りぼん2026年6月号感想

パワフルで華もある表紙。

付録は種村先生は驚かされます。ペットボトルホルダーも規模が大きい。

ものすごく読み切りや新連載が多い。どこに雑誌全体が変わるか模索しているのかも。

今月号、やたらと美しくて色気がすぎる絵が多いですねえ…

「さよならミニスカート」は今感想を書くのが無理です。目に入っただけでも衝撃的すぎて…保存していつか…前の回も別に保存しています。
よほど精神に余裕がなければ無理。
飛ばすために断片を見ただけでも精神が重症。…何で高校生がそこまで決断せにゃならんのだ…奪い合いだけが世界って人類は協力して繁栄してきたんだが…警察がダメというのが無理ゲーすぎる…
なぜ警察がダメなのかは本質的には民主主義の問題であり、明治政府以来の伝統でもある。ずっと政権党だった自民党と一体である官のイデオロギーがある種の人間を犠牲にする、そしてそれを見て反対する、使える野党もなかった。
あと、これで初めてこの作品に接した人も多いでしょうが、その人たちはどう感じるでしょう?

やはり読者の負荷がけた外れに高すぎ、「りぼん」でいいのか、という気がします。専門雑誌があってもいいほど…この作品と、「ゲーム・オブ・スローンズ」「春にして君を離れ」のコミカライズや本格的な戦争ものなどを詰めた専門雑誌。

そして「さよミニ」自体が切り開き、それを「ニジカ」などいくつもの作品がその経験を学びながら追随してより強く編集部も読者も固め、だからこそ再開できたのでしょう。
「りぼん」全体で世界を変え続けてきた偉業とも言えます。

それにしても…「さよミニ」のあとにアニマル横町、ハイスコアと並べたのは神業。

はじめてのおにいちゃん(香純裕子)翔けて春風(木下ほのか)曖昧ブルー・ビースト(酒井まゆ)美神くんの艶やかな秘め事(梨乃あり)シュガーコートガール(柚原瑞香)はるきくんが思春期すぎる(花城けい)都市伝説解体センター(いしかわえみ)となりの左京くんはたぶん(佐々木奈緒)ロマンスアンロック(柚木ウタノ)訳アリ小鳥遊くんとXXしたい(神田ちな)アニマル横町(前川涼)HIGH SCORE(津山ちなみ)ファインド・ミー!(畠谷まゆこ)君しか描けない!(糸あみの)次号予告

はじめてのおにいちゃん(香純裕子)
恋人繋ぎ、これはもう狙ってると確信できます。
ペンギンで関係を暗示するのはどんな意味があるのか面白いです。
腕を組んで告白しやすく…どうなるのやら。
ここで回想、にやにやしますね。
海好き、に「蒼先輩が好きです」とやらかしてしまうのは叫びそうに。
でも忙しすぎる、頼られすぎるので、というのも面白い動きです。
そして彼の立場から、心が動いたら独占欲と嫉妬…
その状態でいじめ、(俺いらないじゃん)(俺だけの世界に)と心がどんどんすごいことになってしまう、おかしいと言われる…
そして好きで仕方がない、だから別れを告げた…「さようならあなた(峰さを理)」…
今に戻って、自分の最低さをかみしめて謝っている、そう…前の時に、彼は自分の弱さをさらしたことがないんですよね。
で、「正しい兄妹に」…読者は理由は分かったけど、とりあえず蹴りたくなりますが今の僕のジャンプ力と柔軟性ではこの高さに足は届かないですね。
ペンギン…そして激しすぎるキス、で、「我慢しない」宣言、それでどうするのやら。
解決されているかなあ…

