りぼん2010年11月号感想

付録のDVDはとにかく豪華です。ブラシと鏡のコンビもいいですね。
面白さも絵の質もしゃれにならないですね、これ…

ひよ恋って表紙になってみると結構華があるんですね。

ひよ恋(雪丸もえ)CRASH!(藤原ゆか)HIGH SCORE(津山ちなみ)スターダスト☆ウィンク(春田なな)絶叫学級(いしかわえみ)まりもの花(香純裕子/秋元康)アニマル横町(前川涼)ポケメン!(黒崎みのり)桜姫華伝(種村有菜)夢色パティシエール(松本夏美)ランドエスケープ(高野きか)MOMO(酒井まゆ)プリティーリズム(朝吹まり)姫ちゃんのリボン カラフル(込由野しほ/水沢めぐみ)ブルーフレンド(えばんふみ)COJI-COJI(さくらももこ)次号予告

ひよ恋
高校生になって遊園地、って僕が遊園地に行かなさ過ぎるだけです。
なんというか、休んだほうがいいですね。
みなぎってってなにがみなぎるんでしょうか。
それで無理して…絶対倒れるか、もっと最悪の場合は…吐瀉物が飛び散って阿鼻叫喚…
まあよかったです、そこまでじゃなくて。
二人の男の子にこんな優しくしてもらって、かなりの幸せ者ですね。
上手なのはコウくん?意外と言うかなんと言うか。
あまり者組みというのはかなり悲惨です…
礼奈ちゃんの連発ストレートは見ていて楽しいです。
「点描とかサムい」が苦笑します。というか「いてくれてよかった」なんて、編に男に言ったら勘違いされますよ?
今誰のことを考えてる…って、礼奈ちゃんに彼の深いところにまでは入れるでしょうか?
というか今、「ちなり」に多いですよね…恋を禁じられている男、って。

CRASH!
みんな漢過ぎるんですが。
あとユイちゃんの照れた表情がやたら可愛い。
めちゃめちゃイイ男…それで発奮する桐くんもまたカッコいい。
組体操は反則だと思います。まあルール無用の番組お遊び…というよりパスまわされたら終わりです。
あと人を蹴って登っては…なんというかツッコミが楽しすぎます。
一彦くんからのメールも死にました。ファンにばれたら血の海じゃすみませんよね…
侑吾くんもカッコいいですね、わざとバカなこと言って…
同じ学校でトップ争い、ってそれで無視されてたら悲しいですよね。彼も話に入ってくるんでしょうか?
腹くくるって何を…
ぶつかって、それで飛び跳ねてしまうのは苦笑しました。
「このオレ様がデートしてやるよ」…確かにカッコいいですけど、花ちゃんにとっては弟のやんちゃでしかないんですよね。
それで四人デート…どんなことになることやら。
楽しみですね。

HIGH SCORE
新婚夫婦、って単に世話好きなだけですね。
気があるならキスシーンを…おそろしいエサですね。
軟弱がうつる、って昔の彼を知っている人には、それこそトラを軟弱というようなものでしょうね。
三十分制服で走り続けられる泉水くんは充分すごいと思います。
演劇はかなり筋トレきつかったりする描写もよくありますね。まあダンスも歌もめちゃくちゃ体力使いますけど。
というか、そのレベルになると体力もほとんど生まれつきだと思います。

スターダスト☆ウインク
そろそろ限界、ってどうすりゃいいんでしょうねこれ。
行き場は自己嫌悪だけ、ですか…
「颯の好きな子いじめも」…あ、そんなもんですか。
しっかしおそろしく失礼なつきあいかたですね。まあ内面を出しているというのでは嘘よりましかもしれませんが…
いきなり変わったの、日向が帰ってくるっていつ知ったのでしょうか。
トイレットペーパーで助けたのは…あの…
というかこの話も信用できないんですが。
で、「自己中な行動でご迷惑おかけして」…素直すぎるんですが、信用してしまいそうなのが怖いです。多分これも二重三重の罠、と思ってしまいます…
これでうまくいったでいいんでしょうかねえ…

