りぼん2024年5月号感想

面白い華やかさがある表紙です。

付録のバッグもすごい規模ですね。

しかし分厚い…豪華…

えげつないにもほどがある作品から何とも言えず楽しい作品まで、本当に幅が広い雑誌です。圧倒的な作家陣の実力あってですね。

初X婚(黒崎みのり)青に落雷(虹沢羽見)ハニーレモンソーダ(村田真優)となりはふつうのニジカ(ちゃん)(柚原瑞花)いれいすハウスへようこそ!(こきち)腐っても、初恋(梨乃あり)絶世の悪女は魔王子さまに寵愛される(朝香のりこ/*あいら*)まじめにふまじめ(たしろみや/文川よしみ)さよならミニスカート(牧野あおい)HIGH SCORE(津山ちなみ)絶叫学級(いしかわえみ)映える恋とか知りません(柚木ウタノ)アニマル横町(前川涼)キスで起こして。(春田なな)レオと三日月(木下ほのか)僕のこと推してよ(瀬川あや)ほっとけないよ九条くん(みかづき唯)次号予告

初X婚
結婚が現実に見えてきてパニック状態、面白い心の動きです。
今更、ソフトが最悪と言ったことを気にしてしまう…
フラワーシャワー…えげつな。
花びらって相当高価なものでは?…ふと思ったのが、あらゆる食物の売れ残り同様、花にも売れ残りが…
条件を追加して社員も、社員側の圧力もあって…
結局は初ちゃんのカリスマに頼ってしまった、と。
「気が合わないなって奴とも」といってもサイコパスという面倒な存在もあるので。それこそサイコパスを排除するために…ただ、それって国家が反抗の可能性がある人を排除するにも…うわお。
思いっきりプロポーズ、お姫様抱っこからいろいろなシーンをちりばめて役所婚に持っていくのもいい演出。…保証人は?

青に落雷
返事いらない、というのは苦笑。いやこれ逆に引きずるでしょう。
さりげなく京都の楽しみをいろいろ描いているのも面白いです。
雷河くんも気にしている…
「絶対嬉しいよ!!」のシーンは素晴らしい。
そして見つけて、「友情も大事!!」の言葉も強烈ですね。
「俺が寂しいから無理」はやってくれました。
しっかりけじめをつけたかと思うと、唇じゃないけどキス…これもやってくれたものです。
深いため息。これはいいものです。

ハニーレモンソーダ
ニキビ、まあ仕方ないんですが。
今回は教師たちの話でしょうか?
落書きでなんで教師と同じ名前だと発想できるのか…
行動が彼女にも返ってくる…それって人質ですよね?
卒業生だったと指摘されて、別に素直に言う必要もないような気もしますが…
信じろ、って言われても自分の若いころを思えばとても無理でしょう。自分が生きていたのすら偶然でしかなかったというぐらいの愚かさ。
そして自分が破滅させてしまった、という罪悪感…でも戻れなかったのはそっちを選んだだけで、彼がいなくても変わらなかったかも。
今回はとても不思議な味でした。

となりはふつうのニジカ(ちゃん)
無理にブロックに飛ばなくてもいいのでは?まあ無理ですけどね。
バスケシーンはすごい、柔らかいほどのうまさを感じます。
狙ってた男子は悲惨ですよね…
ネイルを落とした男子、そういう子が結構いる?
そして外れてしまった…この二人には入れない、と。
「わかる」が合言葉、というのも面白い切り口です。
彼女は何かものすごく好きなものとかはないのでしょうか?
同じかわいい、でもいろいろなものがある…
つい、自分の感性を主張してしまって…否定されたらどうなるやら。
それで、「“とる”とかないよ」と…成長を描く、とてもうまい動き。
と思ったら相手のほうが上手だったというのも、読ませない作品ですね。

