りぼん2009年3月号感想

槙先生の新連載が表紙巻頭カラーでないとは…

付録はとても品が良かったです。

あと意味があることかどうかわかりませんが、次号予告が巻末に来たのは個人的にはとてもやりやすいです。
今まで毎号探すのに苦労していたので…まあ「なかよし」「ちゃお」のシステムのほうが正しいと言うつもりはないですが。

スターダスト☆ウィンク(春田なな)勝利の悪魔(槙ようこ)アニマル横町(前川涼)桜姫華伝(種村有菜)HIGH SCORE(津山ちなみ)夢色パティシエール(松本夏美)MOMO(酒井まゆ)ハイスクールミュージカル(朝吹まり)CRASH!(藤原ゆか)フライハイ!(小桜池なつみ)絶叫学級(いしかわえみ)ぷちパレード!(大岡さおり)次号予告

スターダスト☆ウィンク
間延びした雰囲気が読んでいて楽しいです。
で、「なんか颯がいきなり」と告白されたことを言おうとするのはぶっ飛びました。
普通の女の子はこの状態じゃ眠れないですよ。
仲良し三人組崩壊、確かに多くの少女漫画じゃそうなりますね。
全然告白を本気にしていないのんきさがまたすごい。誰かこの子を目覚めさせてあげてください。
榎本先輩…確かに哀れです。
まるっきり伝わっていない、ずれまくった言葉…妙にカッコよく、よくある言葉の組み合わせになっているのが苦笑します。
やっと相手が本気だと気づいて、そこで真っ赤になるのは可愛いです。
「何人も彼女」…倫理観は人によって違いますよ。彼にとっては適当に女の子と付き合うのは本物の好きとは別、それだけのことでしょう。
次の、沈黙で上から見ている画面はよく怒りが伝わってきます。
日向くんをどちらが味方にするかでまたケンカしてるのも、二人とも子供だなと苦笑するしかないです。
RPGのレベル上げ…それはなんてだるい作業でしょう。考えただけで死ねます。
「ちょっと俺甘やかしすぎだね…」は全くその通りです。ここが妙に面白いです。
というかこんな話を聞かされる日向くん、ある意味同情します。
「本当のことを言ったのに疑われたから」…それは確かに一番傷つきますね。どうしようもない、コミュニケーション自体に絶望してしまいます。
別の女が「私と言うものがありながら」と大人っぽい台詞を言っているのがランドセル、というのは苦笑しました。でも体型とかは結構大人です。
「キスされそうになったら「キモい」と思った」には颯くん、すごく恋敵ながら同情したでしょうね…
試してみる?というのはうまいですね。
ビンタでも頭突きでも…そりゃ覚悟してますよ。
さてどうなるやら、本当に頭突きしたら素晴らしいのですが。

勝利の悪魔
お久しぶりです。大丈夫ですか?
いきなり馬頭はびっくりしました。
職員室がひらがな、というのには…今の、特に底辺校と言われる層の教育水準がとんでもなく低い、と聞いたことがあるのを思い出します。まあアメリカも文盲率高かったりしますが。
この先生も若者感覚がすごいです。
生徒に携帯電話で連絡できる、それはすごく便利ですね。なぜそれを非常識だと僕は思うのでしょう?工場でも軍でも皆が携帯電話を持ち、常に緊密に連絡を取れれば効率は上がるのでは?
僕もこの世界に順応することはできないでしょう。まあ普通の学校にも順応できませんが。
光が女の子だったというのは意外でした。
みどりという子も印象強いですね。可愛い感じも輝きも強い!
教室はもうすごすぎる…人外魔境とか万魔殿とか思い出します。
よくもまあこんなぶっ壊れたことをこれだけ色々思いつくものです。
朝実さんも相当にぶっ飛んだ子ですね。僕も「あかねさす」は好きですよ…一路さんの大海人は素晴らしかったですし(このネタを僕に振るのが間違いです)。
「おべんきょの話やめてー」にはなんだか傷つきました。自分ががんばってきたことがまるっきり無価値だ、と言われたようで…
「私あなた達とは話が合わない」というのも直裁ですね。かなり破滅的な言葉だったのですが…それをいうなら「おべんきょの話やめて」自体がとても傷つける言葉でした。
後から声をかけてくれるのはなんだか嬉しかったです。
事情を一気に話したのは胸が痛くなります…この不況、それ以前からの格差社会化による中流縮小で、どれだけの人が高等教育を受けられなくなっているのでしょう。
悩みじゃなくて過去…そういわれたらどうしようもないですね。あらゆる悩みは過去、もし今すべての記憶を失えばどうでもいいことに近い…いや、もし今記憶を全部失えば「明日からどうやって食べていくか」「そのことで何か責任を果たせなくならないか」という問題が出てきますね。
帰ってきたときの歓迎会もなんだか暖かいですが、それを「悪気のない嫌がらせ」と思ってしまう…わかりますがため息しか出ません。僕も多くのことを悪意や嫌がらせと取ってしまいます。
これまでいた学校の制服を見てしまうのはきついですね。
「かぜひくじゃん」と、決して彼女を見捨てない光ちゃんの暖かさ…
「その過去が一生私を苦しめるんだよ」がまたすごく共感できてしまう言葉です。僕も記憶を全部失ってしまえたら楽なのですが。
ついこないだまで億ション暮らしから…この父親もタフですね。こうして生きているんですから。
光が実は男の娘?え?…どういうこと…
美しいから?まあ確かに性同一生涯だったりしたら半端な悩みなど、でしょうが…
強烈です。

