森永あい (もりながあい)

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作風概説

 淡々としたシャープな線、写真のように高精度だが陰影はやや弱めの実物描写。逆に(巨人の星パロディなど)極端に強い表現を出すこともでき、メリハリがきいている。

 感情描写がものすごくわかりやすい。


代表作

2010「園芸少年」原作:魚住直子(講談社刊)
 傑作青春小説のコミック化。
 要領がよく、無難無難で生きてきた篠崎達也くん。入る高校を自転車で見に来て、その帰りに、顔は怖いがやることは優しく几帳面な同い年ぐらいの少年に出会う。
 入学後、帰宅部と決め、ぶらぶら学校を探検していて、後者裏のさびれた温室などを見かけてそこで一休みする。
 だがうとっとして目が覚めたら、このあいだの顔が怖い奴…
 少し話しながら、気まぐれで枯れかけた植木鉢に飲み残しの氷を入れ、翌日もなんとなくそこに行って、昨日の水だと気がついて…顔が怖い大和田一平と、その話をしてすべての植木鉢に水をやってみる。
 その成果を確認して感動していたら、よぼよぼの老教師が、自分が顧問をしていて今年から誰も生徒がいなくなった園芸部の話をする。
 直後部活新入生勧誘に捕まり、苦し紛れに園芸部に入ったといったらその老教師に聞かれていて…
 なんとなく少しだけ作業するけど、種をまいたのに芽が出なかったりする。
 そのとき、なぜかダンボールをかぶった変人が…


今までの実績、現在の地位

 極楽青春ホッケー部(別冊フレンド) 、山田太郎ものがたり(月刊Asuka)など映像化も含めて大活躍している実力作家。

 突然新連載ラッシュ第一弾として、これまた有力な原作のコミック化で登場。


個人的な感じ、思い出

 これまで全然知らなかったが、作品自体は非常に面白い。