りぼん2007年1月号感想

付録は別冊が、僕にとっては宝石より豪華です。感想屋泣かせですが嬉しい悲鳴です。というか羨ましいです。
桜塚やっくん氏が出ているのは…まあ今人気のある人がいたほうが読んでくれそうですし、まあ生暖かい目で見てます。僕はもうテレビにはまるで興味ないです、すみません。
財布もがっちりしていて半年は使えそうですね。
カレンダーはむしろ、このサイズの小さなカード式だったほうが使えたかもしれません。というわけで切り離してそうしました。

しかし、本当に「りぼん」の層の厚さはすごいです。
姉妹誌が減ってせっかくの層の厚さが損なわれなければいいのですが…そして、なんとかこの層の厚さと本誌での若手の活躍が、大きなヒット作という形で活きて欲しいです。

泣きむし武勇伝(樫の木ちゃん)トライアングル(大岡さおり)成長型アンドロイド斉藤くん3号(北沢薫)少年リンダ(綾瀬ルナ)おもちさま(萩わら子)お砂糖づけのミス・ハニー(持田あき)ロッキン☆ヘブン(酒井まゆ)キミとここから!(朝吹まり)青空ポップ(小桜池なつみ)たらんたランタ(槙ようこ)キャッスルかごめ荘(桃山あんず)ラブ・ベリッシュ!(春田なな)CvCvCv(中島椿)紳士同盟(種村有菜)パワパフガールズZ(込由野しほ)HIGH SCORE(津山ちなみ)アニマル横丁(前川涼)シュガーズ☆(黒崎みのり)天下無敵R(武内こずえ)生物彗星WOO(加々見絵里)次号予告

泣きむし武勇伝
これが樫の木先生の本来の持ち味ですね。
男子校に女子が入ってきたらどうなるか、明治学院共学化のちょうど上の学年の僕にはいやというほどわかっています。
この男子たちの大騒ぎは実にわかりやすくリアルでした。
でも…逆の立場であっても悲惨に違いない、と僕は確信しています。いや某ひどい目と見せてハーレムなマンガじゃなくて。
男子が押し寄せてなだれるのもよくわかります。涙の海でみんな溺れるのもとても楽しい表現です。
「女の子にうえてて」とは正直ですね。名前が戦隊ものの色に対応しているのも楽しいです。
みんな見ない騒がない近づかない、と必死で気を遣っているのもわかります…なんというか、この話わかりすぎて頭を抱えてしまいます。
結果的に無視される形になって逆に泣き出してしまう、でももうやめてといいづらい…ちょっと閉塞した状態から、雑誌をきっかけに歩み寄る努力をして仲良くなっていくのもいいです。
日本語が変、というのも、それも個性と自分で肯定しているのも実に楽しい。
すごく自分がこの場にいるような感じがします。
1-Aの対抗意識も何というかわかりやすい話です。こういう幼いまでにわかりやすい構図を作ってくれるのって、本当に小さい読者の事を見ているなとある意味感動さえします。
「女なら誰だっていいんだよ」の誤解でまた涙の津波…これは笑うほかないです。
そしてA組の挑発と、しごくストレートな対応、しかも「来んな おまえに関係ない」で余計誤解が深まるのもいいです。
「一切手出すんじゃねーぞ」がまたカッコイイです…それで抱きつくのを見て「勝ったと思うなよ」も、何なんだと思いながらわかる部分もあるのが怖いです。
黒岩くんの不器用で乱暴なスキンシップも見ていてすごく楽しい。
男の子の純情さをとてもよく出してくれて、なんだか嬉しくなる作品でした。
ヒロインの成長もとてもよかったですし…とにかくわかりやすくてまっすぐで。

