りぼん2010年8月号感想

表紙でも控えめに見えるって…つくづく…
付録はこういう豪華さもアリですね。ノートの紙がしっかりしているのが嬉しいです。この重量感は説得力ありますよ。

今のメンバーが育ってきた年月を思うと、なんだか胸が熱くなりますね。
丁寧に、たくさんの増刊とその単行本、本誌読みきりを割いて育ててきた花々…いい結果に結びついてくれるといいのですが。
さらに、今月号でも若手の読みきりがしっかりあって、その牧野先生が来年には素敵な本誌連載を…夢みてしまいます。

ポケメン!(黒崎みのり)HIGH SCORE(津山ちなみ)スターダスト☆ウィンク(春田なな)CRASH!(藤原ゆか)ひよ恋(雪丸もえ)アニマル横町(前川涼)きらふわKISS(牧野あおい)プリティーリズム(朝吹まり)桜姫華伝(種村有菜)姫ちゃんのリボン カラフル(込由野しほ/水沢めぐみ)絶叫学級(いしかわえみ)夢色パティシエール(松本夏美)MOMO(酒井まゆ)ブルーフレンド(えばんふみ)キルミンずう(はんざわかおり)次号予告

ポケメン!
本格本誌連載まで行くと、どうしても絵のとんがったところがとれて、下流の石みたいに丸くなってくるのはどうしようもないようですね。
でも全般に華やかで見やすくて、すごく読みやすいです。
しっかりしすぎてる子はちょっと心配でもありますが…見た感じも大人っぽいです。
棚に…ちびっこい男の子たち?この発想はないわ、と一瞬思いますが楽しいです。
それにしてもかわいい!
いきなりキスされたのもびっくりします。男女逆だったらと想像してしまうのは悲しいものですが…
この財布、僕が持っているのと同じ構造です。
いきなり財布の中身を使い込まれるというのは吹っ飛びますね…
三人ともそれぞれタイプが違うというか、別々の魅力、どころじゃないですね。
お説教好きというのも…抑圧されてますね。
魔法が使えるのか、という期待も読み返すとしっとりします。
みっちりお説教して、どんな協定になったのやら…
ランドセルにこの落書き…子供らしいというか。
いきなり閉じ込められる…比較されること事態が…でも、だったら教師はどうすればいいというのでしょうね。人間に何ができるんでしょう?
科学準備室なら、爆発物を作れますけど…自分は吸わないようにして外に煙だけ出すのもできますし。
子供じゃない…いや、自分を制御できるだけでも充分子供じゃないですよ。
「ムリに笑って気持ち悪っ」…そういえてしまうのがまた子供の強みですよね…そういう作品か、とわかったらすごく嬉しい気持ちになりました。
女性にキスすれば大きい姿になれる…これまたうまい設定ですね。
「女性の涙を止めるには」…外見どおりのホストぶりですね。
すごく設定がうまくて面白くなりそうです。

HIGH SCORE
ブリーフって洗濯しても汚れるんじゃ…
なんというかこの担当との会話は楽しいです。
モコとのラブストーリー、それは悲鳴ですよね。
家族がすごい…
どこまで暴走するんでしょう、オヤ女は。

スターダスト☆ウィンク
女イラネ、という声が聞こえてきそうな扉です。というかこの扉のあおり、腐女子向けの故意犯ですか?
断れない…どうしようもないですね。
で、どこに暴走するんでしょう。本気で一度描いてみたいのでは、そういうベッタベタなドラマチック話。
はい当然、BGM…「哀しみのコルドバ」。うわやっぱりこのプロローグ神ですよ…そしてエル・アモール…ちなみに僕のPCとビデオデッキには初演(峰)版がありますw
というか今の「りぼん」読者には、再演版ですら産まれる前かも!時の流れはむごい…
ここまでの話を熱弁できる神経がすごい。
ちらほら聞こえてくる単語だけで状況を推測できる友だちもまたすごい。客観的に見たらどこから突っこんでいいかわからない…
携帯電話のカメラから、というのもうまい入り方かも。
振り向いた瞬間の写真、これすごいいいですね。
確かに意味不明な行動…「私の髪の長いところが」にはもう、これからどうなるか心配になりました。
「絶対生き別れの双子だって話はいわないこと」…うまい。大笑いするしかありません。
でも、言った相手が悪かったとしか…これほどあっさり言ってしまうとは。友だちがいのない子ですw
というか結果全部予想した上で?