アニマル横町
ドミノって緊張しますね。というかドミノを、ゲームとして使うことは誰も考えないんですね。
ドミノを倒したら顔が出てくる芸の細かさが素晴らしいです。
みんながいないのから切腹…あ、切腹は胸じゃなく腹ですので。あと基本的には…切腹の正しい作法って知っておく必要があるのかどうか。ああ、女の子の場合見苦しくならないよう足を縛って懐剣で胸や喉を突くのが作法です。
代役のシュールさはさすがにすごい。
あみちゃんも結構暴力的ですね。
最後に切れてしまったのは実に面白いです。なんというかあわれな…

桜姫華殿
どんどん暴走していきますね。
というか完璧に心臓を貫通されてます…これで死なない時点で人間じゃないです。
この中納言に操られている?
弓の引き方がおかしいのが残念です。
「妖古は姫にしか倒せない」と「姫も必ず人を裏切る」が合わさると、何をどうやろうと人は滅ぼされる、となりますが?
白夜の強さがすごくカッコいいです。
人間でないことは確かですよ、胸の中心を貫かれているのに生きていると言う時点で…。
水に落ちるときの、水の圧倒的な広さと深さと暗さの表現がまた素晴らしいです。
朝霧の覚悟とすごいほどの美しさと色香にも参りました。
昔の追憶も辛いですね、これほどの裏切りを…
朝霧は本当に無事なのでしょうか?
琥珀の明るい雰囲気がいろいろあれです。というかこの服何気なくめちゃくちゃに露出度高いようにしか見えないんですが…絹を精密なタイツに織り編む技術はこの時代ないですよね?
いきなりのんびりした雰囲気になる、でも読み返すとここがまた…
小さい頃かけられた術が解けない、と言うのも実にすごい話です。
意志とは無関係に決められた人生、それが運命…この言葉もすごく重いです。だとしたら僕の運命は?僕がうまく行かないのは運命につながる道を歩いていないから?それとも今の僕そのものが運命?とも思ってしまいますよ。
確かに見事に全部毒キノコです。最強の美しい純白の死婦人(ドクツルタケ)は見当たりませんが。
「みんな任務や病気で死んじゃって」という…実際昔はとことん死亡率は高かったんです。十人産んで三人生き残れば上等、というのが現実でした。
一番強い人が里を継ぐ、というのもいいシステムですね。
琥珀ちゃんの「きょほほ×3」という身振りの大きさも見ていて楽しいです。
よく見れば、里に連れ帰っていないこと自体が、琥珀ちゃんが桜姫追討を知っていることを描いていますね。
赤玉…そういう妖怪退治って昔は結構色々ネタがあったんですよ。
桜姫が琥珀ちゃんを食べたいと思ってしまうのはぞくっとしました。
勝手に動き出す刀…ある意味ストームブリンガーのような面もあるのでしょうか?
代わり身の術は実に鮮やかでした。
「どじだけどばかじゃありません」…頭良すぎます。
お互いに殺したくなければそれでいい…
実力が圧倒的に高いけどドジで台無し、というのも面白いです。
それまでの赤玉は妖古ではなかったのでしょうか?
「頭領になりたいんじゃない!!立派な忍者になりたいでござる!!」というのはカッコいいです!
この素晴らしい決意がまた罠…妖古さえ、憎悪の餌でしかない…
かなりすさまじい作品になってきていますね。

