りぼん2005年9月号感想

どんどん新しい芽が育ってはいます。すごく華やかになってきましたね。

付録の筆箱は、いうまでもなく豪華すぎるぐらいです。実用的には文句なく何年も使えるでしょう。
紙やすりで塗装を落とすか、別の塗装で塗るかして弁当箱に使おうか、とも思いましたが、どちらにしても安全を確保できるか自信がないのでやめておきます。もし百円ショップで同型で無地の弁当箱があったら迷わず買いますよ。

ラブ・ベリッシュ!(春田なな)Ya-Ya-Yahがやってくる!(北沢薫)くるみのオルゴール(本和歌)HIGH SCORE(津山ちなみ)ちよりの毎日(萩わら子)アゲハ100%(武内こずえ)保育園へ行こう!(樫の木ちゃん)紳士同盟+(種村有菜)STAR BLACKS(槙ようこ)ピーターパン症候群(酒井まゆ)ラストブルー(持田あき)なでしこハニー(松野美佳)スマッシュ1(藤原ゆか)次号予告

ラブ・ベリッシュ!
主人公がやわらかい感じで好感が持てます。
寮というのは…外れたら悲惨だと思うのですが。特に先輩には絶対服従とかすごく規則が厳しいとか。
パターンどおりの出会いもいいですね、しかも無理にマイナスではなく、互いにほぼニュートラルなのも。
到着が遅ければ、迷っているのではと携帯電話をかければよいのでは…。
ここは個室でしょうか?
かっこいいって言うかキレイ、というのも面白い描写です。
美少年の笑顔で全部どうでもよくなる、というのはわかりやすい子ですね。
結構清潔感があり、いろいろと新しい(というか金がかかっている)印象です。
テレビが一つだけ、というのは寮らしい、集団生活だなとも思いますが、今はテレビ機能のある携帯電話も多いし、テレビパソコンにアンテナをつなげれば容易に個室でテレビは視聴できるでしょう。
キャラクターが増えていくところは、ちょっと急で覚え切れません。これからエピソードを重ねていくのでしょう。
マスコットもちゃんといる、全部そろったなというのが正直なところです。
個室に風呂はいくらなんでも贅沢ですよ。いまだに風呂トイレなし物件だってあるんですから。
いきなりの「おっぱい何カップ?」はいいサービスでした。そしてブラが落ちていて、読み上げるなよ…
「あんたが思うほど周りは意識してないから」が一番大事な言葉ですね。それこそ入学でも何でも。というか今気がつきましたが、この作品結構季節外れですね。
この電話でつい愚痴ってしまうのはわかりますが、こういうことは部屋か外の離れたところで話しましょう。
ちゃんと追いかけてくれる梓くん、王子様ですね。渚くんのやさしさも素敵です。
心配していましたが、すごくスタンダードでいい始まり方です。題材もキャラクターもいいので、期待できそうですね。

Ya-Ya-Ya-がやってくる!
冒頭はある意味間違い探し…大正時代にあるわけがないものは?答え:電気のコンセント。
技術ギャップ話はあまりやらないのですね、現代式ガスコンロにもすぐ順応しているようです。でもまあ、大正時代の上流階級なら結構技術は進んでいますし、ガスや電気ぐらいで驚くことはあまりないかもしれません。
女のマネージャーさんの、「嫁ほしい」で彼女が最高だと思ってしまう…ここは爆笑。
それぞれのキャラクターをぱっと出してくるのも嬉しいですね。王子なんて、ファンは大喜びでしょう。
「そうだねおばさ…」「藪ちょっと来なさい」も噴き出しました。
光がずっとしがみついている、のに気がつかない太陽、いいキャラしてます。でもこうしてずっとしがみついているより、歩いたほうが楽だと個人的には思うのですが。
現代のこの格好は、ちゃんと良家の躾を受けた大正娘はすごく抵抗があると思うのですが…まあ彼女なら…
熱気の表現はまあまあです。ただコンサートの熱気の表現は、僕は静の神埼裕『娘。物語』、動の立川恵『電脳少女Mink』と両極端からちょっと目が肥えているので。
いきなりマネージャーというのもすごい話です。で、デビューはいつになるのでしょう。

