りぼん2012年10月号感想

数年前のメンバーがほぼそろって、でも全然雰囲気は違います。
新しいメンバーもいますし、いい作品はたくさんあります。
余計なことを考えるより楽しめばいいんですよ!

付録も実に華やかです。

花めぐりあわせ(持田あき)ロマンチカクロック(槙ようこ)流れ星レンズ(村田真優)ひよ恋(雪丸もえ)魔女とハツコイ。(柚木ウタノ)絶叫学級(いしかわえみ)CRASH!(藤原ゆか)たまたま!きんぎょ荘(岡野小夏)シュガー*ソルジャー(酒井まゆ)チョコタン!(武内こずえ)桜姫華伝(種村有菜)まりもの花(香純裕子/秋元康)スターダスト☆ウィンク(春田なな)アニマル横町(前川涼)HIGH SCORE(津山ちなみ)ドキドキ導火線(青井真央)次号予告

花めぐりあわせ
ものすごく柔らかなタッチ、この優しさは懐かしいです。
明治35年。面白い時を選んだものです。
古い農村、でも電信柱(電気エネルギーではなく、情報信号のみ)はあると。と言っても僕は、明治35年の時代考証をきちんとする力はありません。
奉公、というのも今の読者にはすごくわかりにくいでしょうね。
盲目の母親がこれほど子を育てることができる…明治人の頑張りは想像を絶します。
ボロ布団の作り直しと言えど綿入れを持てる、というのがいかに日本がこの時点で豊かだったか、よくわかりますね。
「奉公に行ったらそう戻ってこられるものじゃありません」ここは江戸時代のあり方が少し残ってます。
ある意味、農村部の人減らしの面すらあったんですよ…現代の中国も同じことですが。
温かな人情と家族の支え、これも日本の近代化を成功させた重要な要素。でも今、新しい時代には、家族と人情を変質させ、もう絞れるものがないほど絞りつくしてしまった…
一日半、多くは山道歩きもある、というのがすごいですね。
あえてリアルではなく、ちょうど「モノノ怪」のような印象にしたのも面白い表現ですね。
みんな、そりゃびっくりしますよね。
彼女の上を飛び越えて投げ倒す男の子、この出会いもパワフルです。
貧乏?盲目の母親が支えられる、そして綿入れや羽織を用意できる?充分豊かでしょうが。
あちこち引き回される「巻き込まれヒロイン」が楽しいですね。
指で絵をなぞる、というのも心温まりますね。
生まれが由緒ある…それもこれから出てくるのでしょうか?
でした、って生きてますけど?多分死に目に会えない覚悟はしているのでしょう。
三室堂、そのすぐそば…確かに大きい。
昔は大きい書店が出版社を兼ねることも多かったようですね。
あっさりロシア語を解する観月さん。…三室堂の養子で秀才、これはびっくりさせてくれました。
男女の間違い、というと「赤毛のアン」を思い出しますね。
しかし、全く大変な状況から始めてくれました…

ロマンチカクロック
いきなり朝から完璧ですね。
「少しあおった方が燃えるんだから」とのんきに見ている親も親です。
まあこれだけ美形だと見せものにもなるでしょう。
柔道すら調子を落とす、という不安定さが見ていて楽しいです。
辻莉くん、いきなりえぐられますね…
目標もないのに勉強していたら、って大抵は「東大に入る」以上の目標はないですよね。
「鼻につく!俺と戦え!」男の子って楽しい生き物ですね。本当にこんなもんです。
石畳の投げ技はマジヤバイのでやめましょう。ハンマーで殴るより危険です。
「まっすぐ努力してる」ってそのことは見てるんですね。
100回やってるのは柔道式の腕立て伏せ?中学の授業でやりましたが、あれきついんですよね。
プリンで一気に気持ちが…まったく。
なんというか楽しいですね、見ていて。

流れ星レンズ
難しい漢字とか、妙な男っぽさの表現が面白いです。
母親に、恋人の存在を言ってしまうって…熱のせい?
そりゃまあ、母親には何も言えませんよこれ。
男の演技の強烈さはびっくりします。こういう表現力はどこで磨いたんでしょうね…
「凛咲の妄想じゃなくて」ってそりゃそうも思いますよね。
「あなたが何も変わっていない」と言えるのがすごいですよね。よく観察し、信頼している…
「その時は知らないわよ」がまた楽しい。
彼女の姿を見てしまって…こりゃ張り切るどころじゃないです。
なんというか、すげえ、としか言いようがないです。
熱すぎる。

ひよ恋
修学旅行が終わって、また日常に戻るのが大変です。
「絶対何かあっただろ」まあ、見え見え。
というか、キスしたこというなよ結心。
席替え、まあ残念と言うか、しょうがないですね。
「毎日この2人のやりとりを見せつけられるのか」…お気の毒様。
席替えにはみんなそれぞれ悲喜こもごも、あるんでしょうね。
いきなりお弁当落として、さてどんなラブラブに結びつくか。
ここで「コウくんとこういうやりとりできるのやっぱりいいな」ってなんて極悪非道な天然悪女。
そしてこの優しさ…うわああああああ。
結心はやられた、って気分でしょうね。
りっちゃんとの会話はほのぼのしました。保護者同伴…なるほど。
この三人なら、当然コウくんも…なんか脳みそがハートであふれそう。

