りぼん2016年4月号感想

品がよくやわらかな表紙、不思議な目立ち方でした。
コンセプトのはっきりした付録も面白いです。カレンダーが豪華!

キミとだけは恋に堕ちない(酒井まゆ)アニマル横町(前川涼)つばさとホタル(春田なな)青い春はななめ前(優月うめ)バディゴ!(黒崎みのり)ハニーレモンソーダ(村田真優)HIGH SCORE(津山ちなみ)猫田のことが気になって仕方ない。(大詩りえ)絶叫学級(いしかわえみ)先輩、あのね。(たいら茶織/榊あおい)吹彩(雪丸もえ)チョコタン!(武内こずえ)めだかの学校(森ゆきえ)私のヒーローくん(星屋ハイコ)次号予告

キミとだけは恋に堕ちない
いや、ほかにもあるでしょう。両親の離婚とか。
丁寧に彼女の心の動きを描いていますね。
休み?
まかれた?
…で、強引に…すごい子ですね。
男の子に振り回されるときは兄上たちが飛んでくるのに、女の子の場合は来ないんですね。
意外と有能ですね、この子。
ヒーロー…わかりやすい一言です。
この回想は、もうこっちが普通は少女漫画の主人公だよなあ、って話ですよね。
素早く飛んできて冷やしてくれる、素早く氷を買いに出る…本当に有能。さぞいいカップルだったでしょうね。
「そっちの俺の方が良かった」…この一言、かなり卑怯ですよね。
すぐもう一人帰ってくるのに、こんなことを言うのも卑怯…まあそれは熱があるからかも。
とっくに堕ちてる…余計なことより、すばるちゃんの心の動きに集中するのがまたうまいです。

アニマル横町
加速装置っていつの話…十年前、少し若い人には通じなかったんですよ?
あみちゃんの表情が動き回るのは珍しいですね。
エイプリルフールで、…いや嘘つかないことにすればいいじゃないですか。
五歳ネタは苦笑しました。
やみ金は大笑いしました。…でも、金そのものがあるなら、すぐ返せば利子だけで済むでしょうね。相当な額でしょうが。
うそが下手、でこんなのがあるとは

この親、よく社会生活ができるなあ…

つばさとホタル
この扉誰得?(A:腐得)
相馬くんの用件に、二人の反応がすごい。
「またこの人邪推ばっかして」が苦笑しました。
時々すごく真っ直ぐ、というのもすごく素直に伝わってきます。
鳥羽先輩と…ほかに何人がそう思っているんでしょう。
「お願いします アキ先輩に告白するのはやめてください」はびくっとしました。まさかこうくるとは…
逆にありえない、と思ってしまうんですよね。フェアにやろう、といっているのに…
で、今付き合ってる?
え?で頭がいっぱいになります。ここの構図もむちゃくちゃうまい。
呆然となるしかないですね、これ。

青い春はななめ前
頭良いのに空気読めない…すごくわかりやすい冒頭です。
本人がいるのに…空気読めないだけじゃなく間も悪いんですね。
友達、この境遇にとっては砂漠での水…ええと、これは僕だけの話ですけどね。僕が思い出したくないような経験は、たいていは人並みに友達が欲しいと思った時です。
なぜこの先生は人のイメージ図が見える。
絶妙なリズムです。
で…なんか面白すぎる状況になってますねえ。
名前での反応がまた強烈です。
「仮にも私の友達なら」がカッコ良すぎます。
で、誰も半径1m…これは大笑いしました。
さらにそれで、勝ち負けの賭け…あああああああ。ページめくるの本気で怖いです。
「努力が足りなかった」…名門でぶっちぎってそれが言えるって、もしかしてギフテッド?
そして妙な罠があって、「嫌です」とはっきり言える。空気を読めないって、そういうプラス面もあるんですよね。
中学生で女の子の靴を隠すなんて、小学校中学年のようなことを…両方真相を知ってしまうのは都合がいいですがわかりやすくていいです。いや女の子の方がひでえ。
ああ面白い読み切りだった…と思ったら「友達3人足りません」で「つづく」。
あ、連載だったんだ、どうするんだよ!と大笑いしています。
狙ったんでしょうか、読み切りみたいにきっちり構成して、それに二ページ付け加える…
抜群の面白さとわかりやすさ。めちゃくちゃ期待できる連載です。

