りぼん2013年2月号感想

今月号の付録、圧倒されますね。薄めのピンクに統一し、透明感を持たせたセンスが光ります。

先月号の「桜姫華伝」に続いて「スターダスト☆ウィンク」と、次々と大黒柱が終わっていきます。同時に、新人作家を一気にプッシュしています…
さてどうなるのやら。

ひよ恋(雪丸もえ)僕の家においで(優木なち)シュガー*ソルジャー(酒井まゆ)チョコタン!(武内こずえ)流れ星レンズ(村田真優)魔女とハツコイ。(柚木ウタノ)たまたま!きんぎょ荘(岡野小夏)ロマンチカクロック(槙ようこ)絶叫学級(いしかわえみ)まりもの花(香純裕子/秋元康)CRASH!(藤原ゆか)スターダスト☆ウィンク(春田なな)アニマル横町(前川涼)花めぐりあわせ(持田あき)ふわふわふたり(青井真央)HIGH SCORE(津山ちなみ)次号予告

ひよ恋
結心は百も承知で送り出してる…ものすごい心の大きさですよね。
「謝る相手オレじゃないだろ」というのもすごく素敵です。
これだけ相手を信じられる、というのもすごいですよね…
クラスメートのみんな、野次馬もいい加減に…と思ったらレイナ、お見事。
コウくん、なんというかヘタレ通り過ぎて気の毒なぐらい。
鬼ごっこ、というか全部がクラス中、下手をしたら学校中にばれている…どうしようもないですね。
うまい棒が通貨単位、というのは焼きソバパンを思い出します。
そして逃げているコウくんと、りっちゃん…りっちゃんはさすがに強い。
ひよりちゃん、やっとちゃんと言えた…なんだか嬉しくなりそうです。
いちばん素敵なことだけ描いている、という感じですね。

僕の家においで
「変な男が喜んで持って帰って」あんたも十分変な男です。
というかもう持ち帰られている…
確かに、これは足を踏み入れてはいけないって感じです。というかもろに『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。ってことはとある部屋を開けると…
ストレートに「飼うって決めた」…すごい台詞がよく出ますね。
ゴミゴミいうから「プラスチックゴミの日だよ」…おいこら。
そして足悪化、でそっちから攻めて世話をさせる…
さらに親を、よく説得できるものですね。
治療費とか慰謝料で即座に売る、というのもひどいですね。
おにぎりにはこだわってるんですね。というか、温もりに。
そしてちゃんと三つ指突いての挨拶、なんというかこれなら「花めぐりあわせ」の時代に飛んでもちゃんと勤まりそうな礼儀。
自分から「奴隷」と言ってしまうのがすごいですが。
人生は捧げるにしても、貞操は考えない、と…
大学生だった、まあさすがに…IT企業の若いCEOとかはいろいろきついでしょうしね。
一緒に入るか先に入るか、で先に入らせる、「おてのもの」も楽しいところです。
ジェットバスがわからない、ということはテレビもない…それはそれで健康ですね。
というかこのレベルの風呂なら、直接リビングに通話できるはずですが、それは考えないんですね。
こうして呼ばれるので、理性が飛ばなかった真野さんに拍手。
面白すぎる、で済ませられるのも大物ですが…
いや、どれだけ手を出さずに耐えるつもりやら。なんと言うかお疲れさま。
本当はエロすぎるシチュエーションなのに、そんな感じなしで押し通しているのがまたすごいですよね。

シュガー*ソルジャー
前回は丸々全部、入谷くんの、遊左くん付き添いでの打ち明けだったとは…
全部話し終えたときの、遊左くん。背を向けて、もうポケットでは拳握ってるんだろうなという感じさえします。
今回も、打ち明けることにどれほど反対したことか。
まず、身近な人たちならどう反応するか想像する…とんでもないことを素直に言ってしまって、それで心を組み立てていく、ここはうまいです。
少なくとも自分のために泣いてくれる、それは事実だから…
「俺如月のこと好きだよ」とストレートに伝えてくれたのにはビックリしました。
捨てられるのが怖い、ってなんだか『グイン・サーガ』のイシュトヴァーンみたいですね。
「好きでいさせてください」、何も求めない…で、さらに「こんな時にこんな変なTシャツ」…これだから女という生き物は。
さらに、ここまでのことを根こそぎ笑い話にしてしまう…
遊左くんも、ここは男見せてます。
さて、どんなふうに始まるのやら…まずみんなとわいわいやる、から始めて。
そして、麻琴ちゃんはまず実行委員に立候補から…さて、それが何のきっかけになるでしょう。
ここからすごく面白い作品になりそうな感じがします。

