りぼん2026年4月号感想
むしろ濃い感じになる、表紙の絵のパワーがすごい。
シールもとにかく数で押してくる感じです。
読み切り予告グランプリというのも面白い企画。そして作家層の厚さがよくわかります。…「なかよし」と同じようにある時期以降の全作家紹介やったらどれだけの物量になるか。
連載終了も多いし読み切りも死ぬほど多い。
ただ今月号はとんでもない名作が多く、読み返したくなります。
曖昧ブルー・ビースト(酒井まゆ)ハニーレモンソーダ(村田真優)はじめてのおにいちゃん(香純裕子)翔けて春風(木下ほのか)訳アリ小鳥遊くんとXXしたい(神田ちな)ブルーグレー(優月うめ)都市伝説解体センター(いしかわえみ)君が愛を知りますように(佐々木奈緒)#バグってきゅるきゅる(浅漬くらげ)HIGH SCORE(津山ちなみ)アニマル横町(前川涼)愛すべき君に一票を(杜河美南)マスカレードフォー(小林ユキ)霧島くんは普通じゃない(森乃なっぱ/麻井深雪)NEW MYSELF GIRL(彩田もも)次号予告
曖昧ブルー・ビースト(酒井まゆ)
やはりまた児童虐待か、と思って読み始めるのが辛いのが常。
運が悪いと思っていたら傘をさしかけてくれた、これはもうラッキーになりますねえ。
徹夜なんですか…
で、知っている人が転校生。どんな関係だったのか、いじめを意識させておいて、元彼のような気配も、読みを外して迷わせてきます。
結構情熱的な人ですね…
「何なんだよ」説明不能。「推しピ」が正解なのが笑うしかない。
三人の顔を対比させるのがなぜか大笑いになります。
座ってしまうほどのストレス、手を取られて「つきあってるフリ」、こうきた…
いや、どうせ児童虐待になるのか、という心の声がなければ面白い面白いと平和に絶叫しまくってるでしょうと。
ハニーレモンソーダ(村田真優)
華やかにもほどがあるカラー扉。
ひとつもない、は大笑い。
23人、2か月…うわあ。
自動車の水はね、これ道路交通法で問題になるし常識的に損害賠償いけるでしょ。…警察で正しい。
ハイブラ…ハイブランド?いつできた言葉なんでしょう。
ここで「彼氏いる時よく言われる言葉が」と、彼女が彼氏と続かない理由を説明してる、この話の動きはとてもうまい。
最近いないのは適当をやめたから…
小さいスキレットも流行りですね、100円ショップが大きい。
一生懸命が同じで、知りたくなった、というのが面白い心の動き。
とても一生懸命にデートしてくれる男…
利用してくる人たち、「利用もしてる」「客寄せパンダ」ここも面白いです。
母親でどれほどいっぱいだったか、「新しい喜びを吹き込む」という言葉、すごいのを読んでるなという気持ちに。
怯えている…母親の苦しみを見すぎてしまった…
「傷付かない相手に」で羽花ちゃんからの一言は説得力が巨大すぎる。
両方が走って、ここもうまい。車一杯のぬいぐるみなどもすごい絵。
今回は本当に心の描き方と動き方が芸術的。今の時代の少女マンガの到達点の一つ、最高傑作。
はじめてのおにいちゃん(香純裕子)
冒頭の問い詰めがえげつない。
掌で転がされてる、というサインが大笑い。
これで勘違いされるなは無理でしょう。
いきなりファッション誌になるのも面白い。
距離感とかいろいろおかしすぎる…
バイトがあれに化けたとは…あああ。
しっかりこっちにもプレゼント…恐ろしい女。
カフェラテの置き方、接客に出すなよ…なぜか大笑い。
店長もいいキャラですよねえ。
「いい奴だよっ」…かわいそーなやつのまちがいでは?
おめでとうだけで泣くほど嬉しい…
なんでも…そりゃまあ男が女から欲しい最高のプレゼントですよねえ…
「(俺以外の〜)」が大爆笑。
好きになれるように、…オチもしっかりつけてくれています。
翔けて春風(木下ほのか)
揺さぶってから走る、ずる。でも実力差。ついでの応援でも走れる…
「俺がライバルなんで」宣言はぞくっときました。
自分が出る、こういう形で彼女の活躍を描くのはうまい。
ここでおんぶ…会話で「八神のためかなって」と嫉妬が出てしまうのも変な声が出そう。
…まさかこれでストレートに告白するなんて…
そして鉢巻を借りるのに、他の子が見えない、というのがものすごい。その表現も。
壁ドンで「なんでだと思う」は笑ってしまうほど。
いや期待していいじゃなくて確定でしょ、はたから見れば…
本当にとんでもなく面白い、正統派少女マンガの一番いいエッセンスだけ絞って煮詰めたような。
訳アリ小鳥遊くんとXXしたい(神田ちな)
犯罪ですよね、そういう人が家の前に集まって待ってたら。というか軽犯罪法は確か…いや凶器準備集…
「しばくで」…うん脅迫罪。
本当に暴行罪かまして=しばいて、すごい子。
あーんをかましてくる、距離感というかなんというかいろいろ…
どんどん輪が広がっていく、これはこれで面白い動き。
心配している描写が面白いです。
それで「おらな嫌やから」と、ここはうまいですね。
組み合わせを作ってホッチキス…それができない大規模施設コピー機って今売られてるんですか?まさかわからないから普通コピーして生徒に押し付けたと?