バディゴ!
…要するに、多少の自己表現力など害にしかならない…戦車相手に、丸裸か石を拾ったかの違い程度。ということですね。
ちなみに現代の戦車には主砲だけじゃなく、機関銃もついてます。普通の機関銃も、重機関銃も。イスラエルでは迫撃砲までついてます。どうしようもないにもほどがあります。
徹底的に圧倒されて、逃げ場を失っている…気の毒になってきます。抵抗は無意味だ、という言葉しか浮かびません。
この二人が帰ってきた…さて。
…ハヤテくんが怒るのはもっともです。でも…読者である僕はわかっています。石一つで、戦車を破壊できなかったのが悪いというようなもの。それができる人間から見れば、できないのは悪いことなんでしょうけど。
苺ちゃんの感情、無視されてますが結構強いんですよね。
笑顔なのが逆に…あくまで、ダブルデートという言葉は無視してますよね。
すごくまっすぐな子ではある…
「いやそれはない」…理由が苦笑するしかないです。
祈れない、でも友達としても失いたくない…無理ですよね。
そして…言えるでしょうか。そうするしかないのはわかります…危険ではありますが。
嫉妬は理性を吹き飛ばします、復讐で動いてしまうかもしれない…その相手に、最終兵器を渡してしまうんです、正体とスキャンダルという。
でもそうする以外にない…詰んでるなあ、としか言いようがないです。

ハニーレモンソーダ
日常の描写がものすごく丁寧。一つ一つのきらきら感がものすごいです。
いきなり…何の意味があって声をかけたんでしょうね。
「登場すんのちょっと遅かった」…何がしたかったんでしょう。
で、怒ってますが、約束してましたっけ?
門限五時、あと22分…絶望的ですな。というか今から普通に帰って間に合うんでしょうか。
いきなり「ごぼう」は絶句しました。
「何回言っても足りない気がして」…それはできるんですね。
石…これはどうしようもないようにすら思えます。一瞬で過去をすべて消し去るなんてできるはずはないのに。
宝石、そうきましたか。
というか、石…どんな普通の石でも、それなしには文明自体が成立しません。コンクリートの骨材(砂利)が一切入手できなくなったら、近代文明は終わります。まあそれ以前に、この地球に大陸があるのがいくつかの石の分子の奇妙な性質のおかげでもありますが。
涙があふれる…
「オレかわいいと思うよ」という言葉、これもどこにつながるんでしょうね。
友達になってください…友達だよ…このシーンもすごいですね。
このめちゃくちゃな量の輝き…なんて作家でしょう。

HIGH SCORE
相変わらずですねこの一家は。
喪服姿を夫は決して見ることはできない、と思いましたが、喪服自体を見ること自体は可能ですね。親とか子供とかが死ねば。
正確にこの細いところに…まあ回転がなければ…
50音カードは面白い遊びですね。学校でやってもよさそうです。…授業中もか、それとも授業中以外か、さらに家でも、部活でも…そのどれかで難易度が桁外れに変わりますね。
…この年齢で一緒に風呂に入っている父娘にツッコミは今更。

猫田のことが気になって仕方ない。
ボクはいなかった…どんな時間を過ごしていたんでしょうね。
ああ、告白とわかってくれる…それだけ成長したんだな…
そして昔の自分を思って、まあそりゃあ…
「これ以上何を考えれば」…どうすればいいんでしょうね。
おだんごちゃんの心の整理がちょっと面白いですね。
推薦文が周ちゃん?すごくミスキャストな気がしますが。
猫顔以外思いつかない…
で、逆に「オレが周を紹介」で、事実上告白になってしまう…うわあああ。
まず「ドキドキ」という言葉が出てくるのがたまりません。
となりは猫田がいい…それが素直な気持ち…
恋人通り越して夫婦になりそうですが。
さて、どうなるのやら。