CRASH!
ますます面白くなってきました。
パパラッチ、何してるんですかこんな空前のスクープを!
唇切らなかったでしょうか?それも心配です。
ファーストキスを気にするのが可愛い。
チワワ状態というのも可愛いです。
イヤじゃなかった、でパニくるのも見ていて楽しいです。でも怜くんだったら落ち着いてられなかったと思いますよ…ある意味男としてみてないからじゃ?
男の子たちの大騒ぎも、これが一番人気あるんだろうな、と見ていて楽しいです。
外で冷静に「あとで一彦に助言しておこう」という怜がなんかすごい。
トークでの爆弾はすごいですね。
桐のやつ…あくまで暴走してますね。
やっと相手の思いやりが心にしみてくる…いいですね、こういうの。
さらに家の前まで来てくれる、というのが、もうスクープされる気まんまんじゃないかって気がしますよ。
いきなり告白とは、結構彼押せ押せですよね。
さあどう答えるんでしょう…答えたくても心が定まってませんが。

ひよ恋
クラス替えって残酷ですよね。ただいじめられている子には唯一の救いになるかもしれません。強い片思いに悩まされている子にとっても…
いきなり新キャラですか。この子も背が小さくて内気で…似た属性?
でもひよりちゃんにだけは暴力的…というかすごい陰湿。
何の理由もなくわき腹えぐってやりたくなります。
昔いろいろあった、それすら信頼できない…
そしてゆーしんの隣の子がこの美人、これじゃたまったもんじゃないですね。

アニマル横町
なにこの連想…この暑いのに相撲なんてしたら死にますよ。
いつの間に土俵を…
エドモンド本田というのも懐かしい名前です。最近の子が知っているか不安ですが。
子供はこいうのは楽しいんじゃ?
結局ちゃんこ鍋も食べるんですね。
まあ何も考えずに楽しそうです。

きらふわKISS
ずいぶん頑張ってますね。
成績を上げるためには、塾より親がしっかりと教えたほうがいいのでは?というか教科書丸写しさせれば、特に文系はそれだけでかなり変わります。
理系はむしろ教科書で学ぶより映像で学ぶほうがいいことが多いのですが…人体解剖の完全な映像作品などがあればいいんですけどね。
いきなり笑われて泣き出してしまう、精神年齢も…でも実際、塾で勉強するには精神年齢の壁が大きかったです。僕も中三のとき、最初は低いクラスでみんなに足を引っ張られていたのですが、上のクラスに運良く上がってからやっと「邪魔されずに勉強できる」という天国のような状況になって志望校にも合格できたものです。
家のウサギにそっくり…確かに。
みんなに馴染ませるために髪引っ張ったり、そこまでできるものやら…
確かに何もかもすごい。
みんなもキレイになるために毎日毎日いろいろ努力をしている、というのはうなずかされます。
努力…なんて魅力的な言葉でしょう。まあ日本は努力という言葉と心中しそうな感じもしますが。
あっさりと八十点、勉強というのは努力がすぐ実を結ぶからいいんですよね。
「恋!?うちのアコに限ってそんな」…娘?
肌が白い、で倒れて鼻血まで出すというのはすごい…
それでからかうのも、こっちのほうが中身は小学生男子です。
うわあ、「大声で三都くんのこと好きなんだから」…女の子ってすごい。
それでみんなも…いい子達ですね。
ふわふわ…キスしてそれまでふわふわって…
いやーいろいろな意味でたまりません。
さて本格連載はどんな作品になるでしょう…楽しみです。

プリティーリズム
さて本格的にスタート!どんな日々が始まるやら。
ブロンズ・シルバー・ゴールド…星矢としか思えないのは僕だけでしょうか。というか今の読者や作家にはわからないかも…
変な先生…でもまあ滑りを見なければ。少女漫画にしてはかなり大胆なキャラデザですよ?
責任を持って居残りを見てくれる、というのも結構いい先生ですね。ひとつ間違えばひいきですが。
プリンの取り合いというのも見ていて楽しい、というか他の生徒から見ればうらやま憎いでしょうね。
みんなが笑顔になる…それと現実とのギャップ、彼女が現実を直視したのはこれが始めてかも。
でも泣く子供のために、「笑顔」のためという初心だけは忘れない…
技術より才能が先に出てしまっている…逆に努力で技術を身につけているほかの人々にとっては、どうしようもなく憎い存在でしょうね。
そういう光を描くのに、朝吹先生にかなう作家はいません。
ってかなり豪快な落ち方でしょう…それを受け止めてよく腕が折れなかったものです。

桜姫華伝
槐が気の毒になってきました。あれだけ部下を大事にしているのに裏切られてばかりで。
誰か一人ぐらい、無条件に、何の打算もなく恋愛でもなく、ただ忠誠をささげる人がいてもいい気がしますよ。
小さくなること、それ自体は能力といえるでしょうか…
命が惜しい、とかじゃなく…自分で自分を制御できない、自分自身を全く信じられない…最悪の状態ですね。
いきなり脱ぐのにもびっくりしました。
彼女が生の意味を知っている、だから…でも、忠誠の誓いを、命を救ってくれた恩を、こんな形で…
二人のいちゃつきになれてる、なれてない、というのは苦笑しました。
それにしても…忠義が軽すぎます。どうしても納得できない…僕なら自決します。