魔女とハツコイ
「思い出すだけで胸がぎゅって」それこそ恋でしょうね。
自分では制御できない、どうしようもない感情。
期待したときに会いに来てくれる…と思ったら三浦くんで、がっくりするのはわかります。
みんなに求められて嬉しい、というのもうまく出してくれますね。
占いの後で人を喜ばせる、それは嬉しいですよね。
同じオーラから両思いがわかる、というのもいいですが…逆に、二人の心が離れたら…
猫ちゃんが得してますね。
「自分のデートの心配しとけ」で責められる三浦くん、お気の毒に。
塔、それはまずいですね。で、尾行して匡くんと…ここの可愛い恋する乙女の表情、たまりませんね。
結果的にはデートですね、これ。
さらに抱き寄せられるとか…
嫌がられたと思って…そう伝えられる匡くんがずるいですよ。
で、いたずらするぞ、って…それより実果ちゃんのトラブルは?…ToLoveる、だったら大変に恥ずかしいことにとても見たい。

絶叫学級
美人な母親…えろげとからきすたとか…
自分をここまで美しいと思えるのもうらやましいことです。
母親が不満…では女優のような母親だったり、本当にむちゃくちゃ若い美人だったりしたら、それはそれで悪いことは多いと思いますよ。
アイドルカップル…それが一番多いケースなんでしょうね。愛情とかより、最高の女と最高の男、という当たり前のこと。
母は美人だと嘘をついていた…なんというか、悲惨ですね。
どんどん美しくなる母親、やっぱり悩みの種になるほうが多いですよね。
でも選べたら、若く美しい母親に振り回されることを選ぶでしょうが。
老い朽ちた娘を介護する美少女…これは、あらゆる母親にとっての理想です。断言できます。

CRASH!
数学がわかる人など誰もいませんよ。
1+1=2を証明できても、「なんで円周率って割り切れないの?」これに答えられる人は絶対にいません。割り切れないことを証明できることと、「なんで」を満たすこととは全く違いますからね。僕は加法定理に「なんで」を考えてしまって自滅しました。
勉強会も大変ですね。
小学生時代からのポウチの思い出に、ってもうこのバカップルは…
「昔からユイちゃんのこと大好きなんですね」…ああもう。
小学校のときのそれぞれ…まあなんて素晴らしい企画でしょう。
どんな自分になりたいか考えて、それでなんでもとにかく努力してみる…まあほんとうになんていい子でしょう。
桐くんと花ちゃんの、とんでもないところのぞいちゃいましたね。
怜くんもカッコいいですね、ものすごく。どうしようもないところでぱっとさらえる勇気…
「俺でよければ力になる」を聞いてしまった…でも彼女には、それこそ何もできない…
すごく不安定なことになってしまいましたが、どうなるのか…まず、このことを率直に一彦くんに言えるかどうか、ですね。

たまたま!きんぎょ荘
朝から大変ですね。いろいろと。
サムくんの制服姿も強烈ですね。
そして…わざとやってんのか、ですよね、このネクタイで顔寄せ攻撃。
転入生…威力強すぎ、男子までも。というか男子全員それでいいのか。
何か、というかすごいのが…ここまで欲望にスナオに生きられたらいいですよね。他者危害原則だけは守ってほしいですが。
警備の人たち、すごすぎます。
みんなとんでもない騒ぎになってしまって…おいこら体育倉庫って。
それで瞬時に脱がす…わざとやってません?
いや、何も考えずに大笑いできるって幸せですね。

シュガー*ソルジャー
双子…だったらいろいろとすごいですよね。
そう言われたら、それこそどうしていいかわからないでしょう。
世界に置き去りにされる…よほど大きなショックだったのでしょう。
好きといえた、それだけでも十分すごいことだった…
夏休み…だから思い切り…と思ったらこうなるのも…運命じゃなくて計算でしたか。
「入谷くんのバイト先立ったとは(棒)」…おいこらおいこらなにおもろいことしてくれんねん。
さあ、ここからどうなるのやら。

チョコタン!
着せようとして…あれ?
「ふたりで測った体重から私の体重を引くと」…自爆でしたね。当然ナオちゃんの体重も正確にわかることに…
48kgが55kg…それはすごい。
ダイエットを犬に説明できる、というのは便利かもしれません。
でも、…言葉をしゃべれない犬はただ泣いてすぐ忘れてガマンとも思わずガマンするだけですが、言葉をしゃべる犬は…感情だけで理性がほとんどない、それでいて気持ちは伝えられる…小さい子と同じ。
うわあああああああああああああああああああ。
ドッグフードの袋があるといつかはやられるのでしょうか。
犬のダイエット用クッキー、といってもクッキーは…なるほど、おから入りクッキーなら人間でもダイエットできますよね。
引っ越して、さてどこでおからが入手できるやら。
人と犬はラブラブですが、肝心の人の男女は…好きな男とライバルに太ったと言われたらいろいろと終わりです。
チョコタン、好きなだけ復讐していいですよ。

