りぼん2015年9月号感想

表紙は完全に埋もれていました。
マンガ家セット付録は人気があるようですが、柳ドジョウにも…どれだけ売れるやら。

付録をトッププロが使った読み切りは面白いです。

雪丸先生の新連載を、単独表紙にしなかったのはとんでもないミス。

表紙ピンナップは超絶にすごい…

吹彩(雪丸もえ)バディゴ!(黒崎みのり)つばさとホタル(春田なな)絶叫学級(いしかわえみ)アニマル横町(前川涼)またあした(村田真優)センチメンタルレター(優月うめ)猫田のことが気になって仕方ない。(大詩りえ)ロマンチカクロック(槙ようこ)チョコタン!(武内こずえ)僕の家においで(優木なち)めだかの学校(森ゆきえ)HIGH SCORE(津山ちなみ)ときめきトゥナイト(池野恋)こどものおもちゃ(小花美穂)次号予告

吹彩
走ってる…陸上?新しいこと?新記録を出しまくれるレベルのエース…
駆けだしたくなるような何か…見つかるでしょうか?
と思ったら大事故。大けがでもおかしくないですよね。少女漫画ではよくあることですが、リアリティの高いこの絵柄だとケガしてそうな気がします。
パンツできゃあきゃあ言ってるの、前の作品とは雰囲気を変える、というのがすごい伝わります。
サックス…つぶれてなければいいんですが。
鮮やかな音の世界…すごく華やかにつややかに描かれています。
部員少ない、ってほとんどの部には石を投げられそうな人数がいるじゃないですか。
フルートを見てた…肺活量、それならあるですよね。
音が出ない、ってフルートってすごく入口が難しいですよね。ピアノは誰でも正確な音が出る。バイオリンなどは正確な音を出すのがえらく難しい。フルートなどは音を出すこと自体が難しい…
つい「やるわけないじゃん」と言ってしまうのが悲しいです。
「なんであんなウソついた?」そう言ってくれるの、すごく救いになったでしょうね。
そして…吹奏楽や演劇は運動部同然といわれますが、もともと運動部の頂点で頂点にいた彼女はその点では非常に有利でしょう。
逆にマンガとしては難しい…すさまじい運動量でへこたれる、が描けないのですから。
面白い挑戦だと思います。楽しみです。

バディゴ!
…こうしてみるとものすごい頭身ですよね。それに違和感がない作風なんですねえ。
「ワゴンしたりしない」…これはカッコいい。
そして、言わないと約束して、それで手を握って…告白もしたんでしょうね。
単独ライブへの練習、大変ですね。
あれ?練習を見ただけ?告白とかは?
「ハヤテに追いつきたいから」、ひたすらまっすぐ…ハヤテくんは嫉妬でいっぱいですが。
雫と、ってわかっていて…しかも学校前で待ち伏せ、って…
そして告白、ってどうするんでしょう。
どうしようもないような…両思いなのに。

つばさとホタル
「全部言わなくていいから」と口をふさぐの、直接唇に触れている…かなり距離感間違ってますよね。
もう一度告白、いい感じ、ってすごいフラグ。
レシピ本…いままで彼女と付き合った男たちは幸せ者ですよね。
かなりこれ水準高いですよ。
「俺より計算上手だよね」ってまあ客観的にはそうなりますよね。「無意識だから質悪い」はどうしようもない話で。
倒れたのを受け止めて、さてそれがどんなことになるのか…本当はやはりケガしてた?
…やはり。
さて、そっちに向かってしまった…次にどうなるのかドキドキしますね。いいクリフハンガーです。

