかることと、その落としどころのなさは関係するでしょうか?

といっても、事実上国家皆殺しのパラグアイ戦争は、生き残りを奴隷にしたとはいえ儲かるものでしょうか?

27

第一次世界大戦が、落としどころというものがなく暴走した理由を思いつきました。

どの国も、あまりにも大きい借金をしてしまって、中途半端に落としどころ和平をしたら破産する。
徹底勝利をして敵国を全部売り飛ばさなければ破産する。

ある時点からは、敵国を全部売っても破産は免れないが、だからこそ妥協したら国が終わる。

それで連想したのですが、近代が始まる時も似たことがありました。

大砲は金がかかる。だから、それまでの騎士のお遊びのような戦争とは質が違う。
絶対王政、国王が巨大な力を集め、膨大な税金を取って戦うものになった。

それと同じでは?

戦争の費用がかかりすぎる。だから、国のシステム自体を変えなければならない。

問題は、どう変身しようが不可能な金額になっていたということです。
イギリスは第一次も第二次も、アメリカに大借金して海そのものを売ってかろうじて勝利者となりました。

そして第二次世界大戦が終わったら、核戦争以前に財政的に戦争が無理だから大国同士の全面戦争が起きていない…

26

なぜ人間が、超能力・特殊能力にあこがれるのか。

実際には、そんなものがあっても大したことはない。近代兵器より弱い。
作品によっては核兵器以上のものもあるけれど、超科学者も同等以上の破壊や支配は可能。

でも人は超能力・特殊能力にあこがれる。
オウム真理教事件で、空中浮揚のためにあれほど多くの人が人生を、すべてを捨てたように。
「Fate」の衛宮士郎も、魔術という手段にこだわらず料理人として世界に貢献することができたはずなのに、魔術を選んだように。

平凡とは違う特別であること。
神…原初的な超常的力に対する、かなり人間の本性の水準にある渇望。

超常的な存在は、道徳的にけた外れに高く、だから絶対的な権力をふるうにふさわしい、という多くの人類が共有する道徳というか権力構造というかそのもととなる物語というか。

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「三体」三部作の黒暗森林説…どの文明も、他を全部敵視し引きこもるのが正解、そうしないと技術を高めた文明に滅ぼされるかもしれない。相手の文明が善だと知るには遠すぎるから危険すぎる。
自分の技術水準がどれほど高くても上には上がいるかもしれない。

よほど能天気でなければどの文明も、自分の存在を隠すことに専念し、別の文明を見つけたらできるだけ第三者に見つからないように滅ぼす。
それがフェルミ・パラドックスの理由。

その根拠となるのは、宇宙の物資が有限であり生物が指数関数増殖ですぐに使い切ること。

これは一見高い普遍性を持つ真実に見えますが、いくつもの科学技術的な前提を要求しています。

こういうことがない…どこの文明も、ある程度科学技術を高めれば、「追跡不能」かつ「物資無限」に至れる。時空に穴をあけて引っ越す、人工的にビッグバンを起こしインフレーションで物資を無限化して、そちら側に行ってしまうことで。

こういうことがない…現実地球の先進国の少子化、それが普遍的であること=ある程度以上技術が進み成員全員の最小限の生活が実現されればいいと、どこの文明も少し科学技術を進めればすぐわかる。そうなれば心配は弱小文明だけ。

こういうことがない…黒暗森林を嫌った超文明種族が、宇宙全体に即時通信網を敷いた。

こういうことがない…比較的すぐにとんでもない超光速は可能だから、わずかなアドバンテージでも宇宙征服は容易。

こういうことがない…光速以下でもせいぜい数百万年で可能な、自己増殖機械を用いた銀河征服…「アンドロメダ病原体―変異―」型の…もできない。

現実の地球の歴史。引きこもる文明は結局すべて西洋に潰された…科学技術を高め攻めなければ助からない。

また、星間距離は遠すぎて絶対に越えられない、というかなり広く信じられる説も否定しています。
またr戦略…広くばらまく戦術も否定しています。自己増殖機械方向が不利、ということです。

そして先制攻撃路線だと、相手に遠く離れた生き残りがいた時、技術爆発でより強い復讐鬼に襲われる恐れがあり、絶対生き残りがないと証明するのが不可能という問題もあります。

