りぼん2010年12月号感想

これもまた豪華な付録ですね。とにかく感触がいいというのは強いアピールポイントです。人間赤ん坊の時から感触が最初の感覚ですからね。

次々と新人作家を試していくのはやはりいい方針だと思います。ここ十年あまり報われていないのが頭痛いのですが…あまりにも主要メンバーが強すぎる…
でも、新人を出さない「なかよし」がヒット作を出しているかといえばそうではないので、より多くの作家にチャンスがあり、毎号違いがあって楽しい雑誌のほうが絶対いいですよ。

裏表紙がヤマトだったおかげで、レジに持っていくまで恥ずかしくありませんでした。ありがたいことです。というか何これ…以下悪口雑言ゆえ略。

ひよ恋(雪丸もえ)REC(牧野あおい)スターダスト☆ウィンク(春田なな)まりもの花(香純裕子/秋元康)CRASH!(藤原ゆか)アニマル横町(前川涼)絶叫学級(いしかわえみ)桜姫華伝(種村有菜)HIGH SCORE(津山ちなみ)ポケメン!(黒崎みのり)夢色パティシエール(松本夏美)ゲキ恋ロマンティック(柚木ウタノ)MOMO(酒井まゆ)プリティーリズム(朝吹まり)姫ちゃんのリボン カラフル(込由野しほ/水沢めぐみ)次号予告

ひよ恋
この小冊子は印刷製本業者の職人芸に脱帽。よくまあこんな紙をこんな軽く切れるミシン目…
まあそりゃぶつけますよね。
あんなことやこんなこと…といっても腕にしがみつくのは拒否しないんですね。
コウくんも風船…この中の人、単にマニュアルで身長だけで見てる?
欲がない、って、まあ欲をオープンにしているのは見ていて気持ちいいですが。
絶叫系が多い、というのもある意味人を選んじゃってますね。僕は遊園地自体いかないのである意味どうでもいいです。というかディズニーランドは絶叫じゃないのになぜあんな人が入るんでしょう…絶叫は絶対必要じゃないんですね。
メリーゴーランドに乗りたがってるのはわかりやすいですね。
運命の王子さまに、って本当にそのジンクスは広まりそうですね。
抱き上げられるのはドキドキするというかなんと言うか…いや二人乗り?
コウくんも乗せて…たまったもんじゃないですね。まあナイフ抜かなかったのはえらい。
娘を溺愛する父親、というのも爆笑です。
女の子の笑顔って見ていてたまらないですね。すごく魅力的です。
妄想の邪魔、ってどんな妄想をしているのやら。
罪悪感…精神分析をナイフとして使うと危険なのでやめましょう。
ひよりん付きの席、というのも贅沢と言うかなんと言うか。
ばたばたするのは、楽しいようでなんか緊迫感ありますね。
おわり、といいきるのもさすがにきっぱりしてますね。
なんというか…さりげなく変わりかけているのか、それとも…

REC−君が泣いた日−
生まれてから一度も?乳児期は?
冒頭のややこしさ、視点の動きが面白いです。
感情的に何もなくても書けることはあるのでは?監督がどのような意図でどんなカメラワークをしているとか、またその衣類風俗を評価するとか…
かわいそう、という感情は結構根源的です。目の前で見も知らぬ他人が転んだとき、瞬間的に衝撃と痛みを感じました…多分ミラーニューロン。
人の痛みがわからない、というのは普段邪悪なことをするのでしょうか?動物虐待とか?そちら側だったら確かに危険ですけど。
猫…このエピソード、今の僕ならその偽善は見えます。でも…
ネットがあれば邪悪な子供は…でもネットがない時代も、邪悪は常にありました。いつだって、ほぼ一定の比率で。技術は関係ないですよ。
映像が優しい…
人間が嫌い、という感情はあるんですね。たとえば原爆資料館とかアウシュビッツ記念館とかで怒りを感じる感性は…普通じゃないですか。
「君みたいな人に撮ってほしかった」というのもすごいほめ言葉ですね。
嫌いなものは撮らない、でも…死の影を感じさせる強烈な緊迫感。
さすがにものすごい力が伝わってきます。大いに期待できそうです…ただし、雑誌をあまり暗くしないようにしてほしい、とは注文しておきます。