絶叫学級
おんぼろ団地とか、事実上身分制度になるんですよね。
僕が育った町でも、「事*団」とか「第二**」とか「ファ**ル**ツ」とかいろいろありました。…特定されるかも。
メンバーが全員いるということは鬼は誰が、これはうまい入り方です。
そして行方不明…オニコ様、ってそんなところに団地を作るなって。いや、そういう土地じゃないと安く用地が取得できなかった、と…
そしてオニコさんとかくれんぼ、ってこの作品じゃなかったら希望が持てたんですけどね。
…あれ?目次確認しないと…「絶叫学級」で間違いないですよね?
たまにはサプライズがないと。

アニマル横町
…いや、なんで一人だけ島流しに…「めだかの学校」「HIGH SCORE」「アニマル横町」と三つ並べるのは無理なんですか?
いろいろと忙しいですね。
「5歳…ねえ…」が大笑いしました。外見だけでも小二ぐらいですよね。
名刺交換、これはうれしいですね。
キャッツアイを堂々と出して…まあ同じ集英社か…
宣伝で終わらしてしまうとは恐ろしいことを。

またあした
いきなりキスから。
それも好きと自覚したばかりの人。
そりゃ吹っ飛びますよねえ。
普通…いやおかしいでしょう。
「成敗してくる」は大笑いしました。
男子対女子、って無茶ですけど点を入れてしまった…かっこいい。
弓道シーン、経験者チェック完璧。
「キレそう」とか危ないですねえ。
脅したら「オレのこと誰だと思ってる?」…こわひ。
本当に面倒なことになってます。いろいろ動き回ってますね。

センチメンタルレター
教室で机を50cmは離しすぎですって。通れません。
教室で「好きだから」っておい。
クラスメートも親切でノリがいいですね。
…で、素になるとこれですか。
強引に二人きり、本当にいいクラスメートたちですね。
どこを回っても思い出が…えげつない逆療法ですよねこれ。
ありがとう、と素直な表情、でも「オレじゃないよね」…どうしようもないですよね。
そして、彼がキャラを作ってることにつかれるのを察して、送ってよ、と。ここの心の流れはすごくわかりやすく描かれています。
泣き虫で繊細な男の子…ありのままの、一人の人間を受け入れるというのがどんなに難しいことか。
すごくテーマがはっきりしてわかりやすい、いい作品です。

猫田のことが気になって仕方ない。
ドキドキが恋じゃないとごまかしてる言葉に、「情報提供だから」を真に受ける…すごいですね二人とも。
ドキドキすれば…まあ単純な方法として、縄跳びとかシャトルランとか。
「ちょっと待て」と気づくのが面白いです。
そしてドキドキって何だ…嫌な予感がします。まさか誰かに聞いたりしないですよね?
春菜大センパイ…どうするんでしょう。
のろけまくってるのはかわいくてかわいくて。
強引に部活をさぼって、「猫田と2人になりたかった」…猫田くん、お気の毒に。これで誤解するなというのは不可能です。
そして手をつなごう、とか…それで全然ドキドキしてない、というのはもう終わってるんじゃ?
「変なことするときはいつも何か企んで」…よく冷静でいられますね、こんなことをされて。
中一男子という、理性より獣性が百倍ぐらい大きい生物とはとても思えません。
…で、「私だって猫田にドキドキしたいもん」…とんでもない言葉ですね。
今してない、という意味でもある、冷静に見れば…でもどう見ても告白のような…
恐ろしい作品です。

ロマンチカクロック
大部屋は彼女は楽しむかも…「節約しないとね」がとてもリアルですが。
面白い出会いがありましたね。どんなことになるのか…
絵を褒められるのはうれしいですよね。
やっぱり年長ですね、発作をちゃんと気遣えるのは。手を握ってあげるやさしさには胸が熱くなりました。
ひまわりの…それも見ているわけですね。
「大丈夫な子とそうじゃない子」…胸が痛くなりますね。この平和な日本でも、死と直面している子がいる…
それでリボンをあげて明るくさせようとするのも、胸がいっぱいになります。
この笑顔の素敵なこと!
…そして、そのほとんど直後の、死…
杏花音ちゃんの悲しみよう…実優ちゃんの母親も、こんな時に微笑に近い表情で人を思いやれて…
適合はよかったんですが、その苦痛と、再発率と予後もわかっているんでしょうね、彼のことですから。
でも、適合しないよりはいいに決まってます。