くるみのオルゴール
華やかな、アンティークの西洋磁器を思わせる絵ですしくっきりして印象も強いです。
話がミルモ呼ばわりされるのは今日日仕方がないでしょう…というか定番なのですから、気にすることはないですよ。定番ハンバーグランチなら、おいしければいいのです!
オルゴールは本来は、回転する胴(または円盤)と鳴る爪さえ壊れていなければ直せると思うのですが…ただその配置などがとても微妙ですから、実際には難しいかもしれません。
毎朝勇気を出して、ちゃんと毎日いっぱい話しているのでしょうか?
何か小さいことが、毎日の勇気になるというのはよくわかります。
このかわいらしいタイプの妖精もいいですね。もじもじするところなんかすごくかわいい。
楽器にはすべて妖精が宿っている…そう思うとすごく申し訳ないです。ほとんど誰もが、少なくともハーモニカとリコーダーは持っていたはずですから…もう十何年も使ってあげていないです。それどころか、家のピアノも何年もまったく弾いてもらっていないですよ。
小型のCDプレイヤーにさえ宿っているというのはある意味すごい。
魔法の曲というのも面白いです。
一回だけ、といきなり重いことになりました。それで、わざわざ家に押しかけるとは…確かにすごい勇気。
ヘッドホンと耳を暖めるのって確かに似ていますね。あ、そうだ…外見は耳を暖めるのに見える、メモリプレイヤー式一体型音楽プレイヤーなら、気をつければ禁止されている学校にも着けていけるかも…やめたほうがいいですが、どっちみち学校に着いたら着けていられないですし、登下校中に音楽を聞きっぱなしは非常に危険なので。
兄もこういう悩みに、それで一回のチャンスを兄のために使ってやる…う〜ん、いい味出してます。
あの…昌也くんは「お兄さん想いでやさしーんだ」って、まるで妖精との会話も含めて全部見聞きしていたような。
今度はギターの妖精…そして遠足、面白い始まりになりました。
転校生がライバルでピアノの天才少女、というのはあるでしょう!楽しみです。

HIGH SCORE
ハーレム状態には違いないです。結構ムッツリ?
えみかちゃんにも結構変な趣味がありますな。
え、沙夜ちゃんは田中先生ラブじゃなかったんですか?単なるイケメン中年好き?
脱落メンバーが悪霊部屋…あ〜あ。めぐみちゃんは邪悪だからお札に触れない、だったらなぜいつもれーじパパにべたべたしていられるのでしょう。
女湯はいい眺めです。サービス感謝。
悪霊にやられた二人は…まあ心配はしません。

ちよりの毎日
二人ともかっこいい。いまどきの女の子読者はこういう、ちょっと古風なカッコよさはどうなのでしょう。
というかふーちゃんは女の子ですが…そう、女の子の応援団コスってはまるとすごくカッコいいんですよ、宝塚の男役みたいで…というか『Take Off』のあれはカッコよかった…
借り物競争がこうなるのはお約束ですね。
校長をそろえるなよ…。
そして、紙の隅っこがちょっと折れているのは読み返してみるとすごく笑えました。
というか小田くんのボケがすごすぎる。なぜ気づかないんだ…

