りぼん2017年11月号感想

表紙は、裏でどういう折衝があって「合わせなかった」のかどうしても気になります。…三つとも同じだったらどうだったでしょう…

安定したハロウィンらしい付録。

大物新連載、今回はどんな作品でしょう。

ふと見たら、RMCの点数絞ってません?広告にあるだけで実際にはもっと、在庫があるのはある?

群青リフレクション(酒井まゆ)ハニーレモンソーダ(村田真優)HIGH SCORE(津山ちなみ)バディゴ!(黒崎みのり)古屋先生は杏ちゃんのモノ(香純裕子)つばさとホタル(春田なな)陽だまりの月(雪丸もえ)きらめきのライオンボーイ(槙ようこ)アニマル横町(前川涼)みみつきのクロ(かるき春)絶叫学級(いしかわえみ)ラブゾンビ!?(森乃なっぱ)ロックアッププリンス(池田春香)ウマレカワル(行村コウ)次号予告

青リフレクション
とても「いつもの」味がして安心感があります。自分だけ平凡、というのも。
一応そっちの世界にいるけど、これも面白いポジションですね。
そしたら、というのもとても基本通りの少女漫画の匂いがしてとてもうれしい。
Last Blue…なんか百ぐらい作られていそうですねえ…
このメンバーでのロミジュリってどれほど派手なものになるでしょう。ぜひ宝塚版で…といっても宝塚のロミジュリって、宝塚の脚本家だけで四種類、加えて海外からの輸入も……
というか現実に考えると、宝塚って声のないサウンドトラックや全BGM楽譜とかがないので、私的上演がすごく難しいです。歌劇団に許可もらって楽譜を提供してもらうことができたとしても、演奏にはフルオーケストラ+ピアノ+ジャズ+ロックの楽器が必要という超絶なハードル。主題歌は市販のピアノ伴奏つき楽譜にダウングレードしてBGMは耳コピでピアノのみ、でも必要な能力と時間が激烈です。それに必ず主題歌以外の楽譜が市販されない歌もあります。いや「心中 恋の大和路」はエレキギターが必須、「ベルサイユのばら」はオーケストラであのBGMを流さなければ迫力は出ない。「エル・アモール」を耳コピ楽譜起こしってどんな絶対音感。さらに衣装と振付ってどんなメガプロジェクト…こりゃそこらの学校が手を出せる案件じゃないです。
あたるとは…なんという主人公補正。さらに謎のマスク男。
つい追いかけてしまって、さあどんな主人公を崖下に叩き落すような残虐な一言が返ってくるか。ページをめくるのがとても楽しみです。
この人がジュリエットなことには文句は…あるようですね。と思ったらとんでもない返し。本当に彼女芸能界に結構長いんでしょうかよく生きてるよな。いや空気が読めないって芸能界じゃ、文字が読めないよりハンデ重いんじゃ。
急な撮影…売れっ子が主役だったらそりゃそうなりますよねえ。大笑い。
衣装部の方とても頑張りましたねえ。
シェークスピアの重さをわかっているのがさすがです。ここはとてもうまいアクセント。
そして期待通りに…たまりませんね。客席が芝居に魅入られていく姿も見事に描かれています。というか三日でしっかりできるってすごい努力したんでしょうね…つきあわされた梨沙ちゃんたちもいい人です。
というかこれ、心晴ちゃんも思いっきり注目されるでしょう…来月は仕事殺到か、それともそんなことはなかったか…
やはり圧倒的な力量。「憂鬱な」が気になりますけど、とにかく楽しみです。最初に顔が出た相田さんや葉柚ちゃんがどう動くかとか。

ニーレモンソーダ
先生の反応で、特別扱いには何か理由があるような…とても細かい描き方ですが強烈なシーン。
なんでもない、というのはかなり危険なSOSサインなんですが…
彼女に、重いものを背負う力はあるでしょうか?
「知りたいです」とド直球はすごい。
ストーカー扱いされるのはまあ仕方ないというか。しっかり味方はいると知れたのはよかったですね。
「崇めてる」という言葉が怖いですね。
そして「しぶといので」…なんかすごいものになりそうです。竜頭蛇尾かひたすら児童虐待シーンにならないことを願います。

HIGH SCORE
ナルシストどうしとか、結局はひったすらイチャイチャラブラブそれだけですよね今回。
…これじゃ帆船時代の熱帯派遣の英国海軍士官は無理ですねえ。何万という巨大Gに埋もれる描写ありましたし。熱帯なのに毛織物でしかも水一日一ガロンのほうが何で生きてるのか疑問ですが。

ディゴ!
おまわりさんこっちです。
かなりひどい使い捨てですが…
「いつも本気だ」って信用ありますね。
小さいころのバレエは圧倒的な貯金になりますよね。
「決勝で」の一言、胸がいっぱいになります。その後ろ姿が確かに女だ、というのが圧倒されました。
愛ちゃんのダンスの描写が実に素晴らしい。
ついハイタッチしようとする…このシーンの完成度がまた素晴らしい。
ここで別の新キャラを入れるとは。
本当にこれぐらいダンスが評価される国だったらいいのに…なんで日本ではダンスの評価が低いんでしょうね。

屋先生は杏ちゃんのモノ
冒頭の相談、は僕は別の意味に読めたんですが…彼女のことを好きな、自分とは別の男がいる、と。
どうしていいか…まあ人生終わり五分前なのは確かです。
先生の立場から描かれる、これはこれで…前回跳ねあがったハードルにこたえようと。
流されてる…ダメにもほどがありますね。
…飲み屋で大声で、知り合いがいたら人生終わるんですが…まあこの姉の方が心配ですけど。
誤解を招く会話が大笑い。
ハグを学校で、って…そんなに彼の人生を終わらせたいんでしょうか。というかかなりすごいことしてますし。
で、また見てしまって…さてオチは…来月?
いやー…オチのくだらなさが想像できるだけに、もうグランドキャニオンやマリアナ海溝より深い、豪快な墓穴が目に見えているようです。世界最大のピラミッドが建つような。
期待してますよ(ハードル上げ)

