りぼん2011年4月号感想

他二誌とは違う、何度も見たことがあるだけに信頼できる文具中心の付録が嬉しいです。

この震災は、三誌にはどんな影響があるでしょう。
来月号以降普通に発売できるでしょうか?被災した、特に若手作家層や、写真家など表には出ませんが必要なスタッフはいないでしょうか?

ひよ恋(雪丸もえ)HANZO(岡野小夏)HIGH SCORE(津山ちなみ)ボクは狼。(優木なち)CRASH!(藤原ゆか)絶叫学級(いしかわえみ)スターダスト☆ウィンク(春田なな)まりもの花(香純裕子/秋元康)アニマル横町(前川涼)ちびまるこちゃん(さくらももこ)桜姫華伝(種村有菜)プリティーリズム(朝吹まり)流れ星レンズ(村田真優)MOMO(酒井まゆ)夢色パティシエール(松本夏美)次号予告

ひよ恋
これはJRと京成どちらがモデルでしょう。
対称性の高いコマ割ですね。
駆け落ち、というのも過激な言葉です。
強引に迷子扱いされる、というのも悲惨と言うかなんと言うか…でも人間、一度思いこんだら動きません。僕も思いこみでこれに近いことをしたことがありますよ。
こうなったらもう、大声出すしかないでしょうね。
それで見捨てようとして、やはり戻って…
結心の台詞、客観的に見れば完全に過去の女性に対する言葉なんですよね。
結心の第二ボタン…いつもポケットに入れているほどの宝物。
握られた手…大変でしたね。ストレスが。

HANZO
冒頭からキラキラした世界でいいですね。
見ている分には楽しい母親です。
あ、ゲームキャラに溺れてるんですか。何かと思いました。
史実の服部…調べないほうがいいです。多分。
つくづくなんで背中に刀を背負うんでしょう、抜けないのに。
それでなにこの美女…なんか体型の色気がすごすぎるんですが。
車道を強引に渡るのは、車をよけられる自信があってもよけられた車の運転者の心理に負荷をかけるのでやめましょう。
いきなり転校生、というのもお約束ですが…
「ふまれたい」というのも正直ですね。
ずれた行動とかも見ている分には面白いですね。どのあたりでクラスメートも、彼女には関わらないほうがよさそうだと思うでしょう…?
服部半蔵、というと大喜び…でもゲームの服部半蔵と史実の、それも大と小で違います。
まあ日本でなら、苗字が服部というだけで忍者扱いされるのは、とある地域以外ではどうしようもないことですが。
本当に本人の子孫だとは…なんというかすごいことに。
で、当代がこれは、それはもうフィリオネル王子の実物を見た…
本当に忍者姿に着替える、というのも華やかですね。でもそれで幻滅しない、現実にびびらないのも相等妄想度が深いですよ。
風魔まで健在でしたか…
いきなり鎖で縛るというのも過激です。
さらに男女転換まで、なんでもありですね。
「知らなくていい」というのもとことんゲームのノリですな。
で、この調子でどんな連載に…?
いや、小さい子供には最高に楽しい、ということはとてもよくわかります。

HIGH SCORE
少女漫画のヒーロー…今はかなり違うものになってますよ。
今、典型的な少女漫画って一体何でしょう。
というか、今は「りぼん」「なかよし」「ちゃお」の作品は「少女漫画」とは認められていません。漫画賞では幼年向け作品とかのカテゴリーで、別です。少女漫画評論に「りぼん」連載作品が入ったのは昔のこと、セラムン以降の少女漫画は評論の対象では一切ありません。
今の少年漫画ってそんな筋肉だらけでしょうか?まあ一歩やケンイチはそうですけど、ワンピとか…
「女の子は自分の周囲が世界の全てなんだよ」…あの、「りぼん」でも桜姫とか夢ちゃんとか世界を守りまくってる女の子も多数いますけど。
こういう、男女の真面目な少女漫画少年漫画比較論議は楽しいです。
自分の嫁を守るのは簡単じゃないですよ。
顔が全て、さすが第一線のプロ。少年漫画でも…基本的に主人公は美形ですが、かなりずれているのも結構いますね。ルフィは美形でしょうか?
「オヤ女☆」一体どこに行くんでしょう…
これでもファンが着いてイクトしたらいろいろ怖いです。
容赦のない突っ込みも見ていて楽しいですね。

