なかよし2016年12月号感想

やっぱりこの表紙は圧倒的に目を引きます。

付録も品がいいですね。

ラインナップに変化があるようにも見えますが、どうなるのやら。

「妹が小悪魔」の復活は嬉しいです。

カードキャプターさくら(CLAMP)同級生に恋をした(美麻りん)青葉くんに聞きたいこと(遠山えま)そのボイス、有料ですか?(甘里シュガー/さなだはつね)小学生のヒミツ(中江みかよ)北川くんには近づかない!(菊本さや)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)さばげぶっ!(松本ひで吉)花と忍び(長谷垣なるみ)危険なサンタはお断り!(あおいみつ)黒豹と16歳(鳥海ペドロ)魔法つかいプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)ゆずのどうぶつカルテ(伊藤みんご)男の娘と同居中ちなみに俺は吸血鬼(糸瀬ねめ)予告

カードキャプターさくら
いつものメンバー…新キャラは出さないんですね。
さくらちゃん、運動能力もものすごいですね。
靴紐が…縁起悪いです。
そしていきなり世界が変わる、ここは実にうまい。
高速で動いている透明の何か…反射、攻防一体に使えそうです。
彼女がびしょぬれってずいぶんおいしいシチュエーションです。
さらに、いきなりあの変な服と…兄は今どこにいるでしょう?

同級生に恋をした
彼が登校するのを待ち、登校したらこの反応…たまりませんね。
男子苦手は治ってない、彼だけ…苦笑するしかないですね。
教師が幼なじみでもある、それだけで一本描けそうですね。
恋をすると席替えのたびに天国と地獄、でも恋がなくても席替えは天国と地獄でしょう。特に質の悪い男子はいますからね。
ボディタッチ…作画崩壊は爆笑しました。
作画崩壊のままノートをとっているのは苦笑。
頬まで…
そして髪型を変えて、って髪を触らせるのは相当なボディタッチなんですがね。
ごく自然に抱き寄せるって、ここ教室ですよ?そりゃこの可愛らしさじゃ仕方ないですが。
自分も男子が怖い…なぜ彼は信頼できるのでしょう?
とんでもないことになりました。

青葉くんに聞きたいこと
体が動かなくなる、というのはどうしようもないですねえ。
受け入れることができなかった理由がうまい。
すごいメッセージですね。
「かわります」は強烈でした。
ここからの二人の会話がとても丁寧です。
そしていっしょにいる、と…
…というか、遠山先生は極正統派学園恋愛作品描いた方がいいと思いますよ?読み切りではありますけど。

そのボイス、有料ですか?
声が聞けなくても顔でも満足できるようになってるんですね。
数学?ガロアやアーベル、ラマヌジャンと言った不幸天才に萌えまくればいいじゃないですか。
髪とか汗とか、恋する乙女ぶりを楽しんでいる友達…いいですね。
これで今回のタイトルですか。うまい。
さらに「まちがってます」と耳元で…死にますねこれは。
何も知らない…お隣なのに。
しりとりから「すき」はお見事。
ここの彼女の、体の線の色気もものすごいものがあります。

小学生のヒミツ
みんなきらきらしています。
夢への第一歩…確かに。
そして、大切だからこそ頼らないようにしよう、としているのがすれ違いに…胸が痛みますね。
そして、こんな小さいことに頑張って…
と思ったら、「いかないで」と「がんばって」、矛盾したことを叫ぶ…なんて励まし。
最後、恋愛ではなく友情でフィニッシュした英断は素晴らしかったです。
読者を丁寧に見守り包んだ名作…次回作が楽しみで楽しみで。

北川くんには近づかない!
北川くんを尾行している、学園トップの河野あゆみちゃん。成績はいいけどいつも寝ているので、先生に何とかしろと言われた。
そして教室に入ると、なぜか布団が敷いてあってその隣に倒れこんでしまう…
さらに翌日家に押しかけたら、両親とも忙しいので家事をしていることが多いそう。
それで仲良くなるけれど、意識しすぎて彼を拒否してしまう。だが一人で熱が…

相変わらず印象の強い絵です。
入っただけで添い寝体勢はほとんどギャグマンガですね。
まあ、布団があったから怪我しなくてよかった…
翌日、今度は食事…どういう関係でしょう。
妹の悩みに、「プレゼント用意してるとき」と励ます、ここはすごいですね。
男女として意識してしまうところも実にするどい描き方です。
そして高熱が出て、彼が来てくれた…
深い愛情を丁寧に描く、少し奇妙ですが力強い傑作です。
これからの活躍も楽しみです。

出口ゼロ
この状況で台本を忘れない…
レディ・クィーンの魔物ぶりがスゴイ。
そして一対一の対決、そしてオオカミ?
…どこかでガラスの破片一つ手に入れていれば、違ったと思いますがね。
この縛り方でこの状態は、腕の切断や生命にかかわる可能性もあります。磔と同じで。
オオカミのことを漏らしたのは、レディ・クィーンがプロらしくなくブチ切れていたから?
失態のフォローを認める、ここはうまい。
そして五分でオオカミを…次、やっとこの二人のターン?
無様を見せた分、しっかりやってほしいものです。
そのために、レディ・クィーンとのタイマン勝負すらなしにしたのですから。