翔けて春風(木下ほのか)
お互い謝って頭をぶつける、というのが楽しい。
元チームメイト、わかりやすい。
この二人の空気は笑うしかないです。
当然のように手を握られている、彼の今の後輩、と映さんの立場から見えるものを伝えるのもうまい。
と思ったら「もう弟子じゃない」…じゃあなになんでしょうね。しかもまた触ってる。
コートでは別人、というのがギャップでびっくりしましたしすごく目を引きました。
ぼろ負け、それも経験ではありますけどねえ…
ここで出す、もう絶望の底を掘るような。…実力出しきれても絶望、でも出せるはずがないと二重に。
「ごめんなさい」の一言は笑うしかない。そして目…声が出ました。集中攻撃、勝つための全力なんですよねえ。
これで彼女を心配する、それに「放課後の居残り練習に」という…すごい関係。
みんながいい空気になっているのを見ている先生、うまくいれてます。
タオルを届ける、でどうなるのかも…ふふふ。そして見事な目撃!期待通りのものを見せていただいて拝みたいほど。
これがわざとじゃないというのが恐ろしい子にもほどがある…といっても彼の気持ちは固まり切ってるのも伝わるという。
読者としては頭が天国になります。ありがとうございます。

曖昧ブルー・ビースト(酒井まゆ)
華やかな調理シーンも楽しい。袋まで気を使っている、理解が深い。
別の用事ができてしまったのが、タスクが増えて辛いというのはうまく動かしています。
二人の男を並べるのも華やか。
ここでフジくんに声をかけられる、「1日1タスク」というのがなんか笑える考え方。
で、追いかけるしかないという…それでストーカーみたいになっているのが笑うしかない。
そしてこの話題、軽く脅して「花守を巻き込むのはやめろ」、彼の言葉は偏見ですけど普通に彼の立場で見ればまずそう思うよな、ということですごく納得でき…同時に読んできた読者から見ればひどい侮辱でもある、というのが面白いです。
「違うだろ」というのが、一人の男として一人の男に向き合ってる、というのが分かって胸が熱い。
ここで「簡単に奪られてんじゃ」、と強烈なセリフ、そこで荷物を奪われる、という展開の派手さ!
すごいスピード感に。
「藤丸くんにサンドイッチ」と聞いて察して走り出す、この二人が協力するのが実に熱い。
…危険ですけどね、顔を切られたらと思うと。
「5億積まれても渡さないけど」がぶっとんでいました。
ここで服で顔を隠してくれる…うわあ。
しっかり警察はいいんですが、でも厳重注意って…いや、逮捕だとこの三人の負担もすごく大きくなりますよね、被害届とか正当防衛の証明とか…さらにフジくんが芸能人でもあることを考えると週刊誌ネタになったらえらいことに…それどころかすずちゃんのこと…あああああああああ、と絶叫したくなりました。うん、厳重注意でよかった…頭を抱えます。
あ、冒頭の「目覚ませばいいのに」につながったと。
本当はすごく苦しんでいたのが、それで世界に色がついたほど…ものすごい表情ですねこれ…とんでもないのを見てしまった。

美神くんの艶やかな秘め事(梨乃あり)
なんじゃこの冒頭は。
彼女の寛容・感情の安定がものすごすぎる。
彼は何をしてもひたすらエロ…
ゲーセンと言うのも一時、高度成長期だけの夢と言っていいものでしたか。他にもたくさんありますね、消えたもの・ほぼ消えたものは。
センシティブ判定は爆笑しました。AIグッジョブ。
こんな姿勢でスマホ持ってたら腕がえらいことに。そして数日に一度は顔を殴られる。
大収穫の残りを店に返したのは好感。
フェロモンで…どこで聞いたんだそんなとんでもない情報。
路上で発光、という落ち、ただの超能力者では?と。
とにかくおもしれえ。

シュガーコートガール(柚原瑞香)
ひたすら甘く、で周囲を動かす、落としたいと近づく…さりげない拒絶、細かい。
助けてくれて、それでどう話が動くか。手をつないだら激しい反応、何があったんでしょう?
それにつけこむのってただの悪…
「努力したって」と素直に認めるの、要するに態度は馬鹿だけど価値観まで馬鹿になってない、というのがわかって面白い。
それで独占して…どこで破綻するか楽しみになります。
あ、聞こえる陰口、そうきましたか。それに対するふたりの対応…ここで、昔それで失恋したことがあることも、本当にいろいろしっかり積み上げますね。
「天音さんばっかり傷つくことになる」というのが面白い。誠実で実利的な面もある。
…それが痛かったから、自分から離れる…
それに自分の過去をばらすという答え、おっそろしいことをやってくれます。
そして応援コメント…告白もやってしまう…
これはなんでもないようでものすごい冒険作ですね。嘘ばかりつかないときつい世界との向き合い方、という昔からのテーマをまた消化吸収している…本来「さよミニ」級に世界の深い部分と対決しているのに、ものすごく調理と飾り付けをしてのどを通りやすくしているのがわかります。
とんでもない作家なんですよね、この人も。

