りぼん2021年10月号感想

グレープ風味の表紙が不思議な印象を与えます。
ポウチは実にスタンダード。

…いくつかのショートは感想から外しているのが間違いのような気がしてきましたが、まあこの感想は昔から恣意的です…楽しんではいますよ。

今月号は政治学的に面白い作品が多かったです。

おうちにかえろう(香純裕子)初×婚(黒崎みのり)ハニーレモンソーダ(村田真優)HIGH SCORE(津山ちなみ)キスで起こして(春田なな)吸血鬼と薔薇少女(朝香のりこ)ミオの名のもとに(たしろみや/文川よし乃)放課後は君の彼女(佐々木奈緒)アニマル横町(前川涼)まんがみたいな恋がしたい♪(池田春香)ハローイノセント(酒井まゆ)絶叫学級(いしかわえみ)君観彩の恋(大詩りえ)無敵のプリズム(密なつめ)仮面をとりたい!(小石りく)次号予告

おうちにかえろう
映画化、いろいろと大変そうですが…冷めてますね。
で、その俳優が…先が読めてしまう。
どうでもいい、何をされても文句言わない全部任せる、としないと傷ついたり…最悪DVD化もできないとか、「真」を書くとかいろいろありますからねえ…(遠い目)
まあ、日本映像界に幻想を持つなと。
事故直前に助けてくれた、そうきましたか。台車って結構危険です。制限速度があると思いましょう、とてもゆっくり歩くという。
で、コーヒーに気づいて、誰なのか知らないまま…まさにこうきたか。
読んでいない、というので泣いてしまう…客観的に見てるファンの女がいたら絶対刺されます。
「でも芽衣ちゃんは違うでしょ?」これは素晴らしい斬りこみ方。
涙を流しつつかすかに笑み、ここもすごい。
「避けてない?」は苦笑しました。さあどうなる…

初婚
なんで…というか監視されてるんでしょ?
パートナーには秘密で、これまた面白いことをします。
デートに遅れる、この時点でもうバレてないか…「心配した 探しにいくところだった」…わかってますよね…
いろいろと甘くしてくれる…うん、絶対ばれてる。
新キャラ?家族?と思ったらこれまで仕掛けだったとは…いや、逆にドッキリされているのは初ちゃん?
他の皆さんの、この究極ドッキリ…うわお。
本当にやってしまうとは…そしてドッキリ大成功、さてどんな反応をするか…
「俺を誰だと思ってんの」が爆笑。
で、この新キャラはまた出てきそう、家族も爆弾になりそう…

ハニーレモンソーダ
表情検査…どれだけ読めると思ってるでしょう?企業の面接と言い、人は読めると思っているのが多くの人の最大の間違い。
「変態に進化したけどね」…
変なのが出てきましたね…教師も大変です。
「使えるもんは使うよ」は苦笑。確かにそれもありですね。
真顔で「金髪キス魔と朝帰りタレ目」…
素早く彼女をかばう…強烈な敵意。
「あなたに憧れて」で彼女にボールを投げる、おっそろしい子です。
さらに机を…ものすごいことに。教師の皆さんお疲れさまです。

HIGH SCORE
何十年も前から連載して、制服どれぐらい変わってるでしょう。
返り血が目立たない、いや落ちませんからすごく金がかかるんじゃ?
生地の厚さは男子から見れば大違いですよ。ご迷惑をおかけしますが。
なぜか話に入ってくる…
血や飲み物がシミにならないシャツ、これ本当に革命ですよ。飲み物にはオレンジジュース(酸)やヨーグルト系(タンパク質)のように超絶たちが悪いものもあるのに。
実用性…戦場…いやあちこちに銃器が仕込んであるとか…
体が軽くなった、ドラゴンボールや幽白である決めシーン…

キスで起こして
単行本の表紙で、印象がかなり変わったと感じています。
堂々と部屋に呼ぶって…
誰に言って誰に隠すか、いろいろ大変ですね。
「いません」と言われた絵南ちゃんの表情…実に雄弁。そりゃそれで正しいけど、と大声で言ってるように。
ものを交換する、それも情報が洩れる穴ですよねえ。
交換してくれる、といっても路上ではだれが見てるかわかりませんよね。
ラストの「泣き虫で超かわいい」…こうやってくれましたか。
いやーこれからのイチャイチャが実に楽しみ。

吸血鬼と薔薇少女
問答無用の連行、…尋問より先に拷問されないか心配です。今のアメリカは、拷問では正しい情報を得られないという定説を否定し、ビンラディン一人を殺せたから正義…多数の無辜を拷問して間違った情報を得て無駄に動くコストを払い、無実なのに殺される人が多数いてもいい、現在のアメリカの拷問方法は十分有効だ、となっているそうで…トランプ前大統領が強固に拷問を擁護していますし。
2012年の、自民党の憲法改正草案で拷問及び残虐な刑罰の禁止から「絶対」が外されているのも、その世界の趨勢に合わせてとも言われます。
厄介な薬も…
「危ない奴らは先に捕らえて」予防拘禁という、法と治安の一番危険な暴走。虐殺にすらなります。
芋づる式に…アウシュビッツ一直線ですね。
カプセルも…そこまで腐っていたか。
日本でも同様なことが起きました、共産主義を滅ぼさなければ、と。ドイツでもユダヤ人や共産主義。チリでも。インドネシアでも。韓国や台湾でも。共産主義者であるソ連でも中国でも、別の口実で。
世界の全ての人がやる。正義。

