りぼん2012年11月号感想

この付録、感触から攻めて来ましたね。ふわもこは正義です。

それにしても、すごい分厚さです。

流れ星レンズ(村田真優)シュガー*ソルジャー(酒井まゆ)花めぐりあわせ(持田あき)ひよ恋(雪丸もえ)ロマンチカクロック(槙ようこ)絶叫学級(いしかわえみ)チョコタン!(武内こずえ)CRASH!(藤原ゆか)まりもの花(香純裕子/秋元康)桜姫華伝(種村有菜)リテイク(大詩りえ)スターダスト☆ウィンク(春田なな)アニマル横町(前川涼)HIGH SCORE(津山ちなみ)魔女とハツコイ。(柚木ウタノ)たまたま!きんぎょ荘(岡野小夏)次号予告

流れ星レンズ
夢中にもほどがありますよね…
男たちがダラダラしてるの描くの、うまいですね。
なんか変なことが起きてますけど、暴走状態の男ほど気持ち悪いものもないです。もうゴキブリ・クモ・ヘビ・カエル以上に。
なんという、ある意味重力の法則を無視するようなドロップキック…いやこれ死ぬって。
なんかいろいろとわけがわからない、というかクソったれた話になってます。
後味、というのもわけわからないですけどすごい。
この子の本気…まあ、本気なんでしょうね。常にその時は。
凛咲ちゃんサイドの話になると心地いいです。
「命令なのだ」というのが可愛いです。
母親同士も話してる、というのがまた面白いですね。
公衆電話…あの、携帯電話ないんですね。
そしたら本人がすぐ来た、これがもうぶっ壊れますね。
星の下ふたりきり、という感性もものすごいです。
母親がいない、というのも重い話になるのか…
でも好きな人のことは、何でも知りたい。というのが伝わってきます。
まあそれ以前に、病み上がりですから早く家に送って寝かせないと。二人とも一秒でもそばにいたいんですが…

シュガー*ソルジャー
部屋掃除、というか引越しクラスの大掃除。すごい大変でしょうね。
ふられたことをいえないうちに誘われ…笑うしかありません。
「でも決してストーカーなわけでは」…そのことで頭いっぱいだったのでしょうね。
そして、はっきり二人に告げる…言えば言うほど楽になると思います。
「少し胸が痛いな」と、そう言葉にできれば…致命傷じゃない、ということでしょう。深い傷は他人にいえませんし、本当の致命傷は自分にも言葉にできません。
「おごってやんよ」「それではえんりょなく」がすごく楽しい、友達思いですね、二人とも。
見守って微笑んでいる入谷くん、彼を見ている女性は?
そして、彼女の話…好きな子の話って、それだけで男は反応します。
否定的な言葉でも。
それで感情が動いたところに「あたしとつき合わない?」この流れは結構うまいですよ。
スタイルも普通、って言ってるほうは胸全然ないですが…
「お前より百倍は可愛いよ」…本人に聞かせてやりたいですね。
ちょっと心配ですが…本当に憎悪で、とんでもない行動が…
どうしようもないんですよね、飲食店での、店員によるレジ盗み…それに、「人を陥れる」という要素が入ったら、店そのものが成立しません。
完全に自動販売機にし、現金に接するのは自販機の鍵を持つ金銭専用の業者だけにすれば…でも現物でも盗難はありえますし。

花めぐりあわせ
とことん悲惨な状態で終わった前回、今回はそれがどう…
いきなり別の騒ぎが起きて、とにかく上がってしまえば…あ、セールスマンの「足にドア」。少しでも侵入すれば、それだけで感情が動く…
前金は使ってしまった?…
「頭が高い」という激しい言葉…時代背景がはっきり伝わってきます。単なるサディストか、それとも別の時代に生きているだけか…
「親兄弟を見捨ててまで守りたい誇りなど」…なるほど。
屋根裏という特等席、そこでのこの言葉…柔軟、確かにそれ以外に、この時代には生きる術はありませんでした。
きちんとけじめをつけて「私のことは「きょう」とお呼びください」と礼を尽くせるのも、彼女がいかにしっかり教育されてきたか、ですね。
さらに慧一郎のほうも、ムリに押し通さない…そういう柔軟さがある、と。
字が読めない…それがどれほど重大なことか。
「ひとつひとつ知っていく」でできることなのかどうか…
支えがあるのは心強いですが、厳しい時代ですからね…金や折檻のことはともかく、本当はそれ以上に…見えていませんが、今の日本には事実上存在しない伝染病の病原体が、彼女を容赦なく攻撃しています。
過酷な時代、そのものを描くことで、読者に何が伝わるでしょう。とてもリアリティは高いのですが。

