りぼん2014年10月号感想

表紙は雰囲気が明るいです。
付録は思いきりましたね。

一体どの方向に行くのやら…妙に安定したところから、面白い連載が次々と。

「まぜパン」、トップレギュラーでありながら読者ページも、さぞ大変だったでしょう。お疲れ様でした。

バディゴ!(黒崎みのり)ロマンチカクロック(槙ようこ)なないろ革命(柚原瑞香)猫田のことが気になって仕方ない。(大詩りえ)絶叫学級(いしかわえみ)僕の家においで(優木なち)つばさとホタル(春田なな)ひよ恋(雪丸もえ)シュガー*ソルジャー(酒井まゆ)不可思議クローゼット(村田真優)HIGH SCORE(津山ちなみ)アニマル横町(前川涼)ラララハレルヤ!(藤原ゆか)プリモ・プリーマ!(柚木ウタノ)チョコタン!(武内こずえ)ぎゅっとしてvイブ(薬師寺敦子)次号予告

バディゴ!
動画投稿サイトのダンサー…本当はもっとたくさんいて、何人か実際に大スターになってもも不思議はない存在ですよね。
正体は自己表現が下手な女子、とあっさりばらしてしまうのはとてもわかりやすいです。
でも街中でもすぐ踊り出してしまう、というギャップも面白いです。
「あの人に勝てれば」…でもダンスの世界には、もっともっともっと高い目標はいくらでもありますよ。
「好きなことなら誰にも負けない自分になりたい」すごくカッコいい言葉です。これだけでも読者に伝われば…でもそれは、とんでもなく高い壁がたくさんそびえているいばらの道ですが。
「美人は特に」といわれて化粧してお願いしたら「逃げました」のくだりは大笑いしました。
一人で練習だけしていたら、滑ったところでお姫様だっこ…いい展開です。
引き留めるけど話しかけられない、そこで向こうから「アイって知ってる?」という言葉…
そして明日来いといわれたのはオーディションだった…なんというおいしい展開の連続。
舞台に立ってからの迫力はすごいですね。
そしてお互い、引くことを知らずに競い合うぶつかり合うパワー…
やっぱりパワーを描かせればぴか一ですよ。やはり黒崎先生は黒崎先生、かなり絵柄は変わっていても。

ロマンチカクロック
慎ちゃんもまめですね。
「よくできました」ハンコは微笑ましいです。
ハイテンションが続いているのは見ていて楽しいです。
付箋に「静かにします」と書いて張り付けるのは苦笑しました。
予選突破したから学校に戻る…
「一時間で戻れよ」という思いやりもすごく優しい笑いが出てきます。
慎ちゃんのほうからキスしたの、不思議なほど色気がないですね。
全然嫌じゃない、というのははっきりしますけど、本当に「好き」なのかどうかわかりにくい反応ですね。
あっさりつきあうことになっているようですが、ちょっと疑いも感じます。
そして杏花音ちゃんが倒れた…大丈夫でしょうか?
暑いですしね。

なないろ革命
「なんでもするよ」…逆にこれは危険ですね。DVなどによくある、たまに優しくする…
「なんで私が悪いことしたみたいになってるの?」人を操作する技術に長けている。
味方ができたのはいいのですが、それも何かの罠では、と思ってしまいます。
「最近おもしろそーなことあるから」…確かに、これほど面白いことはないですね。
今度はゆゆちゃんが仲間外れになっている…本当に?
あ、こんどはそういう罠ですか…
「仕返ししても意味ないよ」…そう言えるのはすごいんですけどね。
「詩丘くんみたいな私らしい私に」、それって実際にできることでしょうか?
彼にだって深い欺瞞や暴力はあるはずです。
で、次には奈菜ちゃんが…どうにもならないですね、人間という生き物は。

猫田のことが気になって仕方ない。
おお、猫田妹は普通の人間の顔。しかも美少女。
しかもすごいブラコン。
「あんたまさかカノジョ!?」とか本当に気が強くてませてます。
「私だって猫田と遊びたいのに」は笑うしかないです。
見せつけてますね、この妹。
しっかり周ちゃんも一緒に遊んでるのが面白いです。
「オレはお前みたいな妹はこれ以上いらん」すごい意味深長なセリフですね。
そして、やきもちから行方不明…うーわーたちわるい。
におう、って犬ですか彼女は。もしかしたら猫田くんには周ちゃんの首から上が犬に見えていたりして。
あっさりと見つけてしまう…
「オニ決めてなかったんだし」と、かくれんぼということにしてしまうのが実にうまいです。
「見つかってよかった」と抱きしめるのは笑うしかありませんでした。
そして、妹ちゃんと周ちゃんと二人で猫田くんを総攻撃、女の子って恐ろしい。
クリスマスにもお呼ばれ、ますますいろいろ楽しみなことになりそうです。

