GeForce6800GT SLI (1)組み上げ〜SLI動作編 05.1.23

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1.パーツ購入

去年後半にビデオカードを2枚差しして最大1.7倍のパフォーマンスが出るというGeForce SLIが登場し話題になりました。

これはPCI-Expressカードのみ対応で、最初のSLI対応M/Bは高額なサーバ用途のPentium4(socket775)のものしか出ていませんでした。
socket775 M/BはSLIに関係なくおおむねPCI-Express用ですが、Athlonではチップセット(nForce3)がPCI-Express非対応(AGPのみ)ということでいまいち広まらず。
さらにprescott+PCI-Expressで電源仕様も変更となっているので余計敷居は高め。

という状況でしたが、年末にSLIに対応したAthlon用nForce4チップセットのM/B(ASUS A8N-SLI)が発売。
AthlonプラットフォームでのPCI-Express&SLI解禁となりました。
Prescottは買いたくないけどこれからAGPに投資するのも・・・と買い控えていた状態も打破され大人気です。

私もこの辺りでPC組み替え欲が高まってましたが、EQ2で割と抑えられてました。Radeon9800でもまあ問題なく動くしいいや、と。
SLI可能なPCI-Eビデオカードが実質6600GTしかないというのもそそられません。せっかくならハイエンド付近のx2位しないと意味薄いかなと。

今年に入ってネトゲ周りでSLIマシンユーザが現れて、SLIは見送りかと思っていた矢先にGeForce6800GTのPCI-Express版が入荷との話です。
ELSAの時踏ん切り付かずにスルーしてしまったのが内心くやしかったのでとりあえず物だけ見ようと会社帰りに秋葉へ。

LeadtekとInnoVisionの2種類が出ているようですが、新しいギガバイトのSLIマザー(GA-K8NXP-SLI)で組みたかったので選択肢は必然的にInnoVisionに絞られます。(Leadtekはヒートシンクがでかすぎてスロット配置の干渉によりASUS A8N-SLIにしか付かない)

店を見てみると2店舗にひとつづつ物があるではないですか。というわけでえいやと購入。約19万円の出費となりました。

ScreenShot ScreenShot

・Athlon 3500+ \29999
・PAL8150 \5229
・GIGABYTE GA-K8NXP-SLI \24980
・PC3200 DDR SDRAM SanMax/ELPIDA 512MBx2 \18580
・Innovision GeForce6800GT PCI-Express \48800(高速電脳)
・Innovision GeForce6800GT PCI-Express \54980(Tsukumo)

2.組み上げ

久々にゲーム用PCをばらします。1年ぶりは大げさだけど昨年はHDDばっかり購入しててPCはあまりいじってませんでした。
まず掃除機で埃除去。電源コネクタを抜いてM/Bをとっぱらいます。
置き換える部品を撤去して組み上げ開始。

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新M/B。

ScreenShot
SLIかノーマルモードかへ変更する基板。当然SLIモードで。

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Athlonもヒートスプレッダ採用です。コア欠け心配なし?

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ここで問題発生。ALPHAのヒートシンクが金属製バックプレートでないと装着不可です。
かといって裏からねじ止めなのでM/Bとりはずさないとヒートシンクの交換不可。

動作確認までしてから追加部品は買いにでかけたいので泣く泣くリテールシンクを装着します。
あとで変えるの面倒・・

ScreenShot
てんこもりM/Bなのでバックパネルが凄いことに。さらにUSBやらIEEE1394がPCIブラケット3個分。

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2月でなくなるOVERTOPで記念に買ってみたSanMax/ELPIDA 512MBx2。

ScreenShot

問題発生2。GA-K8NXP-SLIで売りのひとつのDPSが装着できません。
付属部品のくせにコンデンサ同士が干渉するってどんな設計よ?アホですか?

