枕元の計算用紙

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30

弱いということは、罪だ。悪だ。悪人だ。

たとえ生まれつき体に障害があっても、それはそれ自体が罪だ。
共同体に貢献できないのだから。原始社会ですぐに殺されるとしても、母親の出産リスク・妊娠中の栄養という膨大な負債を払わせたのだから。

村が三倍強い敵に滅ぼされ、小さい子供が虐殺された。
親が連続殺人犯のように邪悪で、自分の小さい子供を虐殺して遊んだ。
どちらも結果は同じ、小さい子供が虐殺された。
だから弱いことは罪なのだ…

反論できるでしょうか。

今ますます強まっている、生存権を認めない思想。
その本質でしょう。弱いことは罪だ、というのは。

勝利至上主義の部活で、劣った者を罪人として扱うことから始まるのでしょうか。
クラスでの長縄跳びなどでも。

その思想は、実際問題として先進国で必要ではなくなる大半を、ただ安楽死するのではなく見せしめに拷問処刑することにもつながりかねないと思っています。

29

いくつかの、家の要素は複数世帯で共用してもいいと思いますが。

6〜10軒ぐらいの一軒家のブロック。
長屋・集合住宅などのひと棟。
それらで、昔は井戸や電話を共有していました。

なら、宅配などの受け取りを共有してもいいのでは?
掃除機・自転車ポンプなど、かなり多くの家電の類も。

それこそ料理や風呂も大きい台所の当番制・大浴場でも。

それどころか自動車さえ。

近代は決してそちら方向にはいかない、距離がないだけで大草原の小さな家同様、ひとつの城としてすべてを家の中で…

28

宦官外戚が政権をほしいままにして、それで善政を敷くということはない…
天子だけが公、民のために政治を行い、それ以外はただ私腹を肥やすのみ。

なぜでしょう?

自分の一族が、同情心・同胞意識のとどくすべて。自分の一族以外は獲物であり敵。
そうであれば自分の一族を肥やすため、他の多数の「族」は絞り滅ぼすのみ。
自分の荘園の民を食わせるために、よその荘園や、公地の民は絞る。

皇帝はすべてが自分のもので一族も敵、それで、国の外を絞る?国民全体を絞る?

27

日本政治は今後、何一つ動かないのでしょうか。
動きを求める人もいないのでしょうか。

自公圧勝。名前を変えバラバラに離合集散し続ける民主残党。
改革しかない一瞬出てすぐ消える新党。

あと何十年続けられるというのでしょう。
まるで今後千年続くかのようです。

何一つ変化の可能性がない。芽がない。政党のもととなる思想家すらいない。

安楽死処分しかない、と自他ともにわかっている、かつ多数いるはずの氷河期非正規たちは、代表を作って国政に参加するよりは黙ってガス室の前で服を畳むのでしょうか。

今の、自公圧勝・民主残党・社共の政治システムは、インターネットを飲みこんで「思考停止させる」を完璧に成し遂げる怪物になってしまっているようです。
思考停止させること、それだけが左右を問わない目的で、それが完全に成功しているというおぞましさ。

本来、左翼も国家主義保守も古い、IT化や政治改革でそういうのを過去のものにしよう、と思っていたら。

結局新しいのは何もなく、ITも「好む情報だけが入る、同じ考えの仲間の意見だけが入る」状態になって、より古い左右が強まったという話です。

事実上すべての人を完全に思考停止させ、将来は悲惨な死しかない政策を突っ走る政府にすべてを任せる状態のままにする…
中国を実現した技術ディストピアと笑う日本人も、十分ディストピアの住民です。

26

僕は第二次世界大戦後のソ連についても無知です。
特にアメリカが高度成長を謳歌しているときどうしていたか。

日本のホシュのストーリーとしては、ソ連はアメリカとイギリスをスパイを通じて操り、日本やドイツを潰させることに成功しました。
…ソ連としてはドイツとの戦争であれほどのダメージを負って成功はないでしょうが。