桜姫華伝
白夜、琥珀、疾風…死に様も描かれないってむごい。
暴れん坊天皇登場?そう言葉にして、あのOPを想像して、爆笑してしまいました。
「最後くらい自分のために戦え」といっても彼女の望みは…
誰も傷つけたくない。そうしたいのに。
命字を自ら破る…そして、それでも殺せない…
和解を申し出ることができる、…よくまあ冷静を取り戻せるものです。
朱里の心がそのような…裏切りつつ、最後の最後の忠誠だけは…つくづく部下に恵まれてますよ、この人は。
もう遅い、っておいこら…そこで反省してしまう、というのは地獄より悲惨ですね。
このカラスの描写は凄まじいですね。
ラスボス、かぐや姫…対抗できる存在ではない、という迫力がひしひしと伝わってきます。

まりもの花
全員まとめて、さすがにカッコいいです。
鉄柱振り回して頭に当たったら、間違いなく死にます。
本気出させて、で大人に変身…ええ、わかってましたとも。ギャグマンガだってことは。
膝がみぞおちに決まったら、もう体力とか関係ないですね。
そして、トップ同士のタイマン…さあどうなるやら。というかみんなそれで納得するでしょうか?

スターダスト☆ウィンク
もうわけがわからないです。
もめごとばかりで疲れて、でも全部自分のせいだとうすうすわかっているのに、自分のどこが悪いのかわからない…
「今の演技はどう見ても殺る気満々だよなあ」が爆笑でした。
棺に寝てみる、というのもそうそうはない経験ですからね。本番ではどんな寝心地だかわかりませんし。
キスシーンカット、それは白雪姫としては…まあ、それが定番になったのもディズニーからでしょうね。
「気持ちわりぃ」「隠しきるスキルなんてないんだから」…
彼女から見れば徹底的にどうすりゃいいんだ、でしょう。
「自分でもよくわかんないんだもん」…徹底的に、自分の気持ちがわからない…
ここで、悪魔の一言。ああ、なんだこんなことか…厄介な幾何学の問題の、一本の補助線のように全部がさっぱりとつながる。
快感ですらあります。
「2人とも好きで、どちらにもそばにいてほしい」
…ただ、それだけ。この作品全部、それだけだったんですよね。

アニマル横町
一位…僕であることそれ自体?
クマはそりゃ目に線入れないとまずいですよね。
クマも大変ですねいろいろと。
冬眠している間にプリンは本気で笑いました。

HIGH SCORE
居残り…宿題出してない?
「魂がくさるので」って、むちゃくちゃに思えますがすごくよくわかります。
薬の研究開発…なんか恐ろしいことになりそうです。
高校時代、かなりいい高校時代を送ったんですね。
「イウコトキカセール」のほうが薬としては凶悪ですよね。
変顔もすごすぎますよね。

ドキドキ導火線
冒頭からうまい。二人が並んでるところの印象がとても強いです。
すごくパワーを感じるタッチで、引きこまれますね。
「かわいすぎる、もう大好き」と、その表情がすごい気持ち伝えてきますね。
幼なじみはそれも知っている…こまったところ知られちゃってますね。
なんというか、女の子の「かわいい」という思いを伝えまくってますね。
そして、仕事をしていたら夜野くんが…ふたりきり。いいですね。
お礼を言うために待ってた、というのも図星されて、もうふたりともかわいいったら。
そして「送るね」って、女の子から見ればなにこの幸せ、って…混乱する思いをそのまま伝えてくれるのが、読んでいてすごく嬉しくなります。
「夜野くんの前ではこーゆー自分に」というの、男の子にとっては最悪に可愛いですよ。
「オレも飲んでいい」って間接キス…
で、ついクリームを手で触りそうになって我に返る、もうこっちが爆発しました。
で、倒れたと聞いて走ったら、二人で話したいから…なんかもう、脳が煮えすぎてて焦げついてきます。
爆発、というのはこういうこと、としか思えませんね…ベッドにダイブして抱きつくなんて。
ダメだ、ラブラブ甘すぎで、脳みそが蕩けていきます。
いっそのこと、ひたすらイチャイチャだけ、トラブルケンカ一切なしの続編を見たい…いや、見てしまったら正気でいられるか…でも見たい!

月はこの最強メンバーに大詩りえ先生の読みきり、またまた楽しみです…というか今発売してますね。すみません、引越しでどうにもこうにも。

目次へ

ホームへ

もえるごみへ