りぼん2021年9月号感想

やはり分厚い。
むしろ地味を突き抜けた表紙絵の魅力はたまらないものがあります。

このタイプの付録はなぜかすごく人気があるんですよね。

初×婚(黒崎みのり)アニマル横町(前川涼)キスで起こして(春田なな)おうちにかえろう(香純裕子)放課後は君の彼女(佐々木奈緒)ハニーレモンソーダ(村田真優)HIGH SCORE(津山ちなみ)ハツコイと太陽(木下ほのか)吸血鬼と薔薇少女(朝香のりこ)無敵のプリズム(密なつめ)ハローイノセント(酒井まゆ)ミオの名のもとに(たしろみや/文川よし乃)絶叫学級(いしかわえみ)君観彩の恋(大詩りえ)とにかくうちらは恋がしたい(みかづき唯)まんがみたいな恋がしたい♪(池田春香)ふたりで(雪花鈴)次号予告

初婚
パートナーが閉じ込められている、いきなりきついことに。
利益になるなら…勝利自体にこだわってるわけじゃないんですね。
それに対し、失礼になるからと全力勝負…道徳の奴隷…
手足の拘束ってトイレはどうするんですか?水は?漏らせというのは尊厳を破壊する重大な拷問、水の補給がなければ人は短時間で死にます。空調がなければ驚くほど短時間で。手足の拘束はそれ自体が大きな苦痛になります。
スマホが死ぬ事故、これは痛い。というかスマホ自体が欠陥設計だと思ってます。
「好き…なんですか…?虹叶くんのこと」ええと…あんたがそれを言うか…
で、何かできることは、ってあんたは100%善意ですけど傍から見れば面倒な男を処理するために見えますよ?
ものすごい記憶力を要求してますね最後の課題は。
そしてスキンシップが人の心に与える影響の強さ…

アニマル横町
薄い…これは怖い。
怖くなる寸前で暗示かけて止めている、むしろ怖い。
あみちゃんたちがパニックに…そりゃまあ…

キスで起こして
この冒頭部の展開いいですね。キスされたとはすぐには気づかない、目が覚めたら彼の顔、パニックで台詞を忘れて…
王子様、にこだわって断る、これもまた厄介です。
会いに行ったら着替え中、逆だったら大変なんですけど…
正直に「見てたらなんかキスしたくなって」…おま…それからストレートな告白って、あれから今までこいつの内面どうなっていたのやら。
カーテンの中での…このキスシーンも素晴らしい。
恥ずかしがりながらカーテンに入っていくOKサインも絶叫ものです。
これから何かと大変になりそうですが、前作もラブラブになってからが楽しかったので楽しみにしています。

おうちにかえろう
盆を振り回して…ソーサーはどこに行ったのでしょう。
締め切り…大変ですね。
夢の国って、Dがつくところって巨大観覧車と絶叫系コースターがないんですよね。逆に両方あるところはいま日本でいくつ息をしているのやら。
休む、といって芽衣ちゃんを休ませる配慮、いいですね。
そして間違えてお化け屋敷…さあどうなるやら。
すごく好きになっていた、と自覚してしまっている…
「好きな人にできることは」がうまいですね。ファンとして好き、と解釈する余地もある…まあ顔を見れば解釈が一つしかないのは明白ですが。

放課後は君の彼女
すごいことを話してるあんたはもう別れた、ってどれだけやってどう別れたのやら。
硬式球は本当に凶器です。
「会いたいときに理由がいらない」という言葉、素敵ですね。本当にいつも会いたくて仕方ない…
ラーメンかカレー…金あるんですね。
「私も」とストレートに返されて、見事なカウンター。
デートらしくなさすぎる、でも楽しい…本当に相性がいいんですね。相手が、デートらしさ・女らしさにこだわらない人だからこそ。
「俺の片想いですかね」と…これはたまりません。
「モテないっていうのウソじゃ」これは大笑いしました。可能性は高い…
不安になって「キスしようよ」…「ここで?」「ホントだね!!」がまた爆笑。
可愛いにもほどがある…どうするんでしょうねこれから。

ハニーレモンソーダ
今もこういう田舎ってあるんですねえ…現実は帰省という言葉も、自営業と一緒に古語辞典送りになりましたが。他にも消えた言葉が…
羽花パパを「堅実」と名前呼びするのが面白い。
本当は会いたくて仕方ない…そりゃそうです。
三浦界の名はこちらにも…
動画で思いもかけず色々と…写真は銀英伝のユリアンを思い出します。それ以上ひどいことはない。
「僕にもけっこうハニーじゃん」が素晴らしい。
そして来てくれていた…
「彼女がいい」も素敵です。
なんともすごすぎる…

HIGH SCORE
話を考えているところで手は空いている…地獄ですね。
あと一時間…ないはずがないのに。
外見と内面が爆笑。
メッセージを入れたら…いやゴリラ悪魔のほうにそれを入れたら?…ゴリラは比較的おとなしい動物です接触を誤ると危険ではあっても。人類のように凶悪無惨ではありません。
膨大な金をくれが使う前提…
「オレの名前は一切出すな」といっても絵柄で分かるんじゃ。
まずうんち…
いや気分転換にはよかったんじゃないですか?…締め切りは…

