栗沢じゅん (くりさわ じゅん)

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作風概説

 絵は少し平板で、やや単純化された感じだが真剣な感情は伝わってくる。シンプルさが逆に見やすいし、その中の甘みも心地いい。甘くふんわりしたクリームをはさんだダイジェスティブビスケットの食感。
 自転車や自然、足などのに丁寧な描写もある。服の色気も非常に高い。

 ストーリーがとてもよく、比較的普通の話が多いが心にしみてくる。


代表作

2006「花火を見た日」
 結城くんに自転車でひかれそうになったカレンちゃん、でも大吾くんが助け起こしてくれたからラッキー!しかも日曜に遊園地にも誘われるし。
 花火を楽しみにして新しい靴をはいてきたけど、いつも結城くんが強引にひっぱって大吾くんと全然仲良くなれない…邪魔がどんどん露骨になって、とうとう足も靴ずれしてしまう。
 そのとき、戻ってきた大吾くんは彼女と手をつないでいた…靴も捨てて、裸足で川原に逃げていたら大吾くんが追ってきて、花火も上げてくれた。
 男の不器用な優しさを丁寧に描いた佳作。

2007「アプリコット*キッス」
 恋愛ドラマをいっしょに見ていて、好奇心と勢いでキスしてしまった幼なじみの杏と知鶴…でもそれから杏は意識しすぎてぎくしゃくしてしまう。でも幼なじみだからどうしても接触は多く、どうしようもなくドキドキしてしまう。
 それに彼は、美人の美咲さんにべたべたされて…彼女の「ただの幼なじみってほんとう?」という問いに、「ちがく…はないけど…」と答えてしまって…

2008「コイvトモ」
 バカコンビの羽雪ちゃんとシノくん。一緒に補習を受けたり一緒にニンニクラーメン食らったり、色気は全くないが仲がいい。
 でも本当は羽雪ちゃんは彼のことが好き…そんなとき、彼を見つめる三津矢さんの視線に気づいた。そのことから妙にぎくしゃくして…

2010「先生とあたし」
「ねえ先生おぼえてる?」サチちゃんは若くハンサムで女子に人気の加地先生を嫌っているように見える。
 実は、彼女は昔先生と会ったことがある…姉の彼氏として。和歌の話などで、実は初恋だったのだが、彼も忘れているようで腹が立つ。
 でも服が濡れて送ってもらったことがきっかけで、実は先生も覚えていてくれたことが分かったが、それでもしかして姉と彼のやけぼっくいに火が?
 大人の雰囲気がむんと香る、素晴らしくムーディーな一品。


今までの実績、現在の地位

 マーガレットコミックスがいくつか出ている。
 突然増刊に登場。

「地獄少女 閻魔あいセレクション 激こわストーリー 恐」に参加、単行本デビュー。


個人的な感じ、思い出

 どんな経緯で来たのやら…とにかく作品自体は素敵なので大歓迎。