りぼん2022年1月号感想

幸せいっぱい、いい布の質感とにぎやかさもある表紙。

この付録は面白い。かなり豪華でパワフル。

初×婚(黒崎みのり)アニマル横町(前川涼)キスで起こして(春田なな)るるてる(こきち)吸血鬼と薔薇少女(朝香のりこ)ハニーレモンソーダ(村田真優)HIGH SCORE(津山ちなみ)ハロー、イノセント(酒井まゆ)春雨と恋もよう(行村コウ)おうちにかえろう(香純裕子)あおたん(かるき春/喜多喜久)君観彩の恋(大詩りえ)放課後は君の彼女(佐々木奈緒)ミオの名のもとに(たしろみや/文川よし乃)絶叫学級(いしかわえみ)まんがみたいな恋がしたい♪(池田春香)次号予告

初婚
一日警報解除がみなに知られている…公開処刑なんてもんじゃない。
「くれぐれも節度を持って」訳すと避妊はちゃんとしろ、か…
ただし紺くんはそれどころじゃない。…セブンオーシャンの、大株主?もっとすごい言葉?
心臓の音が…
さらに壁ドンのリクエストとか。
「全部受け止めます」って本人には逆に辛いですよ。
実父はまだ生きている、そちらのほうと絆が強い…悪いのは面会権の概念がない、離婚で親の一方と完全に関係を断ち切ることを強いる日本の慣習です。
新しくまたソフトを作る、という手は?
とことんキスばかりしているようですが…ちゃんと節度はあるようですね。拷問乙。

アニマル横町
ぴかぴかの泥団子、頑張りましたねえ。
困ったときのヤマナミさん…とは?
鉄アレイを破壊…すご。
目的は思いっきり壊すこと…これは気持ちいい。ぞっとするのはわかりますが。

キスで起こして
これだけ気が重いのに開けるときは笑顔…すごい。
この笑顔も裏では気が重かったり…
「めちゃくちゃ微妙な笑顔」が苦笑。
で、トイレですごい話を…絵南ちゃんも余裕ありますね。さらに「送ってあげなよ」とおぜん立ても。
告白しようとした時の膨大な回想、告白自体やめてすっきり…これはすごい。
ため息が出ます。

るるてる
なんというとんでもない可愛らしさ。
魔法学校、影の薄い子、と実に分かりやすい導入。
気づいたのは卒業式…みんな残酷、というより本当に群れをつくらせるイベントが不足していた?
あっちに行きたい、とても多くの子がそう思っているでしょう。なぜあちら側なのか、それほどわかりにくいこともない。
うっかりぶつかって、これはうまい始まり方。
「みんなが盛り上がってる輪の外で1人で事件」すごく関心持ってもらえてますね。見ればドジが面白い…と。
ぜんぜん褒められてないと思います。
…そこまで存在感がないってもう魔法か呪いでしょう。
ほうきが暴走して時計塔…これは結構事件ですよね。というか教師の安全管理責任。
そして彼の信号魔法、そのまま使いこなしている…相当魔力は高いのでは?
面白い導入。さてここから何が始まるのか…読み切りでも普通に完成度が高い水準。

吸血鬼と薔薇少女
イギリス、確かに突然。多人数をまとめておごる、すごい家ですねえ。それぞれの親がどう対処するのやら。
家じゃなくて城…本当の意味でのマンション…これだから超格差国家は。
簡素な服の存在感は圧倒されます。
イギリス留学、世界の貴族階級に入るにはどうしても必要でしょうね。
膨大なドレス、でもサイズは?
馬を描くのは実力露骨に出るので勇気必要だったでしょうね。
ここで吸血して、ドレス汚したら大変ですよ。
そして不穏なことに…さてどうなるのやら。
と思ったら全員の認識が書き換えられている…すげえ。