ハツコイと太陽
キストークの最中に顔を出されたらそりゃ…
で、「覚えてない」…やってくれました。
とにかく遊べてしまう…すごく素敵です。
つかまえてキス…うわお。
で、見てた…こっちも?と思ったら頭がぶつかって精一杯…いや十分ラブラブなんですが。すごく素敵な笑顔。
忘れない…これがまた素晴らしい。
「こうやってまた何気なく集まって」というのが素敵です。
読者にも声をかけてくれたのはびっくりしました。小学生の頃の僕にこの声が届いたら…それでもパニックになるだけですね。
とにかく素晴らしい作品でした。お疲れさまです!今の少女漫画の最高峰を作ってくれた、とも思っています。
これで次回作はハードル高いでしょうが、楽しみにしています。そのためにもゆっくり休んでください。

吸血鬼と薔薇少女
夜宮くん、こちらの制服に。思ったより残酷な…なら別れ話しろって。
で、別れ宣言しても拉致はされるんですね。
うん、襲っている最中の男はとっても隙だらけです。
こちらから痕をつける、ってまた面倒なことを。
今度は魔女狩りですか…また面倒な。

無敵のプリズム
ダンス30回って普通に長距離走です。
二週間でどれだけ基礎体力の底上げができるか、若いと言っても…ちゃんと休みと栄養の指示はあるでしょうね?
今度は歌う…やはり歌う、それまでの気持ちの上下がとてもうまい。
今は無線イヤホン率が高いと思いますけど…あれのせいで、音楽業界がどうゆがんだんだか。音質を高くする必要はない、むしろ低めで聞ける曲になったのでは?
本当はめちゃくちゃ上手かった…

ハローイノセント
デートを楽しんでいますね。このパンダ、かなり渾身なのがわかります。
いろいろな動物が実に丁寧。
ぬいぐるみって実際どこに売ってるんでしょうね。
もういーから…プレゼントフラグ。
電車賃とひきかえに特大、まあいいウォーキングにはなりそうです。
というかここまでやっといて「遥夏とつきあう」はどう突っこんでいいやら。
電車賃はないけどバス代はあるんですね。
そして腕を握ってしまう…
何この泥沼、最高。としか言いようがありません。

ミオの名のもとに
この回想はきついですね…裏切られていたことをゆっくりと悟っていくのは一番きつい。
違う、と同じ、でしっかりテーマが作られているのがうまい。
人間を見捨て、閉ざした方が楽なんですがね。

絶叫学級
結婚まで妄想していて、ベイビーズというゲーム。これはうまい発想。
…そのうち両方の顔写真から、の予測精度がすごく高くなりそう。…でも実は血がつながった兄妹だということがわかるとかの地獄絵図が発生したり…
で、本当の育児苦労…これは大爆笑しました。…うん、育児って本当に負担高すぎ。いやそれは、本来は十人ぐらいの大家族で育てるように進化してるのを、無理に核家族にしたから…
学校にも行けない…
あれ?今回は最近では珍しくバッドエンドですね。ここのところずっとハッピーエンドだったのに。次回からは安心できないか…
実際このレベルのゲームがあったら、多くの女の子は壊れるでしょうね。共に消えることもできない、子を消してしまったトラウマだけが残るんですから。
最近のSFで、子育ての苦労があるからこそ母親は深い愛着と満足を得られる、それを代行するロボットは害が多い、というのがありました。
人間の弱点の一つを巧妙に突かれています。

君観彩の恋
恋について相談しようと思ったら逆に相談された…
告白されたんだ、と思ったら別の子に誘われた話で、と思ったらさらに「るんと行きたい」…
気づくきっかけが陽彩ちゃんの恋バナ…もやもや=恋、というのが苦笑。
妹扱いされた…そりゃまあ犯罪の可能性もありますからねえ…
恋の色が黒、というのも面白いですね。

とにかくうちらは恋がしたい
増刊で人気の作品、期待大きいです。
最初から女子校というのが爆笑しました。
首が取れそうになるところの顔がすごい。
なぜ清掃員…なんかもう地獄絵図ですね。
そして教師に見られて想像以上に異様なことに…ひどすぎる。
二つ目もあるんですね。
まあよく逮捕されず無事に離脱できましたね…
女の子たちのいろいろな妄想…どんどん妄想の非現実度がひどくなる…
もうあんたらは宝塚に走る方が(間違いなく殺されます)

まんがみたいな恋がしたい♪
ファッション誌の撮影…今はいろいろ大変なんでしょうね。保護者とか契約とか。まあ、それで犯罪に巻き込まれる人は減ってるんでしょうか…でもそれでも、低知能・貧困層の女子の搾取はどうしようもないとか…
このファッションショーはそれなりに楽しいです。
資料写真としても理想的…それこそファッション誌そのものが。
アタリから始める、とちゃんと漫画の技術の話にもなるのがいいです。
…体のラインをなぞりすぎると乳袋という謎の表現になりますが…

ふたりで
小学生の受賞作。いや質が高い…中学生デビューの天才は少女漫画史上何人かいるにしても…
亡くなった遺族のアンドロイド。これはSFでも多くあるネタでは?
二人の兄…
うまく画力の限界をごまかしている、しっかり引き込まれて読めるのがいい。
どっちもハル…両方受け入れている…
優劣がある、そして一方は手違い…で、肝心の「買い取ります」を聞いていない…
「もう二度と家族を失いたくない」のわかりやすさと熱さ。
新型だからこそ危険察知システムで動けない…ここはよく考えたものです。三原則から言うと微妙な問題になりますが。逆に動けなかったことが欠陥とされるのでは、という不安も。
壊れた腕が吹っ飛ぶところ、そして壊れた体…素晴らしいとしか言いようがない。
人の心が読み取れる、…「うそつき」の危険もある…でもミラーニューロンと共感は人間には必須…
十年間かけて修理した…最後の見事さも素晴らしい。
小学生の受賞作、というのを忘れるほどの質の高さ。

月号は小石先生の読み切りですか、楽しみです。

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