りぼん2009年12月号感想

付録の、あまりの布の量とカードの質量にある意味圧倒されました。
コスト面で大丈夫なんでしょうか…

夢色パティシエールのアニメの調子はどうなのでしょう。特に「ちゃお」の「めちゃモテ委員長」と比べて。
というか今の少女向けアニメがどうなっているか、僕は骨の髄まで知りません。
もうアニメそのものがどうなっているかも全然知らないんですが。

ひよ恋(雪丸もえ)夢色パティシエール(松本夏美)MOMO(酒井まゆ)スターダスト☆ウィンク(春田なな)アニマル横町(前川涼)姫ちゃんのリボン カラフル(込由野しほ/水沢めぐみ)勝利の悪魔(槙ようこ)ハートのダイヤ(新條まゆ)桜姫華伝(種村有菜)絶叫学級(いしかわえみ)HIGH SCORE(津山ちなみ)Kiss me ホスト組(優木なち)CRASH!(藤原ゆか)次号予告

ひよ恋
冒頭から雪丸先生らしいどこかずれた感じです。もうすっかりそれにもなれました。
僕は幸い転校経験はないですが、もし転校していたら…想像するとぞっとします。
確かにすごい身長差。
あ、転校じゃなくて…これは転校よりきついですね。
ひよこなんて普通はあまり見ないでしょう。
田中くんが面白いキャラですね。
幼稚園からずっと一緒…それはそれですごい。
「笑っときゃいいことあるぞ」というのもなんだかわかります。
スカートがめくれてる…かなり豪快なめくれかたですね。これはもう全員で見なかったことにするほうが親切では…
知ってるから怖いと知らないから怖い…確かに。
そして雪合戦とは、便利ですね。
なんか妙にかわいいです。

夢色パティシエール
学園祭と合同で、クラスとコンテストが同時進行になるのが楽しいです。
アップルパイ…日本人はそれほど好きでしょうか?確かにパン屋・ケーキ屋・コンビニで見る率は多いですが。
知りすぎているってあんたは絶対味覚でもあるんですか…
クラスメートはもう懐かしい存在になってしまう、というのがコンテスト系の困ったところで。
商人の血、ってそんなところがあるんですね、彼…
逆になぜ他のチームはアップルパイを作っていないのかが不思議です。
一つ二百円…原価とかそのあたりも難しそうです。
本物のお菓子の家!豪華すぎます。
素直にカスタードのレシピを聞くってつくづく悪意のない子です。このままでいてほしいですね。
笑顔になってほしい、という気持ちがあふれているのも素敵です!
いちごちゃんもずいぶん腕上げましたね。
クラスの一人として淋しい…取り残されたみんなはどんな気分でしょうね。
形を統一する、というのはまあ作りやすそうですね。
「革命直前のベルサイユ」「パンもお菓子もありまーす」に爆笑しました。
みんな飾りつけもしてる…危なかった。
すごく楽しいコンテストになりそうです。売れるかと言うのは単純な実力とは違う次元ですからねえ…

番外編…これだけ広いと危険ですね。
マリー・リュカス本人…さっぱりした幽霊もいたもので。
屋敷の料理人の立場から店を持つ可能性が、昔どれだけあったのか…そして日本との縁はどのようにして…
ボランティアのクリスマスケーキ…そういうのも忙しいんでしょうね。
心温まる話でした。

MOMO
風呂の追い炊き機能は、僕のところにもありますが、正直外したいです。一人暮らしで水道代がサービス(ありがたいことに)だと何のメリットもありません。ひたすら汚れが増えるだけです。というか風呂釜内部のことを思うと入るのが怖いです。
多くの家族がいて水道代が高いなら追い炊きはありがたいのでしょうが…
ぽんきちの要求…読み返していると切ないです。
遠足っぽいですね、この出歩きは。
自然に花見に混じるのもかわいいです。
そして衝撃的な再会から、さらに衝撃の一言…捨てた、って…
他者の痛みを自分のものにするという感覚はわかります。それこそ人が転んだのを目撃するととっさに痛いです。
わかんないけど痛い…
ぽんきちは捨てられたことがわかってもそれほどは悲しくはない…そう思うと、この捨てた前の主人の心の傷が心配です。
優しい、というのはどういうことなんでしょう。
大魔王であることと優しいの矛盾…
「主だった生命体」がないということは、微生物レベル…下手をすると恐竜時代レベルの生物がいるのかも…
自然そのもの冷酷無情を体現している大魔王としてのモモちゃんと、他者の痛みを自分のものとして実感する人間の回路…
いや、それは人間に擬態したために、人間特有の感情もあるだけでは?
というか熱力学第二法則様とか、指数関数で無限に増える生物と有限な資源とか、死そのものとかを責めてもそりゃ無理でしょう。