結局は、何ができ何ができないか、何が簡単で何が難しいか、決めるのは物理法則です。

もっとも単純には、超光速が容易か困難か。まともなコンピュータもないのに人間サイズの機械にできるバーゲンホルムが可能かどうか。

そして今の、この「現実」は、物理法則がどうであると言えるでしょう。
…物理法則さまのクソったれが知的生命は宇宙に出るなと命じている、と怒る「プロジェクトぴあの」が正しいでしょうか。

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「漫画やアニメの巨大剣を、炭素鋼だったら何キロになるか実測するサイト」があったら面白そうです。
まず「ベルセルク」のドラゴンころし。検証する人はいて70キロとか。

女の子が振り回してるのは…

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ミステリばかり読んでいる人は、児童保護施設に対する強い偏見を持ってしまうのでは?
残虐な虐待からの復讐連続殺人の話が多すぎます。

ほかにそういう、ミステリの定番からしみついた偏見には何があるでしょう?

そして現実はどうなのでしょう。

ミステリで描かれる刑務所、警察、軍、暴力団、ある種の企業など内部の姿は正しいのでしょうか。

それ以前に、人は死んだら大小失禁する、というだけでこれまで売られたミステリの何割ぐらい破綻するでしょう。

われわれは、どれぐらいのことを、小説でしか知らないでしょう。
武士の生活も、一次資料…武士や武士に近かった商人の、当時書かれた日記をどれだけ読んでいるでしょう。

ちょうど、「古代超技術・魔法遺跡を探索する国家秘密軍」というほぼ間違いなく実在しない人間集団のイメージががっちりと多くの人にあるように、多くの組織についてのイメージは、架空のものなのでは?

少なくとも僕は、モサドもKGBもSASも、本当はどういう人がどのように過ごすどういうところなのか、本当のことは何も知らないことだけは確信できます。いや、実際にはSASでも、隊ごと、地球のあちこちの基地ごとに雰囲気はかなり違うでしょう。
なのに、それらについて僕はがっちりとイメージがあるのです。

僕たちはどの程度現実の世界に生きているでしょう?

22

歴史にある問題で、イギリスと中国…なぜ産業革命を起こしたのはイギリスであって中国ではなかったのか…と同じかそれ以上に、「西欧と東欧の違い」も重要かもしれません。

黒死病などの歴史の多くが共通するのに、なぜ西欧は封建制から近代になり、東欧は農奴制を強めたのか。

これは「国家はなぜ衰退するのか」の中核ですが、「近代世界システム1」でも重視された問いです。

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「金属で物を作る方法」を一つ思いつきました。

厚紙を切って重ねて、たとえば等高線のある山地を立体表現したりすることができます。
精度は荒くなりますが、事実上あらゆる形を作れるはずです。

鉄板を切り抜いて重ねることで形を作る。
鉄板と鉄板の間に、火薬やテルミットのように、酸素も入っている高温発生源を薄く挟む。
一気に火をつけて面溶接。

鉄そのものに多少不純物は入りますけど。

また、一枚一枚高圧高速ですり合わせて摩擦熱で溶接するとか、爆薬で押し付けるとか、わずかな隙間を開けて超高温ガスですべての板の表面をわずかに溶かしてから仕切りを除いて圧力かけて接合するとかもありえます。

非常に早く安価に巨大複雑物を作れるのでは。
あるいは非常に小さく複雑な形のものを、削り出しの構造欠点なしに。

純鉄のごく小さい中空球に純酸素を詰め、何らかの方法で一気に燃焼させられれば不純物は酸化鉄だけ…
火薬=硝酸塩は?窒素は鉄との相性はある程度良い…水素と相性が悪そうです。
炭素と酸素では?

楽で不純物がないのは、同じ素材のごく小さな粒状の仕切りで隙間を維持し、超高温ガスを吹き込んで表面が溶けるまで加熱し、高圧で潰すことでしょうか。

あと多分もっと簡単…シルバークレイがあるなら、アイアンクレイをゆるめにして、3Dプリンティングして焼けば。

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戦国時代、今川氏真は今川が滅びてのち流浪、国持大名にはなれずじまいでした。
滝川一益も方面軍指揮官でありながら、本能寺の変直後北条と戦って敗れ、それ以降は埋もれました。

でもどちらももったいないのでは?

どちらも、多くの人と人脈があるはずです。
強力な商人。
何百人も扱えるし読み書きもできる武士。
公家。
僧侶や神職。
あちこちの村の庄屋。
多くの相続なども知っているはずです。

それを活用しないというのは?