絶叫学級
スマホのアプリ、かわいいスタンプ…それも生活の一部ですね。
授業中でもそればかり、でも脳直結コンピューターができたらこれは不可避になります。
ただし、徴兵制が考えられない今の世界も、検査など長時間の完全集中が必要な場はありえます。集中することを訓練する必要はなくなりません。
内容通りのことが起きる…そういうのもありそうだとわかります。
ついIDを聞いてしまう、すごいチャンスですね。というかすごい集中力。
これは友達にも知らせないと後が怖そうです。まあみんなで動いたら集団心理ですごいことになるのも目に見えてますが。
あ、「ぬけがけ」と怒られる状態を作ってしまった…
で、勇気のスタンプを、恋愛成就のために使った…客観的に見てると笑うしかないです。
それで呪ってしまう程度には本気だったんですね、この子。
心臓が壊れる、というのは送った友達の罪悪感すごそうです。

僕の家においで
水着なんて邪道じゃー!
爆発の本当の意味、彼女は理解しているんでしょうか。
二人で歯磨き、ってすごいですよね。
「次こそはちゃんとがんばります」は呆れるしかないです。…こんな二人が、何年かしたらもうマンネリとか羞恥心を失ってしまうとかそんな状態に…
ジャンボプール、楽しそうですね。ただし、ひたすら人が多く、僕には病原体交換会に見えます。
男性人気No.1がこれとは…出しすぎでもなく隠しすぎでもない、ちょうどいい露出度でしょうか。
「予想外すぎてテンションおかしくいなってる」、彼も男ですね。
ジャンボスライダーは楽しそうですが、一人で滑ったらこの上なくみじめでしょうね。
無になれてしまうのはすごいですね。
ほかの男に胸を触られてしまったのはびっくりしました。これはラッキーな。
そして彼女自身は平気の平左、そりゃ腹立ちますよね。
自分から触らせるのはびっくりしました。しかも公衆の面前で。
本当に予想外をはるかにこえてます。
さて、これから先に何が待っているんでしょう。

つばさとホタル
やってしまいました。
アッキー、固まりっぱなしですけど…返事は?
と思ったら、「伝えたのは私の自己満足」って、向こうから橋を切り落とされちゃいました。
「それがいいんだよ」といわれたら返事しようがないんですが。
「部活に集中してないから」はそりゃつばさちゃんが言われたと思いますよね。
告白したその日に別の男と相合傘とは…贅沢な話です。
「何で知ってるの」とあっさりひっかかっちゃって、ひっかけたほうが驚くって…
計算できない…それに「あるね」と答えるの、強烈ですね。無表情な分すごくうまい。
さて、アッキーはどうするのやら…まだ整理の時間が必要なのか、それとも…

ひよ恋
扉絵がすごく優しそうです。
高校生活も残りわずか…大学編あるんでしょうか、この作品。それとも高校卒業で終わり?
みんなそれぞれ結果が出てきていますね。
結心くんが真剣に勉強している…ちょっとすれ違いそうで不安です。
そしてクリスマスデート、どんなことになるでしょう。
ちら、という視線にびくっとなるの、なんか嫌な予感がします。
つい嫉妬が出てしまう、それも不安だから…すごく切ない思いがまっすぐ伝わってきて、ここは見ていて苦しいぐらいです。
数時間で中毒症状、ってそれじゃ受験どころじゃないでしょう。
さて、どうなるのやら…嫌な予感も少ししますが、幸せを祈りたいです。
正月も別々でしょうか?

シュガー*ソルジャー
なにこの扉絵のものすごい雰囲気。
「どうしてそんな表情してるの?」…強い返し、余裕ありますね。
そして、なぜ呼び出しが?白雪さんが言ったわけではないようですが…
ブチ切れた雨季ちゃん、それを助ける遊佐くんの男気、どっちもすごくカッコいいです。
「ちゃんと隠し通すくらいして下さいよ」まったくです。八つ当たりですけど。笑ってしまいました。
麻琴ちゃんが白雪さんのことを抱きしめてるのもすごく素敵です。