いれいすハウスへようこそ!
この絵柄でこういうアイドル系…びっくりしますね。
火事はなぜか大笑いしました。さらに「ご愛読ありがとうございました」でまた大笑い。
で、みんなまとめて燃えた、ってもう事件を疑いたくなります。
…火事でうさぎが無事でよかったですねえ…
つくろうって簡単にできてたまるかい。でもそれも現在は、で家が簡単にできそうな技術はたくさん見ます。特殊な段ボールとかドームとか3Dプリンターとか。
で、本当に家を作り始める…資格とか費用とか時間とか…
と思ったらハリボテは大笑い。

腐っても初恋
うわあ…遠足で脱走ってもはや行方不明…
「吐くに決まってんだろ」は笑うしかない。
ライバルが多いと思ってしまう、そしてみんなチャンスだと…煩悩が多すぎてやばい。
ここで真剣に「好きなヤツいるのか」も大笑いしました。
オチもいいですね、一切収集つけずに。
全員情熱が強すぎる…

絶世の悪女は魔王子さまに寵愛される
記憶は戻ってないんですね…
海外に送られたって話にはもう登場しないのか、消されたのか…
護衛、と言っても多分無駄でしょうねえ。
破産したら鈴蘭も学校にいられなくなりません?
助けられたのにさらに讒言とは、救いようがないにもほどがあります。
キスして捕まえるのはほっとします。

まじめにふまじめ
教えてくれ、とかヘルプ機能とか…でも実際問題、僕もパソコンでヘルプ使ったことが何十年もない…使えないってことか…
たまたま、…ではどこで生涯の友を探すんでしょう?なくてもいい?
すごい体験リストですが…
完全主義すぎて自爆するのが目に見えています。
全員が不満を持たないなんて無理なのに…
逆に全員が不満を持っている、というのも悲惨。不満を持たれないように細かな要望も聞く、とするとそれに答える負荷が大きくなって不満と。
雨一つで中止というのも大きい穴…
反省会…
なんというかすごく微妙な綱渡りをしていますね。嫌な人ばかりではないが…

さよならミニスカート
強烈な圧迫感はあれからの年月がなかったかのように。手指の描き込みがめちゃくちゃ細かいのが圧迫されるような空気を強めてます。
応援し続けている人もいる…
とんでもなくひどい話も…
様々な人の強い感情、ただ、これは前に読んでた僕でも何も覚えていないぐらいですよ?単行本で全部読み返して待ちかねていた読者以外にはわけがわからないのでは…
警察、という選択肢を否定する…警察に連絡したら守りたい人を傷つける…それはどうすればいいんでしょうね?
他にも探偵という選択肢が今は出てきていますけど。
かなり長い、アイドルとしての回想からの思いやり、これもかなりありそうな話です。
そして警察、という選択肢を出す…
ここで、とうとう限界を超えて暴力に…
誰が誰のことをどう思っているのか、どれほど憎んでいるのか…
けた外れの、すべてに対する憎悪だけが伝わってきます。すべての人がすべてを憎んでいる、怒り狂っている。
確かにとんでもない作品には違いないです。昔も今も。ほんとなんなんだこれは。

HIGH SCORE
そうなったら常磐津に好かれるという巨大すぎるデメリットがあるのわかってないんでしょうか。
多摩先生自体がもはや神秘の存在ですし、地続きに頭が魚の先生とかいますし…
体臭まで、ってすごく詳しいですけど、美形だから匂いまで徹底的に堪能している?
取り返せるようにマッスルになりたい、ってあんた今の体でも普通にマッスルたちとつきあえてるじゃないですか。
風呂シーンがたっぷりあるのはありがたいですが不思議と色気はない…
秘密がばれたら、そりゃ怖いですよねえ。

絶叫学級
こういう遊園地って今全国にどれだけあるんでしょう。子供がいなければ不可能な商売でしょうし。
いきなり邪魔だ、と兄が子供にされる…確かにただの変態。
で、ぼーさんじゃない恵雲さんは旅行中…
ここで、こっちのルートなら連絡できるのは苦笑。
人形が愛をささやき合う…ってこの状態で聞いたら単なるホラーですよねえ。
この距離から彼まで子供に、さてこれをどうするんでしょう。兄は楽しんでますけど…
まあ長編なら何の心配もないですね。ほんと極端。