アゲハ100%
如月くんの立場から描き始めているのがいい変り球です。
本当に単にパートナーとして、大きいことをしたいだけでしょうか。実力を認め合えるなら、むしろライバルとして高めあうほうがいいような気もしますが…まさに「全部一人でかなえられることじゃない」。
この答えはびっくりしました。でも信用できないです。
「如月がいいのよ」というのはカッコいい言葉ですが、逆に如月くんがもし聞いていたらプレッシャーになりますね。
この違和感は何でしょう。まさか双子とか?興味深いですね。
あえてアゲハ風のメイクを試している梓…こういうゲストキャラの心情も丁寧に描いているのは好感が持てます。
純粋に、ただ「いい」「似合ってる」…「ちょっと」「似合っていない」と目に映るままに言ってくれる人はいないのでしょうか。自分自身の目はどうしても曇ってしまいますし、友達も気を使い、また流行に流されてしまうからあてになるものではない…あ、だから子供が化粧や華美な服装をするのはまずいのかもしれません。人間関係を壊しかねないし、流行に流されて自分を見失う可能性がありますから。それと、ある漫画にありましたが医療関係者にとってメイクは顔色を判断できなくなるので控えてほしい、というのがあったので、同様に顔色…場合によっては暴力のあと…を隠されるのも、教師にとってやりにくくなりますか。いろいろあります。
「メイクしてる子多すぎて先生も見て見ぬフリ」という状態が、そういうデメリットももたらしている可能性にも僕は目をそむけるべきではないと思います。
スミレ、梓の{擬似姉妹}関係もこれから盛り上がりそうです。
如月くんを失ってしまうと、メイクでも自己暗示がかけられない…アゲハになれない…この壁は結構大きいかも。本当は一人でもアゲハになれなければならないんですよね、たとえば如月くんが交通事故で死ぬこともありえるのですから。
あ、違和感は凛ではなくアゲハしか見えていない、ということでしたか。
「フツーにカゼひいただけなんだけど」はちょっとこけました。「邪魔だ…うざいよおまえ」って、何様でしょう…吐き気がしました。
で、なんでわざわざ勝負を受けるのでしょうか。放っておいても…もう黙認なら、アゲハの正体がばれても問題はないのでは。

保育園へ行こう!
いきなりさわやかなどろどろですね。
幼児にあきれられている彼女って一体…。
なぜ先頭に立って抱きついているのが男なのでしょう。
彼のもてっぷりも、増刊での連載や単行本を見ている人にはおなじみでしょうが、本誌しか見ていない僕にはわかりにくいのが正直なところです。
どうしていいかわからない、って…なんというか、これまでの話が手にとるようにわかりますね。
何を話していいかわからないのはわかりますが、こともあろうに他の男の事を…うわ。
そして、やっと素直にキスしようとしたら…まあこうなりますよね。
ぱっと布団をかぶる子供たちの反応がすごくかわいいです。
吐いたものをためらわず、これはすごいです。僕にできるかどうか…
「自分が空くんだったらこんな時どうしてほしいと思う?」という言葉は、僕もかみしめたいです。僕も知らず知らず、同じ事をしているかもしれません。
「俺もう引き返せねえ」と、それがわかる感受性はある…。
真広くんもすぐ行動すればいいのに、平気に見えて結構照れ屋…ってそれじゃ結木ですよ…
心愛ちゃんが隙を見せてしまったのは純情だからこそでしょうか?
そして、今度はこっち側から、どうなるか楽しみです。

紳士同盟+
あ、やっぱそういうことですか。
この狂想曲は見ていて楽しい。
読み返してみると、草芽くんを呼び出して灰音ちゃんのことを聞く理由がすごくよくわかります。
橘くんのいきなりの猛烈な悪口…こんなのが未来のエリートなんてやだ…その命令で戦死したくはないです。
母親を思い出してしまうことがバレエに結びつき、それがこのダンスにつながるのはかなりの飛躍ですが、それもまた不思議な雰囲気が出てきています。
でも「あんなに見たかった閑雅様の笑顔なのに」は爆笑。
あ、「ああしろこうしろばっかで正直イヤだったし」は禁句ですよ!彼が本物であっても偽者であっても。彼だって同じ、いやその何倍も…だったのですから…!
バレエという好きなものがあったことも、彼には嫉妬、憎悪の対象になってしまわないか心配です。
でもここではうまくいっているようですが…つい真実が出そうになってしまったのはドキッとしました。
「灰音は俺が守るから だからもう無理するな」はお見事。これだけ他人の気持ちがわかったら、さぞ大変でしょうね…雑音だらけで発狂しそうになるテレパスとあまり変わらないような…
わかってる、といっても納得してもらえない…もうこれはどうしていいやら。この不安定さ、やはりあの両親の…
そして、最後にやっと小牧ちゃんの真実が出て…初読時はあ、なるほどと手をたたきました。

