りぼん2022年11月号感想
ネットでも話題になった、少しゴチックホラー気味の表紙。話題にならないよりなる方がいいに決まっています。
付録もそういうセンスですか…怖さとシンプルさのバランスがうまい。
初X婚（黒崎みのり）花火は醒めない夢をみる（中島みるく）ハニーレモンソーダ（村田真優）レオと三日月（木下ほのか）るるてる（こきち）アニマル横町（前川涼）絶叫学級（いしかわえみ）青に落雷（虹沢羽見）ほっとけないよ九条くん（みかづき唯）ハロー、イノセント（酒井まゆ）HIGH SCORE（津山ちなみ）推しと青春しちゃっていーですか!?（神田ちな）恋するミニマムムーン（小石りく）次号予告
初X婚
頑張ってる…いやまあそれに同じぐらい熱く反応されたらさすがに閉じる人も…
婚前契約ってとても生々しいものなんですが。最悪の事態をたくさん前提にした。浮気とか離婚とか事故死とか。とある超金持ちラブで、婚前契約書がどれだけ分厚くなって何億円弁護士費用がかかるか、という話があったのを…まあ夫は考えたくもない全部君でいい、で済ませましたが。
修学旅行、どこかと思ったらオーストラリア。
豪華客船…無駄に時間がかかる…
進級試験も、また大変です。
「本当の恋人」って結構鬼畜。何組も、恋愛感情ないけど、というペアもあった気が。
人を助けることをあれほど拒んでいたのに…結婚というのは価値観で妥協する、でもあるんですよね。それが婚約者なんだ、という気づきが素晴らしい。
避難訓練が必須なのがリアルでいいです。
キスして「婚前契約書違反」はやってくれました。
花火は醒めない夢をみる
「クラスは小さな社交界」…本当に残酷な制度です。弱者の犠牲で使える人間を作る。スパルタで少年は奴隷を殺さなければ大人市民と認められなかったように。…まあ合計何百万人を徹底的に壊してもチャーチルひとり出せば国は勝つ、というパブリックスクールよりは…
キングを動かす、そういう知恵があっても前世のあれは…
書いてきた話…本人には人生かけた話ですが、それ以外の人にとってはただの電波とみなされる…
演劇、というのは卑しい階級だ、という偏見も洋の東西問わずありますね。親の反対に苦しむ話は多いです。まあ、演劇には左翼性が強いこと、芸能関係は万に一人しか食えないことになること、などがありますが。日本では宝塚が上流階級の乙女が良妻賢母になるための学校、という理念を掲げたことで少しずれましたが。
どんな刑法違反かと思ったら脚本を…それだけ？
演技のシーンは鬼気迫ると言っていいほど。
今度は裏方として何をする気なのやら。
「そろそろ行くかぁ」まで…この世界もハードモードすぎます。
ハニーレモンソーダ
ずっと握ってる髪飾りをつけて主張する…さらにお返し…
丸投げといえばいいと思ってません？
「SNSで」どれだけ面倒な作業かわかってます？
この教師も久しぶりですね。
初恋の日…これはまた。まぜっかえしを完全無視、強い。
「初めての男じゃなくても」…黙って殴り倒す以外どうしろと？
色々なカフェを見せる、これはうまく実益とデートを兼ねてます。
これだ、の天丼が面白いです。
「石森に他の初恋があったら妬いてる」と正直に…
この笑顔は素晴らしい。
で、昔の…うわお。そう動きますか。
レオと三日月
僕は宇宙服はばかげていると思います。密封棺桶の中で、スクワットで発電しながらジョイスティックで運転する方が絶対安いし宇宙線も防げる。
ウェイトレス姿が実にかわいい。
危険なので人に向けては…
姉…これまたやっかいな。いろいろと引っ掻き回してくれますね。
この流れで母親に…ここは大笑いしました。
これにまともに話すのっていたたまれないにもほどがある…この会話を聞いてる同級生の立場に立ったら悶絶しました。
ドームをあっさり破壊されてしまっていた…うわあ。
いや冗談抜きで損害賠償もの…
テントを利用する…大変な状況でワクワクする、そういう体質なんでしょうね。
親がこれを見れば感無量でしょう。
笑顔も、いろいろな動きも、何もかも本当に素晴らしい。
大事なものを取り戻せた…
…偏差値70？そんなのこれからの時代に何の価値があると？これからの時代に何が価値があるか誰にもわからない、それすら知らない人間は何の価値もない老害でしかありません。
るるてる
両思い、しかも公開告白でどうなるか…夢、でも両思いは夢じゃない。
といっても彼は両思いだからって何をするわけでもない、と。
防衛の魔法陣、結構面白い衣装です。ちゃんと分析する力量はありません。
あっさり「じゃあ任せるわ」と…うわお。
ケンカというか実際に起きてることがひどすぎ。
サインはどうやら罠みたいですね。人命に危険があることでなければいいんですが。
消せ、という圧をかけて、逆にこちら…両想いのアピールには絶叫しました。いやこれしきたりになりますよね。
いろいろとしたいことがある、だから頑張れる…これはまぶしい。
さらにそれで箒、二人乗りじゃなくて補助というのもラブラブですねえ。
で、ローブを抱きしめて眠るって彼のほうがどれだけ好きなんですか…
アニマル横町
ハロウィン、親の経済負担も時間負担も大きいですよね絶対…