ですが、ソ連の成功史としてみると、戦後のソ連は精彩を欠きます。

スパイ網は潰される。
中国は共産化したのはいいが逆らわれ、潰せない。

中南米やアフリカの代理戦争もどう成功したと言えない。
日本でも共産革命を起こせない。

要するに領土を拡大できていないのです。

25

SF映像に出てくるいろいろな戦闘機は、どれぐらいがちゃんと飛べるのでしょう。

スターウォーズのX-ウイングやTieファイター。
ヤマトのコスモタイガーや、敵側のカブトガニ型戦闘機。
マクロス。
ガンダムに出てくる飛行機や可変機。

特にマッハ5とかの設定で本当に大丈夫か。

検討しているところは…

24

剣と魔法ファンタジーで標準的な、布服に両手剣や、片手剣と小型の盾は本当に合理的でしょうか。

短い弓。
大盾と短い剣の古代ローマ歩兵。
両手槍。
斧。

ほかにもさまざまな、より合理的な装備はあるのでは。

一番あらゆる状況で扱いやすい武器は、傘程度の長さで出刃包丁を厚くしたような穂先がついた極短槍では?
剣としても手槍としても斧としても使えます。

室内でも使え、野外でのサイドアームにもなります。

短めの斧槍(ハルバード)、先端がボウイナイフのように尖っている幅広の斧でもいい…
短い薙刀を極端に幅広厚重ねにつくったもの、あるいは中国で言えば大刀、インドのブージの系列もありますか。

ファンタジーの世界で冒険者をやるには、剣より斧や槍の方が有効では。

23

あちこちで非常に労働が過酷になっている…それで人手不足、移民…
介護、飲食、運輸など。

ならば機械化すればいいのに、決してしない。

本当に絶対に不可能なのでしょうか?

それ以前に、運輸は単に、近代都市の標準装備として一筆書きの荷物専用屋根付きモノレールを作っておけば、何十年も昔に無人化できたはずです。現代のコンピュータとリチウム蓄電池がなくても、パンチカードとレールに刻まれた印、原付程度のエンジンで。

しかも、低賃金の非正規層は、自力で老後まで生きるのは無理なのです。
きつい労働で、しかも生きられない。

22

ふたつの同じ商品を売る企業があり、その両方が営業を、最低賃金でサービス残業させている。サービス残業をどんどん長くする。
これはまったく国富を増やしていないのでは?

商品が改良されることはありません。
より安価に商品が供給されるわけでもありません。

バブル以降の日本は、そればかりが増えたのではないでしょうか。
研究開発より営業。
賃金を下げ、最低賃金にぶつかったらサービス残業。
レッドオーシャンの消耗戦。

ブラック労働で心身を壊し労働市場から退場した者も多い。
特に介護・飲食・小売り・運送は、継続して働ける場ではなくなっている。医療・教育も過労が当然になっている。

国民は疲弊し、国富も増えない。
労働量の合計はものすごく多いはず、でもそれがGDPには反映されない。さらに極度の少子化にも結び付いてしまっている。

21

氷河期非正規も含めて、人々が適度に楽で、なんとか暮らせる…
不可能にもほどがあると笑いが出ます。

また、一流大卒の女性が子を産んで、できる仕事がレジ打ちパートという無駄遣いは何とかしてほしいものです。
どうすれば、優れた学力を持つ人が、その学力に…

問題は氷河期非正規は学力ももう失われている、体力も気力もすべてないことです。

現実に、氷河期非正規は能力が低い。

それに生きられる賃金を渡すには、能力を開発する?
でももう年を食っている人の能力を開発しても、働ける年月が短く費用を回収するのは難しい。
また、新しい時代には、容易に開発できる能力で、ある程度の賃金を得ることがとても難しい。少なくともそれができるのは少数だけ。
能力を上げて給料も上げる、というのは困難。

