りぼん2017年12月号感想

やはり高い安定感…

大人気のまま終わらせるとは、すごく自信がありますね。

古屋先生は杏ちゃんのモノ(香純裕子)きらめきのライオンボーイ(槙ようこ)つばさとホタル(春田なな)ハニーレモンソーダ(村田真優)群青リフレクション(酒井まゆ)HIGH SCORE(津山ちなみ)バディゴ!(黒崎みのり)アニマル横町(前川涼)絶叫学級(いしかわえみ)ラブゾンビ!?(森乃なっぱ)陽だまりの月(雪丸もえ)みみつきのクロ(かるき春)魂喰いのモグ(熊乃すず)落下男子にご注意を(神田ちな)次号予告

屋先生は杏ちゃんのモノ
実はサプライズで誤解という黄金パターン。
老眼の勘違いとか、そっちの路線でどこまで突き進む気でしょう。
うさみん…「偉い人は言いました UFOキャッチャーは貯金箱であると」…
そしてあえて誤解を深める言葉、キミシマンも乗りますねえ。「いやざまぁと思って」は大笑い。
いくらつぎこんだのやら…おそろしい。
あ、これ全部回想だったんですね。そりゃ恥ずか死にます。
プレゼントがキス…うらやましい話です。ああ、すごく社会的に責められるのはうらやましいから…

らめきのライオンボーイ
スーパーとかでクリスマスケーキを買う人はどれぐらいいるんでしょう。
写真、そりゃ見つめますよね。
ボロボロになった部分、この表現がうまい。
毎日楽しくない、だから楽しい写真があまりない…さりげなく共感を呼ぶ言葉ですね。
とてもとても深い愛情が丁寧に…どこまでやっているかはっきり描かない、このバランスも絶妙。
みんなのそれぞれのクリスマスも心地よくて…すごい濃厚ですよねえ。口当たりがいいと思ったら中の生地がものすごく濃厚というか。

ばさとホタル
さりげない告白、と思ったら真っ赤になってしまう…かわいい。これで「ごめんなさい」はひでえ。
食べ放題から二人きり、もう勝利の美酒ですね。負けてたらどうなってたやら。
誕生日…弁当のフォークとはなるほどです。
なんという甘い甘い夜。
翌日の変化、というか昨日の夜あれからどうしたんでしょう。
いやー、とことんラブラブをしっかりやってくれたのがものすごくうれしかったです。
とても読みごたえがある、おいしい作品でした。お疲れ様です!
次回作も幸せな作品を期待しています。
作家陣のイラスト集もすごく素敵でした。

ニーレモンソーダ
いい見本と悪い見本、性差すら超えるとは。
どんな関係なのか…確かに見ているとわかりませんよね。
頭がすごい、って自分たちもすごいんですが。
足の痛みにすぐ気が付いて、テーピングまで持っているとは。
「飛んできます」の笑顔がすごすぎて、この世のものとすら思えないほど。神々しいとしか。
結局ばれて、彼女をかばうために教えてしまう…
入れてくれた、という感じを描くのが実にうまいですね。

青リフレクション
ドラマですねえ。
「アンタのためにやったわけじゃない」…ツンデレのセリフですな。
肖像権を守る、ってすごいことをしますねえ。
CMが子供には知られている、それで…ここはすごく楽しいです。
「どー見ても美少女じゃん」…真顔で言われると結構きついでしょうが、それがきついと思うような人はこの仕事はしてませんよね。
一番前…そうなりますよね。
「そんなに気になるなら」もうこの時点で次の見開きとその先まで読めます。
って本当に予想通りキスと思ったらお邪魔。お約束って大好き。お約束をちゃんとやり遂げることこそ真の実力ですよ。
「撮られたらどーすんだよ」は確かにそうですね。

HIGH SCORE
一日中ブリッジ、ってブリッジは数秒でもかなりきつい運動なんですが。
なんかものすごいことになっています…
ブリッジから逆立ち、それからジャンプで立つ、すごすぎます。
足して割らない…
というか目の前の相手の強さに気づかないとは、まだまだですねえ。

ディゴ!
姉さん、って…いやバディーズの形にこだわりすぎてアイちゃんが生身の女だと忘れたアンタが完全に悪い。
ここでまだ自分のダンスが見つかっていない、面倒な話になってきました。
磨かれた肉体と運動量、ある意味基本ですね。
いきなり頭にキスされたらそりゃ驚きますよねえ。
挑発合戦は男らしいです。
雨を利用する、まだたどりついてはいませんが…
客も躍らせて盛り上げる、舞台を作る、というのが何かを見出す始まりになるでしょうか?
引き抜かれても、バディーズの形にこだわり続けるよりはましです、二人のどちらにとっても。