トライアングル
冒頭の、結果的にページをめくって最初に目に入る左上の大ゴマの目が少し崩れた感じがするのが残念…
オズの魔法使いって、有名な話の割に全部読んでいる人は結構少ないのでは?
第一印象から弟と兄の態度が違い、それが靴の話になって「自分達のものは自分達で」と違和感を強めていく…なんだかサスペンスなどにあるような、巧みな心理の盛り上げ方です。
鍋は一人じゃおいしくない…まあ、小鍋立てといって、百円ショップにあるような小さな土鍋で二、三種類の食材を沸いた出汁にちょとくぐらせて食べる、というのもありますが、あれも差し向かいのほうがいいですし…
暖かい家族をのんきに夢見ている乃愛ちゃんと、それを強く拒否する岬…
「捨てろ」という冷たい言葉、「余計な感情を持つな」と、まるで…肉になる運命の家畜に情を移すな、というかのような、強い怒りと恨みを内に秘めた雰囲気がなんだか胸をえぐるようです。ここの感情表現は見事ですね。
そしてそのことで、灯くんはすごく傷ついている…岬としては彼が傷つかないように思いやっているのでしょうが、大切な自慢の靴になってしまっているのを捨てられるというのは辛いでしょう。
もちろん岬は自分でバイトをして買ってやるつもりなのでしょうが…岬の灯に対する愛情が、残酷な支配になっているのがちょっと直視できないほど辛いです。
それでも岬の深すぎる孤独を理解し、思いやれる乃愛ちゃんの優しさと強さはすばらしいです。
靴は買ってもらったけれど、やはり乃愛ちゃんに買ってもらった靴も諦めきれない…物だけじゃなくて愛情なんですよね…
「あいつは俺達とちがう生活があるんだ」という言葉に、親のある人間と親のない人間の凄まじい断絶を思って狂いそうになります。
逆に乃愛ちゃんが「小さい頃と何も変わらずただ願ってるだけだ」と、自分の態度も反省するのは、少しテーマを拡散させるもののすごくいい心の動きです。
ゴミ捨て場に寄る灯の気持ちはなんだか痛いです。
大好き、という言葉が最後に恋心を案じさせるのはむしろ余計かもしれません。
むしろみんなで鍋のように囲むお好み焼きがすごく暖かそうで素敵でした。
本当にすごく強い感情表現で、あったかかったです。

成長型アンドロイド斉藤くん3号
かなえてしんぜよう、がうちのパパの声で…冒頭からすごい。
3号ってことは1号と2号は失敗して、どうなったのでしょう。それが異常に気になります。
倒れるのもよくわかります。というかこの子のかわいらしさで倒れたのかも。
起きてみたら腕の中に赤ちゃん、というのも母性本能刺激されて、結構いい状況ですね。
それがいきなり消えた、と思ったら…ワニはいくらなんでもすごい。
かなり成長して、すっかり生意気になっちゃって…と思ったら泣いてねだるという最終兵器を…
今泣いたと思ったらキスするのもすごい。
メイちゃんが逆にすごく楽しんでいて失恋なんて綺麗に忘れていることに、そういえば少なくとも失恋は忘れられているなとほっとしました。
そして「俺の顔をお食…」は笑い転げました。ヤバスギ。
小さい手と小さい背中、でも立派に男の子…と、色々な年齢の男の子を楽しませてくれるのがまたすばらしい。
素直に「ありがとね」と言われたら照れてしまうのも本物の生意気盛りの男の子みたいです。
逆に、それにやられかけながらプログラムだから好きになっちゃダメ、と自制する理性がまたいいです。そういうところを細かく描いてくれるのがすばらしい。
翌朝はまたいきなり美形の…鼻血とはわかりやすい反応です。
自制しようとしすぎて「あたしにかまうの禁止」って、相手の存在意義を根こそぎ否定するようなことを…ため息。わかることはわかるんですよ、プログラムに恋しちゃいけないと思うのも。
斉藤くんの真剣な言葉に、メイちゃんも本音で言えた…そのときに、自分をかばって故障して、もう言葉にならない衝撃が伝わってきました。
あえて言えば父親がとんでもないものを作るから悪いんですが…
成長するのは恋心も、というのも逆にぞっとします。人間の心も、同じように成長したものだと思うと…もちろん人間の魂は神が吹き込んだ息だ、だから動物とも機械とも違う絶対的な尊厳なんだ、というわけではないのですが。
この二人がどんなふうに成長していくのか、楽しみです。