能力にふさわしい、とやると生活どころか最低賃金すらきつい。
…もう働かなくても生きさせる、つまり生活保護しかない…

とことん、多数の能力を上げ、それにふさわしい仕事を与えて高い給料を取らせ、同時に国全体も成長する、というのができない時代です。

結局は、支援すると言葉だけ出して、結局はごくわずかしか給料は上がらない、ほとんどは落ちて自己責任…

20

子供を「生産される資源」だと考えてみましょう。
むしろ寿命の長さを考えれば、港湾や橋梁、ダムのような設備にすら近いでしょう。

今の日本は出生率が低い。子供を生産できていないということです。

児童保護施設のコインロッカーベイビーが、ちゃんと両親がある子より平均給料が、統計的に意味があるほど低いとしたら、国家だけで子を生産する能力が低いということです。

国家だけで子を生産する能力が、高ければ?
国家だけで代理母に給料を出し、受精卵を選んで産ませ、適切な施設で養育して「優れた兵士」「優れた士官」「優れた技師」を十分に生み出すことができるとしたら?
今はそれができません。

でもできたとしたら?

無限大の経済成長が可能ではないでしょうか…資源さえあれば。

人が充分いても受け皿がない。
人が足りない。
何がその違いを生み出すのでしょう。

中東やアフリカは、巨大な人口ボーナスを経済成長にできませんでした。

19

とてつもなく長大な、ドライブスルーでできた「車から降りなくていい」ショッピングモールは絶対に不可能でしょうか?
…それをやるなら、カタログを配布し、超巨大倉庫から在庫を用意し、ドライブスルーは受け渡すだけのシステムの方がいいですね。

…なぜそれがないのでしょう?

カタログはそれこそ毎日のチラシのように。
電話し、数日後にドライブスルー店舗に行けば受け取れる。

ついでに数種類のドライブスルー飲食店も併設。

18

切り捨てられ、罪なく地獄に落とされる者が、どうして「公の一員」でいられるでしょう。
それも公の一員の義務の一つ、と言われて納得することがどうしてできるでしょう。

冤罪で死刑になる者にとっては、世界全てが自分を殺そうとする敵でしかないのでは?
死刑が執行される瞬間まで、公の一員として、従容と処刑されること…いや、やった覚えがないことを心の底から反省し被害者と公に謝罪するという狂気を受け入れることが自分の役割だ、と思い続けることは可能でしょうか?

圧倒的な暴力が思考そのものを完全に破壊すれば、それは別の話ですが。

17

クレーンのついた台車、というのはないのでしょうか。
手、人力だけ。

台車のペダルを踏んで固定。
台車に立っているクレーンのアームを回す。
フックを引っかける。
ハンドルを回して荷物を持ち上げる。
アームを回して台車の上に持って行く。

40キロぐらいまでを軽く扱えるように、重すぎるものを持ち上げようとしたら、安全な故障が起きるように。

ほかにも建物で楽にする…
家でもオフィスでもどんな建物でも、天井にレールが走っている。どんな家具でも家電でも5キロ以上のものにはフックがついている。レールからフックをおろし、複滑車で楽に吊り上げて運べる。
そのシステムもすべてを楽にするでしょう。介護も。

16

市販の網戸は、目が粗すぎるのでは?
通れる虫は結構いるようです。

あと、5・6月は夜間の外気温が割と低いので窓を開けて網戸にすればエアコンなしで過ごせますが、防犯上心配…
だから、窓と同じように鍵をかけることができ侵入防止はでき、風を妨げない、鉄格子だけの「窓」があればいいんですが。
網戸そのものを少し変えるとか…網戸とフェンスの二重にして、鍵をかけられるようにするとか。

15

皇統の問題で、日本にとってとても幸運だったこと。
もし安倍首相や麻生元首相、それに近い政治家が、旧宮家男系男子直系だったら?
絶対に旧宮家男系男子を議論に乗せることはできなかったでしょう。簒奪の意図を疑われますから。

あれ?日本国憲法に、首相と天皇の兼任を不可能にする条項はありましたか?
安倍首相はどうやら四期、五期と終身首相を目指すようですが、それに天皇を加えることは自民党の新憲法で可能になるでしょうか?