ボクは狼。
男女合同水泳…たしかにありえません。
服を着たまま泳ぐ授業もあるべきだと思いますよ。余計きついし、色気も水着より過激になりますけど。
すきとか恋とか以前に、直接繁殖があったりして。
いろいろな裸の妄想も楽しそうです。
胸の大きい子、こうしてみると、男の子の圧倒的な色気に比べて女の子の色気はそれほどでもないですね。
全身タイツで、まさかドラゴンボールの孫悟空みたいなことを言うとは思いませんでした。
堂々と「キミのオパイとてもおっきデスネ」といえるのは何かとうらやましいというか。
本能のままでいいじゃないですか。少なくとも無理やり知らないことにするより自然です。
「あのメスのほうがムネおきい」というのは裏がないのか、それともりなちゃんを見て欲しくないから?
犬掻きで速い、というのもそれはそれですごいですね。
何で怒っているのかわからない、というのもまあ当然ですよね。
人を乗せて泳げるって余裕ありますね。というか彼の「生息域」にはダム湖みたいなのもあったんでしょうか…
オモチやく、というのもいい言葉です。
超低レベルな争い、という編集あおりがそのままで楽しいです。

CRASH!
なんかわけのわからないことに。カズくんも災難ですね。
「ないと言えばうそになる」って、正直ですね。
なんて言えばいいか、そりゃどうにもなりません。
胸が痛い、って結構ユイちゃんもカズくんに…?
「メンバーが欠けるのはもうイヤ」って、ある意味イヤミですよね。
「今キゲン悪いんだ」と、彼が言ってもかわいいだけなのが悲しいです。
全員の無駄なハイスペックは見ていて楽しいです。
「キミが一番くだらない」って、なんというか色気ありすぎ。
で、この応援…そりゃ応えなきゃ男じゃないですよ。
ほんとに二人ともなんてまっすぐで…
「こっちをまっすぐみてくれるから」という怜くんの言葉も素敵でした。ユイちゃんという人間を認める言葉でもあり、花ちゃんの魅力でもあり…
最後の秘策、これは確かに強烈ですね。
見ている分には楽しいです。
さて次はどんな馬鹿をやってくれるか…思い切りやってください。

絶叫学級
兄弟姉妹というのも大変です。直接的な競争者ですからね。
理想の人間…正しい理想を描けるほどの知性は人間にはないですね。
いっそこう祈ってみましょうか、「どうか、本当にかなっても大丈夫な願いをできる叡智と、質のいい欲望を与えてください」…それが本当にかなったらこれまた悲惨なことになりそうですが。
いきなり別人、それも…さてどんなことになるやら。
両親まで優しくなる、ある意味全能ですね。
反省したのはいいですが悲惨になるのがこの作品。
さてどんなふうに…あ、こういうオチですか。
理想の妹、が欲しい男…頭を抱えるほかありません。
僕は他人に順応するのは面倒なので、自分自身をあらゆる人の理想に変えて欲しいです。それで今の自分が失われても、それは死ぬと同じなのでもう苦しみは…まあ死後のことは知りませんが。

