りぼん2014年4月号感想

相変わらず驚きの厚さ…「なかよし」がどんどん薄くなるのとは対照的です。

表紙絵の何とも言えない安定感が楽しいです。

付録もすごく使いやすい、本物志向ですね。

ちょっと連載陣が固まってます。まあバランスがいいのは事実ですが。

最近、感想の所要時間が昔に比べて短いです。
理由は、要するに…書くのにエネルギーがいる、いやな内容の話が少ないからでしょうか。

猫田のことが気になって仕方ない。(大詩りえ)つばさとホタル(春田なな)プリモ・プリーマ!(柚木ウタノ)ひよ恋(雪丸もえ)シュガー*ソルジャー(酒井まゆ)絶叫学級(いしかわえみ)流れ星レンズ(村田真優)ロマンチカクロック(槙ようこ)まりもの花(香純裕子/秋元康)チョコタン!(武内こずえ)僕の家においで(優木なち)ルミナスピカ(立野マミ)アニマル横町(前川涼)HIGH SCORE(津山ちなみ)うそつき姫(柚原瑞香)たまたま!きんぎょ荘(岡野小夏)先生さまにくちづけ(上野結女)次号予告

猫田のことが気になって仕方ない。
夏休み…二十年ぐらい昔の話ですね。
プール教室が最後、もうすぐお盆…夏休みも後半戦ですか。
考えてみると、学校の(温水じゃない)プールってほとんど無意味なんですよ。プール開きの数日後に夏休み、夏休みが終わったらすぐおしまい。まあ今は残暑がひどいので十月後半まであるかもしれませんが。
夏休み中生徒にプールを開放しなければ、プールって年に二十日も使われません。
…まあ災害対策の水タンクとしては価値があるかもしれませんね。
猫田に会えない、でガーンとしてる…まあ親友なんでしょうね。
勉強会に女の子から誘ってくるの、これで誤解するなというほうが無理です。
猫田の生態、って猫田くんの両親も猫なのか…?
兄が受験なら、時間を限って、ディスプレイ全部鍵のかかる倉庫にしまって、後輩の宿題を教えさせればこの時期絶好の基礎固めになるはずです。…中三が小学六年、というのはさすがに教えても勉強になりませんか。
「猫田どうだった」って、あああああと大笑いしました。絶対誤解されますよ。
女子力高すぎる、なんというかすごい。
こっそりメモしてるのが楽しいです。
母親が猫田くんに話すの、すごく素敵です。娘思いと、娘の彼氏への感情がすごくよく出てます。
友だちという意識がなかった、というのがある意味すごいです。
おかしいのは自分のほうだ、それがいったいどんな変化のきっかけになるのやら。
そしてゆっけくん…さあどうなったのやら。

つばさとホタル
たまらないタイミングですね。
そして覚悟し直してまた告白しようとしても…楽しいです。
アドレス交換、というのもなんか不安になりますね。
アッキー、結構告白を期待していたのでは?
練習試合、というのもいきなりイベントですね。
苦戦というかワンサイドゲーム中ですね。
シュートシーンのすっきりしたカッコよさもいいですね。
勝ったのはなんか意外でした。
「すーっごくかっこよかったよ」ってこんな表情で言われたら、そりゃ男の子はぽーっとなりますよ。戦いと勝利の興奮もありますし。
大島さんの目がちょっと怖いんですが。
「私の方が」…なるほど、しかしなんか怖い。

プリモ・プリーマ!
ドアの後ろ、なるほどうまい死角です。
あっさりと「ここにいるぜ」はびっくりしました。
出られない…お泊り決定と。
で、妄想夢には笑うしかないです。
しかも気が付いたらベッドで…
無人島とはまたイベントが起きそうなところですね。
料理は得意、といってもどんな落とし穴があるでしょうか。…余計な心配だった?
人を幸せにして自分も幸せになれる、というのがとてもうらやましいです。
ランタン、というのは小さな熱気球になっているわけでしょうか。
木・紙・蜜蝋蝋燭なら環境分解できそうです。
ついに恋心も自覚して…さて。

ひよ恋
先生がテンパるのは当然ですね、一番失うものが大きいんですから。
声出す余裕とか…まあそりゃ離しますよ。
結心くんが間に合うのはほっとしましたけど、実際こうなってからでも人ひとり引き上げるのは至難です。
ひよりん、そりゃ泣き出すのも当然ですよね。
「命がけで助けてくれる友だちいるヤツが」いい言葉ですね。
妃ちゃん、って懐かしい名前が出てきますね。
教室に引き込んでの仲直り宣言、なんか小学生みたいですが…というか自殺沙汰をそれで済ませて…
冗談抜きに本当に死んじゃうか、って事態だったんですが。
座って抱きしめるの、なんかすごくいいです。
高校最後の夏、にはとても見えませんが…というか受験勉強はどうした高校三年に夏はない。