またもっと幸運であったろうこと。
岩倉具視・大久保利通・山県有朋らに、皇位簒奪の意図はなかったこと。疑われることすらしなかったこと。
簡単です…天皇の男系直系男子を婿養子とし、代々男系男子を継がせる。
数代後に天皇直系の男系男子が絶えれば、武烈継体の故事を引き自分の子孫が天皇になる。

僕自身は旧宮家男系男子には否定的ですが、選択肢は多い方がいいとは思っています。

14

ホルムズ海峡での事件…
やはり今も、まさに世界の火薬庫だということがわかります。

さてこれが何につながるでしょう。

少なくとも石油の高騰は、まず自動車運転者、ついであらゆるものの価格を叩くでしょう。
多分またポテチの中身が減ることに…

というかそれで済めばいいのですが。増税もあるのに。

いやそれ以前に、戦争にならない保証は…

13

日本がどれだけ深く、とことん絶望か。

少子高齢化。財政。
消費税30%でも足りない。
氷河期非正規が老いたら生活保護がとんでもない。
・・・

絶望。
容赦なく弱い者を切り捨て死んでもらうしかない。
国民の生活は先進国ではない、すさまじい貧しさになる。

誰もがわかっている。
誰も何もしない。

自民党はアベノミクス、野党はもっと圧倒的にひどいお花畑。
構造改革を叫ぶ声も絶えない。
そして自己責任、挑戦せよ…

別の、最低限生かすという政党、貧困層の味方である政党も政治思想も絶対にない。

なぜ貧しい人を代表する政党は、事実上普遍的にないのか。
共産党以外にはないのか。
労働組合が崩壊したら、完全に弱者は政党を失うのはなぜか。

より深い絶望の本質として、誰もが科学技術に期待していないことがある。

12

団塊ジュニア以降の非正規化、それによる少子化と、実際にはより大きい生産性低下(多数が必要な教育を受けられず、低生産性)について、誰か反省したでしょうか?

財界は?自民党は?
ただ、「道徳が低下した」「個人主義が悪い」「憲法を改正し道徳を叩きこみなおさなければ」で済んでいるのでしょうか?

それが社会にどのような影響をもたらしたでしょうか?

いやそれ以前から出生率低下は起きています。
ずっとずっと、指摘されながら誰も何もしませんでした。
責任があるのはずっと政権の座にあった自民党、動かなかった官僚、自民党を選んだ国民です。

…国民の道徳、戦後民主主義、個人主義が悪いと言っていれば済むのでしょうか。

11

先進国はもう限界、ほんのわずかな貴族以外はぼろを着てバラックで暮らし半年で死ぬほど働く極貧生活が実力通り。
それが現実だとしたら、本当に現実通りにするべきでしょうか。

徹底的に機械化された介護、カプセルホテル水準で…情報だけは与えるか。
あるいは、死。

それがこれからの、国民の相当部分の末路です。

弱者の生活水準をどこに着地させるか。
それがこれからの先進国での、日本だけでない問題になるでしょう。

働けば食える。それは過去のこと。
大多数は仕事では食えなくなる。

ガス室にできればいいが困難。ならば国が食わせるしかない。

ではどんな水準か。
今の日本の生活保護が高すぎることは確かです。刑務所も。

かといって生活保護を下げるのはあまりにも被害が大きすぎます。高額の医療費を国が持っているから生きていられる人は多数いるのです。

具体的には。
ひとつのベッドに10人、飼料用穀物、トイレなどはなくひたすら床を汚すという人間を捨てた奴隷船や昔の極貧でよく聞く水準か。
カプセルホテル程度の住居、使い捨ての不織布貫頭衣、ラジオ、古古米と飼料用大豆ぐらい、医療もないか。
ビジネスホテル程度の住居、ネットカフェと図書館を合わせた程度に本・新聞・ネット・漫画はある、運動器具もあって普通に米飯・卵・味噌汁・マルチビタミンミネラル剤が食え、医療も最低限はあるか。