華麗なホッチキスさばき…九龍城砦信一伝(顔に打ち込む拷問)
邪魔、ってどうするのやら。まあ警察動けせば極道は潰されるしかないんですが。
ブルーグレー(優月うめ)
ほぼ嫌がらせ。
問題は結構予後が悪い、生涯収入などが大幅に落ちることで。生活保護?今の収入と人口と財政ちょっとでも知ってれば二十年後どうなるかは…
ドリルにどんな弱み…いじめ?
うわ、本当に相当ひどく…
いやこの学校という地獄に誘っているのってひどすぎません?
で、この時は別を演じている、演技がすごすぎませんかこのひと。
あ、いじめも見破られた…
そういう事情で、だったら一番すべきことはその祖母にことを伝えることですよね…どうエスカレートするかわからない、場合によっては重犯罪の加害者にされ、それが動画で世界に拡散されるリスクすらあります。
本当に登校してきた…
優秀で見た目もいい…
録画、「学校が動かなかったらネット行き」が今の話題をうまくつかんでます。傍観者も同罪…
「笑い合えるって思ってた」これは人間を理解していなさすぎますね。善人がアウシュビッツ行き列車を運転したり東京を焼夷弾で焼き尽くしたり…以下はもう読者の精神衛生のため削除。できるのが地球人です。いじめという「社会」ができたら個体の良心なんて完全に消滅します。
証拠を残して先生に報告しても、まだ駄目である可能性があるのが日本の恐ろしさ。
都市伝説解体センター(いしかわえみ)
助けるために手を引かない、…タクシー代を想像したときこそこの作品は真のホラーと化す…
短命…ええと、ちゃんと調べました?住血吸虫病とか、鉱害とか…
茶葉…鉱毒を濃縮していたり未知の寄生虫が…
殺気の目がさすがに素晴らしい。そりゃ誰を敵に回してるか。
アルコールと合わさると毒になる茶、それはそれで大発見ですね。
呪いマニュアル…人を呪わば穴二つって言葉知りません?
警察側も動いている、代弁者?
グレートリセット、変化を待ち望む…「ノストラダムスの大予言」の超ヒット、オウム真理教事件…もっと以前の太平天国、日本の明治維新、フランス革命からロシア革命…福音主義、原理主義…トランプ…人間のとても根源的な情。
今の日本はそれがなさすぎます。やるだけやって失敗ばかりだったからかもしれませんが。というか小泉・安倍・高市と、その欲が全部自民党に行く?
君が愛を知りますように(佐々木奈緒)
なかなかうまくいかない、じりじりさせますね。
榎本さん、ここで声をかけて、いろいろ言ってくる、ここも画面の使い方がうまい。
気にはしてくれる…
それで思いっきりストレートに、静から動の比較が強烈。
単にどうしたらいいか、で…そのままサボりというのがすごい。
丁寧に彼の側の言葉も…
医者…呆然とするぐらい必要努力量が多くて、医学部・医師試験の後も悲惨なほど大変で…
愛、という言葉を出すのが素晴らしい。光に薄れるような画面もとても魅力的。
最終回に一気に化けましたね。次が楽しみです。
#バグってきゅるきゅる(浅漬くらげ)
愛されない…親に、そういう経験が…
「好きのデカさが」は強烈な迫力。
説明…どう説明すればいいんでしょうね。
好きだから、彼が悪く言われるのが怖い…厄介なことに。いやゆきちさんは?
そういう形で人を救っていた…すごい。
向こうから侵入してきた、ここで幸せになる、できる、と考える…
アカウントを消す…そして丁寧な言葉。
ここでさまざまな…それで充分幸せに、歩き出す基盤に…
我慢、をキスシーンに入れたのも面白い。
ものすごい挑戦的な作品でした。
この作品を本当にわかる人がどれだけいるか…というか受け止められない世界が悪い。
次の作品、ハードルがすごく高いでしょうけど…期待しています。
HIGH SCORE(津山ちなみ)
いや…よほど女の好み変わってなかったら、今の彼女を殴りに行ったらぼろ負けするでしょう。
「ウソの報告するかもよ」の次のコマが「不利な証言したろ」なのが笑い転げました。
負けた、というニュースが二人とも驚かせる、というのも苦笑。…中学生がどんな強くても本職の大人から見れば…
花を見たらそういうイメージ、どれだけの伝説…その時代のままで生きているって…
アニマル横町(前川涼)
シール、それはそれではまったら大変そう。
権利に考慮…法務部お疲れさまでした。
通報案件…うわあ。
連載期間全部のりぼんの付録置いてたら…量がとんでもないことに。
これだけやって、今月号の宣伝だったというのが吹きました。
愛すべき君に一票を(杜河美南)
私でよければ、で受け合い続ける子、面白いテーマです。
演説を作らされる、面白い動き方です。そして誰も助けない薄情賢明なクラスメートたち。
何もない…自分がやってきたことなら山ほどあるのでは?