ハニーレモンソーダ
界くんが射手矢くんを追いかける、「幸せにする」宣言、面白いことになっていますね。
猫が吐き散らす…猫はしばしば汚いことを起こすんですよね、実際。可愛いですが。
「もっと可愛がればいいのか」って同人誌印刷所の厚さ限界に挑むようなことを…
愛情攻めって嫌な拷問ですね。
テストが白紙だったり、とんでもないことをしますね…
「言えない理由があんだろ」、普通の家族がある人ばかりじゃないし、一見普通でもいろいろある…
美形力で吐かせるのは大笑い。
この状態で「おまえが知れてうれしいよ」…確かに気持ち悪い。
「他人の愛を受け入れろ」って無茶言うなそれで裏切られたらどれだけ傷つくと。
さらにいきなり「うちに住む」とまで…
大人の言うことは正しい、それを受け入れるか受け入れないか…ここは実にうまい。
で、この事故…どれだけのことになるか…

HIGH SCORE
デートの身代わりに家族というのがどれだけ嫌か…
「周りにうらやましがられる相手」だからいいか、は大爆笑。
いきなり一気に仲良くなっている…こわい。
Gをブローチに…恐ろしい。
「美少女は人の心を豊かにするからな」がひでえ。
背脂マシマシ…それも相当高いでしょうね。そしてそれで体が崩れないほど動いている…
もうデートは終わっている、でも遊園地自体を楽しみにしてるのは…
まあ楽しそうでよかったですねえ。

ハロー、イノセント
ごめんなさいずっと「、」を見落としていました。
なんというか大変にもほどが…
勝てない、で意識して「ライバル登場した」…ははは。
もーすぐ、何でしょうねえ。と思ったら誕生日を忘れていた…ギルティ。
夜まで帰ってこない…思わず笑い転げました。何でこんなに笑えるんだ。
さらに、それを聞いての呆然とした雰囲気。冤罪で死刑判決が出たらこんな表情でしょうか。
相談なんてできるわけないですよね。そして倒れて…
こんなこと真摯に聞いてくれてよかったですねえ。
で、「連れて行きなよ」…手を合わせて般若心経を唱えることしかできません。
いやこれから彼女の誕生日なんですが?

春雨と恋もよう
恋しちゃった、で満足してるのに「で?」「それから?」が苦笑。
夏休み、毎日お昼…ヤングケアラー。でもそんなの、電子レンジがあればワンプレートで温めれば食べられるものを…
期末テストでそれぞれのステータスがすごく楽しい。
ゲームってなんという本格的な状況。複数モニターにゲーミングチェア。
で、やることがバタバタ…勉強にも支障が出ているのでは?
いきなり部屋、下心ゼロなのがなぜこれほど伝わるのか。
語り合いがすごく自然で温かい心が伝わってくる、こういう味はたまりません。
うっかり押し倒し、そこを…ははは。

おうちにかえろう
課題を届ける、「で本当の理由は?」が苦笑。
「いろんな意味で放っとけない」がまた笑えます。
マスクってある意味便利ですね。
近づこうとしたら即座に女子にブロックされる、こわひ。
というか女の子丸出しの弁当という時点でアウトじゃないですかいろいろと。
「リビング?」とかもう誤解を大爆走させる言葉の連発、怖くなります。
そしてここで花音さん…ふふふ。しっかり腕を組んでいる…
あっさりと誘導尋問に引っかかって…
「いいじゃん最低でも」がまたいいです。そして「本気」…やってくれました。
さあ次回どうなることやら。

あおたん
本当になんでこのタッチはこうたまらないのか…
女子立入禁止、話しただけで退学ってとんでもなさ。
…よっぽど胸がないということでも…
男子校でこのスキンシップ量は逆に喜ぶ、ああ女子がいないなら喜ぶ女子もいないと。
アイシャドウとセロハンテープ、確かにそれなら専門機材がなくてもある程度は。
…ドローンって本当にのぞきのためにあるようなアイテムですね。
足引っかけて転ばすの、警察から見たら厳重注意、というか…下手をすると傷害罪で逮捕されかねない(協力という面を無視したら)…
「脅迫でおびえる女の子を見たくて」それが人間の心の根本ですよねえ。
ドローンにロケット花火…火か毒で人を殺すのがとっても簡単そう…
さて次はどんな依頼人なのか…