織田と戦った側の、六角や斎藤竜興もそういう能力が豊富にあったはずなのに、あまりにも軽く扱われています。
人材であるはずなのに人材と認められていない…

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市場主義でありつつ反個人主義・全体主義・権威主義であることはできるのでしょうか。

フランシス・フクヤマは「歴史の終わり」を出すほどに、自由…自由市場…を称賛しつつ、同時に「大崩壊」では、I(私)という言葉を許さないほど全体主義的な米海兵隊を社会資本を与えるものと称揚します。
他にも、競争を言いながら国歌斉唱をなんとしても強制した橋下氏も。

ですが、市場主義かつ全体主義ならば中国が最高ではないでしょうか。シンガポールやピノチェトのチリかもしれませんが。

戦中の日本は、徹底した反共と、身分秩序を同時に求めました。
反共、というフィルターを使うと、徹底した弾圧こそ自由であるとすることができます。またどれほどひどい格差拡大になる自由競争も正当化できます。

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昔、重商主義というものがありました。
実際には重商主義というのは、のちの時代に作られたレッテルであり、また重商主義と言われる経済思想家もかなり幅広かったりしますが。

まあ単純な印象として、国が金銀を持っていれば豊かだ、というのが重商主義とされます。

でも、国王の倉庫に膨大な金銀が積まれ、でも兵も農民も飢え、大砲は錆び、農地は荒れ、港湾は砂に埋まり、船は朽ちていたら?
金銀など敵に奪われるだけです。

強い軍事力、強い工業力、強い港湾。それこそ真の国の富。

では、今の財政再建議論は?

「国の借金が少ない」それが国の富でしょうか?たとえ国民が飢え、鉄道が朽ち、工場も潰れ、戦車も錆びても?

国民の預金総額が国の富でしょうか?
工場の機械+港湾・道路・鉄道の総価値が国の富でしょうか?
さらに、国全体が前進するための科学技術研究は?

どうすれば、ただ預金ではなく、国が無駄な道路を作るのでもなく、科学技術研究ができるのでしょう?

いや、預金がたくさんあってそれが科学技術に使われない、市場がそう判断した時点で人類自体が終わりだ、と考えることも?

17

新首相の日本は、何のために?何が目的になるのでしょう?
また最大野党は?

どちらも、公的には地球温暖化をどう思っているのでしょう?
どちらも、日本人から餓死者を出すことをどう思っているのでしょう?
どちらも、氷河期非正規がもうすぐ老いる、今の時点で肉体労働がきつくなりつつあることは直視しているのでしょうか?
どちらも、抜本的な少子化対策をする気は……かけらもありませんね。右は家族の美風、左は産めよ増やせよハンタイで。

何よりも問題なのは、どちらも徹頭徹尾、科学技術に希望を持っていないということです。

ならば、はっきりしています。
科学技術に投資する。餓死だけは防ぐ。今存在していないまともな野党が必要なのです。

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とても単純なこと。

本当に財政再建を徹底したらどうなるでしょう。
地獄絵図で税収もかえって減るでしょう。

それこそ国民の預金の九割・収入の九割を税として取り、生活保護も減らして弱者は餓死しろ、とやったら?

国民の大半が生活水準を下げる。国民の大半が没落する。

それで、どのように国がよくなるのでしょう。

戦後とも違い、国が焼け野原になっていないのです…住宅を建て、機械を買う投資需要すらない。

ハイパーインフレのひどいシミュレーションは山ほどあります。
しかし、財政再建徹底のシミュレーションはあるでしょうか?それも相当な地獄絵図では?

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「現状では能力が最低賃金にも至らないか、最低賃金でつぶれかかってる」人は相当多くあるでしょう。
それでもそれなりに、家事をこなせる程度の人は。

氷河期非正規にも、老人にも。

そういう人たちを十人前後ずつ集め、共同生活と同時に乳幼児保育・介護・飼えなくなったペットの飼育を複合的にする…不可能でしょうか?

介護される老人も幼児を見守り、大変な仕事が必要になったら若い者を呼べる、とすれば。

保育、介護、ペットホームともに高い資格と高額な費用が求められるのが問題なのであって、比較的少人数で生活し、しかも分業することを主眼にすれば低い能力の労働者でもできるのでは?

ひとつの形、近代病院に近いモデル、厳しい資格と責任と契約のシステムしか許されないことが問題なのでは?