考えてみればクリスマス、バレンタイン、いや修学旅行、体育祭、文化祭、全部親がものすごい負担。
「ダメだったらケンちゃんが殺られるだけ」がひでえ。
SDGsは苦笑しました。さらにスタッフが…も。
ピエロも十分ホラーですよね、今は。
鬼太郎も本家は怖いですよねえ…
ぬりかべで出られないというのは大笑いしました。窓からとか、大人複数で引っ越し屋が大型家具を運ぶように出るとか…
絶叫学級
もう別の漫画ですよねえ。
確かになんで警察が動かないのやら…
けったいな格好ってこっちのほうが。
海の波の描写がさりげなく素晴らしい。
異界でものを食べたら…
膨大な死者が警告してくる、でも…いきなり強烈な暴力ですね。
神木に血を、まあ生贄はふつうにあることですが、ではなぜ警察が手を出せないのか…
殺し合いと見せて一方を足場に柵を越える、これは見事でした。
なんという信頼関係…ええと、これなんという漫画でしたっけ。ジャンルコード自体が違ってます。
青に落雷
反省文というのは人格教育として最悪だという話も。
男が苦手な女の子を抱き寄せて助ける、「テメーも離れろよ」ですよね。
ドッジボール…これまた面倒ですね。でもこういうのは何であっても…
というか運動の基礎を教えない、あまりにも能力格差が大きすぎる学校体育が間違ってます。基礎を教えない、では勉強もですけど。
男の子四人組、どうこれを動かせるか…
練習…そう、ずっとこういうのが苦手な子って、実際には体も心も頭も成長しているのに、そのことに気づいてないことも。子象の足を縛っておいたら、大きくなって縄も杭も簡単にちぎれる力があっても逃げようとしない、というように。
いやこんな年齢でもサディストのまま…うわあ。
さてこれでみんなどう動くのやら…
「お前話つまんね」、そりゃ脳みそが悪い意味で幼稚園のまま、というだけですよね。大きい図体で虫の足をむしって笑ってたらただ危ないだけ。
「私もやる」と動く、心の動きの描写が丁寧です。
話の組み立てが非常にうまい、思いがけない名作になってきています。
ほっとけないよ九条くん
大会シーズン、関係ない人にはとことん関係ないですよねえ。
いや部活強制参加地域とかもありますが。
骨が砕けても、って昔は当然でしたが今は許されないでしょうね。
本当に楽にしている、反則を通り越して…
授業中にリフティング練習ってそのほうがものすごいんですが。
美術部も熱すぎる、この学校はほかのみんながとんでもないのでわ。
楽しい、を思い出させるというお約束をこんな形に…ひでえ。
「なんでどこの部活も」ひどすぎる。
結果はよかったようで、運だけでなくいろいろな能力がチートなのでは。
花火大会…河童、その暴走ぶりが面白すぎます。いたとしても現代の汚染・護岸河川では生息できないでしょう。
みんなが取りつかれている、もう絶叫学級になって…
オリジナル花火…もう救世主ですねえ。
ハロー、イノセント
警官はどう報告したのやら…
試合…南無。
忘れ物で下着、ひでえ。
いや今更語られても。警察に通報するほうがいい。
そのほうがましな家…こわ。
こんな励ましを受けたらそりゃあ、ってヒロインは…と思ったら大笑い。
これで負けるというのが面白い。
で、…まあいいですけどね。クレームは…
マフラーの影でのキスも強烈な。と思ったら見つかった…まったくもう。
HIGH SCORE
…手遅れです。なぜかこの「サイコーの兄であるためには」という言葉を某緑都学園保険医が言っているのを幻視しました。
「彼女がえみか」そりゃ確かに、でもそれを言っちゃあおしめえよ…
で、「霊感強々で」って最低を通り越してホラーの域の美女を…
これに嫉妬っていろいろとみんな壊れてるにもほどが。
推しと青春しちゃっていーですか!?
このキーホルダーもかなり価値があるアイテムでしょうね。
幸せ、がどう壊れるのやら…
コスプレしてたら写真撮ってというサイン…そんな常識ありましたっけ？
で、どうして勝負に。
作品のクイズってなんという有利な土俵で…
問題の途中で、というのも面白い罠、と思ったら不正でしたか…これ、誰か公平な人を巻き込むべきだったのでは？
情けなくて、と心情をしっかり描いているのはすごくうれしいです。
今は漫画もヘッドホンはワイヤレスなんですね…それにしてもなんでこのシルエットでオーディオテクニカだって思ってしまうんでしょう。そんなに特徴強いんでしょうか。
恋するミニマムムーン
冒頭部の印刷がめちゃくちゃ薄かったんですけど僕だけですか…？
いや昔の増刊のある部分が数年で判読不能になった事件よりましかも…
体育会実行委員とか、たとえばいじめられている子が別のクラスの子と仲良くなる機会、という意味もあるかもしれません。もっとひどいことが多いにせよ。
「私のこと避けてる」って何があったのやら。
「疲れるのは分かる」で…うわあ。仲間…なぜか大笑いしました。
些細なことで力が抜ける、いろいろな心の動きを描くのがうまいですね。僕もささいなことですごく気分が重くなることはありますから。
クラスで一人…それはさみしい。
叫んで、追いかけて、涙がボロボロ出てくるのも強烈。
本当にものすごい感性。これも少女漫画の楽しみの一つです。
来月は特に新連載とかはなし…