チョコタン!
冒頭から男の顔、というのもなんですがまあ前回を覚えていれば楽しいサービスです。
コタツ犬、可愛すぎます。うらやましい。
で、三人で家に集まって洋服…というかどう見ても、有馬両手に花。
「あなた本当にバカなんですね」と、いきなり絶好調です。
しっかり要求を伝えられる、というのもある意味うらやましいです。
伝えてもらえない、というのは傷つきますよ。
ここはハッピーの、放っとけのほうが正しいと思うのですが。少なくともその方がされて嬉しいです。
で…おいおい、なんというかアホな嫉妬ですね。
それでも「気づいてあげられなくて」となめる、とことんバカですが…すごいですね。
そして、ハッピーがかけた言葉…なんともいえない味があります。
虐待されたことを認められる、というのもすごい強さですね。
なんというか、すごく幸せな作品です。

流れ星レンズ
五分間、運試しのように…これすごく素敵です。うらやましい。
いきなりパニック状態ですね、このメンバーといると。
「おまえらのどちらだ」といきなり言われてもどうしようもありません。
高校の学校祭りで出入り自由、って…僕の高校はチケット制でした。
昼寝というのも楽しそうです。
コスプレ…それはそれで楽しそうです。
クマのまま追い掛け回す、というのも楽しいです。
そして、ストレートにした凛咲ちゃん…呆然としますね、これは。
で、いきなり何が起きたのやら。
この作品ではあまりトラブルは起きてほしくないのですが、そういうわけにもいかないでしょうし…のんびり解決してくれることを祈ります。

魔女とハツコイ
相変わらず、心に染み入ってくるような華やかさ。
ストーブでマフラー…火災がなくて何より。
もう彼氏なのに相変わらずカッコいいことで、匡くん。
マフラーなら二人で巻く、というのも…
彼氏の誕生日を知らなかったとは…あーあ。
オーラでほしいプレゼントがわかったら、やばいですよ。そこまで心の中のぞかれたら…というか男どもの心をのぞいていたら深刻な人間不信になるでしょう。
気持ちのこもった、でケーキですか…可愛いですね、女の子は。
自分のオーラが暗くなることもわかってしまう、というのはきついですね。
でも、もしかしたら近い将来、嘘発見器のような機械を自分で見ることで、自分自身の無意識や感情を機械で読み自覚するシステムが発達してしまうかもしれません。
崩れたケーキを遠慮なくむさぼる、やはりいい男です。
一緒にいたい…それだけなんですよね。
マフラーとキスで伝える、というのもすごい…胸が熱くなりそうでした。
いや、すごく素敵なラブラブを堪能させていただきました。

たまたま!きんぎょ荘
どういう放送でしょう…今年は帰省してテレビを見ていましたが、しゃれにならないほどつまらなかったです。
こたつミカンとは天国ですね。
デートとなると服を気にしてしまうのが乙女心、と。
ここでの顔の崩れっぷりがすごいです。
咲夜くんの部屋、すごすぎます。いろいろと。
やはりまためちゃくちゃ可愛らしく見えてしまう…どうしようもないですね。
裸Yシャツ…確かに最強ですね。
全部牛、って彼女も相当変な子のような…
千のナイフが胸を刺す、というのは正直うらやましいです。雑誌でも胸に入れて、後で拾い集めたいです。
「好きな男がいる女でも」が、このイケメン荘でできていたってすごいですよね…
咲夜さん、女装してどうするのやら…と思ったら姉?と思ったらさらにウソ。ここは振り回されて面白かったです。
閉店なのに強引に、これがイケメンパワー…
確かにすごいですよね。女装までして、別の男とのデートのための服買って…何やってんだ、としか言いようがないです。
そして…見事なオチでした。
というか、これ本来そんな規則ないのを、咲夜くんが提案したとか…
とにかく面白かったです。