姫ちゃんのリボンカラフル
どうも裏目に出ますね。
止められてドキっとしたところで、でも彼女はどうしても彼の言葉を信じてくれない…というか、「どちらであっても大丈夫なように保険をかけておく」と…そんなことを考えてしまう僕は根っから性格が悪いようです。
こっちが「日比野さんとイチャイチャ」といいだしたらただの痴話喧嘩です。
そしてDVで終わる…この二人が結婚したら生傷が絶えない夫婦になりそうなのも心配です。
こうに決まってる、と決め付けてしまうのも、進化心理学的には正しいことだったのでしょうか。
食いしん坊な女の子に引かない、というのも優しいというか…
タイヤキ屋で水を用意しているというのも面白いですね。この水はどこからどう来たのでしょう。
兄…なんかすごい裏がありそうですけど。
自慢、そんな見方があるとは。想像もつかない考え方にびっくりしているのがすごく伝わってきます。
これほどまっすぐに信用されて…それを裏切るのは辛いとかじゃないですね。
家に結界の魔法…さて、どうなるのやら。もしかしたら大地くん…
魔法の国からの援軍、というわけにはいかないのでしょうか?

絶叫学級
時間が戻るというのも怖いですね。
帰れるところがあった、今回は…珍しくハッピーエンドでしたが…

夢色パティシエール
今が一番辛い時期…どこまでこの真摯な修行を続けるのでしょう。
というかむしろ、いつまでこれが続くのかと胸が痛くなります。
一つ一つの仕事をしっかりこなすこと…というか研修なしで最初から?それは無茶です。
なぜラッピングができなければ厨房に入れないのでしょう?確かにこの仕事をするには必須の技術の一つですが…
みんなは実力をつけているのに…今何をすべきか教えてくれる人がいない、というのもきついですね。
さらにみんなこうして、夜遅くまで特訓している…それが当たり前の世界ですか。
ヤケ食いした店でいい技術を見て、それで自分も練習して、やはり…ため息が出ます。少しずつ前向きで熱心な姿勢になっているのに…
でもほんの一歩だけ前進できた、それは評価された…信頼できる人々のようではあります。
ぎりぎりですよね。単なるサディズムを満たす厳しさ、無目的な伝統としての厳しさ、そして成長させるための厳しさ…どうすればそれを間違えずにいられるのでしょうか?

MOMO
誕生日というのもうらやましい話です。
叶歌くんのことを思えばとにかく離れるしかない…昔の回想が痛いです。
彼には悲しいことは言えない、だから…心を閉ざすしかない…
安定した仕事、定年まで勤務…今はそれも難しいですよね。
手にチョコが、手をつなぐ、とかこういうイチャイチャも楽しいです。
手はつないでるけど体の距離は離している…ドキドキしますね。
普通の幸せ…自分の立場を分かってしまっていることほど悲しいこともないですね。
そして誰を恨むこともできない…自分を責めていないのがまだましなのか、もっと悲しいのか。
モモちゃんのプレゼントは本当に素敵でした。
それがポイントになる…人を喜ばせる喜びも、どんなにおいしい食物よりも…
叶歌くんは母親の気持ちを分かっているのでしょうか?母親に、子供に選択権を与えるようにと言ってもそれほど不可能なことはありませんか。
こんな時に父親が…どんなことになるのやら。最悪の裏切りにならなければいいのですが…

ブルーフレンド
いきなり「僕じゃダメかな」ってものすごいことに…。
なんというかあまりにも残酷な空気です。
どうにもならない違和感、そして友達という言葉にすら違和感を感じてしまう…
人を大切にする方法も知らない…どうしようもない、「グイン・サーガ」のリギアを思い出しますね。大切な人の欠陥はわかってる。このままでは大切な人も、多くの人が不幸になることも。でもそれをどうすることもできない…事実上何もしない。
それほど彼女が悲しい存在なら、いっそ殺してやるという救いすらあるのでは?
「疲れる」…それも本音でしょうが、彼女にとっては…ボーダーライン?
もっと苦しめる、ってなぜそれほどの悪意が…
なぜこれほど、世界に呪われているのか。彼女自身の魂が彼女自身、そして全てをさいなむのか…どこかに悪魔がいるならその心臓にナイフを突き立て、頭をスラッグで吹き飛ばしてやりたい。
でもそうじゃない…そしてとことんどうしようもない…

キルミンずぅ
のんびりしてほっとします。
マニュアル、ですか…人間の言葉ならいいんですが。
猫と遊ぶのにはまってる、ってそりゃ楽しいですよ。
さらに次の変身ですか…本当に動物そのものに。
というか動物に変身する、って、人間の思考力を保てるのかとか、動物と人間の感覚入力の違いにパニックにならないかとか…結構そこをしっかり描いていたのが「折れた魔剣」という本です。
戻れない、というのもびっくりしますね。
で…マニュアル読んだら本当に戻れない、っておいおい。
どうなるんでしょう。
やっぱりマニュアルは大切ですね。

来月号からの新連載、フレッシュで楽しそうです。前の読みきりもよかったですし。
秋元先生は「なかよし」では「あずきちゃん」など結構お世話になりましたっけ。お懐かしいというかなんというか。

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