STAR BLACKS
人間に成り代わってしまった鬼が、実は多数いる…。
「やめて近寄らないで」でぞくっとしたら、このギャグは力が抜けました。
つーか今は三千世紀では?医学はまったく進歩していない?あ、二十一世紀中盤の大崩壊から九百年の暗黒時代の後、やっと二十一世紀初頭に追いついた、と?
刀の古い新しいなんて、まあ拵でも大体の時代はわかるでしょうが、刀身と中ごを見ないとわからないのでは?
刀の中に鬼…そして「話の結末はあんたが消えること」と、結構ショッキングな伏線です。
刀を分解するのは…個人的には、どうせそういうのを見せるなら正式な礼に則って、正しくやるべきだと思います。日本の重要な伝統なのですから。
この悪夢のような語りも結構ショックがありますね。
彼女の心は、この矢で失われたのでしょうか。そして、先のサキが心を失って刀と一体化したなら、なぜすべては解決していないのでしょう。

ピーターパン症候群
僕は小さいころ、大人になりたくありませんでした。絶対に。
特に大人の、醜い汚れた部分が我慢できませんでした。要するに原爆を落としたのが大人なのだから、そんな大人にはなりたくないということです…だったら人間自体やめろよ、自殺以外ないぞ、と今になればツッコめるのですが。
だからずっとアラレの真似、幼稚(で純粋)な人格を演じていました。半ば無意識に、大人の読む本やテレビなどを避け続けていました。
だから…まあ今となっては、本当に子供のままだったら好きな人と結ばれること、誰かと対等に付き合うこと…あまりに多くのことはありえない…ということだけが、なんだか大きくすりむいたように痛いです。いや、僕はまだ結構子供のままかも。
「君にバレてることはとっくに知ってるよ」は…ま、今更です。
あ、デューレックスのグラス。これ便利なんですよね、まず割れないし熱湯を入れても平気だし。
一生…不老ですが不死ではない、と。そして、年齢も実年齢通り、別に外見はこうでも実は二百歳とかもない…。
二次性徴もない…その意味が、子供には逆にわからないのが切ないです。胸が育たないというだけでしかない…
というか、体が子供のままの場合知能、精神の成長はどうなるのでしょう。脳の性能は普通…むしろ衰えがない分いいぐらい、数学などはどんどん積み重ねていけるはずですが。
「本当にオレのこと好きなの?」とまで疑ってしまうのはびくっとします。そこまで言うか?
一緒に大人にならなければそばにいられない…そういえば『パタリロ』で、事故による脳障害で成長が止まってしまい、少年の外見しかない青年の話がありました。MI6(英国情報部)のバンコランが、外見が子供ならどこでも怪しまれず侵入できる、それで大人の判断力と記憶力があるならスパイとして使える、とスカウトし、それに「オレだって働ける」と喜んで応じたのを思い出します。その青年はもう一度事故にあったことで、その脳障害がとれてすぐ大人になり、好きな女性とも結ばれましたが…
本当は強く悩んでいた…それが痛々しいです。
三つの選択肢がある…ちゃんと研究所に戻ることも選択肢に入れているのが冷徹というか…
迷うことはないと思いますが、力を無くしても人間として受け入れてくれる人はいるのですから。
というか母親の謎は?それが最終回でしょうか。

ラストブルー
すごく印象的な一ページ目です。技あり。
三ページ目のアップでは、なんだかバランスが少し崩れた気もしますが…表現力はそれだけ上がっています。
こういう田舎で暮らす人の視点も大切ですね。華やかな都会、夢や情報とアクセスすることが難しい…忘れがちになりますが、読者の大半は少なくとも大学受験のときまで大都会とは無縁なんですよね…僕も高校受験まで、一人で東京に行くことなど今外国に行くより大変だったことを忘れてしまっています。
そして、田舎の暑い風景から突然「教えようか」の唐突さ!ドラマチックですばらしい。
イメージが違うといっても、まあ役の上ですし…他の役やバラエティー番組などには出演していないのでしょうか。
いきなりイメージが崩れて、ちょっと感情がマイナスになる、そして夢を語り合う形になってまたプラスに、と小夏ちゃんの感情の振れがうまく描かれていて、一気に没頭できます。
短時間でとても親しくなっている…相性がいいのでしょうか。
助けようとして、抱き合った次の瞬間これというのも間抜けでいいですね。
「こーんな華奢な腕」というのもうまい伏線です。
どうしていいかわからないような状態から、強引に祭りで山頂で花火を見れば…というイベントに持っていくのもいいですね。
「こんな山登れるなんて思ってなかったよ〜」という言葉、ほとんどの読者に当てはまると思います。自分で壁を作っている…
そして突然の、病気の話には…まさか、嘘だろ…というのが正直なところでした。
この山に強引に登ってしまったのも、逆説的に未来がないからかもしれません…ホーキング博士が、難病を宣告されてから本気で勉強したように。
呆然と、山で一夜を過ごしたのでしょうか?ということは…まあ、そこは想像するのも野暮でしょう。
さわやかに別れると思ったらぎゅっと激しく抱き合って、ここはすごく切ない…そこからあえて「諦めたりしないで」と、う〜っとなります。
あまりにも鮮烈な出会いと別れ…それが、何年か後の回想だったというのもいいですね。
「暑いね」「ジュースでも飲まない?」という言葉が、なぜか泣けてきそうです。
もう一つの、より可能性の高かったラスト…映画賞授賞式で、彼の面影を思い浮かべる…よりもこっちのほうが、この鮮烈な印象の…まるで夏休みの思い出のような作品にはよく合っています。