HIGH SCORE
そりゃまあ、この人の姉と言うとそういう人としか思えません。
あまりにも今が普通でなさ過ぎます。
正宗に自分の個人情報を伝えるのはウザい…
本当に平凡な女子大生だったのは爆笑しました。
別の方向に落ち着く…それはそれですごいですね。
この平凡な人はこれからも出てくるのでしょうか?何かとんでもないものを隠してないでしょうか?本気で怒ったら次郎を片手で消し飛ばすレベルの強さだとか…

夢色パティシエール
まさに正統派!すばらしいです。
二日間でマスターできるものでしょうか?基礎ほど難しいのに。
牛乳と砂糖と卵を混ぜて蒸し焼きにする…そういわれるとものすごく簡単に思えますし、「カスタードプディング」という正式名称ももっともです。
一晩で、たしかにプリンをなめてます。
このお嬢様は妨害などはしないんですね。ちゃんと一流パティシエにレッスンを受けて実力もつける努力はしてますし。
ガラスの…目からいちごに練乳をかけて食べる、というのは大笑いしました。いいキャラです。
というかがんばりすぎです。「授業前にかたづくのかこれ」…料理って片付けのほうが簡単ですよね、考えてみると…
読み返すとオーブンにも癖がある、甘いほうが好き、ということから「気づく」ことが勝敗を分ける、というのが本当にうまいです。しっかり積み上げてできてます!
どう見ても失敗としか思えない、煮詰めすぎによる爆発…これがわざとだというのがすごい。なんて組み立てのうまさ。
これでいちごちゃんの勝利、ここで天王寺さんがしっかりフォローしてくれるのがまたいいですね。
食べる人に喜んでもらう…難しいですね。僕は自炊で料理ができますが、基本的に自分を喜ばせることしか考えていません。家族にも一度も食べてもらったことはないです…家族のタブーと味覚と好き嫌いと、僕の好きな料理は民族レベルで違うようです。今はもう、料理というより自分…ホモ・サピエンスという大型動物をミニマムコストで飼育しする餌でしかありません。
お嬢は色々言っていますが、卑怯なことはして欲しくないですね。でもこれまでも努力し実力で勝負していますし、信じていい人でしょう。
天王寺さんも精霊もち、というのがまた嬉しいです。

MOMO
いいヘッドホン使ってますね。
あのブレスレットをなくすというのは大事です…
返してくれない、というのはどうしていいかわからなくなります。
恐ろしいほど…棺に閉じ込められて生き埋めにされたような感じさえします。
絶対的な無力感、自分がゴミ、奴らのおもちゃに過ぎない、そんな感じ…
「本当の事を話してドン引きして頂く」というのも思い切った戦略ですね。
あくまで返してくれない…ここまで大恥さらしても…
で、結局モモちゃんを…というかナナギくんには、時間を止めてブレスレットを奪い返すとかはできないのでしょうか?地球人に対する暴力禁止とか?
これが大魔王、というのは確かに…藤田さんの想像もまた何かとすごいです。それぞれ実に楽しいです。
で、本当に宇宙を見せて…あ〜あ。
どうして選ばれたのか、それがうらやましいから替わって、それってすごく素直な感情ですね。
子供っぽいともいえますが、その子供っぽい感情を否定していないのは健康だと思います。
そしてすさまじいイメージを想像し、それで「絵になる」というのも…大学生の頃までの僕なら死ぬほどわかります。今の僕は逆に世界を滅ぼすか記憶を消すかしたいです。
というかこんなことを素直にいえるなんてなんて素直な人なんでしょう。
特別になりたい、特別のためにがんばる…と、藤田さんをキャラとしてすごく深めていくのには驚きました。
どっちが救世主になるのが地球のためか…あえていうなら、救世主のようなことをするには人間の個人差など全く無意味です。神の前ではヒトラーとマザー・テレサの差さえ無に等しい。聖母マリアやパウロが「選ばれた」のは本人のいかなる美点のためでもない、圧倒的な選びです。…というかそれがバルト神学の本質ですね、人間の美質を否定し神による選びを重視するのは。
「選ばれた」で一番わかりやすい例は「ターミネーター」のサラ・コナーだと思います。
特別に憧れるのはいやというほどわかりますが、本当に特別を主張するに必要な努力はもっともっと桁外れのとんでもないものでは?甲子園優勝常連名門校とか、韓国や中国のトップ進学校の三当四落といわれるすさまじい受験勉強とか。そんな努力をやっていてさえ、ある程度でも特別と言える人は幸運な百人に一人では?
この星のすべてを使って喜ばせる、というのにもよくまあすぐ順応するものです。かなりすごい子ですよ。
結局はナナギくんみたいないい男を夢ちゃんが独占するのが納得できない、という単純な嫉妬でしょうが。
喪失感を感じる夢ちゃん…人を喜ばせることの喜びが失われたから?
というか…別に、地球がどうのこうのがなくても、人を喜ばせるのが楽しいなら続けていいのでは?
あと…藤田さんがやっても確実に失敗するのは話の構造上明らかなのに交替を薦める沙成さん…どういうつもりでしょう?地球が滅びることを望んでいる?