スターダスト☆ウィンク
なんか見てはならないものを見たような気がしました。本閉じたくなりましたよ。
なんですかこれ。
デジャブで落ち着く、笑うほかありません。
人の気持ちがわからないと言うのも不便ですね。狼に育てられた大神くんなら、性的興奮なら見れば分かるでしょうに。
で、なにこの写真…「他にいいのなかったし」というのも残酷ですね。
否定するのも疲れる、って色々お疲れ様ですねむしろ。
はがさなきゃ、と思ったら手遅れ、というのがマヌケで楽しいです。
興味ない、といわれた時点でいろいろばれてますね。
癒されるというのはある意味男扱いされてないんですが…
六時に家、それは笑うほかありません。
曲がった拍子に膝枕…シートベルトしてます?
混乱している杏菜ちゃん、「真白くんのせいでフラれたじゃん」と流す日向、いい対照ですね。
かわいいこがいっぱい…犬猫?
さてどんなデートになるやら。

まりもの花
今回はどんなギャグが…
大人の喧嘩というのは近代法の下では矛盾した言葉です。存在自体許されません。
それはどう見ても木刀ではないのですが。突っこむこと自体を楽しみましょう。
「サブキャラはサブキャラらしく」…
機械を使うというのも豪快ですね。誰一人警察を呼ぶという発想がないのがすごい。
昔の話も派手ですね。というか大人の喧嘩なら、完全に息の根を止めるか、二度と絶対逆らえないトラウマ負わせるかしないとこうなりますねそりゃ。
花とともに…
オチのばかばかしさがすごいです。

アニマル横町
なんとか条例…危険な話を。「りぼん」まで発禁にならないか心配です。
突っこんだら折れてる、鉄板入り…ため息。
もぐりの医者、ってそれはやばいですよいろいろと。
「言うなよ」といいながら目が「言え」なのも苦笑。
鏡で自分の突っ込む姿を見る…それはそれですごい。
両手とも折ったらかなり生活の質下がりますよ?僕は片手片足折ってもかろうじて一人暮らしできますが、両手か両足を折ったらかなり困難になります。

ちびまるこちゃん
ピラミッドと言うのも結構興味引かれますね。
僕の小さい頃も、すごく古典的な絵本を夢中で読んでました。
ツタンカーメンの呪いとかも子供は好きですよね。
聞こえてたら呪われる、で卑怯が出るのも彼ららしいですね。
王様だとも知らなかった、というのは苦笑するほかありません。
卑怯で素直、というのも面白いですね。
本を直接返すのはやめてください。ちゃんと手続き通してください。
三角形…かなり違う気がするんですが。ピラミッドの各辺は直角二等辺三角形ですよ…
いきなりテレビを見るのもすごい世界です。
で、問題が…さっきのテレビのおじいさん…
呪いというのは一時にするとなんにでもかかりますからね…
今はツタンカーメンの呪いもすぐ調べて反証できれるのですから便利な世の中です。

桜姫華伝
この時代、こういう扇ってありましたっけ?単に木の薄板を重ねて一端を留めただけでは?
男が浮気する理由は、単純に生殖コストが安いからです。
動物としてみたヒトのメスは授乳をさっぴいても妊娠出産産後で丸一年は実質無能力になり、生涯に出産できる数も十か二十ですが、オスは短ければ数分で済み、16から46まで365日と考えれば、種付け妊娠率考えに入れても理論的には何千にもなりますから。
藤紫さま、優しすぎます…
話し合い…はは、無理ですね。
男同士の会話は楽しいです。
「血桜研いでんじゃね?」…ありそうですが、彼も人事と思って…
「傷つくか戦うかは私が決めること」、その強さは確かにいいですね。
命字を…何を考えているのか。「もらいたい」というのもよくですけどね。
欲がない、というのは確かに理想とされますが、それはそれで怖いですね。痛覚を持たない子が長生きできないように、この世界に生きるのには適していない…
逆に誰かを、国を守りたいもない。
おもしろい、という感情はあるようですが…
生きるだけでも一生懸命でなければならない、という状態になれば、彼にもわかるでしょうか?
やっぱり青葉が好き…それは伝わりますが。
で、この告白、絶対嘘ですね。さてどんな裏があるのか。
というか…ひたすらバトルしてたときと今、どっちが楽しいか…幅の広い作品です。