さばげぶっ!
記憶喪失?
部活をやめる、と聞いたとたんあちこちの部活…はは。
「どうする?」から「決まった?」「森のチョコパフェに」は絶妙の呼吸。
「ぜんぜんやってなかったそうじゃないか」は大爆笑しました。ええ、それこそどこぞのアイスホッケー部並みに。
さすまた…便利なものが今の学校にはありますねえ。
次号最終回、どんなことになるのやら。

こわくない、がこれは確かにコワイ…
みんな骨折経験者…なにこれ。
松葉杖を見ればそりゃ遊びますよねえ。
山芋は大笑い。
痩せた理由は筋肉を失ったことなんですが…

花と忍び
学校に行かせられない、って一人で行ったらそれはそれで人質にされるだけです。
パーティに彼の父親も…なんという脳みそお花畑。
そしてお待ちかねの…
さらにこの父子を同じテーブルに着けるってアンタ鬼ですか蛇ですか。
さらに幼いころの映像…笑い転げました。いや、あんたのほうに殺意あるでしょ…
親子の会話はしっかりしてますねえ。
忠誠は誓うけど、殺すのはやめない…まあ間違ってはいませんねえ。
爆発は誰でしょうか?
本人を殺す…ああなんてフラグ。
…というか、父親を殺す覚悟をするのに時間をかけている?
「あなたは死なないわ」…って父親を殺せと言ってますねわかります。

危険なサンタはお断り!(前編)
女の子はみんな憧れるイケメン、ハル(佐藤小春)は…女の子。
友達の幸知ちゃんが泣いているので聞いたら、クズで有名な水戸くんにふられたとのこと。
それで怒って、彼のクズを治してやるとつきまとって叱り続ける。
実は彼のクズは、全部天然のジゴロ行為で彼は女の子を好きになったこともない…女の子との距離感がまったくわからないだけ。

…女の子だったとは。さすがに見事な冒頭。
「クズをなおしてやるよ」…とってもミイラ取り。
ひたすらツッコミラッシュ、つかれそうです。
別に意味がない行動…すげえ。いろいろとものすごいヒーローですね。
「自分がやることすべて正しいって」これはかなり人間を壊す言葉ですよね。
その基準をクリアできる人間はいません。
で、好きになったと思ったところで「もう一度クリスマスに木戸くんに告白」…
本当に、正統派少女漫画の実力では及ぶ人はいません。

黒豹と16歳
すごい別空間。
というか女子のレベルが高すぎる。
今更デート?呆然とするしかない言葉ですねえ。
あなたならどうする…奇妙な状況ですね。
そりゃまあ結果はわかりきってますね。
そして、彼の裏についても…
デートもすごく楽しそうです。黒鉄くんの不器用で熱い思いがスゴイ伝わってきます。
…そりゃライオンも怒りますよね。すごい頑丈なガラス。
そして、日を思い出して…こういうときには友情優先ですねえ。
さらに、デートの後半でもう一度選べ…きついですねえ。
この最後のページの演出は素晴らしい。

魔法つかいプリキュア!
ファッションコンクール…原作はどんなアニメになってるんでしょうねえ。
センスで争いになってしまう…ここで、アントワネットとシャネルの名を出してファッション史を出したのは面白いです。

ゆずのどうぶつカルテ
重大発表…何でしょう。
やはり連載をすると絵の切れが全然違いますね。
前住んでいたところが取り壊す、これはきついですね。
世話をする、とかなり大変なことを…
認知症…犬にもあるのが切ないですね。
「手伝わなくていい」は厳しいですね。というかこの年代の子供に、生命の責任を負わせることが間違っているんですが。
ポニーテールで思い出す、というのもうまい。あと読者サービスにもなってます。
タイムカプセルを手に入れるのは大変だったでしょうね。しっかりした大家でよかった。
ものすごく重さがある作品です。

男の娘と同居中ちなみに俺は吸血鬼
吸血鬼の一族のところに、祝いに連れてこられた少女の生贄。
人間の血を飲むのが初めてのツヴィンガーくんはうまさに感動するが、男の娘だった…
その結果彼は勘当されることに。生贄として連れ去られた姉を探しに来た「彼」とともに日本で、働いて暮らすことになるが…

なんてラノベーなタイトル。
完成度の高さは驚きます。
牛とか豚とかの血液…それならある程度の肉屋に売ってますね。ブラッドソーセージとかありますし。
「これがロリの味」というのは危なすぎて豪快なまでです。
発想がいかれてますね、いい意味で。
…復讐はできたんですから女装を続ける意味はないのでは?
ちゃんと働いてますね。すごい。
雨の日には外出できずにクビは大笑い。
俗な教会もあったものです。これ、キリスト教にケンカ売ってません?
おねーさんが無事でよかったです。
まあ一本背負いをぶちかますような豪快な作品ですが…面白いからいいや。
これでどんな次回作があるのか恐ろしくも楽しみです。

本先生の本誌連載は嬉しいです。ホラーは大嫌いですが実力が圧倒的に高いのはわかってます。
そして、さらによその人気作家が…どれだけ作家の人数が増えていくんでしょうねえ…枠もないのに。
まあ作品に罪はないので楽しみますが。

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