シュガー*ソルジャー
いきなり「今日でもうやめにする」…すごいトラウマになりますねこれは。
「オレにしとけばいーのになー わりとマジで」、いい男ですねえ。
「この人知ってる?」って何があったのやら。
今のファミレスは食べ放題状態になるメニューが多いのがありがたいです。
ナチュラル失礼、ひどい。
「所々聞き覚えのあるワードが」「わかります」…これは笑うしかありません。本来は逆の組み合わせのほうが自然と。
「勝手にすれば」は強烈でした。
うさぎがこっちに移動している、というのもうまいですね。
「いいな麻琴は」なんて、信じられない言葉でしょうね。
怪我でまず顔を心配される、というのも悲しいことです。
というか次回も姉サイドの話ですか、楽しいのでガンガンやってください。

絶叫学級
花に直接水をかけるのはいいのでしょうか?というかここも季節ずれてるようですね。
こういう待ち方もあるんですね。
花に「あなたの恋叶えてあげる」なんてもう少女漫画の典型、ですが…
こんな可愛い妖精、でも妖精というものは本当は…
机の脚まで消して、話しかけるきっかけを強引に作るとは。なんという強引な妖精。
消すことしかできない魔法、それでライバルを消す、そうきましたか。
「一人でやらなきゃダメだったんだよね」って、普通の少女漫画ならそれでハッピーエンドフラグですが、この作品ではバッドエンドフラグにしかなりません。まして人を消してますし。
で、こうきましたか…ヒロインの友だちが彼の本命だったと。
なんというか今回って、普通の少女漫画に対する強烈な嫌味ですよね。
最後まで妖精が可愛い笑顔なのがまた強烈です。
あ、最後に主人公が死んでないというのが、いつもと少し違って面白いオチです。

流れ星レンズ
心が乱れて、そして雨予報。ドキドキします。
二人足りない…携帯電話がない時代はもっと大変だったでしょう。
雷本当に怖いんですね。
「もう慣れた」が楽しいです。
更衣室で「おかえり」という笑顔、すごく印象的です。
そりゃキスもしちゃいますよ。
しかし夏ってのはすごい季節ですよね。

ロマンチカクロック
夏期講習会…いくらかかるのやら。
だまって見守る、とその決意を知ったみんな、不安と絶望に打ちひしがれると思います。
本当に寝坊するとは…
「蒼くんの気持ちをかげながら応援するだけで」、いや何しにこのバスに乗ってるんだろう。
何もない、って僕にとってはむしろ天国ですが。
蒼くんと同じクラス、って実力順じゃないんですね。
「気持ちが固まったら告白するから」ってもうその時点でしてますし。昔ある少女漫画で読んだ、「次の大会で記録更新したらお前に告白する」というのを思い出しました。
あくまで黙って見守っている…がんばってますね。
「よくない」…これ以上意外な言葉もないですね。

まりもの花
別れ話…それも「これ以上まりもに無理させたくないんや」…それだけだと本当はマサルが好きなのに、と思わせますが、
「病気のオレとでも同情で」…と思い込んでいるだけ?
「フるのも相当キツイよなあ」とは、なんという贅沢な。
「舞花さんって全力で観光楽しむよな…」が苦笑しました。
それであっさり見つかって、あっさり全部話してくれるって…
この四人には勝てないんですね。
で、このヘリ…絶対いろいろな法律破ってますよね…
あと東京まで航続距離が持つでしょうか。持ったとしてもそんなに速くないですし。

チョコタン!
犬が泥んこ、って後が大変なのでは?特に室内犬はきれいにしないと家に上げられないですし。
大きい白、そっくりと言われて喜ぶ優しい飼い主…
でも反応が変、犬同士でも何も話さない…
そりゃ犬を直接なでようとしてはいけない、と僕は教わってますが?上からだと犬を怖がらせるので、下から手を頭に移動させるのが鉄則だ、と。
何といわれても一言も話さないエイミー…
しかも、捨てるつもりだった、さらに声帯…想像を絶する世界です。
声にならない声、「それでもだいすきいっしょにいたい」…
こういう、現実的な問題にも真剣に向き合うのが、この作品のすごいところです。