今回は低電力版のAthlon 3500+なので使わないことにします。
たぶん電気食うプレスコ用でしょう。
調べてみると温度上がったりファンが逝かれたりして、不要ならつけないほうがいいようだし。

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GeForce6800GT PCI-Express 2枚。でかい。

問題発生(というほどでもないけど)3。
PCI-Express周りで電源仕様が変更となりました。M/Bの電源も従来の20pinから24pinに増えています。
M/Bのは20pinが互換らしいので問題なさそう。(不安材料ではありますが)

PCI-Expressカードは電源コネクタが小さい6pinのものに変更されています。
これはカードに付属の変換アダプタで通常の4pinコネクタから変換可能ですが・・なんと4pin2個を6pinに変換してます。
つまりビデオカード2枚で4pinコネクタを4つ消費します。
大きい電源(500W超え?)でないと苦しいと思われます。

ENERMAX EG651P-VE(FMA) 550Wがもったいないのでこのまま電源は変えずに行きます。

ScreenShot ScreenShot
M/Bに取り付け完了。強そう。

あとはこれをケースに入れてケーブル接続します。

問題発生4。
(まああらかじめ覚悟はしてましたが)PCIスロットが足らないです。

上の写真では下2個のPCIスロットの下側にSCSI I/Fカードを装着してます。
しかし上側のPCIスロットにカードを挿すと、上から2枚目のGeForceと干渉しないまでもぎりぎりの位置になってしまいます。
冷却上好ましくないので実際はPCI1本しか使えなそうな雰囲気です。ASUSのM/Bのが良いかも・・
とりあえずSoundBlasterAudigy2はあきらめるとします。

ほかビデオカードの奥行きが長いので、ケース内でHDDシャドウベイと干渉気味になります。
SCSIHDDは冷却必須なので、ケース吸気ファンがダイレクトにあたるシャドウベイに積むのが吉です。
なんとかぎりぎり搭載可能でした。

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組み上げ完成して電源ON。一発で起動! 幸先は良い。

3.SLI動作

WindowsXP(SP2)をインストールします。

SCSIとIDEが混在している場合でもWindowsから見えるドライブ文字(並び)はBIOSのHDD priorityで変更可能です。
C: SCSI(37GB) D: SCSI(37GB) E: IDE(160GB) と設定してC:にインストールします。

とりあえずnVidia公式からForceWare 66.93(多国語)を落としインストール。
マルチGPU有効を選択して3Dmark2005を計測してみることにします。

滑らかだけどそんな劇的でもないなあ・・・4565 3Dmarks 効いていない!
というわけでドライバ入れ替え地獄開始。

----以下メモより----

Awedさんの真似でELSAのver.6693(英語)を入れてみる→SLI効かず

beta 71.40(多国語) SLI効かず

beta 71.20(多国語) SLI効かず

M/BのSLIカードとコネクタの確認 OK NORMALにしたらSLI無効になる

XP再インストール SP2→NortonGhostでバックアップ

再度71.40(多国語) DirectX9c 3Dmark2005→効いていない

あきらめてEQ2インストール
少し動かすがRadeon9800と大差なく失意に陥り調整再開

BIOS PEG→PEG2 ダメ

ASUS 67.65(英語) キター! SLI動作!!

----メモ終了----

ScreenShot

ようやくSLI動作しました。3〜4時間位ごちゃごちゃやってた気が。
3Dmark05が20〜60fpsで軽く動作します。こりゃスゲーかも。

4.PCIスロットを2つ使う

M/B内蔵の8CH対応オーディオ機能ですが、4スピーカー設定などにすると、ステレオでしか音がでなかったりEAX4が使えないという不都合が複数のゲームで確認できました。
ほぼゲーム専用PCでSoundBlasterAudigy2を使っていた身としては納得いかないので、ぎりぎり状態のPCIスロットにSBAudigy2を挿してみました。
干渉はしませんが排熱が厳しそう。

ScreenShot ScreenShot

下2つがPCI。PCI-E間の空いているバスにはUSB+1394ブラケットを2枚つけてます。
温度は周辺温度が80℃程度で5℃程下のGPUの方が高くなっています。夏が心配かも。

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