少年リンダ
…まあこういう設定はもうよくあるものに…
理想のヒーローがあれって、まあ僕も中学の頃はそれくらい幼かったですし…
ビル火災でこれだけの人を助けられるとは本物のヒーローですよ。性別なんて関係なく。
彼が理想としていた、男のまま変身して人殺しをするよりずっと。
まあマーブルのヒーローなら原則として人殺しはしませんが。

おもちさま
鰯の頭も信心から、といいますが…
すっとぼけた世界とこの題材が実によく合っています。うまい。
「あほかってくらいおもちが好きで」というのもなんだかうまい言葉です。
僕も嫌いじゃないですが、なぜかあまり食べませんね。
今年は妙に妨害が入って願い事ができない、というのも実に面白いです。
そしてやっと男の子が出てきたと思ったら…これはないでしょう…
大事なお願いは幼なじみとの両思い?
しかし、おもちを手に入れるのがここまで大変とは…准平の優しさを見ると、別に願う必要はない気もしますけど。
コンビニも含めればまあおもちが手に入らないということはないと思います。
でも…というかこの猫のんきですね。もう固くなってる、というつっこみはなし?
「ドジでトロいくせに決めたら絶対曲げない」という評価も、ある意味悪口にも思えますがすごく素敵な言葉です。
気がついたら抱き合うような感じになっていて、それで…ごまかすつもりがついおもちさまのことを言ってしまって、僕は初読時にはてっきりこれで全部壊れるかと思いました。
民話ではそういうタブー破りの罰はてきめんですから。
准平くんの否定の言葉も正しいのでしょうが…辛いでしょうね、これは。
さかあがりとか、これまでかなってきた願いも本当は自分の努力だった、というのもとても考えさせられます。
見てきたのに疑いが忍び寄ってきて、いろいろなことが疑わしく思えてしまうし自分の正気さえ疑ってしまう…この混乱はすごいです。
そして車にひかれそうになって、本当におもちさまが出てきて助けてくれて…やっとおもちが手に入り…
「だから勝手に「おもちさま」をつくってたのかも」というのもすごくわかる考え方です。それもそれで正しいのでしょうか…
いるのかいないのか、雰囲気の割にものすごく重いテーマでした。商業誌でまともに信仰というテーマを扱うのはこういう形でなければ無理なのかもしれません。それをやってしまったことはすごいですよ。

