吉田はるゆき (よしだ はるゆき)

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作風概説

 ホットケーキのように、ぽわっとしたやわらかい、やや線の太いタッチ。
 にもかかわらず、スポーツシーンの迫力は強烈。余計なことは一切描かず、風や流れを恐ろしく簡素に描く。
 体のバランスも極上。とことん熱い。

 画面構成が簡潔、とても見やすい。ページを浪費せず、行間で多くのことを伝えることができる。
 画面の流れが素晴らしく、しっかりと目を案内してくれる。

 膨大な人数を描いても問題なく処理する。


代表作

2013「ふたりの願いごと」
 服もおそろいにするほど仲のいい絵美ちゃん、めぐるちゃん。でも絵美ちゃんはちょっと不満…めぐるちゃんには暴君的な面もあるので。
 ある日、ねがいをかなえる天使の絵の噂を聞いて、二人で探してみることに。
 そんなとき、とつぜんめぐるちゃんがインフルエンザで学校を休むことになり、一人になるかと思ったけど、別の子が話しかけてくれた…

2015〜16「ピンポンドライブ」全三巻。
 小1の時、宝(男)・珠(女)の双子を、おばあちゃんが卓球に誘ってくれた。
 才能のきらめきを見せる珠ちゃんだが、周囲の偏見に負けて間もなくやめて、おしゃれな女の子になった。
 宝くんはひたすら努力を続け、小学生チャンピオンになり、全寮制男子校に入ることにする…卓球の申し子、藤波歩がいるから。
 だが、その入学式に出て、卓球部を探しているのは…男装した珠だった。彼女をかばって事故に遭った兄のかわりに…
 そして卓球部も、別の中学に引き抜かれて廃部寸前。

2017〜「はたらく細菌」(監修:清水茜)
 腸内には、とてつもない数の細菌がいる。
 善玉菌を増やすためには、宿主が野菜を食べてくれることが必要だが、宿主さんは肉ばかり食べる…
 肉を腐敗させて作った毒ガスが、街を焼き尽くしていくのだ。対抗したくても、善玉菌の武器である酢酸を作る材料がない…そして集まった毒ガスは、おならという悲劇を生み出すのだ…
「はたらく細胞(清水茜)」の公式スピンオフ。


今までの実績、現在の地位

 ホラーオムニバスコミックスでデビュー。2015年本誌連載入り。


個人的な感じ、思い出

 すみません、新人賞受賞記事のスクラップがまぎれていて、記事作成がとても遅れました…申しわけありません。

 ちゃんとデビューが決まったその作品を読みたかった。

 本誌連載での実力には驚かされた。これからの活躍も楽しみ。