絶叫学級
微妙な関係ですね。…これが絶叫学級じゃなかったらなあ…
革製品ですから高価なのも当然ですよね。
…この流れで人生狂わせてる美少女、全国にどれだけいるのやら。
いやすごい大魔術に成功しましたね。素晴らしい。でも、その体で生きるのがうれしいでしょうか?
というか、これはこんなホラーにせずに、普通にこういうバイトに足を踏み入れて人生が狂っていくのをそのまま描いた方がよっぽど怖いと思います。

先輩、あのね。
全部相談できる、泣いてくれる友達がいた…それが救いですね。いなかったらと思うとぞっとします。
さらに「悪者になってもいい」とまで言ってくれるなんて。
加えて、「ちゃんと帰ってくること」…
すげえ、とため息が出ます。
で、直樹に追い詰められて…それこそ絶叫学級の百倍、拷問を覚悟しておびえていたら…
え?
…頭が真っ白になりました。
桁外れの、悪魔以上の悪意だと思っていたので。
屋上での…自分からは言えなかった、それは弱いですね。
最後の甘いラブシーンは素晴らしかったです。
すごい実力はあるので、次回作は楽しみにしています。いや僕が勝手に被害妄想だっただけですすみません。直樹の立場から見ればひたすら「ずるい女」に見えるのもわかりますし。

吹彩
曲名が…うわあああむずかしいいっ。主旋律を一音ずつピアノの右手で弾けといわれても無理と叫びたくなります。
人の心配ができるって余裕ありますね。
「実力で受かったんだし」は、彼女には嫌味にも聞こえるでしょうね。
ちゃんとほめられて「泣きそう」…本当に有利ですね、立ち直りすら訓練済み。
つい素直に言って、それで「負けたことないだろ」。鋭い。
逆に彼は負けたことがあるんでしょうか?
本当は支えられていた…
今度はこっちの努力まで、普通なら好きな男にバレンタインチョコでも作るための努力…
練習しよう、という気持ちはあるんですね、彼女も。
「がんばるって勇気が要るんだね」…これ、重い言葉ですよね。何かに努力できるのは、成功したことがある人…逆に弱い側の人は、やればできると信じること自体ができない…やればできるのは天才だけだ、と思ってしまう…
勝てって言わない励まし…これがあるとないとじゃ大違いですよね。
返す番、これは涙出そうでした。
「手伝ってほしい」って何をやるんでしょう。
そして春歌先生の結婚…
その二つがぶつかったら。いやあ、期待通りにやってくれるでしょうか?期待してます。
今回、友情に徹したのがすごくよかったです。

チョコタン!
今回は猫との交流ですか…
どうやって捕まえたんでしょう?
「猫界の中で相当嫌われてるけどな」が大笑い。
このまま…その方がいいと思いますけどね。たぶん次はないですし。
あくまでクール、というかハードボイルドの域のままの猫、かっこいいです。

めだかの学校
保健室がどう…いや、何も言うまい。このたびは大変ご愁傷さま…
…前に、性別が変わる魚ネタってありましたっけ?

私のヒーローくん
面白い関係ですね。
…こりゃ怒るわ。この年にしてハーレム王への道を歩み出すとは恐るべし。
自転車での事実上の事故で…いや、ほかにやりようはないでしょうか?…どうすればいいんでしょう。
いきなり裸にはびっくりしましたが、それ以上に目や歯の飛び出しっぷりがすごいです。
こんなこと…ずっと頼まれて過ごしてたんでしょうか、この二人は。四歳からこれまで12年も。
学校はイチャつくところじゃ…そうとしか見えないですよねこれは。しかも保健室ですし。
沖田くんが突然出てきて、どうなるのかと思っていたら…こっちにきますか。
ここでもまだネタをやるとは。それがいきなりの、すごく直截な告白を効果的にしてます。
最後の「もっかいしない?」がまた楽しすぎます。
すごい楽しい、次の登場では何をしでかしてくれるでしょう。

来月号は瀬川先生!前作がめちゃくちゃ面白かったので今回も期待大です。
藤原先生と槙先生、そりゃもう素晴らしさは保証済み。
どれも楽しみです。

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