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菅氏が予想通り圧勝。

それで、どんな良いことがあるのでしょう。

安倍政権も同じです。「ミンスよりマシ」なだけ。
日本という、家、船を壊さない、潰さない。それだけが期待されていること。できると思われること。

何かいいことがあるとは誰一人思っていない。
誰も何も期待していない。

もう、すべての釘が腐っている木造船を、無理に帆布と縄でつなぎとめてかろうじて浮かせているような感じすらします。
もう死んでいる人を、輸血と人工呼吸器と心臓マッサージ機で無理に生かしているような。

日本はもう死んでいる。
それが最初に理解すべき事実でしょうか。

まともな野党が絶対に出ないのも、誰もが完全に「期待」を捨てているからでしょうか。

たたき上げというのも、むしろ慄然とします。
たたき上げこそ、たたき上げたからこそ冷酷で、自分が成し遂げた努力と成果を当然全員に要求する、徹底した自己責任主義者になりえる。
自助・共助・公助の強調はそれとしか思えません。

では誰なら?が徹頭徹尾存在しないのも今の日本の恐ろしいところです。
今の日本に、国民に希望を与えてくれる人は誰一人いないのです。
…ある時点で、日本人が左右問わず、徹底的に科学に期待しなくなったから。
誰一人、核融合や軌道エレベーターができるとは思わないほどに。

国が、もう死んでいる。
どこにも希望がない。

いつからでしょう。なぜでしょう。どうすればいいのでしょう。

諦めてサヨクを非難して満足している以外、選択肢はないのでしょうか。

13

もともと、娯楽というのは何でしょう。

大きく分けて、大人と子供。
共通の娯楽も多くあります。

まず子供。
子供たちで集まり、鬼ごっこやかくれんぼ、サッカー。植物や虫を観察する。
集まって飲食し話す。
一人で絵本。ゲーム。テレビ、特にアニメや特撮。
今は子供の世界から漫画やサッカーが遠のき、スマホゲーの比率が高いし、高い階層の子は遊ばず受験勉強が多いとか。
遊びではないにせよ、ピアノなどの習い事、部活動なども娯楽に準じるものがあります。

人と会うことと、何かをすることが複合。一人でできる遊びもありますが。

ゲームセンターはすたれましたが、大人と子供の中間。小さい子供は入れないけれど、ある程度以上の年齢でも入りにくい。
バンドも大人と子供の中間とされます。同人誌も。プラモデルなどもあります。

大人は、まず飲む打つ買う…酒を飲む、賭博、買春。

酒を飲むのは、一人で飲むこともあるにせよ、何人かでの飲食という面もあります。
賭博も、今は公営の競馬競輪競艇、宝くじも、パチンコも一人です。…昔はサイコロ、麻雀など複数でやる賭博が主流だったのに。
買春は一人で行くこともありますが、男集団で行くことも。

大人は基本的に、近所の大人たちでサッカーに行く、ということがありません。
昔は企業スポーツがありましたが衰退しました。ゴルフや老人のゲートボールは大人が公認で楽しめる運動です。釣りもあります。狩りは日本人にはかなり敷居が高いですが、西洋貴族にとっては重要な娯楽です。

散歩や、一人での運動もある程度娯楽でしょう。

移動そのもの。子供のころはスケボーや自転車、バイクも大人と子供の中間でしょうか。車でのドライブ。贅沢ですがヨット。冬のスキー。
テレビ、ラジオ、読書、ゲーム、インターネットなどは大人子供問いません。
カラオケという新しい娯楽もあります。

習い事というか、ジムやカルチャーセンターも…それもコロナですたれましたが。
昔の日本では詩吟、三味線など。陶芸、絵を描くなどもあるでしょう。楽器演奏やバンドも。
作るというなら編み物など手芸、菓子作り…

観劇、寄席、大道芸…寄席や大道芸は今は少ないにせよ。観劇は、同行者との会食、女性の場合前後の美容院も娯楽に含まれるようです。

生活である買い物も。

昔は公開処刑も娯楽でした。教会の説教、辻説法も娯楽の面があるでしょう。
集団で歌い踊る祭りも娯楽・宗教・政治を兼ねているでしょう。

特に今はコロナで、集団で遊ぶことがほぼ不可能になっています。
娯楽が制限されることが、膨大な経済的被害になっているのです。

また、娯楽の宗教と政治の面が失われている…夏祭りなどもない。それがどんな影響をもたらすか。

ではコロナ後、今の技術でできる娯楽は何がいいでしょう?