ロマンチカクロック
勉強にとことん向いてない子って、いるんですよね…まあ、戻ることを恐れなければ、小学校低学年から復習すればある程度はどうにかなりますが。
おこづかい、って安い家庭教師代ですね。
掃除ロッカーに隠れるって、それこそ1+1聞かれてもしょうがないです。
若菜ちゃん、なんか面倒なことになってますね。
「本当に好き」と言われてとりあえず叩く、というのもすごい反応です。
全部聞かれてた…それで「ふざけないでほしい」おいおい。
「うちらも行くよ」って断固勉強したくない、って感じですね。
で、ちゃんと一緒に勉強してる…あーあ。
いきなり「医者になる 動物の」これはびっくりしました。彼のことだから、それは多くの動物の安楽死や手のつけようがないことすら含む、それもわかっているでしょうね…
そして、勉強だけでなく子犬まで…さあどうなる。って他の作品の日路員達にはうらやましいと怒鳴られそうなのんきな悩みですが。

絶叫学級
ブログというのも罪作りですね。
ちゃんと平均点は取れるんだからいいじゃないですか。
アルファブロガー…僕もブログを長年書き続けて、それで嫌がらせ以外は年に数件ですから、人事ではありません。
面白くする才能とか、でしょうか。
こういう、何かをブログにしたらというのも多くの子にはいい忠告ですが…
というか結局、ブログの盛衰って…こういうことなんですね。いいブログに紹介されればいくらでも、と。
それこそ、本とかの世界と同じ、誰に紹介され推薦されるかが全て…わずかな例外以外は。
そして人気ブロガーへの道…本来それは、サッカーとか同様いい努力にも鳴れるはずなんですが…でも部活動で心身を壊す子もいますしね。
子供はうぬぼれやすい、それが育つのもうまく描かれています。
「記事にする価値もない」って、なんというか記者…というか編集者みたいに。
そして真相がわかっても、出口はない…
といってもどこの世界であっても、悪夢への扉はあるし、本来どこであっても出口はあるはずなのですが、この作品では一度落ちたら終わりです。
そういう世界なんですよね、この作品は。

まりもの花
のんきにしてますけど、巨大組織の長なんですよね…
いきなりニューヨークに行く、というのもすごいことに。
母親が目を覚ます、ってなんか面倒なことになりそうなんですが。第三次世界大戦とか。
こっちにはこっちの…えらいことになっていそうです。
そして、友だちとかが気に入らないから、また面白いことに。
勝負を受けて立つ、悪をつぶすじゃなくて向こうにもちゃんと主張があると認めている…
なんというかあっさり一回で解決して、それで母親も目を覚ましましたが…どんなことになるんでしょうね。
アメリカ編はしばらく続くんでしょうか?

CRASH!
今回はDarkサイドの話とは、うまく意表を突かれました。
つまらない…でも音楽だけは常にある、と。
幼なじみの女性、それに「昔から千聖が好きやっちゅーねん」ってなんか可愛いぐらい純粋ですね、みんな。
そして…悲劇的な事故。残ったのは、ギターだけ…
CRASHに全てを伝える、美雪プロデューサーも大きな決断をしましたね。
のし上がるのは楽しい、でも…「本気で生きてるって言えへん」最初の初心が、彼女の分も今全力で生きる、ですからね。
今本気で生きている気ができなければ、何か別のことを求めるしかない…その探求には果てしがないでしょうが。
「CRASHもいずれ感じる時が来ると思う」これも重い言葉ですね。どうしようもなく。
桐くんに見えるのは、目が死んでいるかどうかだけ…目が死んでいなければそれで十分。
目が死なないためになら、引退でもなんでも、何をしてもいい、と彼なら言いそうですね。
「同じ時代にしのぎを削れる相手」というのもすごくいい言葉です。
おばあちゃんになっても、ってすごく気が長いですね。まあ、実際すごく老人になっても活躍し続けている人もいます…ごく一部の頂点だけですが。
クリスマスイブ、って無茶にもほどがあります。どんなデートになるんでしょう…

スターダスト☆ウィンク
これも完結させるとは、思い切りましたね。
「体に聞いてみるのも一つの手」ってどこまで暴走してるんですか。
突き飛ばさないのがアレですね。
演技だよ、って笑うしかないですよ。
キスできない、それだけでしょうか?というかそう単純に割り切りたいだけでは?
そうなんだよ、と気持ちを決め付けて強引に決着をつけようとする、なんというか杏菜ちゃんって、とことん操縦されやすいんですね。
保証がどこにもない状態で、日向に…
と思ったらとんでもないのを見せられて大笑いしました。
やっぱりキスシーン、最後までどうなることやらと振り回しますね。
ぐちゃぐちゃでも一応演技はできていて…さあ、どうなるのやら。で、なぜここに寝ているのは日向?
絢音ちゃんも、最後にさらに悪質なかき回しを…きれいな顔で。
今さら恥ずかしく、っておいおい。
「許しがたいよね」は大笑いしました。まさにそうです。
それで杏菜ちゃんのほうから本当にキスして、もうバカップル化してるのはどうしていいのやら。
で、結局三人なんですね…
お疲れさま、としか言いようがありません。何だったのでしょうこの作品は。