映える恋とか知りません
いい勝負になってますねえ。
どんどんギャグ顔が崩れていくのも楽しいです。
この両手に花、ほかの男子はしっとマスクをかぶってそうです。
ここでさらにややこしい人まで…
撮ってこれたら…もしかしてすごく危険なことなのでは?あ、無茶…
そして今度は…なんかとんでもないことが次々と起きてますね。

アニマル横町
おおカラー。
一番かわいい動物って何でしょう…いや僕にとってはスピッツと在来の雑種犬なんですが。
かなり危険な魔法ですねえ。
まあ好きな人はかばいますよね。
うまく、描かないことで想像させるという手を使いましたね…密偵たちの宴…

キスで起こして。
デートなのに全く意識されてなかったら泣きますよねえ。
当然手をつなぐ、攻めてきますね。
「忘れてないけど…ぶっちゃけ」は大笑い。本当に相手を男と思ってないな。
ラ・ラ・ラブというタイトルはうまい。でも最後別れそう。
手を握られたかと思ったら彼が泣いてしまっていたのは苦笑。
ラーメンという時点でデートかどうか…
この二人とんでもなく気が合ってるのはすごく伝わります。さすがの表現力。
すごく楽しかった、そりゃもう画面から嫌というほど伝わりました。
「私との関係を守って大事に」と、本当に彼のことを思いやっているのも…
迎えに来させる、なんというか…とんでもない余韻です。
何でしょうこのものすごい満腹感。
これはこれですごい作品なんじゃ…

レオと三日月
監禁されてるって…
いきなり借りのお返し、信じていいんでしょうか?
そして猪突猛進…から全部聞いてしまって、おもいっきり正面から…
いやここで言葉を口にできる時点ですごいですよね。
この父親も頭がおかしい…そしてそれに対する反撃がまた…
なんか顔にものすごく血液が集まってるのがわかります。めちゃくちゃ感情を殴られています。肉体が強烈に反応するほど。
さらに母親もやっと動きましたか。
莫大なブドウ糖と脂肪と塩で直接爬虫類脳をぶっ叩くような、めちゃくちゃに対象年齢を下げた…
…これを描けるのってすごい。むしろこれを認めた編集がすごい。

僕のこと推してよ
課題…いろいろと大変な。
不整脈は爆笑しました。
女装している、という言い訳はお見事。すごい機転。
生放送と言っても確か今は、放送禁止用語とか防止のために数秒遅れていると聞いたことが。
変なのは何でしょう…ハサミ?いろいろと穏やかじゃないですね。
推しとの共演で卒倒しないように無になっている、ここは何とも笑ってしまいます。
あ、歌は問題なく行けるんですね。
…「おわり」は大爆笑。
そして彼女の歌で一瞬で昇天…
スカートが切れていたのを見て素早く助ける、何という王子様。やばい、これで男だと思われて惚れられたら…
犯人があっさり捕まったのは苦笑しました。が、別のうわさ…
「“本物のアイドル”は」って不整脈はやってるのに。
さてここでまた問題、まあ終わらなくてよかったですねえ。

ほっとけないよ九条くん
うわあ…よく刃が通りましたね(いろんな漫画のせいである程度以上の筋肉は刃も銃弾も通らないと間違った偏見)
なんで彼が解決するんでしょう。というか真っ先に110と119…
いや気を失ってるだけって、もう事件でも何でもないじゃないですか。
血じゃなくてケチャップ?
で、容疑者が多い…
被害者が起き上がって真実、というのは大笑い。
ケチャップを自分で作る人っているでしょうか?
一件落着はいいんですが散々疑われた…

月は行村先生の新連載、とても楽しみです。

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