集団。運動の面がある。気軽にできる。
ガレージ程度のスペースで、コンピュータゲームと統合され重い武器を使いエアロバイクなどで運動も含むゲームは?
手に持った小さい板で、ブロック崩しのように画面内のボールを三次元で、オンラインの他人やゲームAI相手に打ち合う…一歩分ぐらいの横幅の線から出ずに、できる限りの速度で反復横跳び、ジャンプ、しゃがみなどを繰り返して。猛運動になるでしょう。
動いている自分、あるいはコントロールしているアバターをオンラインに乗せれば、「磯野ー狩りに行こうぜ」という感じでオンラインで誘って、室内ならモンスターをゲーム用弓矢で射つつボート漕ぎ器で運動し、対戦格闘のようにセンサーとウェイトが入ったグローブをはめて殴り合うこともできるでしょう。
複合として、ガレージ程度のスペースで千本ノックぐらいのスペース、それで二刀に長さは40センチで重量を10キロまで調整でき、加速度や位置を検出できる剣を握って、さらに呼吸検出装置もつけて「十分強く呼吸しながら十分な速度で剣を振るとその方向に光刃が飛ぶ」で対戦でも対魔物でも遊べるでしょう。

宗教と政治の面もある遊びは思いつきません。

12

コロナで行けなくなった娯楽…フィットネス、カラオケ、映画、居酒屋。
ならそれを家庭で楽しめる品が売れた、と聞かないのはなぜでしょう。

家庭運動器具。

室内でカラオケができる、口カバーがあるマイクと、CDから歌を取り除けるプレイヤー。

ホームシアター。サラウンドスピーカーシステム。高級ヘッドホン。

ビールサーバー。プログラム可能な電気調理鍋と、プログラムを指定して鍋に入れれば正確に調理できる、下処理計量済み食材の宅配。

なぜ?

11

新55年体制・2012年体制はあまりにも盤石。
それは、初めての首相交代を経ても変わらないようです。

徹頭徹尾、徹底的に野党が無能であるために。
党名も党首も変わらない、民主党政権の戦犯が多数幹部として支配する立憲民主党に、期待する国民がどれほどいるというのでしょう。皆無のはず。

ですが、これほど支持されていない最大野党が、選挙では常に最大野党なのです。
絶対に。

どれほど深い絶望でしょう。

決して、まともな野党が自民党と対決することはないと国民は心底絶望している。

その絶望の上であれば、自民党はどれだけでも消費税を上げられる。
20、26、40…どれほど上がっても自民党は圧勝し続けるでしょう。
野党がダメである、というそれだけに支えられて。

行政改革?それは、国民仲間である公務員が絞られ、国民が受け取る給与総額が減り、生活保護を受けつけ過労がないか企業を監視し指導する職員を減らすことで、国民の生活水準を低くし餓死過労死を増やすのです。
あるところから、行政改革は国民の損にしかならない。

本当に永久に続くのでしょうか?
何一つ別の道はないのでしょうか?

10

次期首相とされる菅氏は「自助・共助・公助」を強調します。

それは事実上自助が中心であり、国が国民を見捨てるものだという批判があります。

それに対して、ジョン・ケネディの「諸君に国が何をしてくれるかではなく、諸君が国に何をできるか」という反論もありました。

でも、「諸君が国に」を、今真剣に考えてみると恐ろしいことがわかります。

国にとっては、99%は必要ない。今すぐ自殺してくれるのが最大の貢献だ。
それがみも蓋もない事実です。

JFKの時代には、一人一人が仕事を探し、勤勉に働き、働きながら学び、節約貯金してアイデアを生かして起業すれば、国に貢献でき自分も豊かになれました。軍に志願できました。平和部隊もできました。
社会に多くの余裕があり、多くの人が若く、多くの人が低学歴で、少しでも勉強すればより給料が高い仕事がいくらでもあり、さらに起業して成功する率も高かったのです。

