りぼん2017年5月号感想

相手が悪いとはいえ、柔らかな印象の表紙には好感が持てます。

スタンダードで何気なく豪華な付録も素敵です。
制服図鑑もなかなか嬉しいです。

それにしても、始める前から力尽きそうな厚さ…

丹羽くんはただの友達です!(木下ほのか)ハニーレモンソーダ(村田真優)HIGH SCORE(津山ちなみ)とにかくずるい蓮水くん(瀬川あや)つばさとホタル(春田なな)バディゴ!(黒崎みのり)古屋先生は杏ちゃんのモノ(香純裕子)きらめきのライオンボーイ(槙ようこ)キミとだけは恋に堕ちない(酒井まゆ)アニマル横町(前川涼)絶叫学級(いしかわえみ)チョコタン!(武内こずえ)愛ともぐもぐ(優月うめ)次号予告

丹羽くんはただの友達です!
雰囲気が実にいいです。さわやかでしかも優しそう。
ページをめくってすぐの告白も、基本通りで最高。
幸せいっぱいのときに、隣の男子に話しかけられる…タイトルを思い出す。
なんて作品だよおおおと絶叫したくなります。素晴らしい。ええ、少なくとも来月号読むまでは生きる理由に十分なります。
疑われて会話が弾んでしまう。読者にとってはとても楽しい。
「無理ですごめんなさい」…この会話もすさまじいものがあります。
「自然に消滅すりゃいーのになー」…その気持ちはとても分かります。辞めるのは面倒だけど行き先がなくなればいいなあ、と。現実にそうなったら大変ですが。
もう自然消滅状態…
確かめてやるよ…恐ろしいことを。
それで、と思ったら…爆笑。「久々に話せた」と大喜びで丹羽君に報告。
どう見ても丹羽君の方が仲がいいです本当にありがとうございました。
巨乳グラビアを見たら普通の女は終わりますね。ちなみに今は整形技術がげふんげふん。
いろいろと頑張ってる…これ、丹羽君の立場で考えたらすごく楽しそうです。
で…「転」が実に見事。
優木くんが別の女の子と仲よくして、丹羽君が目隠ししてくれる…ここまでは完全に想定パターンの一つ。
予想しきれなかったのは、「優木君の好きな人ですよ」。
…まるでミステリ通を自称していたのにトリックが読めなかったような悔しさです。
さらに、チケットをもらって自分から…
これで丹羽君と付き合えばいい読み切り、それが連載第一回。いやー素晴らしい。実に楽しみです。

ハニーレモンソーダ
足が実にきれいに描けています。
水着の華々、なんて素晴らしい。
男子にも気合い入れてますね、僕には関係ないですが。
「界仲間」が楽しいです。
ハッキリ…わかってる人もいるんですね。
昔の人に食い下がる強さ…ものすごいものを、自分でつかみ取っていますね。
そしてこれを見てしまった芹奈ちゃん。「先にしゃべっていいかな」と告白…
ちゃんと「好きだった」と答えてくれる…いや、「好きだった?」と過去形で聞くのが、わかっていて切ないです。
「石森にオレたちの気持ちは選べない」、まさにそうなんですよね。彼女にはちょっとそういうところがありますから。
すごい返事…簡潔なメールの見本ですね。

HIGH SCORE
ため息から始まるとか。「夫のことが大好きで」もちろん大爆笑。
殺されて復活したんですね。自分に十二の試練をかけていたんですね。
ものすごい役をやってきたんですね…
生命保険を増やせるとは、よっぽど健康診断の数字がいいんでしょうね…
美点はわかってるんですね…
妹がよくわかってくれているのがすごく素敵。家族に支えられている幸せな女優です。

とにかくずるい蓮水くん
…と思ったら待っていてくれた。
これはうれしい。その帰り道をじっくり描いてほしいでも描かれてないからこそ行間がたンまらねェ。
「初めてこんな気持ちに」で泣いている友達、いい友達がいて恵まれてますねえ。
LINE…楽しくなりそうです。
それで、「みんなに連絡」で引っかかる…単純で楽しい。
と思ったら、「俺LINEやってないから」ははは。
ちゃんと委員もやる気になるのがいい子ですね。
ほめまくったら「仕事は僕が引き受けよう」…素晴らしい単純さです。
ここまでやって「ふつうのことじゃん 友達なんだし」…おひ。
すごく素敵な恋。これぞ正統派少女漫画!という感じですごくうれしいです。

つばさとホタル
確かに鹿って本気で蹴ってきたら大怪我しそう。あとニホンジカは知りませんが、とある鹿の類は人を角で刺し殺すととある古典に。
柱で抜けないは爆笑しました。
「女子長くなりそうだな」…この男の悲哀の表情が素敵です。
男の和服にとっても気合を入れてから、しっかり女の子の華…うれしいです。
改装…鉄パイプ足場がない時代はどうしてたんでしょう。というかそれ以外の、昔の大建築は…まあ、安全さえ無視すれば…
英語が聞き取れないからのトラブルも楽しいです。
財布のトラブルは無事でよかったです。セカンドの財布も持っていた方がいいですね。というか、足首に一万円ほど入れておけるバンドとか。
「楽しいね」の表情が素敵すぎて…鳥羽くんが気の毒になります。
ここどこ…二人で泊まるしかなくなる、という展開になるんでしょうか?わくわく。