お砂糖づけのミス・ハニー
冒頭のいかにも女の子らしい、そして強い自己主張には、ちょっと怖くなってしまいそうです。
弓道の描写は的確…この、写真を極度に単純化したようなタッチではわかりにくいですが。
女の子が絶えない、ガードがゆるい…浮気はしていないんですよね。心配になるのもわかります。
贅沢と言えば確かに贅沢です。その場で破る人だったらかえって嫌、でもやはり嫌、となると僕ならどうすりゃいいんだと切れます。彼は決してどうすりゃいいんだなんて言わないでしょうが。
怖いですね、特に幼い心って…何をもってしても満たせない…
「2人のてんびんが」という表現もさすがにうまい。
出会いの回想もわかりやすく、気持ちが素直に伝わります。
「出来るだけ一緒にいたいと思うのは」…自然かもしれません。でも、恋心は狂気に限りなく近いことは理解しておいたほうがいいと思います。その表現が実にうまい。
そして試合ですごく嬉しくなった、と思ったらまた嫉妬して…「ワガママのママがふくらんでそれが破裂」という表現には、ある程度狂気に近いことを自覚しているのかな、とも思います。
「道着繕わせてくれたの」「彼女じゃん」というのは…その二人も梨々ちゃんがいることはわかっていて、言葉だけでも夢を見ている、というのと…あの二人は多分破局する、と希望的観測も持っているのかもしれません。
あまりに激しい嫉妬の爆発…中学校の頃、いや高校の頃の僕にもこんなの受け止めようがないです。あの頃女の子とつきあうことがなくて、かえってよかったのかもしれないとさえ思います。
といっても…恋の狂気は女子だけじゃなくて男子にもある…むしろ僕自身の狂気のほうが怖いですけどね。
両方が同じぐらい独占欲が強くてワガママだったらすぐ破局していたと思いますよ。
風邪のことはちゃんと伝わっていたようで、それはよかったです。
本当に…彼の心の広さは無限ですね。
「なんて愛のない恋だったんだろう」…それに気がついて、それでも狂気に近い部分はなくなるわけではないと思います…つくづく恐ろしい。
彼女の励ましがあるからこそ頑張れる、というのもうまい。
微妙に右肩が上がっていて、背中で引いている感じはないですが…まあ当たるときは当たります。
倒れたときにはちゃんと心配して叱ってくれた、それでやっとケンカできて…でも「やきもち焼いてる顔だって可愛いから」…ひょっとして、レット=バトラーのように掌の上で可愛がるレベルの精神年齢差があるのでしょうか?
これじゃ勝てませんね。
そしてキスと回想も…なんだか余韻はいいんですが、考えてみると怖い作品です。
恋って本当に狂気ですよ…

ロッキン☆ヘブン
とにかく熱い。
冒頭のメッセージもいくつかの番組名が浮かぶほどストレートです。
なぜかつかまってしまった紗和ちゃんをホストテクでフォローする小川、最強。女の子はこれ即死でしょうね。
主張大会というのも恐ろしい…楽しそうではありますが。
人前で、と逃げようとしたら抱え上げられて肩車、これ結構すごいかも。女慣れしてない男子校人間にできることとは思えないような…
「もう好きになっちゃったんだから」って一瞬頭抱えました。すごい。
晶ちゃんの本音も強烈です。「私とは比べ物にならない」が爆笑。そりゃもう。
心にブレーキをかけ続け、それが焼きついてしまうというのもわかります。僕にも似たようなところがありますから…多分比べ物にならないのでしょうが。
とうとう駆け下りて直接叩いて抱きしめて、ここまでやられては抵抗できませんね。
雑誌の投稿欄は見ていてとても楽しかったです。
しかし自信ありますね…色々変わったようです。
あっさり片付きすぎかも、でも舌やけどするほど熱々でしたから満足です。

キミとここから!
すごく面白いテーマです。
冒頭からファンタジーかと思ったら、それは投稿予定作だった…実にうまい転換で一気に引き込まれました。
りおちゃんの自信とパワーにあふれた感じも朝吹先生らしく好感が持てます。
この絵の下手さも小学生投稿生らしい…というかすごい。
自信過剰も若さの特権ですよね…まあ現実という岩に当たって砕けるのもいい成長の一段階でしょう(と、茶をすすっている爺がここに)
「いっぱい頑張ったの やっと幸せになれたの」と、子供の一番純粋な感想を言葉にするのはすごいです。この言葉、妙に胸が熱くなりました。
ジジイ、と思ってみてみたらヒーロー…小さい子の思考を恐ろしいほど正確に再現していて、ちょっと怖いぐらいです。
基本を…まあ確かに。
下手かどうかわかっていないのが不思議です。あまりに自信が過剰すぎて、目がくらんでいる?まあそれも小学生なら…
編集部に行ってみたら…読み返してみるとどちらも一言も嘘は言っていません。
確かにこの女の人の方がひなの楓先生に見えるでしょうね。
次の連載って、最終回の二ヶ月前には決まっているのではというツッコミはおいといて。
自分のネームを憧れの先生が絵にする…それはそれでもう嘘かと思うような幸運でしょう。
でもそれでも、自分で面白いマンガを描きたい…このカッコよさにはしびれました。
「ひなの先生があたしを感動させてくれたように」これ、読み返したら聞いた本人としては倒れそうになったでしょうね。
それでアシスタントとして呼んでもらって、それで…まあ担当編集者がいるのは当然かも…
勘違いが解けたのは爆笑しました。この仕掛けは見事です。
ケーキも落としてしまって…あ〜あ。
いきなりイメージがぶっ壊れるのはまあわかりますが。
本題で、キャラ表を見た瞬間一気にイメージが膨らんで…このシーンはすごく想像力が膨らんで羽ばたく瞬間をしっかり描いているようで感動的でした。
一気に世界が動き出し、回りだす感覚…これが実にすごい。創造ってこういうことなのか、と入ってくるようでした。
本当にこうして形になるなんて…そして、それが彼女自身の漫画家としてのレッスンにもなる、というのがまたうまいです。
すごい作品になりそうな予感がします。