僕の家においで
瞬間移動には大笑いしました。立派に特技、というか通り越してます。
キスできない、というのはそりゃ決定的ですが…
「少しだけ時間をいただけないでしょうか」って彼女が言えるなんてねえ。
「プレゼントは美玲ちゃん」ってかなり下心丸見えなんですけど。
それでほかの男と関わる、というのは笑うほかありません。
(俺は男としてカテゴリーされていないってことですね)…はは。
合コン、というのは…告白の返事予約してる女が行くべきじゃない、って誰か言ってやれっての。
まのりんもそりゃ、ドリンク落としますよ。まあ仕事中にメールチェックすることが間違ってますが。
「真野さんと比べさせていただこう」って相手にテレパシー能力者がいたら怒りますよ。瞬間移動能力者がここにいるからいてもおかしくないですし。
そして、メールが真野さんから…おもしろい予感がします。
回転する、というのもすごいですが。
本当にドリンクを届けに来たのが真野さん、大笑いしました。
そしてこうして泣かれたら、なんでも許しちゃいますよね。
合同コンパの意味を知らなかった、と…まあ仕方ないですが。
天然小悪魔に翻弄されまくり、所詮男は女の食い物…

ルミナスピカ
すごく印象の強い扉絵ですね。
告白にこうして断るの、本当に嫌なやつなのか、それともどうせ振るなら未練持たせないようにときれいに切ったのか、どちらなんでしょう。
メイク部、というのは…お肌に悪そうです。
すごいガンガンダメ出ししますね。
そして「俺は言うけどお前は言うな」…なるほど。
「てか肌キレーじゃねーかよ」…
って確かにかなりきれいですね。
気づかないほどの変身、ってすごすぎます。
転校生のふりをして、…「輝けるかどーかは自分次第だ」と、かっこよく言ってくれます。
すごい復讐もあったものですね。というか、初対面の女の子にこれだけ惚れられる青木くん、かなり精神力強い男の子です。
そして入部し、また別の子をきれいに…読み返すと、めちゃくちゃ起承転結がうまいんですこの作品。
連載になってもすごく面白くなりそうです。

アニマル横町
なんか生々しい話ばかりです。
今回、あみちゃん出番…

HIGH SCORE
夕食のカレーがバレンタインチョコ…むなしい。
それで倒れて動かなく、ってナイーブな。
というか別居してない時点で…
父娘ともムリヤリ結婚する、というのが恐ろしい。
大事な仕事が葬式、っておい。なんという住職。まあ、仏教を説法する習慣がない日本の仏教が根本的に間違ってるんですが。てかなんで、教会みたいにやらないんですか。日曜礼拝とか日曜学校とか。

うそつき姫
制服を着て休んでる…どこででしょう。補導のリスクも…図書館とか、高すぎるでしょう。
もうすぐ転校する、なら親に黙っている必要もないのでは?
「このくだり聞きあきたな」はずしっときました。
何もかも捨てる、でもそれも…裏腹?
思わず抱きつくの、すごく激しい心の動きが出てきます。
「勝ち逃げすんなぁ」というのもすごい言葉です。
この日記の言葉、すごいですよね。これほど冷静に人を分析できる…
いじめ漫画か、と恐怖を抱いていましたが、意外な方向でまとまりました。
次回作も楽しみです。

たまたま!きんぎょ荘
実在声優の名前を堂々と出さないでください。というかあの二人の名前を足して二で割ったら…想像もできません。
サムの兄、しかも呼び戻し…うわあ。
花冠なんて素敵すぎます。
「神奈川県沖田琴乃Cからのむちゃ振りリクエスト」は大笑いしました。
最後にはっきり言ってしまう、というのがすごくうまいです。
さてどんな落ちをつけてくるか…って次が最終回ではなかったりして。

先生さまにくちづけ
デビュー作ですごく水準高いですね。
(男子校勤務でない異性愛者の)男性教師にとっては夢であると同時に悪夢です。
みんな妄想する、でも実際にあったらさーっと背筋が寒くなる、そんな状況です。
女って本当に怖いですね、この状況はもう人生終わった、って感じです。
客観的に見ているうえでは大笑いですが。
「侵入成功」って、先生の教師生命というか社会的生命にかかわるんですが。
というか策略うますぎます。
「顔に出ちゃうとことか」という心の動き、すごく好きって思いを強調してくれます。
料理、できるのかできないのか…
「ろくに反省しないで」とか、しっかり先生してます。
銭湯というのも面白いシチュエーションですね。
「子供扱いしないで」を繰り返すのもすごくうまいです。
手の甲にキスする、という遠慮深さもうまく乙女心描いてます。
ゼミの仲間とのケンカはちょっと強引ですが、話を走らせるのは成功してます。スピード感こそ命です。
「だいすき すぎてなんにも考えてなかった」…そんなことまだ気がつく必要ないよ、と叫びたいぐらいです。
そして、五秒だけ…で本当に思いを思い切ってしまう…
残酷なまでに現実的な終わり方。これを描き切れる勇気はすごい。
デビュー作本誌掲載にふさわしい才です。
次回作でどれだけ成長するか、いまから楽しみでなりません。

次号予告
藤原先生の新連載…前作はすばらしかったですし、どんなのになるかすごく楽しみです。
ちゃんと読み切りもあるし、「ちびまる子ちゃん」も、やっぱり贅沢ですね。

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