プリティーリズム
楽しくなってきましたね。
元々、りずむちゃんは実力負けには慣れてますしね。
いきなり覚醒したのは驚きました。
もうひたすら力で押し切るって感じですね。
こちらが実力だった、というのも…相手がよかったからこそ覚醒できた?
ペンギン先生まで雰囲気が変わっているのは面白いです。
倒れて、それでどうなるやら…

流れ星レンズ
三日も好きな子を見ていない…中二のときの僕には耐えがたいことでしょうね。後から思えば同じ学校にいるだけでどれだけ幸せか。
いきなり声かけてくるのはびっくりしましたね。
このアップはかなり強烈ですよ。
名残惜しそうだから、って分かってくれた、これ以上なく嬉しいでしょうね。
「あたし通だね」という笑顔、これで落ちない男子はいないですよ。
この輝いている星たち、統牙くんから見てでは?
一緒に宿題をやる、というのも、僕はそういえば同年代の子供とは一度もありませんでしたね。
まず髪の話をするのがいいです。
好きな人の事を初めて聞いた、この反応がすごすぎます。それこそ人殺したんだとか引っ越すのとか実は男だったのとか、そのレベルの反応では?
ゆっこたんが泣き出すのがある意味すごいです。友達のためにそこまでできるなんて、もう一生の宝ですよ!宝くじ十億円なんてめじゃない!
告白しようとして、荷物を落とした校長を手伝う、それを見られていて…
テープを破っての素直な告白もすごいですね。
この二人のバカップルぶりは見ていてすごい。
それにしてもなんて感性でしょうね。これほど圧倒的に、あの年代の思いのめちゃくちゃな激しさを叩きつけられるなんて。ロックしすぎてますよ。

MOMO
あれもこれも全部神様のせい、というか弁神論(神様がいるし善だと論証する学問)では神は、全ての責任を免れてもいるんですよね。
少なくともカール・バルトの神は確か完全に万能です。
基本的に放置、やや理神論に近い立場ですね。
大魔王が玩具、というのもひどい話ですね。
神という存在の孤独…それも、カール・バルトの神なら孤独を感じる必要はない、完全に自足してますから。
隕石が落ちてみんな死ぬ…ため息が出ます。いまこの文明もそうなってもおかしくない、ということはこの大地震を思うとかなりリアルです。
存続に値する星がない…どんな価値観に?
ピコの存在はかなり惨めでは。
「この星を見捨てようとした」…確かに誰を責める資格もないですね。
人間になって夢といる…それを選ぶのですか?
ちゃんと交渉できるのは強さですね。
「夢さんが大魔王になる」…
さらにナナギとピコ…叶歌くんの病気…恐ろしい誘惑です。
常人では見られないものも見られる、実質永遠の生命…ただし、膨大な生命を奪う…でも生命を奪うのはモモちゃんも…
この、夫婦と乳母車とモモちゃん…あまりに残酷な夢です。
で、どうする?と思ったら、叫んで全部欲しがる、こういうのって実結ちゃんの影響ですね。彼女の底なしの生命力みたいです。
宇宙一のお人よし…
そしてモモちゃんの身に、何が?

夢色パティシエール
かなり意外な展開です。
小学館漫画賞…他社に評価されるというのは本物ということですよ。
どうだろう、と息を呑んでいる、頑張っている、そして精霊にはげまされているのは他のみんなも同じ、ですよね。
いちごちゃんの作品が全否定される、というのは初めてでは?
ここからの強引な展開は信じられませんでした。味も説得も頑張りも、何も通じないとは。
学校全体の灯が消えてしまったようになる、どれほど彼らにとって精霊が大きい存在だったか。
というかほとんど全員が精霊もちだったんですね。
お供えというのも人が常にやることですが…
せっかくですから、四人だけでなく大会で戦ったりした他のみんなにも協力して欲しいですね。

新連載のかわりに終わったように見えた作品の両思いライフ編、というのはうまい発想です。

読みきりも元気そうで楽しみです!

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