絶叫学級
人形は元々魔に属するものですからね。
崩壊はしていない、秩序はないけどまとまっている…誰がスケープゴートか、というだけの違いかもしれませんね。
それで案山子を持ってきて教師の代わりに…あの、それでテストとかはちゃんとできてます?自分たちで完璧にやれるならそれでいいんですが。
許すことを知らない…というか、今「許し」に関するシステムはあるでしょうか?宗教性が徹底的に抜かれたら、罰が消えたら、許しもありえなくなるのでは?
というかちゃんと自主勉強はしてるんですね。すごい。
案山子に対する恐怖からの暴走…それも多分、罪悪感の裏返し…
そして最後は全員が…これはこれで都市伝説になりそうです。
人間の恐怖をうまく理解していますね。

まりもの花
ええと…なんと言うか昔の少年漫画によくあったパターンですよね。というかヤングジャンプのカフスを思い出します…延々とエスカレート。
「マサル今頃ここにいねぇーよな…」ってなんですかこれ。
あの…これだけの事態をどうにもできない学校ってどうなっているんでしょうか?
ここまで来ると笑うしかないです。
小六、ってとてもそうは見えません。どう見ても…ここでドアを蹴破られたくないので自粛します。
改造エアガンの弾丸は人間には見切れません。
最後のクロスカウンターはもう笑うしかありませんね。というかこれ、殴るほうの手の骨やばいんじゃ…
ここまでの分かりやすい幼児向けは逆に楽しいです。
でも実際には、格闘での強さなんて…それこそ今月号の「なかよし」の「地獄少女」にあったように、集団でちょっと頭使われれば簡単に壊されるはかないものなんですけど。

アニマル横町
誕生日というのもこうして祝われると楽しいですね。
レコードというのも困ったものです…今だったら、レコードを読み取ってCDにするサービスも多分あると思いますけど。
嫌がるプレゼントを贈るか勝負、これも子供がやりそうです。
歌は確かにこれ以上なく…まったく大変です。
まあ僕はもっと困るプレゼントをたくさんできる自信がありますけど。

ポケメン!
目覚ましを破壊するってよくあります。というか逃げ回る目覚ましが大売れしたそうです。
だったら、単に「向こうの部屋に置く、頑丈な目覚まし時計」があればそれでいいのでは?
なんというか母親状態ですね。
目覚ましを直す、ってのも無理ですよね。まあ今なら電波時計で千円切るのはありますし…百円ショップの目覚ましはうるさいので無理ですが。
で、給食のミルクプリン…それも懐かしいです。
うざい、という子に何もいえない…辛さが伝わってきます。
というか三人とも薄くなりすぎです。
今日は自分が答えても意味がない…これも寂しいですね。
嫌な予感、というか何をするかなんて分かってるじゃないですか。そしてこれからどんなことになるか…想像しただけで頭を抱えました。
素直に言える…それってやっぱり、力づけられているからこそですね。
さて、それからの騒動は…容易に想像できますのでこれで本を閉じてしまったほうがよさそうです。
というか思った以上に悲惨なことになってるんですが…

桜姫華伝
瑠璃条もかなりリスクがある行動のはずですよね。というか逆に、精神体と精神体の戦いって…
というか桜姫を攻撃するのも許容されている…彼女も道具としか思っていない?
来た、ってこの恐怖はかなり強烈ですね。本格的なホラー、それも古典的な原作をコミック化したらすごいのができるかもしれません。
ただ静かに出てくるだけでものすごい迫力なんですが…
爪がない、というのはそれだけですごい恐怖です。普通ならそれは残虐な拷問で壊されたことを意味していますし…
この戦法もかなり迫力ありますし面白いです。
かぐや姫という、誰もが美と悲劇の象徴として知っている名前がこれほどおぞましい魔となるとは。
淡海…見守っていたのですか。
だからこそこれだけの決断を…さてどこにどう向かうやら。