なでしこハニー
え、え…うそ!ちょっとちょっと!ここまで予想を裏切られることってそうないです。
チラシでは新の人気さえ利用して…もう…というかファーストキスをチャラにする、というのは…読み返すと納得できますが。
抜き胴の迫力は見事です!タイミングが合って決まったときの気持ちよさを思い出しました。
三人相手に二時間…二時間ということはフルマラソンと変わらないからまあ可能、でも不規則で激しい運動だからもっときつい、といったところでしょうか。昔は三日三晩…普通死ぬって…
広也くんがちゃんと全力を出して、それで間接的に客を怒鳴ることで励ましている…ここはカッコいいです。この、気力で圧倒する上段で答えるというのもいいですね…剣で会話しているという感じです。
どれほどそれが苦しいものか、それほど伝わってこなかったのが残念でした。ヨロヨロしたところをもっと描いてほしかったです。
新くんと婚約した事情がなんだったのか、結局明らかになっていない…
で、「人それぞれ色々な考えがあっていい」とそこは成長しているのもほっとしました。それがなかったらわざわざこんなことした意味ないですもの。
「はっきり言うね」で技術的なことを言って、そして大好きです…このフェイントはうまい、というか僕は広也くんは単に、旭ちゃんを女に目覚めさせる役で、本番の恋は新くんがさらっていくものとばかり思っていました。
だから本当に広也くんとくっつくとは…すごいパターン破り。
でもすごく暖かく、素敵なラブシーンです。広也くんの、押し殺していた激しい情熱も堪能できましたし。
楓ちゃんが進入部員に抱きつくシーンはちょっととってつけたような印象です…というか…うう、複雑。
なんだか本当は全六巻は軽くいく作品を一巻で強引に終わらせたような印象ですが、キャラクターはすごく素敵でした。次回作が楽しみです。

スマッシュ1
クールな雰囲気と迫力…
「美羽ぴょんのボール…昔は見えないくらいだったのに あっけないものだな…」と、逆に勝っているほうが、昔目標にしていた存在に追いついているのか…それとも相手の衰えか…に複雑な気持ちでいるのがすごくうまい。
それでライバルのほうもキャラクターとして命が吹き込まれています。
逆に美羽ちゃんのほうはパートナーのこと、ダブルスだということを思い出して復活する、というのもわかりやすい心の流れです。
背後に回るフェイントからのスマッシュ、このスピード感…それも単なる速さではなく、隙を突かれたときの、やられる側の主観ではまるで相手が物理的にありえないスピードを出しているように思える、その感覚を再現している…すごい。
スマッシュのパワーも迫力があります。
パートナーを信じて転びながら返す、という無様なカッコよさもいいです。
普通パターンでは、正々堂々と戦ったライバルは黒幕ではないのですが…あっさり自白しすぎです。それもくだらない心理で…ロリコンにブラコンかよ…。
いきなり大会とは、ブランクを取り返すだけでも大変でしょうね…さて、どう収拾をつけるやら。

来月…小桜池先生、一気にブレイクするでしょうか?
ちびまるこちゃんは実に久しぶりです。楽しみ!

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