今は全く違います。

ほとんどの平凡な人には最低賃金しかない。
老人が多くなっており、その人たちには最低賃金さえも難しい。
学んでも無意味。資格マニアは就職できない。
勤勉も何も、全力を通り越して過労死するまで働くのが当たり前になっている。
起業は、事実上絶対に失敗する。起業の大半は中小飲食店で、コロナがなくてもシャッター街、コロナの今最も確実な自殺。
担保として家を失う、それが本当に多数になったら、土地価格が暴落してバブル後資産デフレの地獄が再来し国が亡びる。
アイデアは絶対に価値がない。アイデアでできる仕事などもうない。新しい超人気ゲームメーカー、新しい漫画のヒット作がどれほど長く出ていないか。
生活保護層が無理に働こうとしても、どこも受け入れない。ものすごく高い能力がなければ最低賃金バイトもできない。下手な仕事をするとよりひどい傷病状態となり、医療費が増えるだけ。
軍も多人数は必要としていない。わずかなエリートだけでいい。

もう、国民の多くは、輸血・胃ろう・高カロリー輸液・人工呼吸器状態…国が助け続けなければ死ぬ状態にあるのが、この新しい時代なのです。

その新しい時代に、JFKのあの言葉は、国民の大半に自殺を命じているに等しい。
だからこそ、自助を言って…自殺してもらうしかないのでしょう。

で、本当に国民のほとんどが自殺したら、国の経済はよくなり財政は助かるのでしょうか?

9

コロナで内部留保が正しいとなった。

でもそれは、事実上「国家というものはない」ということです。
コロナのような非常時には国家が助ける、だから企業は安心して投資しろ、ということではない。事実上国家はない、自力で生きよ。

でもそれでは、誰も投資研究しません。労働者の給料も徹底して減らすので、国全体が貧しくなります。

合成の誤謬。

コロナの日本モデルというのは、とんでもない方向指示なのです。

8

「しこたま化学肥料をぶち込んだ、水も豊富な田畑」と「めいっぱい化学肥料をぶち込んだ海水」どちらも砂漠ぐらい日光が当たるとして。
どちらが生産量は多いのでしょう。

田畑は、根や茎のロスがある分少ないと思います。森林が人間の主要農業生産の場にならなかったのは、木の幹や枝のロスが大きいからと聞きます。

さらに「海水で灌漑された、化学肥料もぶち込んだ沿岸砂漠」「めいっぱい化学肥料をぶち込んだ淡水」「化学肥料をぶち込んだ強アルカリ水(スピルリナ)」も加えて比べたら。

もっとも化学肥料一単位当たりの、家畜飼料になる産物が多いのは。

将来は、培養肉のための栄養源が多く得られるのは。

まあ、化学合成菌を遠心分離して、カイコのような栄養価の高い虫を育てられるならベストなんですが。

本当は、「海水に浮いて、ひたすら伸び続け海面を覆いつくす、一枚の葉からなり、根本が残っていれば途中から先を切り取ってもいくらでもまた伸びる超巨大海藻」があれば収穫が楽なんでしょう。

7

財政再建のためには、国民の大半を殺すほかない。
どれだけの人がそこまでの危機感を持っているでしょう。

そこまででなくても「身の丈」論は多数あります。今生きている人は、貧しくなれと。

それがいやなら財政再建という目標を捨ててしまうこと。
最悪は日本円が紙くずになることを前提に配給制を準備しておく。
それはできるでしょうか。

特に力を持つ教育水準の高い人間たちにとって、財政再建はすべてに優先し、配給制は絶対悪なのです。
国民の大半をガス室に送るよりも。

財政を考える上ではまず、氷河期世代の非正規・ひきこもりを、職業訓練の類で中流にするのは不可能。
特にひきこもりは、最低賃金労働者すら絶望的な、現在の医学では治療できない病人。
その現実から始めるべきです。
まず、生かすか殺すか。

また財政破綻のシミュレーション本は多数あります。
では、日本もアメリカも、徹底的に財政再建、「身の丈」に徹した場合のシミュレーションは?
それはそれで相当な地獄絵図になるでしょう。

6

そういえば第二次麻生政権にならなかったのはなぜでしょう?
そちらに向けた流れも明らかにあったのですが。

大勲位ダブルとか…?

5

ド田舎の広い家で、犬猫を多数飼い世話し散歩にも行く。家事もやる。
何人かで家をシェアし、動物が苦手な人は家事をやるのもいい。

時々ボランティアや獣医が、虐待していないか抜き打ち査察。

飼えなくなったペットを、十分な金で一生面倒を見る仕事…
それならかなり低い水準の人でもできると思います。
特にこれから高齢化が進むと需要は多くなるでしょう。

あとインコの類は本当は知能が非常に高いので、会話する人がいると有益なのですが…それこそ足腰が動かない老人でも。

4

アベノミクスは、株価と失業率に注目すれば大成功。経済成長率や給与中央値を見れば大失敗。

上級国民から見れば大成功。下級国民から見れば大失敗。

それは下級国民から見て、格差を拡大させるという計画通り、という疑念も抱かせます。

代案として、マンハッタン計画やアポロ計画のように核融合・軌道エレベーターに天才と金を集めるのは?