不可思議クローゼット
えらくハードな状態ですね、冒頭の一ページだけで。
で、妙な盾を手に入れて…そう、人間ってちょっとでもうまくいけば、その盾にしがみついてしまうんですよね。
フランケンシュタインの怪物を…それもこの時期の感受性の鋭さならわかります。
そしてまたとんでもないところに入ってしまいましたね。
蛇が出てきてとっさに守ってくれる…それで蛇を平気で手でつかんで逃がす、すごすぎる。
このグループに彼女が入るの、何かわけもなくすごいと叫びたくなります。
真面目にさせるためにクラスを変えてしまう、ってすごいことしますね。
花についての会話も、ものすごく雰囲気あります。
何をどうすれば、鹿の角にひっかかるなんてすごいことに…それを抱き下ろすの、すごく素敵な絵です。
スカートを下から撮影しようとしたら…すごいことしますね。
「私をなめないで」…
そして花束、一言の言葉もいらない…何という表現力。
つくづく、表現力の幅と高さはまるで交響曲のよう。とんでもない作家です。

HIGH SCORE
紙袋がビニール袋に…ピンチですね。
紙袋を試着、って発想がすごい。
…自作すればいいのでは?
トイレットペーパーではたぶんばれると思います。
「最初はとまどっていたリカちゃんが『トイレットペーパーの芯さん』に笑顔を向けたときは本当に驚きました」は爆笑するしかなかったです。

アニマル横町
うん、この作品でおしゃれは絶対無理でしょう。わかりきったことです。
襟に刺繍するとか?
透ける、って脳が透けたら大変ですね。
…そういう帽子売ってそう。

ラララハレルヤ!
頬でこんなになるなんて純ですね。かわいいですが。
「おもちゃじゃありません」と公衆の前で言われるのはきついです。
おそろしいこと?行事がない…確かに恐ろしいですね。
無いなら作ればいい、ってできるかどうか。
それで無許可で暴走する…恐ろしい。
胸に大きな傷、というのも何か面白いことになりそうです。
知りたい…それが恋の始まりなんですけどね。
丁寧な内面描写に徹する話もすごくいいです。

プリモ・プリーマ!
留学、なら逆に応えられるじゃないですか、単に遠距離恋愛すればいいだけなんですから。
「かなえてみせろよ」に縛られそうで不安です。
みんなに認められてきていますが…
すごいライバルがたくさんいるようですね。
「ここでしか価値のないものなら…別に俺は捨てたっていい」この言葉、かっこいいですね。
この学園が世界のすべてになってしまう、というのは結構怖いことです。
縛り上げてまで、というのはちょっとやばいですよね。というかトイレどうするんだ。
ハンググライダーでガラスを破って突入、ってこっちはこっちでものすごいことをします。
これで盛り上げてのコンテスト、何をやってくれるのか…楽しみです。
あと今月号、不思議なほど初ちゃんの胸元が気になってしまいました。第一ボタンを外してるのが妙に色っぽいんですよね。

チョコタン!
こういう話もやるのがこの作品のすごいところです。
ペットショップの、展示部屋の小犬子猫はついへばりついてしまいますが、その反面の哀れさを思うと胸が痛んでしまいます。
野良犬を追いかけてしまう、ってそれすごく悲しいことになるのでは。
何が違う…犬がそれを考えてしまったら悲しすぎますよ。それを考えるだけの知能はない、と信じたいです。もしあったら悲しすぎます。
人間が嫌いという気持ちがわかる…それはそれできついです。
そして真相、ついに犬を買ってもらったから…責めるのは残酷すぎますね。
チョコタンが「仕方ない」とあきらめようとしないのは胸がつぶれそうになります。
この世界の圧倒的な現実を知って、正気でいることはそれ自体が間違っています。
処分…間に合うんでしょうか。間に合ったところで、間に合わない年間何十万がいることには違いはないのですが…
僕はどうやってこの現実世界に生きることができているんでしょうか。生きているだけで極悪非道なんでしょう。

ぎゅっとしてvイブ
これは通報義務があるケースでしょうか?
ぬいぐるみがしゃべっているのを驚かない観衆がすごい。
そして春木くんとの会話、春木くんもずいぶん素直ですね。
で、一か月間…ずっと話しかけてるだけで無視されてる、笑うしかないですねこれ。
イブの「よく寝た」はびっくりしました。
まあよかったですけど、春木くんとは進展がなさすぎますね。
続きは増刊やコミックスかき下ろしで、でしょうか?
結構面白かったので次回作が楽しみです。

月は安定した二人読み切り、本当に層の厚さは圧倒的です。
手作りのショートも面白そうですね。

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