はるきくんが思春期すぎる(花城けい)
まず最初の見開きで何の作品なんだこれ、と。情報が少ない女の子、彼女が気になるのが思春期こじらせボーイ、それと四コマ漫画、彼女はツッコミ。
一ページの普通マンガと四コマの組み合わせというのもおもしろい。
黒ノートを見られて押し倒す…
腕に包帯、って幽白はもう何十年前でしょう?今の子にも通じるんでしょうか?巻き方を忘れたって。
冤罪をかぶされた弟さんがいじめられないことを祈ります。
転んで胸に飛び込んでしまう、というのを無駄に少女マンガパワー全開で描いているというのも面白い発想。
大量の発想を詰め込んだ、これで連載はできるのかよと叫びたい。

都市伝説解体センター(いしかわえみ)
グレートリセットって調べたら2020年の世界政治の話題の言葉なんですね。それ以前は?
このメッセージは実際に、今の時代には、いやどの時代でも強烈に効果がありそうです。特に評価が極端に少数に集中し、中層が没落し、エリート過剰生産が激しくなっている今は。
いや警察もそれは無茶言うなって言うでしょう。だったら盗聴と拷問と怪しいと感じたら捕まえて拷問する権限くれと。…税務署に殺人許可証出せば事実上何をしてもいい権限はあるので楽勝ですが国家が完全崩壊しますし警察が反乱起こします…
関係者が行方不明、闇が深いですねえ…
盗まれたもの…スーツケース原爆?
高校生バイトにこの仕事はきつくないでしょうか…
ドッペルゲンガー、と言っておいて消えるセンター長。なんか最終回の編集者の言葉みたいです。
見えてるだけで十分でしょうに。
警察のシステムが入ってるってそれ多分言ったらダメな。
「証拠ガン無視妄想たれながしね」が苦笑。警察なら知ってなきゃいけない、その妄想を現実にしていくのが世の常だと。魔女裁判史を少しでも知ってれば。
如月さんとの写真、…たしかに気持ち悪いの一言。
ドッペルゲンガー、さてここからどうなるのか。解決の糸口全然ないんですが。というかセンター側の暴力が少なすぎる…

となりの左京くんはたぶん(佐々木奈緒)
いろいろとすごい子。あ、「たぶん」は「私のことが嫌い」と。
こちらの男子の方が好きだから、この状態からの動きが楽しみ。
花屋で出会ったイケメン店員、最初気付かなかったけど左京くんだった、それで…
花について丁寧に、これはとてもうまい。発展させられるし引きこまれます。
バラ100本のマイナス面を丁寧に…笑うしかない。
龍くんのほうから誘ってくれて、それでどうなるやら。
いきなり泣きそうな子にすごいことをする、ものすごいことをしますね。これには微笑んでくれる。
あ…「ゆいぴーって」…はは。ゆいぴーって誰だよと思ったら最初の見開きに出てましたね。
ここで思いっきり笑顔。…バラ100本っていくらするのかとか、店が用意するの今の在庫でできるのかとか、やったら次の客に出すバラがなくならないかとか…
事前予約、そうですよね。
笑顔の「がんばってね」、どれほど彼女が善人で強い子だかすごく伝わります。
ここで泣きだしてしまう…それで一輪だけの薔薇、ものすごく力強くて美しいワンシーン。ベストシーン賞。
ベストシーンで見事に決めてくれた、実際にはものすごく難しい作品だと思います。これからも楽しみです!