今の、問題の一つは、ビッグサイエンスの否定です。

アメリカがSSCを中止した。
多くの新自由主義論客が、「マンハッタン計画型の大事業はダメだ、市場に任せろ」という…が、市場が月旅行を作ってはいない。
リベラル側の、ニューエイジや環境とも関係する科学嫌いも流入する。
財政原理主義も。

あらゆる政治的な力が、マンハッタン計画型のビッグサイエンスを嫌う。
メディア、世論もそれに強く影響されており、核融合や軌道エレベーターの実現可能性を信じている人が異様に少ない。

また、氷河期非正規救済も結局やらずじまいでした。いつもタイミング悪くリーマンショック、今回はコロナが来ることもありますが。

3

焼きおにぎりなどの自販機が消えるそうです。
どうして食物自販機は生きられないのか…
今の冷凍食品やインスタントラーメンの技術があれば、牛丼屋などが駆逐されて弁当やラーメンの自販機が主流になってしかるべきだと思いますが。

インスタントラーメンの自販機はどうしても不潔の印象があり、冷凍食品を電子レンジで解凍するタイプは…わずかな待ち時間も耐えられない?コスパが悪い?
am/pmの冷凍弁当技術も企業合併で消えました。

なぜこの方向に行かないんだろう、と思えることは多くあります。

それがマーケティングの恐ろしさ、
「熱帯であるカリブの島に氷を運んだら全然売れなかった」
「黒真珠を普通に売ったら売れなかったが超高価にしたら売れた」
「超優等生が雁首揃えてコカ・コーラを新しくしたら不評の嵐」

2

水害を防ぐには、治水よりも「悪い場所に住まない」「いい場所に住む」に徹しては?

川が溢れたら沈む場所に、宅地やマンションを作らない。

高い丘陵地に作る。
大都市から遠くてもいいから水害の心配が少ない地域に作る。

距離が遠かったり上り下りが面倒だったりしたら、太い鉄道と四車線以上の太い道路を作る。

そのほうが、川の近くに街を作って堤防を強化するより安いということは?
今は水運が必要なわけではないのですから。

もちろん川から遠いと、文明崩壊時に水を得られない恐れもあるにしても。

そしてメガフロート、超巨大居住用客船という手もあります。常に無視されますが。

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「弱いことは罪」、徹底した弱肉強食、自己責任…
今の世界の競争の激しさは、多くの日本人に強い弱肉強食意識を持たせています。その大半は古いサヨクに対する憎悪。

そのある面は国家主義になります。世界は戦国乱世、男は皆殺し女子供は奴隷が世界標準、パスポートがなければ誰も守ってはくれない、と。憲法守って国滅ぶのかと。

それは必然的に優生学にもなります。また人種差別も強めます。

優生学。さらにそれに、人間の遺伝子改造や、頭の良くなる薬も加わる。
圧倒的な格差が、薬によって増強されるだけでもおぞましいことになる。さらに技術が加わればそれはもう、別の種。

優生学、「弱いことは罪」は銀河英雄伝説のルドルフ思想…福祉の否定、遺伝子レベルでの弱者の抹殺にもなるでしょう。
生活保護制度を否定し、単なる長期失業者さえ抹殺する、もちろん心身障がい者も、どんな事情でも抹殺する…それを世界で主張することは可能になるでしょうか。

アメリカではまだトランプ大統領も人種差別を堂々と公言してはいませんが、もしトランプ以上に過激な極右大統領が出たら?

さらに「弱いことは罪だ」という考えを、倫理学として洗練することはできるでしょうか。
世界で通用する、あらゆる反論を論駁できるものに。近代、自由・平等・友愛を全否定できる思想体系に。

日本には「国体の本義」「臣民の道」があります。
しかし、今の日本の特に若いネトウヨは、それをきちんと学び身に着けているわけではないようです。
ただひたすらサヨクが嫌いで、人権や平和が嫌い。「弱いことは罪だ」と心底信じている。
その人たちをまとめるポピュリスト、思想家は…


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