もとはら九梨丸(もとはらくりまる)

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作風概説

 スタンダードでかわいらしい絵。ただしそれは「なかよし」時代の話であり、本来は甘さに隠れて強烈な苦みを隠し持っているし、現在の絵は渋みの強い赤ワイン風味。
 料理に時代劇にホラーと芸風も幅広い。

 可愛い話やまっすぐな成長を描く話が多かったが、ホラーに転向した後は一見普通の関係に隠れた人間の邪悪さ、疎外の恐ろしさを描くのが非常に上手い。


代表作

1993「あ・っ・と・い・う・ま・に かわいいコックさん」
 少し未来、宇宙飛行士のパパと絵本作家のママ、書生のリンくん、そしてミチルちゃんとえみりちゃんの家族。
 パパは宇宙、ママも仕事が忙しく、レンジメニューが当たり前になっていて家での料理はミチルちゃんもえみりちゃんも知らない。ある日、ミチルちゃんたちがご飯を炊くのに挑戦するけど…とても可愛いチャレンジコミック。

1995「真夜中のテディ・ベア」
 手芸が得意なおりえちゃんは、いつも「親友」の亜弓ちゃんのために色々作っている。吉野くんはそれを「女王さま」「家来」などというが、仲間はずれよりはそのほうがいい。
 ある日、おりえちゃんは手に入れた古着子供服をテディベアに加工してなんでも話す親友にした。
 それから亜弓がずっと休んでいる。その時に皆の悪口を聞いたことで、おりえちゃんは微妙に変わった。
 だが、亜弓は「クマが」と叫んで錯乱したという。他にもペット殺しがあり、その羽根や毛が自分のテディについている…単なるホラーではなく、悲しみをしっかり描きつつそれを乗り越える優しさを秘めた傑作。


今までの実績、現在の地位

「るんるん」で連載はあるが単行本は出ていない。

「なかよし」系から去ってからホラーを中心にあちこちで活躍。


個人的な感じ、思い出

「るんるん」時代はその可愛らしさが好きだったが、創作少女で再会して読んだギャグやホラーも気に入っている。