ハイスクールミュージカル
この手があったか、という感じがします。連載と単行本書き下ろし双方のメリットを合わせているようです。
濃い目の絵をうまく活かし、なんとかアメリカ人の人種的な美しさも含めて表現しよう、と真正面からがんばっているのはすごく好感が持てます。
ガブリエラの喜んでいる表情がすごい!
スタンフォードに合格というのはとんでもないですね。
アルバカーキとスタンフォードではアメリカの中ではまだ近いほうでは?それでも1600kmというのがやはりすごいスケールですが、東海岸のデュークほどじゃないです。
次々に出てくるキャラクターと全体にあふれるアメリカらしい明るさとスケール、朝吹先生で正解でした!
プロムの有無が、アメリカと日本の高校生にとって最大の違いかもしれませんね。日本でプロムが認められるのは何年後でしょう…
ダーバス先生のキャラクターがまた素晴らしいです。
シャーペイショー…ショーのほうが演出は大変では?それに訓練されていないと、ワンマンショーは喉の限界がすぐ来ますよ。コードが完全に合っていない曲を十曲フルパワー連続で歌ったらどうなりますか?
全員参加というのも思い切りましたね。
ジュリアード大学は架空?いや、「The Juilliard School」は実在ですね。
奨学金というのはアメリカでは実際に人生を決めます。だからこそ格差がどんなにひどくてもアメリカンドリームを信じられるのです。日本も本当に格差社会にするなら奨学金を充実させないと道徳なき身分制社会になりますよ。
なぜトロイが候補生に?いろいろとありそうですね。
ここで終わりというのは…うわ〜これは買っちゃいますよ!
朝吹先生自身の次の連載も今から楽しみにしています。
あとこうして映画やミュージカルをコミックス化できるのであれば、やってほしい作品なんてどれだけあるか…
「りぼん」作家、いや集英社の漫画家総力で、「集英社漫画名作映画・ミュージカル全集」を作ったっていいぐらいですよ!ぜひやってください!ショーボート、マイフェアレディ、ウェストサイドストーリー、レント…米英にこだわらなくても宝塚、それにインドだってたくさんあるんですよ!

CRASH!
激烈ですね。どうやら悲劇のようです…単行本書下ろしか何かでこっちのドラマも、というのは贅沢な注文でしょうか?
まりかちゃんも連れてくるのはスキャンダルを考えるとリスク大きいのでは?
対策がばっちりな旅館…当然必要でしょうね。
「じゃあ僕も一緒にv」はお見事。
順平くんとまりかちゃん、もう確定ですね…見ているほうが恥ずかしいです。
で、まあ男女交替ミスでというのはお約束です。まあ僕はお約束の多いほうのバージョン、男の子が一人女湯に閉じこめられてというパターンのほうが好きですが。
男五人の脱ぎっぷりのよさときたら…
出し物合戦…それでこのチーム分けは笑うほかありません。
このどうしようもない仲の悪さ、腐女子にはさぞたまらないでしょう。
花ちゃんの気持ちを良く考えて未来のことを考えている怜くんとひたすら今を楽しむ桐、どちらも必要ですね。どちらもいるからCRASHが機能してます。
花ちゃんのことは怜くんも全面的に認め、頼ってさえいるんですね。
「あいつがうらやましいよ」という言葉もなんかもうもだえます。よくもまあこれだけ魅力的な男の子が描けるものです…少年漫画でもこういう男の子は難しいですし、この作品だけかもしれません。
ぎゅっと抱きしめるのは完全にプロデューサーとしてなのですが…それを桐が目撃してしまったら、そりゃあ…うわああ。
まさか桐、これで花ちゃんへの気持ちを自覚するとか?