スターダスト☆ウインク
絶体絶命って自業自得とも言います。
二つの心が同時に出るのは苦笑しました。どこまで自分を偽って生きているのやら。
「そうそう『私日向のことが好きだって自覚したの』とかさ」…そこまで言わなきゃこの子はどうにもなりませんな。
今度は先生に…
肝心の言葉を聞いてしまうのも、それが誤解なのも仕方ないですね。ああわかりやすい。というかこの先読みいや。
なくしてしまった…何をなくしたんでしょうか?一つの未来の可能性?
確かに絶対勘違い、ですね。
望月さんもつくづく誠実ですね。
これだけの好意がありながら断るって…そりゃまあふられても心地いいでしょう。
全人格を認めてもらった、ってそんな感じがすごくします。

アニマル横町
どんなクリスマスツリー…
サンタ話長いです。聞かなきゃよかった。
全自動パン焼き機…あったらそりゃ便利ですね。でも今、強力粉と米の価格差は…
十二月以外は何をされているんでしょうね。

姫ちゃんのリボンカラフル
なんとも雰囲気のいい作品です。
男子の服装にもう少し知識があれば、チャックやボタンがついた内ポケットなど安全な方法がいくつもあることがわかったでしょうに。
強引なごまかしです。猫のエリカもナイスフォロー。
「バレなきゃいいんだ」思考は僕にはできません。僕は常に最悪の場合の逃げ場を用意します…頭に血が上って暴走していないときは。
翌朝、なにをどうすればこんな抱きとめる姿勢になるんでしょうね。
確かにまあ何やってんだ、です。
ふたりで遅刻、というのでなんでそんな…単純に二人ともだらしないだけで、別に二人とも昨日と同じ服とか同じシャンプーの匂いとか…ってそれは大人の世界の話ですか。まあ大人でも制服はありえますが。
大地くんにはますますボロが…こまったものです。
ひかるって子もすごいですねえ…
「大地くんのこと好きなの?」ってあまりに…というか本人の前でなんて単刀直入な…
でもって「友達じゃない」で恋人と解釈するとか、これだから恋する思春期は。
そりゃ大地くんも逃げますよね。
今度は愛美ちゃんに化けて、そっちの立場から日比野さんに…それでも全然聞いてない、というか人間は物語の動物ですからね、全てを物語を補強することに解釈するものです。
そして…間が悪いというかなんと言うか。まさかもうばれた、はないでしょうが…
実に楽しいです。

勝利の悪魔
学園祭…楽しそうですね。僕は無関心なほうですが。
好きだから寂しい…すごく単純な思いをぶつけてきますね。
気持ちを縛られたくない…僕はそういうのからは逃げたがります。
いきなりの光の大暴走、これはこれで楽しいです。
逆にこういう光に満ちた人をねたむ闇の側に生まれた人もいるでしょうが。
毒リンゴというか魔法薬ですね。目の方向が違うのは大笑いです。
確かにあれの居場所をなくすのは…そういう方法じゃ無理ですね。でも絶叫学級とか学園クライシスとかARISAとかの方向ならなくせると思いますけど。
自分の子がかわいい、と堂々といえてしまうのもすごい。
憎むほど好き、とそれを素直に出してしまえるのもすごいかも。
優勝商品の一万円、確かに頑張ったのはそれのためですけど。
いきなりドンと爆弾を放り出すのはびっくりしました。

ハートのダイヤ
ダイヤに皆が心を奪われる…それはそれでやっかいですね。
真守くんの胸の痛み、そしてこの行動…「ふさわしい男を見つけて」というのも悲惨な立場です。
いるんでしょうか、ふさわしい男なんて。
あきらめているのはこっちも、ですか…
影護くんの激しさも男らしいです。
朝からいきなりいじめですか…まあどうしようもないですね。
クラスから孤立していたら男がどうこう以前に幸福じゃないですけど?そっちの面以外何も見てませんねこの人。というか影護くんも「理由はわからねェけど」ってバカですか?
守護神の儀式…真守くんは一生思いを抱えて生きていくつもりでしょうか。
そしてカードの力というのは…それほど強力でしょうか?至近距離からの一発の357マグから、または1.5kmから人体に必中する338ラプアから…一瞬の隙から彼女を守ることができるのでしょうか?
何を言っても信用されない…そんな状態から、守護神もカードの力も守ってはやれないのでしょうか。
一緒に運命から逃げる…それもありですよね、考えてみれば。

桜姫華伝
というか見事にみんなご縁があるんですね…
結構強引な全員集合、とにかく華やかで華やかで頭がどうかなりそうです。
琥珀と疾風のおしゃべりは力がぬけて楽になれます。
月の国が滅亡…何がどう関わっているのか、まあ楽しみに見ていましょう。
死んだまま、水牢のままと現状と…選択肢は二つしかないのでしょうか?
皆が余りに愚かで…
兄を救いたい、でも…できるのでしょうか。
いきなりとんでもない闇を見てしまうことに…あまりにも闇が多すぎる世界です。