君観彩の恋
「オレでよければつきあうけど」という言葉で意識してしまうのはたまりません。
わらわらと…恐ろしい世界。
怪我をさせて絆創膏、とうまく縁を深められましたね。
「助ける人を選ばないからヒーロー」はなんともうまい。
つい「私以外のヒーローに」と言ってしまう…言ってしまったら「守らなきゃ」ととんでもない言葉が返ってきました。
傍から見てればバカップルなんですがねえいろいろと。
とんでもない色が見えてしまった…さて何のマンガになるのやら。

放課後は君の彼女
みんな楽しそうですねえ…僕の高校は何年前の先輩が何をやらかしたんでしょう…
「顔見に来ただけです」やってくれましたね。こりゃ「でへへ」です。
くされ縁、一番心配なパターンですね。
修学旅行中に学年が違う恋人の誕生日…それは悲惨。
あれ…さあ何でしょう。
そしてサプライズをしようとしてのすれ違いという黄金パターン。どうやら大成功のようですが…
ストレートな嫉妬、「行かなくてよくないですか」は笑うしかない一言。

ミオの名のもとに
「お金持ちの人たちのところに」このような言葉で励まされ、売られた奴隷が歴史上どれほどいるのか…
本当になぜこれほど圧倒多数の人が、どんな社会でもこれほど服従するんでしょう。今読み返している「歴史の研究(A・J・トインビー)」のどこかに書いてあるでしょうか?
時間稼ぎ…
バラ売り、って奴隷制に根底からケンカを売る行為ですが、まあ腐った人間は楽しむでしょう。
正直もう嫌だ…というかひどい話を読みたければ「奴隷船の歴史」でも「砂糖の世界史」でも、ナチスでもソ連でも、大英帝国でもオランダ帝国でもスペイン帝国でも、フランス革命でもハイチ革命でもロシア革命でも、ベルギー領コンゴでも広島長崎原爆でも、古代ローマでもチンギス・カンでもティムールでも太平天国でも、アブグレイブでも新疆ウイグルでも、世界史でも日本史でもどこだろうといくらでもあるのに…
もう嫌だ。もう来月からはこの作品の感想は書きません。もっと早くそうしていればよかった。

絶叫学級
新幹線の駅弁はどれぐらい体力をつける効率がいいのやら。
政治家の子弟で何をしても許される、逆らったら家族ごと殺す…どれぐらいあるんでしょう。いやいくつかのいじめ事件は本気でその域に達してそうです。
研ぎ減りしたバック#110と一目でわかる、よく写真か実物を見た絵。刃物を研いだこともある、あるいは研いだことがある人から話を聞いているという取材水準の高さ。…だから刃の根元を工夫しているナイフも多いんですが、まあそれも長く使ったら同じことです。包丁とは違うナイフの宿命。…ここまで研ぎ減りしたら畳んだ状態で先端がこんにちわしそう、もともと折り畳みナイフってそうなるデザインが多いですよねえ…まあそこまで使う人は少ないですが…あ、#110はベルトポウチがありますからその状態でも安全です。ポウチを使わずポケットに入れるという馬鹿をしなければ。
さてなぜ逮捕されたはずの人が、新幹線で人を殴っているのか…どう転換したのやら。
「おやじも少年院なんかに入れやがって」いい政治家ですねえ…さぞ大きな代償を払われたことでしょう、大きい決断に頭が下がります。え?甘やかしたから?親がそんな全能だったら犯罪者なんていませんよ。
何がどうなっているやら。

まんがみたいな恋がしたい♪
プロットがない電波受信タイプの作家も…
小説を書いてからそれをコミカライズするのが楽でしょうか。というかこの例は台本形式ですね。
時系列というのは結構重要でしょう。その時系列を変形すれば上の「絶叫学級」みたいに複雑な話も可能…そのプロット、多数の時間線が絡む時間表ってどれだけ複雑になっているのやら。
いろいろな話の要素を挙げてくるのはとても面白いです。
話の展開とキャラの気持ち、これも厄介な問題です。
オープニング、本当に膨大な読み切りでありとあらゆるものを楽しませてもらっています。
エピソードも…本当に水準の高い教室です。
作家陣の話があるのもすごい点です。

月号は木下先生、今度はどんな作品か…ハニーレモンソーダの衝撃展開もみな楽しみでしょう。

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