チョコタン!
僕はペットショップの、陳列壁棚はもう行けません。
前は何度か張り付いて見てました。でも、その子たちがどうなるかと思うと、飼えない僕には…
そして、チョコタンの過去。結構重い話ですね。
父親、甘やかしすぎでしょう。そりゃこんな可愛い子で病気となれば何でもするのはわかりますが。
…部屋の惨状は笑うしかありません。
そして…そういうわけで返しに…責任感のある子ですね。
…真相は話さず、ただ可愛がらせてあげる…それがいいかもしれません。

僕の家においで
思ったよりあっさりと最終回。
一人でこれだけの飾りつけを…すごいです。
料理もすごい…自分で作ったのか、それともバイト先か、または出前…あ、バイト先ですか。
ケーキは、逆にこれはうれしいですよね。
キスで返すのは一か月の労苦も報われましたね。
お客さんといわれて泣き出してしまう、さぞ幸せだったんでしょうね。
結婚のできる…親の許可があれば、ですよ?
指輪をはめてのプロポーズは見事でした。
さらに両親も理解しすぎですよねえ。…本当に手を出してなかったことがなんとなくわかったからでしょう。
とにかくひたすら幸せなラスト…それにしても大胆な作品でした。
次回作は何をやらかしてくれるか…

めだかの学校
浮かんでる…ウォシュレットでおぼれるのはすごいですね。
平泳ぎ、間違ってはいないんですけどねえ。ある意味。
犬かきのしゃれもひでえ。
ホタテとカキ、うまそうですね。
…そっちの平泳ぎができてしまうとは…

HIGH SCORE
なんか解せぬ、って感じでしょうね。昔のパートナー(めだか)と並んでいるのはいいけど長年のパートナー(アニ横)とは離れてしまった…
女の子に太った、ってさすが女の子、容赦ないです。
合計三ケタの引き算を暗算でやるのはちょっときついですよ。
…女の子の体重を小数点付きで明記するって鬼かこの作品。
「大体オマエの話してるし」…うわあああ。
なんか今回やたらと甘いですね、いろいろ。久々に先生も出てますし。

ときめきトゥナイト
僕はこの作品とはあまり縁がなかったので、あらすじはうれしいです。
作品全体を知ってる読者へのサービスが多いみたいです。
隠れていろ、といわれていたのに…しっかり守ってくれてますね。
あ、これは回想ですね…うまく出番を作ったものです。
そして犬が、これも多分昔の読者への大サービスなんでしょうね。
読んでいないのが残念に思えるぐらい、読者への愛情と、読者たちのこの作品への愛情がいっぱいにあふれてくるのを感じます。

こどものおもちゃ
言葉もわかるし計算なんかも…チョコタンより優秀なんじゃ?
なんかやたらとハイテンションな人たちばかりの作品ですね。
散歩している犬を置いて滑り降りるのは無責任じゃ…車にひかれたりしたら…
犬と同じ水準でテレパシーで怒鳴り合ってるのは苦笑します。
過去話が切ないですね。
茶色い…まあ犬にとっては毒ですからね。
義理をたくさんもらって喜んでいる…哀れ。
プレゼントを考えているのが楽しいです。
犬も頑張ってくれてます。
中学は…これって結構重大ですよね。実質二度と会えなくなりますから。
…確かに何事もない日々ですね。
僕が「りぼん」を読み始めたころやっていた「パートナー」とはえらく差のある作品のようで…

連載は両方映画関係?
どちらも楽しみです。
藤原先生が原案つきで活路を開こうとしたのも間違っていないと思います。能力をもっと活用したいと思うのは当然のこと、賭けがあたってくれることを願います。

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