スターダスト☆ウィンク
なんというかこのピンクと可愛い服が死ぬほど似合わない子っているんですね。
誕生日に?女の子はそれぞれ大変ですね。要するに進化心理学的には、より多くの食料を獲得し子供を育てる意志と能力があるオスを選んできたメスが生存してきた…といったらとても嫌われそうです。
一眼レフ、確かに基本ですね。
サプライズ…なんか楽しそうですね。
怒らせるか悲しませるか、って反省するのはいいんですけど…肝心なことだけは…
肝心なことだけは無視してひたすら努力しているのって見ていて泣きたくなります。
バイトの面接、確かに四月二九日はいいチャンスです。
そして…見事にやられましたね、サプライズ返し。
クッキーを口で割って二枚にするの、カッコいいですけどある意味間接キスじゃ…
そして突然の決別宣言。まあ…ねえ。報われぬ愛に疲れたんだ…俺の知ったことじゃない。
さようならは〜別れの〜言葉と〜知るだけに〜さようならは〜悲しい〜言葉と〜知るだけに〜さようならは〜言わずに〜別れたい〜全てが終わりただ一人〜振り向きもせず〜旅にたつ〜さようなら〜さよなら〜さよならは夕映えの中で〜(作曲:寺田瀧雄、作詞:植田紳爾)
さて、こっち側はええタラがあったんだわ、と「明日になれば」を歌う力はあるでしょうかね。
ああ麻実レット・一路スカーレットで宝塚ベースの完全版ミュージカル映画やってくれないでしょうかね…いや「エリザベート」も。

まりもの花
最終的に米軍と戦争することになったら面白いんですが。
着飾ってみたら可愛い、というのも…結構強烈ですね。
弱い者いじめはみっともない、という単純な倫理がない不良というのは最低通り越してます。
かかと落しとはサービスですね。でも実際にはハイリスクすぎますけど…蹴りはへそより下は厳禁。
児童相談所というのも少年院とか刑務所とかに比べて言葉の印象が情けないというか。
そんな尖ったもの刺したら、とカッコつけて…そりゃ痛い。というか破傷風危険。
人数そろえて攻めてきたなら、警察に電話するという選択肢がなぜないんでしょう。
ナイフは全然ナイフに見えません、ごめんなさい。ヤングジャンプ編集部には資料あるでしょうから借りてきては?といっても最近のYJで、センスのあるナイフやちゃんと実在ブランドを描いたのを見た覚えもないんですけどね。
タイマンが避けられない、というのもどういうことやら。
それにしても…なんなんでしょうこの地域は。無法地帯?
警察とかはなにやってるんでしょうね。まあ…確かに子供の暴力団を容認することで秩序を保つという手もないわけじゃないんですけど。

CRASH!
見てわからないんでしょうかね、誰だか。
花ちゃんのスタイルは凄まじいまでです。
桐くん、ついに決意しましたか。さらにその決意を読まれて…ここは大笑いでした。
さらにユイちゃんも覚悟を決めるとは…わくわくします。
順平とまりかちゃんのカップルも可愛いことになってますね。
「行かなかったイミをユイちゃんもわかってるはず」…すごい信頼。本当に好きなんですね。
皆で楽しく、ってこの二人だとこうなるのはわかってたんじゃ…花ちゃん、わざと?
「妹に何か用か?」…カッコいいですが傷つく言葉ですね。
花ちゃんが好きなのは…誰なんでしょう。ドキドキしますね。
うわあ、怜くんに告白しそうになった!ここは読者サービスにもほどがあります。
そしてついにストレートに「花!オレと来い!」うわああああああああかあっこいい!
怜もここでは派手に決めてます。
そして好きな人の後押しをしながらの告白、これもすごくストレートでパワーあります。

アニマル横町
ウノは僕はわからないです。
トイレの、これまさか使用済みじゃないですよね。
で、これが矢文!
去年の年賀葉書、というのも鬼ですね。
というか僕もそろそろ年賀状書かないと…
なんかいろいろ大変ですね。
パンダ年なんてあったら面白いんですが。そういえば漢王朝は亀を史記列伝に入れるぐらい(マジ)亀を重視するのになぜ亀が十二支に入ってないのやら。漢より更に前なのでしょうか?

絶叫学級
泣きわめく子供というのは昔から困り者だったようですね、「泣く子と地頭には勝てぬ」ということわざもあることですし。
金賞をとっても…胸が痛くなります。それだけ母親も余裕がないんでしょうけど。
主役になりたい…人間の最も根源的な感情。それをまったく見ることができない母親…本当にギリギリなんですね、働いているようですし…
体が入れ替わる、というのもうまい。その手がありましたか。
オモチャと間違えて包丁で…これは怖いです。
小三とはいえ、圧倒的な体格に幼児の精神…
母親もやっと姉の心理に気づきましたか。
口に布を詰める、というのはどこで学んだのやら。幼児の残虐性をこれほど徹底的にやられるとむしろすっきりします。ああ、幼児が残虐なのは当然ですのであしからず。
この状況で戻ると言うのもある意味地獄ですね…死んでたほうがよかったかも。
というか最後の、明白に虐待されている兄弟が一番怖いんですが。あと最後のあおり文がまるっきり内容と合ってません…正しくは大家族・村相互監視を復活させるか、またはどの家庭も虐待があることを前提に徹底監視するか二つに一つだ、と言うべきです。