青空ポップ
やはりこうなりましたか。
「私たちの前で弱音なんて言える?」がどかんと車にはねられたようでした。
そして、それでもあくまで前向きに出て励ます…嫉妬を憎悪に変えたってよかったぐらいなのに。二人とも強すぎます。
その二人の励ましがポスター撮りで力になり、そして最終結果が出てからも強く力になる、というのがすばらしいです。
織花ちゃんが詩織の娘だ、ということを気にする美都さんの雰囲気がなんだか悲しくなります。
二つの全くイメージの違うポスター、知名度を上げるという点でこれは実際にイメージキャラに選ばれたのに匹敵すると思います。
スポンサー側も損はしていませんね。HEAL製品を買ったら投票券がつくとは、えげつないまでです。結果的には二回大キャンペーンを打つのと同じことです…特にこのことがテレビなどで取り上げられれば。
並んだポスターに対するみんなの感触をもっと見たかった気がします。
学校での手紙の山…このあっさりした描き方が実に面白い。
集計結果も同じじゃ、もう天の声だと認めて二人同時にすればよかったのでは?
勝ったのに勝った気がしない美都さんの強さもすごく印象に残ります。「目を眩まされた」と、知名度のむなしさも理解している…といっても人間の世界は、事実なんてほんの一部で…虚が大半、というのが現実かもしれません。
笑顔で負けたことを言っている織花ちゃん、その影の悔しさもちゃんとわかって、かなりきつい言葉で励ます奏多さんの心の通い合いがすごく素敵です。
そして林さんの言葉も重いですね。「転んだ後の痛みを知ったら前と同じには走れなくなるかもしれない」…体が恐ろしいほど緊張します。ある種の空腹感も感じます。
あくまで走り続ける、本当に励ましてくれる人もいる…
これからどんな舞台が待っているのか、挫折を知ったことでどう変わるかも楽しみです。
きっと、簡単に選ばれて頂点に立ってしまうよりこのほうがよかったのでしょう。

たらんたランタ
暴走しているところに、いきなり社会問題の影が…自分の小遣いぐらいは自分で、というのも切実ですね。
でもすぐまた恋が中心になってしまいましたね。あのノートを素直に読んで、こう答えてくれるなんて…
いきなり母親が登場するのも唐突すぎてびっくりしました。かなり過激な人です。
そして潤先輩の、鋭い怒りの表情は?
経済問題が過ぎたらテスト…「すべてを通りこして無言だ」「かける言葉もないね」はなんとも言えず笑い転げました。
で、テストを捨てるな…
それでバイト先に潤の母親?さらにあみなまで…さらに「潤のことが好きなんだよ」…
確かにもう個々まできたら叫びだしたくもなります。僕だったら無性に包丁を研ぎたくなります。
でもあのミント粒が…励ましになっているのかどうか…
女二人の「唯子はヒカルのこと好きになると思うな」「ふふん」「こっわー」は僕もぞっとしました。
それでまた三木先輩に…三木先輩の対応もなんか面白いです。「ちゃんと遠くにいてやるから」というのも面白い。
で、結局ヒカル…乙女モード?
さらに面接も受かって、でも後が大変ですよ多分…
潤先輩の方が大変ですね。
なんというか、もうわけがわからない作品…要するに念能力暴走型でしょうが、まあそれだけに意味のわからない刺激は強烈でした。
実際、青春ってこんなものかもしれません。
で…次回作もこの調子でしょうか?