夢色パティシエール
DVDのアニメもすごい面白かったです。というかお色気なさすぎ…本編とは違って。
手の痛み、もうダメかと思いました。といっても…冷静な年上の皆様、もしかしてみんな経験済み?なんて過酷な仕事でしょう。
新しいのを使って、本当に恐ろしいほどの精神力。中学生でも責任を与えればこれだけできるんですね…
さらにみんなの助けも思い出して…
「それがうちのカスタードの固さよ」って事実上合格ですよね。
樫野くん、相変わらずの王子さまぶりです。
精霊同士のメール、もうプライバシーも何もありませんね。
フランス語赤点…これは笑うほかないです。
で、何を言おうとしたんでしょう。僕も告白としか思えませんでした。
コンスタントに味を出す、というのが難しいですね。というか腱鞘炎起こすようなことをずっとやれって…ひでえ。
サロン・ド・マリーのすごさは今更でしたけど…なんというか、よっぽどとんでもないんですね、彼女も。
「もっとがんばらなきゃ」って体壊すまで頑張っておいて…
それでみんなにお礼で、つくづくお菓子バカ…
で、この新登場はうまい!
こうして一つ一つ業績をあげられると、いちごちゃんも充分怪物です。
ショコラ専門の部屋で、樫野と新キャラ…これがまたうまい。
というかいちごちゃんが厨房に上がるまでのこの苦労は一体、という気もしますけど。

ランドエスケープ
これまた鋭い絵ですね。
すごい!縦の黒線がここまで鮮烈な舞台装置になるとは。
踏み切りの向こう、とかも海辺とかの歴史がある田舎ではすごく重くなったりしますね。
川一つ隔てた港町で、江戸時代からの遺恨で子供たちが問答無用で殴りあったりすることもあるそうです。
小田原から、というのも距離感がはっきりわかります。
嫁に行く、ってのもすごい言葉ですね。
つかまれでぞくっとしたりするのもすごく鮮烈な描写です。
昔の回想もすごく可愛いというか、子供の空気が強烈に匂います。
突然始めるバスケ、そして踏み切りの音…凄まじいほどの匂い。
中学校生活が終わったら…どうなるんでしょう。
みんなざわざわしてますね、こういう時期は。
ワカメで何をやっていたんでしょうこの二人は。
時間を止めたい…という思いも分かりますね。
「10年間楽しかったなあ」…もう、過去?胸が痛くなります。
そりゃもう膿に投げるのも分かります。
というかこの、後ろから描かれたベルとループと服の下の男の筋骨の質感…凄まじい。
「俺だって行きたくねーよ!!」の凄まじさ。
後ろからのキスがまたなんてパワー!さらに海に押し倒して繰り返し…すげえ。
エピローグもすごすぎます。なんて迫力…
すごい、すごいと叫び通しでした。このパワーのまま本誌連載ができれば、と祈るような思いです。

MOMO
確かに笑うしかないですね。
そりゃまあ不安要素多すぎます。それに人生賭けるのはもはや無謀の域。
スウェーデンに引っ越すのがうらやましい…?
飛行機で半日ちょい、遠距離恋愛…うわーかないませんねこれには。
というか今はもう、国際テレビ電話がネット経由でいやというほど安い時代ですし。
日本を離れたらそれはそれで新しいポイント、ってモモちゃんに二本のどれだけを見せているでしょう?ほとんどあちこち見せて回っていないのでは?
きらきら星を…口笛でしょうか?
「夢と同じ顔で笑う!!」って結構魅力的な面もあるんですね。
「私とお父さんが毎日一緒にいたらうれしい?」…それに即うん!ってため息が出ます。
すでーでん…ズデーデンと聞こえてしまいます。
「だから叶歌も一緒に行くのだ」…まあ、すごく簡単な発想ですね。
しかしすごいことに…いろいろと。
それで疎外感を感じてしまって動けない…叶歌の行動はびっくりしました。
ナナギくん…どんな行動を取る気でしょう。楽しみなような怖いような。