どの水準を選ぶか。もはやその問題です。

少なくとも日本で今生きている国民の相当部分は、金を生み出す能力も金もないのです。

10

終身雇用が終わる、と言いますが、それも前と同じになると思います。

自由な働きかたとか何とか言った非正規は、要するに賤民、人間ではない存在となった。まともに働いている者だけが、正規の人間。

同じように、わずかな終身雇用に残れたエリートだけが人間で、そこから落ちた者は人間ではなくなるでしょう。

三段階の身分にはなるかもしれません。
その下に移民、引きこもりなどがあるかも。

9

平成時代には、知識がほぼ役立たずになりました。
平成になる前ごろから知識の時代だ、とさんざん言われてきたのに。

テイラー展開ができても1円も時給は上がらない。文系の教養があっても就職できない。
なんとか時代には数学だ教養だ、と、経済雑誌の表紙に何度書かれたことか。
現実にはまったく役に立たない。

役に立つのは、コミュ力、潤滑油、就活で勝ちサービス残業に耐え抜く力。

疑問を持たず、自分の頭で考えず、徹底的に服従して壊れない力。

でも、営業のサービス残業ばかりが増えてどんな国富が増えるでしょう。

バブル以降、ある時期からは国民を過剰に過酷に労働させ、利益を内部留保に注ぐ経済構造ができてしまいました。国内投資ではなく。

8

日本という国に少なくとも維新のときからある、政府と民の相互憎悪は何なのでしょう。
特に、民の「もう少し豊かに暮らしたい」という望みに対して、常に国が暴力で応えること。

逆に国民が国を憎み信用していない感情もかなり強いのです。
特に知識人の国家憎悪は強烈です。

明治政府に反対する人とは、どんな人だったのでしょう。

明治政府はとても怯えていました。憲法についての議論も禁じたほどに。
後半では、明治政府の敵は共産主義でした。天皇そのものを否定する勢力として。
では最初は?

徳川幕府に忠実な人たち。戊辰戦争賊軍の残党。
ですがその人たちは、肝心の徳川宗家が恭順しているという問題があります。

明治政府の根本問題…金がない。近隣諸国が怖い。徳川もいつまでおとなしいか怖い。
もっともヤバいのは、攘夷と言って天下を取ったのに攘夷を捨てたことです。根こそぎ正統性の問題。

それで初期は反乱が多数ありました。
むしろ階級闘争の面がある…階級として没落する武士が、その没落にNoを言ったと。
農民反乱も、農民のある層は重負担で没落していき、それを嫌がった…

ある時期からは、単純に負担が重すぎるという農民層と、俺たちも政治に参加したいという藩閥ではない知的階層が敵でしょうか。

また、本願寺をはじめ寺社勢力はどのようなプレイヤーとなったのでしょう。

それがどのように政党となったのでしょう。
貧困層の声はどうなったのでしょう。
いつごろから、現実に共産主義が出てきたのでしょう。

とにかく明治政府は自分たち以外を恐れ憎み続けました。
さらに政府がいくつもの小さなカルトに分裂し、その内部で恐怖政治、外部に対して恐怖と憎悪をばらまくだけ…

「食わせる」という飴を与えることが終始できない。もっと優先すべきものが常にあるから。

7

今は、業界としての名前すらたいていの人は知らない、または今は概念すら存在していない、二十年後の主力産業……

そんなものはあり得るでしょうか?

6

もし日本がバブル崩壊以降、評論家たちから見て申し分ないことばかりしていたらどうなっていたでしょう。

潰すべき企業は全部潰す。
不良債権徹底処理。
何でも徹底民営化。
IMF管理を受け入れ、超緊縮財政+消費税大増税。
福祉切り捨て。

…国民の半分が自殺していたのでは?それでも国が健全になればいいのでしょうか?