キャッスルかごめ荘
いきなり出て行く、というのがいつものこと…男の人がフリルなのがいやだ、というのはわかりますが、昔の西洋のファッションって結構すごいです。ナポレオン戦争時代の歴史小説には年中絹のストッキングがどうの、という話が出てきます…
服を全部捨てるというのは確かにひどい。
なんというかこの親子喧嘩、ほほえましいようにも見えますが彼としてはとことん真剣ですよね。それは伝わってきます。
なんであちこちにキノコが生えているかは知りませんが。
みんなで大騒ぎになるところなんて、ある意味全体が一つの家族みたいです。
犬小屋にいたというのは笑うほかないですね…
なんというか、色々肩の力が抜けてちょっと気恥ずかしくてほっこりして…いい空気です。

ラブ・ベリッシュ!
え?あれから全部吹っ飛ばしていきなり新学期?
あれから何があったんですか…逃げ帰ったってどこへ?
何があったか、結局いえないのは笑いました。わざわざ丁寧に回想して…まあ布団抱えて悶え苦しまなかっただけ…というかその後は?その後は?
この三人おそろいのストラップ、読み返してみるとこう使われるとは、とがっくりきます。
目が合った瞬間勢いよくそっぽを向くの、何かあったの…というかみんな、この夏由夜が渚のところにいたのは知っているのでは?その反応、何かあったといっているようなものでは?
いきなりの新キャラもびっくりさせます。特殊な雰囲気をうまく出していますね。初読時からある種の警戒感を感じさせました。
「皆とずっと友達でいたいなあ」ってなんでそこまでいくんでしょう…。
こういうことを考えると、携帯電話やパソコンって常に指紋など生体認証なしでは起動、送信できないようにしたほうがよさそうです。
「あからさまに避けるのやめてくれない」って、まああからさますぎますよね。
「直球で言ってあげても」…完全に遊ばれてます。男としちゃこの状況、結構楽しいかも。
いきなりなんで「もうえみに話しかけないで」までいくのか…客観的に見ればこんなわかりやすい状況で、とも思いますが。
なんというか、ある意味ホラーになってこないか心配です。

CvCvCv
幼児の体でばぶばぶと「一夜をともに」ってある意味不気味なんですが…
コー助もいざとなると役に立ちませんね。
あれから何があったのか、もう考えたくもないです。
カバンの中というのもわかりますけどすごい話です。
保健室で、鍵が閉まっているのを見て開け、といっただけでいきなり大人姿になってドアが開いて…ちょっとびっくりしました。
転んで乳プレスはちょっと羨ましいですが、この姿じゃねえ…
赤ちゃん産んだぞ、の大騒ぎはもう頭を抱えるほかありませんでした。こういう暴走はもう見ていられません…
一夜をともに、って意味は一つしかないのですが…「寝ながらキス」…どうしようもない…
命に関わってしまう、となるのはびっくりしました。でもあっさり…本当に軽々しいです。
強引に押し倒してキスするのはかなりすごい情景でした。
めでたしめでたしのようですが、何か、とんでもない無理をしたような気がします。

