片岡みちる

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作風概説

絵本風の世界。二頭身から三頭身程度で設定が中学生でも幼児にしか見えない非常に可愛らしい絵。手足も太く短く、まるでテディベアのような印象。衣服も可愛らしいものを好む。

ストーリーも幼児向きで、マンガと絵本の中間のような感じ。結構ストーリーの中では恋や冒険があるが、むしろブルーナのうさこちゃん(ミッフィー)が「不思議の国のアリス」を演じているようなほのぼのとした作品世界が楽しめる。


代表作

94〜95「さくらんぼねむり姫」単行本あり。
 博士の実験が成功し、ハムスターのこゆりちゃんは人間に。でも水をかぶるとハムスターに戻ってしまうし、行動も人間と言うには幼いのだが、素敵なボーイフレンドもできて・・・カワイらしく穏やかな世界。彼女の秘密を狙う怪しい人もいるにはいるが、それほどスリリングな感じではなくほのぼのとした作品。

95〜97「みつあみ四重奏(カルテット)」るんるん連載、「夢のクレヨン王国」の単行本に収録されている。
十四歳になった美晴ちゃんには秘密が・・・実は彼女が三つ編みをほどいて他の髪型にすると、スポーツ万能、不良、優等生などの人格が出てくる。そのたびに幼なじみの成斗くんが編みなおしてくれるけど、彼女は全然覚えていない。

97〜98「夢のクレヨン王国」福永令三原作。単行本全三巻。有名童話(講談社青い鳥文庫収録)のアニメ化にあたり、原作を担当。
 わがままなシルバー王女(原作では王妃だが、アニメ版では王女の冒険叙事詩として、十二の欠点の克服を中心にした。)パーティーの中国王夫妻が突然怪しい少年に石にされ、しかも死神の攻撃も受けた王国を救うため、アラエッサとストンストンをお供に旅に出たシルバー王女。その少年が実は味方だと分かり、死神を倒すために旅を続けるが・・・スケールの大きい冒険であり、原作の世界観と独特の片岡ワールドがうまく調和している。


今までの実績、現在の地位

80年代後半から90年代にかけて、「なかよし」の幼児向きの部分を一手に担っていた。
「スーパーちゃめっこクラブ」のイラストは親しみ深いものがあった。

「夢のクレヨン王国」が突然終了して以来残念ながら「なかよし」からは姿を消している。
 インターネット、同人でも活動しているが、崇拝者も多いが敵も多いのか不思議と常に物議をかもしている。


個人的な感じ、思い出

 かなり幼い作品だったが、素直に楽しめる名作ばかりだった。

 この「幼児向け」のポジションは現在の「なかよし」にいないので、結果的にアニメの原作として以外無くなってしまったのが残念。