絶叫学級
この物語はフィクションではありません。いや、この椅子に関することはフィクションです。
でも、物事の構造、人間集団の性質としては、これはあまりに多く繰り返されたことです。
魔女裁判として。
共産圏での密告合戦として。
他にも数知れないほど、もちろん日本でも。
それぞれ詳しい解説はしません。でも、もし勇気があるなら「魔女裁判」から調べてみてください。人間をやめたくなることは確実です…それでもそれが人間という生き物の真実なのです。願わくばそれでも人間を愛し世界を愛して生きられるだけの何かがあればいいのですが。
これは「あるかもしれない」じゃない、必ずあるのです。人間の集団にとって、決して避けることができない持病です。
親友を椅子に座らせるのがいやなら、座らせてしまうであろう自分を直視してください。どんなに強い人間であっても、この状態で親友を座らせないために命を捨てられる人はいないのです。どんな英雄豪傑でも。
何より、その構造ができそうになったら、何手も前から「これは魔女裁判だ!危険だ!」と声を張り上げてください。もちろん「絶叫学級の呪いの椅子だよ!」でもかまいません、同じことです。皆に魔女裁判の危険性を警告してください。
警告が届かないようなら、動き出しているようなら全力で逃げてください。地の果てまで。日本から飛び出すつもりで。
危険なのです。
現在の日本でも命に関わるし、一生まともに社会生活が送れないほど深い、取り返しのつかない心の傷を負う可能性も高いのです。それで自殺した子供、壊れたままの大人が何十万人もいるのです。もちろん…現代における魔女裁判は、最も悪質ないじめのことですよ。

HIGH SCORE
お久しぶりというか何というか。
メガネくんを人物紹介に出さない意地もお見事…

Kiss me ホスト組
はてさて、どこまでいくでしょう…
雑用もずいぶん慣れましたね。
というかこの高級時計、実際の金銭のやり取りもあるんですか…
ブラシのかわりに三つ編みの髪…これ、僕には小学生男子が好きな子をいじめているようにしか見えないんですが。
ホストに恋しても無駄なんだ…そう思わせてから自分だけは特別と思わせるのがホストの奥義です。
テレビって…普通ならめちゃくちゃに叩かれそうですがこの世界は僕のいる現実世界とは物理法則が異なるのでしょう。
ビフォーアフター…ホストの皆さんのアホぶりは見ていて楽しいです。
豪くん、必死で同様を抑えていますね。その精神力、さすがはNo.1。
雑用なんかしてなかったら…いつだって女の子ですし、ホストだって男の子のはずです。ただ…骨がらみに嘘をまとっているだけで。
というかこのホスト組のメンバー、他校の女子と恋に落ちたらどうなるんでしょうね。
営業トークをしてあげようか、としかできないのもホストですねえ。
なぜホストをやってるか、なんて…落ちる理由なんて人それぞれで、それでいて不思議と似通ってるもんですよ。

CRASH!
最後の最後にこんな泥臭いことをやってくれるなんてさすがです。
励まされちゃった…って鈍感にもほどがあります。
美雪さんも相変わらずですね。親身に対等に心配してくれているのもわかります。
四人ともソロで連発リリース、それはそれで強烈な賭けです。
シュークリームがわさびでリアクションの練習…えげつな。
一人一人からのメッセージ同然の歌詞!泣けますねえ。
そして送られたチケット、深い信頼と賭け…
みんなが頑張っているのもすごく素敵です。
一人一人の歌の華やかさも…堪能させてくれますね。
会場からのCRASHコール、というかアルファの後なのに…本当に実力でトップに出てるってわかります。
離れたらもっと余裕がなくなる…この間の彼の苦悩をあえて書かないのも強烈です。
「客が読んでんだろーが」と叫ぶ彼こそまさにプロ。
圧倒的なパワーと迫力、まるで特大スピーカーからの物理的な力として伝わる重低音。
「一輪の」…花。影に渡したプレゼント…涙でそうです。
いきなりぽろっと「どっちが花ちゃんに告白した?」って…ふふ。まあ告白すべき人はもう一人いますけど。
とにかく情熱のままに、ひたすらパワフルに駆け抜けた素晴らしい作品でした。
第二部があるなら嬉しいですし、別の次回作も楽しみにしています。
もっともっと!アンコール!と叫んで跳ね回りたいですよ。

来月号はちゃんと新人作家のフレッシュ読みきりがある、これが嬉しいです。もろ好きなタイプの絵ですし、すごく楽しみです!

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