ロマンスアンロック(柚木ウタノ)
華やかで丁寧な美しさに満ちた画面。
丁寧に断る、よくできた人です。
仲間にも丁寧に誉め言葉、どういう人なんだろうと。そう思っていたら…女子だとわかってませんでした。で、好き好きと転がってる子。
解散…ソロ…笑うしかない最悪ケース。
女子高に待ち伏せ、こうなるとただの美少女ですね。
音ゲームに必死になっているのも楽しい。
「ものにしないでどうする」はとことんカッコいい。「欲望を解放して」というのも強い言葉を入れますね。
二人でのセッション、そのすさまじい迫力と魂が合う感じもすごく伝わりますね。
(好きの止め方がわからない)という表現もすごい。
「誰にもやらねぇよ」も強烈にカッコいい。
これで崩れ切って泣いている…そして解散をやめて、ライブシーンの、なんというか熱量をめちゃくちゃに持ってるような。マグマの危険な熱さ。
そしてステージでのキスはすごすぎる。
持ち味を出し切ったという感じですね。次回作も楽しみです。

訳アリ小鳥遊くんとXXしたい(神田ちな)
壊れたらえらいことに…大丈夫?
待ち受けが男って…なんだこいつ、としか言いようがない。それ本当に友達、と思うのって腐ってないかなあ…
対抗してしまっているのが笑うしかない。
バスケに秒で負けた…はは。と思ったら彼女も誘う、うん…わかってやってません?さらにこっちを選ぶ…
いきなり突き飛ばす、「西園寺くんは小鳥遊くんのことが大好きなんです」…これに何と感想を書けと?
説明で恋愛感情と意識する、というのも…そうだなと思わせながら何でこうなったと。
一つ一つは丁寧に納得させるのに何かが…

アニマル横町(前川涼)
ツボ、なんかすごいことに。でも小さい子供は北斗の拳ネタ好きですからね。
「動物ごときが」が苦笑。ペットや動物園の動物に針治療とかのネタってあったような…
あべし…そっちのネタはやはり。
幽体が出るぐらいびっくり?
目がえらいことになったり…
オチの滑りも楽しい。
…うん、地獄に落とされた読者の最高の癒し。

HIGH SCORE(津山ちなみ)
守護霊…あああ。
完全体はひでえ。
美少年の美しさを丁寧に描いてしまうのは笑う以外どうしろと。
キュート化も楽しい。「サン〇オをなめるな!!」が爆笑。天丼も。
で、グッズの妄想…なんて天丼。
二体が持ち味を生かし合うのと沙夜オチが最高。
…二作品タッグで74ページの地獄に落ちた読者を全力で癒している…

ファインド・ミー(畠谷まゆこ)
小さい回想から始まる、楽しみになる冒頭です。
反省文というのも何なんでしょうね。
素行で脅される…
仕事自体は責任感がある、その長所を丁寧に言葉にする彼、うまく気持ちを動かしてくれています。
次にはバイト中に会う、というのも面白い展開。
彼が不調、というか…上には上がいる、どの階級の人も苦しんでいる…
ここで回想と絡めて強く言う、「心の中に中田を」って自覚して言ってる言葉でしょうか?…うん、そんなつもりないでしょうね。
なんとかなる、とメッセージ…
二人で思いっきり喜ぶところもすごく素敵です。輝きが詰まってる感じで。
人を幸せにするのがギャル、という冒頭ともつながるのがいい。
ここで、昔のトラウマ…胸を貸す、から「好きじゃなきゃ」に…処理していなことがあるのもむしろプラスになる引き算でしょうね。
とてもきれいな終わり方。
しっかり色々と詰め込んで、テーマがまっすぐな素晴らしい作品。これからが楽しみです。

君しか描けない!(糸あみの)
強い線ですねえ。
強烈な情熱が暴発してます。よだれが垂れてる顔もいい意味でひどい。わかりやすい。
これからも、で見られる、これはいい展開。
「オレの奴隷ね」…やってくれます。
いろいろとこき使われる、ここも楽しい。
ケガをしたらしっかり助けて毒舌、というのも複雑な人です。
傷だらけ、努力してきたことも見ている…
命令がおかしくなった…なんだこりゃと。
ストーカーの才能は爆笑しました。
「安心もする」と腕を握って顔を寄せて、さらっと対応されてぷいっとなる、男の側の気持ちも丁寧に描かれていますね。
こっちはドキドキして集中できなくなる、それで拒絶して「奴隷ごっこも」、そこからすぐ無理しているのを見て絵をばらまいて、一気に話を飛ばしてくれました。
しっかり男の気持ちも描いているからこその説得力。

次号予告
来月号はこきち先生の新連載、一番大きいでしょう。さらに読み切りも多数、オヤ女も。ものすごいボリュームですね。

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