バディゴ!
どっちがほんとなのやら。
彼氏に「今のどういう意味だと思う」と聞くとか…大半の読者の心の声が聞こえそうです。
完全に混乱してますねえ。
「策士かよ」はそうきたか…面白い。
バレンタイン…大変ですね。
男として出てるのが苦笑します。
わかんない、というのが素直なところですよね。完全に容量オーバー。
ソエルくんのインタビューの答えが実にいいです。
そして嫌がらせはもうしない宣言…彼女の方が人間として上手になってしまっていますね。
「どっちか選べばいいだけだろ」、自信以前に生き様ですね。さらに「渡す気ねぇから」…うわあ。
聴いているだけだとだめだから踊る、彼女らしい応え方ですね。
後ろから抱きしめて二人で泣く…素敵だなあ…
進学、どんなことになるのやら。

古屋先生は杏ちゃんのモノ
かなりひどい風邪ですね。
一言だけ、というかこのメール…証拠残してしまってますよ?ばれたら終わります。
生徒にからかわれている教師というのも笑えるながめです。
「これくらいは送るべきよな」と悩んでる時点で終わってますね。
そして押し切られる…もう笑うしかないです。
怒っているキミシマン、ついに押しかけるとは。
「諦めちゃえよ」と押し倒そうとしたらこれじゃ、たまりませんね。
女の子というのはつくづく凶悪な生き物です。

きらめきのライオンボーイ
「俺も行く」と言ってくれる彼氏がいて本当に幸せです。…バイトを押しつけられる友達がいる彼も。
回想も心地いいです。
みわたろう、というのもすごい表現です。
ごめんなさい、と飛びこむ…
こういう熱さが実にたまりませんね。
そして、あってすぐの告白。すごい!
やっぱりすごい作家で、作品です。

キミとだけは恋に堕ちない
ああっ殴りてえ。顔の形が変わって僕の手の骨も折れるまで。
「今までどれだけの事をあきらめてきたんだろう」…それがわかるなら、することは一つでしょう…目の前の彼に抱きついてキスする!
それができない、答えが出せない…
「星崎ファミリーとても好き」これがまたたまりませんね。「男前なカーチャンも」…
新くんの成績アップはどうしたのでしょう。
動けないすばるちゃん…
何を選んだのやら。
お祝いして…事故に遭ったのは…
まさかこういうことをやってくるとは。

アニマル横町
僕もかなり苦しんでいるので正直わかります。
そしてすさまじい風の、とんでもない顔。やりますねえ。
僕がおととい、いっそ鼻の皮をはいでしまいたいと思ったのも花粉症なんでしょうねえ…
…なぜ日本に今まで、「(文化財・原生林以外の)スギヒノキ全部切り倒して花粉根絶します党」ができなかったのでしょう。確実に政権取れると思いますが。

絶叫学級
新しい家…悲しみも多いでしょうね。特に引っ越す時だけ何もかも捨てる病の場合。
赤いリボン、猫の反応、不安にさせるのはうまい。
一人また一人といなくなる…完成度の高さはすさまじいです。
なんというか、うわあ完璧だと叫ぶしかない、カップケーキや湯飲みのよう。

チョコタン!
待てはできる子とできない子はいますよね。
アフガンハウンド…本当に美しすぎます。でもどこまでも走っていくとか…
ご主人様が泣いてしまったら楽しくない…でも尻尾で分かってるのは意地悪ですね。
言うことを聞かないとアフガンハウンドらしいと喜ぶ…バ飼い主ばかり。

愛ともぐもぐ
大きく口を開けた女の子。とても印象的な扉絵です。
隣の家の男の子に作ってもらう…結構重大な事態ですよね。母子家庭の悲惨はよく報道されますが、父子家庭もとても大変なんだとか。
確かにこれでつきあってないというのは…
まあ、それなりに幸せな家庭を作っているようで。
「回想がたかり屋なんだけど」が大笑い。
二人ともいい笑顔しますねえ。
二人とも寂しいから、二人で食事をする…すごく共感されそうです。
「良いダンナ」「かわいい奥さん」、これで意識するなというのも無理ですよね。
そして、ささいな間違い、すれちがい…もはや家族だからこそですが。
お互い、相手以外いらないぐらい…熱いキスシーンにとろけてしまっています。
もう結婚してしまえ、18歳ならできると言いたい。親もこの関係を許容してる時点で問題ないでしょうし。
すごくスピード感がある、一気に読める作品でした。

月号、スタンダードな読み切りと、池田先生の連載、どちらもすごく楽しそうです。
さらにオヤ女も…今回は何をしでかしてくれるのやら。

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