現実の日本は、膨大な人が2040年ごろに爆発するように先送りして、国民の多くをそれなりに豊かな状態に保ちました。
それは成功と言えたのでは?少なくとも2019年の今は、夜道を歩けるのですから。

5

「公」思考をすると自殺するのが正しい…そんな人間が膨大になってしまったのが、今というおぞましい時代、今の時代のおぞましい真実では?

最低賃金ですら、きわめて高い水準がなければ得られない。

そして生活保護制度、憲法25条の本当の意味は?
本当に、公に対して害しかない存在でも生きていいと言っているのでしょうか?

生存権思想、無条件に人は生きていい、というのはどの程度国民に共用されているでしょう?
「働かざる者食うべからず」「所詮この世は弱肉強食」「嵐の海では船を沈めないために非常のこともしなければならぬ」にどこまで抵抗できるでしょう?

…氷河期非正規はいつ、労働力としての価値より生かすための費用がまさり、「公」からみれば死んでもらう方が得の存在になるでしょう?
他に世代にも、生きるに値しない人は膨大にいます。

…逆に考えて、本当にその人たちが今全員心臓発作でぽっくり死んだら、本当に財政負担は軽減されるでしょうか?

4

引きこもりの犯人による弱者を狙った無差別殺人。
それを受けたかのように、親が引きこもりの子を殺した。

この二つの事件は実に暗澹とさせられ、いくつかの問題を浮き彫りにします。

まず、引きこもりは六十万人いて、その手の事件を起こすのは一人。

また、子殺し事件からは「生きるに値しない生命」という問題、重度障がい者を多数殺した元職員の問題も出てきます。
水準を満たさない人間は殺すべきではないか、働かざる者食うべからず、悪人は殺すべきだ、という人間の一番当たり前の感情。
生存権そのものを否定する考え。日本国憲法に対する反発も…生存権はどれぐらい、日本国憲法の根幹思想なのかはわかりませんが。

日本が、あるいは人類文明が、引きこもりという病気を治療するすべがないことも浮き彫りにします。
少なくとも確実に治すことはできない、と。充分に金もあり、日本で最も賢い人間であっても。

また「この国の社会的制裁の激しさは、人間らしい心や、親子の情愛など入る余地がない」という問題もあるのでは。
万が一やってしまったときの、加害者家族に対する制裁のすさまじさを考えれば、リスクを除く必要がある…

逆に加害者家族に対する厳しい社会的制裁は、可能性がある者を家族で殺すことを強要するものですらあるのでしょうか。

本当に日本で、何十万という子を親が自分の手で殺したら、社会はどうなるのでしょう。
刑務所や警察がパンクすることすら心配です。

3

ネットの、特にバイトテロと言われる事件が示していること…

ネットの時代には時効はない。
ネットの時代には、些細なことでも巨大な被害を産む可能性が百万にひとつある。
百万の歌があり、そのひとつだけが大ヒットするようなもの。ほとんどは無害。ごくたまに大爆発する。

スペースコロニーのようなものです。穴が開いたら全滅。

三歳児が悪いところに砂糖をこぼし、さらにその砂糖に強酸がかかったことで火災になり、何千人も死ぬかもしれない。
ならば幼児であっても、どんな些細な違反行為も死刑。やらないようにすさまじい体罰。いや九族とろ火の火あぶりにしても足りない。

絶対安全な行動以外、絶対に許せない。
窮屈などというものではない世界になる。

小さい言動が、どんな結果を産むかわからない。
…オーストリア皇太子夫妻の暗殺が、千万を殺しいくつもの帝国を滅ぼしたように。

2

移民は低賃金で嫌な仕事をする労働力。身分。
なら国民の一部に身分を決めて、移民と同じように扱う…

団塊ジュニア以降はそれをやったのです。

人手不足というのは、それができなくなったのでしょうか?
予備軍の子が減りすぎた?
ではなぜ年長のフリーターを雇わないのでしょう…膨大な体力、長期間の睡眠不足、激しい暴言や無茶に反抗しない従順さが必要な仕事ばかりだから?