ひよ恋
頭からひどい会話ですね。
「何が楽しくて男2人で動物園」それはごもっとも。
で、「ひよりんが」…あのなあ、お前の彼女だろうが…
ひよりんも、ひどいというかなんと言うか。
何を着ていくかも自分では決められないって、依存しすぎでは?
「ああいうタイプは挑発するとムキになるから」って、楽しんでますねえ。
結局来てくれる、ってなんというか…りっちゃんが悲しげにしている、というのはため息が出ます。好意の押しつけほど残酷な暴力は時にはないですからね。
「普通に美味いんじゃない」「よかった」という、ここのりっちゃんの笑顔はすごく素敵なんですが。
パンダの魔力はすごいですよね、やはり。
なぜか、本来のカップルじゃなく両方浮気しちゃってたのは気がついて笑い出しました。
「話しやすいから」とか「コウくんといるとホッとする」とか、かなり危険なんですが。
そりゃまあ、怒りますよね…どうなるんでしょう、この変なダブルデートは。

ロマンチカクロック
ネコと「生意気な顔ね」と話していて、そこに「キャベツかりたいんだけど」…キャベツがネコの名前だと思い出すまでパニックでした。
絵…これはどうしようもないですね。ここまで人としての性能が違うと。
母親が倒れる、というのも大変ですね。
あ、二歳児を家から追い出し療養の邪魔にしないためにハロウィンを使ったんですね。「大変ね 二歳児の相手って」…
で、大きい子も、でも一人でいいですよね?
まあでも、とにかくゆっくり風邪療養ができれば、それにこしたことは…
お菓子を用意している、ハロウィンの習慣があるというのはすごいですよね。
「写メーッ」と絶叫するのは苦笑しました。
危なく事故はびっくりしました。小さい子には楽しくてたまらないんでしょうね。
「お菓子のためなら」…ここからの回想も、まあいい話でした。
プーちゃん…あのトラウマの犬、でも老犬になれば、おとなしいもので。
寂しくなりますね。
コスプレの小さい子が老犬を抱いてる頭はすごく温かくて印象が強いです。
そんなことも、全然考えてない一花ちゃん…そして、お菓子をぶちまけたら全力で泣ける、それがたまらなくうらやましいです。
というか川に入って探したんですか…
花を利用して、「お菓子よりも何倍も効きめがあるんだから」と…回想の思い出があってこそでしょうか。
さらに風邪まで感染して、ご苦労様です。
何気ない会話もすごくいいですね。
そして「子供の頃からあんたのこと好きだもん」…どんなきっかけでこんなときに?
いや、でも温かみがあって、楽しい作品です。

絶叫学級
五十時間…すごいですよね。何でホラーって長期シリーズになることが多いんでしょう、それこそ昔のなかよしでも、松本洋子先生の作品はやたらと連載期間が長かったですよね。
明日はわが身とわかってるいじめグループ、よく平気で生きてられますね。
「なんで私なの?」…千葉さんも同じことを思ってたはず、ある意味因果応報…そう、クズ同士かってに死ね、と思えば楽なんでしょうね。
ネズミがいる、というのは珍しいというか。
そりゃまあ、こんな立派な骸骨があれば、挨拶もしますよね。
というか、教育現場に高い水準の骸骨標本がある、ってすごくありがたいことですよ。医学実習に使えばどんなにありがたいものか。それに、一ついくらすることか。
「仲いいフリしてるだけで」…でも、今のこの学校では、それが唯一生きる方法では?
敵を消してくれるから味方、というのもわかりやすい…
千葉さんは、痛みを知って人に優しくできる人…まあ、やられたのが彼女でなかったのはよかったです。
でも、改心しかけたところでやられる、というのがこの作品のえげつないところですね。僕は「ショコラの魔法」ぐらいの、甘い勧善懲悪がいいです。