ミオの名のもとに
賄賂と、通ること…これも考えさせられますね。
打ち明けようとして、止められて、この会話もいいですね。
望遠鏡でのぞかれている、それがどんな変化になるか。望遠鏡は史実では軍事も変えましたし、星を見ることを通じて人々の考えも変えましたが。
能力者の存在は禁じないけれど、能力を使うことを禁じる…そういうのもありましたか。
そして、チカ王子様の存在がいつのまにか小さくなっている…ここは大きい動きです。
さてどう動くか…権力のおぞましさにまた触れることになるか。

放課後は君の彼女
案内しようか…さて何のフラグやら。
外階段を案内して、隠れた拍子のスキンシップ、やってくれました。
キス場所…何気なく言ってから気付いたのは爆笑。
「私の負けで」も大笑い。
同級生ごっこで「京くん」と呼んでしまうのもいいです。
すごいペースに見えるのに、マイペースでもある二人の恋。これからがとても楽しみです。

アニマル横町
なんでもない日、その手の歌詞もどれだけあるやら。
…字や絵は年齢相当なんですね。
「毎年こうだな」が苦笑。

まんがみたいな恋がしたい♪
いろいろな道具、本当はその道具のいくつかは普段の文房具にもなるんですが、漫画専用になってしまっていますね。
万年筆やガラスペンで普段字を書く人がどれだけいるやら。
流れをしっかり復習するのもいいです。
デジタル編もあるとは親切。
これで最終回じゃないというのが不思議ですが。

ハローイノセント
別の女を心配しながら恋人といちゃついている…人間に心を読む装置が…あることはあるんですよねえ、表情とかその他諸々から不正確に。
大きいドラム式、さぞ高価でしょうねえ。
そして「別れよう」…ちゃんとありがとうを言って別れるのは優位に立てますよね。
行く場がない…本当にこの国って、家庭から外れた青少年の福祉が実質ゼロ(あるいはまったく周知されていない)、どれだけ犯罪の温床になっても家族優先…
早速居場所がなくなった…はは。
思いもかけず…持つべきものは金持ちの友達…
どんな夏休み…怖い。次の絶叫学級より怖い。

絶叫学級
しばらくハッピーエンドでしたがもう安心できないと…
全部満点ならそりゃ同率一位ですねえ。というか競争よりも合格が目的なんですが。さらに言えばもっと先…本人・親・国・塾それぞれ目的が実際には違うのが厄介。本人だって朝と夜で目的が違うことぐらい普通。
宣誓させる、この態度で何というか呪いの人形を押し付けてるのがはっきりわかるのが悲しい。
自信があるから…って事実上人殺し、…別の解決策を探ろうにも時間がないと。
それで押し付けて、やはり自信がなかったのか…
朝は四本、というのは古代ギリシャ神話の有名なクイズです。教養も高いことがわかります。
43というのはとあるネタで有名な数字の、一つ違い…42が正解でしょうか。
全問正解で、行方不明なのは留学飛び級…梓さんのことが眼中になかったのがひどい。
ただ、今の時代は超天才児が学問ではない道を選ぶことが多いそうです。
特に物理学で、実用的で実験で証明可能なことがない、と。近年のノーベル物理学賞は老学者の半世紀前の実績か、実験巨大組織の長ばかり。
超弦理論にも、暗黒物質・暗黒エネルギーにも、実験可能な予測を出せる理論家がいない…
天才も要らない時代になったのでは。それが何より恐ろしい。

君観彩の恋
お泊りパーティ、テンション上がりますね。
小5がこれに入ってくるのは…「勝手に入ってくんなっ」がなんとも言えず楽しい。
最近の小学生…うわあ。
さらにここに上がってきて、断ることにしたから…うわお。
さらに妹と友達の前で「好きなら好きって」「す 好きです」…脳が煮えますね。
で、「私の方が」まで…あああああ。
二人とも可愛い、一生懸命恋しているのが、かなってもかなわなくても…すごい丁寧に伝えてきます。
きらきらして見えるのが恋の色、ため息が出ます。ただちょっと不安も。
「わーってなったの」はもうほとんど告白ですよねえ。
デートも…はは。
かなりすごい作品になってると思います。小さい表現の一つ一つがものすごい…飾りひとつひとつが膨大な超絶技巧の集まりであるケーキのように。

無敵のプリズム
低評価が10万…単純な嫉妬。それも計算通り?
本当に心配してくれる人もいた、というのはうまい。
しかもイメージ操作だけじゃなく、本当に優しい顔をしていたことも見ている…ちゃんと目がついている人もいるんですね。
「黙らせてほしい」…うわお。
逆に悪者になる…さてそれが何につながるか。
さらに証言を集めてイメージを回復させる…ネットに誠実に訴えるのは、僕は愚行だと思います。少数の悪意の持ち主でもすべてを破壊することができるので。
でもこの笑顔は素晴らしい。
さて次がどうなることか…そして再生数は…

仮面をとりたい!
目つきが悪い、これもよくありますよねえ。
一人だけごく普通に対応してくれる男の子、わかりやすい。
顔が怖いから引く、臆病すぎますよねえ。
「いつも笑っててかっこいいと思う」はよく言えたものです。
「2人きりのときに」とこれまた大胆に…
こちらも同じ表情しかできない、それはそれで…五車の術、という言葉を思い出してしまうのがある年齢層。
共同作業のためにイメージが変わる、これはうまい「転」。
どうしたら伝わる、で告白…ここは悲鳴が出ます。
すごく説得力が高く技術的に優れた、単純なネタを丁寧に扱った傑作。
これからも楽しみにしています。

月号は行村先生の新連載、今度はどんな作品やら…

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