フライハイ!
このカメオ出演は嬉しいサプライズです。もう肩の力を抜いて、完全にファンを楽しませることに徹しているのでしょうか?
限りなく不可能に近いけどなんでもやる…というかこんなこと思いつくルカくんがすごい。
「支配権を覆されてたまるか」やはり支配欲?
ファッションショーを描くこと自体、前作の経験がもろに生きていますね。
口をひねられながらしゃべったことがそのまま通じている莉玖くんもすごい…こういうところでキャラクターをアピールするのはうまいです。
美都さんと織花ちゃん…これは想像もしてませんでした。
関節を外しての縄抜けができるというのはそれはそれですごい…
しかし…確かに限りなく不可能に近いなんてもんじゃないです。完全に奇跡ですよ。
ここを潰すのは確かにかえって不利ですね、そりゃ。
「二度と被害者には」…やはりそういうことでしたか。なら人間であること自体に背を向けたほうがいいですよ。
ルカ方式と芽留方式で「あんたの真似はできないからだよ」…そりゃまあ…
ルカくんのいきなりのキスも嬉しかったですが、せっかくですから美都さんと織花ちゃんのアップも見たかったです。
陰湿さを捨てて楽しくやればやはり小桜池先生の作品らしくすごく楽しくなってきました。無理に陰湿にすることなんてない、好きなようにやればいいんですよ!

絶叫学級
ある意味よくある話、だからこそ普遍性の高い話、という感じがします。
堂々とした卒業式、という言葉で、つい昨日のことのように中学の卒業式のことを思い出します。ちょっとした思い出があるんですよ。
ものすごい人気者で楽しいクラス…圧倒的なまでにどの場でも中心にいる、特別な子…
というか小学生にはその程度の「特別」しか見えないのでしょう。
写真の裏から徐々に出てくる影のうまさは見事です。
読み返すと梨菜が何とか忘れようとしているのが伝わってきます。
卒業アルバムで告発する、というのがなんというかすごい。
そして、独裁者としての本来の自分の姿を見せてしまう…
独裁者としての顔を指摘されたら、それは我慢できなくなるでしょうね。一つ間違えれば彼女は、日本の独裁者として日本人も世界中の人々もたくさん殺していたかもしれない…いや、この程度の邪悪は、それこそどこのクラスに一人はいるでしょう。
というか焼却炉で燃やしたら確実にわかります、人間を焼き尽くす匂いは独特な、はっきり区別がつくにおいらしいですから。
実際のその匂いを知らないというのも人間としてはかなり経験範囲が狭いのかも、近代以前は誰もが屍臭・死体を焼く匂いは知っていたはずですから…
後悔がない人間などいない、本来なら殺人と死霊の妄執などになることはありえなかった…梨菜も普通の人間ですよ。だからこそ怖いのですが。

ぷちパレード!
相変わらずこの可愛らしさは和みます。特に「絶叫学級」のあとだと。
タッキーとはクラスメートから見ればもう完全に…つきあってるようにしか見えていないのでは?
まったりしてるから妖精図鑑が埋まらない、って妖精なんて世界中回らなきゃ集まらないんじゃ?
妖精の郵便屋、というのも楽しいですね。
ころがってみたりいろいろしぐさが可愛いです。
今度は黒ヤギ…これまた見ていて楽しいです。
この誤配は…大笑いするほかないです。というかみんな見るな。
恋したら妖精を見ることができない、じゃあなぜ四朗くんは平気で見ているのでしょう。
あれはどう見ても大迷惑です。
どっちも一人じゃ配達は無理だけど二人なら、というのは実に心温まります。
住所全部は個人情報、というのは…そりゃまあ郵便配達人が住所を漏らしまくったら大変です。
その頃四朗くんが取調べを、というのは気の毒ですが面白いです。
氷の女王…となるとクライマックスでしょうか?
こういう作品は大切にして欲しいのですが。

全体にすごく楽しめる雑誌になってきたようです。
これからどの方向に向かうのか楽しみにしていましょう。
来月号に新連載や新人読みきりがないのは残念ですが、「ちびまるこちゃん」自体は好きですし。

目次へ

ホームへ

もえるごみへ