チョコタン!
ハロウィンでノリまくってますね。
で、真似して服を着せたら…あーあ。
「チョコタンよりマルティーヌのほうがかわいいからさー」…ま、飼い主バカで。
いきなり「オレも行こうかなナオん家」…なんという棚ボタ。
エリカちゃん、ライバルの家に好きな男の子が行くのを、邪魔しないでいいんですか?
エアコンの上まで掃除、かなりの本気ですね。
「ちっアラが見つからないわっ」「おまえは姑か」…爆笑しました。どれだけ徹底的に掃除したんですか。
チョコタンがつい言ってしまって、口をふさがれてごまかす…ああ、ばれますねこれは。ムリです。
「おそっちゃダメ」と釘を刺すのは有馬くんのほうでは?
あ、なんとかばれずにすみましたか。今回は。
血だらけ、それで大接近…ああああ。
犬は好きだと、もっといろいろあるでしょう?犬と人間の人格交代ネタではそれで、かなりひどいトラブルがいろいろ起きます。
ニンゲンが、好きって気持ちを隠したがる理由。犬と違い、成熟が遅く出産時リスクが極端に高いため、特殊な社会的状態(結婚)にならない雌雄は交尾が禁じられている。その結婚状況は群れの権力構造とも一体化しているので、下手に好意を知られると、群れの権力闘争で壊されるリスクが大きい。ギリギリまで黙っておくほうが有利…とまあそういうことでしょうね。
それで、つまずいて押し倒し…ああああああ。
そりゃまあ、しゃべる犬が見てたらその先はできませんよ。
「キツいんだよはやくぬがせろクソバカ」…それがまあ当然の本音でしょうね。
二人ともすごく幸せそう、すごく骨の髄から相性がいいんでしょうね。

CRASH!
ドロドロ三角関係の極端な例は大笑いしました。
「恋愛すると魅力が増す」って、ユイちゃんにとっては安心できることじゃないんですけどね。ますますライバル増えるってことですから。
率直に「全部見てしまいました」といえる、この潔さが彼女の魅力ですよね。
「恋愛より仕事のほうが何倍も大事」と、言えるのってすごいですよね。
ライオンと飼育員、確かにそんな関係ですね。
感情を消すこと。それは可能なのか…精神分析理論は、それは不可能で別のところから悪い形で出る、としています。逆に仏教は、悪い感情は直視することで消せる、というのが教義の根幹です。
「正直に言ってくれて」と、それに感謝できるのも上司として、社会人としての存在感の大きさを感じます。
桐くんは、「すでにデキてるかもしんね」と勘ちがいしながら、…なんというすっきりした人でしょう。
彼の気持ちを丁寧に描くのが、この作品のすごいところですよね。
「レンアイの面でもライバルいたほうが自分を高められるって実感したからな」…これはカッコよすぎる。究極にポジティブ、そして自分を高めてくれるものなら何でも大歓迎…
「桃原まりかのこと」…はは。
ユイちゃんが、怜さんの前でお腹が鳴って、そこでの彼のフォローがすごく暖かいです。「ついでに食べていくといい」…しびれるぐらいの優しさですね。
「せめて任務はしっかりやらねば」ができるのが、彼女のほんとうにいいところですよね。
歌詞もまた見事。歌い上げるシーン一つ一つですごく気持ちが伝わってきて、盛り上がりました。
「みじめに見えたか」にはっきり返せる、この強さも…
で、しっかり見られてたの全部バレ…
みんな、本当に強い。みんなカッコよくてカッコよくて…すごい作品ですよ、本当に。
そんなときに誰か出てきましたけど、それこそどんな試練でもドンと来い、です。

まりもの花
決戦前に、「あいつのこと好きなんだろ」と言ってしまうマサル、ここは男を見せてますね。
どちらも、けじめ…竜星の側も、仲間たちの思いを受け止めているから、けじめということには変わりはない…
アクションシーンはかなりよかったです。
「黙れや」の迫力がまた強烈。
わざとひどいことを言って、重い病気。
ここまでお約束を貫かれたらどうしようもないです。

リテイク!
嘘ラブレター…なんて愚かなことを。
男勝り、というのもわかりやすいです。
ボールをとるには棒を探すとか石を投げるとかもあるのでは?
それが、告白を立ち聞きするきっかけだったとは…
人生の一部をリテイクできる、それは誰もが夢みることですよね。僕の場合は修正不可能なので妊娠判明前に流産させたいですが。
で、感情任せに「ふくしゅーくらい」と発動させて…
寝ぼけてる、みんなを見ての素の応対が実に面白いです。
某少年探偵、ってそれは小学館なのでまずいのでは?というか似てません。
楽勝が気持ちいい、というのも…明日からの自分のことを考えていない、というのが丸わかりです。
キャッチボールで疲れさせたり、いろいろ押しつけたり…ふくしゅーが平均的小学校六年生よりもっと幼い…
ふたが熱い、そりゃそうですよね。クッションを当てたやっとこでつかむべきです。
「直球で聞く以外方法が浮かばん」「だって私バカだから」そのバカこそ、一番よかったです。普通の中学生女子だったら陰湿に復讐して「絶叫学級」みたいなことになってましたよ。というか「りぼん」でよかった、「なかよし」だったら「地獄少女」…
三人で、ふたりまとめてハメようと…この仕返しは最高に気持ちいいです。
わざと演技でおもいきりラブシーンやって、そして松ぼっくり攻撃と。気持ちいい!
え、リテイク中、白石くんも小学生を演じてた…読み返させますね。男の子の立場で。うわ、最初から白石くん、綾乃ちゃんが落ちるのを見て呆れて心配して、ボールを持っててくれたことを喜びつつ…うわあ、ここから読み返しがいがある…
「何浮かれてんだ」もそういう意味だったとは。「ガキにはガキの仕返し法」も中身が中学生だからこそ…
花が少しずつ散っていくのもうまいですし。
あらためて、ラストのキスシーンもしびれました。
いや、とにかくめちゃくちゃ面白い、それだけです!
次が楽しみで仕方ありません。