紳士同盟†
ますます厄介なことになってきています。
開けたら二度と戻れない、と自覚していても開けられない、ちょっとどうしようもないですね。
そのまま二学期、もうアイドル軍団ですねこれ。
灰音ちゃんは親しまれてますね、いろいろな意味で。
潮とまおらも男女では、一応?
「おまえに恋人ができたって俺」発言は…引くより燃えたほうが人生楽しいかも。
皇帝とプラチナが同室、って常識は?
新聞の見出しで脅して強引に同室を迫り、そして…今回の彼大暴走です。
仕掛人は小牧ちゃんでしたか。「俺達も二人きり」…もしこの二人が本当にしっかりと今宵結ばれていたらすごいですが、多分彼にそんな度胸はない、と信じたいのですが…
彼氏の部屋?ああ…彼女が一番ある意味充実してますね。
風呂場に篭城というのも可愛い。でもトイレが一緒じゃあ…
この夢はすごく面白いです。
足を組んで寝るとは高成のキザもある意味本物では…
綺麗すぎて酔ったようになって、逃れられない自分を知っていて…ここの色香はすごいです。
自分からキスしてしまうなんて…とっくにわかっていたのでしょうね。
もうどうしようもない?

出ましたっ!パワパフガールズZ
「ラブポップの織花ちゃんが着てる服をもらうんですのv」がなんとも笑えます。
いきなり妙な新キャラも出てきて、せっかくクリスマスパーティなのに正義の味方は忙しい…楽しいです。
冬バージョンも素敵です。
自分より目立つのが許せなくてモンスター化というのもわかりやすいです。
ケーキが本当にふってきたら大迷惑、というのも面白いです。どさくさで食べてるのは笑いましたが。
片づけを手伝う羽目になったのは苦笑しましたが、まあウルトラマンのように街を壊してあとは知らないよりいいですね。
ちゃんとクリスマスは楽しめたのはよかったです。
とにかく楽しくないとね。

HIGH SCORE
来世での呪い宣言…女のめぐみにはわかるようですね。
「今すぐそこの窓から飛びおりてしね」…いきなり娘を父なし子にするおつもりですか?
本当に飛び降りて、それでも死なないってすごいですけど。
母親の心配がまた面白いです。
嵐士と泉水をはさんでの親達ののんきな会話も頭を抱えます。
母親が「オヤジウゼー」を楽しみにしていたら…これは母親としてはがまんならないでしょうね。

アニマル横丁
みんなの出会いはこんな感じでしたか。
足の小指…僕は両足とも爪が変形しています。数年前、足の中指の爪を階段ではがしました。
大声を出したので縛ってさるぐつわ、というのはなんかすごい光景なのですが。
しかし妙に現実的な幼稚園児ですね。
「机のひき出しからネコ型ロボット」は頭抱えました。
地球侵略とかの想像に引いてしまうケンタたちがなんだか楽しい。
言えなかった、と細かいことを覚えてますね。
封じたはずなのにいるし、いきなり火を吹いてびっくりさせて「ケンカのことなんか忘れちゃう」…呆れて笑い崩れました。
「仲直りしたいんじゃないから」というのはかなり追い詰められていますね。
ばーか、と言われていきなりまた足の小指を打って、みんなの反応も素敵です。
立ち上がったらまた足の小指を打って…もう何回目?
仲直りができて、もうお別れだと思ったらまたいつもどおり…みんな心が広いです。
問題が靴を履いている理由、ってファイナル・ジェバティ?
というかあの取っ手を外して、磁石で部屋側から開けられるようにすれば?