桜姫華伝
…期待してたらグダグダに…即刺しちゃえばいいのに。
人員が少ない、というのが弱点でしたか。少数精鋭すぎて。
会話してる余裕があったら容赦なく斬る…できないんですね。
あまりにも愛が表に出すぎて動けない…「叶えたい恋じゃなかった」という言葉、それだけ。
それぞれのなかに、それぞれの自分がいる…時には、ある自分を殺さなければならないこともあります。誰かの中のある自分、それが幻でしかなかったと直視しなければならないこともあります。
というかカッコよく刀を突きつけておいてあっさり手をつかまれ…
あの、検非違使とか陰陽師って全然そういう、SASとかSWATとかじゃないんですけど。
というか平安時代にそんな統治能力、それを支える余剰食糧生産あるわけないじゃないですか。鉄鋼生産量とイネの品種、ウマの大きさと馬具の水準を見たらびっくりしますよ?
木と鉄鉱石から鉄を作る効率があまりにも低い。さらにその鉄の質が、一部の超一流刀工(当時も天国とかとんでもないのはありましたからね)以外今の水準で見て極度に低い。だから農具の精度・硬度が低く深い穴を掘り木を切り倒す能力が低い。だから生産力が低く人口が少ない。末端までその悪循環が続くんです。
疾風と瑠璃条のフラグ…?
本当に責めるべきなのは帝だと思うんですがすごく。
爆発、って当時火薬は絶対なかったと思います。あったとしてもこんな量は絶対作れません。
なんというか…これが要するにおれたちの戦いはこれからだ最終回でもおかしくないような切れ方ですね。
正直ちょっと欲求不満です。

HIGH SCORE
まさになにしてるの。
せっかくの下着姿なのにふるいつく気にはなりませんな。
女の子とのクリスマスデートにここまで力入れるって一体。
リカちゃんも変なのとのデートを真面目に考えないで…
武器ってそれ、十八歳以下で買えるものってあります?…鎌はホームセンターで普通に買えますか。あと鎖と釘と鉛の釣り重りも…以下自粛。
ダンボールを着てる、って「なかよし」のネタをかましていいんですか?
確かにばれたら大変ですね。少なくともPちゃん→あかね、らんま→久能ぐらいは隠し通してください。
まあ確かにこれは…二人ともそれならまあなんというか…おーいおまわりさーん…

ポケメン
もろ見つかりましたね。
確かに騒がれると生きづらいですね…
一番やばい人にやばいものを。
この大きさだと確かに鍵は開けられるかも。
泣いたり怒ったりすればいい…でも逆にそうしたら、より楽しませてしまいます。どうすればいいのでしょう?
雷が怖い、というか雷雨の中女の子一人帰るのは危険ですよ。
人形の服、って脱がしてどこまで見たんでしょう。
で…あ〜あ、完全にばれましたか。
心は基本的に子供なんですね、この三人。
結局仲良くなって終わり、でしょうか?
まあよかった…それほど邪悪じゃなくて。

夢色パティシエール
イケメン二人、って完全に趣味ですね。語るに落ちるとはこのことです。
反発よりむしろ客のほうを向いて欲しいですね。
いちごちゃんも今日から…この実績だけ見たら充分化物です。
気が合わない、というだけで樫野だけを排除するのに充分では?
で、同室って…読者サービスにもほどがあります。
パティシエール…それも、やはり夢仕事の一つ、資格を取っても食えるのはごくわずかのようです。本当に食える仕事って何があるんでしょうね。
家の方針、ってどんなだったのやら。
「樫野がサロン・ド・マリーやめさせられたらやだから」の直球で赤くなる樫野、可愛い。
なんかもうたまりませんね。まさに「男って単純ですわ」。