「お前のこと教えろ」「城のいいとこ見つけてやる」こうきましたか!素晴らしいアイデア。
役に立つのが嬉しい、きれいに…うん、悪意が少ない育ちとある種の幸運なんですね…頑張った部分を徹底的に汚して嘆くのを見て楽しむ人も、善意が裏目に出て罪悪感で潰れたこともない…
選挙活動と募金を合わせるのも面白い。
応援に応援のお返し、どれだけ骨の髄から。
「見つけてる」楽しみになります。
白紙だった…こうきましたか。
そして一人で動こうとして、彼がしっかり…頭の中だけでできていたから紙が必要なかった、お見事。
最後も素晴らしい。
ものすごいアイデア勝ち作品ですが、構成力も絵も素晴らしい。次からも期待しています!
マスカレードフォー(小林ユキ)
うわあ…すごい欠点の嵐…
他二人を見てもとてもマイナスのことを考えている…この三人でのデビュー、と思ったら「ソロ活動じゃ」「演劇志望」と癖が強いのに笑いました。
表情…強引すぎる…うわあ。「全員落ちこぼれなんだね」と自覚してしまったのは大笑いしました。
共通点はあった、普通に熱いアイドルものにしてしまって、気づけば引きこまれている…実力の高さがわかります。
仮面、こうきましたか。僕も別のことで人格、ペルソナ、仮面、演技などを考えて書き物をしているので思いっきりその話題です。
被ってる仮面が本体にならないように気を付けましょうね…
無表情について言われたことが「どんな雰囲気にでもなれる」と繰り返し言われたのもいい。
「一人一人みれるのは花守のいい所」、本当に有能というか一人一人をしっかり見ているすごいP。
いきなりのミスをしっかりカバーしてくれた二人、ここでPと、Mio♪さんを出してくる意外性も打たれました。
テーマをしっかり絞り、余計な情報を入れない…恋愛にさせず、大人たちの過去を必要以上に描かず、ものすごく工夫され研ぎぬかれた名品です。
ものすごく地味ですが実力はとんでもない。これからが楽しみです。
霧島くんは普通じゃない(森乃なっぱ/麻井深雪)
物が飛んできて父親が出てくる、どうしてこうなったというような能力のコントロール不能すぎ。
…というかこの吸血鬼って種族、秩序がまるでなってないんじゃ…李斯と朱子とトーマス・アーノルドとフレデリック・テイラーに種族全員かわるがわる叩き直してもらえ…
簡単に魅了されるぐらい親子の力が逆転してるのは、状況が悪すぎて笑います。しつけ不可能。
NEW MYSELF GIRL(彩田もも)
深い輝きがあるきわめて美しいタッチ。これは素晴らしい。
この時代は愛する人に去られたり死なれたりしたら出家しておしゃれと縁を切ることを強いられることも多いので。
自分が大事、オール・バイ・マイセルフ…
これで頑張るという男…「自分を見失いそう」というのもそうだなと同意できます。ただ、多分人は他の人間といることで自分が変化する…悪いことも多そうですね。
ずかずか彼女の世界に入ってくる彼…
刺さった、という言葉も現代的ですね。
サッカーで頑張っているのはかっこよかった、とストレートに。自分があるからこそですが。
いい服を見たら人が変わったようになる、ここもうまい変化です。
笑顔の深さ、それに「何でも試したいじゃん」と、このようなことをすごく繊細に丁寧に扱っているのがわかります。
小さな嫉妬、自分が相手のことを知らないことを意識する、という気持ちの動き方も繊細で丁寧。
それできつい言葉を言ってしまい、それで自分を傷つけてしまった…それを恋と指摘されて…「新しい自分に」という言葉、本当にいい友達持ってるなあと。
フードを全部閉めたら顔が何も見えないのは笑いました。僕も遊びます。
フードを開く演出も素晴らしい。
ものすごく輝きが強く、ものすごく丁寧で、ものすごくしっかり作られている作品。これからもすごく楽しみな作家です。
次号予告
来月号は新連載もありますが読み切り多数。豪華コラボにもびっくりします。