ニマル横町
チューバ―…はは。
幼稚園?あみちゃんとなにか関係が?
豪華ゲストですね…
犯行の瞬間、ってそれはそれで再生数稼げそうです。

叫学級
もっと怖いのは、普段食べてたり実験に使ったりしてる豚が、本当は犬より知能が高いという話で…
まあ人間は犬でも遠慮なく実験に使ってますがね。
今回はものすごくいい女といい男をきっちり描いたのがよかったです。

ブゾンビ!?
全部終わって、文化祭…ははは。
なんかのんびりとした文化祭…というかよく開催できたものです。
スタンダードな告白シーンも楽しいです。
立ちくらみ、ってまだ終わってないがホラー映画の黄金パターン。
さあラブゾンビ2〜悪霊の狩猟場〜はいつ公開でしょう。
お疲れさまでした。

だまりの月
本当に毎日忙しいですね、心配です。
このおせっかいがどんな結果になるのやら…
テンションが高いと思ったら熱…というか体温計を疑うなら別の体温計を持ってくれば…
そして…これは彼も罪悪感大きいでしょうね。
で、これで気持ちに気づくとは…
話のペースが割と早いですが、なんとも安定感があります。

みつきのクロ
この甘いラブシーンが夢とは…重症ですねえ。
ものすごく気になっているのが実に楽しい。
罪悪感の表現が楽しいです。
そして別の犬?どんな犬でしょう。
つい抱きついてしまう、ここがなんともいえずいいです。
それでルール…
苺ちゃんも、それで連れ戻しに行く…学校とか寮生活とかはどうなるんでしょうね。

喰いのモグ
カラー扉の印象は「奇妙」でした。
死期が来た人の魂を食べる、それがこんなにかわいいとは。
あ、いろいろな動物の姿を取る…農家で死んだ昔ならともかく、今はウサギやタヌキが病院に侵入するのは難しいのでは。
味をましに変える、と。で、いきなり飛びついて説教…いやこれから死のカウントダウン確定ってすごく魂がまずくなりますって。
「クゥーン」と言って窓から落とされそうになって「死神様だぞ」は爆笑。
いると泣く、そりゃ泣かれる方はきついですね。といってもどうしようもないんですが。
死神だから心配しない、と言われればそれは楽になりますね。
キャッチボールで「犬みたいなこと」…はは。
空がきれいなので泣いてしまう…
「おもしろかったけど」はすごく救われる言葉でしょうね。
それですごく素直に全部打ち明けて…
最後の朝はものすごく、一つ一つのコマに緊迫感があります。両方の心がものすごく濃密で。
ここは難しかったでしょう。
あえて助けるより、こちらのほうが情感が残っていいでしょうね。
…死神をやめて普通の犬として、というのは可能なんでしょうか。
非常に難易度の高い作品でしたが、素晴らしい傑作に仕上がったと思います。

下男子にご注意を
本当に落下してきた…考えてみれば「落下」と「年下」って似てますね。
いきなりすぎる「付き合って下さい」、このむちゃくちゃすぎる展開、そりゃ引きこまれますよ。…「挽きこまれ」という恐ろしい誤変換が誤変換にならないぐらいに。…挽肉製造機に引きずりこまれるように。
…強引に彼女にしたのは勉強を教えてもらうということにして補習から逃れる…すさまじい強引さ。
嘘を本当にするために勉強する、そりゃそうなりますよね。
問題を見て嫌になるのは、そっくりな例題をちゃんとやってないからですよ。やってれば単純作業。
「無駄じゃないです」という言葉は実に…可能性を否定する、勉強する人間を軽蔑する文化も問題ですが、それもわかっていっているんでしょうか。
お礼のシーンは素晴らしかったです。
「話しかけちゃダメだよ」…これはすごく辛いシーンでしたね。
スピーチで公開告白…応えた彼もかっこいいです。
「賢いバカップル」それはそれで…
なんか想像以上にとんでもない作品でした。これからも期待できそうです。…といっても斜め上のとんでもない作家は「りぼん」にはたくさんいるので大変そうですが。

月号はロックアッププリンスと、それにデビューしてすぐの新人…チョコタンの番外編もとても楽しみです。

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