アニマル横町
お面かぶって年頭…というか発売は年末ですが、面倒なことしてます。
ヤマナミさんまで登場、ますますカオスです。
そういえば、今月号ではいつもとなりにいる「HIGH SCORE」と離れ離れですが、何があったのでしょう。

花めぐりあわせ
…きょうちゃんの服、よすぎません?
昔はミシンもなく、服は全て手縫い和裁でしたからね…大変です。
ま、この時代にはミシンはある程度あったでしょう。どれだけその恩恵にあずかれたかは知りませんが。
シャボン玉も感激する、本当に純情な子です。
のぞいていた男の子から奇妙な縁がつながる…本当は、きょうちゃんは身分が違う存在ですが。
ムクロジでシャボン玉ができる…まず、大豆を煮るとき泡が吹くことはやってみればわかります。
それは「サポニン」と呼ばれる、多様な、泡を吹くという共通点を持つ成分が大豆に含まれているからです。苦味があり、少し味を悪くします。
同様の、泡を吹く化学物質は多くの植物が虫除けなどのために含んでいます。ムクロジなどは特にそれが多く含まれていて、石鹸のようにも使える、ということです。
石鹸の代用が可能な植物はかなり多いんですよ。
きょうちゃんは「私のような下々の者にも」と、ちゃんとわきまえはあるようですね。ただ誘われすぎてるのが、上から見れば問題ですが。
そして慧一郎の縁談…しかもあの季由乃さん…
「僕も願ってもないです」と目の前で言われて、まあよく平常心を終始保てたものです。
退出のとき、母親のほうが悪意を見せなかったのが少し違和感がありました。無感情に「ご苦労」と…きょうちゃんを信頼しているのでしょうか。
佐竹さんの忠告もため息が出ます。ちゃんと、身分の違いはわかっている…
邪魔にならないといい、とわかってはいる…
というか、先方が誘うのがある意味非常識ですよ。そりゃ奥様も怒ります。というか笑うしかないです…
帯の結い方も、まあそれも行儀見習いの一つとして一度でちゃんと覚えるべきでしょう。
というか、僕にはきょうちゃんも名指しで招くのって、もう嫌がらせにしか思えないのですが。
傲慢さが暴力になる、どこでもあることですが…逆に下の人間が責められる理不尽も世の常。
そして、慧一郎さんの行動が余計きょうちゃんを苦しめることがなければいいのですが…
奥様の立場になると頭を抱えるほかありません。

ふわふわふたり。
不思議な印象の絵ですね。
なんだか、すごく重みがある小豆餡みたいな。
亡くなった人のメッセージボード…辛いですね、これは。
死んだ後好きになった、というのも…考えてみると安全かもしれません。宝塚のスター同様。
墓まで行って告白する、って実家のご遺族にとってはかえって辛いのでは?
「違う意味でのキャー」っておいおい…
未練につきあって成仏させる、なんか面白いおつきあいですね。
放課後デート…おいおい。
『めくるめく数学のミステリー』って、すごく面白い映画になると思いますよ?人物主体にやっても、数学そのものを扱っても。
単にできる監督がいないだけで。
しっかり、隣が近いことに緊張していた…心臓は動いていなくても。
死者の母親との会話で前を向くことに気がつく、というのがすごく暖かい描き方です。
逆に、天ちゃんがこの母親に与えたことは…?何も言わなかったこと、でしょうか。
二人、さよならをしようと…それも合ってしまう、というのがどっと切なくなりました。
両方、このままだともっと大好きになりそうだから…
すごく暖かくさわやかな、強い作品でした。
来月からの連載も楽しみです。

HIGH SCORE
年賀状って難しいですよね。
和服で女の子二人で雑煮を食べている、って二年参りの帰りにどちらかの家に?
かわいいかわいくないで干支を見る、というのも楽しいです。
束縛の厳しい彼氏…それは単なる重大なDVです。
あたりとはずれ…すげえ。
彼氏に送っていいメールではなかったことは確かですね。まして彼女は。

来月号は青井先生の新連載…読み切りから一気に新連載、とすごいことになりました。でもそれだけの実力はあると思いますよ。
村田先生のW掲載も楽しそうです。

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