シュガーズ☆
とにかくパワーで押し切った、という感じです。僕はこういうの結構好きですよ。
泣きそうなのはあんたも同じ、ってわかっているのでしょうか。
で、梨多ちゃんを支えてくれていると思っていた咲夜くんがなぜここにいるのか…
世界が一気に崩れて、ぼろぼろになっている彼女を見るのはかなり辛いです。
泣かないのは強さでしょうか?いや…感情を凍らせているのはかえって怖いです。
気まずいと眠くなる、それで罰掃除というのもえらく息が合っていますね。
「ごめんあたしがしっかりしてなかったせいだよね」これは彼女らしくない言葉ですよ。
水をぶっかけてくれたのは嬉しいぐらいです。
弟の言葉、見守ってくれる家族の支えで一気に浮上するのがまた熱くて素敵です。
どうやってこんな大量のポスターを…すごい。
気持ちを伝えるのが怖くなって、思わず泣き叫びながら…それをロックにしてしまうというのがすごい。
ロックというのは、それこそ新生児の鳴き声からロックなのでしょうか?
三人再結成の音楽は心を包み込んでくるようです。
沖田ちゃんも成長していたのがなんだか嬉しいです。
咲屋くん、告白を皆まで言わせず抱き寄せて…これもまたカッコイイです。
新メンバー落ちもまた楽しいです。
とにかくすごいエネルギー、情念でした。話もしっかりしていて楽しめましたし、絵の荒さが逆にガンガンパワーを伝えてくれました。
こういう力技が本誌に出られるというのは本当にすごいですよ。

天下無敵R
妹が不審者に…頭から骨ごとかぶりつくとは豪快ですね。
写真嫌い、というのも面白いですね。まあ僕もあまり好きではなかったですが、犬の写真が少ないのは残念でなりません。デジタル動画の一つもあればどんなによかったか…
自分の写真を全部燃やす、というのもすごいですが、わかるような気もします。僕も痩せたのが小学校高学年か中学校の頃ならそうしていたかもしれません。
この写真は次郎ちゃんに預け、スキャンして高解像度デジタル情報も保存するのが一番安全だと思うのですが。
あの不審者は単に写真を撮りたいだけだった?
懲役三年ってそれはないでしょう。
雀ちゃんの「オイ!!」っていきなりストレートに、頭を抱えるのもわかります。
あの家族写真がない、というのはかなりずきずきしました。
姫かと思ったら別のウサギ?びっくりしました。
男女逆転のこの二羽もなんだか楽しみです。
犯人が友達だったのはショックでした。そしてあの写真も…怖いです。人間が悪い道に踏み込むと、どんなに簡単に堕落していくか見えてしまうようで。
雀ちゃんのストレートな言葉は、自分も泣いているからこそすごく説得力が強いです。
さりげなくウサギ二羽がいい雰囲気になっているのもいいですね。
父親の再婚という話もいきなりすごい…

生物彗星Woo
やはり可愛い…どうしようもなく。
小さい頃の回想も、全身がかゆくなってきます。すごくストレートな愛情表現。
石が割れたのをあまりがたがたやらず、あっさり見せて、隠さなかったことで許して…ここはちょっとジーンとしました。
小太郎先輩の顔がまともに見れなくなるのも可愛い。
たかだか石、というのも彼女が傷つかないよう思いやった言葉なのですが、それが余計に痛くしてしまう、この微妙さがすごく見ていて胸が痛いです。
流星を見て何かを思い出す…そして、石についても時間を感じる、ここもすごく心を締めつけるような、同じ何かを感じてしまうような…不思議な想いです。
一年や二年あっという間、という生活を実際にしていると、こうして実感してしまうのは怖いことです。僕は正直、本当にあっという間に時間が経って気がついたら寿命、ということになってほしいのですが。
小太郎先輩がウーに似た石を拾ってくれたのも、ひょっとしたら徹夜で探してくれたのでは?
「これからちがう形で愛をやることは」ってそれ…もう告白ですよね…うわ。
まだしばらくは特に変わる感じじゃないみたいですけど。
そしてウーの変な反応、不安になります。
別れの時が来たのでしょうか?

来月号はいきなり槙先生、休みなしの新連載?
体調は大丈夫でしょうか?作品自体も妙にインパクトの強いタイトルですね。

ドクロ×ハートの再登場はびっくりしました。とにかくパワーのある作品を、ということでしょうか。パワーはあるので楽しみです。
幸村けいこ先生の作品も予告カットになんだかいい感じがしたのですごく楽しみです。
やはり新人若手がどんどん頑張っている雑誌っていいですね!

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