ゲキ恋ロマンティック
猫が好きなのが頭からよく伝わりますね。
で、先生とこのイケメンの三角?それとも同一人物?なんかいろいろ楽しみすぎるんですが。
手のこういう怪我にバンドエイド系を渡されても…
「俺の彼女になってくれんなら」…うわあ。いきなりサービス過剰ですよ。おいしいおいしい。
公共の階段で服脱いで縫うって結構すごい状況ですね。
刺す、って針で刺されたら…うまく心臓を刺せば司法解剖でも傷がわからず完全犯罪とか(いや実際にはパンク修理のように心臓を水につけて泡が出るからわかるとか)
近づけない、というのもわかりますね。僕も男女逆だったら怖くて泣き出します、冗談抜きに。
確かに遠まわしに二人きりを…魔法ってどんな魔法でしょう。
笑顔がすごく魅力的ですね!
元素記号…このプリント、完全に教科書から拾って書くだけなのに?
まあそれを暗記しているかどうかは違いますか。
でも僕自身は、記号や名前より本当の本質…水素なら電子1陽子1原子番号1、通常中性子なしで軌道は…のほうが重要だと思ってます。化学で本当に重要なのは簡略化すれば原子価(つながる手の数)とイオンの正負、そして軌道とエネルギーの言葉ですし。
「私も蓮くんに会いたいなって」とことん反則女ですね。
先生と蓮くんは…
いきなりのキス、そりゃ泣きますよ。
確かにミィちゃんは安心します。僕も犬が…もう死にましたけど。まあ口なめられて大喜びしてたら、さっきの散歩でウ●チ食べたと知ったときはショックになりますけど。
で、兄弟オチでしたか…
好きなコいじめるタイプ、って先生も…だったんですか。
なんというかイケメン兄弟に可愛がられる、とんでもない学校生活になりそうです。というか連載で見てみたい。
すごく読んでて楽しくなる作品でした!連載での登場が楽しみです。

MOMO
男同士なのに平手と言うのがあまりに屈辱的です。拳を痛める価値もない…?
確かに切れすぎです。
「お前のことしか見てないんだよ!!」ここまで強烈に言っちゃうなんて。
言えないまま、生命と言うか星が滅びるとかそのレベルを経験してたら…そりゃ、お互い本音全然出さない二人は見ていていらいらするでしょうね。
謝っても許さない、だから…カッコいい。
本当の夢は…お嫁さん。それだけでも、ひたすらな断念で生きるのはどんなに辛いことか。
夢を聞いただけでそれが一つのポイントになる…それほど大きな喜び。
で、今更とか…で、幸せだと思ったら…
神様は幸せにするつもりはこれっぽっちもない、それは神じゃなくて悪魔に近いと思います。いや旧約聖書の神も新約聖書の神も選んだ人にはひどいことしてますよね…
というか、ヤーンと言うか栗本薫というか。あの人もまあ人を幸せにする気かけらもないですよね。
どうなるんでしょう。大魔王とは関係なしの残酷な運命…

プリティーリズム
なんか「ちゃお」のカラー広告にこれの関連記事があった気がするんですけど。
いきなりこれを出してくるとはインパクトのために手段選んでないですね。
ブロンズ・シルバー・ゴールド…というとその上は神衣しかないと思ってしまう三十代後半。
まあ金銀銅メダルもありますし。その上の白金メダルは聞いたことがないですけど。
これと同じチーム…なんというか終わったって感じもしますね。ご愁傷様。
もう一人も癖がある、これ以上癖があるって一体。
先に予想させてくれるのが楽しいですね。ちなみに僕は消失長門黒髪版を想像してました。
で、この花の可愛らしさと…切れたときのこのギャップ。ああ楽しい。
なんとかするにはまず、基礎を徹底的にやる、体を鍛え絞って推力重量比を上げる、それ以外にするべきことなんてないのでは?
アスタリズム…いいですね。
というかこの大胆な衣装、よく承知したもんです…可愛ければOK?
こっちは過激すぎますけど。
さてこのチーム、どんな活躍を見せてくれるか…余計なわき道行かずにまっすぐ暴走してください!楽しみにしています。

姫ちゃんのリボンカラフル
えーっ最終回!もったいないすごく楽しかったのに。
さてどうしましょうこのどうしようもない状況。
卑怯なこと考えちゃってますね。しょうがないといえばしょうがないですが…姫ちゃんらしくはないです。
勇気がいるから、という言葉で…そう、問題は勇気なんですよね。勇気。
で、結局四日動けない…あ〜あ。
そして変身した状態で、そのまま…自分の言葉になってしまうのは胸が詰まりました。
これでよくわかりますね。すごい。
全部素直に言う、確かにそれしかないですねこうなれば。
小さい子と楽しく遊べるというのはうらやましいです。
あっさりと「フラれちゃった」で片付けるのもあっさりしていて素敵です。
「かわいいとか言ったのあの時だけだから」…いきなりこうくるか!
この何気ないラスト、素敵すぎて言葉も出ません。
本当になんて素敵な…次回作がものすごく楽しみです。

来月号は待望の優木なち先生、今回は何をやらかしてくれることやら。もう優木先生もトップレギュラーに入ったと言っていいでしょうか。
もう一つの、鳥海先生の新連載はショートでしょうか?

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