ばさとホタル
緊張感のないみんな、楽しんでる感じです。
「お願いされたら」ってもうラブラブすぎて試合どころじゃないです。
試合が終わった時の表現はとても鮮やか。
次が最終回…ということはこれで気が抜けて次の試合は負けるんですねわかります。
い、いやまさか全国優勝エンドとか…

だまりの月
家族旅行お疲れさまです。
弁当を持ってきていたら、別の男の子に声をかけられる。ここからの展開が実に楽しみ。
で、三人で歩いて、そして弁当を渡す…うわあ。
不憫…まあ生きててよかった。
そしてこの安定の鈍感ぶり。まさにミスター不憫。
さあそれで告白するんでしょうか?
絶対ない、をしっかり聞かれていて…
というか結局告白せずですか。
恋愛が怖い…さりげなくとんでもない深さに切りこみますね。
一歩一歩静かに進んでいくのがとてもうまい。

らめきのライオンボーイ
いきなり胸をもまれて「この子アホなんです」…すげえことに。
「それが私だったらうれしいな」のストレートさ、たまりません。
予定が埋まっていて、どうするんでしょう。
お泊り、って考えもせずに…おそろしい子。
PS4もらったんなら泣くのは嬉し泣きでしょう。犬までいて。
そして…このまま朝チュン?どうなるのやら。というかどんな邪魔が入るのやら。

ニマル横町
何をやってるのやら。というか仲裁とはとことん五歳児離れしてます。
逆から読んでも意味不明とか…
「自力で生き残ろうって気ゼロだな」本当に。どれほど絶滅したい生物なんでしょう。
落ちは心地よかったです。

みつきのクロ
後光が小さい。
花火大会に行かない、欲のない子ですねえ。
「サービスです」って社会能力の高い犬ですねえ。
一見普通のべたべたが、客観的にはとんでもない…はは。
一人でゆっくり大きい風呂に入れる、これはこれで大きい幸せですね。留守番の意味がないですが。
しっかし浴衣を用意してくれてる…誰でしょう。
確かにこれは可愛すぎる。
犬の姿でしっかりそばにいる、これはこれで…
「抱きしめて」がまたストレート。
男の子と意識してしまう…そりゃそうですよ。

叫学級
タイムカプセル…嫌な同窓会も。
そして机に次々と新しい文字、これは面白い趣向です。
自分の記憶も改ざんされる、と思ったら…えらく水準の高い呪詛もあったもので。

ブゾンビ!?
エロシーンだと思ったら…
そして別のところでは何をやっているのやら。
剛力くんすごい。予備の解毒剤より校内のカギの方が恐ろしい品ですよね。
「仲間を失いたくない」とか普通にゾンビ物をやっているのが楽しい。
「明日いっしょに花火見ような」なんという死亡フラグ。
さらに含ませてのキス…というか溺れないか心配です。
いやもう…なんでここまでゾンビもののセオリー通りに。
次はアーリントン墓地…日本だから靖国神社か千鳥ヶ淵…でのエピローグですかそうですか。

ックアッププリンス
…まあ男の子も似たようなというかもっとひでえの楽しんでますので文句は言いますまい。僕は面倒なのでやってませんが。
誰も攻略できたことないとか、なんというかそういうゲームやってひどい目に合う話がいろいろと。まあ現実の課金地獄のほうがひどい目としては大きいですが。
ゲームの世界に…うわあ。
しかし欲望に忠実な世界もあったもので…というかここでの彼女、「主人公補正」という最大最強のチートスキル持ちですよね?
選択肢、これはこれで便利ですね。
差し入れしたら…主人公補正でゲーム終わりと思ったらあっさりひっくり返され、それで強気な言葉をぶつけてしまう…この構成はお見事。
「物申す」という選択肢があるのも十分主人公補正ですよねえ。
ゲームキャラと半ば理解しているこの人たちって…
ゲージで相手の気持ちが見えてしまうというのも恐ろしい。
ボーナスイベントは笑うしかないですね。
遊びでしかないけど気持ちがリアル…これがゲームとかの恐ろしいところかも。
選択肢窓を破壊するとは恐ろしい。
コンプリートでゲーム世界脱出…大丈夫、次にはハーレムルートやファンディスクというものが(**)
さらに現実再会オチとは…彼の立場から見ればなぜ手を出しまくらなかったのか、いや立場をわきまえさせられていたのか…
とんでもない作品でした。次回作も楽しみにしています。

マレカワル
転校初日、そして期待していた彼との再会…素晴らしいパターン通り。
と思ったら前世っておい。
記憶が途切れていた、ってそりゃあそんな時代には突然死ぬ理由はたくさんありますから。
「私自身は恋人どころか初恋もまだ」はアホすぎます。
よかったですねえ、奏多くんがフリーで。彼女がいたら今頃どんな修羅場やら。
思い出の確認、ってデートとしては素晴らしいですね。
夏祭りで記憶…多分思い出さない方がいいと思いますよ。
普通のデートが素晴らしい描写です。暖かくて楽しそう。
真相があまりにもあっさりしてましたね。前世なんてどうでもいい、今が楽しければ…そうですよね。
怖いのは前世があるということは来世もあるということで。
意外性もあり、すごくパワフルな作品でした。何とも言えない力強さを感じました。これからの作品が楽しみです。

月号は大きい最終回…
読み切り二本も定着しているようです。どちらも楽しみ。

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