桜姫華伝
白夜…ええと、天秤座の…この手で来ましたか。
反則ですこの美しさは。
青葉の呪いが消えている、それは…朝霧が伝えようとした、呪いの解き方?一度死ぬ、そりゃ試せませんよ。
槐の自己犠牲は…当然と言えば当然ですが。最後に、瑠璃条を愛していた、と本音をむき出しにして、そして桜姫も。
ここは実にうまくまとめています。

スターダスト☆ウィンク
ひたすら走ってこける、というのも彼女らしいというか…
で、真白くんが顔を出して、それが何になるのやら。
真白くんの受け答えが絶妙です。軽く、受け止めながら受け流して受け入れてます。
一々鋭く切り込んで、素早く本音を出させて…
そして「誰が許さないの?」…そう、彼女はとことん、自分の胸と正面から向き合うことを避けてましたからね。
で、「ただの幼なじみ的」とまた自分をごまかす言い訳を作ろうとしてるのはしっかり止める、と。
本当に彼女はずっと目をそらしてきてましたからね、見事なまでに。
本当に好き、でも別れよう…今できるのは、それだけですか。
まあ、ゆっくり旅にでも出てきたら?としか言いようがありません。

アニマル横町
今更オリンピック…?
松坂牛メダル、それってすごいですよね。まあ確かに金メダルと銀メダルの差は大きいですが。
でも、三位と四位の差のほうが、一位と二位の差より大きい気がする…オリンピックで銅メダルなら、本当にできることはめちゃくちゃ多いです。
紙風船バレーは面白そうです。
耳に熱湯ってすごい拷問もあったものですね。
松坂牛の生肉ってどんな味なんでしょう。

HIGH SCORE
いきなり男の裸、といっても一流パティシエの高級スイーツを…
で、この奇妙な絵心。
「思い出させてやんよ」が強烈でした。やられたら最悪にイヤです。
「ゴッホに謝れ」はわかりますね。
まあ、尊敬する人に会えたんですから、すごくいい思いをしたのでは?

魔女とハツコイ。
キス受け入れ体勢で「熱あんだろ」と言われたら泣きますね。
ガマンしてもムダ、というのは怖いですよね。
本当に魔女として焼いてしまってもおかしくないほどに…感情を読まれてしまう、というのは、常人には恐怖でしかありません。
ジャンプで風船を取るのは強烈でした。
それに、この笑顔のすばらしさ!一発で魅せられました。
靴が壊れた、まあ本人には交通事故と同じことでしょうが…よかった。彼の感情をオーラで説明されたら保証つきですよね。
三浦くんの熱い告白は脇筋なのにしびれましたよ。
一枚引いて、ってまあ占い師身の上知らず、自分のことは占うな、ですからね…
まっすぐな励ましからの行動、この上なく素敵な、純粋な世界です。酔いそうなぐらい。
そして彼は、ピンクをどうやって隠していたんでしょう…
もう、言葉すら必要なくいきなりキス…胸が熱くなるぐらい優しく熱い恋。
全体の輝きがすごく素敵な、素晴らしい作品でした。
次回作を心から楽しみにしています!

たまたま!きんぎょ荘
…そりゃ距離置きますよね。
で、なにこのホストクラブは。
「勢い余って珠姫どのの服を脱がせて」って誤解を招く言い方をすな、というよりんなこと他人に言うな。
「珠姫どのじゃないとダメで」というのも、本気でしょうか?
そしてプレゼント…どんなことになるでしょう。
るろ剣は笑い転げました。
「宅配業者はイケメン以外認めません」…ひでえ、ひどすぎる。
そのまま眠りに、大変な人です。
…そうそう、これは完全にサムが悪い。
というか乙女さんは死んだまま?

来月号…ものすごくいろいろと豪華ですね。
別冊漫画が100P、それも朝吹先生と優木先生…フレッシュ読みきりもちゃんとある、すごく楽しみです。

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