徹底的に、低賃金長時間未熟練労働に頼る経済構造になってしまった?
それとも、技術の神のいたずらで未熟練労働でよくなった?

最低賃金は上がっています。しかし同時に、最低限の労働に必要とされるものが高くなりすぎました。
誰でもできる仕事とされる介護・飲食・運送が、極端に過酷になり、それが定着しました。
極端に過酷だから人手不足、そこで条件緩和・労賃上昇がない…

何よりも、人手不足業界はかたくなに機械化を拒む…
絶対にそれらは機械化できない、それが結論?

1

ガンダムの宇宙世紀であれヤマトであれ、太陽系の小惑星に手を伸ばせるだけでも、事実上無限の生産は可能なはずです。
あらゆる番号の元素が無限にあるし、エネルギーも無限にあります…エンジンを転用しなくても、日光を集めるだけでも。

ですがわずかな平和な間にも、それをやったことはあるでしょうか?

指数関数。将棋盤に、最初は米粒を1粒、次は2、その次は4、8、16……81マスめは、現在の地球の生産量の数百年分。
今の人類も、ガンダムやヤマトも、銀河英雄伝説もスターウォーズも、なぜやらないのでしょう。

ガンダムは、単にコロニー建設を止めなければよかったのです。
牧畜コロニーを増やして、全員に牛肉を。工業コロニーを増やして、全員に贅沢なオーディオセットを。

建設を止め、宇宙移民は棄民だと悟られたことが戦争の始まりだったのですから。そして宇宙移民の貧困はかなりの年月が経ってもなくなりませんでした。

ストーリーの都合?
ならそれをやってしまったSFはないのでしょうか。

それに、この現実にはストーリーの都合などないはずです。

現実では、何が生産総量を抑制しているのでしょう。
全人類が垂直離着陸ジェット機で生活していないのは、耐熱合金に使う金属が少なくて高価だから?
ではなぜ人口の大半が、たかが35万円のコンデンサー型イヤホンシステムを、たかが2万円の真空調理機を買っていないのでしょう?

本来、スペースコロニーを可能としているSFは、実質無限の潜在生産力を持っています。
まして核融合程度でもあれば。
無限のあらゆる地下資源。

小惑星に穴を掘って中を核融合、なければ鏡で集中した日光で照らし、機械化された農業生産。
あとは人口を増やし、技師を増やし、工場を増やすだけ。

それができないボトルネックは?

小惑星では手に入らない資源があるなら、ボトルネックになるでしょう。
地球のような惑星にしかない、必須で量の少ない資源があるかもしれません。

ダイリチウムやイスカンダリウムのように、現在の周期表には載っていない資源があるかもしれません。

ヤマトは、ひたすら攻撃で潰されて復興するのを繰り返しています。
スーパーロボット大戦OGは戦争にリソースを食われすぎ、地上の生活水準は現代と変わらないほど。
航空宇宙軍史も戦争のためにリソースをつぎこんでいます。
「真紅の戦場」なども。

ガンダムも戦争にリソースをつぎこんでいるからでしょうか。ただ、宇宙世紀ではコロニー建造をやめたのは意図的と言われています。宇宙に人口の大半を棄民し、地上の特権階級がウハウハするためと。

コロニー建造ほどの大産業が、多数を豊かにすることがなかった?

実際に、石油と金属資源が事実上無限に手に入るようになったら、人類は人口を爆発的に増やしつつ、全員に垂直離着陸ジェット機を売り、食生活でも贅沢をさせることができるでしょうか?

もちろん最高級ワインの畑は絶対的に制約された資源ですが、現実の今、質的には同等の畑がカリフォルニアやチリにいくらでもあります。