プリティーリズム
なんというか、予想通りすぎて暑いです。いいですねこういうお約束。
バトルのことしか考えない…というか学生証の再発行が認められない、というのがありえないんですが。
「ただ友達になりたい」…すごいですよね、そんなことが言えるって…どれだけ精神年齢違うんでしょう。
熱気を伝えていくのが実にうまいですね。
「踊りたいからやるだけだろ」ってこの二人も、わかってる…
なんと言うか頭の一部がしびれてくる、それぐらい熱さが伝わってきます。
なんてパワーでしょう。

姫ちゃんのリボンカラフル
いやー可愛い!
この日記、姫ちゃんに見られたらかなりやばいんじゃ?
ホームランの豪快さとか、見ていてすごく楽しいです。
日比野さんになれてきた、というのは苦笑させられます。
笑顔で「サボリ魔はっけーん!!」というのもすごく明るくて見ていて楽しいです。
地図、一体何をしているんでしょう…全国を旅して…
「もっともっと大地くんのことが知りたいのね」って人事だと思って、これだからお姫様は。
鼻を触るというのも結構距離が近すぎるというかすごい。
「今日帰りヒマある」、ってそれは放課後デートとかいいませんか?少なくとも日比野さんはそう解釈すると思います。
で、また新しい女の子…さてどうなるやら。
はっきりと超美少女!というわけじゃなく、すごく安定して好感が持てる感じが伝わってきます。素敵ですね。
リエねえちゃん…これもまたいろいろ楽しそうです。
可愛すぎますね、この昔の話。
「大地の彼女?」ってこれもストレートな牽制、って言葉が矛盾しているような。でもストレートを牽制でぶちこんだら、そりゃ相手びびりますよね…リスクも大きいですが。
でもやさしい、二人とも分かってる…
三人で風美ちゃんに会いに行くのは、そりゃちょっと気まずいですよね。
やきもち…やっと自覚できたかな?
いきなり変身して風美ちゃんに、ってそれあとで大地にばれて怒られるのが目に見えてるんですが。
まあ先にエリカちゃんにそれとなく叱られましたけど。
そして…やっぱり。
さてどうすればいいんでしょう…自業自得というものですが。
すごくしっとりした、素敵な恋話になりそうです。楽しみ!

ブルーフレンド
ひたすら世界から自分を閉ざす、世界そのものが敵だと確信して…というか物語の登場人物の場合「世界そのものが敵」というのは事実だったりするんですよね。
実際らには、人間には決して受け入れられない結論…ただ偶然。邪悪な人間に囲まれることも、生来悪いカードを配られることも…自分の人格すら配れたカード。
料理が作れるというだけでも、何か肯定がもらえるのっていいですよね。
完全に世界から身を引いて二人で過ごす…
でも、そんなのが続くはずがない。それが偽りだと分かっているから…
残酷すぎる世界。もうやめてと叫びたくなります。
父親…情があるのかないのか確定しにくい動きですね。なんと言うか影が薄い…
この先に救いがあるかどうか、あえてぼかす。
それにしても恐ろしい作家ですね。これほど…強い物語を。
同性愛なんてそれこそどうでもいい、凄まじいまでの世界との葛藤。本来なら神の領域の話…
これからこのを作家がどこに行くのでしょう。できたら、一度ギリシャ悲劇や、聖書や日本神話にもある神話レベルの、最も原初的で底なしに深い物語をしっかりと描いて欲しいです。

COJI-COJI
すごい世界ですね。
こんな軽く自己嫌悪言われても。
ふっとうしてしまうヤカンくん、というのも楽しいですね。
純粋な心、というのは持とうとしてもろくなことにならないですね。大変です。
ずうずうしい、というのも純粋のうちでしょうか?
相手のためになるかどうか考えてから魔法を使う…難しいですよね、それは。
プレゼントで返す、というのを思いつくだけいいですよ。
コーヒー人形でも心が伝わったのはよかったです。
やっぱりすごく素敵な作家です!

牧野先生がついに本格始動!楽しみですね。
そしてフレッシュ読みきりも、やはり「りぼん」って新人が元気だから好きです。

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